JP2020142873A - ベルト搬送装置の清掃装置、及びベルト搬送装置 - Google Patents

ベルト搬送装置の清掃装置、及びベルト搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送ベルトの搬送面及び吸着穴を清掃するベルト搬送装置の清掃装置、及びベルト搬送装置を提供する。【解決手段】吸着穴を有する搬送ベルトの搬送面に基材を吸着して搬送するベルト搬送装置の搬送ベルトの吸着穴に気体を流通させる第1清掃部と、第1清掃部の搬送ベルトの走行方向の下流側に配置され、当接部材によって搬送ベルトの搬送面を払拭する第2清掃部と、を備えるベルト搬送装置の清掃装置によって上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明はベルト搬送装置の清掃装置、及びベルト搬送装置に係り、特にベルト搬送装置の搬送ベルトを清掃する技術に関する。
搬送ベルトの搬送面に用紙を載置して搬送するベルト搬送装置を用いた印刷装置が知られている。ベルト搬送装置では、搬送ベルトからの用紙の浮き上がりを防止するために、搬送ベルトに吸着穴を設け、吸着穴を介して搬送面に用紙を吸着保持して搬送することが行われている。
一方、印刷装置内にゴミが発生する場合がある。発生するゴミは、印刷装置内で噴霧されたパウダー、塗布されたマット剤、印刷装置内のエアフロー(乾燥部の温風乾燥、排気等)で運ばれてきた粉塵、搬送ベルトの裏面側に配置された素材が搬送ベルトとの摺動によって摩耗して発生する削りカス等がある。
ベルト搬送装置を用いた印刷装置においてゴミが発生すると、搬送ベルトにゴミが付着し、さらに搬送ベルトに付着したゴミが用紙の裏面に付着する場合がある。このゴミは、スタック時に傷を発生させる、両面印刷した場合に先刷り面に付着してポツ状に視認される等、印刷物の画像欠陥を誘発する。また、搬送ベルトの吸着穴にゴミが詰まると、吸着力が低下することで、用紙の浮き、しわの発生等につながる。さらに、吸着穴に詰まったゴミが搬送ベルトの表面に露出すると、用紙の裏面への付着が発生する。
このため、搬送ベルトに付着したゴミだけでなく、搬送ベルトの吸着穴に詰まったゴミを除去することも必要になる。
特許文献1には、画像形成が終了後、搬送ドラムを回転させ、クリーニングローラによって記録媒体保持領域のクリーニングが行われ、更に、吹き出し領域において行われるエア排出によって吸着穴を含む吸着管路内のゴミが外部に排出される技術が開示されている。
特開2009−274272号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、エア排出後、浮遊したゴミが搬送ドラム表面に再付着するという問題点がある。また、吸着穴のエッジに引っかかったゴミが除去しきれない懸念がある。このため、特許文献1に記載の技術を搬送ベルトの清掃に適用しても、搬送ベルトの吸着穴を適切に清掃することはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、搬送ベルトの搬送面及び吸着穴を清掃するベルト搬送装置の清掃装置、及びベルト搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためにベルト搬送装置の清掃装置の一の態様は、吸着穴を有する搬送ベルトの搬送面に基材を吸着して搬送するベルト搬送装置の搬送ベルトの吸着穴に気体を流通させる第1清掃部と、第1清掃部の搬送ベルトの走行方向の下流側に配置され、当接部材によって搬送ベルトの搬送面を払拭する第2清掃部と、を備えるベルト搬送装置の清掃装置である。
本態様によれば、搬送ベルトの吸着穴に搬送面の裏面側から搬送面側に気体を流通させ、さらに当接部材によって搬送ベルトの搬送面を払拭するようにしたので、搬送ベルトの搬送面及び吸着穴を適切に清掃することができる。
第1清掃部は、搬送面の裏面側から搬送面側に気体を流通させることが好ましい。搬送ベルトの搬送面及び吸着穴を適切に清掃することができる。
第1清掃部は、吸着穴に向けて気体を噴出する噴出部、及び吸着穴から気体を吸引する吸引部の少なくとも一方を有することが好ましい。これにより、吸着穴に搬送面の裏面側から搬送面側に気体を適切に流通させることができる。
第1清掃部は、搬送ベルトを介して対向する位置に噴出部及び吸引部を有することが好ましい。これにより、吸着穴に搬送面の裏面側から搬送面側に気体を適切に流通させることができる。
第1清掃部は、気体を間欠的に流通させることが好ましい。これにより、消費電力を削減し、騒音を軽減することができる。
第2清掃部は、当接部材を搬送ベルトの走行方向とは逆方向に移動させることが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面を適切に払拭することができる。
当接部材は、ゴムで構成されることが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面を適切に払拭することができる。
当接部材は複数の第1ブラシ毛を備えることが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面を適切に払拭することができる。
第1ブラシ毛の径は吸着穴の径よりも小さいことが好ましい。これにより、吸着穴の内部のゴミを適切に除去することができる。
第2清掃部は、第1ブラシ毛を搬送ベルトの走行方向と交差する方向に移動させることが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面を適切に払拭することができる。
第2清掃部は、第1ブラシ毛を帯電させる帯電部を備えることが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面を適切に払拭することができる。
当接部材を清掃する第3清掃部を備えることが好ましい。これにより、当接部材によって除去されたゴミが搬送ベルトの搬送面に再付着することを防止することができる。
第3清掃部は、複数の第2ブラシ毛を備えることが好ましい。これにより、当接部材を適切に清掃することができる。
第3清掃部は、第2ブラシ毛に付着したゴミを回収する回収部を備えることが好ましい。これにより、当接部材によって除去されたゴミを回収することができる。
当接部材はウェブであり、ウェブが搬送ベルトと接触する部分を更新するウェブ走行部を備えることが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面を適切に払拭することができる。
ウェブに洗浄液を含浸させる洗浄液付与部を備えることが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面を適切に払拭することができる。
洗浄液はフッ素系素材を含有することが好ましい。これにより、搬送ベルトの搬送面の
汚れを防止することができる。
搬送ベルトを加温する加温部を備えることが好ましい。これにより、払拭による清掃効率を向上させることができる。
搬送ベルトを温風乾燥させる温風送風部を備えることが好ましい。これにより、搬送ベルトに付着した洗浄液を乾燥させることができる。
搬送ベルトは無端状であり、かつ上流側プーリ及び下流側プーリに巻き掛けられ、ベルト搬送装置は、搬送ベルトが上流側プーリから下流側プーリへ向かう往路部において基材を搬送し、第1清掃部及び第2清掃部は、搬送ベルトが下流側プーリから上流側プーリへ向かう復路部に配置されることが好ましい。これにより、基材の搬送中であっても搬送ベルトを清掃することができる。
基材に印刷を行う印刷部の印刷条件を取得する印刷条件取得部と、印刷条件に応じて第1清掃部及び第2清掃部の少なくとも一方の清掃条件を設定する清掃条件設定部と、を備えることが好ましい。これにより、搬送ベルトを適切に清掃することができる。
上記目的を達成するためにベルト搬送装置の一の態様は、吸着穴を有する搬送ベルトと、搬送ベルトの搬送面に載置された基材を搬送面に吸着する吸着部と、搬送ベルトを走行させるベルト走行部と、上記に記載のベルト搬送装置の清掃装置と、を備えたベルト搬送装置である。
本態様によれば、搬送ベルトの吸着穴に搬送面の裏面側から搬送面側に気体を流通させ、さらに当接部材によって搬送ベルトの搬送面を払拭するようにしたので、搬送ベルトの搬送面及び吸着穴を清掃することができる。
本発明によれば、搬送ベルトの搬送面及び吸着穴を清掃することができる。
ベルト搬送装置及びベルト搬送装置の清掃装置を示す全体構成図 第1ベルト清掃部の主要部を示す斜視図 第2実施形態に係る第2ベルト清掃部の主要部を示す側面図 ブラシベルトの振動を説明するための図 ブラシベルトの振動を説明するための図 第3実施形態に係る第2ベルト清掃部の主要部を示す側面図 第4実施形態に係る清掃装置の電気的構成を示すブロック図 印刷条件に応じた清掃条件の設定の一例を示す図
<ベルト搬送装置>
図1は、ベルト搬送装置100及びベルト搬送装置の清掃装置10を示す全体構成図である。図1に示すように、ベルト搬送装置100は、搬送ベルト102、上流側プーリ104、下流側プーリ106、吸引チャンバ108、吸引管110、吸引ポンプ112、及び印刷関連処理部114を備える。
ベルト搬送装置100は、搬送ベルト102の搬送面102Aに載置された用紙1(基材の一例)を吸着保持して用紙1を搬送するベルト搬送方式の搬送装置である。
搬送ベルト102は、ステンレス製、又はゴム製の無端状のベルトである。搬送ベルト102は搬送する用紙1の幅(X方向の長さ)より大きい幅を有する。搬送ベルト102は、搬送面102Aと搬送面102Aの反対面である裏面102Bとを貫通する多数の吸着穴102C(図2参照)を有する。搬送ベルト102は、搬送面102Aを外周面として上流側プーリ104及び下流側プーリ106に巻き掛けられる。
上流側プーリ104及び下流側プーリ106は、それぞれX方向に平行な不図示の回転軸を有し、回転軸が回転自在に軸支されている。
ベルト搬送装置100は、駆動手段としてモータ106M(ベルト走行部の一例)を有している。モータ106Mが駆動すると、その駆動力により下流側プーリ106が図1中左回りに回転する。この回転は搬送ベルト102を介して上流側プーリ104に伝達され、上流側プーリ104は図1中左回りに回転する。この上流側プーリ104及び下流側プーリ106の回転により、搬送ベルト102が走行する。ベルト搬送装置100は、搬送ベルト102が上流側プーリ104から下流側プーリ106へ向かう往路部において用紙1を搬送する。
吸引チャンバ108(吸着部の一例)は、搬送ベルト102が上流側プーリ104から下流側プーリ106へ向かう往路部において、搬送ベルト102の裏面102B側に搬送ベルト102の裏面102Bと対向する位置に配置される。吸引チャンバ108は、搬送ベルト102に対向する面に開口を有する矩形箱状体である。吸引ポンプ112は、吸引管110を介して吸引チャンバ108に接続されている。吸引ポンプ112は、吸引管110を介して吸引チャンバ108の内部を負圧にする。吸引チャンバ108は、この負圧により吸着穴102Cを介して搬送ベルト102に載置された用紙1を吸引する。これにより、ベルト搬送装置100は、用紙1を搬送ベルト102の搬送面102Aに吸着保持する。
印刷関連処理部114は、ベルト搬送装置100によって搬送される用紙1に印刷に関する処理を施す。印刷関連処理部114は、不図示の塗布ローラによって用紙1に処理液を塗布する処理液塗布部、不図示のインクジェットヘッドによって用紙1に画像を形成する画像形成部、及び不図示のヒータによって用紙1に付与されたインク又は処理液を乾燥させる乾燥部、のうちの少なくとも1つを含む。ベルト搬送装置100は、印刷関連処理部114を備えなくてもよく、用紙1を単に搬送するだけでもよい。
<ベルト搬送装置の清掃装置:第1実施形態>
図1に示すように、清掃装置10は、第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40を備えている。第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40は、それぞれ搬送ベルト102が下流側プーリ106から上流側プーリ104へ向かう復路部に配置される。また、第2ベルト清掃部40は、第1ベルト清掃部20よりも上流側プーリ104側に配置される。即ち、第2ベルト清掃部40は、第1ベルト清掃部20の搬送ベルト102の走行方向の下流側に配置される。
〔第1ベルト清掃部〕
第1ベルト清掃部20(第1清掃部の一例)は、搬送ベルト102の吸着穴102Cに裏面102B側(裏面側の一例)から搬送面102A側(搬送面側の一例)に気体を流通させることで、吸着穴102Cの内部のゴミを除去する清掃手段である。図1に示すように、第1ベルト清掃部20は、供給ファン22、供給管24、エア噴出用ボックス26、ゴミ回収用ボックス28、第1回収管30、回収ポンプ32、及び用紙検知センサ34を備える。また、図2は、第1ベルト清掃部20の主要部を示す斜視図である。
エア噴出用ボックス26(噴出部の一例)は、搬送ベルト102の裏面102B側に搬送ベルト102の裏面102Bと対向する位置に配置される。エア噴出用ボックス26は、搬送ベルト102に対向する面に開口を有する矩形箱状体である。エア噴出用ボックス26は、開口が搬送ベルト102によって閉塞されることで密閉される。供給ファン22は、供給管24を介してエア噴出用ボックス26に接続される。
ゴミ回収用ボックス28(吸引部の一例)は、搬送ベルト102の搬送面102A側に搬送ベルト102の搬送面102Aと対向する位置に配置される。エア噴出用ボックス26及びゴミ回収用ボックス28は、搬送ベルト102を介して対向する位置に配置される。ゴミ回収用ボックス28は、搬送ベルト102に対向する面に開口を有する矩形箱状体である。ゴミ回収用ボックス28は、開口が搬送ベルト102によって閉塞されることで密閉される。回収ポンプ32は、第1回収管30を介してゴミ回収用ボックス28に接続される。
用紙検知センサ34は、ベルト搬送装置100によって搬送される用紙1の通過を検知する。用紙検知センサ34は、搬送ベルト102が上流側プーリ104から下流側プーリ106へ向かう往路部であって、印刷関連処理部114よりも搬送ベルト102の走行方向の上流側に配置される。用紙検知センサ34は、光を照射する投光部34A、及び投光部34Aから照射された光を搬送ベルト102の吸着穴102Cを介して受光する受光部34Bを備える。搬送ベルト102に載置された用紙1が投光部34Aと受光部34Bとの間を通過している間は、投光部34Aから照射された光は用紙1によって遮られ、受光部34Bに入射しない。これにより、用紙検知センサ34は、用紙1が用紙検知センサ34の位置を通過中であることを検知することができる。
このように構成された第1ベルト清掃部20において、供給ファン22は、供給管24を介してエア噴出用ボックス26の内部を高圧にする。エア噴出用ボックス26は、この高圧により搬送ベルト102の吸着穴102Cに向けて高圧エアを噴出する。この高圧エア(気体)は、搬送ベルト102の裏面102B側から搬送面102A側に流通する。この高圧エアの流通により、吸着穴102Cの内部のゴミは、搬送面102A側に押し出される。
なお、供給ファン22は、高圧エアを吸着穴102Cに間欠的に流通させる。間欠方式では、搬送ベルト102の搬送面102Aのうち用紙1が載置されていた用紙吸着領域が通過する時間だけエアを噴出し、非吸着領域が通過する時間はエアを停止する。図1に示す例では、用紙吸着領域長L1は用紙1のY方向長さに相当し、非吸着領域長L2は先行する用紙1の後端と後続する用紙1の先端との間の距離に相当する。間欠方式におけるエアの噴出時間及び停止時間は、用紙吸着領域長L1、非吸着領域長L2、及び搬送ベルト102の走行速度に依存する。噴出開始タイミングは、用紙検知センサ34が用紙1を検出したタイミングから、用紙検知センサ34の検出位置からエア噴出用ボックス26の噴出位置までの距離を搬送ベルト102の走行速度で除算した時間だけ遅延させることで、同期させる。
このように、搬送ベルト102が用紙1を吸着搬送した位置のみ供給ファン22から高圧エアを供給する間欠方式とすることで、高圧エアを連続的に供給する連続方式と比較して、エア使用料を節約し、消費電力を削減することができる。また、エア噴出の騒音を軽減することができる。
回収ポンプ32は、第1回収管30を介してゴミ回収用ボックス28の内部を負圧にする。ゴミ回収用ボックス28は、この負圧により、エア噴出用ボックス26からの高圧エアによって搬送面102A側に押し出されたゴミを吸引して回収する。したがって、搬送ベルト102から除去されたゴミが浮遊することがない。回収ポンプ32は、供給ファン22の動作時のみ吸引を行ってもよい。即ち、回収ポンプ32を供給ファン22と同期させて間欠的に動作させてもよい。
ここでは、エア噴出用ボックス26を搬送ベルト102の裏面102B側に配置し、ゴミ回収用ボックス28を搬送ベルト102の搬送面102A側に配置したが、逆に配置してもよい。
第1ベルト清掃部20は、エア噴出用ボックス26及びゴミ回収用ボックス28を備えているが、エア噴出用ボックス26のみを備えていてもよい。前述したように、エア噴出用ボックス26を備えていれば、吸着穴102Cの内部のゴミを除去することができる。
また、ゴミ回収用ボックス28のみを備えていてもよい。この場合、回収ポンプ32によるゴミ回収用ボックス28からの吸引により、搬送ベルト102の裏面102B側から搬送面102A側に気体が流通する。この気体により、吸着穴102Cの内部のゴミは、搬送面102A側に引き出され、ゴミ回収用ボックス28に回収される。このように、エア噴出用ボックス26及びゴミ回収用ボックス28の少なくとも一方を備えることで、吸着穴102Cの内部のゴミを除去することができる。
〔第2ベルト清掃部〕
第2ベルト清掃部40(第2清掃部の一例)は、当接部材によって搬送ベルト102の搬送面102Aを払拭することで、吸着穴102C及び搬送面102Aに付着したゴミを除去する清掃手段である。第2ベルト清掃部40は、搬送ベルト102の搬送面102A側に配置される。第2ベルト清掃部40は、第1プーリ42、第2プーリ44、第3プーリ46、第4プーリ48、ブレードワイパベルト50、及び払拭部材清掃部80を備える。
第1プーリ42、第2プーリ44、第3プーリ46、及び第4プーリ48は、それぞれX方向に平行な不図示の回転軸を有し、回転軸が回転自在に軸支されている。第1プーリ42及び第2プーリ44は、搬送ベルト102の搬送面102Aと対向する位置に配置される。また、第1プーリ42は、第2プーリ44よりも上流側プーリ104側に配置される。即ち、第1プーリ42は、第2プーリ44の搬送ベルト102の走行方向の下流側に配置される。
ブレードワイパベルト50は、ベース部52及び複数のブレードワイパ部54を備える。ベース部52は、無端状のベルトである。ベース部52は、搬送ベルト102の幅(X方向の長さ)より大きい幅を有する。ベース部52には、複数のブレードワイパ部54が設けられる。ブレードワイパ部54は、ゴムで構成される当接部材である。ブレードワイパ部54は、ベース部52の幅全体に渡ってX方向に平行に設けられる。ブレードワイパ部54のベース部52からの長さは、第1プーリ42及び第2プーリ44と搬送ベルト102との距離よりも長い。
ブレードワイパベルト50は、ブレードワイパ部54側を外周面として、第1プーリ42、第2プーリ44、第3プーリ46、及び第4プーリ48に巻き掛けられる。第2ベルト清掃部40は、駆動手段としてモータ46Mを有している。モータ46Mが駆動すると、その駆動力により第3プーリ46が図1中左回りに回転する。この回転はベース部52を介して第1プーリ42、第2プーリ44、及び第4プーリ48に伝達され、第1プーリ42、第2プーリ44、及び第4プーリ48は図1中左回りに回転する。この第1プーリ42、第2プーリ44、第3プーリ46、及び第4プーリ48の回転により、ブレードワイパベルト50は、図1中左回りに回転する。
払拭部材清掃部80(第3清掃部の一例)は、除去ブラシ82、回収チャンバ88、及び第2回収管90を備える。
除去ブラシ82は、ブレードワイパベルト50の第3プーリ46から第4プーリ48へと向かう経路に対向する位置に配置される。除去ブラシ82は、多孔質体のブラシベース84及びブラシベース84の一方の面に植毛された複数のブラシ毛86(第2ブラシ毛の一例)を有する。ブラシベース84の幅(X方向の長さ)は、ブレードワイパベルト50の幅よりも大きい。また、ブラシベース84の長さ(Y方向の長さ)は、第3プーリ46及び第4プーリ48の間の距離よりも長い。ブラシ毛86は、ブラシベース84の全体に渡って植毛されている。ブラシ毛86のブラシベース84からの長さは、第3プーリ46及び第4プーリ48と除去ブラシ82との距離よりも長い。
回収チャンバ88(回収部の一例)は、除去ブラシ82のブラシベース84に対向する位置に配置される。回収チャンバ88は、ブラシベース84に対向する面に開口を有する矩形箱状体である。回収チャンバ88の開口には、ブラシベース84が配置される。回収チャンバ88は、第2回収管90を介して回収ポンプ32と接続される。
このように構成された第2ベルト清掃部40において、ブレードワイパベルト50が図1中左回りに回転すると、ブレードワイパ部54は、第1プーリ42から第2プーリ44へと向かう経路において、搬送ベルト102の搬送面102Aの幅方向(X方向)全体に接触しつつ、搬送ベルト102の走行方向と逆方向に進行することで、搬送面102Aを摺動する。これにより、ブレードワイパ部54は、第1ベルト清掃部20によって取りこぼした吸着穴102Cの内部のゴミと、搬送ベルト102の搬送面102Aに付着したゴミとを除去する。
また、ブレードワイパ部54は、第3プーリ46から第4プーリ48へと向かう経路において、幅方向(X方向)全体が除去ブラシ82と摺動する。これにより、除去ブラシ82は、ブレードワイパ部54に付着したゴミをそぎ落とす。なお、ブレードワイパ部54の清掃は、除去ブラシ82に代えて、又は除去ブラシ82に加えてブレードワイパを用いてもよい。
回収ポンプ32は、第2回収管90を介して回収チャンバ88の内部を負圧にする。回収チャンバ88は、この負圧により除去ブラシ82がブレードワイパ部54からそぎ落としたゴミを吸引して回収する。これにより、そぎ落とされたゴミが浮遊することがない。なお、第2ベルト清掃部40は、払拭部材清掃部80を備えなくてもよい。
また、本実施形態では1つの回収ポンプ32によりゴミ回収用ボックス28及び回収チャンバ88の内部を負圧にしたが、それぞれ異なるポンプを用いてもよい。
<清掃装置の効果>
本実施形態に係る清掃装置10によれば、第1ベルト清掃部20のエア噴出用ボックス26からエアを噴出することで、搬送ベルト102の吸着穴102Cの内部のゴミを除去することができる。また、エア噴出用ボックス26と搬送ベルト102を介して対向する位置にゴミ回収用ボックス28を設け、ゴミ回収用ボックス28を吸引するようにしたので、エア噴出によって除去されたゴミが装置内に浮遊、再汚染するのを防止する。
さらに、本実施形態に係る清掃装置10によれば、第1ベルト清掃部20の搬送ベルト102の走行方向の下流側に搬送ベルト102を払拭する第2ベルト清掃部40を設けたことで、第2ベルト清掃部40において搬送ベルト102に付着したゴミを除去することができる。したがって、エア噴出後に浮遊して搬送ベルト102に再付着したゴミ、及び吸着穴102Cのエッジに引っかかったゴミを除去しきれないという問題を回避することができ、清掃効率がよい。
また、第2ベルト清掃部40の当接部材であるブレードワイパ部54の進行方向を搬送ベルト102の走行方向と逆方向としたことで、汚れをかきとりやすくなり、さらに清掃効率を向上させることができる。
また、第2ベルト清掃部40は、ブレードワイパベルト50が搬送ベルト102を払拭する第1プーリ42から第2プーリ44へと向かう経路側とは反対側の第3プーリ46から第4プーリ48へと向かう経路側で払拭部材清掃部80によってブレードワイパベルト50を清掃するようにしたので、ブレードワイパベルト50へのゴミの付着、及び蓄積を防止することができる。
また、払拭部材清掃部80は、回収チャンバ88により除去ブラシ82によって除去されたゴミを回収するようにしたので、ゴミの飛散を防止することができる。
特許文献1に記載されたドラム清掃技術においては、クリーニングローラによるクリーニングは、エア排出前であるので、エア噴出後の上記問題に対しては対処できない。さらに、クリーニングローラに付着したゴミが再付着する懸念があるが、クリーニングローラ表面に付着したゴミの回収方法などに関しての記載はない。本実施形態では、エアによる清掃機構である第1ベルト清掃部20の下流側に払拭部材による清掃機構である第2ベルト清掃部40を設けたため、上記問題は発生しない。
第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40による搬送ベルト102の清掃は、用紙1の搬送中に行ってもよいし、用紙1を搬送していない待機中等に行ってもよい。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態に係る第2ベルト清掃部40の主要部を示す側面図である。なお、図1に示す全体構成図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。第2実施形態に係る第2ベルト清掃部40は、ブラシベルト56、移動部62、及び帯電部63を備える。
ブラシベルト56は、ベース部58及び複数のブラシ毛60(第1ブラシ毛の一例)を備える。ベース部58は、無端状のベルトである。ベース部58は、搬送ベルト102の幅(X方向の長さ)より大きい幅を有する。ベース部58の一方の面の全体には、複数のブラシ毛60が植毛される。ブラシ毛60は、ナイロン、又はポリエステル等から構成される当接部材である。ブラシ毛60のベース部58からの長さは、第1プーリ42及び第2プーリ44と搬送ベルト102との距離よりも長い。また、ブラシ毛60の直径は、搬送ベルト102の吸着穴102Cの直径よりも小さい。
ブラシベルト56は、ブラシ毛60側を外周面として、第1プーリ42、第2プーリ44、第3プーリ46、及び第4プーリ48に巻き掛けられる。第2ベルト清掃部40は、駆動手段としてモータ46Mを有している。モータ46Mが駆動すると、ブラシベルト56は、図3中左回りに回転する。ブラシベルト56が図3中左回りに回転すると、ブラシ毛60は、第1プーリ42から第2プーリ44へと向かう経路において、搬送ベルト102の搬送面102Aの幅方向(X方向)全体に接触しつつ、搬送ベルト102の走行方向と逆方向に進行することで、搬送面102Aを摺動する。これにより、ブラシベルト56は、吸着穴102Cの内部のゴミと、搬送ベルト102の搬送面102Aに付着したゴミとを除去する。
移動部62は、駆動手段としてリニアモータ62Mを有している。移動部62は、第1プーリ42、第2プーリ44、第3プーリ46、及び第4プーリ48を±X方向に往復移動(振動)させることで、ブラシベルト56を±X方向(搬送ベルトの走行方向と交差する方向の一例)に振動させる。
図4及び図5は、ブラシベルト56の振動を説明するための図である。図4は、搬送ベルト102とブラシ毛60との接触位置を搬送ベルト102の裏面102B側から見た斜視図である。図5は、搬送ベルト102とブラシ毛60との接触位置を搬送ベルト102の搬送面102A側から見た斜視図である。図4及び図5に示すように、搬送ベルト102は、−Y方向に走行する。また、ブラシ毛60は+Y方向に走行する。
さらに、移動部62によって第1プーリ42、第2プーリ44、第3プーリ46、及び第4プーリ48(図4及び図5では不図示)が±X方向に振動することで、ブラシ毛60は±X方向に振動する。
このように、ブラシ毛60は、+Y方向に走行しながら、±X方向に移動する。したがって、ブラシ毛60は、搬送ベルト102に搬送面102Aを多方向に摺動する。これにより、清掃効率を向上させることができる。なお、第2ベルト清掃部40は、移動部62を備えなくてもよい。
図3の説明に戻り、帯電部63は、ブラシ毛60を帯電させる。帯電部63は、一定の電位に帯電させた不図示の接触面を備える。ブラシベルト56が図3中左回りに回転すると、ブラシ毛60は、第4プーリ48から第1プーリ42へと向かう経路において、帯電部63の接触面に接触する。帯電部63は、接触面に接触したブラシ毛60を帯電させる。帯電したブラシ毛60は、その後、搬送ベルト102の搬送面102Aを払拭する。このように、ブラシ毛60を帯電させてから搬送面102Aを払拭することで、清掃効率を向上させることができる。なお、第2ベルト清掃部40は、帯電部63を備えなくてもよい。
第2ベルト清掃部40には、ブラシベルト56が搬送ベルト102と接触する側と反対側に払拭部材清掃部80が設けられている。第1実施形態と同様に、払拭部材清掃部80は、除去ブラシ82を有している。このように、払拭部材がブラシ毛60を有するブラシベルト56である場合、清掃方式としては同じブラシによる清掃が好ましい。また、払拭部材清掃部80は、不図示の洗浄液プールにブラシ毛60の先端を浸して、ブラシ毛60を高周波振動させてもよい。
除去ブラシ82のブラシ毛86は、ブラシベルト56のブラシ毛60よりも本数が多い、又は配置密度が高い方が好ましい。払拭部材清掃部80は、除去ブラシ82を高周波振動させることで、清掃効率を上げてもよい。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態に係る第2ベルト清掃部40の主要部を示す側面図である。なお、図1に示す全体構成図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。第3実施形態に係る第2ベルト清掃部40は、当接ローラ64、ガイドローラ66、ガイドローラ68、払拭ウェブ70、洗浄液付与ノズル72、及び加温部74を備える。
払拭ウェブ70は、不織布製の無端状の当接部材である。払拭ウェブ70は、搬送ベルト102の幅(X方向の長さ)より大きい幅を有する。払拭ウェブ70は、当接ローラ64、ガイドローラ66、及びガイドローラ68に巻き掛けられる。
当接ローラ64、ガイドローラ66、及びガイドローラ68は、それぞれX方向に平行な不図示の回転軸を有し、回転軸が回転自在に軸支されている。当接ローラ64は、搬送ベルト102の搬送面102Aと対向する位置に配置される。当接ローラ64は、払拭ウェブ70を搬送面102Aの幅方向(X方向)全体に接触させる。
洗浄液付与ノズル72(洗浄液付与部の一例)は、払拭ウェブ70を洗浄するための洗浄液を払拭ウェブ70に付与して含浸させる。洗浄液は、例えば水を使用することができる。
加温部74は、不図示のヒータを備える。加温部74は、搬送ベルト102の搬送面102Aを不図示のヒータによって加温する。
温風送風部76は、不図示の温風ヒータを備える。温風送風部76は、不図示の温風ヒータによって搬送ベルト102の搬送面102Aに向けて温風を吹き出す。
第2ベルト清掃部40は、駆動手段としてモータ64M(ウェブ走行部の一例)を有している。モータ64Mが駆動すると、その駆動力により当接ローラ64が図6中左回りに回転する。この回転は払拭ウェブ70を介してガイドローラ66及びガイドローラ68に伝達され、ガイドローラ66及びガイドローラ68は図6中左回りに回転する。この当接ローラ64、ガイドローラ66、及びガイドローラ68の回転により、払拭ウェブ70は搬送ベルト102の走行方向とは逆方向に走行する。
このように、払拭ウェブ70は、当接ローラ64の位置において、搬送ベルト102の搬送面102Aの幅方向(X方向)全体に接触しつつ、搬送面102Aと接触する部分が常に更新されて新しい面となるように進行しながら搬送ベルト102の搬送面102Aを払拭する。これにより、払拭ウェブ70の汚れの蓄積を防ぐことができ、清掃効率を維持することができる。
また、払拭ウェブ70には、搬送面102Aを払拭する前に洗浄液が付与される。このように、払拭ウェブ70を洗浄液によって湿潤状態として払拭することで、清掃効率をより高めることができる。また、搬送ベルト102は、払拭ウェブ70によって払拭される前に加温部74によって加温される。これにより、清掃効率を向上させることが可能となる。
さらに、湿潤状態の払拭ウェブ70によって払拭された搬送ベルト102の搬送面102Aは、温風送風部76によって温風乾燥される。払拭ウェブ70による払拭後の搬送面102Aが湿潤状態で用紙1を搬送すると、用紙1に洗浄液成分が転写しやすくなり、印刷関連処理部114による印刷等の画質に影響を及ぼす懸念がある。温風送風部76によって搬送面102Aを温風乾燥することで、このような不具合を防止することができる。
なお、用紙1の搬送を伴わない場合には、印刷関連処理部114の乾燥部が備える不図示の温風ヒータによって搬送ベルト102を乾燥させてもよい。また、加温部74による加温によって乾燥させてもよい。
さらに、洗浄液にフッ素系素材を含有させることも、搬送面102Aに汚れを付着させない観点で好ましい。これにより、汚れ防止のために搬送面102Aにコーティングされている撥水成分(例えばフッ素コート)の効果を補強し、劣化を防止することができる。
また、第2ベルト清掃部40には、払拭ウェブ70が搬送ベルト102と接触する側と反対側に払拭部材清掃部80が設けられている。第1実施形態と同様に、払拭部材清掃部80は、除去ブラシ82を有している。
図6に示すように、搬送面102Aの清掃に一度使用した払拭ウェブ70のウェブ面を再度清掃に利用する場合は、払拭ウェブ70の表面を清掃する必要がある。払拭ウェブ70の清掃は、除去ブラシ82に代えて、又は除去ブラシ82に加えてブレードワイパを用いてもよい。なお、搬送面102Aの清掃に一度使用したウェブ面を清掃に再利用しないのであれば、払拭部材清掃部80は必要ない。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態に係る清掃装置10の電気的構成を示すブロック図である。第4実施形態に係る清掃装置10は、印刷条件取得部200、清掃条件設定部202、第1ベルト清掃制御部206、及び第2ベルト清掃制御部208を備える。なお、ここでの清掃装置10は、第2実施形態に係る第2ベルト清掃部40を備えているものとする。
第4実施形態におけるベルト搬送装置100は、印刷関連処理部114に不図示のインクジェットヘッドによって用紙1に画像を形成する画像形成部(印刷部の一例)を備え、搬送する用紙1に印刷を行う。印刷条件取得部200は、不図示の入力部から画像形成部の印刷条件を取得する。印刷条件は、片面印刷又は両面印刷、用紙内印刷面積、紙種(グレード)、及び印刷枚数を含む。
清掃条件設定部202は、印刷条件取得部200が取得した印刷条件に基づいて、第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40の清掃条件を設定する。第1ベルト清掃部20の清掃条件とは、吸着穴102Cに流通させる気体の圧力である。また、第2ベルト清掃部40の清掃条件とは、搬送ベルト102の払拭の強度である。清掃条件設定部202は、不図示の記憶部を有する。記憶部は、印刷条件と清掃条件とが対応付けられたテーブルを記憶している。清掃条件設定部202は、取得した印刷条件に対応付けられた清掃条件をテーブルから読み出し、読み出した清掃条件を設定する。
第1ベルト清掃制御部206は、設定された清掃条件に基づいて第1ベルト清掃部20を制御する。第1ベルト清掃制御部206は、供給ファン22の噴出エアの圧力、及び噴出時間を制御する。
第2ベルト清掃制御部208は、設定された清掃条件に基づいて第2ベルト清掃部40を制御する。第2ベルト清掃制御部208は、移動部62(図7では不図示)のリニアモータ62Mを制御する。
図8は、印刷条件に応じた清掃条件の設定の一例を示す図である。
両面印刷の場合は、片面印刷の場合と比較して搬送ベルト102のインクの付着汚れが相対的に多くなる。したがって、清掃条件設定部202は、両面印刷の場合は第2ベルト清掃部40の清掃条件を相対的に強めの条件に設定する。例えば、条件例1及び条件例10は、印刷条件のうち片面印刷及び両面印刷の違いだけが異なる。これに対し、第2ベルト清掃部40の清掃条件は、片面印刷である条件1では「弱」であり、両面印刷である条件10では「強」である。リニアモータ62Mは、「弱」よりも「強」の方が相対的に高い駆動周波数で駆動される。これにより、「弱」よりも「強」の方がブラシ毛60による払拭の強度が相対的に高くなる。
また、印刷面積(用紙全体の面積に対するインクが付与される面積の割合)が増えるほど搬送ベルト102のインクの付着汚れが相対的に多くなる。したがって、清掃条件設定部202は、印刷面積が増えるほど第2ベルト清掃部40の清掃条件を相対的に強めの条件に設定する。例えば、条件10、条件13、及び条件16は、印刷条件のうち印刷面積だけが異なる。これに対し、第2ベルト清掃部40の清掃条件は、印刷面積が75%〜である条件10では「強」であり、印刷面積が25〜74%である条件13では「中」であり、印刷面積が〜24%である条件16では「弱」である。リニアモータ62Mは、「弱」よりも「中」の方が、さらに「中」よりも「強」の方が相対的に高い駆動周波数で駆動される。これにより、「弱」よりも「中」の方が、さらに「中」よりも「強」の方が、ブラシ毛60による払拭の強度が相対的に高くなる。
両面印刷であり、かつ印刷面積が相対的に広い場合は、清掃条件設定部202は、第2ベルト清掃部40の清掃条件を特に相対的に強めの条件に設定する。例えば、条件例28〜条件例30は、両面印刷、かつ印刷面積が75%〜であり、第2ベルト清掃部40の清掃条件は、全て「強」である。このように、両面印刷であり、かつ印刷面積が相対的に広い場合は、ブラシ毛60による払拭の強度を相対的に高くして清掃を行う。
また、低級なグレードの紙種ほど紙粉が相対的に多く発生し、紙粉が吸着穴102Cを詰まらせる懸念がある。したがって、第1ベルト清掃制御部206は、用紙1の紙種が低級なほど第1ベルト清掃部20の清掃条件を相対的に強めの条件に設定する。例えば、条件16〜条件18は、印刷条件のうち紙種だけが異なる。これに対し、第1ベルト清掃部20の清掃条件は、紙種が高級紙である条件16では「弱」であり、紙種が中級紙である条件17では「中」であり、紙種が低級紙である条件18では「強」である。供給ファン22は、「弱」よりも「中」の方が、さらに「中」よりも「強」の方が、相対的に高い回転数で駆動される。これにより、「弱」よりも「中」の方が、さらに「中」よりも「強」の方が、エア噴出用ボックス26からのエア噴出の圧力が高くなり、吸着穴102Cに流通させる気体の圧力が相対的に高くなる。したがって、吸着穴102Cの内部の紙粉が除去されやすくなる。
また、印刷枚数が増えるほど紙粉が相対的に多く発生し、かつ搬送ベルト102のインクの付着汚れが相対的に多くなる。したがって、清掃条件設定部202は、印刷枚数が増えるほど第1ベルト清掃部20の清掃条件を相対的に強めの条件に設定し、かつ第2ベルト清掃部40の清掃条件を相対的に強めの条件に設定する。例えば、条件例1及び条件例19は、印刷条件のうち印刷枚数だけが異なる。これに対し、第1ベルト清掃部20の清掃条件は、印刷枚数が100枚未満である条件1では「弱」であり、100枚以上である条件19では「中」である。また、第2ベルト清掃部40の清掃条件は、印刷枚数が100枚未満である条件1では「弱」であり、100枚以上である条件19では「中」である。
供給ファン22は、「弱」よりも「中」の方が、相対的に高い回転数で駆動される。これにより、「弱」よりも「中」の方が、エア噴出用ボックス26からのエア噴出の圧力が高くなり、吸着穴102Cに流通させる気体の圧力が相対的に高くなる。また、リニアモータ62Mは、「弱」よりも「中」の方が相対的に高い駆動周波数で駆動される。これにより、「弱」よりも「中」の方がブラシ毛60による払拭の強度が相対的に高くなる。
なお、印刷枚数が100枚以上の場合に、印刷開始後から印刷枚数が少ない間は相対的に弱い清掃条件に設定し、印刷枚数が一定枚数を超えてから相対的に強い清掃条件に設定してもよい。
例えば、印刷条件が図8に示す条件22であるとする。ここで、条件4及び条件22は、印刷枚数だけが異なる条件であり、条件4は印刷枚数が100枚未満であり、条件22は印刷枚数が100枚以上である。清掃条件設定部202は、印刷枚数が1枚目から20枚目までは、第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40の清掃条件を条件4と同様にそれぞれ「弱」及び「弱」に設定する。その後、清掃条件設定部202は、印刷枚数が21枚目から、第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40の清掃条件を本来の条件22の「中」及び「中」に設定する。このように動的に清掃条件を設定することで、消費電力を削減することができる。ここでは、印刷枚数が21枚目から本来の清掃条件に設定したが、切り替えの枚数は適宜決めることができる。
印刷条件に応じて変更する清掃条件は、図8の例に限定されない。例えば、第1ベルト清掃部20のエア噴出用ボックス26をXY方向に複数の区画に分割し、第1ベルト清掃制御部206は、各区画でエア噴出の有無を切り替えてもよい。また、第1ベルト清掃制御部206は、第1ベルト清掃部20の供給ファン22の噴出時間を切り替えてもよいし、間欠動作の有無を切り替えてもよい。さらに、第1ベルト清掃制御部206は、回収ポンプ32の圧力、及び吸引時間等を制御してもよい。
また、第2ベルト清掃部40の当接部材の搬送面102Aへの当接圧力を変更してもよい。当接部材として払拭ウェブ70を用いる場合は、含侵させる洗浄液の量を変更してもよい。
ここでは、清掃条件設定部202は、印刷条件取得部200が取得した印刷条件に基づいて、第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40の清掃条件を設定したが、第1ベルト清掃部20及び第2ベルト清掃部40の少なくとも一方の清掃条件を設定すればよい。
<その他>
ここでは用紙を搬送するベルト搬送装置の清掃装置について説明したが、搬送する基材は紙に限定されず、紙以外の素材のシート状基材を吸着搬送するベルト搬送装置の清掃装置に適用することができる。
ここまで説明した実施形態において、例えば、清掃装置10の各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、画像処理に特化したプロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、或いはCPUとFPGAの組み合わせ、又はCPUとGPUの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、サーバ及びクライアント等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
1…用紙
10…清掃装置
20…第1ベルト清掃部
22…供給ファン
24…供給管
26…エア噴出用ボックス
28…ゴミ回収用ボックス
30…第1回収管
32…回収ポンプ
34…用紙検知センサ
34A…投光部
34B…受光部
40…第2ベルト清掃部
42…第1プーリ
44…第2プーリ
46…第3プーリ
46M…モータ
48…第4プーリ
50…ブレードワイパベルト
52…ベース部
54…ブレードワイパ部
56…ブラシベルト
58…ベース部
60…ブラシ毛
62…移動部
62M…リニアモータ
63…帯電部
64…当接ローラ
64M…モータ
66…ガイドローラ
68…ガイドローラ
70…払拭ウェブ
72…洗浄液付与ノズル
74…加温部
76…温風送風部
80…払拭部材清掃部
82…除去ブラシ
84…ブラシベース
86…ブラシ毛
88…回収チャンバ
90…第2回収管
100…ベルト搬送装置
102…搬送ベルト
102A…搬送面
102B…裏面
102C…吸着穴
104…上流側プーリ
106…下流側プーリ
106M…モータ
108…吸引チャンバ
110…吸引管
112…吸引ポンプ
114…印刷関連処理部
200…印刷条件取得部
202…清掃条件設定部
206…第1ベルト清掃制御部
208…第2ベルト清掃制御部
L1…用紙吸着領域長
L2…非吸着領域長

Claims (22)

  1. 吸着穴を有する搬送ベルトの搬送面に基材を吸着して搬送するベルト搬送装置の前記搬送ベルトの前記吸着穴に気体を流通させる第1清掃部と、
    前記第1清掃部の前記搬送ベルトの走行方向の下流側に配置され、当接部材によって前記搬送ベルトの前記搬送面を払拭する第2清掃部と、
    を備えるベルト搬送装置の清掃装置。
  2. 前記第1清掃部は、前記搬送面の裏面側から前記搬送面側に気体を流通させる請求項1に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  3. 前記第1清掃部は、前記吸着穴に向けて気体を噴出する噴出部、及び前記吸着穴から気体を吸引する吸引部の少なくとも一方を有する請求項1に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  4. 前記第1清掃部は、前記搬送ベルトを介して対向する位置に前記噴出部及び前記吸引部を有する請求項3に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  5. 前記第1清掃部は、前記気体を間欠的に流通させる請求項1から4のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  6. 前記第2清掃部は、前記当接部材を前記搬送ベルトの走行方向とは逆方向に移動させる請求項1から5のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  7. 前記当接部材は、ゴムで構成される請求項1から6のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  8. 前記当接部材は複数の第1ブラシ毛を備える請求項1から6のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  9. 前記第1ブラシ毛の径は前記吸着穴の径よりも小さい請求項8に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  10. 前記第2清掃部は、前記第1ブラシ毛を前記搬送ベルトの走行方向と交差する方向に移動させる請求項8又は9に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  11. 前記第2清掃部は、前記第1ブラシ毛を帯電させる帯電部を備える請求項8から10のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  12. 前記当接部材を清掃する第3清掃部を備える請求項7から11のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  13. 前記第3清掃部は、複数の第2ブラシ毛を備える請求項12に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  14. 前記第3清掃部は、前記第2ブラシ毛に付着したゴミを回収する回収部を備える請求項13に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  15. 前記当接部材はウェブであり、
    前記ウェブが前記搬送ベルトと接触する部分を更新するウェブ走行部を備える請求項1から6のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  16. 前記ウェブに洗浄液を含浸させる洗浄液付与部を備える請求項15に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  17. 前記洗浄液はフッ素系素材を含有する請求項16に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  18. 前記搬送ベルトを加温する加温部を備える請求項16又は17に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  19. 前記搬送ベルトを温風乾燥させる温風送風部を備える請求項16から18のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  20. 前記搬送ベルトは無端状であり、かつ上流側プーリ及び下流側プーリに巻き掛けられ、
    前記ベルト搬送装置は、前記搬送ベルトが前記上流側プーリから前記下流側プーリへ向かう往路部において前記基材を搬送し、
    前記第1清掃部及び前記第2清掃部は、前記搬送ベルトが前記下流側プーリから前記上流側プーリへ向かう復路部に配置される請求項1から19のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  21. 前記基材に印刷を行う印刷部の印刷条件を取得する印刷条件取得部と、
    前記印刷条件に応じて前記第1清掃部及び前記第2清掃部の少なくとも一方の清掃条件を設定する清掃条件設定部と、
    を備える請求項1から20のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置。
  22. 吸着穴を有する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの搬送面に載置された基材を前記搬送面に吸着する吸着部と、
    前記搬送ベルトを走行させるベルト走行部と、
    請求項1から21のいずれか1項に記載のベルト搬送装置の清掃装置と、
    を備えたベルト搬送装置。
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