JP2020142727A - 子供用シートの固定構造 - Google Patents

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克美 西村
Katsumi Nishimura
克美 西村
宗寛 木村
Munehiro Kimura
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Abstract

【課題】子供用シートの構造を変更することなく、車両が衝突した際に子供用シートが受ける力を吸収することができる子供用シートの固定構造を提供する。【解決手段】子供用シート3の固定構造は、固定部12と、エネルギ吸収機構10を備える。固定部12は、車両Cに設けられる。固定部12は、子供用シート3の取付部32を固定可能である。エネルギ吸収機構10は、子供用シート3から固定部12に対し車両Cの前方側へ所定以上の力が作用した際に、固定部12に作用する力を吸収しながら固定部12を車両Cの前方側へ変位させる。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に取り付けられる子供用シートの固定構造に関する。
従来、車両が衝突した際の子供用シートにかかる慣性力を吸収するために、子供用シート側にエネルギ吸収機構を設けた構造が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1の子供用シートは前後にスライドするスライド部材を有する。衝突が発生して子供用シート本体に前方に向かう慣性力が作用すると、スライド部材に前方にスライドする力が作用する。この力が所定以上となりシャーピンが折損すると、スライド部材がレール中をスライド可能な状態になる。スライド部材がレール中をスライドするとき、その幅広首部がレールの幅狭切り欠き部にぶつかり、その都度、幅狭切り欠き部を押し広げながら進行する。この押し広げる力により、子供用シート本体にかかる慣性力のエネルギを吸収するエネルギ吸収機構が開示されている。
特開2002―46511号公報
しかし、特許文献1の子供用シートでは、子供用シートにエネルギ吸収機構が設けられるため、子供用シート自体が重くなる。子供用シートが重くなると、子供用シートの交換をする際に、ユーザの負担となる。また、子供用シート側にエネルギ吸収機構が設けられた場合、子供用シートのコストが高くなる。特に、子供用シートは子供の大きさによって異なるサイズが要求されるため、子供用シートの買い替えに際して、ユーザのコスト負担が増大する。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その課題は、子供用シートの構造を変更することなく、車両が衝突した際に子供用シートが受ける力を吸収することができる子供用シートの固定構造を提供することにある。
本発明に係る子供用シートの固定構造は、車両に取り付けられる子供用シートの固定構造である。子供用シートの固定構造は、固定部と、エネルギ吸収機構を備える。固定部は、車両に設けられる。固定部は、子供用シートの取付部を固定可能である。エネルギ吸収機構は、子供用シートから固定部に対し車両の前方側へ所定以上の力が作用した際に、固定部に作用する力を吸収しながら固定部を車両の前方側へ変位させる。
この子供用シートの固定構造では、固定部に対し車両の前方側へ所定以上の力が作用した際に、車両に設けられた固定部が車両の前方側へスライドしながら所定以上の力を吸収する。これにより、車両が衝突した際に子供用シートが受ける力を吸収することができる子供用シートの固定構造を提供できる。また、エネルギ吸収機構は、車両側に設けられるため、子供用シートの構造を変更する必要がない。このため、例えば、固定部の構造と位置が標準化されたISO−FIX対応の子供用シートであれば、ユーザが子供用シートを固定部に取り付けるだけで、車両が衝突した際の子供用シートが受ける力を吸収することができる。これにより、子供用シートを付け替える際のユーザの負担や、子供用シートを買い替える際のコスト負担を軽減できる子供用シートの固定構造を提供できる。
子供用シートの固定構造は、支持部材をさらに備えてもよい。支持部材は、車両の車幅方向に延設され、固定部を支持してもよい。エネルギ吸収機構は、延在部をさらに有してもよい。延在部は、固定部に連結され、固定部の変位に伴い車両の前方にスライドしつつ固定部に作用する力を吸収してもよい。
この構成によれば、車両が衝突した際に、固定部とともに延在部が車両の前方に向いてスライドしながら子供用シートが受ける力を吸収することができる。すなわち、エネルギ吸収機構は、固定部に連結された延在部によってエネルギを吸収することで、固定部を車両前方へ変位させながら子供用シートが受ける力を吸収できる。これによって、エネルギ吸収機構をコンパクトに配置しながらも、子供用シートが受ける力を吸収できる。
延在部は、固定部から支持部材に向けて延設され、支持部材の車両の後方側の面に沿って折り返されて設けられてもよい。
この構成によれば、延在部は、支持部材に沿って折り返されるから、エネルギ吸収機構をコンパクトに配置することができる。また、延在部は、車両の支持部材に向けて、車両の後方側まで延設されたのち、支持部材に沿って折り返し、反転して車両の前方側に向く。すなわち、車両が衝突し子供用シートに所定以上の力がかかった際に、一端は、車両の後方側に向いてスライドする一方、他端に連結された固定部は車両の前方側に向いてスライドする。これによって、延在部をコンパクトに配置しながらも、延在部がスライド可能な量(ストローク量)を確保しやすい。さらに、支持部材を利用して延在部を折り返す構造とすることで、部品点数が少なく軽量なエネルギ吸収機構を備えた子供用シートの固定構造が提供できる。
支持部材は、車両のシートの骨格を構成するシートフレームであってもよい。延在部は、シートの座面の下方に位置してもよい。
この構成によれば、延在部は、座面の下方に位置するから、エネルギ吸収機構をよりコンパクトに配置できる。また、延在部は、座面の下方に位置し、支持部材を利用して折り返されるため、延在部が座面の下方に隠れる。これによって、延在部をシートフレームからはみ出ることなく設けることができる。このため、延在部がスライド可能な量(ストローク量)がさらに確保しやすくなる。この結果、延在部の長さを長くでき、エネルギ吸収機構が吸収できるエネルギ量が増加する。
エネルギ吸収機構は、変形作用部をさらに有してもよい。変形作用部は、固定部に対し車両の前方側へ所定以上の力が作用した際に延在部を変形させながら延在部の車両の前方へのスライドを許容してもよい。延在部は、変形作用部により変形されることによって固定部に作用する力を吸収してもよい。
この構成によれば、車両が衝突し子供用シートに所定以上の力がかかった際に、変形作用部によって、延在部がスライドしながら変形する。この変形により、子供用シートが受ける力を吸収することで、コンパクトなエネルギ吸収機構が実現できる。
エネルギ吸収機構は、ガイド部をさらに有してもよい。ガイド部は、支持部材と間隔を空けて設けられ、延在部を支持部材に沿わせる。延在部は、ガイド部と支持部材との間に挿通されることにより、支持部材の車両の後方側の面に接触した状態でスライド可能となっており、延在部が車両の後方側の面に接触しながらスライドすることにより、固定部に作用する力を吸収してもよい。
この構成によれば、延在部は、ガイド部によって支持部材に沿わされる。このため、延在部がスライドした際に、支持部材と延在部の摩擦によって、子供用シートが受ける力を吸収できる。
延在部は、ロック部材を含んでもよい。ロック部材は、延在部に連結される固定部とは反対側の端部に設けられるとともに、ガイド部に当接することで延在部のスライドをロックしてもよい。
この構成によれば、ロック部材がガイド部に当接することで、延在部がガイド部からすり抜けることによって、子供用シートが子供用シートの固定構造から離脱することを防止できる。さらに、延在部は、支持部材に沿って折り返されるため、延在部がスライドした際に、支持部材と延在部の摩擦によっても延在部がガイド部からすり抜けることを防止することができる。
ガイド部は、支持部材の上方に配置される第1ガイド部と、支持部材の下方に配置される第2ガイド部と、を含んでもよい。延在部は、第1ガイド部および第2ガイド部によってガイドされ、支持部材の前記車両の後方側の面に沿って下方から上方に向けて折り返し、座面の上方に他端を形成してもよい。ロック部材は、第1ガイド部に当接することで延在部のスライドをロックしてもよい。
この構成によれば、車両が衝突し子供用シートに所定以上の力がかかり、第1ガイド部にロック部材が当接するまで延在部がスライドした際に、延在部は下方から上方に引っ張られる。このとき、ロック部材は、支持部材の方に押さえつけられるため支持部材から受ける反力よって第1ガイド部がロック部材を押す力が打ち消され、ロック部材が座屈して壊れることを防止できる。この結果、子供用シートが子供用シートの固定構造から離脱することをより確実に防止できる。
本発明によれば、子供用シートの構造を変更することなく、車両が衝突した際に子供用シートが受ける力を吸収することができる子供用シートの固定構造を提供できる。
本発明のシートフレームとシートフレームを覆うシート表皮および子供用シートの取り付け方向を示した図。 本発明のシートフレームにおける第1フレームの斜視図。 エネルギ吸収機構の下面図。 エネルギ吸収機構の後面図。 車両が衝突した際におけるエネルギ吸収機構の作動状態を示した図。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、シートフレーム1がエネルギ吸収機構10を備える、子供用シート3の固定構造を例に説明する。
図1は、シートフレーム1とシートフレーム1を覆うシート表皮2および子供用シート3の取り付け方向を示した図である。また、図1および図2の矢印に示すFが車両Cの前方側であり、Rが車両Cの後方側である。以下の説明において、車両Cの前後方向に対して上下に直行する方向の上方向を上方、下方向を下方、車両Cの幅方向を車幅方向と称すことがある。
図1に示すように、シートフレーム1は、第1フレーム4と、第2フレーム6と、後棒状部材8(支持部材)と、エネルギ吸収機構10と、固定部12と、を備える。シートフレーム1は、例えば車両Cの後部座席にも用いられるシートAの骨格となる部材である。
図2は、シートフレーム1の第1フレーム4の斜視図である。図1および図2に示すように、第1フレーム4は、シートAの座面14部分(図1参照)を支えるためのフレームである。第1フレーム4は、車幅方向に間隔を隔てて配置された車両前後方向に延びる一対の金属製部材5aおよび5bと、車両Cの後方側に配置された車幅方向に延びる後棒状部材8と、車両Cの前方側に配置された車幅方向に延びる前棒状部材9とで構成される。第1フレーム4は、一対の金属製部材5aおよび5bと後棒状部材8および前棒状部材9が溶接されて固定されることで、枠状の構造となる。この構造によって、車両Cの乗員の着座する際の荷重に耐えられるようになっている。図1に示すように、第1フレーム4は、乗員が着座できるようにウレタン部材およびシート表皮2に覆われ、シートAの座面14が形成される。第1フレーム4は、車両Cのフロアにボルトなどによって固定され、車両Cが衝突した際であっても、シートAが車両Cから外れないように構成される。
第2フレーム6は、シートAの背もたれとなるシートバック16部分を構成するためのフレームである。第2フレーム6は、車両上下方向および車幅方向に延在する金属製の枠部材で構成される。第2フレーム6は、シートAにリクライニング機構が設けられる場合は、第1フレーム4に対し回転可能に支持される。一方、第2フレーム6は、リクライニング機構が設けられない場合は、第1フレーム4に固定される。第2フレーム6は、ウレタン部材およびシート表皮2に覆われ、シートAの背もたれ部分が形成される。
図3は、エネルギ吸収機構10をシートAの上方から見た上面図である。図4は、エネルギ吸収機構10をシートAの車両Cの後面側からみた後面図である。図2、図3、および図4に示すように、エネルギ吸収機構10は、延在部16と、ガイド部18と、変形作用部21と、ロック部材20と、を有する。エネルギ吸収機構10は、子供用シート3に対し車両Cの前方へ所定以上の力が作用した際に、固定部12にかかる所定以上の力を吸収しながら、固定部12を車両Cの前方へ変位させるための機構である。図2に示すように、エネルギ吸収機構10は、シートフレーム1の車幅方向に間隔を隔て2つ設けられる。
延在部16は、例えば、弾性を有する帯状の部材である。延在部16は、一端24が後棒状部材8の車両Cの前方側かつ座面14の下方に位置し、一端24から後棒状部材8に向けて延設され、後棒状部材8の下方を通り後棒状部材8の車両Cの後方側の面に沿って、下方から上方に向けて折り返される。折り返された延在部16は、後棒状部材8の上方を通り後棒状部材8の車両Cの前方側かつ座面14の上方まで延び他端26を形成する。延在部16は、子供用シート3が固定された固定部12の変位に伴い、車両Cの前方へとスライドする。
図2、図3、および図4に示すように、延在部16は、突設部22を含む。突設部22は、延在部16の略中央付近が、車両Cの下方に向けて突出して形成される。また、突設部22は、延在部16の一端24から後棒状部材8に向けて延設される部分のうち、変形作用部21の手前までの区間に設けられる。すなわち、突設部22は、座面14の下方に設けられる。突設部22の高さH2は、後述するガイド部18の隙間Sの高さH1よりも高い。突設部22の一端は、後述する変形作用部21に掛けられ、延在部16がスライドする際に延在部16から変形作用部21によって引き剥がされながら変形させられる。
図3および図4が示すように、ガイド部18は、延在部16を後棒状部材8に沿わせるようにガイドするための部材である。ガイド部18は、第1ガイド部28と、第2ガイド部30と、を含む。第1ガイド部28は、後棒状部材8の下方に配置される。第2ガイド部30は、後棒状部材8の上方に配置される。第1ガイド部28は、後棒状部材8との間に延在部16が通過可能な隙間Sが設けられた門状の金属製部材が後棒状部材8に固定されることで形成される。この隙間Sを、延在部16が通過することで、延在部16が後棒状部材8の外形に押し付けられて延在部16がガイドされる。すなわち、隙間Sの幅Wは延在部16の幅に対して僅かに大きく、高さH1は延在部16の板厚に対して僅かに大きければよい。
また、第2ガイド部30も同様に、後棒状部材8との間に延在部16が通過可能な隙間Sが設けられた門状の金属製部材が後棒状部材8に固定されることで形成される。第2ガイド部30の車両Cの前方側には、後述する固定部12の軸部13を保持する受部31が設けられ、延在部16が車両前方に引き出されるようにスライドする際に、受部31から軸部13が離れる(図5b参照)。受部31は、軸部13を保持することにより、固定部12がバタつかないようにするものである。
このように、第1ガイド部28は、延在部16を後棒状部材8に向けて、下方から上方へ押し付けてガイドする一方、第2ガイド部30は、延在部16を後棒状部材8に向けて上方から下方に向けて押し付けてガイドする。また、このように、上方および下方から延在部16をガイドすることで、延在部16は、後棒状部材8の外形に沿って下方から上方に折り返される。すなわち、延在部16は、ガイド部18と支持部材との隙間Sに挿通されることにより、後棒状部材8の車両Cの後方側の面に接触した状態でスライド可能となっており、延在部16が車両Cの後方側の面に接触しながらスライドすることにより、後棒状部材8と延在部16の摩擦によっても、固定部12に作用する力を吸収する。
変形作用部21は、延在部16を変形させながら延在部16の車両Cの前方へのスライドを許容する部分である。本実施形態では、変形作用部21は、延在部16に設けられた突設部22を変形させるための部分である。また、本実施形態では、変形作用部21は、第1ガイド部28の突設部22と対向した面に形成される(図5参照)。すなわち、延在部16が隙間Sを通過することで、変形作用部21が、下方に突出した突設部22を延在部16から引き剥がして変形させる。このように、変形作用部21は、突設部22を変形させる際に必要なエネルギによって固定部12にかかるエネルギが吸収するとともに、延在部16が車両Cの前方へスライドを許容する。なお、変形作用部21は、第1ガイド部28と別に設けてもよい。また、変形作用部21は、突設部22を後棒状部材8に押し付けて変形させてもよいし、変形作用部21によって延在部16を曲げることで変形させてもよい。
図2に示すように、ロック部材20は、延在部16に含まれる。より具体的には、ロック部材20は、延在部16の一端24に設けられる。ロック部材20は、延在部16がスライドした際に、第1ガイド部28に引っ掛かるようにL字状の金属製部品で形成される。ロック部材20が、第1ガイド部28に引っ掛かると、延在部16のスライドが停止する(図5b参照)。
固定部12は、子供用シート3の取付部(フック)32を固定可能な部材である。図2および図3に示すように、固定部12は、枠状の部材で構成され、延在部16の他端26に軸部13を介して回転可能に連結され、後棒状部材8(支持部材)により支持される。図1に示すように、固定部12は、子供用シート3に設けられた取付部32が枠状の部材に勘合されることで、子供用シート3が固定される。固定部12は、シートフレーム1に対して、車幅方向に並んで1つずつ設けられる。なお、固定部12の配置間隔や固定部12の形状などは、世界標準規格で統一され、ISO−FIXと称されることもある。
このように、エネルギ吸収機構10を構成する延在部16が、後棒状部材8で折り返して配置されることで、エネルギ吸収機構10をコンパクトに配置できる。特に、延在部16に設けられた突設部22と、第1ガイド部28が座面14の下方に収まることで、子供用シート3にかかるエネルギを吸収する部分が、座面14の下方に収まる。このため、エネルギ吸収機構10をコンパクトに配置できるだけでなく、エネルギを吸収するために変形する部分を、座面14および第1フレーム4で覆い隠すことができる。これにより、エネルギ吸収機構10が作動した際であっても、シートフレーム1から、突設部22が露出することがない。この結果、車両Cが衝突した際であっても、乗員に触れることなく安全にエネルギ吸収機構10が作動する。
また、第1ガイド部28および第2ガイド部30は、第1フレーム4の構造部材である後棒状部材8に固定され、延在部16は、後棒状部材8の面を利用しながら第1ガイド部28および第2ガイド部30の隙間Sを通過してスライドする。このとき、延在部16は、第1ガイド部28および第2ガイド部30によってガイドされることにより、後棒状部材8の車両Cの後方側の面と擦れながらスライドするため、その摩擦力で所定以上の力を吸収する。また、ロック部材20は、延在部16の一端24に設けられ、第1ガイド部28に当接することで、延在部16のスライドを停止させる。このときロック部材20は、後棒状部材8に押さえつけられることでロック部材20の変形を防止している。すなわち、エネルギ吸収機構10を構成する部品は、第1フレーム4の構造部材である後棒状部材8を利用して構成されている。これにより、エネルギ吸収機構を新たに設けるよりも少ない部品点数で構成できる。
次に、車両Cが衝突した際のエネルギ吸収機構10の動作について説明する。図5は、車両が衝突した際におけるエネルギ吸収機構の作動状態を示した図である。
図5aに示す通り、車両Cが衝突すると、車両Cは強く減速する。このとき、子供用シート3は、車両前方に向けて慣性力が発生し所定以上の力を受ける。この所定以上の力により、子供用シート3は車両前方に進もうとする。エネルギ吸収機構10の延在部16には、固定部12を介して所定以上の力が入力される。延在部16に所定以上の力が入力されると、延在部16は、スライドを開始する。これにより、固定部12は、第2ガイド部30の受部31から軸部13が離れ、車両Cの前方へスライドする。このとき、延在部16は、突設部22を変形させながらスライドする。
図5aの状態から延在部16がスライドすると、突設部22が変形することで、所定以上の力に対して延在部16に反力が加わる。また、突設部22は、延在部16の一端24から後棒状部材8に向けて延設される部分のうち、変形作用部21まで設けられるため、延在部16が隙間Sを通過しながら徐々に所定以上の力を打ち消す。すなわち、延在部16は、突設部22により所定のエネルギを吸収されながらスライドし、突設部22を長くするほど、吸収できるエネルギ量が大きくなる。つまり、延在部16が、後棒状部材8で折り返されることで、延在部16の一部が座面14の下の空間に配置でき、延在部16の長さを長くできる。これにより、延在部16のスライド量を確保でき、延在部16に設けられる突設部22も長く設けることができる。この結果、突設部22が吸収するエネルギ量も多くなる。
このように延在部16が所定以上の力を吸収しながらスライドすることで、子供用シート3は固定部12を介して徐々に減速しながら車両前方に進む。この結果、子供用シート3が、減速しながら車両前方に進む過程で、子供用シート3にかかる慣性力を徐々に吸収することができ、子供用シート3に着座する子供にかかる負荷を抑えることができる。
延在部16がさらにスライドすると、図5bに示すように、延在部16は、最終的にはロック部材20が第1ガイド部28の変形作用部21に引っ掛かることで、スライドが止まる。このとき、延在部16が後棒状部材8に沿って上方へ向けて延びるため、ロック部材20も上方にある後棒状部材8に押さえつけらえる。これにより、ロック部材20は、第1ガイド部28が、ロック部材20のL字部分を押し上げ壊そうとする力(図5bの矢印N参照)を、後棒状部材8から受ける反力によって抑えることができる。この結果、ロック部材20の破壊を防止し、延在部16のスライドを確実にロックすることができる。
以上説明した通り、本発明のシートフレーム1では、子供用シート3の構造を変更することなく、車両Cが衝突した際に子供用シート3が受ける力を吸収することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、エネルギ吸収機構のエネルギ吸収の方法として、突設部22を変形させる例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。エネルギを吸収する方法は、例えばコイルばねを用いたものでもよい。
(b)上記実施形態では、下向きに突設した突設部22を用いて説明したが、突設方向は、上向きであってもよい。
(c)上記実施形態では、延在部16の一端24を第1フレーム4の座面14の下方に設けたが、第2フレーム6内の車両Cの後方側に設けてもよい。この場合、延在部16は、棒状部材8の上方から下方に折り返してもよい。
(d)上記実施形態では、シートフレーム1を構成する後棒状部材8を支持部材として用いたが、本発明はこれに限定されない。支持部材は、例えば、車両Cのフロアに取り付けてもよい。
1:シートフレーム,3:子供用シート,4:第1フレーム
8:後棒状部材(支持部材),10:エネルギ吸収機構,12:固定部,14:座面
16:延在部,18:ガイド部,20:ロック部材,21:変形作用部
24:一端,26:他端,28:第1ガイド部,30:第2ガイド部,32:取付部
C:車両,A:シート

Claims (8)

  1. 車両に取り付けられる子供用シートの固定構造であって、
    前記車両に設けられ、前記子供用シートの取付部を固定可能な固定部と、
    前記子供用シートから前記固定部に対し前記車両の前方側へ所定以上の力が作用した際に、前記固定部に作用する力を吸収しながら前記固定部を前記車両の前方側へ変位させるエネルギ吸収機構と、
    を備える、子供用シートの固定構造。
  2. 前記車両の車幅方向に延設され、前記固定部を支持する支持部材をさらに備え、
    前記エネルギ吸収機構は、前記固定部に連結され、前記固定部の変位に伴い前記車両の前方にスライドしつつ前記固定部に作用する力を吸収する延在部を有する、
    請求項1に記載の子供用シートの固定構造。
  3. 前記延在部は、前記固定部から前記支持部材に向けて延設され、前記支持部材の前記車両の後方側の面に沿って折り返されて設けられる、
    請求項2に記載の子供用シートの固定構造。
  4. 前記支持部材は前記車両のシートの骨格を構成するシートフレームであり、
    前記延在部は、前記シートの座面の下方に位置する、
    請求項3に記載の子供用シートの固定構造。
  5. 前記エネルギ吸収機構は、前記固定部に対し前記車両の前方側へ所定以上の力が作用した際に前記延在部を変形させながら前記延在部の前記車両の前方へのスライドを許容する変形作用部をさらに有し、
    前記延在部は、変形作用部により変形されることによって前記固定部に作用する力を吸収する、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の子供用シートの固定構造。
  6. 前記エネルギ吸収機構は、
    前記支持部材と隙間を空けて設けられ、前記延在部を前記支持部材に沿わせるガイド部をさらに有し、
    前記延在部は、前記ガイド部と前記支持部材との間に挿通されることにより、前記支持部材の前記車両の後方側の面に接触した状態でスライド可能となっており、前記延在部が前記車両の後方側の面に接触しながらスライドすることにより、前記固定部に作用する力を吸収する、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の子供用シートの固定構造。
  7. 前記延在部は、ロック部材を含み、
    前記ロック部材は、前記延在部に連結される前記固定部とは反対側の端部に設けられるとともに、前記ガイド部に当接することで前記延在部のスライドをロックする、
    請求項6に記載の子供用シートの固定構造。
  8. 前記ガイド部は、前記支持部材の下方に配置される第1ガイド部と、前記支持部材の上方に配置される第2ガイド部と、を含み、
    前記延在部は、前記第1ガイド部および前記第2ガイド部によってガイドされ、前記支持部材の前記車両の後方側の面に沿って下方から上方に向けて折り返し、前記座面の上方に前記他端を形成し、
    前記ロック部材は、前記第1ガイド部に当接することで前記延在部のスライドをロックする、
    請求項7に記載の子供用シートの固定構造。
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