JP2001163101A - 車両用シートのヘッドレスト構造 - Google Patents

車両用シートのヘッドレスト構造

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JP2001163101A
JP2001163101A JP35106599A JP35106599A JP2001163101A JP 2001163101 A JP2001163101 A JP 2001163101A JP 35106599 A JP35106599 A JP 35106599A JP 35106599 A JP35106599 A JP 35106599A JP 2001163101 A JP2001163101 A JP 2001163101A
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headrest
stopper
biasing force
lock
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Susumu Ochiai
晋 落合
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成の複雑化等を招くことなく、後突時等に
おける着座者の頭部、および頚部の保護強化を可能とす
る。 【構成】 ベース体12-1から分割形成されたヘッドレス
ト本体12-2が、駆動ばね26の偏倚力のもとで前方突出方
向に偏倚され、後突時の衝撃荷重の入力に対してのみ解
除動作されるストッパ手段28による係止のもとで、この
ヘッドレスト本体は駆動ばねの偏倚力に抗して後方初期
位置に保持されている。そして、ストッパ手段28の解除
動作により前方突出方向にスライドされたヘッドレスト
本体12-2は、ロック手段38のロックのもとで、その前方
突出位置で後退不能に保持可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後突時等の衝撃
から着座者頭部を保護可能とする車両用シートのヘッド
レスト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車後退時の衝突、あるい
は自動車後部への追突等の、いわゆる後突等が発生する
と、着座者の頭部は、その慣性力のもとで急激に後傾し
ようとする。このような頭部の急激な後傾はむち打ち運
動と一般に称され、このむち打ち運動は着座者の頚部を
損傷させる虞れを持つため、このむち打ち運動を抑制す
ることによって頚部の損傷等を未然に防止可能とする構
成が、自動車等のシートにおいて種々提供されている。
【0003】このような、むち打ち運動を抑制可能とす
るシートとしては、たとえば、ヘッドレストを前方に強
制的に移動させる可動式のものや、ヘッドレストの支持
面(クッション面)を前方に膨張させる膨張式のもの等
が一般的に知られている。そして、これらの構成は、い
ずれも、ヘッドレストと頭部との間、つまりは頭部の後
傾範囲を瞬時に狭めることによって、ヘッドレストによ
る頭部支持能力をより高めるものであり、この高められ
た支持能力によるむち打ち運動の抑制により、着座者の
頭部、および頚部の保護強化をはかろうとするものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可動
式、膨張式のいずれのヘッドレストにおいても、その機
構部はシートバックに内蔵されるものであるため、公知
の構成では、機構部の大型化、複雑化を伴うことは避け
られない。
【0005】そして、機構部をシートバックに内蔵する
構成では、ヘッドレストをシートバックに一体的に設け
ることが必要となるため、このようなシートにおけるヘ
ッドレストの着脱化が容易に行えないとともに、既存の
シートへの適用も容易ではない。
【0006】この発明は、構成の複雑化等を招くことな
く、後突時等における着座者の頭部、および頚部の保護
強化を可能とした車両用シートのヘッドレスト構造の提
供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、ステー側に形成されたベース体
から分割形成され、かつ後方初期位置と前方突出位置と
の間をスライド自在、かつ離脱不能に、所定のスライド
ガイドを介してベース体に連結、支持されたヘッドレス
ト本体が、駆動ばねの偏倚力のもとで前方突出方向に偏
倚され、後突時の衝撃荷重の入力に対してのみ解除動作
されるストッパ手段による係止のもとで、このヘッドレ
スト本体は駆動ばねの偏倚力に抗して後方初期位置に保
持されている。
【0008】そして、後突時の衝撃荷重の入力に伴うス
トッパ手段の解除動作により、ヘッドレスト本体を駆動
ばねの偏倚力のもとで前方突出方向にスライドさせ、ヘ
ッドレスト本体の前方突出位置において生じるロック手
段のロックのもとで、ヘッドレスト本体を、その前方突
出位置で後退不能に保持可能としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1、図2に示すように、この発明に係る
車両用シートのヘッドレスト構造10においては、ヘッド
レスト12が、下方に延出されたステー14の上端部に正面
略コ字形状のベースブラケット16を設けてなるベース体
12-1と、本体フレーム18を有するヘッドレスト本体12-2
とに分割形成されている。
【0011】ヘッドレスト本体12-2は、たとえば、本体
フレーム18の回りに弾性体(パッド)を配置し、これら
をトリムカバーで覆うことによって着座者の頭部を弾性
的に支持可能に形成されている。そして、この発明にお
いては、このヘッドレスト本体12-2が、たとえば、ベー
スブラケット16の側壁16aに形成された長孔状のガイド
孔20と、このガイド孔に摺動自在に挿通されるガイドピ
ン22aを先端に持って本体フレーム18の側壁18aに固定さ
れたスライダ22との組み合わせからなるスライドガイド
24を介して、図1に示す後方初期位置と、図3に示す前
方突出位置との間をスライド自在、かつ離脱不能に、ベ
ースブラケットに連結、支持されている。
【0012】ベース本体12-1に対するヘッドレスト本体
12-2の前方突出位置として、たとえば前方上部位置が例
示でき、この発明の実施の形態においては、ヘッドレス
ト本体を後方初期位置から前方上部の斜め上方にスライ
ド可能に、ガイド孔20が、上方傾斜長孔としてベースブ
ラケットの側壁16aに形成されている。
【0013】なお、スライダのガイドピン22aを、その
スライド方向に長い断面略長方形の平坦形状に形成する
とよい。このような平坦形状にガイドピン22aを形成す
れば、ガイド孔20に対するガイドピンの回転、つまりは
ベース体12-1に対するヘッドレスト本体12-2の傾斜等が
確実に防止できるため、ヘッドレスト本体のスライド姿
勢の安定化が容易に確保可能となる。
【0014】ここで、この発明においては、ヘッドレス
ト本体12-2が、駆動ばね26の偏倚力のもとで、前方突出
方向に偏倚されている。駆動ばね26として、たとえば引
張コイルばねが利用でき、この引張コイルばねは、前方
突出方向への偏倚力をヘッドレスト本体に付与可能に、
ベースブラケットの側壁16aと本体フレーム18の後面18b
との間に架設、張設されている。
【0015】なお、ここでは引張コイルばねを駆動ばね
26として例示しているが、ヘッドレスト本体12-2を前方
突出方向に偏倚可能であれば足りるため、これに限定さ
れず、他のばね部材、たとえば圧縮コイルばね等を駆動
ばねとして利用してもよい。
【0016】そして、この発明においては、自動車後退
時の衝突、あるいは自動車後部への追突等の、いわゆる
後突時の衝撃荷重の入力に対してのみ解除動作されるス
トッパ手段28による係止のもとで、ヘッドレスト本体12
-2を、駆動ばね26の偏倚力に抗して後方初期位置に保持
可能としている。
【0017】図1、図2を見るとわかるように、ストッ
パ手段28として、たとえば、下半部に所定重量のウエイ
ト30aを有して形成され、ベース体12-1のブラケット32
により前後方向に回動自在に支持された振り子ストッパ
30と、係止位置方向、つまり図1中の時計方向への偏倚
力を振り子ストッパの上半部に付与し、後突時の衝撃荷
重以下の入力荷重による振り子ストッパの慣性回動、つ
まり図1中の反時計方向への回動を、この偏倚力のもと
で規制可能とするストッパばね34とを具備した構成が例
示できる。そして、この発明の実施の形態においては、
ストッパばね34の偏倚力のもとでの、振り子ストッパ30
によるヘッドレスト本体側特定部材の係合、係止によ
り、ヘッドレスト本体12-2を、駆動ばね26の偏倚力に抗
してその後方初期位置に保持可能としている。
【0018】ストッパばね34としては、たとえばねじり
ばねが例示できる。しかしながら、振り子ストッパ30を
係止位置方向に偏倚可能とすれば足りるため、ねじりば
ねに限定されず、たとえば、圧縮コイルばね、引張コイ
ルばね等の他のばね部材を、ストッパばね34として設け
てもよい。
【0019】なお、図1、図2に示す参照符号35は、ス
トッパばね34の偏倚力による偏倚方向への振り子ストッ
パ30の過剰な回動を阻止可能に、たとえばブラケット32
に立設された係止片である。
【0020】ここで、図1、図2に示すように、この発
明の実施の形態においては、たとえば、本体フレーム18
の左右の側壁18a間に昇降可能に架設、支持されたロッ
クバー36が、ストッパ手段28による係止対象、つまりス
トッパ手段により係止されるヘッドレスト本体側特定部
材とされ、このロックバーへの振り子ストッパ30の係合
によって、後方初期位置へのヘッドレスト本体12-2の係
止、保持がはかられている。そして、この構成のストッ
パ手段28においては、後突時の衝撃荷重の入力により生
じるウエイト30aの慣性力がストッパばね34の偏倚力を
越えたことに起因する、ストッパばねの偏倚力に抗した
振り子ストッパ30の慣性回動によって、ヘッドレスト本
体12-2、つまりはロックバーに対する係止が解除可能と
なっており、この発明においては、このストッパ手段に
よる係止解除によって、ヘッドレスト本体を、駆動ばね
26の偏倚力のもとで前方突出方向にスライド可能として
いる(図3参照)。
【0021】前方突出方向にスライドしたヘッドレスト
本体12-2は、図3に示すように、前出のロックバー36を
備えたロック手段38によって、その前方突出位置に保持
される。ロック手段38は、ヘッドレスト本体12-2に配設
されたこのロックバー36と、ロックバーの摺接を摺動可
能に受けるベース体12-1側のロックガイド40との組み合
わせを備えて、ヘッドレスト本体を、その前方突出位置
で後退不能に保持可能に構成されている。
【0022】図1、図2に示すように、ロックバー36
は、正面略コ字形状に折曲形成され、本体フレームの側
部18bに配置、固定された上下一対のブラケット42に対
する折曲端部36aの挿通のもとで、昇降可能に支持され
るとともに、ロックばね44、たとえばその折曲端部に巻
装された圧縮コイルばねの偏倚力のもとで、ロックガイ
ド40への摺接方向、つまりは下方に偏倚されている。
【0023】また、図1に示すように、ロックガイド40
は、たとえば、ベースブラケットの側壁16aの上面を利
用して、その後端縁40a、前端縁40bとの係合のもとでロ
ックバー36の移動範囲を規定可能に形成されている。そ
して、ロックバー36の進入、係合可能な凹状ロック溝46
を前端縁40bに連続して有する形態として、このロック
ガイド40は形成されている。
【0024】このロック手段38においては、ヘッドレス
ト本体12-2が駆動ばね26の偏倚力のもとで前方突出方向
にスライドすると、ロックバー36がロックガイド40上を
前方にスライドし、スライドガイドの前端縁40bへの係
合のもとでロックバーの摺動が規制を受けたとき、ロッ
クばね(圧縮コイルばね)44の偏倚力のもとで、ロック
バーがロックガイドの凹状ロック溝46に進入、係合され
て、ヘッドレスト本体の後退が阻止される。
【0025】上記のように、この発明の車両用シートの
ヘッドレスト構造10においては、後突時の衝撃の入力を
受けたとき、ヘッドレスト本体12-2は、ストッパ手段28
の解除動作によって、駆動ばね26の偏倚力のもとで前方
突出方向に強制的にスライドされるとともに、その前方
突出位置におけるロック手段38でのロックによって、こ
のヘッドレスト本体は前方突出位置で後退不能に保持さ
れる。
【0026】このように、ヘッドレスト本体12-2を前方
突出位置に偏倚、保持すれば、これによってヘッドレス
ト12と着座者頭部との間の隙間が埋められるため、着座
者上体の後方移動に続く頭部の急激、かつ過激な後方傾
斜が確実に抑止される。そのため、頭部の急激な後傾に
起因するむち打ち運動が確実に抑制でき、後突時等にお
ける頭部および頚部の保護効果の十分な向上により、着
座者のダメージが一層低減される。
【0027】そして、この発明によれば、ヘッドレスト
本体12-2を、ベース体12-1から分割形成し、駆動ばね26
の偏倚力のもとで前方にスライド可能とするとともに、
ストッパ手段28、およびロック手段38によって後方初期
位置、および前方突出位置にそれぞれ保持可能とすれば
足りるため、構成の複雑化が確実に防止できる。
【0028】更に、駆動ばね26、ストッパ手段28、およ
びロック手段38は、いずれもヘッドレスト12の内部に配
設されるものであるため、シートバック内への機構部等
の配設は不要となる。従って、ヘッドレスト単独での形
成が可能となることから、着脱可能なヘッドレストへの
適用、および既存のシートへの適用のいずれもが、確実
にはかられる。
【0029】ここで、この発明の実施の形態において
は、振り子ストッパ30とストッパばね34との組み合わせ
としてストッパ手段28を具体化しているが、ストッパ手
段は、後突時の衝撃荷重に入力に対してのみ解除動作の
可能な構成であれば足りるため、これに限定されず、慣
性移動可能なスライダ等を有する構成として、ストッパ
手段を具体化してもよい。しかしながら、振り子ストッ
パ30とストッパばね34との組み合わせから、ストッパ手
段28を形成すれば、構成の複雑化を伴うことなく、適切
な解除動作の得られる構成が具現化できるため、ヘッド
レスト12の内部における構成の簡素化が確実にはかられ
る。
【0030】また、ロックバー36とロックガイド40との
組み合わせとしてロック手段38を具体化しているが、ロ
ック手段は、ヘッドレスト本体12-2を前方突出位置に保
持可能とすれば足りるため、この組み合わせ、あるいは
図示の形状に限定されない。しかしながら、図示のよう
なロックバー36とロックガイド40との組み合わせとし
て、ロック手段38を形成すれば、構成の複雑化を伴うこ
となく、適切なロック動作の得られる構成が具現化でき
るため、この点からも、ヘッドレスト12の内部における
構成の簡素化が確実にはかられる。
【0031】更に、この発明においては、ロックバー36
をストッパ手段28による係止対象として具体化している
が、ストッパ手段による係止のもとで、前方突出方向へ
のヘッドレスト本体12-2のスライドを規制可能とすれば
足りるため、ロックバーに限定されず、ヘッドレスト本
体に設けられた他の部材、たとえばスライダ22等を係止
対象部材としてもよい。しかしながら、ロックバー36を
係止対象部材とすれば、その係止が確実に得られること
から、誤動作の防止された構成が、容易に確保可能とな
る。
【0032】ところで、上述した実施の形態において
は、ヘッドレスト本体12-2を、ベース体12-1に対する前
方上部にスライド可能としているが、ヘッドレスト本体
は前方に移動可能であれば足りるため、前方上部への上
昇移動に限定されず、たとえば、前方平行移動のみを得
る構成としてもよい。しかしながら、ヘッドレスト12の
通常の設定位置より前方にその支持位置を変えるこの構
成においては、通常の支持位置より上方の位置に、その
支持面を移動させることが好ましいとされるため、この
ように、ヘッドレスト本体12-2を前方上部に保持すれ
ば、後突時等における着座者頭部、および頚部の保護効
果がより一層向上する。
【0033】更に、ヘッドレスト本体12-2を通常の支持
位置より高い位置に移動させるこの構成によれば、後突
時等における着座者上体の後方移動に対する抑止効果も
得られるため、この点からも、着座者の保護効果の更な
る向上も大いに期待できる。
【0034】上述した実施の形態は、この発明を説明す
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用シ
ートのヘッドレスト構造によれば、後突時の衝撃の入力
を受けたとき、ヘッドレスト本体が前方突出方向にスラ
イドし、その前方突出位置で後退不能に保持されるた
め、ヘッドレストと着座者頭部との間の隙間が、このヘ
ッドレスト本体のスライドのもとで埋められる。そのた
め、頭部の急激な後傾に起因するむち打ち運動が確実に
抑制でき、後突時等における頭部および頚部の保護効果
の十分な向上により、着座者のダメージが一層低減され
る。
【0036】そして、ヘッドレスト本体をベース体から
分割形成し、駆動ばねの偏倚力のもとで前方にスライド
可能とするとともに、ストッパ手段、およびロック手段
によって後方初期位置、および前方突出位置にそれぞれ
保持可能とすれば足りるため、構成の複雑化が確実に防
止できる。
【0037】更に、駆動ばね、ストッパ手段、およびロ
ック手段は、いずれもヘッドレストの内部に配設される
ものであるため、シートバック内への機構部等の配設は
不要となる。従って、ヘッドレスト単独での形成が可能
となることから、着脱可能なヘッドレストへの適用、お
よび既存のシートへの適用のいずれもが、確実にはから
れる。
【0038】また、振り子ストッパとストッパばねとの
組み合わせとしてストッパ手段を形成すれば、構成の複
雑化を伴うことなく、適切な解除動作の得られる構成が
具現化できるため、ヘッドレストの内部における構成の
簡素化が確実にはかられる。
【0039】更に、ロックバーとロックガイドとの組み
合わせとしてロック手段を形成すれば、構成の複雑化を
伴うことなく、適切なロック動作の得られる構成が具現
化できるため、この点からも、ヘッドレストの内部にお
ける構成の簡素化が確実にはかられる。
【0040】そして、ロック手段をなすロックバーを、
ストッパ手段による係止対象とすれば、構成の複雑化を
招くことなく、その係止が確実に得られることから、誤
動作の防止された構成が、容易に確保可能となる。
【0041】また、ヘッドレスト本体を前方上部にスラ
イド、保持可能とすれば、後突時等における着座者頭
部、および頚部の保護効果がより一層向上するととも
に、後突時等における着座者上体の後方移動に対する抑
止効果も得られることから、着座者の保護効果の更なる
向上が大いに期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッドレスト本体の後方初期位置における、ヘ
ッドレストの概略縦断面図である。
【図2】ヘッドレスト本体の後方初期位置における、車
両用シートのヘッドレスト構造を示す、ヘッドレストの
一部破断の概略正面図である。
【図3】ヘッドレスト本体の前方突出位置における、ヘ
ッドレストの概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 車両用シートのヘッドレスト構造 12 ヘッドレスト 12-1 ベース体 12-2 ヘッドレスト本体 24 スライドガイド 26 駆動ばね 28 ストッパ手段 30 振り子ストッパ 34 ストッパばね 36 ロックバー(ヘッドレスト本体側特定部材) 38 ロック手段 40 ロックガイド 46 凹状ロック溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の頭部を弾性支持可能に、車両用
    シートのシートバック上端にステーを介して設けられる
    車両用シートのヘッドレストにおいて、 ステー側に形成されたベース体から分割形成され、かつ
    後方初期位置と前方突出位置との間をスライド自在、か
    つ離脱不能に、所定のスライドガイドを介してベース体
    に連結、支持されたヘッドレスト本体を、駆動ばねの偏
    倚力のもとで前方突出方向に偏倚し、後突時の衝撃荷重
    の入力に対してのみ解除動作されるストッパ手段による
    係止のもとで、ヘッドレスト本体を、駆動ばねの偏倚力
    に抗して後方初期位置に保持するとともに、 後突時の衝撃荷重の入力に伴うストッパ手段の解除動作
    により、ヘッドレスト本体を駆動ばねの偏倚力のもとで
    前方突出方向にスライドさせ、ヘッドレスト本体の前方
    突出位置において生じるロック手段のロックのもとで、
    ヘッドレスト本体を、その前方突出位置で後退不能に保
    持可能としたことを特徴とする車両用シートのヘッドレ
    スト構造。
  2. 【請求項2】 ストッパ手段が、 下半部に所定重量のウエイトを有して前後方向に回動自
    在に支持された振り子ストッパと;係止位置方向への偏
    倚力を振り子ストッパの上半部に付与し、後突時の衝撃
    荷重以下の入力荷重による振り子ストッパの慣性回動
    を、この偏倚力のもとで規制可能とするストッパばね
    と;を具備し、ストッパばねの偏倚力による、振り子ス
    トッパでのヘッドレスト本体側特定部材の係合、係止の
    もとで、ヘッドレスト本体を、駆動ばねの偏倚力に抗し
    てその後方初期位置に保持可能とするとともに、 後突時の衝撃荷重の入力により生じるウエイトの慣性力
    がストッパばねの偏倚力を越えたことに起因する、スト
    ッパばねの偏倚力に抗した振り子ストッパの慣性回動に
    よって、ヘッドレスト本体に対する係止を解除可能に形
    成された請求項1記載の車両用シートのヘッドレスト構
    造。
  3. 【請求項3】 ロック手段が、 ロックばねの偏倚力のもとで対応方向に偏倚されたヘッ
    ドレスト本体側のロックバーと;ロックばねの偏倚力に
    よるロックバーの摺接をベース本体側で摺動可能に受
    け、その後端縁、前端縁との係合のもとで、ロックバー
    の移動範囲を規定するとともに、ロックバーの進入、係
    合可能な凹状ロック溝を少なくとも前端縁に連続して有
    したロックガイドと;の組み合わせを備えて形成され、
    凹状ロック溝へのロックバーの進入、係合によって、ヘ
    ッドレスト本体を前方突出位置に保持可能とした請求項
    1または2記載の車両用シートのヘッドレスト構造。
  4. 【請求項4】 ロック手段のロックバーをストッパ手段
    による係止対象とし、ストッパ手段によるロックバーの
    係止によって、ヘッドレスト本体をその後方初期位置に
    保持可能とした請求項3記載の車両用シートのヘッドレ
    スト構造。
  5. 【請求項5】 ヘッドレスト本体を、後方初期位置か
    ら、その前方上部の斜め上方に、駆動ばねの偏倚力のも
    とでスライド可能とした請求項1ないし4のいずれか記
    載の車両用シートのヘッドレスト構造。
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