JP2020141050A - 電気機器 - Google Patents

電気機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020141050A
JP2020141050A JP2019035600A JP2019035600A JP2020141050A JP 2020141050 A JP2020141050 A JP 2020141050A JP 2019035600 A JP2019035600 A JP 2019035600A JP 2019035600 A JP2019035600 A JP 2019035600A JP 2020141050 A JP2020141050 A JP 2020141050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
heat
power conditioner
frame portion
horizontal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019035600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7208827B2 (ja
Inventor
岡本 直久
Naohisa Okamoto
直久 岡本
健 水口
Takeshi Mizuguchi
健 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Corp filed Critical Nichicon Corp
Priority to JP2019035600A priority Critical patent/JP7208827B2/ja
Publication of JP2020141050A publication Critical patent/JP2020141050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7208827B2 publication Critical patent/JP7208827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】屋外の壁面に設置された場合に発生する諸問題を有効に解決し得る電気機器を提供する。【解決手段】取り付け状態において水平方向に対して傾斜した側面によって構成される筐体と、前記筐体の内部に収容されるとともに、前記筺体の取り付け状態において水平方向に対して傾斜した辺部によって構成された基板に実装された電子部品と、前記筐体内の下方に設けられた水抜き孔と、を備え、筐体外部の側面に異物が留まることを防止するとともに、筐体内部の水を速やかに排出する。【選択図】図1

Description

本発明は、屋外に設置されるパワーコンディショナ等の電気機器に関する。
従来、屋外に設置される電気機器として、例えば太陽光発電システムで発電した直流電流を、家庭で使用できる交流電流に変換する装置であるパワーコンディショナが知られている(特許文献1参照)。
パワーコンディショナを屋外の壁面に設置する場合、例えば、図8に示すように、立方体や直方体の外形形状に形成された筐体2を有するパワーコンディショナ1を固定金具3を介して壁面90に固定する。
筐体2の内部には、パワーコンディショナ1を構成する基板や電子部品といった構成部品6が設けられている。これらの構成部品の外形を構成する辺や面は、一般的には、筐体2の上面2a、底面2b、左右の側面2c、2dといった、パワーコンディショナ1を構成する主な構成面に対して平行又は直交する方向に向けて配置される設計が行われる。
また、固定金具3の内部には、放熱用のフィン11が配置され、パワーコンディショナ1において発生した熱を逃がすようになっている。この放熱用のフィン11は、その長手方向が水平方向(筐体2の上面2a、底面2bに対して平行方向)となるように設けられており、固定金具3の側面3aには、フィン11からの熱を逃がすための放熱用の排気口(図示せず)が設けられている。
特開2015−169219号公報
しかしながら、パワーコンディショナ1を屋外に設置した場合、当該パワーコンディショナ1の筐体2の天面(上面2a)や当該パワーコンディショナ1を壁面に取付けるための固定金具3の上面3aに落ち葉が落下することがある。特に雨に濡れた落ち葉が筐体2の上面2aや固定金具3の上面3aに張り付くと、その上にさらに落ち葉が張り付き、落ち葉の乾燥に時間がかかることとなって、筐体2や固定金具3等、パワーコンディショナ1の構成部品に錆が発生する問題があった。
また、落ち葉等がパワーコンディショナ1の筐体2や固定金具3に付着すると、排気口が塞がれ、パワーコンディショナ1から発生する熱の放熱を妨げることがあった。
さらに、太陽光発電システムに用いられるパワーコンディショナ1においては、例えば、冬の寒い時期の朝に太陽光が照り始めると太陽光発電による動作が開始され、パワーコンディショナ1の内部の温度が急激に上昇するため、内部に結露が発生する場合があった。
同様に、家庭用蓄電システムに用いられるパワーコンディショナ1においては、深夜電力によって充電した電力を冬の朝に放電開始すると、パワーコンディショナ1の内部の温度が急激に上昇するため、内部に結露が発生する場合があった。
上述したように、パワーコンディショナ1の内部に設けられた構成部品6は、パワーコンディショナ1の筐体2の上面2aと平行な構成面を有している。例えば、基板面の主面が水平方向となるように配置されていると、結露で発生した水滴が落下せずに基板などの構成部品6に付着したままの状態になる。この状態を放置したり繰り返したりすると、構成部品の金属部に錆が発生する問題があった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、屋外に設置された場合に発生する諸問題を有効に解決し得る電気機器を提供することを目的とするものである。
本発明の電気機器は、屋外の壁面に取り付けられる電気機器であって、
取り付け状態において水平方向に対して傾斜した側面によって構成される筐体と、前記筐体の内部に収容されるとともに、前記筺体の取り付け状態において水平方向に対して傾斜した辺部によって構成された基板に実装された電子部品と、前記筐体内の下方に設けられた水抜き孔と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、電気機器は固定具を介して屋外の壁面に取り付けられるが、当該電気機器の筐体の側面に落ち葉などの異物が留まることを防止することができるとともに、外部から侵入した水や内部で結露により発生した水を筐体内部から効果的に排出することができる。
また、本発明の電気機器は、上記構成において、前記筺体の取り付け状態において水平方向に対して傾斜した複数の放熱フィンを有し、前記基板の前記電子部品の非実装面に熱的に接続された放熱器をさらに備えることを特徴とする。
複数の放熱フィンを筺体の取り付け状態において水平方向に対して傾斜させるには、筐体の側面(対向する一対の側面)と平行に延びる放熱フィンを形成すればよいので、放熱器の製造コストを低減することができる。
また、本発明の電気機器は、上記構成において、前記放熱フィンの長手方向の下側端部に設けられ、前記放熱フィンに外気を導入して当該放熱フィンを冷却する冷却ファンを備えることを特徴とする。
この構成によれば、冷却ファンにより放熱器の放熱効果を高めることができる。しかも、放熱フィンの長手方向の下側端部に冷却ファンを設けることにより、冷却ファンが外気を導入して放熱フィンの周囲の熱を上方に排出する。そのため、冷却ファンを通過する空気は放熱フィンからの熱を吸収する前の状態であるため、昇温されていない。これにより、冷却ファンが高温になることを回避することができ、当該冷却ファンの寿命が熱劣化により短くなることを防止し得る。
一方で、本発明の電気機器は、上記構成において、前記筺体の取り付け状態において垂直方向に延びる複数の放熱フィンを有し、前記基板の前記電子部品の非実装面に熱的に接続された放熱器をさらに備えるようにしてもよい。
この構成によれば、放熱器からの熱はそのまま放熱フィンが延びる方向(垂直方向)に沿って上昇して速やかに外部に排出されるので、効率良く放熱することができる。
また、本発明の電気機器は、上記構成において、前記筐体の上側面には、前記放熱フィンからの熱を外部に逃がすための排気口が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、筐体に設けられた排気口を介して、放熱フィンからの熱を効果的に外部へ排出することができる。
本発明によると、電気機器を屋外の壁面に取り付けた場合に発生する諸問題を有効に解決することができる。
本発明の実施形態に係る電気機器の壁面への取付の説明に供する斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気機器を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る電気機器の背面を示す背面図である。 本発明の実施形態に係る電気機器の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る電気機器の取付の説明に供する側面図である。 本発明の実施形態に係る電気機器を右上面から見て示す側面図である。 他の実施形態に係る電気機器の放熱フィンを示す背面図である。 従来の電気機器の壁面への取付け状態を示す正面図および側面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るパワーコンディショナ(電気機器)100は、予め壁面90に固定された固定金具20と、当該固定金具20に取付けられるパワーコンディショナ本体101とを有する。パワーコンディショナ本体101は、その筐体102の一部を固定金具20にねじ止めすることにより、固定金具20に固定される。すなわち、パワーコンディショナ本体101は、固定金具20を介して壁面90に固定される。
固定金具20は、壁面90にねじ等により固定される正方形板状の取付板21と、当該取付板21の4辺それぞれから前方に延出した枠部(第1上枠部22、第2上枠部23、第1下枠部24および第2下枠部25)とを有しており、前面は開放された開口形状となっている。第1上枠部22には、固定金具20に固定されるパワーコンディショナ100から発生する熱を外部に逃がすための排気口27が複数設けられている。固定金具20の取付板21は枠部(第1上枠部22と第2下枠部25、または第2上枠部23と第1下枠部24)の構成面を水平(または垂直)にした姿勢から垂直面内で45度回転させた状態で壁面90に固定される。これにより、枠部はいずれも水平方向から45度傾斜した状態で壁面90に固定される。この枠部の外面は固定金具20の外壁を構成し、内面は固定金具20の内壁を構成する。なお、枠部はパワーコンディショナ100の側面を構成する。
なお、本実施形態では、枠部(第1上枠部22、第2上枠部23、第1下枠部24および第2下枠部25)を水平方向から45度傾斜させた状態とするが、45度以外であってもよく、要は、水平方向に対して角度を有していればよい。例えば、水平方向に対して30度傾斜した構成や水平方向に対して60度の角度を持った構成としてもよい。
第1下枠部24と第2下枠部25との境界部29には、水抜き孔30が設けられており、内部に溜まった雨水などを外部に排出するようになっている。上述したように、固定金具20は第1上枠部22、第2上枠部23、第1下枠部24および第2下枠部25が水平垂直方向から45度傾けられた状態で壁面90に固定され、第1下枠部24と第2下枠部25との境界部29は、固定金具20において最も低い位置(最下点)となる。これにより、当該境界部29に設けられた水抜き孔30は固定金具20において最も低い位置に配置されることになり、内部に侵入した雨水や内部で発生した結露による水を速やかに外部へ排出することができる。
図2は、パワーコンディショナ本体101を前面102f側から見た正面図であり、図3は、パワーコンディショナ本体101を背面102e側から見た背面図である。図3に示すように、パワーコンディショナ本体101の筐体102は、略正方形の背面102eの4辺から前方に延びる4つの側面部(第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102d)を有する。筐体102は、背面102eと4つの側面部(第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102d)と前面102f(図2)とによって内部が閉塞されている。前面102fには、水平方向に所定の文字(例えば社名、商品名等の文字。本実施例では「POWER」という文字)が表記されている。なお、第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102c、第2下側面102d、背面102eおよび前面102fは、パワーコンディショナ本体101の筐体102を構成するものである。
図4は、パワーコンディショナ本体101を背面側から見て示す縦断面図である。図4に示すように、筐体102の内部には、メイン基板106bが垂直方向に主面を有するように収容され、このメイン基板106bの主面に対して直交する方向にサブ基板106cが取付けられている。また、これらの基板には電子部品106aが実装されている。基板106b、106cは、筐体102の側面部(第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102d)、背面102e、前面102fと平行または直交する方向に各々の主面が向くように取付けられている。具体的には、メイン基板106bは矩形状に構成され、矩形の各辺部が第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102dのいずれかと平行に対向配置されるとともに、基板106bの主面(表裏面)が背面102e、前面102fと平行に対向配置している。また、サブ基板106cも矩形状に構成され、主面(表裏面)が第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102dのいずれか(図4では、第2上側面102bと第1下側面102c)と平行に対向配置されるとともに、メイン基板106bの主面に平行な矩形の各辺部が背面102e、前面102fと平行に対向配置されている。同様に、基板106b、106cに搭載された電子部品106aの多くも同様にして、その構成面が筐体102の側面部(第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102d)、背面102e、前面102fのいずれかと平行または直交する方向に沿って配置されている。
本実施形態のパワーコンディショナ100は、このように構成されたパワーコンディショナ本体101を筐体102の側面部を水平または垂直にした姿勢から垂直面内で45度回転させて壁面90に取付けるように固定金具20が設けられている。これにより、図4に示すように、壁面90(固定金具20)に取付けられた状態において、筐体102を構成する4つの側面部(第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102d)と筐体102の内部に収容されたメイン基板106bの各辺部は、いずれも水平方向から45度傾斜した状態で取付けられることになる。
なお、本実施形態では、筐体102の側面(第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102d)と筐体102の内部に収容されたメイン基板106bとを水平方向から45度傾斜した状態とするが、45度以外であってもよく、要は、水平方向に対して角度を有していればよい。例えば、水平方向に対して30度傾斜した構成や水平方向に対して60度の角度を持った構成としてもよい。
筐体102を構成する側面(第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102c、第2下側面102d)のうち、下側の側面を構成する第1下側面102cおよび第2下側面102dの境界部129には、水抜き孔130(図5)が設けられている。この境界部129はパワーコンディショナ本体101を固定金具20を介して壁面90に取付けた状態において、パワーコンディショナ本体101のなかで最も低い部位(最下点)となることにより、筐体102の内部に侵入した雨水や結露により発生した水を水抜き孔130を介して速やかに外部へ排出することができる。
パワーコンディショナ本体101においては、筐体102の内部に基板106b、106cや電子部品106aが収容されており(図4)、筐体102の背面102eには、電子部品106aから発生する熱を効率良く放熱するための複数の放熱フィン121を有する放熱器120が設けられている(図3)。具体的には、メイン基板106bの非実装面106d(図4、図6)に放熱器120が熱的に接続されている。放熱器120と筐体102との間には防水パッキンが介在し、放熱器120と筺体102との境目からの水の侵入を防止している。各放熱フィン121は、第2上枠部23および第1下枠部24(図1)と平行に設けられている。すなわち、各放熱フィン121は、その長手方向が水平方向に対して45度傾斜して配置されている。これにより、各放熱フィン121からの放熱により高温となった空気が各放熱フィン121の間において放熱フィン121に沿って斜め上方に流れるように自然対流を促す構成となっている。放熱フィン121は、アルミニウム等の軽量かつ耐腐食性を有する金属で形成することが好ましい。なお、熱伝導性が高ければ、防錆処理を施した他の金属で形成してもよい。さらに、筐体102の背面102eには、全ての放熱フィン121を覆うようにカバー123が設けられており(図1、図3)、また放熱フィン121の下側の端部121aには、冷却ファン131、132が設けられている。冷却ファン131、132は、各放熱フィン121の間に外気(空気)を導入し、上側の端部121bから排出するようになっている。これにより、放熱フィン121が冷却される。放熱フィン121の周囲をカバー123によって覆うことにより、冷却ファン131、132によって各放熱フィン121の間に強制的に導入された空気を、放熱フィン121に沿って上方へ(下側の端部121aから上側の端部121bへと)強制対流させるように構成されている。
図5はパワーコンディショナ本体101を固定金具20に取付ける方法の説明に供する側面図であり、図6は、パワーコンディショナ本体101が固定金具20に取付けられた状態を第1上枠部22および第1上側面102a側(斜め上方)から見て示す側面図である。図5および図6に示すように、パワーコンディショナ本体101を固定金具20に取付けた状態において、放熱器120は固定金具20の内部に収納される構成となっており、この収納された状態において、放熱フィン121の上側の端部121bに対して、固定金具20側の第1上枠部22の排気口27が対向するように設けられていることにより(図6)、強制対流により放熱フィン121の上側の端部121bまで上昇した高温の空気を排気口27から外部に排出することができる。
また、放熱器120の上側の端部121bとの間には金網150(図1、図5)が設けられており、排気口27を介して落ち葉などの異物が放熱器120(放熱フィン121)の上側の端部121bから内部に侵入することを防止できるようになっている。
以上の構成において、固定金具20にパワーコンディショナ本体101を固定した状態において、パワーコンディショナ本体101の筐体102を構成する第1上側面102aおよび第2上側面102bはいずれも水平方向から45度傾斜した状態となる。また、固定金具20の第1上枠部22および第2上枠部23はいずれも水平方向から45度傾斜した状態となる。これにより、屋外にあって落ち葉などがパワーコンディショナ本体101の筐体102(第1上側面102a、第2上側面102b)や固定金具20の筐体(第1上枠部22、第2上枠部23)の上に落下しても第1上側面102a、第2上側面102b、第1上枠部22、第2上枠部23の表面を滑り落ち易くなることにより、第1上側面102a、第2上側面102b、第1上枠部22、第2上枠部23の表面に落ち葉が積もり難くなる。これにより、雨に濡れた落ち葉がパワーコンディショナ本体101の筐体102や固定金具20の筐体の上に留まることによる錆の発生を抑制することができる。
また、第1上側面102a、第2上側面102b、第1上枠部22、第2上枠部23が傾斜していることにより、雨水などはこれらの表面を流れ落ちることにより、これらの表面に雨水などが長時間留まることによる錆の発生を抑制するとともに、表面の異物除去および防汚効果も期待することができる。
一方、固定金具20の内部に侵入した雨水は、傾斜した内壁を伝って水抜き孔30から外部に排出されることにより、固定金具20の内部に雨水が留まることによる錆の発生を抑制することができる。
また、パワーコンディショナ本体101の内部に侵入した雨水または結露により内部で発生した水は、パワーコンディショナ本体101の内部に収容されたメイン基板106bおよびそれに実装された多くの電子部品106aの各構成面が水平方向から傾斜していることにより、これらの面に留まることなく、パワーコンディショナ本体101の筐体102の最も低い位置に設けられた水抜き孔130に集まり、当該水抜き孔130から外部に排出される。これにより、パワーコンディショナ本体101(筐体102)の内部に水が留まることによる錆の発生を抑制することができる。
パワーコンディショナ本体101(筐体102)の背面102eに設けられた放熱器120においては、放熱フィン121が傾斜して設けられており、その上側の端部121bに対向して固定金具20に排気口27が設けられていることにより、放熱フィン121からの熱を排気口27から外部に逃がすことができる。この排気口27と放熱器120の上側の端部121bとの間には金網150が設けられていることにより、落ち葉などの異物が放熱フィン121の間に落下することを防止できる。また、冷却ファン131、132による強制対流は、放熱フィン121に沿って下から上へと空気を流し、排気口27から外部へ排気する構成となっていることにより、落ち葉などの異物が排気口27から内部に入り込むためには排気の流れに逆らうことになるため、これらの異物が排気口27から内部に入り込むことを抑制することができる。なお、冷却ファン131、132の動作中に金網150に吸い寄せられた異物は、冷却ファン131、132の停止中に落下し、内部への入り込みを防止することができる。
また、冷却ファン131、132は、放熱フィン121の下側の端部121aに設けられており、外部の空気を放熱器120に取り込む構成となっていることにより、冷却ファン131、132を通る空気は放熱フィン121からの熱を吸収する前の状態であるため、昇温されていない。これにより、冷却ファン131、132の寿命が熱劣化により短くなることを抑制することができる。
なお、上述の実施形態においては、筐体102の第1上側面102a、第2上側面102b、第1下側面102cおよび第2下側面102dと、固定金具20の第1上枠部22、第2上枠部23、第1下枠部24および第2下枠部25とを水平方向に対して45度傾ける場合について述べたが、これに限られるものではなく、付着した水分が排出される程度に水平方向に対して傾斜していれば他の角度を適用してもよい。
また、上述の実施形態においては、放熱フィン121を斜め方向に傾斜して延びる場合について述べたが、これに限られるものではなく、例えば、図7に示すように垂直方向に延びるように形成してもよい。このようにすれば、放熱フィン121からの放熱により高温となった空気が垂直上方に上昇し得ることにより、一段と自然対流を促し易くなり、放熱効果を高めることができる。なお、図7に示す構成においても、放熱フィン121の周囲をカバー123(図3)によって覆い、冷却ファン131、132(図3)によって強制対流させるようにしてもよい。また図7に示す構成では、放熱フィン121からの熱は垂直上方に上昇することにより、固定金具20の第1上枠部22および第2上枠部23にそれぞれ排気口27(図1)を設けるようにすればよい。なお、自然空冷でも熱的に問題がない場合は、冷却ファンを取り付けることは必須ではない。
また、上述の実施形態においては、正面から見て略正方形の筐体102を45度回転させて壁面90に取付ける場合について述べたが、これに限られるものではなく、正面から見てひし形の筐体を用いるようにしてもよい。また、上部と下部とで水平方向に対する傾斜角度が異なる側面を有する筐体を用いてよい。
また、上述の実施形態においては、本発明をパワーコンディショナ100を屋外に取り付ける場合について述べたが、これに限られるものではなく、他の種々の電気機器を屋外に取り付ける取付装置に広く適用することができる。
20 固定金具
22 第1上枠部
23 第2上枠部
24 第1下枠部
25 第2下枠部
30、130 水抜き孔
90 壁面
100 パワーコンディショナ
101 パワーコンディショナ本体
102 筐体
102a 第1上側面
102b 第2上側面
102c 第1下側面
102d 第2下側面
102e 背面
102f 前面
120 放熱器
121 放熱フィン
123 カバー
131、132 冷却ファン
150 金網

Claims (5)

  1. 屋外の壁面に取り付けられる電気機器であって、
    取り付け状態において水平方向に対して傾斜した側面によって構成される筐体と、
    前記筐体の内部に収容されるとともに、前記筺体の取り付け状態において水平方向に対して傾斜した辺部によって構成された基板に実装された電子部品と、
    前記筐体内の下方に設けられた水抜き孔と、
    を備えることを特徴とする電気機器。
  2. 前記筺体の取り付け状態において水平方向に対して傾斜した複数の放熱フィンを有し、前記基板の前記電子部品の非実装面に熱的に接続された放熱器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記放熱フィンの長手方向の下側端部に設けられ、前記放熱フィンに外気を導入して当該放熱フィンを冷却する冷却ファンをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
  4. 前記筺体の取り付け状態において垂直方向に延びる複数の放熱フィンを有し、前記基板の前記電子部品の非実装面に熱的に接続された放熱器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  5. 前記筐体の上側面には、前記放熱フィンからの熱を外部に逃がすための排気口が設けられていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の電気機器。
JP2019035600A 2019-02-28 2019-02-28 電気機器 Active JP7208827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019035600A JP7208827B2 (ja) 2019-02-28 2019-02-28 電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019035600A JP7208827B2 (ja) 2019-02-28 2019-02-28 電気機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020141050A true JP2020141050A (ja) 2020-09-03
JP7208827B2 JP7208827B2 (ja) 2023-01-19

Family

ID=72265285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019035600A Active JP7208827B2 (ja) 2019-02-28 2019-02-28 電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7208827B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003229678A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Denso Corp 電子制御装置の筐体構造
JP2004328930A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Yazaki Corp 電気接続箱の防水構造
JP2013236197A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Mitsubishi Electric Corp 動電型放音体
JP2018133544A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気設備
JP2018160962A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 富士電機株式会社 インバータ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003229678A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Denso Corp 電子制御装置の筐体構造
JP2004328930A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Yazaki Corp 電気接続箱の防水構造
JP2013236197A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Mitsubishi Electric Corp 動電型放音体
JP2018133544A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気設備
JP2018160962A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 富士電機株式会社 インバータ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7208827B2 (ja) 2023-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3099152A1 (en) Closed cabinet for electric device having heat pipe
ES2382007T3 (es) Inversor
US20110228470A1 (en) Industrial computer capable of dust prevention and resistant to vibration
JP2010196926A (ja) 空気調和機の電装装置
KR20150009344A (ko) 진동세관형 히트파이프 방열판이 구비된 인버터 캐비넷
JP4720688B2 (ja) 電子制御装置の冷却装置
US20230175683A1 (en) Film and television lamp
JP7208827B2 (ja) 電気機器
JP4958264B2 (ja) 電気電子機器収納用キャビネット
JP5556093B2 (ja) 冷却装置とそれを用いた電子機器
JP4166648B2 (ja) 電子機器の筐体
JP2003258463A (ja) 筐体の熱交換構造
JP5594830B2 (ja) Led照明装置の冷却装置
US10856447B2 (en) High performance outdoor edge server
JP3705751B2 (ja) 防水インバータ
KR100477947B1 (ko) 전자장비 함체용 냉각장치
JP2010087016A (ja) 自然空冷用ヒートシンク
JP2005142310A (ja) 電子機器の防水換気構造
JP5830763B2 (ja) ペルチェ式盤用冷却装置
JPH09162580A (ja) ヒートパイプ式筐体放熱器
KR200309398Y1 (ko) 전자장비 함체용 냉각장치
CN218603852U (zh) 具有高效散热功能的双面电路板
EP4362082A1 (en) Electronic device
KR101475455B1 (ko) 방열구조를 갖는 전자장치, 그의 방열방법 및 방열 구조를 갖는 컴퓨터
JP5516291B2 (ja) 放熱ユニットおよびこれを用いた電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7208827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150