JP2020139964A - 光透過性製品の疵検出装置および疵検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光透過性フィルムに生じた疵、特に線状疵を簡易かつ確実に検出することが可能な光透過性フィルムの疵検出装置を提供する。【解決手段】平面光源5からの拡散光を透過させる透光領域42aと透過させない非透光領域42bが形成され、非透光領域42bを透過した透過光が光透過性フィルム2上に入射するように位置させられたフィルタ部材4と、光透過性フィルム2を挟んでフィルタ部材4と反対側に位置させられて光透過性フィルム2のフィルム面を撮像し、非透光領域42bに対応するフィルム面に現れる線状疵像Fwを取得するCCDカメラ6とを備えている。フィルタ部材4は平面体で構成され、当該フィルタ部材4における透光領域42aと非透光領域42bを所定幅の平行な帯状で交互に形成する。【選択図】 図1
Description
本発明は透明フィルムに生じた疵を良好に検出できる疵検出装置等に関するものである。
特許文献1には光透過性フィルムに生じた疵(欠陥)を検出する方法が示されており、ここでは光透過性フィルムの一方の面に、所定の格子間隔を有する二値の基準透過型格子像を投影して、光透過性フィルムを通過してその他方の面に現れる基準透過型格子像を撮像し、前記光透過性フィルムの光透過性欠陥によって透過光が屈折させられることにより、撮像された基準透過型格子像の画像データに生じる濃淡領域を抽出することで光透過性欠陥の有無を検出している。
上記従来の疵検出方法は光透過性フィルムに生じた疵を良好に検出することができるが、特に細長く延びる線状疵の検出は未だ十分でないという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、光透過性製品に生じた疵、特に線状疵を簡易かつ確実に検出することが可能な光透過性製品の疵検出装置および疵検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明の光透過性製品の疵検出装置では、拡散光源(5)からの光を透過させる透光領域(42a)と透過させない非透光領域(42b)が形成され、前記透光領域(42a)を透過した光が光透過性製品(2)上に入射するように位置させられたフィルタ部材(4)と、前記光透過性製品(2)を挟んで前記フィルタ部材(4)と反対側に位置させられて前記光透過性製品(2)の製品表面を撮像し、前記非透光領域(42b)に対応する製品表面に現れる疵像(Fw)を取得する撮像手段(6)とを具備している。
本第1発明において、光源からの拡散光は、フィルタ部材の透光領域を通過して当該領域に正対する製品表面のみならず非透光領域に正対する製品表面にも入射する。フィルタ部材の透光領域を略垂直に通過して当該領域に正対する製品表面に入射する出力光はほぼ全てが撮像手段に入射して撮像画像上の白色領域を生成するのに対して、透光領域を斜めに通過してフィルタ部材の非透光領域に正対する製品表面に入射した出力光は撮像手段へは殆ど入射しないから撮像画像上の黒色領域を生成する。光透過性製品の製品表面に疵があると、出力光が疵部分で散乱させられて撮像手段に入射するようになるから黒色領域に輝度の高い疵像が生じる。白色領域では全体の輝度が高いため疵像は埋没して見えない。
本第2発明の光透過性製品の疵検出装置では、前記フィルタ部材(4)を平面体で構成し、当該フィルタ部材(4)における透光領域(42a)と非透光領域(42b)を所定幅の平行な帯状で交互に形成する。
本第2発明によれば、光透過性製品の製品表面に生じた細長く続く線状疵を検出するのに有効である。
本第3発明の光透過性製品の疵検出装置では、前記透過性フィルム(2)と、前記フィルタ部材(4)および撮像手段(6)とを所定速度で相対移動させるとともに、撮像手段(6)を当該相対移動に応じた周期で作動させるようにする。
本第3発明によれば、光透過性製品が長く続く帯状である場合等に、製品表面に局所的に生じる疵を確実に検出することができる。
本第4発明の光透過性製品の疵検出方法では、光源(5)からの光を透過させる透光領域(42a)と透過させない非透光領域(42b)を形成し、前記透光領域(42a)を透過した光を前記光透過性製品(2)上に入射させて当該光透過性製品(2)の製品表面を撮像して前記非透光領域(42b)に対応する製品表面に現れる疵像(Fw)を取得する。
本第4発明においても本第1発明と同様の作用効果を得ることができる。
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
以上のように、本発明によれば、光透過性製品に生じた疵を簡易かつ確実に検出することができる。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
図1には疵検出装置の全体構成を示す。図1において、図の斜め前後方向へ搬送ローラ11,12上を光透過性製品の一例としての一定幅の帯状光透過性フィルム2が搬送されている。光透過性フィルム2はテンションローラ13によって一定の張力が付与されており、この状態で搬送ローラ11に接する駆動ローラ14によって一定速度で図中矢印方向へ搬送されている。駆動ローラ14はモータ15に連結されており、モータ15はモータ制御ユニット31の出力で回転制御されている。
水平に搬送される光透過性フィルム2の下方には、両側を保持枠41によって保持されてフィルム面に平行に板状のフィルタ部材4が配置されている。フィルタ部材4はその横幅(図の左右方向)が光透過性フィルム2の幅と同程度、縦幅は光透過性フィルム2の移動速度に応じて後述する線状疵の全体像を把握できるに十分な長さとしてある。そしてフィルタ部材4には、光を透過させる透明な透光領域42aと透過させない黒色の非透光領域42b(図3参照)が、光透過性フィルム2の移動方向たる長手方向へ所定幅の平行な帯状に交互に形成されている。非透光領域42bは、透光性の材料で成形されたフィルタ部材4の表面に非透光性の薄膜を形成する等によって形成される。
フィルタ部材4の下方にはこれよりも大径の矩形の平面光源5が配置されている。平面光源5は多数の白色LEDを平面上に並べた拡散光源で、平面光源5の出力光はフィルタ部材4の下方からその全面に入射している。平面光源5は電源ユニット51に接続されている。
水平に搬送される光透過性フィルム2の上方には撮像手段としてのCCDカメラ6がその焦点を光透過性フィルム2上に合わせて設けてある。CCDカメラ6は画像処理ユニット61に接続されており、一定時間間隔で下方の光透過性フィルム2のフィルム面を撮像し、取得された画像は画像処理ユニット61へ送られる。ここで、CCDカメラ6と光透過性フィルム2の間の距離の一例は600mmであり、光透過性フィルム2とフィルタ部材4の間の距離の一例は40〜100mmである。
CCDカメラ6でフィルム面を撮像して得た画像の一例を図2に示す。画像は、光透過性フィルム2の背後にあるフィルタ部材4の帯状の透光領域42aと非透光領域42bに対応して帯状の白色領域Rwと黒色領域Rbが交互に現れたものとなる。その理由は、平面光源5からの出力光は拡散光であるから、フィルタ部材4の透光領域42aを通過して当該領域42aに正対するフィルム面のみならず非透光領域42bに正対するフィルム面にも入射する。この場合、フィルタ部材4の透光領域42aを略垂直に通過して当該領域42aに正対するフィルム面に入射する出力光はほぼ全てがCCDカメラ6に入射して上記白色領域Rwを生成するのに対して、透光領域42aを斜めに通過してフィルタ部材4の非透光領域42bに正対するフィルム面に入射した出力光はCCDカメラ6へは殆ど入射しないから上記黒色領域Rbが生成されるのである。
ここで、光透過性フィルムのフィルム面に線状疵があると、図2に示すようにその一部の像Fwが黒色領域Rbに生じる。この理由は、線状疵があると平面光源5からの出力光が線状疵部分で散乱させられてCCDカメラ6に入射するようになって線状疵の像が生じるが、透光領域42aに対応した画像上の白色領域Rwでは全体(背景)の輝度(明度)が高いため当該領域Rwに生じる線状疵の像は埋没して見えない。これに対して非透光領域42bに対応する画像上の黒色領域Rbでは、全体(背景)の輝度が低いため線状疵の部分の輝度が周囲よりも高くなってその白色像Fwが現れるのである。
フィルム面に線状疵を生じた光透過性フィルム2がフィルタ部材4の上方を移動通過する際にCCDカメラ6で得られるフィルム面の画像の一例を図3に概念的に示す。図3は光透過性フィルム2がフィルタ部材4に対して図の矢印方向へ通過している場合を示すもので、光透過性フィルム2上に線状疵があると、一定時間毎の撮像に伴って図3の(1)から(3)に示すように、移動する線状疵の部分的な白色像Fwが黒色領域Rbに生じた画像が得られる。そこで、画像処理によって各画像における線状疵の白色像Fwを黒色像として抽出して、これら画像の時間位置を合わせて重ねると、図4に示すような白色の背景に線状疵全体の黒色像Fbが得られる。
なお、線状疵全体を黒色の背景に白色像として得る代わりに白色の背景に黒色像として得るようにしても良い。また、静止した光透過性フィルムに対してフィルタ部材とCCDカメラを移動させるようにしても良い。さらに、光透過性フィルム(光透過性製品)全体をカバーできる大きさのフィルタ部材であれば両者を相対移動させる必要はない。また、透光領域と非透光領域は必ずしも所定幅の平行な帯状に交互に形成される必要は無い。さらに、本発明が検出対象とする疵は線状疵には限られず、点状あるいは面状の疵(欠陥)であっても良い。光透過性製品としてはフィルムに限られず、プラスチックやガラス等の平板や、平板に限らず立体的なものも含まれる。
2…光透過性フィルム、4…フィルタ部材、42a…透光領域、42b…非透光領域、5…平面光源、(拡散光源)、6…CCDカメラ(撮像手段)、Fw…(疵像)。
Claims (4)
- 拡散光源からの光を透過させる透光領域と透過させない非透光領域が形成され、前記透光領域を透過した光が光透過性製品に入射するように位置させられたフィルタ部材と、前記光透過性製品を挟んで前記フィルタ部材と反対側に位置させられて前記光透過性製品の製品表面を撮像し、前記非透光領域に対応する製品表面に現れる疵像を取得する撮像手段とを具備する光透過性製品の疵検出装置。
- 前記フィルタ部材を平面体で構成し、当該フィルタ部材における透光領域と非透光領域を所定幅の平行な帯状で交互に形成した請求項1に記載の光透過性製品の疵検出装置。
- 前記光透過性製品と、前記フィルタ部材および前記撮像手段とを所定速度で相対移動させるとともに、前記撮像手段を当該相対移動の移動速度に応じた周期で作動させるようにした請求項1又は2に記載の光透過性製品の疵検出装置。
- 光源からの光を透過させる透光領域と透過させない非透光領域を形成し、前記透光領域を透過した光を光透過性製品に入射させて当該光透過性製品の製品表面を撮像して前記非透光領域に対応する製品表面に現れる疵像を取得することを特徴とする光透過性製品の疵検出方法。
Priority Applications (1)
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JP2020101953A JP2020139964A (ja) | 2020-06-12 | 2020-06-12 | 光透過性製品の疵検出装置および疵検出方法 |
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Publications (1)
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JP2020101953A Pending JP2020139964A (ja) | 2020-06-12 | 2020-06-12 | 光透過性製品の疵検出装置および疵検出方法 |
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