JP2020134403A - エア漏れ検査方法及びエア漏れ検査装置 - Google Patents

エア漏れ検査方法及びエア漏れ検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスケットが溝部から抜け出すのを抑制しながら検査台からガスケット付き製品を持ち上げる。
【解決手段】エア漏れ検査方法の実施に際し、ガスケット16を検査台21の載置面21aに接触させた状態でガスケット付き製品P1を同検査台21上に載置する。ガスケット付き製品P1を検査台21に押し付けた状態で、製品10の中空部12に、圧縮されたエアA1を供給し、エアA1の状態の変化により、ガスケット付き製品P1からのエア漏れを検査する。製品10に対し、載置面21aに沿う方向の力を加えて、検査台21からガスケット16を剥離させる剥離処理を行う。その後、ガスケット付き製品P1を持ち上げて検査台21から取り出す。剥離処理により、ガスケット16が検査台21から剥離されているため、ガスケット付き製品P1が持ち上げられるときに、ガスケット16が検査台21に貼り付いて製品10の溝部14から抜け出すことが抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガスケット付き製品からのエア漏れを検査する方法及び装置に関する。
弾性を有するガスケットが装着された製品では、エア漏れの検査が行われる場合がある。ここでの製品は、開口を有する中空部が形成され、かつ開口の周縁部に溝部が形成されたものであり、例えば、エンジンのシリンダヘッドカバーがこれに該当する。ガスケットは、自身の一部において上記溝部に嵌合されることにより、上記製品に装着される。
上記エア漏れの検査は、製品にガスケットが装着されたガスケット付き製品に対し行われる。まず、ガスケットが検査台の載置面に接触させられた状態でガスケット付き製品が同検査台上に載置される。ガスケット付き製品が検査台に押し付けられた状態で、製品の中空部にエアが供給される。そして、エアの状態の変化、例えば中空部内の圧力の低下度合いによりエア漏れが検査される。その後、ガスケット付き製品が持ち上げられて検査台から取り出され、新たに検査対象となるガスケット付き製品が検査台に載置される。
なお、関連する技術として、例えば、特許文献1には、シリンダヘッドカバーの一部からエンジン本体内に一定圧のエアを供給し、リークテスタを用いてエア漏れを検査する方法が記載されている。
特開昭61−196132号公報
ところが、上記検査方法を実施した場合、ガスケットが検査台に貼り付くおそれがある。これは、ガスケットの製造段階でそのガスケットに付着した油分が、エア漏れ検査方法が繰り返されるうちに検査台に付着及び堆積する。エア漏れの検査時には、ガスケット付き製品が検査台に押し付けられて、ガスケットが油分を介して高い圧力で検査台に押圧される。そのため、ガスケットが油分を介して検査台に貼り付くものと考えられる。一方で、ガスケットは、その一部が溝部に嵌合されることにより製品に装着されている。そのため、ガスケットが検査台に貼り付くと、検査後に、ガスケット付き製品を持ち上げる際に、ガスケットが検査台側に残り、製品の溝部から抜け出すおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ガスケットが溝部から抜け出すのを抑制しながら検査台からガスケット付き製品を持ち上げることのできるエア漏れ検査方法及びエア漏れ検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するエア漏れ検査方法は、開口を有する中空部が形成され、かつ前記開口の周縁部に溝部が形成された製品の前記溝部に対し、弾性を有するガスケットの一部が嵌合されることにより、同ガスケットが前記製品に装着されたガスケット付き製品を検査対象とし、前記ガスケットを検査台の載置面に接触させた状態で前記ガスケット付き製品を同検査台上に載置し、前記ガスケット付き製品を前記検査台に押し付けた状態で、圧縮されたエアを前記中空部に供給し、前記エアの状態の変化により、前記ガスケット付き製品からのエア漏れを検査した後、前記ガスケット付き製品を持ち上げて前記検査台から取り出すようにしたエア漏れ検査方法であって、前記ガスケット付き製品を前記検査台に押し付けた状態での前記エア漏れの検査が終了した後、前記ガスケット付き製品を持ち上げる前に、前記製品に対し、前記載置面に沿う方向の力を加えて、前記検査台から前記ガスケットを剥離させる剥離処理を行う。
上記方法によれば、ガスケットが載置面に接触させられた状態でガスケット付き製品が検査台上に載置される。ガスケット付き製品が検査台に押し付けられた状態で、圧縮されたエアが中空部に供給される。供給されたエアの状態の変化により、ガスケット付き製品からのエア漏れが検査される。検査後、ガスケット付き製品が持ち上げられて検査台から取り出される。検査台上には、次のガスケット付き製品を載置するスペースが生ずる。
ところで、ガスケット付き製品を検査台に押し付けた状態でのエア漏れの検査が終了した後、ガスケット付き製品を持ち上げる前には、剥離処理が行われる。剥離処理では、製品に対し、検査台の載置面に沿う方向の力が加えられる。この力は、製品の溝部に嵌合されたガスケットに伝わる。ガスケット付き製品が、上記力の向く方向へ移動しようとする。そのため、ガスケットが油分を介して検査台に貼り付いていたとしても、同ガスケットは上記力により検査台から剥離される。従って、ガスケット付き製品が持ち上げられる際には、ガスケットは、溝部に嵌合した状態を維持しながら、すなわち、溝部から抜け出すことなく製品と一緒に持ち上げられる。
上記課題を解決するエア漏れ検査装置は、上記エア漏れ検査方法に用いられるものであって、前記載置面を有する前記検査台を備えるとともに、前記製品の外部において前記載置面に沿う方向に移動可能に配置され、かつ前記剥離処理において前記製品に対し、前記載置面に沿う方向の押圧力を加える押圧部材を備え、前記押圧部材のうち前記製品に押圧力を加える箇所は、同製品の形状に沿った形状に形成されている。
上記の構成を有するエア漏れ検査装置が用いられてエア漏れ検査方法が実施される際には、ガスケット付き製品が検査台上に載置されて同検査台に押し付けられた状態で、圧縮されたエアが中空部に供給される。供給されたエアの状態の変化により、ガスケット付き製品からのエア漏れが検査される。
剥離処理では、ガスケット付き製品における製品に対し、同製品の外部に配置されて載置面に沿って移動する押圧部材によって押圧力が加えられる。ここで、押圧部材において、製品に押圧力を加える箇所が、同製品の形状に沿った形状に形成されている。そのため、押圧部材の押圧力が、製品に対し的確に加えられ、ガスケットが検査台から剥離される。
上記エア漏れ検査方法及びエア漏れ検査装置によれば、ガスケットが溝部から抜け出すのを抑制しながら検査台からガスケット付き製品を持ち上げることができる。
一実施形態におけるガスケット付き製品の概略断面図。 一実施形態におけるガスケット付き製品を押圧部材とともに示す平面図。 一実施形態において、エア漏れ検査装置を用いてガスケット付き製品からのエア漏れを検査する方法を説明する部分断面図。 一実施形態において、検査台からガスケット付き製品を持ち上げた状態を説明する部分断面図。
以下、エア漏れ検査方法及びエア漏れ検査装置を具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
最初に、エア漏れの検査対象であるガスケット付き製品の概略構成について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態における製品10は、エンジンのシリンダヘッドの上側に配置されて、ボルト等の締結部材によって同シリンダヘッドに締結される樹脂製のシリンダヘッドカバーによって構成されている。シリンダヘッドカバーでは、エンジンのシリンダの配列方向(図1では紙面に直交する方向、図2では上下方向)における寸法が、同配列方向に対し直交する方向(図1及び図2では左右方向)の寸法よりも長く設定されている。本実施形態では、製品10の方向を規定するために、前者の方向を長手方向といい、後者の方向を短手方向という場合がある。
製品10は、下端に開口11が形成された中空部12を有している。製品10における開口11の周縁部はフランジ部13によって構成されている。フランジ部13であって、開口11の周囲には、同フランジ部13の下面において開口する環状の溝部14が形成されている。フランジ部13において、開口11の周方向に互いに離間した複数箇所には、製品10を、これに隣接する部材に締結するためのボルト(図示略)が挿通されるボルト挿通孔15が形成されている。製品10がシリンダヘッドカバーである本実施形態では、隣接の部材はシリンダヘッドである。
図1に示すように、ガスケット16は、製品10と隣接の部材との間隙に配置されて、その間隙からの油漏れを抑制したり、制振(振動を減衰)したりするためのものであり、ゴム等の弾性材料によって環状に形成されている。ガスケット16は、環状被着部17及び環状シール部18を備えている。環状被着部17の内外方向の寸法(厚み)は、溝部14の溝幅と同程度に設定されている。環状被着部17は、上記溝部14に対し下方から嵌合されている。環状シール部18は、環状被着部17よりも、上記内外方向の寸法が大きくなるように形成されている。環状被着部17が溝部14に嵌合された状態では、環状シール部18は、フランジ部13の直下に位置する。
次に、エア漏れ検査装置の概略構成について説明する。なお、エア漏れの検査は、例えば、エンジンからのオイル漏れの有無を事前に調べる方法として行われる。
図3に示すように、エア漏れ検査装置20は、ガスケット付き製品P1が載置される検査台21を備えている。検査台21は、自身の上面に載置面21aを有している。検査台21は、載置面21aが水平となるように配置されている。検査台21であって、同検査台21上に載置されたガスケット付き製品P1における製品10の中空部12に連通する箇所には、上下方向へ延びるエア供給孔22が貫通されている。エア供給孔22の上端は載置面21aにおいて開口しており、上記中空部12に対し、圧縮されたエアA1がエア供給孔22を通じて供給される。
エア漏れ検査装置20は、押し付け機構及び持ち上げ機構(図示略)を備えている。押し付け機構は、検査台21上に載置されたガスケット付き製品P1を同検査台21に押し付けるための機構であり、同検査台21の上方で昇降する押し付け部23を備えている。持ち上げ機構は、エア漏れ検査後のガスケット付き製品P1を把持して持ち上げるための機構であり、検査台21の上方に昇降可能に設けられている。
さらに、図2及び図3に示すように、エア漏れ検査装置20は、載置面21aの上方近傍に載置された押圧部材24,25を備えている。押圧部材24,25は、押し付け部23によって検査台21に押し付けられたガスケット付き製品P1の製品10に対し、載置面21aに沿う方向の押圧力を加えるためのものである。なお、載置面21aに沿う方向には、載置面21aに平行な方向だけでなく、載置面21aに対し多少傾斜する方向も含まれる。押圧部材24,25は、金属等の硬質材料によって形成されている。押圧部材24,25は、エアシリンダ等の伸縮するアクチュエータ(図示略)に取り付けられており、検査台21上に載置されたガスケット付き製品P1の外部で、載置面21aに沿う方向に移動可能である。
本実施形態では、押圧部材24,25及びアクチュエータの組み合わせは、製品10の長手方向(図2の上下方向)に互いに離間した2箇所に設けられている。両アクチュエータは、押圧部材24,25を、互いに平行に往復移動させ、フランジ部13の2箇所に対し、載置面21aに沿って同一方向(短手方向)に向かう押圧力を同時に加えるように配置されている。
各押圧部材24,25のうちフランジ部13を押圧する箇所は、同フランジ部13の外形形状に沿った形状に形成されている。すなわち、フランジ部13は、同フランジ部13の他の箇所よりも開口11から遠ざかる方向へ突出する突出部13a,13bを有している。各押圧部材24,25には、開口11から遠ざかる側へ凹む凹部24a,25aが形成されており、これらの凹部24a,25aが上記突出部13a,13bに沿う形状に形成されている。さらに、押圧部材24,25において、突出部13a,13bに押圧力を加える箇所には、製品10よりも軟質の材料からなる板状のクッション材26が、接着等の手段によって取り付けられている。該当する材料としては、例えば、MCナイロン(登録商標)に代表されるエンジニアリングプラスチック材料が挙げられる。
各押圧部材24,25及びクッション材26は、アクチュエータが伸縮することで、図2及び図3において実線で示す後退位置と、二点鎖線で示す接触位置と、接触位置から後退位置とは反対側へ3mm〜5mm程度離れた押圧位置(図示略)との間で移動させられる。後退位置は、フランジ部13から製品10の外側へ離間した位置であり、接触位置は、フランジ部13に対し非押圧状態で接触する位置であり、押圧位置は、突出部13a,13bに押圧力を加える位置である。
次に、本実施形態の作用として、ガスケット付き製品P1の出荷前に、上記エア漏れ検査装置20を用いて同ガスケット付き製品P1からのエア漏れを検査する方法について説明する。また、効果についても併せて説明する。
エア漏れ検査方法の実施に先立ち、エア漏れ検査装置20では、押し付け機構の押し付け部23及び持ち上げ機構がともに上昇させられる。また、各アクチュエータが収縮されて、図2及び図3において実線で示すように、押圧部材24,25及びクッション材26が後退位置に配置される。このときには、圧縮されたエアA1の供給は停止される。
図3に示すように、ガスケット16の環状シール部18を載置面21aに接触させた状態で、ガスケット付き製品P1が検査台21上に載置される。押し付け部23が下降されて、図3において実線で示すようにガスケット付き製品P1が上側から押し付け部23によって検査台21に押し付けられる。この押し付けは、ガスケット付き製品P1がボルトによって隣接部材に締結された場合と同程度の力でなされる。
エア供給孔22を通じて、製品10の中空部12にエアA1が一定時間にわたり供給され、中空部12内のエアA1の状態の変化が測定される。本実施形態では、上記一定時間にわたり、エアA1の圧力の変化が測定される。圧力の低下量が漏れ量に換算され、その換算値と判定値との比較により、適合品であるかどうかが判定される。換算値が判定値よりも小さければ、漏れ量が許容範囲にあるとして、ガスケット付き製品P1がエア漏れの点で適合品であると判定される。
上記検査後、押し付け部23が二点鎖線で示すように上昇されて、剥離処理が行われる。剥離処理では、一対のアクチュエータがそれぞれ伸張されることにより、各押圧部材24,25及びクッション材26が図2及び図3において実線で示す後退位置から二点鎖線で示す接触位置へ互いに平行に移動させられる。接触位置では、両クッション材26が突出部13a,13bに軽く接触する。
さらに、各アクチュエータが伸張及び収縮されることにより、各押圧部材24,25及びクッション材26が、接触位置と押圧位置との間で往復移動させられる。両押圧部材24,25が接触位置から押圧位置へ移動されると、フランジ部13の長手方向に互いに離間した2箇所に対し、クッション材26を介して、載置面21aに沿って同一方向に向かう押圧力が同時に加えられる。
また、本実施形態では、各押圧部材24,25の凹部24a,25a及びクッション材26が、突出部13a,13bの外形形状に沿った形状に形成されている。そのため、各押圧部材24,25の押圧力が、製品10に対し的確に加えられる。
そして、上記のように加えられた押圧力によって製品10が、同押圧力の向かう方向へ移動する。この際、押圧力が、フランジ部13の長手方向に互いに離間した突出部13a,13bに加えられる。また、押圧力が向かう方向は、突出部13a,13bに関して互いに同一である。しかも、上記突出部13a,13bには、押圧力が同時に加えられる。そのため、製品10は回転するなど、不要な動きを伴うことなく、押圧力の向かう方向へ移動する。
また、各押圧部材24,25によって突出部13a,13bに加えられた押圧力は、溝部14に嵌合されたガスケット16に伝わる。ガスケット16も製品10に伴って、押圧力の向かう方向へ移動しようとする。
クッション材26は両押圧部材24,25とともに、押圧位置から接触位置へ移動(後退)されると、フランジ部13に軽く接触した状態になる。突出部13a,13bのいずれに対しても、載置面21aに沿う方向の押圧力が同時に加えられなくなる。これに伴い、ガスケット16に対しても上記方向へ向かう押圧力が伝わらなくなる。
そして、接触位置と押圧位置との間での押圧部材24,25及びクッション材26の往復移動が2回繰り返される。突出部13a,13bに対する押圧力の印加及び印加停止が2回繰り返されるとともに、ガスケット16に対する押圧力の伝達及び伝達停止が2回繰り返される。
従って、ガスケット16が油分を介して検査台21に貼り付いていたとしても、同ガスケット16は上記押圧力により、検査台21から剥離される。
上記剥離処理の実施後、各アクチュエータが収縮されて、各押圧部材24,25及びクッション材26が接触位置から後退位置へ移動させられる。持ち上げ機構が下降されてガスケット付き製品P1が把持される。ガスケット付き製品P1を把持した持ち上げ機構は上昇される。この上昇により、ガスケット付き製品P1が持ち上げられて、図4に示すように検査台21から取り出される。
本実施形態では、上記のように剥離処理が行われることで、ガスケット付き製品P1が持ち上げられる前に、ガスケット16が載置面21aから剥離されている。従って、ガスケット16は、環状被着部17が溝部14に嵌合した状態を維持しながら、すなわち、溝部14から抜け出すことなく製品10と一緒に持ち上げられる。
仮に、ガスケット付き製品P1が持ち上げられるときに環状被着部17が溝部14から抜け出すと、検査員が、抜け出した部分を溝部14に嵌合し直す作業が必要となるところ、上述したようにガスケット16が溝部14から抜け出さない本実施形態では、手直し作業が不要となる。
上記持ち上げにより、検査台21上におけるエア供給孔22の周囲には、次のガスケット付き製品P1を載置するスペースが生ずる。一方、持ち上げられたガスケット付き製品P1は、検査員によって持ち上げ機構から取り外され、エア漏れの点で適合品と判定されたものと、判定されなかったものとに分けられる。適合品と判定されたガスケット付き製品P1については、出荷箱に箱詰めされる。
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
・製品10のうち、溝部14に近い箇所であるフランジ部13に対し押圧部材24,25による押圧力を加えるようにしている。そのため、押圧部材24,25の押圧力を効率よくガスケット16に伝達して、同ガスケット16を載置面21aから剥離させることができる。
・各押圧部材24,25によって、製品10に対し押圧力を加える際、押圧力は、クッション材26を介して製品10に伝達される。クッション材26は、製品10よりも軟質の材料によって形成されている。そのため、クッション材26が介在されない場合に比べ、製品10において押圧部材24,25から押圧力を受けた箇所に傷が付くのを抑制することができる。
・仮に、押圧部材24,25を1度に多くの量ずつ移動させて製品10に押圧力を加えると、移動量によっては押しすぎてしまい、環状被着部17が溝部14から抜け出すおそれがある。この点、本実施形態では、複数回(2回)にわたって押圧部材24,25による押圧力を加え、しかも、1回当たりの押圧部材24,25の移動量を少なく(3mm〜5mm程度)している。そのため、環状被着部17が溝部14から抜け出すのを抑制しつつガスケット16を載置面21aから剥離させることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<製品10において押圧力が加えられる箇所について>
・製品10において押圧部材24,25によって押圧力を加えられる箇所がフランジ部13よりも高い箇所であってもよい。
・フランジ部13において押圧部材24,25によって押圧力を加えられる箇所が、同フランジ部13の周方向について突出部13a,13bとは異なる箇所に変更されてもよい。
<ガスケット16について>
・ガスケット16は、溝部14に嵌合される環状被着部17と、溝部14から露出する環状シール部18とを備えることを条件に、上記実施形態と異なる断面形状を有するものであってもよい。例えば、ガスケット16は、環状シール部18と環状被着部17とで、内外方向の寸法が同一のものであってもよい。
<検査台21について>
・検査台21は、水平面に対し傾斜した状態で配置されてもよい。
また、載置面21aは、水平面に対し傾斜してもよい。
<押圧部材24,25及びアクチュエータについて>
・製品10の短手方向に沿って押圧部材が配置されてもよい。この場合、押圧部材は、製品10に対し長手方向に向かう押圧力を加える。また、この場合には、製品10の長手方向に沿って押圧部材24,25を配置する場合よりも、配置できる押圧部材の数が少なくなったり、押圧部材の大きさが小さくなったりする。
・押圧部材24,25の数が1又は3以上に変更されてもよい。1の場合、複数の場合に比べ、製品10に押圧力を加える箇所の面積を大きくすることが望ましい。
・押圧部材24,25のうち製品10に押圧力を加える箇所は、同製品10の外形形状とは異なる形状に形成されてもよい。
・アクチュエータは、押圧部材24,25を載置面21aに沿う方向に往復移動させることができるものであればよく、エアシリンダとは異なる種類のアクチュエータが採用されてもよい。
・1つのアクチュエータによって複数の押圧部材24,25が移動されてもよい。
・押圧部材24,25は、載置面21aに接触した状態でスライド移動してもよい。
・製品10において押圧部材24,25によって押圧力を加えられた箇所に傷が付くおそれがない、又は付いたとしても許容できるほど軽微である場合には、クッション材26が省略されてもよい。この場合には、押圧部材24,25が製品10に直接接触して、押圧力を加えることになる。
・押圧部材24,25及びアクチュエータを、検査台21上であって、載置されたガスケット付き製品P1のフランジ部13によって囲まれた領域に配置する。そして、剥離処理では、製品10の内側から載置面21aに沿う方向の押圧力を加えるようにしてもよい。
<エア漏れ検査について>
・製品10の中空部12に供給されたエアA1の状態の変化に基づいてエア漏れが検査されることを条件に、エア漏れ検査の内容が上記実施形態とは異なるものに変更されてもよい。
<剥離処理について>
・剥離処理では、製品10に対し、載置面21aに沿う方向の吸引力を作用させて、検査台21からガスケット16を剥離させてもよい。
・押圧部材24,25による製品10の押しすぎが原因で環状被着部17が溝部14から抜け出すおそれがない場合には、製品10に対し押圧部材24,25によって押圧力を加える回数を1回に変更してもよい。
・剥離処理は、製品10に対し押圧力を3回以上加えることによりなされてもよい。
<エア漏れの検査対象について>
・エア漏れの検査対象は、フランジ部を有さない製品であって、開口の周縁部に形成された溝部にガスケットの環状被着部が嵌合されるタイプのガスケット付き製品であってもよい。
・エア漏れの検査対象となるガスケット付き製品は、中空部を有する製品の周縁部に形成された溝部に環状のガスケットの一部(環状被着部)が嵌合されたものであれば特に限定されない。該当する製品としては、上述したシリンダヘッドカバーが代表的であるが、これに限定されない。製品は、例えば、ロッカアーム等を潤滑したオイルの飛散を防ぐためにシリンダヘッドを覆うロッカカバーであってもよい。
・また、エア漏れの検査対象となるガスケット付き製品における製品は、樹脂材料とは異なる材料によって形成されたものであってもよい。
10…製品、11…開口、12…中空部、13…フランジ部(周縁部)、14…溝部、16…ガスケット、20…エア漏れ検査装置、21…検査台、21a…載置面、24,25…押圧部材、26…クッション材、A1…エア、P1…ガスケット付き製品。

Claims (7)

  1. 開口を有する中空部が形成され、かつ前記開口の周縁部に溝部が形成された製品の前記溝部に対し、弾性を有するガスケットの一部が嵌合されることにより、同ガスケットが前記製品に装着されたガスケット付き製品を検査対象とし、
    前記ガスケットを検査台の載置面に接触させた状態で前記ガスケット付き製品を同検査台上に載置し、前記ガスケット付き製品を前記検査台に押し付けた状態で、圧縮されたエアを前記中空部に供給し、前記エアの状態の変化により、前記ガスケット付き製品からのエア漏れを検査した後、前記ガスケット付き製品を持ち上げて前記検査台から取り出すようにしたエア漏れ検査方法であって、
    前記ガスケット付き製品を前記検査台に押し付けた状態での前記エア漏れの検査が終了した後、前記ガスケット付き製品を持ち上げる前に、前記製品に対し、前記載置面に沿う方向の力を加えて、前記検査台から前記ガスケットを剥離させる剥離処理を行うエア漏れ検査方法。
  2. 前記剥離処理は、前記製品の外部から同製品の複数箇所に対し、前記載置面に沿って互いに同一方向へ向かう押圧力を同時に加えることによりなされる請求項1に記載のエア漏れ検査方法。
  3. 前記剥離処理は、前記製品に対し、前記載置面に沿う方向の押圧力を複数回加えることによりなされる請求項1又は2に記載のエア漏れ検査方法。
  4. 前記剥離処理は、前記載置面に沿う方向の力を前記周縁部に加えることによりなされる請求項1〜3のいずれか1項に記載のエア漏れ検査方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエア漏れ検査方法に用いられるエア漏れ検査装置であって、
    前記載置面を有する前記検査台を備えるとともに、前記製品の外部において前記載置面に沿う方向に移動可能に配置され、かつ前記剥離処理において前記製品に対し、前記載置面に沿う方向の押圧力を加える押圧部材を備え、
    前記押圧部材のうち前記製品に押圧力を加える箇所は、同製品の形状に沿った形状に形成されているエア漏れ検査装置。
  6. 前記押圧部材は複数設けられ、
    複数の前記押圧部材は、互いに平行に移動することにより、前記剥離処理において前記製品の複数箇所に対し、前記載置面に沿って互いに同一方向に向かう押圧力を加えるものである請求項5に記載のエア漏れ検査装置。
  7. 前記押圧部材において、前記製品に押圧力を加える箇所には、同製品よりも軟質の材料からなるクッション材が取り付けられている請求項5又は6に記載のエア漏れ検査装置。
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