JP2020131268A - 成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形動作のシミュレーションの精度の向上が可能となる成形機を提供する。【解決手段】実施形態の成形機は、型締装置と、射出装置と、型締装置及び射出装置を用いた成形動作を、動作条件に基づき制御する制御装置と、時間の経過に起因する成形動作の変化の補正を行う補正部を有し、動作条件に基づく成形動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置と、動作条件の設定と、シミュレーションの結果の表示とが可能な表示装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、成形機に関し、特に、成形動作のシミュレーション機能を備えた成形機に関する。
ダイカストマシンや射出成形機などの成形機では、所望の動作条件に従って制御装置が射出装置や型締装置を制御し、製品を製造する。例えば、新しい金型を用いて、製品を製造する場合、新しい金型用の新しい動作条件を決定する必要がある。
新しい動作条件を決定する場合、例えば、初期動作条件に基づき実際に成形機を動作させ、成形動作に要する時間を計測する。そして、その計測結果に基づき初期動作条件を調整することで、新しい動作条件を決定する。
しかし、実際に成形機を動作させると、新しい動作条件の決定に要する時間が長くなる。このため、初期動作条件に基づき成形動作のシミュレーションを行い、成形動作に要する時間を求め、そのシミュレーションの結果に基づき初期動作条件を調整することで、新しい動作条件を決定する方法がある。この場合、実際に成形機を動作させることが不要となるため、新しい動作条件の決定に要する時間を短くできる。
仮に、成形動作のシミュレーションの精度が低いと、実際の成形動作に要する時間とシミュレーション結果との差異が大きくなる。その結果、適切に新しい動作条件を決定することが困難になる。したがって、成形動作のシミュレーションの精度を向上させることが望まれる。
特開2010−99859号公報
本発明が解決しようとする課題は、成形動作のシミュレーションの精度の向上が可能となる成形機を提供することである。
本発明の一態様の成形機は、型締装置と、射出装置と、前記型締装置及び前記射出装置を用いた成形動作を、動作条件に基づき制御する制御装置と、時間の経過に起因する前記成形動作の変化の補正を行う補正部を有し、前記動作条件に基づく前記成形動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置と、前記動作条件の設定と、前記シミュレーションの結果の表示とが可能な表示装置と、を備える。
上記態様の成形機において、前記シミュレーションは、前記成形動作に含まれる部分動作毎の所要時間である計算部分所要時間の算出と、前記成形動作の開始から終了までの所要時間である計算総所要時間の算出と、を含むことが好ましい。
上記態様の成形機において、前記補正部は、以前に第1の動作条件に基づき前記型締装置及び前記射出装置を用いた第1の成形動作を行った際の、第1の実部分所要時間及び第1の実総所要時間を含む第1の成形動作情報と、新たに前記第1の動作条件に基づき前記型締装置及び前記射出装置を用いた第2の成形動作を行った際の、第2の実部分所要時間及び第2の実総所要時間を含む第2の成形動作情報と、を用いて前記補正を行うことが好ましい。
上記態様の成形機において、前記第1の成形動作情報を記憶する第1の記憶部と、前記第2の成形動作情報を記憶する第2の記憶部と、を、更に備えることが好ましい。
上記態様の成形機において、前記第1の成形動作を行ってからの経過時間、前記第1の成形動作を行ってから後の前記成形機の実稼働時間、及び、前記第1の成形動作を行ってから後の前記成形機の動作回数の少なくともいずれか一つを記憶する第3の記憶部を、更に備えることが好ましい。
上記態様の成形機において、前記表示装置は、前記計算部分所要時間及び前記計算総所要時間を数値で表示可能であることが好ましい。
上記態様の成形機において、前記表示装置は、前記計算部分所要時間をグラフで表示可能であることが好ましい。
上記態様の成形機において、前記シミュレーションの結果に基づく前記成形機の成形動作を、前記成形機の模式図を用いた動画で表示可能であることが好ましい。
上記態様の成形機において、前記表示装置は、前記経過時間、前記実稼働時間、及び、前記動作回数の少なくともいずれか一つが、所定の閾値を超えた場合に警告を表示することが好ましい。
上記態様の成形機において、前記表示装置は、前記第1の実部分所要時間と前記第2の実部分所要時間との差、及び、前記第1の実総所要時間と前記第2の実総所要時間との差の少なくともいずれか一方が所定の閾値を超えた場合に警告を表示することが好ましい。
本発明によれば、成形動作のシミュレーションの精度の向上が可能となる成形機を提供することができる。
第1の実施形態の成形機を示す模式図。 第1の実施形態の表示装置の表示画面の一例を示す図。 第1の実施形態の表示装置の表示画面の別の一例を示す図。 第2の実施形態の表示装置の表示画面の一例を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の成形機は、型締装置と、射出装置と、型締装置及び射出装置を用いた成形動作を、動作条件に基づき制御する制御装置と、時間の経過に起因する成形動作の変化の補正を行う補正部を有し、動作条件に基づく成形動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置と、動作条件の設定と、シミュレーションの結果の表示とが可能な表示装置と、を備える。
図1は、第1の実施形態の成形機を示す模式図である。図1は、第1の実施形態の成形機の平面図を示す。第1の実施形態の成形機は、ダイカストマシン100である。
図1に示すように、ダイカストマシン100は、型締装置10、押出装置12、射出装置14、金型16、制御装置18、表示装置20、操作装置24、スプレイ装置26、給湯装置28、排出部30、シミュレーション装置32、第1の記憶部34、第2の記憶部36、及び、第3の記憶部38を備える。シミュレーション装置32は、補正部32aを有する。
ダイカストマシン100は、金型16の内部に液状金属(溶湯)を射出し、その金属を金型16内で凝固させることにより、ダイカスト品を製造する機械である。金属は、例えば、アルミニウム合金、亜鉛合金、又は、マグネシウム合金である。
金型16は、型締装置10と射出装置14との間に設けられる。金型16は、例えば、図示しない固定金型と移動金型を含む。
型締装置10は、金型16の開閉及び型締めを行う機能を有する。射出装置14は、金型16の内部に液状金属を射出する機能を有する。押出装置12は、ダイカスト品を固定金型又は移動金型から押し出し、離脱させる機能を有する。型締装置10、射出装置14、及び、押出装置12には、例えば、油圧シリンダが用いられる。
スプレイ装置26は、金型16を清掃するための空気を、金型16にスプレイする機能を有する。また、スプレイ装置26は、ダイカスト品の金型16からの押し出しを容易にするための離型剤を、金型16にスプレイする機能を有する。
給湯装置28は、射出装置14の射出スリーブに液状金属を供給する機能を有する。ダイカスト品の製造の1サイクル毎に、射出スリーブに液状金属が供給される。
操作装置24は、型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14の機械的動作を操作するための操作スイッチを有する。操作装置24には、例えば、型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14の電源スイッチ、動作開始スイッチ、停止スイッチなどが設けられる。また、操作装置24には、例えば、金型16の開閉スイッチが設けられる。
排出部30は、型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14により製造されたダイカスト品を、ダイカストマシン100から最終的に排出する部分である。排出部30は、例えば、金型16から押し出されたダイカスト品が載置されたベルトコンベアの末端である。排出部30は、例えば、金型16から押し出されたダイカスト品を、ロボットアームにより移動して安置するダイカスト品置き場である。排出部30からダイカストマシン100の外へ持ち出されるダイカスト品は、例えば、その後、外観検査等の検査工程や、バリ取り工程へと進められる。
制御装置18は、型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14を用いた成形動作を制御する機能を有する。制御装置18は、あらかじめ設定された所望の動作条件で成形動作が行われるように、型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14に対して指令を出力する。制御装置18は、例えば、モニタされる型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14の動作状況をフィードバックして、型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14の成形動作を制御する。
制御装置18は、例えば、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで構成される。制御装置18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、半導体メモリ及び半導体メモリに記憶された制御プログラムを含む。
制御装置18の半導体メモリには、例えば、複数の金型に対応する動作条件(動作レシピ)が記憶される。半導体メモリには、例えば、成形動作の射出波形の履歴、アラーム履歴、製品の生産数の履歴、生産の進捗度、及び、運転時間などが記憶される。
シミュレーション装置32は、ダイカストマシン100の成形動作のシミュレーションを行う。成形動作は、型締装置10、押出装置12、及び、射出装置14を用いて所望の動作条件で行われる。ダイカストマシン100の成形動作のシミュレーションは、上記所望の動作条件に基づき行われる。
シミュレーション装置32は、例えば、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで構成される。シミュレーション装置32は、例えば、CPU、半導体メモリ及び半導体メモリに記憶されたシミュレーションプログラムを含む。
ダイカストマシン100の成形動作には、成形動作の開始から終了の間に、複数の部分動作がある。部分動作は、例えば、開始から終了の間に順に、「スプレイ」、「中子入」、「型閉」、「注湯」、「射出」、「製品冷却」、「型開」、「中子戻」、「押出」、及び、「取出」である。
「スプレイ」は、スプレイ装置26を用いた、空気を金型16にスプレイする動作と、離型剤を金型16にスプレイする動作である。
「中子入」は、金型16に中子を挿入する動作である。
「型閉」は、型締装置10を用いて、金型16を閉じ、締め上げる動作である。
「注湯」は、給湯装置28を用いて、射出装置14の射出スリーブに液状金属を供給する動作である。
「射出」は、射出装置14を用いて、金型16の内部に液状金属を射出する動作である。
「製品冷却」は、金型16の内部のダイカスト品を冷却する動作である。
「型開」は、型締装置10を用いて、金型16を開ける動作である。
「中子戻」は、金型16から中子を引き抜く動作である。
「押出」は、押出装置12を用いて、ダイカスト品を金型16から押し出し、離脱させる動作である。
「取出」は、金型16から押し出されたダイカスト品を、ロボットアームにより取り出す動作である。
シミュレーション装置32によるシミュレーションは、ダイカストマシン100の成形動作に含まれる部分動作毎の所要時間である計算部分所要時間の算出と、成形動作の開始から終了までの所要時間である計算総所要時間(計算サイクルタイム)の算出と、を含む。シミュレーション装置32には、計算部分所要時間及び計算総所要時間を算出するために、必要なパラメータが、例えば、表示装置20を用いて入力される。
例えば、空気を金型16にスプレイする時間と、離型剤を金型16にスプレイする時間がパラメータとして入力されることにより、「スプレイ」の計算部分所要時間が算出可能となる。
また、例えば、移動金型が固定金型に向かって移動する速度が、パラメータとして入力されることにより、「型閉」の計算部分所要時間が算出可能となる。例えば、移動金型と固定金型との間の距離は、あらかじめシミュレーション装置32に設定しておく。例えば、移動金型と固定金型と間の距離は、制御装置18の半導体メモリに記憶される動作レシピの中に、パラメータとして設定しておく。シミュレーションの際に、例えば、動作レシピの中のパラメータを参照する。
「スプレイ」及び「型閉」以外の各部分動作においても、例えば、シミュレーションの際に入力されるパラメータと、動作レシピの中に設定されているパラメータを用いて、シミュレーションが実行される。その結果、部分動作毎の計算部分所要時間が算出可能である。また、部分動作毎の計算部分所要時間の総和として、計算総所要時間が算出可能である。
シミュレーション装置32の補正部32aは、成形動作のシミュレーションを行う際に、時間の経過に起因する成形動作の変化の補正を行う機能を有する。補正部32aは、成形動作の経時変化又は経年変化に起因する成形動作の変化の補正を行う機能を有する。
ダイカストマシン100の継続使用に伴い、同一の動作条件で成形動作を行った場合でも、ダイカストマシン100の経時変化又は経年変化に起因して、実際の部分所要時間である実部分所要時間や、実際の総所要時間である実総所要時間が変化する場合がある。補正部32aは、成形動作のシミュレーションを行う際に、ダイカストマシン100の経時変化又は経年変化を考慮して、計算部分所要時間及び計算総所要時間を補正する。
補正部32aは、以前に基準動作条件(第1の動作条件)に基づき型締装置10及び射出装置14を用いた第1の基準成形動作(第1の成形動作)を行った際の、第1の実部分所要時間及び第1の実総所要時間を含む第1の成形動作情報と、新たに基準動作条件(第1の動作条件)に基づき型締装置10及び射出装置14を用いた第2の基準成形動作(第2の成形動作)を行った際の、第2の実部分所要時間及び第2の実総所要時間を含む第2の成形動作情報と、を用いて新規金型の動作条件を決定するための計算部分所要時間及び計算総所要時間の補正を行う。
例えば、第1の成形動作情報は、基準動作条件に基づき基準ダイカスト品を、基準金型を用いて製造した際の情報である。また、第2の成形動作情報は、例えば、第1の成形動作情報を得た後に、一定の年月が経過した後に、再度、基準動作条件に基づき基準ダイカスト品を、基準金型を用いて製造した際の情報である。第2の成形動作情報は、成形動作の経時変化又は経年変化を含む情報である。
基準動作条件及び基準金型は、ダイカストマシン100の経時変化又は経年変化をモニタするための基準となる動作条及び金型16である。例えば、一定の年月を置いて、基準動作条件及び基準金型を用いて成形動作を行うことにより、補正に用いる補正係数を算出する。
仮に、基準動作条件で、基準ダイカスト品を、基準金型を用いて製造した際の、「スプレイ」、「中子入」、「型閉」、「注湯」、「射出」、「製品冷却」、「型開」、「中子戻」、「押出」、及び、「取出」の第1の実部分所要時間が、それぞれ、T1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8、T9、T10であったとする。
そして、一定の年月が経過した後に、再度、基準動作条件で、基準ダイカスト品を、基準金型を用いて製造した際の、「スプレイ」、「中子入」、「型閉」、「注湯」、「射出」、「製品冷却」、「型開」、「中子戻」、「押出」、及び、「取出」の第2の実部分所要時間が、それぞれ、T1’、T2’、T3’、T4’、T5’、T6’、T7’、T8’ 、T9’、T10’であったとする。
例えば、補正部32aは、補正係数kn(1≦n≦10)を下記式で算出する。
kn=Tn’/Tn
補正部32aは、例えば、基準動作条件と異なる新規動作条件(第2の動作条件)に基づき、基準ダイカスト品と異なる新規ダイカスト品を、基準金型と異なる新規金型を用いて製造する場合のシミュレーションの補正に、上記補正係数knを用いる。具体的には、例えば、新規動作条件に基づき行った成形動作のシミュレーションで算出された計算部分所要時間を、上記補正係数knを用いて補正する。例えば、各計算部分所要時間に上記補正係数knを乗じて、補正された各計算部分所要時間を求める。
補正部32aは、例えば、補正された各計算部分所要時間の総和である補正された計算総所要時間を求める。
新規金型は、例えば、新しく使用する金型16であり、新しい動作条件を決定することが要求されている金型16である。
第1の記憶部34は、第1の成形動作情報を記憶する。第2の記憶部36は、第2の成形動作情報を記憶する。
第3の記憶部38は、第1の基準成形動作を行ってからの経過時間、第1の基準成形動作を行ってから後のダイカストマシン100の実稼働時間、及び、第1の基準成形動作を行ってから後のダイカストマシン100の動作回数の少なくともいずれか一つを記憶する。
第1の記憶部34、第2の記憶部36、及び、第3の記憶部38は、例えば、半導体メモリ、又は、ハードディスクである。
シミュレーション装置32又は制御装置18は、上記経過時間、上記実稼働時間、及び、上記動作回数の少なくともいずれか一つが、所定の閾値を超えた場合を検知する機能を有する。
また、シミュレーション装置32又は制御装置18は、上記第1の実部分所要時間と上記第2の実部分所要時間との差、及び、上記第1の実総所要時間と上記第2の実総所要時間との差の少なくともいずれか一方が所定の閾値を超えた場合を検知する機能を有する。
表示装置20は、例えば、制御装置18の前面に取り付けられる。表示装置20は、制御装置18及びシミュレーション装置32にアクセスが可能である。
表示装置20は、制御装置18及びシミュレーション装置32の入出力装置である。表示装置20は、制御装置18にアクセスし、実際の成形動作のために、ダイカストマシン100の所望の動作条件を設定する機能を有する。表示装置20は、シミュレーション装置32にアクセスし、シミュレーションのために、ダイカストマシン100の所望の動作条件を設定する機能を有する。また、表示装置20は、シミュレーション装置32による成形動作のシミュレーションの結果を表示する機能を有する。
表示装置20は、ダイカストマシン100の成形動作の動作条件を表示可能である。また、表示装置20は、例えば、成形動作の射出波形、アラームメッセージ、製品の生産数、生産の進捗度、品質データ、及び、運転時間を表示可能である。
表示装置20は、例えば、タッチパネルの液晶ディスプレイを含む。表示装置20は、例えば、タッチパネルの有機ELディスプレイを含む。
図2は、第1の実施形態の表示装置の表示画面の一例を示す図である。表示装置20は、シミュレーションによって求められた計算部分所要時間及び計算総所要時間を数値で表示可能である。
図2では、補正された計算部分所要時間及び計算総所要時間のみを数値で表示する場合を例に示しているが、例えば、補正前の計算部分所要時間及び計算総所要時間を並べて表示することも可能である。また、例えば、実際にダイカストマシン100を動作して測定された実部分所要時間及び実総所要時間を並べて表示することも可能である。
図3は、第1の実施形態の表示装置の表示画面の別の一例を示す図である。表示装置20は、シミュレーションによって求められた計算部分所要時間をグラフで表示可能である。
図3は、各部分動作の計算部分所要時間を、横棒で表している。例えば、補正前の計算部分所要時間を並べて表示することも可能である。また、例えば、実際にダイカストマシン100を動作して計測された実部分所要時間を並べて表示することも可能である。
表示装置20は、例えば、上記経過時間、上記実稼働時間、及び、上記動作回数の少なくともいずれか一つが、所定の閾値を超えた場合にアラームメッセージ(警告)を表示することが可能である。
アラームメッセージを受けて、例えば、時間の経過に起因する成形動作の変化の補正を行うための補正係数の算出を新たに行う。具体的には、基準動作条件に基づき基準ダイカスト品を、基準金型を用いて製造し、新たな成形動作情報を得る。新たな成形動作情報を用いて、補正係数の算出を新たに行う。
また、表示装置20は、例えば、上記第1の実部分所要時間と上記第2の実部分所要時間との差、及び、上記第1の実総所要時間と上記第2の実総所要時間との差の少なくともいずれか一方が所定の閾値を超えた場合にアラームメッセージ(警告)を表示することが可能である。
アラームメッセージを受けて、例えば、交換が必要な部品の有無の診断を行う。
以下、第1の実施形態の成形機の作用及び効果について説明する。
ダイカストマシン100では、所望の動作条件に従って制御装置18が射出装置14や型締装置10を制御し、ダイカスト品を製造する。例えば、新しい金型16を用いて、製品を製造する場合、新しい金型16用の新しい動作条件を決定する必要がある。
新しい動作条件を決定する場合、例えば、初期動作条件に基づき実際にダイカストマシン100を動作させ、成形動作に要する時間を計測する。そして、その計測結果に基づき初期動作条件を調整することで、新しい動作条件を決定する。
しかし、実際にダイカストマシン100を動作させると、新しい動作条件の決定に要する時間が長くなる。第1の実施形態のダイカストマシン100は、シミュレーション装置32を有する。シミュレーション装置32は、初期動作条件に基づき成形動作のシミュレーションを行い、成形動作に要する時間を算出する。シミュレーション装置32は、成形動作に含まれる部分動作毎の所要時間である計算部分所要時間と、成形動作の開始から終了までの所要時間である計算総所要時間(計算サイクルタイム)の算出を行う。
シミュレーションの結果である計算部分所要時間と計算総所要時間を用いて、初期動作条件を調整することで、新しい動作条件を決定することができる。例えば、想定したよりも、部分所要時間が長い部分動作については、入力するパラメータを変更して、部分所要時間を短縮するように調整し、新しい動作条件を決定する
シミュレーション装置32を用いることにより、実際にダイカストマシン100を動作させることが不要となるため、新しい動作条件の決定に要する時間を短くできる。
しかし、ダイカストマシン100の継続使用に伴い、同一の動作条件で成形動作を行った場合でも、ダイカストマシン100の経時変化又は経年変化に起因して、実際の部分所要時間である実部分所要時間や、実際の総所要時間である実総所要時間が変化する場合がある。例えば、ダイカストマシン100を構成する部品の特性の経時劣化又は経年劣化により、同一の動作条件に対する実部分所要時間や実総所要時間が変化する。
具体的には、例えば、ダイカストマシン100の油圧バルブの開閉度合いが経年劣化し、油圧シリンダの動作速度が低下する。また、例えば、経年劣化により部品間の摩擦が大きくなり、部品の相対速度が低下する。これにより、同一の動作条件に対する実部分所要時間や実総所要時間が変化する。
同一の動作条件に対する実部分所要時間や実総所要時間が変化すると、当該動作条件で行われたシミュレーションの結果の精度が低下することになる。シミュレーションの結果の精度が低下すると、シミュレーションの結果である計算部分所要時間と計算総所要時間を用いて、初期動作条件を調整して得られた新しい動作条件が、実際の動作を反映しなくなる。このため、適切に新しい動作条件を決定することが困難になる。
第1の実施形態のダイカストマシン100は、シミュレーション装置32の補正部32aにより、ダイカストマシン100の経時変化又は経年変化に起因した成形動作の変化を補正する。したがって、シミュレーションの結果の精度が向上する。よって、ダイカストマシン100の新しい動作条件を適切に設定することが可能となる。
油圧シリンダの動作は、例えば、電動シリンダの動作に比較して、経時劣化又は経年劣化が大きいことが予想される。したがって、型締装置10、射出装置14、及び、押出装置12の少なくとも一つに、油圧シリンダが用いられる場合、シミュレーション装置32の補正部32aによる補正は有効性を増す。
図2に示すように、シミュレーションによって求められた計算部分所要時間及び計算総所要時間を、表示装置20に数値で表示可能であることが好ましい。シミュレーションの結果の視認性が向上し、新しい動作条件の調整が容易になる。
また、例えば、図2の各部分動作の項目をタッチすることにより、各部分動作の動作条件の設定入力画面にジャンプする機能を表示装置20に加えることも可能である。
図3に示すように、シミュレーションによって求められた計算部分所要時間及び計算総所要時間を、表示装置20にグラフで表示可能であることが好ましい。シミュレーションの結果の視認性が更に向上し、新しい動作条件の調整が容易になる。
また、例えば、図3の各部分動作の項目をタッチすることにより、各部分動作の動作条件の設定入力画面にジャンプする機能を表示装置20に加えることも可能である。
また、例えば、図3の各部分動作の横棒を、タッチ操作により伸び縮みさせることにより、新しい動作条件の調整を行える機能を表示装置20に加えることも可能である。
また、例えば、シミュレーション装置32が、第2の成形動作情報と第1の成形動作情報との比較から、経時劣化又は経年劣化の大きい駆動部や部品を診断し、表示装置20にアラームメッセージを発する機能を備えても構わない。
以上、第1の実施形態によれば、シミュレーション装置が、時間の経過に起因する成形動作の変化の補正を行う補正部を有することにより、成形動作のシミュレーションの精度の向上が可能となる成形機を実現できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の成形機は、表示装置が、シミュレーションの結果に基づく成形機の成形動作を、成形機の模式図を用いた動画で表示可能である点で、第1の実施形態の成形機と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については記述を省略する。
図4は、第2の実施形態の表示装置の表示画面の一例を示す図である。表示装置20は、シミュレーションによって求められたダイカストマシン100の成形動作を、ダイカストマシン100の模式図を用いた動画で表示可能である。
ダイカストマシン100の模式図の各部分が、シミュレーションの結果に基づいて動く様子が表示画面に表示される。したがって、ダイカストマシン100の成形動作を容易に把握することが可能となる。したがって、新しい動作条件の調整が容易になる。
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、成形動作のシミュレーションの精度の向上が可能となる成形機を実現できる。更に、成形動作を容易に把握することが可能となり、動作条件の調整が更に容易になる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。実施形態においては、成形機などで、本発明の説明に直接必要としない部分については記載を省略したが、必要とされる、成形機などに関わる要素を適宜選択して用いることができる。
例えば、実施形態では、成形機としてダイカストマシンを例に説明したが、成形機は、ダイカストマシンに限定されるものではない。例えば、成形機は、射出成形機であっても構わない。
例えば、シミュレーション装置32のシミュレーションのパラメータとして、作業油温度や電力周波数等の環境条件を加えることも可能である。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての成形機は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物の範囲によって定義されるものである。
10 型締装置
12 押出装置
14 射出装置
16 金型
18 制御装置
20 表示装置
24 操作装置
26 スプレイ装置
28 給湯装置
28a 給湯装置
30 排出部
32 シミュレーション装置
32a 補正部
34 第1の記憶部
36 第2の記憶部
38 第3の記憶部
100 ダイカストマシン(成形機)

Claims (10)

  1. 型締装置と、
    射出装置と、
    前記型締装置及び前記射出装置を用いた成形動作を、動作条件に基づき制御する制御装置と、
    時間の経過に起因する前記成形動作の変化の補正を行う補正部を有し、前記動作条件に基づく前記成形動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置と、
    前記動作条件の設定と、前記シミュレーションの結果の表示とが可能な表示装置と、
    を備えることを特徴とする成形機。
  2. 前記シミュレーションは、前記成形動作に含まれる部分動作毎の所要時間である計算部分所要時間の算出と、前記成形動作の開始から終了までの所要時間である計算総所要時間の算出と、を含むことを特徴とする請求項1記載の成形機。
  3. 前記補正部は、
    以前に第1の動作条件に基づき前記型締装置及び前記射出装置を用いた第1の成形動作を行った際の、第1の実部分所要時間及び第1の実総所要時間を含む第1の成形動作情報と、
    新たに前記第1の動作条件に基づき前記型締装置及び前記射出装置を用いた第2の成形動作を行った際の、第2の実部分所要時間及び第2の実総所要時間を含む第2の成形動作情報と、を用いて前記補正を行うことを特徴とする請求項2記載の成形機。
  4. 前記第1の成形動作情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記第2の成形動作情報を記憶する第2の記憶部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項3記載の成形機。
  5. 前記第1の成形動作を行ってからの経過時間、前記第1の成形動作を行ってから後の成形機の実稼働時間、及び、前記第1の成形動作を行ってから後の成形機の動作回数の少なくともいずれか一つを記憶する第3の記憶部を、更に備えることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の成形機。
  6. 前記表示装置は、前記計算部分所要時間及び前記計算総所要時間を数値で表示可能であることを特徴とする請求項2ないし請求項5いずれか一項記載の成形機。
  7. 前記表示装置は、前記計算部分所要時間をグラフで表示可能であることを特徴とする請求項2ないし請求項6いずれか一項記載の成形機。
  8. 前記表示装置は、前記シミュレーションの結果に基づく成形機の前記成形動作を、成形機の模式図を用いた動画で表示可能であることを特徴とする請求項2ないし請求項7いずれか一項記載の成形機。
  9. 前記表示装置は、前記経過時間、前記実稼働時間、及び、前記動作回数の少なくともいずれか一つが、所定の閾値を超えた場合に警告を表示することを特徴とする請求項5記載の成形機。
  10. 前記表示装置は、前記第1の実部分所要時間と前記第2の実部分所要時間との差、及び、前記第1の実総所要時間と前記第2の実総所要時間との差の少なくともいずれか一方が所定の閾値を超えた場合に警告を表示することを特徴とする請求項3記載の成形機。
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