JP2012187787A - 成形条件の調整支援方法および射出成形機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】成形品の重量、射出材料の種類等の成形品に関連する基礎データを、射出成形機のコントローラ20に入力する。コントローラ20は四則演算によって、入力された基礎データから、成形条件を調整するときに参考となる参考情報を計算する。参考情報として、例えば、成形品を射出するためのスクリュ6のストローク、シリンダバレル5内の溶融状態の射出材料の比重、等が挙げられる。参考情報をコントローラ20に設けられている表示装置21に表示する。作業者は、参考情報を参考にして成形条件出しを安全に実施することができる。
【選択図】図1
Description
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、前記成形品の重量である成形品重量からなり、前記参考情報は前記射出材料の溶融時の比重からなり、前記射出材料の溶融時の比重は、前記基礎データと、実際に射出された溶融状態の樹脂材料の体積とから計算するように構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、前記成形品の重量である成形品重量と、射出材料の種類と、前記射出材料に添加するグラスファイバーの添加率とからなり、前記参考情報は、溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重と、前記成形品を成形するのに必要な前記スクリュのストロークの推定値である推定成形品ストロークとからなり、前記溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重と前記推定成形品ストロークは、前記基礎データと、前記射出材料の常温時と溶融時のそれぞれの比重と、前記シリンダバレルの内径とから計算するように構成される。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、成形品の重量である成形品重量と、射出材料の種類とからなり、前記参考情報は、前記スクリュの射出時の速度である射出速度からなり、前記射出速度は、前記基礎データと、射出に要する時間である射出時間とから計算するように構成される。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、成形品の重量である成形品重量と、射出材料の種類とからなり、前記参考情報は、射出に要する時間である射出時間からなり、前記射出時間は、前記基礎データと、前記スクリュの射出時の速度である射出速度とから計算するように構成される。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかの項に記載の成形条件の調整支援方法を実施するコントローラを備えた射出成形機として構成される。
基礎データ:成形品重量K1
参考情報:射出材料の溶融時の比重S1
図2の(ア)に、その例が示されている。次のようにして参考情報を計算して提供する。射出成形機1において成形品を射出成形する。射出材料を計量したときのスクリュ6の位置と、射出が完了したときのスクリュ6の位置と、シリンダバレル5の内径とから、実際に射出した溶融状態の射出材料の体積である総射出体積T1を計算する。そして、次の計算式によって射出材料の溶融時の比重S1を計算し、表示装置21に表示する。
射出材料の溶融時の比重S1 = 成形品重量K1/総射出体積T1
基礎データ:成形品重量K1
射出材料の種類K2
グラスファイバーの添加率K3
参考情報:溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重S2
推定成形品ストロークS3
図2の(イ)に、その例が示されている。コントローラ20内に保存されている射出材料の比重のデータが格納されている所定のテーブルを参照して、入力された射出材料の種類から、常温時と溶融時のそれぞれの射出材料の比重K4、K5を得る。次の式によって、溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重S2を得る。
溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重S2
=(1−グラスファイバー添加率K3)×溶融時の射出材料の比重K5
+グラスファイバー添加率K3×グラスファイバーの比重
ついで、次の式によって推定成形品ストロークS3を得る。
推定成形品ストロークS3=成形品重量K1/溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重S2/シリンダバレルの断面積
得られた参考情報を表示装置21に表示する。なお上の説明では、射出材料の種類K2から常温時と溶融時のそれぞれの射出材料の比重K4、K5を得るように説明しているが、これらの比重K4、K5は直接基礎データとしてコントローラ20に入力されるようにしてもよい。
基礎データ:ランナ重量K6
成形品重量K1
射出材料の種類K2
参考情報:推定ランナストロークS4
推定成形品ストロークS3
図2の(ウ)に、その例が示されている。樹脂材料の種類K2から溶融時の射出材料の比重K5を得る。次の式によって参考情報を得る。
推定ランナストロークS4=ランナ重量K6/溶融時の射出材料の比重K5/シリンダバレルの断面積
推定成形品ストロークS3=成形品重量K1/溶融時の射出材料の比重K5/シリンダバレルの断面積
得られた参考情報を表示装置21に表示する。射出段数を複数段にして射出成形する場合に、推定ランナストロークS4と推定成形品ストロークS3の情報は有用である。なお、溶融時の射出材料の比重K5は、基礎データとして入力されるようにしてもよい。
基礎データ:成形品重量K1
射出材料の種類K2
参考情報:射出速度S5
図2の(エ)に、その例が示されている。射出時間T2がコントローラに入力されると、所定の換算式によって、スクリュの加速/減速を加味して、射出速度S5を計算する。
例えば、次のようにして計算することができる。樹脂材料の種類K2から溶融時の射出材料の比重K5を得、次の式によって推定成形品ストロークS3を得る。
推定成形品ストロークS3=成形品重量K1/溶融時の射出材料の比重K5/シリンダバレルの断面積
スクリュの平均の速度は、推定成形品ストロークS3を射出時間T2で割れば得られるが、これにスクリュの加速/減速を加味した所定の定数を乗じて、射出速度S5を得る。得られた射出速度S5を表示装置21に表示する。
基礎データ:成形品重量K1
射出材料の種類K2
参考情報:射出時間S6
図2の(オ)に射出段数が3段の射出成形の例が示されている。コントローラに次のデータが入力されている。
1〜3の各段における射出速度T3
各段におけるスクリュ位置T4
射出時間S6は、1〜3の各段における射出速度T3とスクリュ位置T4とから、スクリュの加速/減速を加味して演算することができる。しかしながら、3段目の射出が完了した時のスクリュ位置T4、すなわち射出完了時のスクリュ位置T4は入力されない場合もある。この場合には、前記したように樹脂材料の種類K2から溶融時の射出材料の比重K5を得、推定成形品ストロークS3を得て、射出完了時のスクリュ位置T4を決定することができる。そうすると、射出時間S6を演算することができる。射出時間S6を表示装置21に表示する。
3 型盤装置 5 シリンダバレル
6 スクリュ 8 固定盤
9 型締ハウジング 11 可動盤
15 固定側金型 16 可動側金型
20 コントローラ 21 表示装置
Claims (7)
- シリンダバレルと該シリンダバレル内に回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュとを備え、所定の成形品を成形する金型が取り付けられている射出成形機において、
前記射出成形機のコントローラに入力された前記成形品に関連する基礎データから、成形条件を調整する成形条件出しに役立つ参考情報を計算し、該参考情報を前記コントローラの表示装置に表示することを特徴とする射出成形機の成形条件の調整支援方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、射出材料の種類と、前記成形品を成形するときに形成されるランナの重量であるランナ重量と、前記成形品の重量である成形品重量とからなり、
前記参考情報は、前記ランナと前記成形品のそれぞれを充填するのに必要な前記スクリュのストロークの推定値である推定ランナストロークと推定成形品ストロークとからなり、該推定ランナストロークと該推定成形品ストロークは、前記基礎データと、前記射出材料の常温時と溶融時のそれぞれの比重と、前記シリンダバレルの内径とから計算することを特徴とする射出成形機の成形条件の調整支援方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、前記成形品の重量である成形品重量からなり、
前記参考情報は前記射出材料の溶融時の比重からなり、前記射出材料の溶融時の比重は、前記基礎データと、実際に射出された溶融状態の樹脂材料の体積とから計算することを特徴とする射出成形機の成形条件の調整支援方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、前記成形品の重量である成形品重量と、射出材料の種類と、前記射出材料に添加するグラスファイバーの添加率とからなり、
前記参考情報は、溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重と、前記成形品を成形するのに必要な前記スクリュのストロークの推定値である推定成形品ストロークとからなり、前記溶融してグラスファイバーが添加された状態の射出材料の比重と前記推定成形品ストロークは、前記基礎データと、前記射出材料の常温時と溶融時のそれぞれの比重と、前記シリンダバレルの内径とから計算することを特徴とする射出成形機の成形条件の調整支援方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、成形品の重量である成形品重量と、射出材料の種類とからなり、
前記参考情報は、前記スクリュの射出時の速度である射出速度からなり、前記射出速度は、前記基礎データと、射出に要する時間である射出時間とから計算することを特徴とする射出成形機の成形条件の調整支援方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記基礎データは、成形品の重量である成形品重量と、射出材料の種類とからなり、
前記参考情報は、射出に要する時間である射出時間からなり、前記射出時間は、前記基礎データと、前記スクリュの射出時の速度である射出速度とから計算することを特徴とする射出成形機の成形条件の調整支援方法。 - 請求項1〜6のいずれかの項に記載の成形条件の調整支援方法を実施するコントローラを備えた射出成形機。
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JP2011052526A JP2012187787A (ja) | 2011-03-10 | 2011-03-10 | 成形条件の調整支援方法および射出成形機 |
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2011
- 2011-03-10 JP JP2011052526A patent/JP2012187787A/ja active Pending
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