JP2020128245A - 帯巻き包装装置、包装方法 - Google Patents
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Abstract
Description
長尺の帯シートをループ状に形成して物品に巻き回す帯巻き包装装置であって、
長尺の帯シートを搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記帯シートをループ状に形成するループ形成手段と、
前記帯シートを、帯シート搬送方向に対して直交する方向の断面形状を幅方向に湾曲させる生成手段とを有し、
前記生成手段は、少なくとも前記ループ形成手段の最初のループコーナーよりも帯シート搬送方向上流側に配設されていることを特徴とする。
搬送手段により長尺の帯シートを搬送方向に搬送するステップと、
ループ形成手段により前記帯シートをループ状に形成するステップと、
前記ループ状に形成した帯シートを物品に巻き回して帯巻き包装するステップと、
少なくとも前記ループ形成手段の最初のループコーナーよりも帯シート搬送方向上流側で、前記帯シートを、帯シート搬送方向に対して直交する方向の断面形状を幅方向に湾曲させるステップとを有することを特徴とする。
また、本発明によれば、多種類の帯シートに対応した帯巻き包装装置を提供することができる。
また、本発明によれば、剛性が低い(コシがない)帯シートを用いた場合であっても、その帯シートを確実に搬送しループを形成して、物品に帯シートを巻き回すことができる包装方法を提供することができる。
装填部2は、帯シートロールR(フィルムロール)を装填する場所において、中央に回転支持軸21が取り付けられており、その回転支持軸21はモータ15(帯シート巻取り駆動用モータ)で駆動するように構成されている。帯シートロールRから帯シートを繰り出す場合、回転支持軸21が正回転(図1に示す例では左回り)するようにモータ15が駆動制御される。
また、帯シートロールRがモータ15により逆回転することで、フィード部5の逆回転による帯シートsの引き戻し分が帯シートロールRに巻き取られる。また、装填部2は、テンションローラg1と巻取り駆動用モータ15を制御することにより帯シートsのたるみ等を防止するように構成されている。帯シートsのたるみ防止機構については、後述する。
また、帯巻き包装装置100は、装填部2の前面に、開閉自在な扉等のカバー部材(図示省略)が設けられており、帯シートsや帯シートロールRにゴミや埃などが付着しないように構成されている。
また、印字部4は、帯シートsに貼付されたラベルに、商品情報等を印字してもよい。
フィード部5は一対のフィードローラ5a、5bを有し、フィードローラ5aとフィードローラ5bが対向して配置されている。図1に示す例では、フィードローラ5bは大径駆動ローラであり、フィードローラ5aは小径従動ローラである。フィード部5は、帯シートsを巻回部101の初期ループ形成方向(正方向)に搬送し(繰り出し)、又は帯シートである初期ループを被帯掛け商品の外周に沿うように縮径する引き戻し方向(逆方向)に帯シートsを搬送する。
底板1cは窓孔11の孔縁に沿わせて略楕円形状に湾曲形成され、繰り出される帯シートsがスムーズに案内されて初期ループを確実に形成できるように構成されている。底板1cは繰り出された帯シートsの先端とロールに連続する部分が重なってループを形成できるように該底板1cに開設した開口を挟む始端と終端は上下方向にずらして取り付けられており、更に底板1cの始端側の上方における側板の内面にはストッパが取り付けられ、帯シートsの先端が位置決めされるように構成されている。環状ガイド部1の窓孔の下側孔縁は被帯掛け商品Wの載置部として機能する。
尚、前後の側板1a,1bに開設する窓孔11の形状は長方形状に限定されず、商品の出し入れに支障とならなければ形状は任意である。
フィード部5寄りに配置した第1押え板43には、上端面より僅か下方位置に帯シートsが嵌挿される通孔43hが開設されており、フィード部5の作動で繰り出される帯シートの先端はこの通孔43hを通って環状ガイド部1に供給される。
第1押え板43より下流側に配置される第2押え板44の上端は、第1押え板43の通孔43hの下側孔縁と面一か或いは下側孔縁より下方となるように配置されている。
また、第1押え板43と第2押え板44との間に配置する熱溶着部45は、第1押え板43と第2押え板44で帯シートsを押えた後、熱溶着するため、待機時には、熱溶着部45の上端は第2押え板44の上端より下方に位置されている。
受け板46と環状ガイド部1の底板1cとで区画される通路空間に帯シートの先端部が嵌入し、その帯シートの先端部は開口12より下流側における側板の内面に突出形成したストッパに衝合して先端の位置決めが行われる。
詳細には、図3(a)、図3(b)に示したように、帯シートsが第1押え板43(フロントクランプ)の通孔43hを通って、受け板46上に配置された商品(不図示)に巻回された状態で、第1押え板43が上方に移動し、帯シートsを受け板46に押圧することで、その帯シートsを把持する。次に、図3(c)、図3(d)に示したように、第2押え板44が上方に移動し、帯シートsを受け板46に押圧することで、その帯シートsを把持する。そして、熱溶着部45が上方に移動して、帯シートsの重合部に当接して熱溶着する。略同時に、切断部7が上方に移動して、その通孔43hを貫通している帯シートsが第1押え板43の通孔43hの孔縁と切断部7により切断される。帯シートを切断後、図3(a)に示すように、第1押え板43、第2押え板44、熱溶着部45、及び切断部7は、受け板46から離間する方向へ移動し、それぞれの待機位置に戻る。
なお、切断部7は、重合部近傍をせん断作用にて切断して、第1押え板43にて帯シートを押えておき、その後、熱溶着部45にて溶着するようにしてもよいし、帯シートの重合部を溶着部6により溶着したのち切断してもよい。
つまり、駆動部8が作動してカム機構が作動することで切断部7が上昇し、受け板46が切断部7の上方位置へ突出移動し、受け板46と切断部7とで帯シートが挟まれ、帯シートが切断される。
環状ガイド部1における被帯掛け商品Wが載置される位置の線上外側には、商品検出センサ54が設置され、環状ガイド部1内の所定位置に被帯掛け商品Wが置かれているか否かが検出されるようになっており、被帯掛け商品Wが検出されるとフィード部5が起動し、帯シートの引き戻しを開始するように構成されている。
この待機部80は、帯巻き包装装置100の本体部100aの内部に、その本体部100a内の他の部分と区画された構造を有する。詳細には、待機部80は収容部80cを有し、収容部80cの上方に開口部80aが形成されている。開口部80aの帯シート搬送方向の長さは、収容部80cの搬送方向の長さよりも小さい。開口部80aの幅(搬送方向に対して直交する方向の長さ)は、帯シートsの幅と略同じ又はそれよりも大きく規定されている。また、待機部80の内側面は、印字済みの帯シートが汚れないように、インクなどの付着を防止する表面処理が施されていることが好ましい。詳細には、待機部80の内側面にインク付着防止層や鏡面などが形成されていることが好ましい。
制御部57には、バス(通信線など)を介して、通信部50、ROM58(記憶部)、RAM59(記憶部)、帯掛機構駆動部60、帯シートの先端を検出する帯シート先端検出センサ53(停止センサ)、商品が載置される載置部付近に設けられた商品検出センサ54、カム原点センサ52、ラベル貼付部3(ラベル発行部)等が接続されている。
ROM58は、制御部57が実行する制御プログラム(プログラム)等が格納されており、RAM59は制御部57とCPU61との通信データ等を一時記憶するエリアである。また、RAM59やROM58等の記憶部には、例えば帯シートに関する情報(帯シートの型番、幅、長さ、材質、剛性情報(こしの強さ))等が記憶されている。制御部57は、記憶部に記憶されている帯シートに関する情報等に基づいて帯巻き制御を行う。
ROM62には、CPU61が実行する制御プログラムが格納されており、RAM63には被帯掛け商品毎の品名等の商品情報を記憶しておく商品ファイル(図5(a)参照)、トレイに関する各種データを記憶しておくトレイファイル(図5(b)参照)、帯掛けの帯シート(ラベルを含む)に商品に関する所定の項目を印字する為の印字位置情報を記憶しておく印字フォーマットファイル(図5(c)参照)などのファイルが記憶されている。
表示操作部9は、タッチパネルで構成されており、CPU61の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージの表示を行うものである。
キー操作部10は、帯巻き包装装置の起動、停止等のための各種スイッチ及びデータの入力等を行うキーボードからなる。
印字部4は、サーマルヘッド4a(印字ヘッド)により印字を行う。
また、商品ファイルの各被帯掛け商品(各品番)毎に、後述する印字フォーマット番号が識別子として関連付けられて記憶してあるので、被帯掛け商品を特定することで各印字項目のレイアウトである印字フォーマットも特定できる。
また、後述する印字フォーマットファイルの印字フォーマット番号が、識別子として記憶されている。従って、トレイ番号を特定することで、各印字項目のレイアウトである印字フォーマット番号も特定できる。
また、帯シートの引き戻し量などが設定されている絞り情報ファイル(図示省略)をRAM63に有し、該ファイル中の絞り情報を識別するための識別子が、各トレイ番号に割り振られている。
上記のように、前記商品ファイルに印字フォーマット番号を関連付けることで、各被帯掛け商品、品番を選択するだけで、被帯掛け商品に合わせて帯シートの所定の位置に印字することができる。
また、各被帯掛け商品に印字フォーマット番号を関連付ける代わりに、各トレイ番号を関連付けるようにしてもよい。図5(b)に示すように、各トレイ番号には、印字フォーマット番号が識別子として記憶されているので、被帯掛け商品(品番)を特定するだけで、選択した商品の品名等の商品情報、トレイデータ(トレイ番号)、印字位置情報(印字フォーマット番号)が特定されるので、トレイの大きさに合った正しい位置に印字された帯シートで、被帯掛け商品を帯掛け包装することができる。
また、印字フォーマット番号を商品ファイルの各品番、トレイファイルの各トレイ番号の、それぞれに関連付けておいて、且つ、トレイ番号を商品ファイルの各品番に関連付けた場合は、例えば、トレイ番号に関連付けておいた印字フォーマット番号を優先して使用するようにしてもよいし、またその逆で、各品番に関連付けられた印字フォーマット番号を優先するようにしてもよい。
図7に示した例では、被帯掛け商品W(商品)は、開口部を有する容器W1と、開口部を塞ぐ蓋部W2とを有し、蓋部W2が開口部を塞いた状態で、帯シートsが巻回される。帯シートsには直接またはラベルLに、印字部により印字された印刷部分Pが形成されている。
なお、帯巻き包装装置100により帯シートsを巻回した商品(物品)は、上記実施形態に限られるものではない。
図8(c)はフィードローラ5a,5bを停止した状態で、印字された帯シートsを待機部80の収容部80cへ一時的に収容(待機)させている状態を示す図である。図8(d)は印字部のプラテンローラ24(印字ローラ)を停止した状態で、待機部80に一時待機していた印字済みの帯シートs(フィルム)をフィードローラ5a,5bにより巻回部側へ搬送する動作の一例を説明するための図である。
商品(物品)が搬入され、巻回部101(ループ形成手段)の載置部に商品が載置される。検知部により、巻回部の載置部に商品が載置されたことを検知した信号が制御部57に出力される。
なお、溶着部6の熱溶着部45による帯シートsの重合部を熱溶着した後、上記切断部7により帯シートsを切断してもよいし、逆に、切断部7により帯シートsを切断した後、熱溶着部45により帯シートsの重合部を熱溶着してもよいし、上記切断と熱溶着を略同時に行ってもよい。
詳細には、フィード部5による帯シートの搬送が停止した状態で、印字部4のプラテンローラ24を駆動することで、帯シートs(フィルム)が撓み、帯シートが撓んだ湾曲部分が下方へ移動し、待機部80の開口部80aから収容部80cに一時的に収容される。
なお、印字部4のプラテンローラ24とフィード部5のフィードローラ5a、5bとの間に規制部88が配置されており、この規制部88は、帯シートの撓んだ部分である湾曲部分が上方へ移動することを規制する。通常時、この規制部88と待機部80の開口部80aとの間に、帯シートs(フィルム)が配置されている。
そして、図8(d)に示したように、制御部57は、帯シートを搬送方向(正方向)に搬送するように、フィード部5のフィードローラを駆動する処理を行う。待機部80に収容されている帯シートは、巻回部101へ搬送される。帯巻き包装装置100は、上記帯巻き包装動作を適宜繰り返す。
図9は、本発明の一実施形態に係る帯巻き包装装置100の一例を示す概念図である。
帯巻き包装装置100は、図9に示すように、帯シートsの送り出し時、帯シートsの送り出しに影響がでないようにセット軸(ロール支持軸)が正回転して、帯シートを振りほどき、帯シートsを送り出す。
詳細には、上述したように、装填部2は、帯シートロールR(フィルムロール)を装填する場所において、中央に回転支持軸21が取り付けられており、その回転支持軸21はモータ15(帯シート巻取り駆動用モータ)で駆動するように構成されている。帯シートロールRから帯シートを繰り出す場合、回転支持軸21が正回転(図9に示す例では左回り)するようにモータ15が駆動制御される。
また、帯シートロールRがモータ15により逆回転することで、フィード部5の逆回転による帯シートsの引き戻し分が帯シートロールRに巻き取られる。また、装填部2は、テンションローラg1と巻取り駆動用モータ15を制御することにより帯シートsのたるみ等を防止するように構成されている。
詳細には、テンションローラg1は、回転支持軸21と同軸上に設けられた回転軸(不図示)に軸支された腕部gu1の端部に設けられている。この腕部gu1には、帯シートsの張力を検出する張力検出部(張力センサ)が設けられ、さらに帯シートsの張力に応じてテンションローラg1の位置を円弧状に移動させる駆動モータ(不図示)が設けられている。
つまり、帯巻き包装装置100の制御部は、制御用の可動式ローラ(従動ローラ)を有する。帯シートの送り出し時と、巻き取り時の帯シートの張り(張力)を一定に維持するように、可動式ローラ(従動ローラ)の移動を制御する。
すなわち、帯シートロールRの外径により、帯シートの搬送に必要な送り量(セット軸(ロール支持軸)の回転角度)が異なる場合であっても、帯シートs(メディア)の張り(張力)を規定値(一定値)に維持することができる。
テンションローラg1(可動式ローラ)に負荷が掛からなくなった場合(負荷が大きい状態から小さい状態となった場合)、テンションローラg1(可動式ローラ)は、規定位置(上方位置)に戻るように、駆動モータにより腕部gu1及びテンションローラg1の位置が制御される。この場合、帯シートセット軸(ロール支持軸)の駆動用モータ15は稼働せずに、反力のみで回転するように構成されていてもよい。
図9に示すように、ループ形成手段(巻回部101)の最初のループコーナー101caよりも帯シート搬送方向上流側であって溶着部6よりも下流側に、凹部生成手段105が設けられている。
凹部生成手段105は、吸引ファン105fや帯シート両端支持部103等を有する。
図11に示すように、帯シート両端支持部103により帯シートsの端部stが支持された状態で、帯シートsの下部に配置された吸引ファン105fの吸引により、帯シートsの断面形状の断面中央部ssをループ外方に向かって湾曲させることができる。つまり、凹部生成手段105は、帯シート搬送方向に対して直交する方向の断面形状が凹形状となるように湾曲させる。この湾曲状態の帯シートsは、帯シートsの先端がループコーナー101caに沿って曲がりやすくなり、帯シートsの先端をループコーナー101caに沿って確実に搬送し、搬送途中で詰まりを生じることなく、ループを形成することができる。
帯シート両端支持部103の上部には、突起状の規制部103tが設けられており、この規制部103tにより、湾曲した帯シートsの両端部stが上方に移動することを規制することで、必要以上に帯シートsが湾曲することを規制する。
また、例えば、凹部生成手段105は、静電気を発生させて帯シートsの断面形状の断面中央部ssをループ外側に向かって湾曲させるように構成されていてもよい。
図13は帯巻き包装装置の待機位置のブリッジ部材BRを説明するための概念斜視図である。図14はメンテナンス時のブリッジ部材BRを説明するための概念斜視図である。
詳細には、帯巻き包装装置100は、図9、図13、図14に示すように、フィード部5(搬送ローラ部)の手前(帯シート搬送方向の上流側)に、帯シートsを一時的に溜めておく、待機部80(印字溜り用の空間)を有する。
帯シートロールRから繰り出された帯シートsを、帯シート搬送路に沿って押し出すようにセットする場合、待機部80の入り口である開口部80aを、塞ぐようにブリッジ部材BRが架設される。このブリッジ部材BRは可動式であり、帯シートsを回転支持軸21(セット軸)にセットする場合に、待機部80への出入口である開口部80aを塞ぐとともに、開口部80a上を搬送方向に沿って帯シートsが移動可能となるように案内する。
帯シートsをセットした後、詳細には、帯シートsをフィード部5(搬送部)の一対のフィードローラ5a,5b(送りローラ)で挟持した後、そのブリッジ部材BRを移動させ、具体的には、ブリッジ部材BRを搬送方向上流側又は下流側に移動し、待機部80への出入口である開口部80aを開状態とする。
待機部80の上部の開口部80aが開状態であり、印字部4により印字された帯シートs、又は印字部4により印字されたラベルが帯シートsに貼付され、そのラベル付き帯シートsが、開口部80aを通って待機部80に待機可能な状態となる。
また、帯巻き包装装置の制御部は、そのカバーの開閉状態を検出するカバー開閉検出部を設け、カバー開閉動作に応じて、ブリッジ部材BRによる、待機部の開口部を橋渡しする(閉状態)、又は開状態とするように、ブリッジ部材BRの移動を制御してもよい。
また、帯シートロールRを回転支持軸21(ロール支持軸)にセットする場合に、帯シートロールRを回転支持軸21(ロール支持軸)にセットしたことを検出するロールセット検出部を設け、その検出部による検出の結果、ロールRがセットされた場合に、待機部80の開口部80aを、ブリッジ部材BRを規定時間だけ橋渡しするように移動させてもよい。そして所定時間後、又は本体カバーが閉状態となったことをカバー開閉検出部により検出した場合に、待機部80の開口部80aを開状態とするように、ブリッジ部材BRを初期位置(待機位置)に移動する制御を行う。
なお、ブリッジ部材BRは、手動にて、待機部80の開口部80aを閉状態、又は開状態とするように、移動可能に構成されていてもよい。ブリッジ部材BRには、図13、図14に示すように、把持部BRhが設けられていてもよい。操作者はブリッジ部材BRから手前側に突出した把持部BRhを把持し、ブリッジ部材を手動にて移動させ、上記閉状態または開状態としてもよい。
図15は帯巻き包装装置100の巻回部101(ループ形成部)がオープン状態(手動時)の正面図である。図16は図15に示した帯巻き包装装置の斜視図である。
本発明の実施形態に係る帯巻き包装装置100は、巻回部101の窓孔11内に載置できない大きいサイズの商品W(物品)に対して、手動にて帯巻きシートを商品W(物品)に巻回可能に構成されている。
例えば、図15、図16に示す帯巻き包装装置100では、ループ形成手段としての巻回部101が、帯巻き包装装置100の本体部100aに対して回転軸100gを回転中心として回動自在に設けられている。
操作者は、フィード部5(帯シート搬送部)から搬送された帯シートを掴み、手動にて、商品に帯シートを巻回し、重合部を熱溶着部により熱溶着することができる。
また、制御部57は、巻回部101を回動させ開状態とすることで、通常の帯巻き動作の制御を大きいサイズ用の動作に変更するようにしてもいい。また、制御部57は、図16に示すように、本体部100aに大きいサイズ用のアタッチメントAT1,AT2が取り付けられた場合に、それを検知部(不図示)により検知して通常の帯巻き動作の制御を大きいサイズ用の動作に変更するようにしてもいい。
図17は帯巻き包装装置が帯シート搬送時にフィードローラ(正回転)の圧力が高い状態の一例を示す図である。図18は帯巻き包装装置が巻絞り時にフィードローラ(逆回転)の圧力が低い状態の一例を示す図である。
フィードローラ5aは、支持部材501に回転自在に軸支されており、その支持部材501は、フィード部5の本体部500Bに対して回転軸502により軸支されている。
側面L字形状の連動部材503は、その上端が回転軸502に接続されており、その連動部材503の先端部にはコイル状のバネ5CLの一方の端部が接続されている。バネ5CLの他方の端部は、アクチュエータ5ACの可動部に接続されている。
つまり、バネ5CLの付勢力が、連動部材503、回転軸502、支持部材501を介してフィードローラ5aに伝達されることにより、フィードローラ5aがフィードローラ5b側に(下方に)に押圧される構造となっている。
すなわち、剛性が低い(コシがない)帯シートsを用いた場合であっても、その帯シートsを確実に搬送しループを形成して、物品(商品W)に帯シートsを巻き回すことができる帯巻き包装装置100を提供することができる。
また、剛性が高い帯シートや剛性が低い帯シート等の多種類の帯シートに対応した帯巻き包装装置100を提供することができる。
比較例として、例えば、帯シートsの断面形状の断面中央部ssをループ内側に向かって湾曲させた場合、帯シートsを搬送路に沿って移動させると、帯シートsの先端が、ループコーナーに沿って曲がり難く、ループコーナーで詰まる虞がある。詳細には、ループコーナーのカーブの向きと、断面凹形状の帯シートの湾曲の向きにより、帯シートがループコーナーに沿って曲がり易いか又は曲がり難いかが異なる。
なお、この側面中央に凸面を有する円柱形状のローラ(押圧ローラ)を、ループ形成手段のループ内に配置した場合には、絞り込み制御時に、このローラ(押圧ローラ)を帯シートや物品(商品等)から退避する機構を設けることが好ましい。こうすることで、絞込み時にローラが巻き込まれ、取り外し時に絞込みが緩んでしまうことがなくなる。
すなわち、簡単な構成で、ガイド部(環状ガイド部1又は帯シート両端支持部103)よりもループ外方に向かって、帯シートsの断面中央部を簡単に湾曲することができる。
すなわち、保持手段(帯シート両端支持部103)により保持された帯シートsを、吸引ファン105fにて簡単に湾曲させることが可能な、帯巻き包装装置を提供することができる。
帯シートロールを帯巻き包装装置100の本体部にセット時、帯シートロールから繰り出された帯シートを、帯シート搬送路に沿って押し出すようにセットする場合、待機部の入り口である開口部に、可動式のブリッジ部材BRが架設される。
帯シートロールを配置し、ロールから帯シートを引き出し、複雑な経路に従って帯シートを配置し、帯シート搬送部の送り出しローラまでセットする場合、帯シートの経路が複雑であり、煩雑な操作を行う必要があり、簡単にセットできるように、帯巻き包装装置は、可動式のブリッジ部材BRを有する。
この可動式のブリッジ部材BRは、帯ローラをセット軸にセットする場合に、待機部80への出入口である開口部を塞ぐとともに、開口部の上方を通って搬送方向に沿って帯シートが移動可能となるように案内する。帯シートをセットした後、詳細には、帯シートを搬送部の一対の送りローラで挟持した後、そのブリッジ部材BRが移動し、具体的には、ブリッジ部材BRが搬送方向上流側又は下流側に移動し、待機部80の開口部を開状態とする。
待機部80の開口部が開状態であり、印字部により印字された帯シート、又は印字部により印字されたラベルが帯シートに貼付され、そのラベル付き帯シートが、開口部を通って待機部80に待機可能な状態となる。
すなわち、帯シートsを帯巻き包装装置100の本体部にセット時に、待機部80の出入口である開口部に、簡単な構造の可動式のブリッジ部材BRが移動して架設されるので、帯シートsの先端が待機部80内へ進むことなく、ブリッジ部材BR上を通り、フィード部5のフィードローラ5a,5b(送りローラ)へ確実に案内可能である帯巻き包装装置を提供することができる。
また、帯巻き包装装置100は、被帯掛け商品Wに巻回された帯シートの重合部を溶着する溶着部6と、制御部57とを有する。制御部57は、溶着部6による帯シートの重合部を溶着するとともに、フィード部5による帯シートの搬送を停止した状態で、印字部4により商品情報を印字した帯シートを待機部80に搬送し、その待機部80に帯シートを待機させる処理を行う。
つまり、帯シートの溶着処理と並行して、比較的時間の掛かる次回の帯シートへの印字処理を行い、待機部80にその印字された帯シートを一時的に待機させる。次回、待機部80に一時的に待機していた印字済みの帯シートを、印字部4による印字速度よりも速い搬送速度、例えば印字速度よりも1.5倍〜10倍程度高速の搬送速度で、巻回部101へ搬送することができる。
すなわち、短時間に、次回の巻回部101による帯シートの商品への巻回を開始することができ、初回を除く次回以降、1つの商品に印字された帯シート(フィルム)を巻回して熱溶着が完了するまでの時間が短時間となる。
例えば、帯巻き包装装置100は、初回時、1分当り約7.5パックの包装スピードであり、初回を除く次回以降、1分当り約12パックの包装スピードとなり、包装時間を短縮することができる。
すなわち、待機部80に一時的に待機している印字済みの帯シートを、フィード部5により、巻回部101へ搬送して、巻回部101の載置部に載置された被帯掛け商品Wに、印字済みの帯シートを巻回することで、帯巻きを短時間で完了することができる。
すなわち、上述したように、印字部4による印字速度よりも高速な搬送速度、例えば、印字速度よりも1.5倍〜10倍程度だけ高速な搬送速度で、巻回部101へ搬送することで、短時間に巻回部101により帯シート(フィルム)を商品に巻回することができる。
また、制御部57は、巻回部101による巻回処理と、印字部4による印字処理とを並行して処理することができる。また、制御部57(CPU)とCPU61とが協働することで、上記並行処理を行ってもよい。
すなわち、剛性が低い(コシがない)帯シートを用いた場合であっても、その帯シートを搬送してループを確実に形成し、物品に帯シートを巻き回すことができる、包装方法を提供することができる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
4…印字部
4a…サーマルヘッド(印字ヘッド)
5…フィード部(帯シート搬送部、搬送手段)
5a…フィードローラ(小径従動ローラ)
5b…フィードローラ(大径駆動ローラ)
6…溶着部
7…切断部(カッタ)
9…表示操作部
10…キー操作部
24…プラテンローラ
33…駆動モータ
45…熱溶着部(ヒータ)
54…商品検出センサ(検知部)
55…帯掛制御部
56…印字制御部
57…制御部(CPU)
58…ROM(記憶部)
59…RAM(記憶部)
60…帯掛機構駆動部
61…CPU
62…ROM(記憶部)
63…RAM(記憶部)
80…待機部
100…帯巻き包装装置
101…巻回部(ループ形成手段)
101ca…ループコーナー
105…凹部生成手段(生成手段)
106…押圧手段
s…帯シート
ss…帯シートの断面中央部
W…商品(物品,被帯掛け商品)
Claims (7)
- 長尺の帯シートをループ状に形成して物品に巻き回す帯巻き包装装置であって、
長尺の帯シートを搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記帯シートをループ状に形成するループ形成手段と、
前記帯シートを、帯シート搬送方向に対して直交する方向の断面形状を幅方向に湾曲させる生成手段とを有し、
前記生成手段は、少なくとも前記ループ形成手段の最初のループコーナーよりも帯シート搬送方向上流側に配設されている
ことを特徴とする帯巻き包装装置。 - 前記生成手段は、前記帯シートの先端から、当該帯シートの前記断面形状の断面中央部をループ外方に向かって湾曲させる
ことを特徴とする請求項1に記載の帯巻き包装装置。 - 印字手段を有し、
前記生成手段は、前記印字手段よりも帯シート搬送方向下流側に配設されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の帯巻き包装装置。 - 巻き回された前記帯シートを溶着する溶着部をさらに有し、
前記生成手段は、前記溶着部よりも帯シート搬送方向下流側に配設されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の帯巻き包装装置。 - 前記ループ形成手段は、前記帯シートを帯シート搬送方向に沿って案内するガイド部を有し、
前記生成手段は、前記帯シートの断面中央部を、前記ガイド部よりもループ外方に向かって湾曲させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の帯巻き包装装置。 - 前記生成手段は、前記帯シートの前記断面中央部をループ外方に向かって吸引する吸引手段と、
前記帯シートの前記断面形状の両端部を保持する保持手段とを有する
ことを特徴とする請求項2に記載の帯巻き包装装置。 - 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の帯巻き包装装置による包装方法であって、
搬送手段により長尺の帯シートを搬送方向に搬送するステップと、
ループ形成手段により前記帯シートをループ状に形成するステップと、
前記ループ状に形成した帯シートを物品に巻き回して帯巻き包装するステップと、
少なくとも前記ループ形成手段の最初のループコーナーよりも帯シート搬送方向上流側で、前記帯シートを、帯シート搬送方向に対して直交する方向の断面形状を幅方向に湾曲させるステップとを有する
ことを特徴とする包装方法。
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