JP2020125121A - 容器 - Google Patents

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JP2020125121A
JP2020125121A JP2019017159A JP2019017159A JP2020125121A JP 2020125121 A JP2020125121 A JP 2020125121A JP 2019017159 A JP2019017159 A JP 2019017159A JP 2019017159 A JP2019017159 A JP 2019017159A JP 2020125121 A JP2020125121 A JP 2020125121A
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田島 一雄
Kazuo Tajima
一雄 田島
孝史 樋口
Takashi Higuchi
孝史 樋口
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

【課題】複数の容器を纏める際の嵩張りを抑制することができると共に、物品を収容可能な状態に迅速に復帰させることができる容器を提供することを課題とする。【解決手段】各壁状部は、前記収容空間及び前記開口部を形成する第一状態と、該第一状態よりも隣り合う壁状部との間隔が広い第二状態との間で変位可能に構成されており、各壁状部が第二状態となっている容器本体部を底部側から見た際に、開口部の一部を形成する各壁状部の一端部は、底部と重ならない位置に配置される。【選択図】図10

Description

本発明は、物品を収容する容器に関する。
物品を容器に収容して搬送し、搬送先で物品を容器から取り出した場合、搬送元へ容器を回収することが必要となる。この場合、回収される容器の形状が物品を搬送する際の形状と同じであると、複数の容器を回収する際に嵩張るため、効率的に回収を行うことができない。
そこで、物品を取り出した後に折り畳み可能な容器が提案されている(特許文献1参照)。斯かる容器は、物品が収容される収容空間を形成すると共に該収容空間を外側に開放する開口部を有する容器本体部を備える。また、該容器本体部は、開口部と対向する位置に配置される底部と、該底部から起立して前記収容空間を囲むように形成される壁状部とを備える。そして、該壁状部の一部を収容空間側へ折り畳むことで、容器本体部のサイズが縮小されるように構成されている。これにより、複数の容器を回収する際の嵩張りを低減することができるため、一度により多くの容器を回収することができる。
特開2000−203665号公報
しかしながら、上記のような容器では、回収時に壁状部の一部を折り畳む作業が必要であるため、容器の回収を迅速に行うことができない。また、再度物品を収容する際に折り畳まれた壁状部の一部を折り畳み前の状態に復帰させる必要であるため、容器の復帰を迅速に行うことができない。
そこで、本発明は、複数の容器を纏める際の嵩張りを抑制することができると共に、物品を収容可能な状態に迅速に復帰させることができる容器を提供することを課題とする。
本発明に係る容器は、物品を収容可能な収容空間を形成すると共に該収容空間を外側に開放する開口部を有する容器本体部を備えており、該容器本体部は、開口部と対向する位置に配置される底部と、開口部と底部との対向方向にのびる軸線の周囲に配置されて底部から開口部側へ延設される複数の壁状部とを備えており、該複数の壁状部における延設方向の一端部によって開口部が形成されると共に、複数の壁状部と底部とで囲まれた収容空間が形成される容器であって、各壁状部は、前記収容空間及び前記開口部を形成する第一状態と、該第一状態よりも隣り合う壁状部との間隔が広い第二状態との間で変位可能に構成されており、各壁状部が第二状態となっている容器本体部を底部側から見た際に、開口部の一部を形成する各壁状部の一端部は、底部と重ならない位置に配置される。
斯かる構成によれば、各壁状部は、収容空間及び開口部を形成する第一状態と、該第一状態よりも隣り合う壁状部との間隔が広い第二状態との間で変位可能に構成される。また、各壁状部が第二状態となっている容器本体部を底部側から見た際に、開口部を形成する各壁状部の一端部は、底部と重ならない位置に配置される。つまり、各壁状部を第一状態にすることで、前記収容空間及び前記開口部が形成される。これにより、収容空間に物品を収容し、該物品を容器と共に搬送することができる。
また、各壁状部を第一状態から第二状態へ変位させることで、隣り合う壁状部同士の間隔が第一状態よりも広くなると共に、開口部の一部を形成する各壁状部の一端部が底部と重ならない位置に配置される。これにより、一つの容器本体部における複数の壁状部と底部とで囲まれた空間に、他の容器本体部の底部側の部分を配置することが可能となる。このため、複数の容器を纏める際の嵩張りを抑制することができる。また、各壁状部を第二状態から第一状態にすることで、収容空間と開口部とを迅速に形成することが可能であるため、物品を収容可能な状態に容器本体部を迅速に復帰させることができる。
容器本体部は、各壁状部における延設方向の一端部側の部分が内側に位置するように巻き回された帯状部を更に備えており、各壁状部は、前記開口部の一部を構成する一端部と対向する位置の他端部が底部と連結されると共に、該他端部を軸に一端部側が第一状態と第二状態との間で変位可能に構成されており、第二状態で隣り合う壁状部同士の間隔を狭めるように帯状部を締め付けることで、各壁状部が第一状態に変位することが好ましい。
斯かる構成によれば、帯状部を締め付けることで、第二状態の各壁状部を第一状態に変位させることができるため、物品を収容可能な状態に容器本体部を迅速に復帰させることができる。
各壁状部は、隣り合う壁状部から分離可能に構成されており、第二状態で隣り合う壁状部同士の間に隙間が形成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、第二状態で隣り合う壁状部同士の間に隙間が形成される。これにより、少なくとも一つの壁状部が第二状態になった際に、複数の壁状部と底部とで囲まれた空間(以下、容器本体部の内側の空間とも記す)が隣り合う壁状部間の隙間を介して容器本体部の外側と連通することになる。このため、少なくとも一つの壁状部を第二状態にすることで、容器本体部の外側の温度によって、容器本体部の内側の温度を迅速に調節することができる。
第二状態で隣り合う壁状部同士の間に形成される隙間は、各壁状部が第一状態になることで閉塞されることが好ましい。
斯かる構成によれば、第二状態で隣り合う壁状部同士の間に形成される隙間は、各壁状部が第一状態になることで閉塞される。このため、各壁状部が第一状態になることで、容器本体部の内側と外側とが連通する部分が減少するため、容器本体部の内側の温度変化を抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、複数の容器を纏める際の嵩張りを抑制することができると共に、物品を収容可能な状態に迅速に復帰させることができる。
本発明の一実施形態に係る容器を示した斜視図。 同実施形態に係る容器を構成する容器本体部を示した斜視図。 (a)は、図2のI−I断面図、(b)は、図2のII−II断面図であって、同容器本体部を構成する本体内側部が備える内側壁状部の内側第一状態を示した断面図。 (a)は、図3(a)における内側壁状部の内側第二状態を示した断面図、(b)は、図3(b)における内側壁状部の内側第二状態を示した断面図。 (a)は、図2のIII−III断面図、(b)は、図2のIV−IV断面図であって、同容器本体部を構成する被覆部が備える被覆壁状部の被覆第一状態を示した断面図。 (a)は、図5(a)における被覆壁状部の被覆第二状態を示した断面図、(b)は、図5(b)における被覆壁状部の被覆第二状態を示した断面図。 (a)は、図1のI−I断面図、(b)は、図1のII−II断面図であって、同容器本体部が備える壁状部の第一状態を示した断面図。 (a)は、図7(a)における壁状部の第二状態を示した断面図、(b)は、図7(b)における壁状部の第二状態を示した断面図。 (a)は、同壁状部が第一状態になっている容器本体部を示した斜視図、(b)は、同壁状部が第二状態になっている容器本体部を示した斜視図。 同壁状部が第二状態になっている容器本体部を複数重ねた状態を示す斜視図。
以下に、本発明に係る容器の一実施形態について、図面を参照しつつ説明するが、本発明は、下記の実施形態の構成に限定されるものではない。また、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
本実施形態に係る容器10は、図1に示すように、物品を収容可能な収容空間1Rを形成する容器本体部1と、収容空間1Rを閉塞する蓋部2とを備える。
容器本体部1は、収容空間1Rを外側に開放する開口部1aを備える。そして、該開口部1aが蓋部2によって閉塞されるように構成される。また、容器本体部1は、開口部1aと対向する位置に配置される底部1bと、開口部1aと底部1bとの対向方向にのびる軸線Lの周囲に配置されて底部1bから開口部1a側へ延設される複数の壁状部1cとを備える。そして、複数の壁状部1cにおける延設方向の一端部によって開口部1aが形成される。また、複数の壁状部1cと底部1bとで囲まれた収容空間1Rが形成される。また、容器本体部1は、各壁状部1cにおける延設方向の一端側(開口部1aを形成する端部側)の部分が内側に位置するように巻き回された帯状部1dを更に備える。
底部1bは、板状(本実施形態では、矩形状の板状)に形成される。また、底部1bは、外周端部に各壁状部1cが連結される。
各壁状部1cは、板状(本実施形態では、矩形状の板状)に形成される。また、各壁状部1cは、底部1bの外周に沿って配置される。つまり、本実施形態では、矩形状の底部1bの長辺部に沿って配置される二つの長辺側壁状部1c1と、底部1bの短辺部に沿って配置される二つの短辺側壁状部1c2とを容器本体部1が備える。また、各壁状部1cは、開口部1aの一部を構成する一端部(以下、開口側端部とも記す)に対向する位置の他端部(以下、連結側端部とも記す)が底部1b(具体的には、底部1bの端部)に連結される。また、各壁状部1cは、隣り合う壁状部1cから分離可能に構成される。具体的には、各壁状部1cは、開口側端部と連結側端部とを結ぶ一方向に対して交差する他方向の両端部が、隣り合う壁状部1cから分離可能に構成される。
本実施形態では、容器本体部1は、図2に示すように、物品を収容する側に配置される本体内側部3と、該本体内側部3を容器本体部1の外側から覆う被覆部4とを備える。
本体内側部3は、物品を収容可能な内部空間3Rを形成する。また、本体内側部3は、内部空間3Rを外側に開放する内側開口部3aを備える。また、本体内側部3は、内側開口部3aと対向する位置に配置される内側底部3bと、内側開口部3aと内側底部3bとの対向方向にのびる軸線Lの周囲に配置されて内側底部3bから内側開口部3a側へ延設される複数の内側壁状部3cとを備える。そして、複数の内側壁状部3cにおける延設方向の一端部によって内側開口部3aが形成される。また、複数の内側壁状部3cと内側底部3bとで囲まれた内部空間3Rが形成される。
内側底部3bは、板状(本実施形態では、矩形状の板状)に形成される。また、内側底部3bは、外周端部に各内側壁状部3cが連結される。
各内側壁状部3cは、板状(本実施形態では、矩形状の板状)に形成される。また、各内側壁状部3cは、内側底部3bの外周に沿って配置される。つまり、本実施形態では、矩形状の内側底部3bの長辺部に沿って配置される二つの長辺側内側壁状部3c1と、内側底部3bの短辺部に沿って配置される二つの短辺側内側壁状部3c2とを本体内側部3が備える。また、各内側壁状部3cは、内側開口部3aの一部を構成する一端部(以下、開口側端部とも記す)に対向する位置の他端部(以下、連結側端部とも記す)が内側底部3b(具体的には、内側底部3bの端部)に連結される。また、各内側壁状部3cは、隣り合う内側壁状部3cから分離可能に構成される。具体的には、各内側壁状部3cは、開口側端部と連結側端部とを結ぶ一方向に対して交差する他方向の両端部(以下、両側端部とも記す)が、隣り合う内側壁状部3cから分離可能に構成される。
また、少なくとも一つの内側壁状部3cには、該内側壁状部3cの両側端部間に亘って壁溝部3c3が形成される。本実施形態では、対向する位置に配置される二つの内側壁状部3c(具体的には、二つの長辺側内側壁状部3c1)のそれぞれに壁溝部3c3が形成される。壁溝部3c3は、内側壁状部3cにおける内部空間3R側の面と反対側の面(本体内側部3の外面)に形成される。本実施形態では、壁溝部3c3を備える内側壁状部3cは、壁溝部3c3を境に、内側開口部3a側の部分(以下、開口側部とも記す)3c4と、内側底部3b側の部分(以下、底側部とも記す)3c5とを備える。具体的には、壁溝部3c3を備える内側壁状部3cは、図3(a)に示すように、開口側部3c4を構成する部材と、底側部3c5を構成する部材とが連結されて形成され、開口側部3c4と底側部3c5との間に壁溝部3c3が形成される。
図2に戻り、少なくとも一つの内側壁状部3cと内側底部3bとの間には、該内側壁状部3cの両側端部間に亘って壁底溝部3c6が形成される。本実施形態では、各内側壁状部3c(具体的には、二つの長辺側内側壁状部3c1、及び、二つの短辺側内側壁状部3c2)と内側底部3bとの間に壁底溝部3c6が形成される。該壁底溝部3c6は、本体内側部3の外面に形成される。具体的には、壁底溝部3c6は、図3(b)に示すように、各内側壁状部3cを構成する部材と、内側底部3bを構成する部材とが連結されることで、内側壁状部3cと内側底部3bとの間に形成される。
上記のように構成される本体内側部3では、各内側壁状部3cは、図3(a)及び図3(b)に示すように、内部空間3R及び内側開口部3aを形成する内側第一状態と、図4(a)及び図4(b)に示すように、該内側第一状態よりも隣り合う内側壁状部3cとの間隔が広い内側第二状態との間で変位可能に構成される。換言すれば、各内側壁状部3cは、内側第一状態から本体内側部3の外側へ変位可能に構成される。本実施形態では、各内側壁状部3cは、内側底部3bとの連結位置3dを軸に、本体内側部3の外側へ、傾斜するように変位可能に構成される。また、壁溝部3c3を備える内側壁状部3c(具体的には、長辺側内側壁状部3c1)では、開口側部3c4は、内側第一状態から本体内側部3の外側へ、底側部3c5に対して変位可能に構成される。本実施形態では、開口側部3c4は、底側部3c5との連結位置3eを軸に、本体内側部3の外側へ、傾斜するように変位可能に構成される。そして、各内側壁状部3cが内側第二状態となっている本体内側部3を内側底部3b側から見た際に、内側開口部3aの一部を形成する各内側壁状部3cの一端部は、内側底部3bと重ならない位置に配置される。
上記のように構成される本体内側部3は、例えば、発泡樹脂材を用いて形成することができる。具体的には、内側底部3b、及び、内側壁状部3cを別々に発泡樹脂材を用いて形成することができる。また、壁溝部3c3を備える内側壁状部3cでは、開口側部3c4、及び、底側部3c5を別々に発泡樹脂材を用いて形成することができる。発泡樹脂材としては、特に限定されるものではなく、例えば、ビーズ発泡法によって得られた発泡粒子を用いて形成される。斯かる場合には、発泡樹脂材は、発泡粒子を型内成形することで形成される。
発泡粒子の材質としては、例えば、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等が挙げられる。成形加工性に優れるという点では、スチレン系樹脂を発泡粒子の材質として用いることが好ましい。ポリスチレン系樹脂は、スチレン系モノマーが重合してなるものである。該ポリスチレン系樹脂としては、汎用のポリスチレン系樹脂が挙げられ、例えばスチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン等のスチレン系モノマー1種の単独重合体、又はこれらスチレン系モノマー複数種の共重合体が挙げられる。また、スチレン−ブタジエン共重合体等が例示される。
また、本体内側部3を構成する発泡樹脂材は、シート材を用いて覆われてもよい。斯かるシート材としては、特に限定されるものではなく、例えば、アルミ蒸着PETフィルムとPEクロスシートとが積層されたもの等を用いることができる。発泡樹脂材がシート材で覆われることで、内側壁状部3cを構成するシート材と内側底部3bを構成するシート材とを縫い合わせて、内側壁状部3cと内側底部3bとを連結することができる。また、発泡樹脂材がシート材で覆われることで、壁溝部3c3を備える内側壁状部3cの開口側部3c4を構成するシート材と、底側部3c5を構成するシート材とを縫い合わせて、開口側部3c4と底側部3c5を連結することができる。
また、発泡樹脂材とシート材との間に、補強板(図示せず)として低発泡のPP板、又は、塩ビ板等が配置されてもよい。該補強板は、発泡樹脂材における容器本体部1の外側の面とシート材との間に配置されることが好ましい。また、補強板は、発泡樹脂材における容器本体部1の外側の面の略全体と重なるような面積で形成されることが好ましい。このような補強板を備えることで、後述するように、容器本体部1の開口部1a側の部分を帯状部1dで締め付けた際に、一つ又は複数の内側壁状部3cが撓んで内側に倒れ込むのを防止することができる。また、このような補強板を備えることで、容器本体部1の開口部1aに蓋部2を取り付ける(具体的には、嵌合させる)際の作業性を向上させることができる。
図2に戻り、被覆部4は、被覆部4を収容可能な内部空間4Rを形成する。また、被覆部4は、内部空間4Rを外側に開放する被覆開口部4aを備える。また、被覆部4は、被覆開口部4aと対向する位置に配置される被覆底部4bと、被覆開口部4aと被覆底部4bとの対向方向にのびる軸線Lの周囲に配置されて被覆底部4bから被覆開口部4a側へ延設される複数の被覆壁状部4cとを備える。そして、複数の被覆壁状部4cにおける延設方向の一端部によって被覆開口部4aが形成される。また、複数の被覆壁状部4cと被覆底部4bとで囲まれた内部空間4Rが形成される。
被覆部4を構成する素材としては、特に限定されるものではなく、例えば、変形自在なシート材を用いることができる。具体的には、シート材としては、ナイロン及びポリエステル等の合成繊維を少なくとも一つを用いたものが挙げられる。また、ポリスチレン、ポリエチレン、及び、ポリプロピレンからなる群から選択される少なくとも一つを用いた発泡素材が挙げられる。また、被覆部4は、これらのシート材を縫製して形成されてもよい。また、被覆部4は、上記のシート材が複数積層された積層シートを用いて形成されることが好ましい。
被覆底部4bは、シート状(本実施形態では、矩形状のシート状)に形成される。また、被覆底部4bは、外周端部に各被覆壁状部4cが連結される。
各被覆壁状部4cは、シート状(本実施形態では、矩形状のシート状)に形成される。また、各被覆壁状部4cは、被覆底部4bの外周に沿って配置される。つまり、本実施形態では、矩形状の被覆底部4bの長辺部に沿って配置される二つの長辺側被覆壁状部4c1と、被覆底部4bの短辺部に沿って配置される二つの短辺側被覆壁状部4c2とを被覆部4が備える。また、各被覆壁状部4cは、被覆開口部4aの一部を構成する一端部(以下、開口側端部とも記す)に対向する位置の他端部(以下、連結側端部とも記す)が被覆底部4b(具体的には、被覆底部4bの端部)に連結される。また、各被覆壁状部4cは、隣り合う被覆壁状部4cから分離可能に構成される。具体的には、各被覆壁状部4cは、開口側端部と連結側端部とを結ぶ一方向に対して交差する他方向の両端部(以下、両側端部とも記す)が、隣り合う被覆壁状部4cから分離可能に構成される。そして、各被覆壁状部4cにおける延設方向の一端側(被覆開口部4aを形成する端部側)の部分には、帯状部1dが巻き回される。
上記のように構成される被覆部4では、各被覆壁状部4cは、図5(a)及び図5(b)に示すように、内部空間4R及び被覆開口部4aを形成する被覆第一状態と、図6(a)及び図6(b)に示すように、該被覆第一状態よりも隣り合う被覆壁状部4cとの間隔が広い被覆第二状態との間で変位可能に構成される。換言すれば、各被覆壁状部4cは、被覆第一状態から被覆部4の外側へ変位可能に構成される。本実施形態では、各被覆壁状部4cは、被覆底部4bとの連結位置を軸に、被覆部4の外側へ、傾斜するように変位可能に構成される。そして、各被覆壁状部4cが被覆第二状態となっている被覆部4を被覆底部4b側から見た際に、被覆開口部4aの一部を形成する各被覆壁状部4cの一端部は、被覆底部4bと重ならない位置に配置される。
図1,2に戻り、容器本体部1は、被覆部4の内部空間4Rに本体内側部3が収容されることで形成される。そして、容器本体部1の収容空間1Rは、本体内側部3の内部空間3Rによって形成される。また、容器本体部1の開口部1aは、内側開口部3aと被覆開口部4aとによって形成される。また、容器本体部1の底部1bは、内側底部3bと被覆底部4bとが重なることで形成される。また、容器本体部1の各壁状部1cは、内側壁状部3cと被覆壁状部4cが重なることで形成される。そして、各壁状部1cは、開口部1aの一部を構成する一端部に対向する位置の他端部(以下、底側端部とも記す)が底部1bに連結される。
帯状部1dは、各壁状部1cにおける延設方向の一端部側(開口部1aを形成する端部側)の部分を内側に配置可能な環状の領域を備える。また、帯状部1dは、環状の領域の長さを調節可能に構成される。つまり、帯状部1dは、容器本体部1の開口部1a側の部分を締め付け可能に構成される。
そして、各壁状部1cは、図7(a)及び図7(b)に示すように、収容空間1R及び開口部1aを形成する第一状態と、図8(a)及び図8(b)に示すように、該第一状態よりも隣り合う壁状部1cとの間隔が広い第二状態との間で変位可能に構成される。換言すれば、各壁状部1cは、第一状態から容器本体部1の外側へ変位可能に構成される。本実施形態では、各壁状部1cは、底側端部(より詳しくは、底部1bと連結される端部)を軸に、第一状態と第二状態との間で変位可能に構成される。具体的には、各壁状部1cは、底側端部(より詳しくは、底部1bと連結される端部)を軸に、第一状態から容器本体部1の外側へ傾斜するように変位可能に構成される。そして、各壁状部1cが第二状態となっている容器本体部1を底部1b側から見た際に、開口部1aの一部を形成する各壁状部1cの一端部は、底部1bと重ならない位置に配置される。
以上のように構成される容器本体部1は、第二状態で隣り合う壁状部1c同士の間隔を狭めるように帯状部1dで締め付けられることで、図9(a)に示すように、各壁状部1cが第一状態に変位する。また、容器本体部1は、帯状部1dの締め付けを緩め、第一状態で隣り合う壁状部1c同士の間隔を広げることで、図9(b)に示すように、各壁状部1cが第二状態に変位する。そして、各壁状部1cが第二状態になることで、隣り合う壁状部同士の間に隙間1eが形成される。斯かる隙間1eは、各壁状部1cが第一状態になることで、閉塞される。
上記のように、各壁状部1cが第二状態になることで、図10に示すように、複数の容器本体部1を重ねることが可能となる。具体的には、一の容器本体部1における底部1bと複数の壁状部1cとの間の空間に、他の容器本体部1の底部1b側を配置することで、複数の容器本体部1が重ねられる。
以上のように、本発明に係る容器は、複数の容器を纏める際の嵩張りを抑制することができると共に、物品を収容可能な状態に迅速に復帰させることができる。
即ち、各壁状部1cは、収容空間1R及び開口部1aを形成する第一状態と、該第一状態よりも隣り合う壁状部1cとの間隔が広い第二状態との間で変位可能に構成される。また、各壁状部1cが第二状態となっている容器本体部1を底部1b側から見た際に、開口部1aを形成する各壁状部1cの一端部は、底部1bと重ならない位置に配置される。つまり、各壁状部1cを第一状態にすることで、前記収容空間1R及び前記開口部1aが形成される。これにより、収容空間1Rに物品を収容し、該物品を容器10と共に搬送することができる。
また、各壁状部1cを第一状態から第二状態へ変位させることで、隣り合う壁状部1c同士の間隔が第一状態よりも広くなると共に、開口部1aの一部を形成する各壁状部1cの一端部が底部1bと重ならない位置に配置される。これにより、一つの容器本体部1における複数の壁状部1cと底部1bとで囲まれた空間に、他の容器本体部1の底部1b側の部分を配置することが可能となる。このため、複数の容器10を纏める際の嵩張りを抑制することができる。また、各壁状部1cを第二状態から第一状態にすることで、収容空間1Rと開口部1aとを迅速に形成することが可能であるため、物品を収容可能な状態に容器本体部1を迅速に復帰させることができる。
また、帯状部1dを締め付けることで、第二状態の各壁状部1cを第一状態に変位させることができるため、物品を収容可能な状態に容器本体部1を迅速に復帰させることができる。
また、第二状態で隣り合う壁状部1c同士の間に隙間1eが形成される。これにより、少なくとも一つの壁状部1cが第二状態になった際に、複数の壁状部1cと底部1bとで囲まれた空間(以下、容器本体部1の内側の空間とも記す)が隣り合う壁状部1c間の隙間1eを介して容器本体部1の外側と連通することになる。このため、少なくとも一つの壁状部1cを第二状態にすることで、容器本体部1の外側の温度によって、容器本体部1の内側の温度を迅速に調節することができる。
また、第二状態で隣り合う壁状部1c同士の間に形成される隙間1eは、各壁状部1cが第一状態になることで閉塞される。このため、各壁状部1cが第一状態になることで、容器本体部1の内側と外側とが連通する部分が減少するため、容器本体部1の内側の温度変化を抑制することができる。
なお、本発明に係る容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記及び下記の複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよい(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよい)ことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、容器10は、容器本体部1と蓋部2とを備えるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、容器本体部1のみを備えるように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、容器本体部1は、複数の部材(具体的には、本体内側部3、及び、被覆部4)が重なり合うことで形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、一つの部材(例えば、本体内側部3、又は、被覆部4)で構成されてもよい。
また、上記実施形態では、各壁状部1cは、底側端部(底部1bとの連結部分)を軸に変位するように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第一状態の壁状部1cの全体が底部1bから離れるように変位することで、各壁状部1cが第二状態となってもよい。
1…容器本体部、1R…収容空間、1a…開口部、1b…底部、1c…壁状部、1c1…長辺側壁状部、1c2…短辺側壁状部、1d…帯状部、1e…隙間、2…蓋部、3…本体内側部、3R…内部空間、3a…内側開口部、3b…内側底部、3c…内側壁状部、3c1…長辺側内側壁状部、3c2…短辺側内側壁状部、3c3…壁溝部、3c4…開口側部、3c5…底側部、3c6…壁底溝部、4…被覆部、4R…内部空間、4a…被覆開口部、4b…被覆底部、4c…被覆壁状部、4c1…長辺側被覆壁状部、4c2…短辺側被覆壁状部、10…容器、L…軸線

Claims (4)

  1. 物品を収容可能な収容空間を形成すると共に該収容空間を外側に開放する開口部を有する容器本体部を備えており、
    該容器本体部は、開口部と対向する位置に配置される底部と、開口部と底部との対向方向にのびる軸線の周囲に配置されて底部から開口部側へ延設される複数の壁状部とを備えており、
    該複数の壁状部における延設方向の一端部によって開口部が形成されると共に、複数の壁状部と底部とで囲まれた収容空間が形成される容器であって、
    各壁状部は、前記収容空間及び前記開口部を形成する第一状態と、該第一状態よりも隣り合う壁状部との間隔が広い第二状態との間で変位可能に構成されており、
    各壁状部が第二状態となっている容器本体部を底部側から見た際に、開口部の一部を形成する各壁状部の一端部は、底部と重ならない位置に配置される容器。
  2. 容器本体部は、各壁状部における延設方向の一端部側の部分が内側に位置するように巻き回された帯状部を更に備えており、
    各壁状部は、前記開口部の一部を構成する一端部と対向する位置の他端部が底部と連結されると共に、該他端部を軸に一端部側が第一状態と第二状態との間で変位可能に構成されており、
    第二状態で隣り合う壁状部同士の間隔を狭めるように帯状部を締め付けることで、各壁状部が第一状態に変位する請求項1に記載の容器。
  3. 各壁状部は、隣り合う壁状部から分離可能に構成されており、
    第二状態で隣り合う壁状部同士の間に隙間が形成される請求項1又は2に記載の容器。
  4. 第二状態で隣り合う壁状部同士の間に形成される隙間は、各壁状部が第一状態になることで閉塞される請求項3に記載の容器。
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