JP2020118058A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体へのショックまたはしゃくり現象を適切に抑制してドライバビリティをより一層高める。【解決手段】アクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下である状態からアクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度が0若しくは閾値を上回りかつエンジン負荷率が低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値以内であり、並びに、エンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回っていることを必要条件として、点火タイミングを遅角補正する第一の補正制御を実施し、また、第一の補正制御を実施することなくアクセル開度が0若しくは閾値を上回りかつエンジン負荷率が低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値を超えたとしても、エンジン負荷率が所定値を上回り、並びに、エンジン負荷率の単位時間が増大を続けていることを必要条件として、点火タイミングを遅角補正する第二の補正制御を実施する内燃機関の制御装置を構成した。【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載される内燃機関の運転制御を司る制御装置に関する。
運転者がアクセルペダルを踏んでいない状態からアクセルペダルを強く踏み込んで車両を急加速させようとするとき、動力源たる内燃機関が出力するエンジントルクが急激に増大して車体にショックを与え、またはしゃくり(車体が前後に揺動する現象)を生じさせる懸念がある。
そこで、従来より、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下から急拡大した際に、内燃機関の気筒における混合気への点火タイミングを一時的に遅角させる補正制御を実施し、エンジントルクの立ち上がりを緩和して、車体へのショックまたはしゃくり現象の発生を回避するようにしている(例えば、下記特許文献を参照)。
特開2015−121189号公報
既存のシステムでは、運転者がアクセルペダルを踏んでいない状態から強く踏み込んだ場合に限定して、点火タイミングを一時的に遅角させる補正制御を実施していた。
しかし、現実には、運転者がアクセルペダルを軽く踏んで車両を発進させてある程度走行し、しかる後にアクセルペダルを強く踏み込んで車両を加速させる操作を行うことがあり得る。この場合には、点火タイミングを遅角させる補正制御が実施されないため、車体にショックやしゃくりが発生することがあった。
本発明は、以上の問題に初めて着目してなされたものであり、車体へのショックまたはしゃくり現象を適切に抑制してドライバビリティをより一層高めることを所期の目的としている。
上述した課題を解決するべく、本発明では、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下である状態からアクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回りかつエンジン負荷率がアイドル運転に近い低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値以内であり、並びに、エンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回っていることを必要条件として、気筒に充填された混合気への点火タイミングを遅角補正する第一の補正制御を実施し、また、前記第一の補正制御を実施することなくアクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回りかつエンジン負荷率がアイドル運転に近い低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値を超えたとしても、エンジン負荷率が所定値を上回り、並びに、エンジン負荷率が増大を続けていることを必要条件として、気筒に充填された混合気への点火タイミングを遅角補正する第二の補正制御を実施する内燃機関の制御装置を構成した。
このようなものであれば、運転者がアクセルペダルを軽く踏んで車両を発進させある程度走行した後アクセルペダルを強く踏み込んだ場合にも、第二の補正制御によりエンジントルクの急増大を抑制し、車体へのショックまたはしゃくり現象を効果的に抑止することが可能となる。
より具体的には、エンジン負荷率が第一の所定値を上回っていることを必要条件として前記第一の補正制御を実施し、また、エンジン負荷率が第二の所定値を上回っていることを必要条件として前記第二の補正制御を実施するものとし、前記第二の所定値を前記第一の所定値よりも高位の値に設定することが好ましい。これにより、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下である状態からアクセルペダルが強く踏み込まれたときには速やかに第一の補正制御を実施して車体のショックまたはしゃくりの発生を抑止することができ、既にアクセル開度がある程度開かれている状態からアクセルペダルが強く踏み込まれたときには適時に第二の補正制御を実施して車体のショックまたはしゃくりの発生を抑止することができる。
本発明によれば、車体へのショックまたはしゃくり現象を適切に抑制してドライバビリティをより一層高めることができる。
本発明の一実施形態における内燃機関及び制御装置の概略構成を示す図。 同実施形態の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置が実施する制御の内容を説明するタイミング図。 同実施形態の制御装置が実施する制御の内容を説明するタイミング図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気バルブよりも上流、各気筒1に連なる吸気ポートの近傍には、吸気ポートに向けて燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。ECU0は、複数基のECUまたはコントローラが、CAN(Controller Area Network)等の電気通信回線を介して相互に通信可能に接続されてなるものであることがある。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、内燃機関の出力軸であるクランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求されるエンジン負荷率)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、ブレーキペダルの踏込量を検出するセンサまたはマスタシリンダから吐出されるブレーキ作動液の圧力であるマスタシリンダ圧を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号e、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、車両が所在している路面の勾配を検出する傾斜角センサ(または、加速度センサ)から出力される傾斜角(または、加速度)信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、気筒1に吸入される吸気(新気)量に見合った要求燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGRガス量(または、EGR率)等といった運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、lを出力インタフェースを介して印加する。
また、ECU0は、所定のアイドルストップ条件が成立したときに、内燃機関のアイドル回転を停止させるアイドルストップを実行する。ECU0は、ブレーキペダルの踏込量またはマスタシリンダ圧が所定値以上であり(ブレーキペダルが踏まれた)、内燃機関の冷却水温が所定以上に高く、車載のバッテリの充電量または端子電圧が所定以上に高く、シフトレンジが走行レンジであり、車両が所在している路面の勾配の絶対値が所定以下であり、ブレーキブースタが蓄えている負圧の大きさが所定値以上であり、前回のアイドルストップ終了からある車速(例えば、10km/h)以上まで加速した経歴があり、かつ現在の車速がある車速(例えば、9km/h)以下である、等といった諸条件がおしなべて成立したことを以て、アイドルストップ条件が成立したものと判断する。
アイドルストップ条件の成立後、所定のアイドルストップ終了条件が成立したときには、内燃機関を再始動する。ECU0は、ブレーキペダルの踏込量またはマスタシリンダ圧が0若しくは0に近い最低値未満となった(ブレーキペダルが踏まれなくなった)、逆にブレーキペダルの踏込量またはマスタシリンダ圧がさらに増大した(ブレーキペダルがさらに強く踏み込まれた)、アクセル開度が増大した(アクセルペダルが踏まれた)、ブレーキブースタが蓄えている負圧の大きさが所定値未満に低下した、アイドルストップ状態で所定時間(例えば、3分)が経過した、等のうち何れかを以て、アイドルストップ終了条件が成立したものと判断する。
停止した内燃機関を始動(アイドリングストップからの復帰だけでなく、冷間始動をも含む)するに際して、ECU0は、電動機(スタータまたはISG(Integrated Starter Generator)。図示せず)に制御信号oを入力し、当該電動機によりクランクシャフトを回転駆動しながら、インジェクタ11からの燃料噴射及び点火プラグ12による火花点火を実施するクランキングを行う。クランキングは、内燃機関が初爆から連爆へと至り、エンジン回転数が完爆判定値を超えたときに、完爆したものと見なして終了する。クランキングの終了条件となる完爆判定値は、内燃機関の温度等に応じて上下し得る。具体的には、内燃機関の冷却水温が低いほど、完爆判定値を高く設定する。
しかして、本実施形態のECU0は、車両の運転者がアクセルペダルを踏み込んで車両を加速させようとするときに車体にショックが発生し、または車体が前後に揺動するようなしゃくり現象が惹起されることを適切に抑止するべく、内燃機関の気筒1における混合気への点火タイミングを、内燃機関の運転領域[エンジン回転数,アクセル開度(または、エンジン負荷率、サージタンク33内吸気圧、気筒1に充填される吸気量若しくは燃料噴射量)]等に対応したベースタイミングよりも遅角させる補正制御を実施して、以てエンジントルクの立ち上がりを緩やかにする。
以降、ECU0が実行する補正制御に関して詳述する。図2ないし図4に、本実施形態のECU0が実行する処理の手順例を示している。図2は、ECU0が恒常的に計数を続ける二つのカウンタ値I、IIについての処理である。カウンタI及びカウンタIIはともに、現在のアクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回っており、なおかつ現在のエンジン負荷率がアイドル運転またはこれに近い低負荷運転に相当する第一の所定値を上回っているという前提条件が成立している限り(ステップS1)、単位時間あたり所定量ずつ加増する(ステップS2、S4)。現在のアクセル開度は、既に述べた通り、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度である。現在のエンジン負荷率は、現在のエンジン回転数、サージタンク33内吸気圧、アクセル開度等から推測することが可能である。ECU0のメモリには予め、エンジン回転数、吸気圧及びアクセル開度等とエンジン負荷率との関係を規定したマップデータまたは関数式が格納されている。ECU0は、現在のエンジン回転数、吸気圧及びアクセル開度等をキーとして当該マップを検索し、またはこれらを当該関数式に代入して演算することにより、現在のエンジン負荷率を知得する。
上記の前提条件が成立しなくなったならば、カウンタI及びカウンタIIの両方を最小値(特に、0)にリセットする(ステップS5、S6)。加えて、ECU0は、カウンタIIの現在値が所定値以上に増加しており(換言すれば、カウンタIIがリセットされることなく所定時間(例えば、1.3秒。下記ステップS14のそれよりも長い)以上加増を続けており)、現在のエンジン負荷率が第二の所定値を上回り、なおかつエンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回る状態が所定時間以上続いているという特定条件が成立したときに(ステップS3)、カウンタIIのみを最小値にリセットする(ステップS6)。ステップS3における第二の所定値は、既にある程度以上負荷が高い運転に相当し、ステップS1における第一の所定値よりも高位の値である。
なお、ECU0は、点火タイミングを一時的に遅角させる補正制御を実施してその補正制御を終了した後、前提条件が不成立とならず成立したままの状態であるとき(ステップS7)、カウンタI及びカウンタIIの両方を最大値にセットする(ステップS8)。
図3は、ECU0が点火タイミングを一時的に遅角させる補正制御を実施するべきか否かを判断する処理である。ECU0は、現在のエンジン負荷率が所定値(第一の所定値と同値かそれよりも高位の値)を上回り(ステップS9)、アクセル開度の単位時間あたりの増大量が所定値を上回り(ステップS10)、エンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回っており(ステップS11)車両が急加速しようとしている場合において、その他の所要の条件(例えば、現在のエンジン回転数がアイドル運転時の回転数よりも高く、現在の車速が所定値(5km/h)を上回り車両が走行しており、内燃機関の冷却水温が所定値よりも高い、等)が成立しており(ステップS12)、カウンタIの現在値がカウンタIIの現在値以下であって(ステップS13)、カウンタIの現在値が未だ所定値以下である(換言すれば、カウンタIがリセットされず加増を続けている時間の長さが所定時間(例えば、0.2秒)以下である)ときに(ステップS14)、混合気への点火タイミングを一時的に遅角させる補正制御を実施する(ステップS15)。
ステップS15の第一の補正制御は、車両の運転者がアクセルペダルを踏んでいない状態からアクセルペダルを急に強く踏み込んだ際の、エンジントルクの急激な立ち上がりを緩和することを目的とする。ステップS15の補正制御の実行が許可されるのは、ステップS14にてカウンタIの現在値が所定値以下であるという条件が成立する、つまり、0若しくは0に近い閾値以下であったアクセル開度がこれを上回りかつエンジン負荷率が第一の所定値を上回った直後の時期に限られる。
また、ECU0は、カウンタIIの現在値がカウンタIの現在値を下回っており(ステップS13)、カウンタIIの現在値が未だ所定値以下である(換言すれば、カウンタIIがリセットされず加増を続けている時間の長さが所定時間(例えば、0.2秒)以下である)ときにも(ステップS16)、混合気への点火タイミングを一時的に遅角させる補正制御を実施する(ステップS17)。
ステップS17の第二の補正制御は、車両の運転者がアクセルペダルを踏んでいない状態からアクセルペダルを軽く踏んで車両を発進させ、ある程度走行した後にアクセルペダルを強く踏み込んだ際の、エンジントルクの急増大を抑制することを目的とする。カウンタIIの現在値が所定値以上に増加しており、現在のエンジン負荷率が第二の所定値を上回り、しかもエンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回るという特定条件が成立すると、カウンタIIが一旦最小値にリセットされ、その結果としてカウンタIIの現在値がカウンタIの現在値を下回ることとなる。そして、カウンタIの現在値が所定値以下であるというステップS14の条件が成立しなくとも、ステップS16にてカウンタIIの現在値が所定値以下であるという条件が成立するならば、ステップS17の補正制御の実行が許可される。
図4は、ECU0が点火タイミングを一時的に遅角させる補正制御を終了するか否かを判断する処理である。ECU0は、ステップS15またはS17の補正制御の実行を開始してから所定時間が経過した(ステップS18)、エンジン回転数の単位時間あたりの上昇量が所定値以下(ステップS19)、エンジン負荷率の単位時間あたりの減少量が所定値以上である減速状態(ステップS20)、等のうちの何れか少なくとも一つの条件が成立したことを以て、補正制御を終了する(ステップS21)。
図5及び図6に、本実施形態のECU0が実施する補正制御の模様を示している。図中、「アイドル」はアクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下であるアイドル運転時にONとなり、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回る非アイドル運転時にOFFとなる。「負荷」は、エンジン負荷率が第一の所定値を上回るときにONとなり、エンジン負荷率が第一の所定値以下であるときにOFFとなる。「アイドル」及び「負荷」は、ステップS1にいう前提条件に該当する。「加速時高負荷」は、エンジン負荷率が第二の所定値を上回りかつエンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回るときにONとなり、そうでないときにOFFとなる。「加速時高負荷」は、ステップS3にいう特定条件に該当する。時点t0はエンジン回転数及び車速が顕著な加速を始める時点、時点t1は点火タイミングを遅角させる補正制御を実行開始する時点、時点t2はその補正制御を終息させる時点、時点t3はエンジン回転数及び車速が減速する時点である。
図5は、運転者がアクセルペダルを踏んでいない状態からアクセルペダルを急に強く踏み込んだ場合であり、ステップS15の第一の補正制御を実施するケースである。これに対し、図6は、運転者がアクセルペダルを踏んでいない状態からアクセルペダルを軽く踏んで車両を発進させ、ある程度走行した後にアクセルペダルを強く踏み込んだ場合であり、ステップS17の第二の補正制御を実施するケースである。後者では、特定条件が成立してカウンタIIを最小値にリセットした時点t1にて、補正制御の実行を開始する。当該時点t1は、アクセル開度が0でなくエンジン負荷率がアイドル運転時のそれよりも大きくなるという前提条件の成立時点よりも遅い。
補正制御を終了するべき条件が成立した時点t3以降は、遅角させていた点火タイミングを内燃機関の運転領域等に対応したベースタイミングに向けて徐々に進角させる。
本実施形態では、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下である状態からアクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回りかつエンジン負荷率がアイドル運転に近い低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値以内であり、並びに、エンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回っていることを必要条件として、気筒1に充填された混合気への点火タイミングを遅角補正する第一の補正制御を実施し、また、前記第一の補正制御を実施することなくアクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回りかつエンジン負荷率がアイドル運転に近い低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値を超えたとしても、エンジン負荷率が所定値を上回り、並びに、エンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回り続けていることを必要条件として、気筒1に充填された混合気への点火タイミングを遅角補正する第二の補正制御を実施する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、運転者がアクセルペダルを軽く踏んで車両を発進させある程度走行した後アクセルペダルを強く踏み込んだ場合にも、適時に第二の補正制御を実施することが可能であり、この第二の補正制御によりエンジントルクの急増大を抑制して車体へのショックまたはしゃくり現象を効果的に抑止することができる。
第二の補正制御の実行開始のトリガとなるカウンタIIは、カウンタIIの現在値が所定値以上に増加しており、エンジン負荷率が増大を続けているという特定条件が成立しない限り最小値にリセットされない。運転者がアクセルペダルを踏んだり踏まなくなったりを繰り返している間は、特定条件が成立せずにカウンタIIがリセットされず、第二の補正制御を実施しない。従って、車両の走行中に不必要に点火タイミングの遅角補正が継続することが避けられる。また、走行している車両の運転者が先行車を追い越すべくアクセルペダルを踏み込んでいるようなときには、既に中高負荷の運転領域にあり、エンジン負荷率が飽和してそれ以上増大し続けないことから、やはり第二の補正制御を実施しない。総じて、運転者による加速要求に対するレスポンスを確保できる。
加えて、本実施形態ではエンジン負荷率が第一の所定値を上回っていることを必要条件として前記第一の補正制御を実施し、また、エンジン負荷率が第二の所定値を上回っていることを必要条件として前記第二の補正制御を実施するものとし、前記第二の所定値を前記第一の所定値よりも高位の値に設定している。これにより、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下である状態からアクセルペダルが強く踏み込まれたときには速やかに第一の補正制御を実施して車体のショックまたはしゃくりの発生を抑止することができ、既にアクセル開度がある程度開かれている状態からアクセルペダルが強く踏み込まれたときには第二の補正制御を実施して車体のショックまたはしゃくりの発生を抑止することができる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限定されるものではない。各部の具体的な構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
12…点火プラグ
3…吸気通路
32…スロットルバルブ
a…車速信号
b…クランク角信号
c…アクセル開度信号
i…点火信号

Claims (2)

  1. アクセル開度が0若しくは0に近い閾値以下である状態からアクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回りかつエンジン負荷率がアイドル運転に近い低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値以内であり、並びに、エンジン負荷率の単位時間あたりの増大量が所定値を上回っていることを必要条件として、気筒に充填された混合気への点火タイミングを遅角補正する第一の補正制御を実施し、
    また、前記第一の補正制御を実施することなくアクセル開度が0若しくは0に近い閾値を上回りかつエンジン負荷率がアイドル運転に近い低負荷でない状態を継続している時間の長さが所定値を超えたとしても、エンジン負荷率が所定値を上回り、並びに、エンジン負荷率が増大を続けていることを必要条件として、気筒に充填された混合気への点火タイミングを遅角補正する第二の補正制御を実施する内燃機関の制御装置。
  2. エンジン負荷率が第一の所定値を上回っていることを必要条件として前記第一の補正制御を実施し、また、エンジン負荷率が第二の所定値を上回っていることを必要条件として前記第二の補正制御を実施するものであり、
    前記第二の所定値が前記第一の所定値よりも高位の値である請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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