JP2020111982A - グラウトストッパ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係るグラウトストッパは、
筒状の受け部材に形成された雌ネジ部にネジ鉄筋が螺入され、当該ネジ鉄筋と前記雌ネジ部との間にグラウト材が充填される前記ネジ鉄筋に着脱可能であり、
前記グラウト材の充填時に、前記ネジ鉄筋の表面に長手方向に沿って形成された平面部に当接して、当該平面部と前記雌ネジ部との隙間から前記グラウト材が漏れ出すのを防止する封止部と、
前記グラウト材に押されて前記封止部が移動するのを阻止する反力発生部と、を有する点に特徴を有する。
本構成の如く、ネジ鉄筋の平面部に封止部が当接すると共に、当該封止部の移動を阻止する反力発生部を有することで、ネジ鉄筋の平面部近傍に形成される隙間を確実に封止し、注入されたグラウト材の押し出しに対して確実に抵抗することができる。よって、平面部を有するネジ鉄筋を受け部材に螺合接続する際のグラウト材の注入作業が容易かつ確実なものとなる。
本発明に係るグラウトストッパにあっては、前記封止部の少なくとも一部に前記反力発生部として機能する磁力発生部が設けられていると好都合である。
本構成であれば、グラウトストッパをネジ鉄筋をより受け部材に対して簡便に取り付けることができる。取り付けの際には、磁力発生部が発する磁力によって、グラウトストッパがネジ鉄筋と受け部材の双方に吸着可能である。よって、ネジ鉄筋と受け部材との隙間を確実に封止することができる。
本発明に係るグラウトストッパにおいては、前記封止部の一部から延出し、前記ネジ鉄筋の雄ネジ部に係合して前記反力発生部として機能する係止部を形成しておいてもよい。
本構成のごとく、ネジ鉄筋の雄ネジ部を利用することで、封止部がグラウト材によりネジ鉄筋の長手方向に沿って押し出されようとする力に十分に対抗することができる。また、雄ネジ部には複数のネジ溝が形成されているから、ネジ溝の何れか一つに係合するよう、封止部の位置に対して任意の位置に係止部を設けることができる。よって、グラウトストッパを構成する際の自由度が高まる。
本発明に係るグラウトストッパにあっては、前記封止部の二つが、前記封止部どうしを互いに近接する方向に付勢する挟持部材で連結されていると好都合である。
二つの封止部を挟持部材で連結することで、封止すべき箇所に対して二つの封止部を一度に配置することができ、グラウト材充填作業の効率が高まる。また、二つの封止部がネジ鉄筋を挟持することになるから、封止部の位置保持効果がさらに高まる。
本発明に係るグラウトストッパにあっては、前記挟持部材を、長尺状の一本の部材を屈曲させたバネ部材で構成することができる。
本構成であれば、グラウトストッパの構造が簡略化されるため、故障発生個所が少なくなり耐久性が高まる。また、グラウトストッパを安価に製造することが可能となる。
本発明に係るグラウトストッパSは、雌ネジ部21を有する受け部材2にネジ鉄筋1を螺入したのちネジ鉄筋1と受け部材2の接続部に両者の係合を固定するグラウト材を充填する際に、グラウト材が不用意にもれ出すのを防止するために、両者の隙間を封止するものである。
図1および図2に、第1実施形態のグラウトストッパSを示す。このグラウトストッパSは、平面部12と雌ネジ部21との隙間を封止するように着脱可能で、当該隙間を封止する封止部3と、この封止部3がグラウト材に押されて移動するのを阻止する反力発生部4とを備えている。
図3および図4に、第2実施形態のグラウトストッパSを示す。ここでは、封止部3と反力発生部4とを別構成とした例を示す。例えば、図3に示すように、封止部3の中央からネジ鉄筋1の長手方向に沿って棒状部材35を延出させておき、反力発生部4に設けたスライド孔41に挿通させる。棒状部材35の先端には、棒状部材35が反力発生部4から抜け出すのを防止するようにCリング等を用いたストッパ42を設けておき、封止部3と反力発生部4とに反力をとるように棒状部材35の周囲に例えば付勢部5としてのコイルバネ51を設ける。
図6乃至図8には、二つの隙間を同時に封止できるグラウトストッパSを示す。例えば、図6に示すように、一対の封止部3どうしを互いに近接する方向に付勢する挟持部材6を備えた構成とすることができる。具体的には、開閉可能な一対の挟持アーム62を備えたクランプ61を用い、挟持アーム62の夫々の先端に封止部3および反力発生部4を取り付けておく。挟持アーム62の両先端部には軸部63が設けられており、封止部3が回転可能である。これにより、ネジ鉄筋1の太さに拘わらず、二つの封止部3の第1平面31を夫々が対向する平面部12に密着させることができる。
本発明のグラウトストッパSとしては、最も簡単な構成としては、例えば粘土を用いるものでもよい。即ち、平面部12と雌ネジ部21との二つの隙間に、夫々、所定量の粘土を貼り付ける。この場合、粘土の一部が隙間を封止する封止部3となり、他の一部がネジ鉄筋1の平面部12に密着して反力発生部4となる。
11 雄ネジ部
12 平面部
2 受け部材
21 雌ネジ部
3 封止部
4 反力発生部
43 係止部
6 挟持部材
64 バネ部材
S グラウトストッパ
Claims (5)
- 筒状の受け部材に形成された雌ネジ部にネジ鉄筋が螺入され、当該ネジ鉄筋と前記雌ネジ部との間にグラウト材が充填される前記ネジ鉄筋に着脱可能であり、
前記グラウト材の充填時に、前記ネジ鉄筋の表面に長手方向に沿って形成された平面部に当接して、当該平面部と前記雌ネジ部との隙間から前記グラウト材が漏れ出すのを防止する封止部と、
前記グラウト材に押されて前記封止部が移動するのを阻止する反力発生部と、を有するグラウトストッパ。 - 前記封止部の少なくとも一部に前記反力発生部として機能する磁力発生部が設けられている請求項1に記載のグラウトストッパ。
- 前記封止部の一部から延出し、前記ネジ鉄筋の雄ネジ部に係合して前記反力発生部として機能する係止部が形成されている請求項1に記載のグラウトストッパ。
- 前記封止部の二つが、前記封止部どうしを互いに近接する方向に付勢する挟持部材で連結されている請求項1から3の何れか一項に記載のグラウトストッパ。
- 前記挟持部材が、長尺状の一本の部材を屈曲させたバネ部材である請求項4に記載のグラウトストッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004350A JP7152959B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | グラウトストッパ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004350A JP7152959B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | グラウトストッパ |
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JP2020111982A true JP2020111982A (ja) | 2020-07-27 |
JP7152959B2 JP7152959B2 (ja) | 2022-10-13 |
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ID=71666774
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019004350A Active JP7152959B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | グラウトストッパ |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7048810B1 (ja) * | 2021-11-02 | 2022-04-05 | 利弘 岩▲崎▼ | ネジ節鉄筋用継手用グラウト止治具 |
Citations (5)
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JPS59154520U (ja) * | 1983-04-01 | 1984-10-17 | 東京鉄鋼株式会社 | 鉄筋連結装置 |
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-
2019
- 2019-01-15 JP JP2019004350A patent/JP7152959B2/ja active Active
Patent Citations (5)
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