JP2020106514A - 光干渉断層撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でkクロック信号の周波数を適切に増加させることができる光干渉断層撮像装置を提供する。【解決手段】光周波数が掃引される光を出射する光源部と、光源部が出射する光から分割され被検体へ照射された測定光と参照光による干渉光を発生させる干渉部と、干渉光を検出し、干渉信号を生成する検出部と、干渉信号をディジタルデータに変換する変換部と、光源部が出射する光を用いて、等光周波数間隔のkクロック信号を生成するkクロック生成部と、kクロック信号の周波数を倍化する周波数倍化回路84とを備え、周波数倍化回路は、kクロック信号から生成された、互いに位相が反転している第1の信号813と第2の信号814をアナログ乗算器844に入力して、周波数が倍化されたkクロック信号816を生成し、変換部は、周波数が倍化されたkクロック信号を用いて干渉信号をサンプリングすることで、干渉信号をディジタルデータに変換する。【選択図】図3
Description
本発明は、光干渉断層撮像装置に関する。
現在、光干渉断層撮像法(OCT:Optical Coherence Tomography)を用いる撮像装置(以下、OCT装置という。)が開発されている。OCT装置は、物体へ光を照射し、照射光の波長に応じて物体の異なる深さから戻ってくる反射光と参照光とを干渉させる。OCT装置は、干渉光の強度の時間波形(以下、干渉スペクトルという。)に含まれる周波数成分を分析することによって物体の断層に関する情報、具体的には断層像を得ることができる。OCT装置は、例えば眼科用の撮像装置として眼底検査等に用いられる。
OCT装置を用いた検査では、正確な画像を得るために、検査の間、被検者の行動が制限される。そのため、OCT装置の測定速度が遅いと被検者の行動を制限する期間が長くなり、被検者の身体的負担が増加する。このことから、OCT装置では、測定速度を向上させ、検査にかかる被検者の身体的負担を低減することが望まれている。
そこで、測定速度を向上させたOCT装置として、波長掃引光源を用いたOCT装置(Swept Source OCT装置、以下、SS−OCT装置という。)が盛んに開発されている。
SS−OCT装置では、測定速度をさらに向上させるため、一度の撮像でより広範囲の断層情報を取得することが好ましい。そのため、SS−OCT装置を用いた検査の被検体となる生体組織の深さ方向の撮像範囲をより広くする手法が検討されてきている。なお、被検体となる生体組織の深さ方向は、一般にA−スキャン方向と呼ばれる。
ここで、SS−OCT装置では、被検体からの反射光と参照光との干渉光(干渉信号)をサンプリングする回数、すなわち干渉光のサンプリング数を増やすことで、A−スキャン方向の撮像範囲をより広くできることが知られている。このため、干渉光のサンプリング数を増やすために、サンプリングのタイミングを示すクロック信号(以下、kクロック信号という。)の周波数を増加させることが行われる。
一般に、光源からの光を用いて高周波数のkクロック信号を生成するためには、コヒーレント長の長い光源を用いる必要がある。しかしながら、コヒーレント長の長い光源は高価であるため、そのような光源を用いる場合にはSS−OCT装置にかかるコストが高くなる。そのため、コヒーレント長の長い光源を用いずにkクロック周波数を増加させる手法が提案されている。
特許文献1は、乗算器を用いてSS−OCT装置のサンプルクロックの周波数を倍化する方法を開示している。
kクロック信号を単純に分割しアナログ乗算器に入力する場合、入力信号にオフセット電圧が含まれなければ、アナログ乗算器の出力信号は、sinθ・sinθ=−cos2θ/2+1/2となり、周波数が倍化される。
しかしながら、入力信号にオフセット電圧aが含まれると、アナログ乗算器の出力信号は、(sinθ+a)・(sinθ+a)=−cos2θ/2+2a・sinθ+a2+1/2となり、元の周波数成分のsinθの項を含んでしまうため波形が歪んでしまう。このため、kクロック信号を適切に倍化できないという問題がある。
上記問題を鑑み、本発明は、簡単な構成でkクロック信号の周波数を適切に増加させることができる光干渉断層撮像装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施態様に係る光干渉断層撮像装置は、光周波数が掃引される光を出射する光源部と、前記光源部が出射する光から分割され被検体へ照射された測定光と前記光源部が出射する光から分割された参照光による干渉光を発生させる干渉部と、前記干渉光を検出し、干渉信号を生成する検出部と、前記干渉信号をディジタルデータに変換する変換部と、前記光源部が出射する光を用いて、等光周波数間隔のkクロック信号を生成するkクロック生成部と、前記kクロック信号の周波数を倍化する周波数倍化回路とを備え、前記周波数倍化回路は、前記kクロック信号から生成された、互いに位相が反転している第1の信号と第2の信号をアナログ乗算器に入力して、周波数が倍化されたkクロック信号を生成し、前記変換部は、前記周波数が倍化されたkクロック信号を用いて前記干渉信号をサンプリングすることで、前記干渉信号を前記ディジタルデータに変換する。
本発明によれば、簡単な構成でkクロック信号の周波数を適切に増加させることができる。
以下、本発明を実施するための例示的な実施例を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施例で説明する寸法、材料、形状、及び構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間で同じ参照符号を用いる。
なお、本発明による光干渉断層撮像装置(OCT装置)は、波長掃引光源を用いたSS−OCT装置であるが、簡略化のため以下では単にOCT装置という。また、以下、本発明によるOCT装置を、被検体の眼底を検査するために用いられるOCT装置として説明する。しかしながら、本発明によるOCT装置は、眼底検査以外の用途に用いられることができ、例えば被検眼の前眼部や臓器等の任意の物体の検査等に用いられてもよい。このとき、本発明は、眼科装置以外に、内視鏡等の医療機器に適用することができる。
(実施例1)
以下、図1乃至4(e)を参照して、本発明の実施例1によるOCT装置について説明する。図1は、本実施例によるOCT装置の構成例を概略的に示す。
以下、図1乃至4(e)を参照して、本発明の実施例1によるOCT装置について説明する。図1は、本実施例によるOCT装置の構成例を概略的に示す。
図1に示すように、OCT装置1には、光を射出する光源部10と、干渉光を発生させる干渉部20と、干渉光を検出する検出部30と、被検体100である眼の眼底の情報を取得する情報取得部40と、取得した情報を表示する表示部70とが設けられている。さらに、OCT装置1には、被検体100に測定光を照射し、被検体100からの反射光を干渉部20へ出射する測定アーム50と、測定アーム50から出射される反射光と干渉させる参照光を出射する参照アーム60が設けられている。また、OCT装置1には、kクロック信号を生成するkクロック生成部80と、光源部10からの光をkクロック生成部80に入射する光及び干渉部20に入射する光に分割する光ファイバカプラ(分割部)90とが設けられている。
光源部10は、射出される光の波長を掃引し、光周波数を掃引する波長掃引光源11を含む。波長掃引光源11としては、射出される光の波長を掃引し、光周波数を掃引することができる光源であれば、任意の光源を用いることができる。そのため、波長掃引光源11は、例えば、ファイバーリング共振器及び波長選択フィルタを用いた光源であってもよいし、その他の市販の波長掃引レーザー等であってもよい。光源部10は、光ファイバを介して光ファイバカプラ90に接続される。
光ファイバカプラ90は、光ファイバを介して光源部10、干渉部20及びkクロック生成部80に接続される。光ファイバカプラ90は、光源部10からの光をkクロック生成部80に入射する光と干渉部20に入射する光に分割する。なお、光ファイバカプラ90の代わりにビームスプリッタ等を用いてもよい。また、光の分割比は、所望の構成に応じて任意に設定されてよい。
kクロック生成部80は、光ファイバカプラ90を経由した光源部10から射出された光に基づいてkクロック信号を生成する。また、kクロック生成部80は生成したkクロック信号を検出部30に送る。検出部30は、後述する測定光と参照光との干渉光の検出を行い、kクロック生成部80から受け取ったkクロック信号に同期して干渉光に基づくOCT干渉信号のディジタル信号を生成する。
干渉部20には、光ファイバカプラ21,22が設けられている。光ファイバカプラ21は、光ファイバを介して光ファイバカプラ90,22、測定アーム50、及び参照アーム60に接続される。光ファイバカプラ21は、光ファイバカプラ90を経由した光源部10から射出された光を、測定アーム50を経由して眼底へ照射される測定光と参照アーム60を経由する参照光とに分割する。なお、光の分割比は、所望の構成に応じて任意に設定されてよい。
測定光は、測定アーム50を経由して被検体100に照射され、被検体100によって反射された反射光として測定アーム50及び光ファイバカプラ21を経由し、光ファイバカプラ22に入射する。一方、参照光は、参照アーム60を経由し光ファイバカプラ22に入射する。測定光の反射光と参照光は、光ファイバカプラ22で互いに干渉し、干渉光として光ファイバカプラ22から出射する。
光ファイバカプラ22は、2つの光ファイバを介して、検出部30に接続される。なお、干渉部20は、光ファイバカプラの代わりにビームスプリッタ等を用いて構成されてもよい。
測定アーム50には、偏光コントローラ51と、コリメータ52と、X軸スキャナ53と、Y軸スキャナ54と、フォーカスレンズ55とが設けられている。偏光コントローラ51は、光ファイバカプラ21から測定アーム50に接続される光ファイバに設けられ、測定アーム50を通る測定光及び測定光の反射光の偏光状態を整える。コリメータ52は、光ファイバを介して光ファイバカプラ21と接続されており、偏光コントローラ51で偏光状態を整えられた測定光を、空間光として照射する。空間光として照射された測定光は、X軸スキャナ53、Y軸スキャナ54、及びフォーカスレンズ55を経由して被検体100の眼底に照射される。
X軸スキャナ53及びY軸スキャナ54は、それぞれ回転軸が互いに直交するよう配置された偏向ミラーで構成される。X軸スキャナ53及びY軸スキャナ54は、眼底を測定光で走査する機能を有する走査部を構成し、眼底に対する測定光の照射位置を変更することができる。ここで、X軸スキャナ53は、X軸方向の走査を行い、Y軸スキャナ54は、Y軸方向の走査を行う。なお、X軸方向及びY軸方向の各方向は、被検体100である眼の眼軸方向に対して直交する方向であり、且つ、互いに直交する方向である。
眼底に照射された測定光は、眼底において後方散乱光(反射光)として反射される。眼底からの反射光は、再びフォーカスレンズ55、Y軸スキャナ54、X軸スキャナ53、コリメータ52、及び偏光コントローラ51を経由して測定アーム50から出射される。そして、光ファイバを伝播し、光ファイバカプラ21を経由して光ファイバカプラ22に入射する。
一方、参照アーム60には、偏光コントローラ61と、コリメータ62と、分散補償ガラス63と、光路長調整光学系64と、分散調整プリズムペア65と、コリメータ66とが設けられている。偏光コントローラ61は、光ファイバカプラ21から参照アーム60に接続される光ファイバに設けられ、参照アーム60を通る参照光の偏光状態を整える。コリメータ62は、光ファイバを介して光ファイバカプラ21と接続されており、偏光コントローラ61で偏光状態を整えられた参照光を、空間光として出射する。空間光として出射された参照光は、分散補償ガラス63、光路長調整光学系64、及び分散調整プリズムペア65を経由してコリメータ66に入射する。
分散補償ガラス63及び分散調整プリズムペア65は、参照光の分散を調整することができる。そのため、分散補償ガラス63及び分散調整プリズムペア65を用いることで、測定アーム50を経由する測定光の反射光の分散に対応するように参照光の分散を調整することができる。
また、光路長調整光学系64は、図1の矢印A1で示すように、コリメータ62,66に対し近づく又は遠ざかる方向に移動することができ、参照アーム60の光路長を調整することができる。そのため、光路長調整光学系64によって、測定光が経由する眼底(被検体100)までの光路長に応じて、参照アーム60の光路長を調整することができる。コリメータ66に入射した参照光は、コリメータ66と光ファイバカプラ22とを接続する光ファイバを伝播し、光ファイバカプラ22に入射する。
上記のように、光ファイバカプラ22に入射した測定光及び参照光は、互いに干渉し、干渉光はそれぞれ逆位相の光として光ファイバカプラ22から2つの光ファイバ内に分割して出射され、検出部30に入射する。なお、非干渉光はそれぞれ同位相の光として光ファイバカプラ22から2つの光ファイバ内に分割して出射され、検出部30に入射する。
検出部30には、検出器31とA/D変換器32(変換部)が設けられている。検出器31はバランス検出器であり、非干渉成分の同位相の光を除去し、干渉成分である逆位相の光のみを検出することでより良好な信号対雑音比(S/N比)を実現できる。
検出器31は、検出した干渉光に基づく干渉信号(OCT干渉信号)をA/D変換器32に送り、A/D変換器32は受け取ったOCT干渉信号をディジタル信号に変換する。なお、A/D変換器32にはkクロック生成部80が接続されており、A/D変換器32はkクロック生成部80から送られてくるkクロック信号に同期して干渉信号をサンプリングし、ディジタル信号に変換する。A/D変換器32は、ディジタル信号に変換した干渉信号を、情報取得部40に送る。そのため、検出部30は、測定光及び参照光に基づく干渉光を検出し、kクロック信号に同期してディジタル化されたOCT干渉信号を生成し、情報取得部40に当該OCT干渉信号を送ることができる。
情報取得部40は、検出部30から受け取ったOCT干渉信号のディジタル信号に対してフーリエ変換などの周波数分析を行い、眼底の情報を得る。なお、情報取得部40は、検出器31で検出した位相の異なる干渉光に基づくOCT干渉信号の差を取ることで、OCT干渉信号の差動を検出し、OCT干渉信号の非干渉成分に基づくノイズを低減することができる。そのため、情報取得部40は、当該差動検出を行うことで、OCT干渉信号に基づく眼底の情報の信号対雑音比(S/N比)を改善することができる。情報取得部40は、得られた眼底の情報を表示部70に送り、表示部70は受け取った情報を断層像として表示する。
なお、情報取得部40は、CPUやMPUなどを備えた任意の情報処理部としてOCT装置1内に構成してもよいし、汎用コンピュータを用いて構成してもよい。また表示部70は、OCT装置1や情報取得部40に備えつけられたモニタであってもよいし、これらに接続された個別のモニタであってもよい。
上記の一連の動作により、OCT装置1は、被検体100のある1点における断層に関する情報を取得することができる。このように、被検体100の奥行き方向の断層に関する情報を取得することをA−スキャンと呼ぶ。また、OCT装置1では、X軸スキャナ53及びY軸スキャナ54によって構成される走査部によって、被検体100を走査することにより、被検体100の2次元の断層像や3次元の断層像の情報を取得することができる。
ここで、A−スキャンと直交する方向における被検体100の断層に関する情報、すなわち2次元の断層像の情報を取得する方向に被検体100を測定光で走査することをB−スキャンと呼ぶ。さらに、A−スキャン、及びB−スキャンのいずれの走査方向とも直交する方向に被検体100を測定光で走査することをC−スキャンと呼ぶ。特に、3次元の断層像の情報を取得する際に被検体100の眼底面内に2次元ラスター走査する場合、高速に走査が行われる方向をB−スキャン方向と呼び、B−スキャン方向に直交し、低速に走査が行われる方向をC−スキャン方向と呼ぶ。
OCT装置1は、A−スキャン及びB−スキャンを行うことで被検体100の2次元の断層像を得ることができ、A−スキャン、B−スキャン及びC−スキャンを行うことで、被検体100の3次元の断層像を得ることができる。B−スキャン及びC−スキャンは、上述したX軸スキャナ53及びY軸スキャナ54により構成される走査部によって行われる。なお、B−スキャン方向及びC−スキャン方向といったライン走査方向と、X軸方向又はY軸方向とは一致していなくてもよい。このため、B−スキャン及びC−スキャンのライン走査方向は、撮像したい2次元の断層像あるいは3次元の断層像に応じて、適宜決めることができる。
また、OCT装置1では、検出部30のA/D変換器32による干渉信号のサンプリングは、kクロック生成部80が生成したkクロック信号に基づいて、光源部10からの光に対して等光周波数(等波数)間隔に行われる。
ここで、OCT装置1の光源部10からの光は波長掃引されるため、時間に応じて光周波数が変化する。これに対し、kクロック生成部80は、光源部10からの光に基づいてkクロック信号を生成するため、kクロック信号は検出部30で検出される干渉光に基づくOCT干渉信号に対して等波数間隔でのサンプリングタイミングを示すことができる。
次に、図2を参照して、kクロック生成部80についてより詳細に説明する。図2は、kクロック生成部80の構成例を概略的に示す。図2に示すように、kクロック生成部80には、kクロック干渉部82(クロック干渉部)と、光センサ83(クロック検出部)と、周波数倍化回路84とが設けられている。
kクロック干渉部82は、光源部10からの光を光路長の異なる2つの光路に入射する光に分割するとともに、該2つの光路から出射された光によるクロック干渉光を発生させる。kクロック干渉部82には、光ファイバカプラ821,828と、コネクタ822,824,825,827と、光ファイバ823,826とが設けられている。
光ファイバカプラ90を経由した光源部10からの光811は、光ファイバカプラ90,821に接続される光ファイバを伝播し、光ファイバカプラ821に入射する。光ファイバカプラ821は、コネクタ822、光ファイバ823及びコネクタ824によって構成される第1の光路と、コネクタ825、光ファイバ826及びコネクタ827によって構成される第2の光路に、光源部10からの光811を分割して入射させる。
光ファイバ823と光ファイバ826は所定の異なる光路長を有するため、第1の光路と第2の光路とは異なる光路長を有する。第1の光路を経由した光はコネクタ824から光ファイバを経由して光ファイバカプラ828に入射し、第2の光路を経由した光はコネクタ827から光ファイバを経由して光ファイバカプラ828に入射する。第1の光路を経由した光と第2の光路を経由した光は光ファイバカプラ828において、互いに干渉し、干渉光として光ファイバを経由して光センサ83に入射する。
光センサ83は、入射した干渉光を検出し、干渉信号812(kクロック信号)を生成する。光センサ83は、生成した干渉信号812を周波数倍化回路84に送る。
周波数倍化回路84は、受け取った干渉信号812に基づいて、干渉信号812の周波数を倍化したkクロック信号816を生成し、OCT装置1のA/D変換器32に送る。これにより、A/D変換器32は、周波数が倍化されたkクロック信号816に同期して、測定光及び参照光に基づくOCT干渉信号をサンプリングすることができる。
次に、本実施例によるOCT装置1における周波数倍化回路84について、図3乃至4(e)を参照して説明する。図3はkクロックの周波数を倍化する周波数倍化回路84の構成例を概略的に示す。図4(a)乃至(e)は、周波数倍化回路84内を伝播する各信号の波形の例を示す。なお、図4(a)乃至(e)における各グラフにおける横軸は時間を示し、縦軸は電位を示す。
図3に示すように、周波数倍化回路84には、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)出力のコンパレータ841、コンデンサ842、終端抵抗843、及びアナログ乗算器844が設けられている。また、周波数倍化回路84では、アナログ乗算器844の後段にハイパスフィルタとアンプの回路845が設けられている。
LVDS出力のコンパレータ841には、入力端子として正端子及び負端子が設けられ、出力端子としてP端子とN端子が設けられている。コンパレータ841の正端子には、干渉信号812が入力され、負端子には基準電圧VREFが入力され、コンパレータ841は、P端子及びN端子より、位相が反転した2つの信号(差動クロック信号)をそれぞれ出力する。なお、基準電圧VREFは、干渉信号812の振幅中心電圧に合わせた値に調整されることができる。また、基準電圧VREFは、所望の構成に応じてグランドとされてもよい。
終端抵抗843及びコンデンサ842はローパスフィルタを形成する。ここで、LVDSの出力波形はほぼ矩形波であり、終端抵抗843及びコンデンサ842で形成されたローパスフィルタを用いることで、コンパレータ841から出力された2つの信号の波形を矩形波から正弦波に整形することができる。
アナログ乗算器844には、ローパスフィルタにより波形が整形されたP信号813(ポジティブ信号、第1の信号)及びN信号814(ネガティブ信号、第2の信号)が入力される。アナログ乗算器844は入力されたP信号813及びN信号814を乗算し、乗算結果である出力信号815を出力する。
ハイパスフィルタとアンプの回路845にはアナログ乗算器844の出力信号815が入力され、回路845は、出力信号815のDC成分をカットするとともに出力信号815を増幅する。
以下、図4(a)乃至(e)を参照して、周波数倍化回路84内を伝播する各信号について説明する。図4(a)は光センサ83から出力される干渉信号812の波形を示す。なお、図4(a)には、干渉信号812の振幅中心電圧が、コンパレータ841に入力される基準電圧VREFを用いて示されている。
干渉信号812がコンパレータ841に入力されると、コンパレータ841の出力端子であるP端子及びN端子から、位相が反転した差動信号であるP信号及びN信号がそれぞれ出力される。図4(b)は、P信号及びN信号の波形を示す。なお、P信号及びN信号は、位相が互いに反転しているが、それぞれのオフセット電圧aは同一であり、それぞれの振幅中心電圧が同一となる。また、P信号は干渉信号812と同位相の信号であり、N信号は干渉信号812と逆位相の信号である。
P信号及びN信号は、終端抵抗843及びコンデンサ842からなるローパスフィルタに入力され、ローパスフィルタから波形が正弦波に整形されたP信号813及びN信号814がそれぞれ出力される。図4(c)は、整形されたP信号813及びN信号814を示す。
整形されたP信号813及びN信号814は、それぞれアナログ乗算器844の入力端子であるX端子及びY端子に入力される。ここで、X端子に入力されるP信号813を信号X、Y端子に入力されるN信号を信号Yとし、アナログ乗算器844の出力端子であるZ端子から出力される信号を信号Zとする。アナログ乗算器844は、信号X,Yを乗算し、出力信号815として、信号Z=X・Yを出力する。図4(d)は、出力信号815を示す。
ここで、オフセット電圧をaとし、信号の振幅をbとして、出力信号815を式で表すと、(b・sinθ+a)・(−b・sinθ+a)=b2・cos2θ/2−b2/2+a2となる。当該式では、同一信号の乗算、つまり同一信号を二乗した場合に発生するsinθの項がない。そのため、出力信号815の波形は、図4(d)に示されるように、歪みを低減することができる。このため、出力信号815は、光センサ83からの干渉信号812と比べて周波数が倍化されるとともに、波形の歪みが低減された信号となる。
出力信号815は、ハイパスフィルタとアンプの回路845に入力され、回路845からDC成分がカットされるとともに、振幅が増幅されたkクロック信号816が出力される。図4(e)は、kクロック信号816を示す。このように、本実施例に係る周波数倍化回路84によれば、光センサ83から出力された元のkクロック信号である干渉信号812に対して倍の周波数を有し、且つ、波形の歪みが低減されたkクロック信号816を生成することができる。
周波数倍化回路84から出力されたkクロック信号816は、A/D変換器32に送られる。A/D変換器32は、周波数が適切に倍化されたkクロック信号816に同期して、測定光及び参照光に基づくOCT干渉信号のサンプリングを行うことができる。
このように本実施例に係る周波数倍化回路84では、等光周波数間隔のクロック信号である干渉信号812から、差動クロック信号であるP信号及びN信号を生成する。生成したP信号及びN信号をアナログ乗算器に入力することで、歪みが低減され、周波数が倍化されたkクロック信号816を生成することができる。OCT装置1は、kクロック信号816に同期してA/D変換器32によるOCT干渉信号のサンプリングを行うことで、簡単な構成でA−スキャン方向(深さ方向)の撮像範囲を広くすることができる。
上記のように、本実施例に係るOCT装置1は、光源部10と、干渉部20と、検出部30と、A/D変換器32と、kクロック生成部80と、周波数倍化回路84とを備える。光源部10は、光周波数が掃引される光を出射する。干渉部20は、光源部10が出射する光から分割され被検体100へ照射された測定光と光源部10が出射する光から分割された参照光による干渉光を発生させる。検出部30は、干渉光を検出し、OCT干渉信号を生成する。A/D変換器32は、OCT干渉信号をディジタルデータに変換する。kクロック生成部80は、光源部10が出射する光を用いて、等光周波数間隔のkクロック信号を生成する。周波数倍化回路84は、kクロック信号の周波数を倍化する。
さらに、周波数倍化回路84は、kクロック信号から生成された、互いに位相が反転しているP信号(第1の信号)とN信号(第2の信号)をアナログ乗算器844に入力して、周波数が倍化されたkクロック信号を生成する。なお、本実施例では、周波数倍化回路84は、kクロック生成部80の内部に設けられ、kクロック信号からP信号及びN信号を生成する。さらに、A/D変換器32は、周波数が倍化されたkクロック信号を用いてOCT干渉信号をサンプリングすることで、OCT干渉信号をディジタルデータに変換する。
これにより、OCT装置1では、簡単な構成でkクロック信号の周波数を適切に増加させることができ、深さ方向の撮像範囲を広くすることができる。
また、本実施例では、周波数倍化回路84において、LVDS出力のコンパレータ841により、互いに位相が反転しているP信号及びN信号を生成する。LVDS出力のコンパレータ841を用いることにより、低コストで、且つオペアンプの組み合わせと比べて安定して、P信号及びN信号を生成することができる。さらに、LVDS出力のコンパレータ841は、正の単電源のみで動作させることができ、OCT装置1の大型化やコストの増加を抑制することができる。
なお、アナログ乗算器844として、差動入力のアナログ乗算器を用いることもできる。この場合には、片方の入力端子群では、P信号とN信号を入れ替えて入力してもよい。具体的には、一方の入力端子群では、X端子にP信号を入力し、Y端子にN信号を入力し、他方の入力端子群では、X端子にN信号を入力し、Y端子にP信号を入力してもよい。
また、本実施例ではLVDS出力のコンパレータ841を用いて差動信号を生成したが、他の差動信号規格のコンパレータ等を用いてもよい。さらに、光センサ83から出力された干渉信号812をディジタル化してからコンパレータ841に入力してもよい。
また、本実施例ではコンパレータ841を用いて、位相が互いに180°異なるP信号及びN信号を生成したが、位相が互いに180°異なるP信号及びN信号を生成する構成はこれに限られない。例えば、干渉信号812を2つの信号に分割し、位相を180°シフトさせる(反転させる)位相シフト回路を用いて一方の信号の位相を反転させ、位相が互いに180°異なるP信号及びN信号を生成してもよい。ただし、この場合には、生成されるP信号及びN信号の周波数は一定とする必要がある点に留意する。
なお、本実施例によるOCT装置1では、kクロック生成部80及び光ファイバカプラ90は、光源部10の外部に設けられている。しかしながら、kクロック生成部80及び光ファイバカプラ90は光源部10の内部に設けられてもよい。また、本実施例では、周波数倍化回路84は、kクロック生成部80内に設けられている。しかしながら、周波数倍化回路84は、kクロック生成部80の外部に設けられてもよい。
さらに、kクロック生成部80以外のOCT装置1の構成について、図1に記載したOCT装置1の構成例に基づいて説明したが、kクロック生成部80以外のOCT装置1の構成はこれに限られない。例えば、干渉光に関する差動検出を行わず、単に干渉光を検出する構成としてもよい。また、A/D変換器32は、検出部30ではなく、情報取得部40に設けられていてもよい。さらに、分割手段としてカプラを使用したファイバ光学系を用いているが、コリメータとビームスプリッタを使用した空間光学系を用いてもよい。また、OCT装置1の構成は、上記の構成に限られず、OCT装置1に含まれる構成の一部をOCT装置1と別体の構成としてもよい。
(実施例2)
以下、図5を参照して、本発明の実施例2によるOCT装置について実施例1との差を中心に説明する。図5は、本実施例に係るOCT装置5の構成例を概略的に示す。なお、本実施例に係るOCT装置5の構成要素について、実施例1に係るOCT装置1と同様の機能・構成を有するものについては、同じ参照符号を付して説明を省略する。
以下、図5を参照して、本発明の実施例2によるOCT装置について実施例1との差を中心に説明する。図5は、本実施例に係るOCT装置5の構成例を概略的に示す。なお、本実施例に係るOCT装置5の構成要素について、実施例1に係るOCT装置1と同様の機能・構成を有するものについては、同じ参照符号を付して説明を省略する。
実施例1では、周波数倍化回路42を含むkクロック生成部80は、光源部10の外部に設けられていた。これに対し、本実施例では、光源部510の中に波長掃引光源11とkクロック生成部580が設けられている。これは市販の波長掃引光源では一般的な構成である。
また、本実施例に係る周波数倍化回路590は、kクロック生成部580の外部に設けられている。周波数倍化回路590は、kクロック生成部580とA/D変換器32の間に配置されており、それぞれLVDS等の差動信号を伝えるように接続されている。その他の構成要素は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
kクロック生成部580は、波長掃引光源11からの光に基づいて差動信号であるkクロック信号(P信号及びN信号)を生成するkクロック生成部である。例えば、kクロック生成部580は、kクロック生成部80と同様の構成を有しつつ、周波数倍化回路84に代えて、LVDSコンパレータ等の差動信号を生成する構成要素が設けられている構成とすることができる。この場合、kクロック生成部580は、kクロック生成部80と同様に、干渉信号を発生させ、干渉信号を光センサにより検出する。その後、kクロック生成部580は、LVDSコンパレータ等の差動信号規格のコンパレータ、又は位相シフト回路等の差動信号を生成するための任意の構成要素を用いて、光センサの出力信号からkクロック信号に関するP信号とN信号を生成する。なお、当該kクロック生成部580の構成は一例であり、kクロック生成部580は、kクロック信号に関する差動信号を生成する任意の構成を有してよい。
次に、周波数倍化回路590の構成について、図6を参照して説明する。図6は周波数倍化回路590の構成例を概略的に示す。周波数倍化回路590には、コンデンサ901、終端抵抗902、リミッティングアンプ903、アナログ乗算器904、リミッティングアンプ905、及びLVDS等の差動信号規格のバッファ906が設けられている。
また、これら構成要素の間には、ACカップリングコンデンサ911,912,914,916、及び終端抵抗913,915,917が設けられている。本実施例において、集積回路をACカップリングで接続する理由は、集積回路間の信号規格のレベル差を吸収するためである。そのため、接続される集積回路の信号規格のレベルが同一であれば、ACカップリングでの接続は不要である。また、本実施例では、終端抵抗をP信号とN信号の間に入れているが、接続される集積回路の信号規格のレベルに合わせて適切な終端を行う必要がある。
信号931,932は、それぞれkクロック生成部12から出力されたkクロック信号に関するP信号とN信号である。信号931,932の波形は、コンデンサ901及び終端抵抗902で構成されるローパスフィルタにより、正弦波に近い波形に整形されることができる。ローパスフィルタにより波形が整形された信号931,932は、ACカップリングコンデンサ911を介して、差動入出力のリミッティングアンプ903の正端子及び負端子にそれぞれ入力される。
ここで、kクロック信号は、周波数が変化する信号であり、一般的に伝送距離が長いと高周波ほど減衰してしまう。リミッティングアンプは、利得の制限がある増幅器であり、出力信号の振幅をある一定の電圧に制限することができる。kクロック信号に対しリミッティングアンプを用いることで、kクロック信号の周波数変化による信号の振幅の変化を吸収することができる。
リミッティングアンプ903から出力された信号は、ACカップリングコンデンサ912及び終端抵抗913を通り、差動入出力の アナログ乗算器904に入力される。この際、リミッティングアンプ903から出力されたP信号は、アナログ乗算器904のXP端子とYN端子に入力され、N信号はXN端子とYP端子に入力される。
ここで、アナログ乗算器904の入力端子であるXP端子、XN端子、YP端子、及びYN端子に入力される信号をそれぞれ信号XP,XN,YP,YNとし、出力端子であるZP端子及びZN端子から出力される信号をそれぞれ信号ZP,ZNとする。アナログ乗算器904のX側の入力に対し、Y側の入力はP端子(ポジティブ側)に入力される信号とN端子(ネガティブ側)に入力される信号が逆になっている。そのため、アナログ乗算器904からは(ZP−ZN)=(XP−XN)×{−(YP−YN)}となる信号ZP,ZNが出力される。ここで、YP=XN及びYN=XPであるため、(ZP−ZN)=(XP−XN)2となる。P信号とN信号を実施例1で示したように式で表すと、(ZP−ZN)=(b・sinθ+a−(−b・sinθ+a))2=(2bsinθ)2となる。そのため、同一信号を二乗した場合に発生するsinθの項がないため、出力信号の差分における波形の歪みを低減することができる。従って、実施例1と同様に、アナログ乗算器904から出力される信号の差分は、波形の歪みが軽減され、且つ、入力されたkクロック信号の2倍の周波数のkクロックの信号になる。なお、N信号がアナログ乗算器904のXP端子とYN端子に入力され、P信号がXN端子とYP端子に入力されてもよい。
アナログ乗算器904から出力されたkクロック信号は、ACカップリングコンデンサ914及び終端抵抗915を通り、リミッティングアンプ905に入力される。アナログ乗算器904の出力は入力信号の振幅の二乗に比例するため、出力信号の振幅が変動するおそれがある。これに対し、リミッティングアンプ905は、信号の振幅をできるだけ一定にし、ジッタの発生を減少させる役割を果たす。
リミッティングアンプ905からの出力は、ACカップリングコンデンサ916及び終端抵抗917を通り、バッファ906に入力される。バッファ906は、A/D変換器32のクロック入力の規格に合わせたLVDS等の差動信号規格のバッファである。バッファ906は、差動信号であるkクロック信号のP信号933とN信号934をA/D変換器32に出力する。A/D変換器32は、P信号933とN信号934の差分を演算して得た周波数が適切に倍化されたkクロック信号に同期して、測定光及び参照光に基づくOCT干渉信号のサンプリングを行うことができる。
上記のように、本実施例に係るアナログ乗算器904は2組の差動入力端子を有する。アナログ乗算器904の一方の組の差動入力端子のポジティブ側であるXP端子にはP信号が入力され、ネガティブ側であるXN端子にはN信号が入力される。これに対し、アナログ乗算器904の他方の組の差動入力端子のポジティブ側であるYP端子にはN信号が入力され、ネガティブ側であるYN端子にはP信号が入力される。なお、kクロック生成部580からの出力は差動信号であり、kクロック生成部580の出力である差動信号が周波数倍化回路590に入力される。また、kクロック生成部580は光源部510の内部に設けられ、周波数倍化回路590は光源部10の外部に設けられる。
このような構成であっても、実施例1と同様に、アナログ乗算器904を用いることで、kクロック信号の周波数を適切に倍化することができる。このため、OCT装置5では、簡単な構成でkクロック信号の周波数を適切に増加させることができ、深さ方向の撮像範囲を広くすることができる。
また、本実施例では、アナログ乗算器904の入力の前段及び/又は出力の後段にリミッティングアンプ903,905が配置される。アナログ乗算器904の入力の前段にリミッティングアンプ903を設けることで、kクロック信号の周波数変化による信号の振幅の変化を低減することができる。また、アナログ乗算器904の出力の後段にリミッティングアンプ905を設けることで、信号の振幅をできるだけ一定にし、アナログ乗算器904の出力信号の振幅の変動による影響を低減することで、ジッタの発生を減少させることができる。
本実施例では、周波数倍化回路590は、光源部510のkクロック生成部580と、検出部30のA/D変換器32との間に配置された。これに対し、周波数倍化回路590は、例えば検出部30内に設けられてもよい。また、実施例2に係る周波数倍化回路590は、周波数倍化回路への入力信号及び周波数倍化回路から出力されるべき信号が差動信号であるか否かに応じて用いられればよい。そのため、例えば、kクロック生成部580が光源部510の外部に設けられている場合であっても、周波数倍化回路への入力信号及び周波数倍化回路から出力されるべき信号が差動信号である構成の場合には、周波数倍化回路590を用いることができる。なお、周波数倍化回路590への入力はディジタル化した信号であってもよい。
さらに、kクロック生成部580及び周波数倍化回路590以外のOCT装置5の構成については、図5に記載したOCT装置5の構成例に限られない。例えば、干渉光に関する差動検出を行わず、単に干渉光を検出する構成としてもよい。また、A/D変換器32は、検出部30ではなく、情報取得部40に設けられていてもよい。さらに、分割手段としてカプラを使用したファイバ光学系を用いているが、コリメータとビームスプリッタを使用した空間光学系を用いてもよい。また、OCT装置5に含まれる構成の一部をOCT装置5と別体の構成としてもよい。
なお、上記実施例1及び2では、OCT装置1,5の干渉光学系としてマッハツェンダー型干渉計の構成を用いているが、干渉光学系の構成はこれに限られない。例えば、OCT装置1,5の干渉光学系はマイケルソン干渉計の構成を有していてもよい。
以上、実施例を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。本発明の趣旨に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上述の各実施例及び変形例は、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
10:光源部、20:干渉部、30:検出部、32:A/D変換器(変換部)、80,580:kクロック生成部、84,590:周波数倍化回路、100:被検体、844,904:アナログ乗算器
Claims (12)
- 光周波数が掃引される光を出射する光源部と、
前記光源部が出射する光から分割され被検体へ照射された測定光と前記光源部が出射する光から分割された参照光による干渉光を発生させる干渉部と、
前記干渉光を検出し、干渉信号を生成する検出部と、
前記干渉信号をディジタルデータに変換する変換部と、
前記光源部が出射する光を用いて、等光周波数間隔のkクロック信号を生成するkクロック生成部と、
前記kクロック信号の周波数を倍化する周波数倍化回路と、
を備え、
前記周波数倍化回路は、前記kクロック信号から生成された、互いに位相が反転している第1の信号と第2の信号をアナログ乗算器に入力して、周波数が倍化されたkクロック信号を生成し、
前記変換部は、前記周波数が倍化されたkクロック信号を用いて前記干渉信号をサンプリングすることで、前記干渉信号を前記ディジタルデータに変換する、光干渉断層撮像装置。 - 前記第1の信号及び前記第2の信号は、LVDS出力のコンパレータにより、前記kクロック信号から生成される、請求項1に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記第1の信号は前記kクロック信号と同位相の信号であり、前記第2の信号は前記kクロック信号と逆位相の信号である、請求項1又は2に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記第1の信号及び前記第2の信号は、それぞれ振幅中心電圧が同一である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記第1の信号及び前記第2の信号の波形を正弦波に整形する、ローパスフィルタを更に備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記アナログ乗算器は2組の差動入力端子を有し、
前記アナログ乗算器の一方の組の差動入力端子のポジティブ側に前記第1の信号が入力され、ネガティブ側に前記第2の信号が入力され、
前記アナログ乗算器の他方の組の差動入力端子のポジティブ側に前記第2の信号が入力され、ネガティブ側に前記第1の信号が入力される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。 - 前記アナログ乗算器の入力の前段及び/又は出力の後段にリミッティングアンプが配置される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記kクロック生成部から出力されるkクロック信号は差動信号である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記周波数倍化回路は前記kクロック生成部の内部に設けられる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記kクロック生成部は前記光源部の内部に設けられる、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記周波数倍化回路は前記光源部の外部に設けられる、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
- 前記kクロック生成部は前記光源部の内部に設けられ、
前記周波数倍化回路は前記光源部の外部に設けられる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光干渉断層撮像装置。
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Cited By (1)
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CN116379961A (zh) * | 2023-06-05 | 2023-07-04 | 广东普洛宇飞生物科技有限公司 | 一种相位测量***及方法 |
-
2019
- 2019-08-08 JP JP2019146499A patent/JP2020106514A/ja active Pending
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CN116379961A (zh) * | 2023-06-05 | 2023-07-04 | 广东普洛宇飞生物科技有限公司 | 一种相位测量***及方法 |
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