JP2020105002A - 搬送装置、搬送システム及び搬送方法 - Google Patents

搬送装置、搬送システム及び搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容器の底部に沿って複数並びつつ段積みされた物品を保持する際の制約を緩和できるようにすること。【解決手段】搬送装置(1)は、搬送元となる製品番重(T)の底部(Ta)に沿う方向に並んで収容され、且つ、段積み状態で製品番重に収容可能な物品(W)を保持して出荷番重に搬送する。搬送装置は、製品番重での物品の並び位置に対応して複数並設された吸着部(41)を有する保持部(4)と、製品番重での物品の並び位置に対応して複数並設された高さ調整部(3)とを備えている。複数の高さ調整部は、相互に独立して動作して対応する並び位置の物品の高さを調整可能に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置、搬送システム及び搬送方法に関し、特に、搬送の際に保持部にて複数の物品を保持することができる搬送装置、搬送システム及び搬送方法に関する。
従来、種々の物品を搬送するため、例えば、特許文献1に開示される搬送装置が提案されている。特許文献1の搬送装置は、上下複数段に積まれた物品が積載される台と、台を昇降させる昇降装置と、台から物品を取り出す取出装置とを備えて構成されている。また、特許文献1の搬送装置は、台に載置された上下複数段の物品のうち最上段の物品が所定高さに位置しているか否かを検出する高さ検出器を備えている。
特許文献1において、昇降装置は、台の昇降中に最上段の物品が所定高さに位置することを高さ検出器が検出すると、台の昇降を停止する。この状態で、取出装置が最上段に位置する物品を取り出すことによって、物品を一定の高さ位置で取り出し可能となっている。また、特許文献1には、取出装置が台から最上段の物品を1つずつ移載する場合と、最上段の物品を複数個同時に移載する場合とが記載されている。
特開2010−6510号公報
特許文献1の搬送装置では、最上段に位置する物品を取り出すので、水平方向の複数箇所において物品が異なる段数で積まれている場合、該複数箇所のうちの段数が最大となる箇所の物品のみ取り出し可能となる。具体例を挙げると、水平方向の3箇所で物品が載置され、2箇所で3段、残りの1箇所で2段積まれている場合、該2箇所における最上段の物品だけを取出装置で取り出し可能となる。言い換えると、該2箇所の物品を取り出した後でないと、残りの1箇所の物品を取り出しできなくなり、複数の物品を保持して搬送する際の制約になる、という問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、容器の底部に沿って複数並ぶ物品を保持する際の制約を緩和することができる搬送装置、搬送システム及び搬送方法を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の搬送装置は、搬送元となる容器の底部に沿う方向に並んで収容された物品を保持して載置部に搬送する搬送装置であって、前記容器での物品の並び位置に対応して複数並設されて物品の上面を吸着可能な吸着部を有する保持部と、前記容器での物品の並び位置に対応して複数並設された高さ調整部とを備え、複数の前記高さ調整部は、相互に独立して動作して対応する並び位置の物品の高さを調整可能なことを特徴とする。
本発明における一態様の搬送システムは、前記搬送装置と、前記保持部による物品の保持が可能な位置に前記容器を移送する容器移送手段と、前記載置部に搬送された物品を搬送先へさらに移送する載置物品移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明における一態様の搬送方法は、搬送元となる容器の底部に沿う方向に並んで収容された物品を保持して載置部に搬送する搬送方法であって、前記容器内において搬送対象の物品の上面の高さ位置を同一の高さに調整して揃えるステップと、上面の高さが揃えられた前記搬送対象の物品を吸着して前記載置部に搬送するステップとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、容器の底部に沿う方向の複数箇所に並ぶ物品それぞれについて、高さ位置を独立して調整することができる。従って、物品のそれぞれの並び位置で物品の上面高さが全て同一にならない場合でも、搬送すべく吸着する並び位置の物品を任意に選択することができる。これにより、複数の物品を保持する際の制約を緩和することができ、1回の保持による搬送数を増やして搬送効率を高めたり、搬送する物品の選択の自由度を高めたりすることができる。
実施の形態に係る搬送装置の概略構成図である。 図2A及び図2Bは、製品番重における物品の並び位置の説明図である。 上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。 上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。 上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。 上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。 上記搬送装置による搬送のフロー図である。 変形例に係る吸着高さ位置の説明図である。 他の変形例に係る吸着高さ位置の説明図である。 更に他の変形例に係る吸着高さ位置の説明図である。 製品番重に対する高さ調整部及び吸着部の配置の一例を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
図1は、実施の形態に係る搬送装置の概略構成図である。図1に示すように、搬送装置1は、製品番重(容器)Tに収容された物品Wを他の容器となる出荷番重(図示省略)に搬送するよう構成される。従って、搬送装置1において、出荷番重が載置部(搬送先)となり、製品番重Tが搬送元となる。
製品番重Tは、平面視で外周形状が方形状(図2A参照)をなす底部Taと、底部Taの四辺となる外周側から起立する側壁Tbとを備え、上方を開放する箱状に形成されている。底部Taは、多数の開口Tcを備えて形成され、板状体に万遍なく開口Tcを形成した構成や、複数の開口Tcが形成されるよう格子状とした構成が例示できる。特に限定されるものでないが、本実施の形態では、搬送対象となる物品Wを、弁当や惣菜等の調理品が収容された容器とし、物品Wを上下方向に段積みした状態で製品番重Tに収容可能とされる。
搬送装置1は、製品番重Tが載置されるベース2と、ベース2の内部に設けられた複数の高さ調整部3と、ベース2の上方に配設された保持部4と、高さ調整部3及び保持部4を含む搬送装置1の各部を制御する制御部5と、制御部5に接続される記憶部6とを備えている。
ベース2上には、製品番重Tが移送装置(図示省略)や手作業によって移送される。また、ベース2には、移送された製品番重Tの位置決め機構(図示省略)が設けられ、該位置決め機構で位置決めされる製品番重Tの下方に高さ調整部3が複数並設されている。
高さ調整部3は、ボールネジやタイミングベルト(図示省略)を鉛直方向に駆動することで、複数の出力軸31を上下方向に移動可能に構成されている。高さ調整部3の出力軸31は、製品番重Tの底部Taにおける開口Tcに対応する位置に配設され、出力軸31の上端部が開口Tcを通過して物品Wの下面に接触可能となっている(図3参照)。従って、高さ調整部3の駆動によって出力軸31を上昇させることで、製品番重Tの底部Taから物品Wを上方に移動させることが可能となる。
ここで、高さ調整部3は、物品Wを上方に移動させるときに、該物品Wの質量を検知する質量検知部としての機能も有している。高さ調整部3は、その検知結果を制御部5に出力する。
保持部4は、複数並設された吸着部41と、吸着部41を支持するホルダ42と、ホルダ42の上方から突出する支持軸43とを備えている。保持部4は、支持軸43が不図示の多関節アーム等のロボットアームや2軸或いは3軸の移動機構等に取り付けられ、それらの駆動によって保持部4で保持した物品Wを製品番重Tの外部の出荷番重に搬送可能となる。
吸着部41は、ホルダ42の下方に設けられて吸盤状をなす複数の吸着パッド41aを備えている。吸着部41には、真空ポンプ等の吸引源に連通するホース(何れも不図示)が接続され、これらを通じた吸引によって吸着パッド41aの下面となる吸着面に負圧を生じさせて物品Wの上面を吸着保持できるようになる。保持部4においては、複数の吸着部41それぞれが独立して吸着及び吸着解除を行えるよう、適宜な弁構造や切替構造等を介して吸引源に接続される。
制御部5は、中央処理装置(CPU)等からなり、搬送装置1の各部の制御を介して全体を制御する。制御部5は、高さ調整部3からの検知結果、予め記憶されたデータ、情報、各種プログラムの演算結果に基づき、高さ調整部3の出力軸31や保持部4を移動するロボットアーム等の駆動量、駆動タイミング等を制御する。また、制御部5は、上記の情報等に基づき、保持部4における各吸着部41での吸着及び吸着解除のタイミング等も制御する。
記憶部6は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等を備えている。RAMは、制御部5の作業領域として用いられたり、物品Wの搬送計画等が不図示の入力手段を介して記憶される。ROMでは、制御部5が各種の演算、制御を行うためのプログラムや、アプリケーションとして機能するためのプログラム、データ等が記憶される。
図2A及び図2Bは、製品番重における物品の並び位置の説明図である。なお、図2A及び図2Bでは、製品番重Tの底部Taにおける開口の図示を省略する。製品番重Tに収容する物品Wについて一例を挙げると、図2Aに示すように、製品番重Tを上方から見たときに、前後方向及び左右方向(底部Taに沿う方向)に2列ずつ並べて配置する場合がある。この場合、物品Wが配置される並び位置が4箇所となり、該並び位置を図2Aにて位置A1〜A4とする。また、他の例として、図2Bに示すように、前後方向に2列、左右方向に3列並べて配置する場合がある。この場合、物品Wが配置される並び位置が6箇所となり、該並び位置を図2Bにて位置B1〜B6とする。
本実施の形態の吸着部41及び高さ調整部3にあっては、製品番重Tにおける物品Wの並び位置に対応して並設される。従って、図2Aに示すように、位置A1〜A4の4箇所に物品Wが並ぶ場合、吸着部41は、位置A1〜A4に載置された単一の物品Wの上面を吸着できるよう、上面視で位置A1〜A4に並設される。また、高さ調整部3は、位置A1〜A4に載置された物品Wをそれぞれ独立して高さ調整できるよう、上面視で位置A1〜A4に並設される。
一方、図2Bに示すように、位置B1〜B6の6箇所に物品Wが並ぶ場合、吸着部41は、位置B1〜B6に載置された単一の物品Wの上面を吸着できるよう、上面視で位置B1〜B6に並設される。また、高さ調整部3は、位置B1〜B6に載置された物品Wをそれぞれ独立して高さ調整できるよう、上面視で位置B1〜B6に並設される。
続いて、本実施の形態の搬送装置1による搬送方法について、図1及び図3から図6に加え、図7のフロー図を用いて説明する。図3から図6は、上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。なお、図3から図6では、図1にて図示した制御部5及び記憶部6の図示を省略する。
ここでは、図1における製品番重Tの底部Taにて、左側に物品Wが載置される位置を位置A1、右側に物品Wが載置される位置を位置A2とし、位置A1、A2の2箇所の物品Wを両方とも搬送する搬送計画とした場合について説明する。位置A1には上下に2段の物品Wを段積みして載置した状態とし、位置A2には1個(1段)の物品Wを載置した状態とする。また、1個あたりの物品Wの質量と、位置A1、A2の両方の物品Wを搬送する搬送計画データとについて記憶部6に予め記憶され、図1に示すベース2上の位置に製品番重Tが投入及び位置決めされているものとする。
先ず、図3に示すように、全ての高さ調整部3を駆動して出力軸31を上昇させることで、製品番重Tの底部TaからWを上方に移動しつつ、それぞれの高さ調整部3にて物品Wの質量を検知するステップ(ステップ(以下、「ST」という)01)を実施する。ステップST01にて、図3の場合では、位置A1の高さ調整部3にて2個分の物品Wの質量が検知され、位置A2の高さ調整部3にて1個分の物品Wの質量が検知される。また、ステップST01での物品Wの移動量は、2段積み重ねた物品Wの最上位の物品Wの上面の高さ位置が、後述する吸着部41での吸着が実施される吸着高さ位置Hに設定される。ここでは、吸着高さ位置Hは製品番重Tの側壁Tbの上端より上方に設定され、位置A1の最上位の物品Wの上面が吸着高さ位置Hに設定される。
続いて、制御部5にて各高さ調整部3の検知結果と記憶部6に記憶された物品Wの質量に応じ、各位置A1、A2での物品Wの質量から段積みされた物品Wの段数を算出するステップST02を実施する。その後、ステップST02で算出した各位置A1、A2での物品Wの段数に応じて物品Wの上下方向の移動量を算出し、該移動量に応じて各高さ調整部3の出力軸31の上下方向の動作を制御するステップST03を実施する。ステップST03では、各位置A1、A2での最上位の物品Wの上面の高さ位置が同一の吸着高さ位置Hに揃うように高さ調整される。従って、図3の状態では、位置A1では最上位の物品Wの上面が吸着高さ位置Hに設定されるので、位置A2の高さ調整部3だけ駆動して位置A2の物品Wの上面が吸着高さ位置Hに達するまで高さ調整される。このように、位置A1の高さ調整部3と、位置A2の高さ調整部3とを相互に独立して動作して各位置A1、A2の物品Wの高さが調整される。
ステップST03の後、不図示のロボットアーム等によって保持部4を移動するステップST04を実施する。ステップST04では、各位置A1、A2の物品Wの上方に吸着部41を配置してから、保持部4を下降する。そして、図5に示すように、吸着部41の吸着パッド41aが各位置A1、A2での最上位の物品Wの上面に接触した時点で、保持部4の下降を停止して保持部4を位置決めする。
ステップST04の後、制御部5にて各位置A1、A2の吸着部41での吸着を開始するよう制御し、2つの吸着部41それぞれが単一の物品Wを吸着保持するステップST05を実施する。ステップST05における制御部5の制御では、物品Wの搬送数が1個である場合、位置A1、A2の何れか一方の吸着部41でのみ吸着をするようにしてもよい。
ステップST05の後、不図示のロボットアーム等によって保持部4を移動して物品Wを搬送するステップST06を実施する。ステップST06では、図6に示すように、保持部4及び吸着保持した2個の物品Wを上昇した後、載置部となる出荷番重(不図示)に吸着保持した2個の物品Wを収容してから吸着部41での吸着を解除する。ステップST06の実施後、搬送計画データに従い、上記と同様にして搬送が繰り返される。
ここで、ステップST01にて、製品番重Tの各位置A1、A2に物品Wが収容されてなく製品番重Tが空である場合、全ての高さ調整部3での質量の検知結果が0となる。この場合には、ベース2上にて不図示の移送装置を介して物品Wが収容された製品番重Tに入れ替える。また、出荷番重(載置部)に予定数の物品Wが収容された場合には、その出荷番重を搬出して新たな空の出荷番重を所定位置に投入する。
以上のように、上記実施の形態によれば、複数の高さ調整部3が相互に独立して動作し、対応する位置A1、A2の物品Wのそれぞれの高さを任意に調整することができる。これにより、製品番重Tの底部Taでの各位置A1、A2にて物品Wを積み重ねた段数が異なっていても、任意の位置の物品Wを高くして吸着部41で吸着する物品Wを任意で選択可能になる。
また、上記実施の形態では、図4に示すように全ての位置A1、A2にて最上位の物品Wの上面が同一の吸着高さ位置Hに揃うように各高さ調整部3の動作を制御している。これにより、搬送前に各位置A1、A2での最上位の物品Wの高さが不揃いであっても、該高さ位置を同一面上に揃えて複数の吸着部41で複数の物品Wを同時に吸着保持することができる。この結果、保持部4における物品Wの保持数増大を通じて1回の搬送による搬送数を増やすことができ、搬送時間の短縮、搬送効率の向上を図ることができる。
更には、搬送の度に複数の物品Wが吸着高さ位置Hに位置するので、かかる複数の物品Wのうち吸着部41で吸着せずに搬送しない選択を行えるようになる。これにより、搬送すべく吸着部41で吸着する並び位置の物品Wを任意に選択でき、搬送する物品Wの選択の自由度を高めることができる。このように、上記実施の形態では、製品番重Tの底部Taに沿う方向に並んで収容された物品Wに対し、保持部4で複数の物品Wを保持する際の制約を緩和することができる。
また、上記実施の形態では、製品番重Tにおける側壁Tbの上端より上方に吸着高さ位置Hを設定したので、製品番重Tより上方にて吸着部41により物品Wを吸着することができる。これにより、物品Wを吸着すべく保持部4を下降しても、製品番重Tの内部に保持部4を挿入させなくてよくなり、保持部4のサイズや構成の制約を緩和して設計の自由度を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記実施の形態では、保持する物品Wを弁当容器としたが、吸着部41によって吸着保持できる物品であれば何ら限定されるものでない。例えば、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品、各種の電気機器、装置、それらの部品としたり、弁当容器以外の箱やトレイによって梱包されたものとしたりしてもよい。
また、高さ調整部3によって高さ調整した後、吸着部41で吸着される物品Wの吸着高さ位置Hは、上述した位置に限定されるものでない。例えば、図8に示すように、吸着高さ位置Hは、製品番重Tにおける側壁Tbの上端より低く、且つ、底部Ta上に載置された状態での最上位の物品Wの上面の高さ位置(図1の位置A1における上段の物品Wの上面位置)より上方としてもよい。これによっても、高さ調整部3で物品Wを上昇して質量を検知した後、高さ調整部3で物品Wを支持した状態を維持しつつ各位置A1、A2での物品Wの高さを調整することができる。
更に、図9に示すように、吸着高さ位置Hは、底部Ta上に載置された状態での最上位の物品Wの上面の高さ位置、つまり、該最上位の物品Wを高さ調整部3で上昇させる前の高さ位置としてもよい。これにより、高さ調整部3で物品Wを上昇させるストローク量を最小限に抑制することができる。なお、製品番重Tに収容される物品Wが全て同じ高さの場合には、最大段数段積みした並び位置における最上位の物品Wの上面の高さ位置に吸着高さ位置Hを設定することとなる。
また、製品番重Tにおける物品Wの全ての並び位置にて、最上位の物品Wの上面の高さ位置を吸着高さ位置Hに調整しなくてもよい。例えば、図10に示すように、位置A1の物品Wを吸着部41で吸着して搬送し、位置A2の物品Wを吸着部41で吸着しない(搬送しない)場合、位置A1の最上位の物品Wの上面の高さ位置を吸着高さ位置Hに調整する。そして、位置A2の最上位の物品Wの上面の高さ位置を吸着高さ位置Hより低くなるように調整する。このとき、位置A1、A2以外の他の位置にも物品Wが載置される場合、吸着部41で物品Wを吸着して搬送する位置については、最上位の物品Wの上面の高さ位置を同一の吸着高さ位置Hに揃える。一方、搬送せずに吸着部41で物品Wを吸着しない位置については、位置A2の物品Wと同様、最上位の物品Wの上面の高さ位置を吸着高さ位置Hより低くなるよう調整する。このような搬送によれば、搬送しない位置の物品Wについては、吸着部41の吸着パッド41aを非接触とすることができる。
また、製品番重Tにおいて物品Wが配置される並び位置は、図2A及び図2Bの並び位置A1〜A4、B1〜B6に限定されるものでなく、複数箇所とする限りにおいて更に前後方向、左右方向の列数を増やす等の変更を行ってもよい。
また、図2A及び図2Bでは、物品Wが配置される各並び位置に吸着部41及び高さ調整部3を1つずつ並設したが、これに限られるものでない。例えば、図2Bにおいて区分した6箇所の並び位置B1〜B6に対し、図11に示すように、位置B1、B2、B5、B6と、位置B3、B4を更に前後に分割した位置C1〜C4とに吸着部41及び高さ調整部3を1つずつ並設してもよい。このように並設した構成によれば、吸着する吸着部41及び動作する高さ調整部3を適宜切り替えて制御することで、図2Aのように物品Wを4箇所に配置した場合と、図2Bのように物品Wを6箇所に配置した場合との両方に対応することが可能となる。
また、上記実施の形態において、吸着部41による物品Wの吸着後、負圧の圧力検知等によって該吸着の有無を検知する制御を制御部5にて行ってもよい。この制御にて、搬送計画で物品Wを吸着すべきところ吸着を検知できない場合、次回以降の搬送にて搬送計画を変更することで対応してもよい。
また、製品番重Tにあっては、底部Taが水平方向に向けられる場合を図示、説明したが、水平方向に対して傾斜してもよく、この傾斜角度に応じて高さ調整や搬送を角度変位した状態で実施すればよい。
また、保持部4は複数の吸着部41が同一平面にて吸着を行うものに限定されず、高さ位置が異なる吸着部41が一部にあってもよい。
また、高さ調整部3は、製品番重Tに収容された物品Wを高さ調整できれば、種々の変更が可能である。例えば、底部Taに板部材敷いて該板部材を上方から支持して昇降させる構成に変更してもよい。
また、上記実施の形態では、高さ調整部3で物品Wの質量を検知したが、これに限られるものでない。例えば、製品番重Tの近傍位置に物品Wの上面高さを検知する光学センサや近接センサを設け、これらセンサの出力に応じて高さ調整部3を動作したり動作の停止をしたりする制御を行ってもよい。
また、容器として製品番重Tを用いた場合を説明したが、これに限られるものでなく、収容する物品等に応じて種々の容器を用いることができる。
また、製品番重Tにおける物品Wの上下寸法は異なっていてもよい。例えば、段積みされていない異なる高さの物品Wが製品番重Tに並んで収容される場合でも、上記と同様にして各物品Wの高さを任意に調整することができる。このとき、製品番重Tの全ての並び位置での物品Wが段積みされていなくてもよい。よって、図9のように底部Ta上に載置された状態での最上位の物品Wの上面の高さ位置を吸着高さ位置Hとする場合には、製品番重T内に存在し得る物品Wの最大の高さが吸着高さ位置Hに設定されていればよい。
また、上述した搬送装置1を各種の搬送システムに組み込んでもよい。かかる搬送システムとしては、保持部4による物品Wの保持が可能な位置に製品番重Tを移送する容器移送手段と、出荷番重に搬送された物品Wを搬送装置1から離れた搬送先へさらに移送する載置物品移送手段とを有する構成が例示できる。容器移送手段としては、ベース2上に製品番重Tを移送するベルトコンベア等としてもよく、載置物品移送手段としては、搬送装置1とは別に設置されて物品を移動させる別の搬送装置としてもよい。
1 搬送装置
3 高さ調整部
4 保持部
41 吸着部
5 制御部
W 物品
T 製品番重(容器)
Ta 底部

Claims (7)

  1. 搬送元となる容器の底部に沿う方向に並んで収容された物品を保持して載置部に搬送する搬送装置であって、
    前記容器での物品の並び位置に対応して複数並設されて物品の上面を吸着可能な吸着部を有する保持部と、
    前記容器での物品の並び位置に対応して複数並設された高さ調整部とを備え、
    複数の前記高さ調整部は、相互に独立して動作して対応する並び位置の物品の高さを調整可能なことを特徴とする搬送装置。
  2. 複数の前記高さ調整部の動作を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記高さ調整部の動作を制御して前記吸着部によって保持される物品の上面の高さ位置である吸着高さ位置を同一の高さに設定することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記制御部は、前記吸着高さ位置を前記容器の上端より上方に設定するよう制御することを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記制御部は、前記吸着高さ位置を前記底部上に載置された状態での最上位の物品の上面の高さ位置より上方に設定するよう制御することを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  5. 前記制御部は、前記吸着高さ位置を前記底部上に載置された状態での最上位の物品の上面の高さ位置に設定するよう制御することを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の搬送装置と、
    前記保持部による物品の保持が可能な位置に前記容器を移送する容器移送手段と、
    前記載置部に搬送された物品を搬送先へさらに移送する載置物品移送手段とを備えることを特徴とする搬送システム。
  7. 搬送元となる容器の底部に沿う方向に並んで収容された物品を保持して載置部に搬送する搬送方法であって、
    前記容器内において搬送対象の物品の上面の高さ位置を同一の高さに調整して揃えるステップと、
    上面の高さが揃えられた前記搬送対象の物品を吸着して前記載置部に搬送するステップとを備えていることを特徴とする搬送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60232321A (ja) * 1984-05-02 1985-11-19 Kanebo Shokuhin Kk 球状体移送装置
US5407315A (en) * 1994-01-14 1995-04-18 Ossid Corporation Conveyor transfer apparatus and method
JP2006131363A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Maki Mfg Co Ltd 農産物の取出供給装置

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