JP2020097474A - クレーン - Google Patents

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修平 川本
Shuhei Kawamoto
修平 川本
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Abstract

【課題】シンプルな構造で、カウンタウエイトの吊り上げ作業を安全に行わせることが可能なクレーンを提供する。【解決手段】クレーンは、旋回体に載置される下段ウエイトと、下段ウエイト上に載置される第1上段ウエイトと、第1上段ウエイトと異なる位置において、下段ウエイト上に載置される第2上段ウエイトと、ガントリとを備え、ガントリの第1上段ウエイト及び第2上段ウエイトより上方の部分の少なくとも一部は、第1前側係止部、第1後側係止部、第2前側係止部、及び第2後側係止部で囲まれる領域と重なる位置に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、クレーンに関する。
従来より、積層された複数のカウンタウエイトを搭載するクレーンが知られている。例えば、特許文献1には、左右一体の1段目のカウンタウエイトと、左右に分割された2〜4段目のカウンタウエイトと、1段目〜4段目のカウンタウエイトを結合するボルトとを備えるクローラクレーンが記載されている。
そして、特許文献1には、複数のカウンタウエイトを予め組み付けた状態で車両に取り付けまたは取り外すようにしたので、カウンタウエイトを1段ずつ車両に積載するのと比較して、着脱時の手間が省けると記載されている。
特開2000−143165号公報
しかしながら、特許文献1のクローラクレーンにおいて、ボルトには、複数のカウンタウエイトを纏めて吊り上げる際の荷重に耐える強度が必要になる。そのため、カウンタウエイトの重量に応じて、ボルトの大径化やボルト数の増加の必要が生じる。その結果、ボルトの締め忘れや締め付け不足が発生すると、吊り上げ時にカウンタウエイトが落下する可能性も否定できない。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シンプルな構造で、カウンタウエイトの吊り上げ作業を安全に行わせることが可能なクレーンを提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明の一態様は、旋回体と、前記旋回体に起伏可能に支持されたブームと、前記旋回体に載置される下段ウエイトと、前記下段ウエイト上に載置される第1上段ウエイトと、前記第1上段ウエイトと異なる位置において、前記下段ウエイト上に載置される第2上段ウエイトと、前記下段ウエイト及び前記第1上段ウエイトを着脱可能に連結する第1連結部材と、前記下段ウエイト及び前記第2上段ウエイトを着脱可能に連結する第2連結部材と、前記旋回体に支持されるガントリとを備え、前記第1上段ウエイトは、前記第1上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第1前側係止部と、前記第1前側係止部より後方に配置されて、前記第1上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第1後側係止部とを有し、前記第2上段ウエイトは、前記第2上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第2前側係止部と、前記第2前側係止部より後方に配置されて、前記第2上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第2後側係止部とを有し、前記ガントリの前記第1上段ウエイト及び前記第2上段ウエイトより上方の部分の少なくとも一部は、前記旋回体を上方から平面視したときに、前記第1前側係止部、前記第1後側係止部、前記第2前側係止部、及び前記第2後側係止部で囲まれる領域と重なる位置に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、複数のウエイトを纏めて吊り上げにくい位置に係止部を設けたので、シンプルな構造で、カウンタウエイトの吊り上げ作業を安全に行わせることができる。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明において明らかにされる。
本実施形態に係るクローラクレーンの側面図である。 カウンタウエイトの分解斜視図である。 第1上段ウエイトの斜視図である。 ガントリとカウンタウエイトとの位置関係を示す平面図である。 ガントリとカウンタウエイトとの位置関係を示す側面図である。 吊環にワイヤを玉掛けした状態を示す背面図である。 吊環にワイヤを玉掛けした状態を示す平面図である。 吊環に玉掛けしたワイヤを張った状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照し、本発明の本実施形態について説明する。図1は、クレーンの代表例であるクローラクレーン100の側面図である。なお、図1の説明における前後左右は、特に断らない限り、クローラクレーン100に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
図1に示すように、クローラクレーン100は、走行可能な下部走行体(クローラ)10と、旋回輪21を介して下部走行体10に旋回可能に支持された上部旋回体20とで構成されている。
下部走行体10は、左右方向の両端に一対の無限軌道を備える。下部走行体10は、エンジン(図示省略)の回転が伝達されて前進及び後進する。これにより、クローラクレーン100が走行する。なお、下部走行体10は、無限軌道に代えて、装輪式であってもよい。
上部旋回体20は、旋回モータ(図示省略)が回転することによって、旋回輪21を中心に旋回する。上部旋回体20は、ブーム22と、キャビン23と、起伏ウインチ24と、昇降ウインチ25と、バックストップ26と、ガントリ30と、カウンタウエイト40とを主に備える。
ブーム22の基端部は、上部旋回体20の前端で且つ左右方向の中央部において、上下方向に起伏可能に上部旋回体20に支持されている。また、ブーム22は、上部旋回体20の前方且つ上方に延設されている。そして、ブーム22の先端からは、昇降ウインチ25から延設されたフックロープ25aが垂下されており、フックロープ25aの先端にフック22aが取り付けられている。
キャビン23には、クローラクレーン100を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャビン23の内部空間には、下部走行体10を走行させ、上部旋回体20を旋回させ、ブーム22を起伏させ、フック22aを昇降させるためのオペレータの操作を受け付ける操作部(図示省略)が配置されている。すなわち、キャビン23に搭乗したオペレータが操作部を操作することによって、クローラクレーン100が動作する。
起伏ウインチ24は、起伏ロープ24aを繰り出し或いは巻き取ることによって、ブーム22を起伏させる。昇降ウインチ25は、フックロープ25aを繰り出し或いは巻き取ることによって、フック22aを昇降させる。なお、旋回モータ、起伏ウインチ24、及び昇降ウインチ25は、例えば、油圧ポンプ(図示省略)から作動油の供給を受けて回転する油圧式である。
バックストップ26は、ブーム22が後方に倒れるのを防止するために、ブーム22を倒伏させる向きに押圧する。バックストップ26は、一端が上部旋回体20に回転自在に支持され、他端がブーム22に回転自在に支持されている。バックストップ26には、ブーム22の起伏角度が所定角度以上になると収縮する緩衝用バネ26aが設けられている。
ガントリ30は、前脚31と、後脚32とを主に備える。前脚31及び後脚32(これらを総称して、「脚部」と表記する。)は、上部旋回体20に支持されて上方に延びている。前脚31の基端部は、上部旋回体20の中央部に設けられたブラケットに回転可能に連結されている。後脚32の基端部は、上部旋回体20の後部側に設けられたブラケットに回転可能に連結されている。ガントリ30は、油圧シリンダ(図示省略)の伸縮によって起立及び倒伏される。
図1は、ガントリ30が起立した状態を示す。起立したガントリ30は、カウンタウエイト40の上面より上方の部分を有する。一方、ガントリ30が、前脚31及び後脚32の基端部周りに後方に倒伏すると、後述するカウンタウエイト40の凹部(後述する下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、第2上段ウエイト44で囲まれた空間)に収まる。倒伏したガントリ30は、全体がカウンタウエイト40の上面より下方に位置する。
前脚31及び後脚32の上端には、下部シーブ(シーブ)34を備える下部スプレッダ33が固定されている。また、下部スプレッダ33とブーム22の先端部との間には、上部シーブ36を備える上部スプレッダ35が介装されている。上部スプレッダ35の上部シーブ36と下部スプレッダ33の下部シーブ34とには、起伏ロープ24aが掛け渡されている。
上部スプレッダ35の一端は、ブーム22の先端部に固定されたペンダントロープ37に接続されている。起伏ウインチ24から延びる起伏ロープ24aは、先端が下部スプレッダ33に取り付けられたロードセル38に接続されている。起伏ウインチ24によって起伏ロープ24aが巻き取り或いは繰り出されると、下部スプレッダ33と上部スプレッダ35との間隔が変化することによって、ブーム22が起伏する。
カウンタウエイト40は、旋回輪21を挟んでブーム22と反対側において、上部旋回体20に支持されている。すなわち、カウンタウエイト40は、上部旋回体20の後端に載置されている。カウンタウエイト40は、フック22aに吊架される吊荷とのバランスをとるために、上部旋回体20の後端に載置されるウエイトである。
次に、図2〜図5を参照して、カウンタウエイト40の詳細を説明する。図2は、カウンタウエイト40の分解斜視図である。図3は、第1上段ウエイト43の斜視図である。図4は、ガントリ30とカウンタウエイト40との位置関係を示す平面図である。図5は、ガントリ30とカウンタウエイト40との位置関係を示す側面図である。
図2に示すように、カウンタウエイト40は、ベースウエイト41と、下段ウエイト42と、第1上段ウエイト43と、第2上段ウエイト44とを主に備える。カウンタウエイト40を構成する各ウエイト41〜44は、上下方向に積層された状態で、上部旋回体20のウエイト支持部20aに載置される。
ベースウエイト41は、幅方向の長さが上部旋回体20より長い一体型のウエイトである。ベースウエイト41は、ウエイト支持部20aに直接載置されて、ボルト41a、41bによってウエイト支持部20aに固定される。ベースウエイト41の上面には、幅方向に離間した2つの吊環41c、41dが設けられている。この吊環41c、41dにワイヤを繋いでクレーンで吊り上げることによって、ウエイト支持部20aに対してベースウエイト41を着脱できる。
下段ウエイト42は、幅方向の長さがベースウエイト41と概ね同一の一体型のウエイトである。下段ウエイト42は、ベースウエイト41上に載置されて、ボルト42a、42bによってウエイト支持部20aに固定される。下段ウエイト42の上面には、幅方向に離間した2つの吊環42c、42dが設けられている。この吊環42c、42dにワイヤを繋いでクレーンで吊り上げることによって、ベースウエイト41に対して下段ウエイト42を着脱できる。
なお、本明細書中における「載置」とは、特に限定しない限り、下側の部材及び上側の部材が直接接している場合と、下側の部材及び上側の部材の間に別の部材が介在している場合との両方を含む。具体的には、ベースウエイト41を介してウエイト支持部20a上に下段ウエイト42が位置している状態は、下段ウエイト42がベースウエイト41に載置されていることの一例である。
下段ウエイト42は、中央領域42eと、中央領域42eの右側に位置する右側領域42fと、中央領域42eの左側に位置する左側領域42gとに区分することができる。吊環42cは右側領域42fに形成され、吊環42dは左側領域42gに形成されている。そして、中央領域42eの高さは、右側領域42f及び左側領域42gより低く設定されている。すなわち、下段ウエイト42は、前後方向から見て中央部がへこんだ形状となっている。
第1上段ウエイト43は、下段ウエイト42の右側領域42f上に載置されて、ボルト43a(第1連結部材)によって下段ウエイト42に連結される。また、第1上段ウエイト43の上面には、前後方向に離間した2つの吊環43c、43dが設けられている。この吊環43c、43dにワイヤを繋いでクレーンで吊り上げることによって、下段ウエイト42に対して第1上段ウエイト43を着脱できる。
図3に示すように、第1上段ウエイト43は、鋼板を溶接して構成されている。また、第1上段ウエイト43は、その内部空間を左右方向に分割する(すなわち、前後方向に延びる)隔壁43eを備える。そして、吊環43c、43dは、隔壁43eの側面に溶接されている。その結果、吊環43c、43dは、隔壁43eと平行に配置されている。なお、第1上段ウエイト43は、内部空間に比重が均一な重量物が充填された状態で使用される。
吊環43c(第1前側係止部)は、第1上段ウエイト43の重心位置G(図4参照)より前方に配置されている。吊環43d(第1後側係止部)は、第1上段ウエイト43の重心位置Gより後方に配置されている。前後方向において、吊環43c、43dは、第1上段ウエイト43の重心位置Gから等距離の位置に配置されるのが望ましい。これにより、第1上段ウエイト43の比重が均一な場合において、第1上段ウエイト43を傾けずに吊り上げることができる。
なお、「比重が均一」とは、鋼板の板厚が同一、重要物の密度が同一など、第1上段ウエイト43を構成する材質が同じであることを指す。但し、第1上段ウエイト43は比重が不均一であってもよい。この場合、第1上段ウエイト43を傾けずに吊り上げることができる位置に、吊環43c、43dを配置するのが望ましい。後述する第2上段ウエイト44についても同様である。また、吊環43c、43dは、クローラクレーン100の設計図面上で等距離であればよく、実製品では設計誤差などによって僅かに距離がずれていてもよい。本明細書中の他の「等距離」についても同様である。
第2上段ウエイト44は、下段ウエイト42の左側領域42g上に載置されて、ボルト44a(第2連結部材)によって下段ウエイト42に連結される。また、第2上段ウエイト44の上面には、前後方向に離間した2つの吊環44c、44dが設けられている。この吊環44c、44dにワイヤを繋いでクレーンで吊り上げることによって、下段ウエイト42に対して第2上段ウエイト44を着脱できる。
図示は省略するが、第2上段ウエイト44は、鋼板を溶接して構成されている。また、第2上段ウエイト44は、その内部空間を左右方向に分割する(すなわち、前後方向に延びる)隔壁を備える。そして、吊環44c、44dは、隔壁の側面に溶接されている。その結果、吊環44c、44dは、隔壁と平行に配置されている。なお、第2上段ウエイト44は、内部空間に比重が均一な重量物が充填された状態で使用される。
吊環44c(第2前側係止部)は、第2上段ウエイト44の重心位置G(図4参照)より前方に配置されている。吊環44d(第2後側係止部)は、第2上段ウエイト44の重心位置Gより後方に配置されている。前後方向において、吊環44c、44dは、第2上段ウエイト44の重心位置Gから等距離の位置に配置されるのが望ましい。これにより、第2上段ウエイト44の比重が均一な場合において、第2上段ウエイト44を傾けずに吊り上げることができる。
下段ウエイト42は、概ね左右対称な形状で且つ比重が均一である。そのため、下段ウエイト42の重心位置G(図4参照)は、幅方向の概ね中央(すなわち、中央領域42e)に位置する。但し、下段ウエイト42は、左右非対称な形状でもよいし、比重が不均一でもよい。
そして、図4に示すように、第1上段ウエイト43及び第2上段ウエイト44は、上部旋回体20の幅方向において、下段ウエイト42の重心位置Gを挟んで反対側に配置される。より典型的には、第1上段ウエイト43及び第2上段ウエイト44は、上部旋回体20の幅方向において、下段ウエイト42の重心位置Gから等距離の位置に配置される。
また、クローラクレーン100を上方から平面視したときに、下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、及び第2上段ウエイト44全体の重心位置は、下段ウエイト42の重心位置Gと重なるのが望ましい。これにより、下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、及び第2上段ウエイト44を上部旋回体20に載置したときに、クローラクレーン100が安定する。
また、第1上段ウエイト43及び第2上段ウエイト44は、概ね同一形状である。そして、吊環43c、44cは、重心位置Gより前方に配置される。一方、吊環43d、44dは、重心位置Gより後方に配置される。より詳細には、上部旋回体20を上方から平面視したときに、吊環43c、44dを結ぶ第1仮想線Lと、吊環43d、44cを結ぶ第2仮想線Lとの交点は、重心位置Gと重なるのが望ましい。
さらに、図4に示すように、上部旋回体20を上方から平面視したときに、ガントリ30のカウンタウエイト40より上方の部分(例えば、後脚32、下部シーブ34)の少なくとも一部は、吊環43c、43d、44c、44dで囲まれる矩形の領域と重なる位置に配置される。図5に示すように、吊環43c、44cは、後脚32或いは下部シーブ34の少なくとも一部より前方に配置されるのが望ましい。
また、後脚32は、上方の位置ほど後側になるように、後方に傾斜していてもよい。すなわち、上部旋回体20を上方から平面視したときに、後脚32の上方の位置ほど、第1仮想線L及び第2仮想線Lの交点に近づくように、後脚32が上部旋回体20に取り付けられていてもよい。
さらに、図5に示すように、下部シーブ34の回転中心が後脚32の上端に支持されている。そして、上部旋回体20の前後方向において、下部シーブ34の直径は、後脚32の幅より大きい。そのため、下部シーブ34の後端は、ガントリ30の中で最も後方に位置する。すなわち、上部旋回体20を上方から平面視したときに、ガントリ30のうちの下部シーブ34の後端が、第1仮想線L及び第2仮想線Lの交点に最も近い位置に配置される。
次に、図6〜図8を参照して、下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、及び第2上段ウエイト44を取り外す手順を説明する。図6は、吊環43c、43d、44c、44dにワイヤ51〜54を玉掛けした状態を示す背面図である。図7は、吊環43c、43d、44c、44dにワイヤ51〜54を玉掛けした状態を示す平面図である。図8は、吊環43c、43d、44c、44dに玉掛けしたワイヤ51〜54を張った状態を示す斜視図である。
下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、及び第2上段ウエイト44をボルト43a、44aで連結した状態で、図6〜図8に示すように、吊環43c、43d、44c、44dにワイヤ51〜54を玉掛けすれば、理論上は下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、及び第2上段ウエイト44を纏めて吊り上げることが可能である。
より詳細には、吊環43c、43d、44c、44dにワイヤ51〜54の一端を取り付け、重心位置Gの直上に位置するフック50にワイヤ51〜54の他端を取り付ける。このとき、図6〜図8に示すように、吊環43c、44cに取り付けられるワイヤ51、53は、下部シーブ34の近傍を通過する。すなわち、下部シーブ34は、図6〜図8の形態の玉掛け作業の邪魔になる。
また、玉掛け作業は、図6及び図7に示すように、ワイヤ51〜54を弛ませた状態で行われる。このとき、円弧状に弛んだワイヤ51、53は、下部シーブ34の下方を通過する。一方、他のクレーン(図示省略)でフック50を吊り上げると、図8に示すように、テンションが加わったワイヤ51〜54は直線状に延びる。このとき、ワイヤ51、53は、下部シーブ34の上方を通過する。
そのため、図6及び図7の形態の玉掛け作業を行えたとしても、フック50を吊り上げる過程でワイヤ51、53が下部シーブ34に接触して、ガントリ30を損傷させる可能性がある。そのため、図6〜図8の形態の玉掛けを、玉掛け作業者が断念することが期待できる。
一方、ボルト43a、44aを外して、下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、及び第2上段ウエイト44を別々に取り外す場合は、以下のような手順で作業を行えばよい。
まず、吊環43c、43dにワイヤ51、52の一端を取り付け、重心位置Gの直上に位置するフック50にワイヤ51、52の他端を取り付けて、フック50を上昇させる。ここで、吊環43c、43d及び重心位置Gはガントリ30より右方に位置するので、第1上段ウエイト43の吊り上げ時にワイヤ51、52がガントリ30に干渉することはない。
次に、吊環44c、44dにワイヤ53、54の一端を取り付け、重心位置Gの直上に位置するフック50にワイヤ53、54の他端を取り付けて、フック50を上昇させる。ここで、吊環44c、44d及び重心位置Gはガントリ30より左方に位置するので、第2上段ウエイト44の吊り上げ時にワイヤ53、54がガントリ30に干渉することはない。
さらに、吊環42c、42dにワイヤ51、52の一端を取り付け、重心位置Gの直上に位置するフック50にワイヤ51、52の他端を取り付けて、フック50を上昇させる。ここで、吊環42c、42d及び重心位置Gはガントリ30より後方に位置するので、下段ウエイト42の吊り上げ時にワイヤ51、52がガントリ30に干渉することはない。
本実施形態によれば、例えば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態において、下段ウエイト42、第1上段ウエイト43、及び第2上段ウエイト44を連結した状態で吊り上げるためには、吊環43c、44dにワイヤ51、54を玉掛けするか、吊環43d、44cにワイヤ52、53を玉掛けするか、吊環43c、43d、44c、44dにワイヤ51〜54を玉掛けすることになる。
しかしながら、吊環43c、43d、44c、44dで囲まれる領域と重なる位置に下部シーブ34が配置されているので、玉掛け時にワイヤ51、53が下部シーブ34に干渉する。これにより、作業者が玉掛け作業の不便さを感じて、複数のウエイト42〜44を纏めて吊り上げるのを断念することが期待できる。その結果、ボルト43a、44aに最小限の強度を持たせればよいので、シンプルな構造で安全性の高いクローラクレーン100を得ることができる。
吊環43c、44cに取り付けたワイヤ51、53が下部シーブ34に干渉するか否かは、ワイヤ51、53の長さに依存する。しかしながら、カウンタウエイト40を着脱するためのワイヤ51〜54は、クローラクレーン100のメーカーから提供されるのが一般的である。そこで、図6〜図8の形態の玉掛け時に下部シーブ34に干渉する長さのワイヤ51〜54を提供することによって、より効果的に玉掛け作業の不便さを作業者に感じさせることができる。
また、上記の実施形態において、第1仮想線L及び第2仮想線Lの交点を重心位置Gと一致させることにより、吊環43c、44dで2点吊りする場合と、吊環43d、44cで2点吊りする場合との両方で、ワイヤ51〜54をガントリ30と確実に干渉させることができる。
なお、連結部材の具体例はボルト43a、44aに限定されず、例えば、ピンなどであってもよい。また、係止部の具体例は吊環43c、43d、44c、44dに限定されず、フックやシャックルなどワイヤを係止可能な他の形状であってもよい。
また、上記の実施形態では、ウエイト41〜44を3段に重ねてカウンタウエイト40を構成する例を説明した。しかしながら、重ねるウエイトの数は前述の例に限定されず、少なくとも上下2段あればよい。他の例として、下段ウエイト42が上下2段あってもよいし、上段ウエイトが上下2段あってもよい。
さらに、クレーンの具体例はクローラクレーン100に限定されず、ホイールクレーン、ラフテレーンクレーン、オールテレーンクレーン、タワークレーンなどであってもよい。
本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
10 下部走行体(走行体)
20 上部旋回体(旋回体)
20a ウエイト支持部
21 旋回輪
22 ブーム
22a フック
23 キャビン
24 起伏ウインチ(起伏部)
24a 起伏ロープ
25 昇降ウインチ
25a フックロープ
26 バックストップ
26a 緩衝用バネ
30 ガントリ
31 前脚
32 後脚
33 下部スプレッダ
34 下部シーブ
35 上部スプレッダ
36 上部シーブ
37 ペンダントロープ
38 ロードセル
40 カウンタウエイト
41 ベースウエイト
41a,41b,42a,42b,43a,44a ボルト
41c,41d,42c,42d,43c,43d,44c,44d 吊環
42 下段ウエイト
42e 中央領域
42f 右側領域
42g 左側領域
43 第1上段ウエイト
44 第2上段ウエイト
50 フック
51,52,53,54 ワイヤ
100 クローラクレーン(クレーン)

Claims (8)

  1. 旋回体と、
    前記旋回体に起伏可能に支持されたブームと、
    前記旋回体に載置される下段ウエイトと、
    前記下段ウエイト上に載置される第1上段ウエイトと、
    前記第1上段ウエイトと異なる位置において、前記下段ウエイト上に載置される第2上段ウエイトと、
    前記下段ウエイト及び前記第1上段ウエイトを着脱可能に連結する第1連結部材と、
    前記下段ウエイト及び前記第2上段ウエイトを着脱可能に連結する第2連結部材と、
    前記旋回体に支持されるガントリとを備え、
    前記第1上段ウエイトは、
    前記第1上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第1前側係止部と、
    前記第1前側係止部より後方に配置されて、前記第1上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第1後側係止部とを有し、
    前記第2上段ウエイトは、
    前記第2上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第2前側係止部と、
    前記第2前側係止部より後方に配置されて、前記第2上段ウエイトを吊り上げるためのワイヤを係止可能な第2後側係止部とを有し、
    前記ガントリの前記第1上段ウエイト及び前記第2上段ウエイトより上方の部分の少なくとも一部は、前記旋回体を上方から平面視したときに、前記第1前側係止部、前記第1後側係止部、前記第2前側係止部、及び前記第2後側係止部で囲まれる領域と重なる位置に配置されることを特徴とするクレーン。
  2. 請求項1に記載のクレーンにおいて、
    前記ガントリは、
    前記旋回体に支持されて上方に延びる脚部と、
    前記脚部の上端に取り付けられて、前記ブームを起伏させるための起伏ロープが掛け渡されるシーブとを備え、
    前記旋回体を上方から平面視したときに、前記脚部の上方の位置ほど、前記第1前側係止部及び前記第2後側係止部を結ぶ第1仮想線と、前記第2前側係止部及び前記第1後側係止部を結ぶ第2仮想線との交点に近づくことを特徴とするクレーン。
  3. 請求項2に記載のクレーンにおいて、
    前記第1前側係止部及び前記第2前側係止部は、前記下段ウエイト、前記第1上段ウエイト、及び前記第2上段ウエイト全体の重心位置より前方に位置し、
    前記第1後側係止部及び前記第2後側係止部は、前記下段ウエイト、前記第1上段ウエイト、及び前記第2上段ウエイト全体の重心位置より後方に位置することを特徴とするクレーン。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のクレーンにおいて、
    前記第1上段ウエイト及び前記第2上段ウエイトは、前記旋回体の幅方向において、前記下段ウエイトの重心位置を挟んで反対側に配置されることを特徴とするクレーン。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のクレーンにおいて、
    前記第1前側係止部及び前記第1後側係止部は、前記第1上段ウエイトの重心位置から等距離の位置に配置され、
    前記第2前側係止部及び前記第2後側係止部は、前記第2上段ウエイトの重心位置から等距離の位置に配置されていることを特徴とするクレーン。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のクレーンにおいて、
    前記第1前側係止部及び前記第2前側係止部は、前記ガントリの上端より前記旋回体の前方に配置されていることを特徴とするクレーン。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のクレーンにおいて、
    前記第1前側係止部及び前記第1後側係止部は、前記第1上段ウエイトの内部空間を隔てる隔壁と平行に配置され、
    前記第2前側係止部及び前記第2後側係止部は、前記第2上段ウエイトの内部空間を隔てる隔壁と平行に配置されていることを特徴とするクレーン。
  8. 旋回体と、
    前記旋回体に起伏可能に支持されたブームと、
    前記旋回体に載置される下段ウエイトと、
    前記下段ウエイト上に載置される第1上段ウエイトと、
    前記第1上段ウエイトと異なる位置において、前記下段ウエイト上に載置される第2上段ウエイトと、
    前記下段ウエイト及び前記第1上段ウエイトを着脱可能に連結する第1連結部材と、
    前記下段ウエイト及び前記第2上段ウエイトを着脱可能に連結する第2連結部材と、
    前記旋回体に支持されるガントリとを備え、
    前記第1上段ウエイト及び前記第2上段ウエイトには、それぞれを独立して吊り上げる際にワイヤが前記ガントリに干渉せず、前記下段ウエイト、前記第1上段ウエイト、及び前記第2上段ウエイトを纏めて吊り上げる際にワイヤが前記ガントリに干渉する位置に、ワイヤを係止可能な係止部が設けられていることを特徴とするクレーン。
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