JP2020094395A - 構造物の補強構造及び構造物の補強方法 - Google Patents

構造物の補強構造及び構造物の補強方法 Download PDF

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Ryohei Yamazaki
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Abstract

【課題】塀等の構造物の補強を容易に行う。【解決手段】補強構造90は、塀基礎20に支持されたコンクリートブロック塀50と、ブロック塀50の頂部51から塀基礎20内に到る孔102に挿入され塀基礎20とブロック塀50とに跨って配置された鋼管100と、鋼管100及び孔102に充填されたモルタル32と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、構造物の補強構造及び構造物の補強方法に関する。
特許文献1には、組積造壁の補強工法及び組積造構造物に関する技術が開示されている。この先行技術では、既設のレンガ壁の基礎に横穴を形成すると共にレンガ壁の上端と下端との間を貫通する貫通孔を形成する。そして、形成した貫通孔にPC鋼棒を挿通させて、横穴からPC鋼棒の下端部に定着板を取り付けたのち、横穴に早強コンクリートを充填し、定着板を固定する。そして、PC鋼棒に緊張力を付与し、レンガ壁に圧縮力を付与している。
特開2010−281033号公報
特許文献1の技術では、レンガ壁の上端から下端に到る貫通孔に加え、レンガ壁の基礎に横穴を形成する必要があり、施工性の観点から改善の余地がある。
本発明は、上記事実に鑑み、塀等の構造物の補強を容易に行うことが目的である。
第一態様は、支持部に支持された構造物と、前記構造物の外面から前記支持部内に到る孔に挿入され、前記支持部と前記構造物とに跨って配置された管部材と、少なくとも前記管部材の外面と前記孔の内面との間に充填された充填材と、を備えた構造物の補強構造である。
第一態様では、支持部と構造物とに跨って管部材が孔に配置され、少なくとも管部材の外面と孔の内面との間には充填材が充填され、支持部及び構造物と管部材とが一体化されている。これにより、構造物に作用する地震力等の水平力の一部を管部材が負担する。よって、構造物の補強を容易に行うことができる。
第二態様は、前記支持部は、塀基礎であり、前記構造物は、組積造塀であり、前記管部材及び前記孔は、前記組積造塀の頂部から前記塀基礎内に到る、第一態様に記載の構造物の補強構造である。
第二態様では、組積造塀及び塀基礎と鋼管とが一体化されることで、組積造塀に作用する面外方向の地震力等の一部を鋼管が負担する。更に、管部材及び孔は組積造塀の頂部から塀基礎内に到るので、組積造壁の一体性を高めることができる。また、組積造塀に控え壁や鋼材フレーム等を追加して補強する場合よりも省スペースである。
第三態様は、支持部に支持された構造物の外面から前記支持部内に到る孔を形成し、前記孔に前記支持部と前記構造物とに跨るように管部材を挿入する工程と、充填材を、前記管部材の前記外面側の端部の開口部から注入し、前記支持部側の端部の開口部から吐出させ、前記管部材及び前記孔に前記充填材を充填する工程と、を備えた構造物の補強方法である。
第三態様では、充填材を管部材における外面側の端部の開口部から注入し、支持部側の端部の開口部から吐出させることで、管部材の外面と孔の内面との間に充填材が充填されていく。そして、充填材が孔から溢れると、充填材の管部材及び孔への充填が完了する。よって、構造物の補強を容易に行うことができる。
本発明によれば、構造物の補強を容易に行うことができる。
本発明の補強構造が適用されたブロック塀のX方向(面外方向)に沿った縦断面図である。 鋼管及び孔にモルタルを充填している状態のブロック塀を支持する塀基礎部の拡大縦断面図である。 図1のブロック塀の水平断面図である。 鋼管を挿入して補強する前の既設のブロック塀の水平断面図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態の構造物の補強構造について説明する。なお、水平方向の直交する二方向をX方向及びY方向とし、それぞれ矢印X及び矢印Yで示す。また、X方向及びY方向と直交する鉛直方向をZ方向とし、矢印Zで示す。
[構造]
先ず、本実施形態の構造物の補強構造が適用された補強されたブロック塀の構造について説明する。なお、本実施形態では、既存のブロック塀に後から後述する鋼管を挿入して一体化することで、耐震補強されている。
図1に示すように、本実施形態の補強構造90は、コンクリートブロック塀50と、鋼管100と、鋼管100及び孔102に充填されたモルタル32と、を備えている。組積造塀の一例としてのコンクリートブロック塀50(以降は「ブロック塀50」と記す)は、地盤10に設けられた支持部の一例としての鉄筋コンクリート造の塀基礎20に支持されている(図2も参照)。なお、X方向がブロック塀50の面外方向である(図3も参照)。
ブロック塀50は、建築用空洞が形成されたコンクリートブロック60(図3も参照)を積層し一体化した構造である。ブロック塀50内には、縦筋70(図3参照)と横筋(図示略)とがX方向(面外方向)から見て格子状に配筋されている。縦筋70(図3参照)の下端部は、塀基礎20に定着されている。なお、本実施形態では、ブロック塀50の上端には、笠木材55が設けられている。
図3に示すように、ブロック塀50には、建築用空洞で形成された複数の鉛直方向の孔62、63、64、65が形成されている。そして、そのうちの孔62に前述した縦筋70が挿入されている。縦筋70が挿入された孔62には、モルタル30が充填されている。また、縦筋70が挿入された孔62とは別の孔64には、管部材の一例としての鋼管100が挿入されている。鋼管100及び孔64(及び後述する孔22)には、充填材の一例としてのモルタル32が充填されている。なお、本実施形態では、縦筋70及び鋼管100のいずれも挿入されていない孔63、65には、モルタルは充填されていない。
図1に示すように、鋼管100が挿入された孔64は、塀基礎20に形成された孔22と連続している。また、孔22にもモルタル32が充填されている。なお、ブロック塀50の孔64と塀基礎20の孔22とで孔102と記すことがある(図2も参照)。別の観点から説明すると、孔102は、ブロック塀50の頂部51から塀基礎20に到るように形成され、この孔102には鋼管100が挿入されている。そして、鋼管100及び孔102には、モルタル32が充填されている。
[施工方法]
次に、既設のブロック塀50に鋼管100を挿入して一体化し、耐震補強する施工方法の一例について説明する。
図1に示す既設のブロック塀50の上端の笠木材55を撤去又は破壊し、図4に示すブロック塀50の孔64を露出させる。露出した孔64に掘削ロッド等の掘削部材を挿入し、塀基礎20に図1及び図2に示す孔22を形成する。これにより、図1に示すブロック塀50の頂部51から塀基礎20に到る孔102が形成される。
ブロック塀50の孔102の頂部51側の開口から鋼管100を、図2に示すように塀基礎20に到るように挿入する。
図1に示す鋼管100の上端部の開口部104からモルタル32を注入する。鋼管100の上端部の開口部104から注入されたモルタル32は、図2に示すように下端部の開口部106から吐出される。鋼管100の下端部の開口部106から吐出されたモルタル32は、鋼管100の外面100Aと孔102の内面102Aとの間を上昇していく。そして、モルタル32が図1に示す孔102(孔64)の上端部まで達し溢れると、鋼管100の上端部の開口部104からのモルタル32の注入を停止する。これにより、鋼管100内と、鋼管100の外面100Aと孔102の内面102Aとの間と、にモルタル32が充填される。つまり、鋼管100及び孔102へのモルタル32の充填が終了する。モルタル32が固化したのち、ブロック塀50の上端に笠木材55を設ける。
[作用及び効果]
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
鋼管100は孔102に塀基礎20とブロック塀50とに跨って配置され、鋼管100及び孔102にモルタル32が充填されることで、塀基礎20及びブロック塀50と鋼管100とが一体化されている。これにより、ブロック塀50に作用する地震力等の水平力の一部を鋼管100が負担する。更に、鋼管100はブロック塀50の頂部51から塀基礎20内に到っているので、ブロック塀50の一体性が高められる。
このように、鋼管100をブロック塀50の頂部51から塀基礎20内に到るように配置し、モルタル32を充填して一体化することで、ブロック塀50の補強を容易に行うことができる。また、ブロック塀50の横に、控え壁や鋼材フレーム等を設けて補強する場合よりも省スペースである。
また、モルタル32を鋼管100における上端部の開口部104から注入し、下端部の開口部106から吐出させることで、鋼管100及び孔102にモルタル32が充填される。そして、モルタル32が孔102(孔64)から溢れると、モルタル32の鋼管100及び孔102への充填が完了する。よって、鋼管100及び孔102へのモルタル32の充填が容易である
<その他>
尚、本発明は、上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、ブロック塀50の補強に本発明を適用したが、これに限定されない。例えば、ブロック塀50以外の組積造塀、例えばレンガ造塀や石垣等に本発明を適用してもよい。更に、組積造塀以外の塀にも本発明を適用できる。更に塀以外の構造物、例えば壁、柱、梁及びスラブ等にも本発明を適用可能である。また、構造物の支持部は、例えば、基礎等である。
また、鋼管100を挿入する孔102は、構造物の外面から支持部に到るように掘孔して形成してもよい。
また、上記実施形態では、鋼管100を挿入する孔102は鉛直方向であったが、これに限定されない。鋼管100を挿入する孔の方向は、斜め方向又は水平方向であってもよい。
また、上記実施形態では、管部材として鋼管100を用いたが、これに限定されない。管部材は、鋼製以外の金属製の管部材であってもよいし、金属以外の材料、例えば繊維強化樹脂であってもよい。なお、管部材は、構造物(ブロック塀50等)に作用する地震力等の一部を負担することが可能な剛性を有することが望ましい。
また、管部材は、構造物と支持部とに跨って配置されていればよい。また、充填材は、少なくとも管部材の外面と孔の内面との間に充填されていればよい。
また、管部材が挿入される孔の一部に拡径部が形成されていてもよい。なお、拡径部は、支持部に設けられる。そして、孔の一部に拡径部を形成することで、充填材が拡径部にも充填される。よって、管部材に引き抜き方向の力が作用した際に拡径部に充填された充填材が引っ掛かるので、拡径部が形成されていない場合に比較して、管部材の引き抜き耐力を向上させることができる。なお、例えば、掘削ロッド等の掘削部材を移動させながら、掘削部材から刃部等の第二掘削部を外側に突出させることで、孔の一部に拡径部を形成することができる。
また、上記実施形態では、充填材はモルタル32であったが、これに限定されない。モルタル以外の充填材、例えばコンクリート、繊維強化コンクリート、石膏、グラウト及び繊維強化樹脂等であってもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。また、複数の実施形態及び変形例等は、適宜、組み合わされて実施可能である。
20 塀基礎(支持部の一例)
32 モルタル
50 コンクリートブロック塀(構造物の一例)
100 鋼管(管部材の一例)
100A 外面
102 孔
102A 内面
104 開口部
106 開口部

Claims (3)

  1. 支持部に支持された構造物と、
    前記構造物の外面から前記支持部内に到る孔に挿入され、前記支持部と前記構造物とに跨って配置された管部材と、
    前記管部材の外面と前記孔の内面との間に充填された充填材と、
    を備えた構造物の補強構造。
  2. 前記支持部は、塀基礎であり、
    前記構造物は、組積造塀であり、
    前記管部材及び前記孔は、前記組積造塀の頂部から前記塀基礎内に到る、
    請求項1に記載の構造物の補強構造。
  3. 支持部に支持された構造物の外面から前記支持部内に到る孔を形成し、前記孔に前記支持部と前記構造物とに跨るように管部材を挿入する工程と、
    充填材を、前記管部材の前記外面側の端部の開口部から注入し、前記支持部側の端部の開口部から吐出させ、前記管部材及び前記孔に前記充填材を充填する工程と、
    を備えた構造物の補強方法。
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