JP2020088669A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フリッカーが生じる光源下で撮影を行っても、レリーズタイムラグが遅くなることや、コマ速が遅くなることを抑えること。さらに、一つの画像内で露出ムラや色ムラの発生や、複数の画像間での露出や色温度のばらつきの発生を抑えた良好な画像の取得ができる撮像装置を提供すること。【解決手段】 フリッカーが発生している場合に、シャッターによる露光動作時間がフリッカー周期よりも短い際には、光量が最小になる時刻と、商用電源周期のゆらぎによる誤差分を加味した時刻に掛かることがないように、シャッターによる露光開始タイミングを最小の遅延で済むように調整する。さらに、調整した露光開始から終了までの動作期間内で、フリッカーによる露光量と基準露光量との露光量差が所定値以上の場合に、基準露光量に対する露光量差に応じて、シャッターの先幕と後幕のうち一方で幕走行中の走査速度を制御して変化させる構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラに代表される撮像装置に関し、特に蛍光灯下などの人工光源下で発生するフリッカーの影響を抑える技術に関する。
従来室内光源として普及している蛍光灯のようなフリッカーが生じる光源下でシャッタースピードを高速にした撮影を行うと、一つの画像内で露出ムラや色ムラが発生したり、連続で撮影した複数の画像間で露出や色温度のばらつきが発生したりする場合があった。
このような問題に対して、特許文献1には、フリッカーを検知し、かつ連続撮影モードの場合、連続撮影の合間に光量変化の算出を行い、露光時間の中心と被写体の光量が最大となるタイミングを略一致するように制御して露光する技術が開示されている。
特許文献2では、複数の画素を有するXYアドレス型の撮像素子と、画素に電荷の蓄積を開始させる電子式の先幕シャッターを有する撮像装置において、フリッカーを検知し、撮影前に光量変化の算出を行う。そして、予測された光量の変化に応じて、それぞれのラインごとの画素の電荷蓄積量が所定の範囲になるように、電子式の先幕シャッターのリセットタイミングを制御して露光する技術が開示されている。
特開2014−220763号公報 特開2016−5250号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された従来技術では、フリッカーが生じる光源下で撮影の際に露光時間の中心と被写体の光量が最大となるタイミングが略一致するように、本来の撮影タイミングから遅くなる側にずらして露光することになる。そうすると、最初の撮影時のレリーズタイムラグが遅くなることや、連続撮影時はコマ速が遅くなってしまう。
また、上記の特許文献2に開示された従来技術では、それぞれのラインごとの画素の電荷蓄積量が所定の範囲になるように、電子式の先幕シャッターのリセットタイミングを制御して露光する。しかし、蛍光灯のような商用電源周波での光量変化周期は±0.4Hz程度のゆらぎが生じるので、予測した光量最小値のタイミングと実際の光量最小値のタイミングがずれやすくなる。特に、フリッカーにより光量が最小となる部分では光量変化が大きく、かつ屈曲した変化点になる。そうすると、僅かでもタイミングがずれた場合には一つの画像内で局所的な露出ムラや色ムラが発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、フリッカーが生じる光源下でシャッタースピードを高速にした撮影の際に、最初の撮影時のレリーズタイムラグが遅くなることや、連続撮影時はコマ速が遅くなることを抑えることである。さらに、一つの画像内で露出ムラや色ムラの発生や、連続で撮影した複数の画像間での露出や色温度のばらつきの発生を抑えた良好な画像の取得ができる撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
撮像素子と、少なくとも先幕と後幕の一方が幕走行中の走査速度を可変可能であるシャッター手段と、前記シャッターによる露光開始から終了までの動作期間の算出手段およびその制御手段と、所定の周波数に応じて光源の明るさが変動するフリッカー周期を検出する周期検出手段と、前記フリッカー周期中の光量変化量を算出する手段と、を有する撮像装置において、前記フリッカーが発生している場合に、前記シャッターによる露光開始から終了までの動作時間が前記フリッカー周期よりも短い際には、前記シャッターによる露光開始から終了までの動作期間が、前記フリッカー周期検出手段により予測した光源の明るさが最小になる時刻と、少なくとも商用電源周期のゆらぎによる誤差分を加味した時刻に掛かることがないように、前記シャッター手段による露光開始タイミングを最小の遅延で済むように前記制御手段により調整するとともに、前記調整した露光開始から終了までの動作期間内において、前記フリッカーによる光量変化量の算出手段により基準露光量に対する露光量の差異を算出して予測し、所定値以上の差異が生じた場合に、前記基準露光量に対する露光量の差異に応じて前記シャッター手段のうち少なくとも先幕と後幕のうち一方で幕走行中の走査速度を制御して変化させることを特徴とする。
本発明によれば、フリッカーが生じる光源下でシャッタースピードを高速にした撮影の際に、最初の撮影時のレリーズタイムラグが遅くなることや、連続撮影時はコマ速が遅くなることを抑えることができる。さらに、一つの画像内で露出ムラや色ムラの発生や、連続で撮影した複数の画像間での露出や色温度のばらつきの発生を抑えた良好な画像の取得ができる撮像装置を提供することができる。
撮像シーケンス 撮像装置の概略構成図 電子先幕式シャッターの説明図 フリッカーによる光量変化の周期を示す図 明滅による光量最小タイミングとシャッターでの露光動作期間が重ならなかったことを示す図 明滅による光量最小タイミングとシャッターでの露光動作期間が重なったことを示す図 図5になった場合に、フリッカーによる光量最小タイミングとシャッターでの露光動作タイミングが重ならないように、露光動作開始タイミングをずらしたことを示す図 フリッカーによる光量の変化及び積分された露光量の変化を示した図 一実施形態のおける撮像素子による電子先幕シャッター、メカ後幕シャッター、積分された露光量の関係を示した図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかわる撮像装置のフリッカーが生じる光源下でのシャッタースピードを高速にした撮影の際に、最初の撮影時のレリーズタイムラグが遅くなることや、連続撮影時はコマ速が遅くなることを抑えた撮影、さらに、フリッカーの影響を低減させた撮影を行うための動作を示すフローチャートである。
以下、図1から図9を参照して、本発明の第1の実施例による、撮像装置のフリッカーの影響を低減させた撮影について説明する。
図2は、本発明の実施形態にかかわる撮像装置の概略構成図である。
本実施形態に係る撮像装置は、カメラ本体100と、カメラ本体100に着脱可能なレンズユニット200を含む。
まず、カメラ本体100の構成について説明する。マイクロコンピュータCPU(以下、カメラマイコン)101は、カメラ本体100の各部を制御する。メモリ102は、カメラマイコン101に接続されているRAMやROM等のメモリである。
撮像素子103は、例えば、CMOSセンサーのようなXYアドレス型のセンサーで構成され、レンズユニット200を介して入射した光束を光電変換して画像信号を出力する。
シャッター104は、一眼レフカメラに一般的に使用される後幕のシャッター幕を有するフォーカルプレーン型のメカ式シャッターであり、レンズユニット200を介して入射した光学像を、撮像素子103のライン毎に順番に遮光するように走行し、露光時間の制御と遮光を行う。
ハーフミラー105は、レンズユニット200を介して入射した光束を撮像素子103へ導く位置(ミラーアップ状態)と測光センサー108へ導く位置(ミラーダウン状態)とに移動可能である。すなわち、ハーフミラー105は、撮像素子103へ導く状態と測光センサー108へ導く状態とに、レンズユニット200を介して入射した光束の光路変更を行う。また、測光センサー108へ導く位置にある場合には、レンズユニット200を介して入射した光束をピント板106に結像させる。
表示素子107は、PN液晶等を用いた表示素子であり、自動焦点調節制御(AF制御)に用いられる焦点検出領域を示す枠(AF枠)などを表示する。測光センサー108は、CCD、CMOS等の入射光量に応じた電荷を蓄積する電荷蓄積型撮像素子を使用することにより、出力される画像信号に基づいて測光だけでなく被写体の顔検出や被写体追尾、フリッカーの検出などを行うことができる。ペンタプリズム109は、ハーフミラー105で反射されたレンズユニット200を介して入射した光束を測光センサー108及び不図示の光学ファインダに導く。焦点検出回路110は、AF制御のために焦点検出を行うものであって、AFミラー111により、レンズユニット200を介して入射しハーフミラー105を通過した光束の一部が導かれる。
CPU112は、測光センサー108の駆動制御や画像処理・演算用のCPU(以下、ICPUとする)であって、測光センサー108からの出力信号(画像信号)に基づいて測光、被写体の顔検出、被写体追尾、フリッカー検出などに関わる各種演算を行う。メモリ113は、ICPU112に接続されているRAMやROM等のメモリである。なお、本実施形態では、カメラマイコン101とは別にICPU112を有する構成を説明するが、ICPU112で実行する処理をカメラマイコン101で実行する構成でも構わない。
操作部114は、ユーザがカメラ本体100に測光・合焦動作などの撮影準備動作の開始指示を入力するレリーズSW1や撮影動作の開始指示を行うためのレリーズSW2や、ユーザがカメラ本体100の各種設定を行うための設定ボタンなどを含む。レリーズSW1、SW2は2段式スイッチになっている。また、操作部114は、ユーザがカメラ本体100の電源のオンオフを切り替えるための電源スイッチや、ユーザがカメラ本体100の動作モードを複数のモードの中から選択するためのモードダイヤル、タッチパネルなどを含む。
メディア115はカメラ本体から着脱可能であり、撮像した画像データなどを記録する。また、各種データが記録されたメディア115をカメラから取り外し、パソコン等でメディア115の内容を読み込み、画像処理を行う事が出来るようになる。
次に、レンズユニット200の構成について説明する。レンズCPU201(以下、LPUとする)は、レンズユニット200の各部、例えば、フォーカスレンズ、ズームレンズ、絞りの駆動部などを制御するものであって、レンズに関する情報をカメラマイコン101に送信する。
次に、図3を用いて電子式の先幕シャッターと、メカ式の後幕シャッターを用いて撮像素子103の露光量を制御する電子先幕シャッター動作について説明する。
図3は電子先幕シャッター撮影の際に撮像素子103とメカ式の後幕シャッター104とを用いて露光量が適正となるように制御を行い、画像データを読み出す撮像素子103の動作を示すシーケンス図である。
電子先幕シャッターの動作では、撮像素子103の第1ラインにおいて、まず時刻t301からt302の間、パルスが印加される。これにより第1ラインの各画素にあるフォトダイオード(不図示)とフローティングデュフュージョン(不図示)に蓄積されている不要電荷を除去するリセット動作が行われる。そして、時刻t302でパルスの印加が解除されて第1ラインの各画素のフォトダイオードに発生する電荷の蓄積動作が開始される。
続いて、時刻t303で第2ラインの蓄積動作が開始され、時刻t304で第3ラインの蓄積動作、時刻t305で第4ラインの蓄積動作が開始される。このように、最終ラインまで順次ラインを走査するようにリセット解除と電荷の蓄積動作を開始することで電子的な先幕シャッターとして動作させている。
これに続いて、メカ式の後幕シャッター104を走行により走査させてt306で遮光させて、撮像素子103の第1ラインの画素への電荷蓄積を止めることで、露光量が適切になるよう制御している。その後、時刻t307からt308の間、各画素にあるフォトダイオード(不図示)に蓄積された電荷をフローティングデュフュージョン(不図示)部に転送する転送動作が行われる。
続いて、各画素にあるフローティングデュフュージョン(不図示)部で保持した電荷が電圧に変換され、画素データ(画素信号)として読み出し回路(不図示)に出力される。読み出し回路(不図示)で一時的に保持された画素データは、水平走査回路(不図示)によって時刻t308より出力される。そして、時刻t309で第1ラインにおける画素からの画像データの読み出しが完了する。このようにして順次に最終ラインまでの画像データの読み出しがt311で完了する。
次に、フリッカーの影響を低減させた画像を撮影する動作の説明を行う。
図1は、本実施形態に係る、フリッカーによる光量変化を判断し、シャッターによる露光開始タイミングと、幕走行中の走査速度を制御して変化させて撮影を行う撮像装置の動作を示すフローチャート図である。
ユーザの電源スイッチへの操作によりカメラ本体100の電源がオン状態になると、ステップS201で不図示のレリーズSW1の状態を確認する。レリーズSW1がオンしていたら撮影準備動作を開始するためにステップS202へ移行する。
ステップS202では測光動作を行う。測光動作では、測光センサー108による電荷の蓄積及び画像信号の読み出しを行い、得られた画像信号に基づいてICPU112が測光に関わる演算(以下、測光演算とする)を行い、測光値を取得する。
なお、この測光動作は、仮にフリッカー光源下であってもフリッカー光源の光量変化に影響して測光値がばらつかないように、測光センサー108の蓄積時間をフリッカーの周期のほぼ整数倍に設定するとよい。ここで、フリッカー光源の光量が変化する周波数(以下、フリッカー周波数とする)は、商用電源周波数の2倍になることから、図4に示すように、商用電源周波数が50Hzの地域ではフリッカー周波数100Hzとなり、その光量変化周期は10msとなる。同様に商用電源周波数が60Hzの地域ではフリッカー周波数は120Hz、光量変化周期は8.33msとなる。
この2種類のフリッカー周波数に対応するために、測光センサー108の蓄積時間を、10msと8.33msの平均値と略等しい時間、例えば9msに設定する。そうすると、商用電源周波数が50Hz、60Hzのどちらであっても測光センサー108の蓄積時間はフリッカー光源の光量変化の1周期と略等しくなり、フリッカー光源下でも安定した測光値を得ることができる。
また、得られた測光値に基づいて、カメラマイコン101は、露出制御値である絞り値Av、シャッタースピード(露光時間)Tv、ISO感度(撮影感度)Svを決定する。Av、Tv、Svの決定に際しては、カメラマイコン101は、メモリ102に予め記憶されたプログラム線図を利用して決定する。
次に、ステップS203で測光センサー108によるフリッカー検出用の複数回の電荷の蓄積及び画像信号の読み出しを行う。フリッカー検出用の電荷の蓄積タイミング及び画像信号の読み出しタイミングは600fps、約1.667ms周期で蓄積・読み出しを連続して12回行う。この600fpsは、予め想定されるフリッカー周波数(100Hzと120Hz)の最小公倍数と等しい値となっている。また、600fpsで12回蓄積を行うことで、全体として20msの期間で蓄積を行うことになり、商用電源周波数が50Hz、60Hzのどちらであっても、フリッカー光源の光量変化が2周期含まれることになる。
本実施形態では、測光センサー108から出力される画像信号に基づいて、測光だけでなく被写体の顔検出や被写体追尾、フリッカーの検出などを行う。被写体の顔検出を精度よく行うためには、測光センサー108の画素数はある程度、例えばQVGA相当の画素数必要である。このような被写体の顔検出を精度よく行うことが可能な画素数を有する撮像素子の全画素信号を600fps以上のフレームレートで読み出すためには、回路構成が複雑となりコストも増大する。
そこで、被写体の顔検出を行うための画像信号については全画素信号を読み出し、フリッカー検出を行うための画像信号については画素加算読み出しや間引き読み出しをすることによってフレームレートを600fps(1.667ms周期)に調整する。
測光センサー108にCMOSを用いる場合、画素信号の読み出しを行う水平ラインを限定したいわゆる間引き読み出しによって、蓄積と読み出しの合計時間が約1.667ms周期となるように調整するとよい。
ステップS203でフリッカー検出用の電荷の蓄積及び画像信号の読み出しを終えたら、S204でICPU112は、読み出した画像信号に基づいて図4に示すようなフリッカー検出演算を行い、その後の時刻に対する光源の光量変化量を予測する。
その後、ステップS205で、カメラマイコン101は、ユーザにレリーズボタンが操作されて撮影動作の開始を指示するためのレリーズスイッチSW2がONされているか否かを判断する。レリーズスイッチSW2がONされていない場合は、ステップS201に戻り、ステップS201〜S204の一連の動作を繰り返すことで、図4に示すようなフリッカー光源の時刻に対する光量変化を最新のものに更新していく。
レリーズスイッチSW2がONされている場合、ステップS206へ移行する。ステップS206で、カメラマイコン101は、ステップS204で求めた結果より、フリッカーのある光源環境かどうか判断する。フリッカーの無い光源環境と判断すると通常レリーズシーケンスへ移行する。フリッカーのある光源環境だと判断するとステップS207へ移行する。
ステップ207では、カメラマイコン101により、ステップ202で決定されたシャッタースピードTv値から、露光動作時間を算出する。具体的には、図3の撮像素子103の1ライン目のリセット動作開始t301から、シャッター104のメカ式の後幕シャッターによる全ライン遮光終了t308までの時間である。
ステップS208では、ステップS207の結果と、ステップS204でのフリッカー検出演算により求めた明滅周期結果との比較により、フリッカーの影響を低減させるシャッター制御を行うか否かの判断をする。シャッター制御を行う条件、つまり、ステップS209へ進むための条件は、露光動作時間がフリッカーによる光量変化周期の時間内に収まることである。
具体的には、図3に示す、撮像素子103の1ライン目のリセット動作開始t301から、シャッター104のメカ式の後幕シャッターによる全ライン遮光終了t309までの時間が、図4のフリッカーによる光量変化周期に係るt312内に収まることである。
閾値で表すと、露光動作時間が、フリッカーよる光量変化周期が例えば約10msと、一般的な商用電源周波数での明滅周期に対するゆらぎ±0.4Hzによる誤差分の約0.1msを差し引いた9.9msよりも短いか否かとなる。
ステップS208でフリッカーの影響を低減させるシャッター制御を行うと判断されなかった場合、通常レリーズシーケンスへ移行する。ステップS208でフリッカーの影響を低減させるシャッター制御を行うと判断された場合、ステップS209に移行する。
ステップS209では、カメラマイコン101により、図3に示す、所定の時間後の露光動作の開始タイミングt302から終了タイミングt308までの期間を算出する。露光動作の開始タイミングt302は、および、シャッター104のメカ式の後幕シャッターによる1ライン目の遮光終了時刻t306までの動作タイムラグから露光時間T分を差し引いた、撮像素子103の1ライン目の蓄積動作開始時刻t302となる。また、露光動作の終了タイミングは、シャッター104のメカ式の後幕シャッターによる最終ラインの遮光終了時刻t310となる。
ステップS210では、ステップS209の結果と、ステップS204でのフリッカー検出演算により求めた光量変化周期の予測との比較により、露光動作開始タイミングを変更するシャッター制御を行うか否かの判断をする。シャッター制御を行う条件、つまり、ステップS211へ進むための条件は、図5、図6に示すように、露光動作の開始時刻t302から終了時刻t310までの期間が、フリッカーの光量変化による光量最小タイミングと、そこから一般的な商用電源周波数での光量変化周期に対するゆらぎ±0.4Hzによる誤差分である約±0.05msを含む期間t312に重ならないか否かである。
ステップS210で、図5にように重ならないと判断された場合、露光動作開始タイミングを変更せずに次のシャッター制御を行うステップS212へ移行する。
ステップS210で、図6にように重なると判断した場合、ステップS211へ移行する。ステップS211では、カメラマイコン101により、撮像素子103の1ライン目のリセット動作開始タイミングを算出する。具体的には、図7に示すような、予測した光源の明るさが最小になる時刻と、商用電源周期のゆらぎによる誤差分を加味した時刻に掛かることがない、最小の遅延で済む時刻t302である。そして、この時刻を次のシャッター制御を行うステップS212での露光動作開始タイミングとして設定し、ステップS212へ移行する。
ステップS212では、カメラマイコン101により、ステップS204でのフリッカー検出演算により求めた明滅周期の予測結果から、設定した露光動作開始タイミングから終了までの基準光量に対する露光量差の算出を行う。
図8は光量変化と積分された露光量を示す。図8(a)は太陽光等の短期間では光量変化が極小さい光量(以下、基準光量とする)を点線で示し、フリッカー発生時の光量を実線で示している。図8(b)は基準光量時のシャッター開始信号からの積分された露光量を点線で示し、フリッカー発生時におけるシャッター開始信号からの積分された露光量を実線で示している。図8(a)と図8(b)の横軸は同じ時間軸を表している。
図8で示すように、基準光量である点線の場合は、積分された露光量は直線的に増えていくので所定の時間間隔の露光量は常に一定である。つまり、ユーザが任意に設定可能なシャッタースピードTvでの露光時間Tにおいて、撮像素子103のライン画素毎の露光量は同じである。この一定である露光量を本実施形態では基準露光量とする。
それに対し、フリッカーが発生していて光量が変化する実線の場合は、積分された露光量は曲線となる。そのため、所定の時間間隔の露光量はタイミングによって変化してしまう。つまり、ユーザが任意に設定可能な露光時間Tにおいて、撮像素子103のライン画素毎の露光量は増減してしまう。このように、ライン毎に基準露光量に対する露光量の差である露光量差が生じてしまう。
ステップS213で、ステップS212にて求めた露光量差を用いて、撮像素子103の各ラインの露光時間の補正が必要であるか否かを判断する。例えば、閾値を±0.3EVとしてもよい。
ステップS213で、撮像素子103の各ラインの露光時間の補正が必要であると判断すると、ステップ214で露光時間の補正を行うための幕走行中の走査曲線の算出を行う。
図9は電子先幕・メカ後幕の幕走行中の走査曲線とフリッカーにより光量が変化する場合の積分された露光量を示す。
ここで、あらかじめ測定してあるメカ後幕の幕走行中の走査曲線からあるタイミングtaに注目してみると、このときに必要な露光量Lから、電子先幕シャッターの露光開始タイミングはtcとなり、露光時間はT’となる。ここからわかるようにフリッカー発生時の光量が変化する場合に、画面全体の露光量を一定にするためにはT’の時間を、電子先幕である撮像素子103の全てのラインでの露光開始タイミングを求める必要がある。そして、その撮像素子103のライン毎に変化するT’時間で電子先幕シャッターの幕走行の走査曲線を制御して変化させることで画面全体の露光量を一定とすることができる。
また、本実施形態ではシャッターの幕走行制御を容易にするために線形近似でフリッカー時の先幕走行中の走査曲線の算出を行っている。露光量を均一にするために基準光量時の先幕走行中の走査曲線と比べ、フリッカー時の先幕走行の走査曲線は、撮像素子103の1ライン目付近では露光時間が短く、最終ライン付近では露光時間が長くなるように設定される。
ステップS215では、ステップS214にて求めた先幕走行中の走査曲線の変化をもとに、撮像素子103を使用した電子先幕の幕走行中の走査速度を制御して変化させるための各ラインの線順次リセットタイミングを算出する。
ステップS216では、撮像素子103に光束を導けるよう、カメラマイコン101により不図示のミラー駆動機構を作動させ、ハーフミラー105をミラーアップ状態に移動させる。
ステップS217で、カメラマイコン101は、露光動作の開始から終了による撮像を開始させる。そのために、ステップS218で、撮像素子103は、ステップS215で求めた電子先幕を制御するための各ラインの線順次に走査させ、リセットタイミング毎に、各ラインの画素への電荷をリセットしたのち電荷の蓄積を開始する。
これに引き続いて、ステップS219でメカの後幕シャッター104を走行させて走査させ、遮光するにより撮像素子103のライン毎の画素への電荷蓄積を無くすことで、各ラインの画素への露光動作を終了させる。
ステップS220で、撮像素子103の各ラインの画素の電荷蓄積を1ライン目から最終ラインまで線順次にフローティングデュフュージョン(不図示)部に転送する転送動作を行う。続いて、各画素にあるフローティングデュフュージョン(不図示)部で保持した電荷が電圧に変換され、画素データ(画素信号)として読み出し回路(不図示)に出力する。読み出し回路(不図示)で一時的に保持された画素データは、水平走査回路(不図示)によって順次出力し、最終ラインまでの画素からの画像データの読み出しを終了することで撮像が完了する。
ステップS220で読み出した画像データは、ステップS221で記録メディア115に書き込むことで撮像が完了する。そして、ステップS222で、カメラマイコン101は不図示のミラー駆動機構を作動させミラーダウン状態に移動させる。ステップS223で、メカ式の後幕シャッター104を不図示の後幕シャッター駆動機構を作動させ初期位置にチャージする。但し、ステップS220、ステップS221は、ステップS222との順序が前後してもよい。
以上のように、フリッカーの影響を低減させるシャッター制御として、図7に示すように、シャッターによる露光開始から終了までの動作期間が、フリッカー周期検出手段により予測した光源の明るさが最少になる時刻と、少なくとも商用電源周期のゆらぎによる誤差分を加味した時刻に掛かることがないように、前記シャッター手段による露光開始タイミングを最小の遅延で済むように調整している。
さらに、調整した露光開始から終了までの動作期間内において、図8、図9のように、基準露光量に対する差異を算出して予測し、所定値以上の差異が生じた場合に、前記基準露光量に応じて電子先幕の幕走行中の走査速度を制御して変化させている。このように、フリッカーの特徴点のタイミングに基づいて撮影隊タイミングを制御することにより、撮影時のレリーズタイムラグが遅くなることや、フリッカーの影響による一つの画像内で露出ムラや色ムラを低減することができる。
撮影が終了したら、ステップS224でカメラマイコン101は、レリーズスイッチSW2の状態を確認する。レリーズスイッチSW2がONされている場合、連続撮影(連写)が行われると判断し、ステップS209のシーケンスから繰り返して動作が行われる。
なお、ステップS209から動作が行われるのは、連続撮影中に光源が周波数の異なる別の電源に変化する可能性は低く、連続撮影中の光量変化周期のズレは、一般的な商用電源周波数に対するゆらぎ分+0.4Hzによる誤差分のズレだけと考えてよいためである。
以上のように、連続撮影時においても、フリッカーの影響を低減させるシャッター制御として、図1のステップS208からステップS223に示す動作を繰り返す。これにより、連続撮影時のコマ速が遅くなることや、撮影した複数の画像間での露出や色温度のばらつきの発生を抑えることができる。
また、本実施形態では、電子式の先幕シャッターとメカ式の後幕シャッターを用いて撮像素子103の露光量を制御する電子先幕シャッター先幕の幕走行中の走査速度を制御して変化させることで、フリッカーの影響を低減させた画像を撮影する説明を行った。しかし、後幕にステッピングモーターでシャッター幕を走査させるシャッター等により、後幕走行中の走査速度を制御して変化させて行ってもよい。その場合、本実施形態で説明した先幕走行中の走査速度の制御による変化と同様の方法で、後幕走行中の走査速度の制御による変化を行い、画面全体の露出量を一定とすればよい。あるいは、先幕走行中の走査速度の制御による変化と、後幕走行中の走査速度の制御による変化との組み合わせにより画面全体の露光量を一定とすればよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 カメラ本体、101 CPU(カメラマイコン)、103 撮像素子、
104 メカ式後幕シャッター、108 測光センサー、112 ICPU

Claims (3)

  1. 撮像素子と、
    少なくとも先幕と後幕の一方が走行速度を可変可能であるシャッター手段と、
    前記シャッターによる露光開始から終了までの動作期間の算出手段およびその制御手段と、
    所定の周波数に応じて光源の明るさが変動するフリッカー周期を検出する周期検出手段と、
    前記フリッカー周期中の光量変化量を算出する手段と、
    を有する撮像装置において、
    前記フリッカーが発生している場合に、
    前記シャッターによる露光開始から終了までの動作時間が前記フリッカー周期よりも短い際には、
    前記シャッターによる露光開始から終了までの動作期間が、前記フリッカー周期検出手段により予測した光源の明るさが最小になる時刻と、少なくとも商用電源周期のゆらぎによる誤差分を加味した時刻に掛かることがないように、
    前記シャッター手段による露光開始タイミングを最小の遅延で済むように前記制御手段により調整するとともに、
    前記調整した露光開始から終了までの動作期間内において、前記フリッカーによる光量変化量の算出手段により基準露光量に対する露光量の差異を算出して予測し、
    所 定値以上の差異が生じた場合に、前記基準露光量に対する露光量の差異に応じて前記シャッター手段のうち少なくとも先幕と後幕のうち一方で幕走行中の走査速度を制御して変化させることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記シャッター手段は、複数の画素を有するXYアドレス型の撮像素子の画素への受光を順番に停止するように遮光するメカ式の後幕シャッターを有するフォーカルプレーン型のシャッターと、
    メカ式の後幕シャッターの走査に先行して、前記撮像素子の画素をラインごとに順番にリセットし、画素に電荷の蓄積を開始させて走査する電子式の先幕シャッターを用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記シャッター手段は、先幕もしくは後幕の少なくてもいずれか一方に、ステッピングモーターでシャッター幕を走査させるシャッターを用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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