JP2020084701A - 鉄筋支持構造、鉄筋支持モジュール、及び鉄筋支持治具 - Google Patents

鉄筋支持構造、鉄筋支持モジュール、及び鉄筋支持治具 Download PDF

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Abstract

【課題】横筋(鉄筋)が落下するのを、より確実に防止して、より安全性を高めることができる鉄筋支持構造、鉄筋支持モジュール、及び鉄筋支持治具を提供する。【解決手段】鉄筋支持構造10を、表面40及び裏面42を有する帯板状の本体部44と、本体部44から表面40及び裏面42に対して平行な方向に突出し、横筋14が載置され把持されるように構成された鉄筋把持部46と、本体部44の表面40及び裏面42に対して垂直方向に設けられたボルト50と、ボルトが係合される係合溝54を有し、横筋14が鉄筋把持部46から離脱するのを規制する離脱規制状態とするように構成された鉄筋規制部材56と、離脱規制状態で、鉄筋規制部材56を本体部44に固定する固定手段と、離脱規制状態において、鉄筋規制部材56が係合されるストッパー64と、を備えて構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、吊り上げ又は吊り下げる鉄筋が落下しないように支持する鉄筋支持構造、鉄筋支持モジュール、及び鉄筋支持治具に関する。
従来から、例えば、橋梁の橋脚を形成するために、その構成部材である横筋(鉄筋)を、橋脚を形成していく施工現場の周辺で、横方向に向けて支持し吊り上げ、施工現場に搬入することが行われている。クレーンで吊り下げた鉄筋支持治具により、複数本の横筋を上下方向に配列した状態で支持し、複数本の横筋を施工現場に搬入していく。複数本の横筋の施工現場への搬入は複数回行われる。施工現場において、搬入される複数本の縦筋と共に搬入される複数本の横筋を上方向へ継ぎ足していくことにより、鉄筋組立工程が完了し、その後コンクリートを打ち込んで橋脚が形成される。
特許文献1には、装置本体部と、装置本体部に回動自在に設けられた複数の横筋載置部材と、複数の横筋載置部材に接続した横筋載置部材回動部材と、装置本体部に回動自在に設けられた複数の横筋外止部材と、複数の横筋外止部材に接続した横筋外止部材回動部材とを備えた鉄筋移動装置(鉄筋支持治具)が開示されている。特許文献1に記載された鉄筋移動装置は、横筋載置部材回動部材及び横筋外止部材回動部材を作動させることにより、複数の横筋載置部材及び複数の横筋外止部材を同時に回動させて、横筋載置部材と横筋外止部材との間に横筋を挟持して支持することができる。
特開2012−102558号公報
しかしながら、鉄筋支持治具が支持する横筋(鉄筋)は、例えば約900kgの重量物であり、鉄筋支持治具から落下した時の危険性が大きいため、横筋が鉄筋支持治具から落下するのを、より確実に防止して、より安全性を高める必要がある。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、吊り上げ又は吊り下げる横筋(鉄筋)が落下するのを、より確実に防止して、より安全性を高めることができる鉄筋支持構造、鉄筋支持モジュール、及び鉄筋支持治具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の鉄筋支持構造は、鉄筋を横方向に向けた状態で支持し吊り上げるための鉄筋支持構造であり、
表面及び裏面を有する帯板状の本体部と、
前記本体部から前記表面及び前記裏面に対して平行な方向に突出し、前記本体部の長手方向が上下方向に向けられ前記鉄筋が横方向に向けられた状態で該鉄筋が載置され把持されるように上方が開口して構成された鉄筋把持部と、
前記本体部の前記表面及び前記裏面に対して垂直方向に設けられた基軸と、
前記基軸が係合される係合溝を有し、前記本体部の前記表面及び前記裏面に対して平行な方向に移動可能であり、前記鉄筋把持部に把持された鉄筋の上部を覆うことにより該鉄筋が該鉄筋把持部から離脱するのを規制する離脱規制状態とするように構成された鉄筋規制部材と、
前記離脱規制状態で、前記鉄筋規制部材を前記本体部に固定するように構成された固定手段と、
前記離脱規制状態において、前記鉄筋規制部材が係合されるストッパーと、を備え、
前記離脱規制状態において、前記係合溝が前記鉄筋規制部材の前記鉄筋把持部に対する移動を規制するとともに、前記ストッパーが該鉄筋規制部材の該鉄筋把持部に対する回動を規制するように構成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の鉄筋支持構造は、前記鉄筋支持構造において、前記鉄筋規制部材の前記係合溝は略L字形状であることを特徴とする。
請求項3に記載の鉄筋支持構造は、前記鉄筋支持構造において、前記鉄筋把持部の上部を開放して、前記鉄筋を該鉄筋把持部に該上部から載置し又は該鉄筋を該鉄筋把持部の該上部から離脱させることが可能な開放状態と、前記離脱規制状態とにおいて、該鉄筋規制部材が前記ストッパーに係合するように構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の鉄筋支持モジュールは、前記鉄筋支持構造を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の鉄筋支持治具は、前記鉄筋支持モジュールを、複数個、互いに回動可能に連結して構成したことを特徴とする。
本発明の鉄筋支持構造、鉄筋支持モジュール、及び鉄筋支持治具によれば、横筋(鉄筋)が鉄筋把持部から離脱するのを規制する離脱規制状態において、係合溝が鉄筋規制部材の鉄筋把持部に対する移動を規制するとともに、ストッパーが鉄筋規制部材の鉄筋把持部に対する回動を規制するように構成されているため、鉄筋把持部に把持された鉄筋の上部を覆う鉄筋規制部材の移動及び回動を防止できる。これにより吊り上げ又は吊り下げる横筋(鉄筋)が落下するのを、より確実に防止して、より安全性を高めることができる。
本発明に係る鉄筋支持構造の実施形態を示す図であり、(a)は本発明に係る鉄筋支持構造を示す側面図であり、(b)は外リンクと鉄筋支持モジュールとの関係を示す拡大正面図である。 図1(a)に示す鉄筋支持構造を示す要部拡大図であり、(a)は側面図であり、(b)はA−A線切断部断面図である。 図1(a)に示す鉄筋支持構造及び鉄筋支持モジュールの使用状態を示す正面図である。 図1(a)に示す鉄筋支持構造及び鉄筋支持モジュールの使用状態を示す側面図であり、(a)は横筋を載置した状態を示し、(b)は(a)から更に作業が進んだ状態を示す。 図1(a)に示す鉄筋支持構造及び鉄筋支持モジュールの使用状態を示す側面図であり、(a)は図4(b)から更に作業が進んだ状態を示し、(b)は(a)から更に作業が進んだ状態を示す。 図1(a)に示す鉄筋支持構造の使用状態を示す拡大側面図であり、(a)は図4(a)に、(b)は図4(b)に、それぞれ対応するものである。 図1(a)に示す鉄筋支持構造の使用状態を示す拡大側面図であり、(a)は図5(a)に、(b)は図5(b)に、それぞれ対応するものである。 本発明に係る鉄筋支持治具を中間支持材によって吊り下げた状態を示す平面図である。 本発明に係る鉄筋支持構造の他の実施形態を示す要部拡大図であり、(a)は側面図であり、(b)はB−B線切断部断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。図1〜図8において、符号10は、本発明の鉄筋支持構造を示し、符号16は、本発明の鉄筋支持モジュールを示し、符号12は、本発明の鉄筋支持治具を示す。
(構成)
(鉄筋支持治具12の構成)
鉄筋支持治具12は、図1及び図3に示すように、横方向に向けた横筋(鉄筋)14を支持する鉄筋支持構造10を複数(例えば2個)備えた鉄筋支持モジュール16を複数(例えば5個)備えて構成される。鉄筋支持モジュール16と他の鉄筋支持モジュール16とは、図1に示すように、外リンク18を介して互いに回動可能なように連結される。外リンク18は、図1(b)に示すように、2枚のリンク板200が介装部材202を介して連結固定されて構成されている。2枚のリンク板200は、2個の鉄筋支持モジュール16に、連結具204により、回動可能なように連結されている。連結治具204は、ボルト206とボルト206に溶接されたナット208とから構成されている。ボルト206は、鉄筋支持モジュール16の本体部44及び2枚のリンク板200に回動可能に貫通され、ナット204と共に、本体部44及び2枚のリンク板200に対して回動可能なように構成されている。すなわち、鉄筋支持モジュール16と外リンク18とはピン結合され、鉄筋支持治具12は、チェーン状である。鉄筋支持治具12は、図3に示すように、上端に吊り金具20を有し、吊り金具20に連結したシャックル22、シャックル22に連結したワイヤー24、ワイヤー24に連結したシャックル26、シャックル26に連結した中間支持材28(図8に平面図を示す)、中間支持材28に連結したシャックル30、シャックル30に連結したワイヤー32、ワイヤー32に連結したシャックル34、シャックル34に連結したレッカーリング36、及びレッカーリング36に連結した玉掛38を介して、クレーン車(図示しない)によって吊り上げ又は吊り下げることができるように構成されている。
(鉄筋支持構造10の構成)
(本体部44及び鉄筋把持部46の構成)
鉄筋支持構造10は、図1及び図2に示すように、表面40及び裏面42を有する帯板状の本体部44(図1及び図2における上下方向(Z軸方向)を長手方向とし、所要の長さを有する。)と、本体部44から表面40及び裏面42に対して平行な方向に突出する鉄筋把持部46とを備える。所要の長さは、横筋(鉄筋)の吊り下げ方向の間隔に応じて適宜設定する。また、以後の説明の便宜上、一方の面を表面40、他方の面を裏面42と称する。1個の鉄筋支持モジュール16は、連続する複数(例えば2個)の本体部44を備える。鉄筋把持部46は、側面視において先端部48を上方に位置させて略L字形状又は湾曲形状の一部をなす。鉄筋把持部46は、本体部44の長手方向が上下方向に向けられ、先端48を上にした状態で、横筋14が把持されるように構成されている。鉄筋把持部46は、横筋(鉄筋)14を上方から嵌め入れて把持できるよう上方が開口している。
(ボルト50及び鉄筋規制部材56の構成)
鉄筋支持構造10は、本体部44の幅方向の略中央であって、鉄筋把持部46の上方近傍において、溶接52によって本体部44に固定されたボルト50を備える。図2(b)に示すように、ボルト50は、頭部51と脚部(軸部)53とから構成され、脚部53が本体部44の表面40及び裏面42に対して垂直方向の基軸を構成する。鉄筋支持構造10は、ボルト50の脚部53に係合される係合溝54を有する鉄筋規制部材56を備える。鉄筋規制部材56は、図4及び図5に示すように、係合溝54がボルト50の脚部53に係合された状態で、本体部44の表面40及び裏面42に対して平行な方向(XZ平面方向)に移動可能なように構成されている。鉄筋規制部材56は、図1(a)及び図2に示すように、鉄筋把持部46に把持された横筋14の上部を覆う状態で、横筋14が鉄筋把持部46から離脱するのを規制する離脱規制状態とすることが可能であるように構成されている。係合溝54は、離脱規制状態において、側面視で、略L字形状をなし、略L字形状の先端58付近は、横筋14の離脱規制状態において、本体部44の長手方向と平行な規制溝60を有する。係合溝54は、全ての位置において脚部53の外径よりわずかに大径である。規制溝60は、ボルト50の脚部53に係合していることにより、鉄筋規制部材56が本体部44の長手方向に対して垂直及び斜め方向(XZ平面方向)へ移動することを規制する移動規制部を構成する。すなわち、係合溝54は、離脱規制状態において、鉄筋規制部材56の鉄筋把持部46に対するXZ平面方向の移動を規制するように構成されている。
(蝶螺子(固定手段)62の構成)
鉄筋支持構造10は、図1(a)及び図2に示すように、横筋14の離脱規制状態において、ボルト50の脚部53に螺合されて鉄筋規制部材56を押圧し、鉄筋規制部材56を本体部44に固定する雌螺子である蝶螺子62を備える。図2に示すように、蝶螺子62から離脱するのを防止する突起78が、ボルト50の脚部53に固定されている。蝶螺子62の代替としてナットを使用してもよい。
(ストッパー64の構成)
鉄筋支持構造10は、図2に示すように、横筋14の離脱規制状態において、鉄筋規制部材56が係合され、鉄筋規制部材56の鉄筋把持部46に対する回動を規制するストッパー64を備える。ストッパー64は、側面視において四角形状であり、下辺66が溶接68によって本体部44に固定されている。また、ストッパー64は、強固且つ安定した状態に本体部44に固定するために、中心に孔70を有し、孔70が溶接(図示しない)によって本体部44に固定されている。ストッパー64は、離脱規制状態において上辺72が鉄筋規制部材56の接触面74に接触することによって鉄筋規制部材56の時計まわり(図2(a)において)の回動を規制するように構成されている。また、ストッパー64は、離脱規制状態において側辺76が鉄筋規制部材56の突出面77に接触することによって鉄筋規制部材56の反時計まわりの回動を規制するように構成されている。また、ストッパー64は、鉄筋規制部材56を回動又は移動させ、鉄筋把持部46の上部を開放した開放状態(図4(a)及び図6(a)に示す)において、鉄筋規制部材56が係合され、側辺76を鉄筋規制部材56の接触面74に接触できるように構成されている。ストッパー64は、開放状態において、側辺76を接触面74に接触させて鉄筋規制部材56の反時計まわりの回動を規制できるように構成されている。ストッパー64は、断面が四角形であることにより、上辺72が第1のストッパー面を構成し、側辺76が第2のストッパー面を構成する。
(作用及び効果)
本発明の鉄筋支持構造10、鉄筋支持モジュール16及び鉄筋支持治具12に横筋14を取り付け支持する作用及び効果について以下に説明する。特に明記する場合を除いて、時系列に沿って説明する。また、複数個の鉄筋支持構造10(例えば、図1(a)に示す3個の鉄筋支持構造10)において一つの作業をした後に次の作業をする。
図4(a)及び図6(a)に示すように、鉄筋把持部46の上部を開放した開放状態において、横筋14が鉄筋把持部46に載置され把持される。この時、ボルト50の脚部53及び鉄筋規制部材56に蝶螺子62が締結され、鉄筋規制部材56が本体部44に固定されている。また、鉄筋規制部材56の接触面74(図6(a)に示す)がストッパー64の側辺76に接触し、鉄筋規制部材56がストッパー64に係合している。そして、鉄筋把持部46に鉄筋14が嵌め入れられる。
蝶螺子62が反時計まわりに回動させられ、蝶螺子62がボルト50の脚部53に対して緩められ、鉄筋規制部材56から離隔され(Y軸(図2(a)に示す)負方向)、鉄筋規制部材56が回動可能な状態となる。この時、ストッパー64の側辺76から鉄筋規制部材56の接触面74へ反力が負荷される。このため、蝶螺子62を緩めるために鉄筋規制部材56を工具等で保持し固定しなくとも、鉄筋規制部材56が蝶螺子62と共に反時計まわりに回動してしまうことはない。
鉄筋規制部材56が、図4(b)及び図6(b)に示すように、時計まわりに回動させられる。鉄筋規制部材56が、図5(a)及び図7(a)に示すように、斜め上へ係合溝54に沿って移動される。鉄筋規制部材56が、図5(b)及び図7(b)に示すように、時計まわりに回動させられ、鉄筋把持部46の上部に位置する状態となる。
鉄筋規制部材56が、下方向(Z軸負方向)へ規制溝60に沿って移動させられ、ストッパー64に係合して停止させられ、図1(a)及び図2に示すように、鉄筋規制部材56が、鉄筋把持部46に載置された横筋14の上部を覆う状態となる。この時、ボルト50の脚部53が規制溝60に嵌合され、規制溝60がボルト50の脚部53に係合される。蝶螺子62が時計回りに回動させられ、蝶螺子62がボルト50の脚部53に対して締結され鉄筋規制部材56を押圧する。ボルト50の頭部51(図2(b)に示す)及び鉄筋規制部材56によって本体部44が挟持される状態で、鉄筋規制部材56が本体部44に固定される。これにより、横筋14が鉄筋把持部46から離脱するのを規制する離脱規制状態となる。蝶螺子62を時計回りに回動する時、ストッパー64の上辺72から鉄筋規制部材56の接触面74へ反力が負荷される。このため、蝶螺子62を回動するために鉄筋規制部材56を工具等で保持し固定しなくとも、鉄筋規制部材56が蝶螺子62と共に時計まわりに回動してしまうことはない。
上述のように、ストッパー64は、蝶螺子62を緩めて横筋14を鉄筋把持部46に載置する時(図4(a)及び図6(a)に示す状態において)、及び蝶螺子62を締めて鉄筋規制部材56を本体部44に固定する時(図1(a)に示す状態において)、鉄筋規制部材56の回動を防止できる。また、ストッパー64は、鉄筋規制部材56を下方向(Z軸負方向)へ規制溝60に沿って移動させる(図5(b)及び図7(b)に示す状態から図1(a)に示す状態へ移動させる時)時、鉄筋規制部材56を停止させることができる。このため、1個のストッパー64が、3回に渡って、鉄筋規制部材56を停止させる部材として機能し、鉄筋支持構造10全体をコンパクトに構成できる。
以上のようにして、複数個の鉄筋支持構造10に横筋14の取り付けが行われた後、次の複数個の鉄筋支持構造10に横筋14の取り付けが行われ、複数個の鉄筋支持構造10ずつ横筋14の取り付けが行われていく。複数個の鉄筋支持構造10ずつ横筋14の取り付けが行われる作業は、クレーン車を使用し、鉄筋支持治具12を玉掛38(図3に示す)及び中間支持材28(図3及び図8に示す)等によって吊り上げていきながら行われていく。全ての横筋14の鉄筋支持治具12への取り付けが終了すると、横筋14及び鉄筋支持治具12等が、図3に示す状態で施工現場に搬入される。
本発明の実施形態に係る鉄筋支持構造10によれば、横筋14が鉄筋把持部46から離脱するのを規制する離脱規制状態(図2に示す状態)において、係合溝54が鉄筋規制部材56の鉄筋把持部46に対する移動を規制するとともに、ストッパー64が鉄筋規制部材56の鉄筋把持部46に対する回動を規制することができる。このため、振動によって蝶螺子62が緩んでも、鉄筋規制部材56が鉄筋把持部46に対して移動又は回動することはなく、離脱規制状態が解除されることはない。これにより、横筋14が鉄筋支持構造10から落下するのを、より確実に防止して、より安全性を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されない。例えば、図9に示す鉄筋支持構造100、並びに、鉄筋支持構造100を含む鉄筋支持モジュール及び鉄筋支持治具であってもよい。鉄筋支持構造100は、上述した鉄筋支持構造10と同様に、本体部44と、鉄筋把持部46と、ボルト(基軸)50と、鉄筋規制部材56と、ストッパー64と、を備えている。鉄筋支持構造100は、鉄筋支持構造10の蝶螺子(固定手段)62の代替として、本体部44に設けられた係合孔210及び鉄筋規制部材56に設けられた係合孔110に係合される係合ピン102(固定手段)を備える。
係合ピン102は、フラップピンと呼ばれて市販されているものであり、円柱形状のピン本体104と、ピン本体104に対して回動軸106のまわりに回動可能な回動爪108とを備える。ピン本体104は、図9(a)に示すように、先端に溝112を備える。回動爪108は、溝112内に設けられ、溝112内で、図9(b)に示すように、回動軸106のまわりに回動させることが可能なように構成されている。係合ピン102を貫通させるために、本体部44には係合孔210が設けられ、鉄筋規制部材56には係合孔110が設けられている。回動爪108の長さは、係合孔210及び係合孔110の長さよりも長い。係合ピン102は、回動爪108がピン本体104と平行な状態(図9(b)に破線で示す)で、係合孔210及び係合孔110に貫通(図9(b)におけるY軸負方向に)させた後、回動爪108を、溝112内で回動軸106のまわりに回動させ、ピン本体104に対して垂直方向(図9(b)に実線で示す)に向けることができる。この時、回動爪108と溝112との摩擦力により、回動爪108がピン本体104に対して垂直方向の状態が維持される。回動爪108の長さは係合孔210及び係合孔110の直径よりも長いため、ピン本体104が係合孔110から抜けることはなく、係合ピン102が本体部44及び鉄筋規制部材56に係合された状態が維持される。これにより、鉄筋規制部材56がボルト50の脚部53のまわりに回動しないようにして、鉄筋規制部材56を本体部44に固定する。ピン本体104の一端付近にはワイヤー114の一端が連結されたワイヤー孔116が設けられている。ワイヤー114の他端がボルト50の頭部51に連結されることにより、係合ピン102が落下するのを防止できる。なお、図9(b)に示すナット118は鉄筋規制部材56に接触せず、ナット118によって鉄筋規制部材56が本体部44に固定されることはない。
鉄筋支持構造100は、振動によって係合ピン102が本体部44から離脱しても、係合溝54が鉄筋規制部材56の鉄筋把持部46に対する移動を規制するとともに、ストッパー64が鉄筋規制部材56の鉄筋把持部46に対する回動を規制することができる。このため、鉄筋規制部材56が鉄筋把持部46に対して移動又は回動することはなく、離脱規制状態が解除されることはなく、横筋14が鉄筋支持構造10から落下することはない。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、本発明は、図面に記載した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、規制溝60の方向は、横筋14の離脱規制状態において、本体部44の長手方向と平行な方向に限定されず、本体部44の長手方向に対して斜め方向であってもよい。
10:鉄筋支持構造
12:鉄筋支持治具
14:横筋(鉄筋)
16:鉄筋支持モジュール
18:外リンク
20:吊り金具
22、26、30、34:シャックル
24、32:ワイヤー
28:中間支持材
36:レッカーリング
38:玉掛
40:表面
42:裏面
44:本体部
46:鉄筋把持部
48:先端
50:ボルト(基軸)
52:溶接
54:係合溝
56:鉄筋規制部材
58:先端
60:規制溝
62:蝶螺子(固定手段)
78:突起
64:ストッパー
66:下辺
68:溶接
70:孔
72:上辺
74:接触面
76:側辺
100:鉄筋支持構造
102:係合ピン(固定手段)


上記目的を達成するために、請求項1に記載の鉄筋支持構造は、鉄筋を横方向に向けた状態で支持し吊り上げるための鉄筋支持構造であり、
表面及び裏面を有する帯板状の本体部と、
前記本体部から前記表面及び前記裏面に対して平行な方向に突出し、前記本体部の長手方向が上下方向に向けられ前記鉄筋が横方向に向けられた状態で該鉄筋が載置され把持されるように上方が開口して構成された鉄筋把持部と、
前記本体部の前記表面及び前記裏面に対して垂直方向に設けられた基軸と、
前記基軸が係合される係合溝を有し、前記本体部の前記表面及び前記裏面に対して平行な方向に移動可能であり、前記鉄筋把持部に把持された鉄筋の上部を覆うことにより該鉄筋が該鉄筋把持部から離脱するのを規制する離脱規制状態とするように構成された鉄筋規制部材と、
前記離脱規制状態で、前記鉄筋規制部材を前記本体部に固定するように構成された固定手段と、
前記離脱規制状態において、前記鉄筋規制部材が係合されるストッパーと、を備え、
前記ストッパーは、上辺及び側辺を有し、該上辺は、前記離脱規制状態において前記鉄筋規制部材の側面視における時計まわりの回動を規制する第1のストッパー面を構成し、該側辺は、該離脱規制状態において該鉄筋規制部材の側面視における反時計まわりの回動を規制する第2のストッパー面を構成し、
前記係合溝は、前記離脱規制状態において、前記本体部の長手方向と平行な規制溝を有し、
前記規制溝は、前記離脱規制状態において、前記本体部の長手方向に対して垂直及び斜め方向の移動を規制するように構成されたことを特徴とする。

Claims (5)

  1. 鉄筋を横方向に向けた状態で支持し吊り上げるための鉄筋支持構造であり、
    表面及び裏面を有する帯板状の本体部と、
    前記本体部から前記表面及び前記裏面に対して平行な方向に突出し、前記本体部の長手方向が上下方向に向けられ前記鉄筋が横方向に向けられた状態で該鉄筋が載置され把持されるように上方が開口して構成された鉄筋把持部と、
    前記本体部の前記表面及び前記裏面に対して垂直方向に設けられた基軸と、
    前記基軸が係合される係合溝を有し、前記本体部の前記表面及び前記裏面に対して平行な方向に移動可能であり、前記鉄筋把持部に把持された鉄筋の上部を覆うことにより該鉄筋が該鉄筋把持部から離脱するのを規制する離脱規制状態とするように構成された鉄筋規制部材と、
    前記離脱規制状態で、前記鉄筋規制部材を前記本体部に固定するように構成された固定手段と、
    前記離脱規制状態において、前記鉄筋規制部材が係合されるストッパーと、を備え、
    前記離脱規制状態において、前記係合溝が前記鉄筋規制部材の前記鉄筋把持部に対する移動を規制するとともに、前記ストッパーが該鉄筋規制部材の該鉄筋把持部に対する回動を規制するように構成された鉄筋支持構造。
  2. 前記鉄筋規制部材の前記係合溝は略L字形状である請求項1に記載する鉄筋支持構造。
  3. 前記鉄筋把持部の上部を開放して、前記鉄筋を該鉄筋把持部に該上部から載置し又は該鉄筋を該鉄筋把持部の該上部から離脱させることが可能な開放状態と、前記離脱規制状態とにおいて、該鉄筋規制部材が前記ストッパーに係合するように構成された請求項1又は2に記載する鉄筋支持構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載する前記鉄筋支持構造を含む鉄筋支持モジュール。
  5. 請求項4に記載する鉄筋支持モジュールを、複数個、互いに回動可能に連結して構成した鉄筋支持治具。
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