JP2020083424A - キャリアテープ本体及びキャリアテープ - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的厚みの小さい電子部品に対しても乗り上げを適切に抑制する。
【解決手段】電子部品を収納可能なポケット部がそれぞれ長手方向に所定間隔で設けられたキャリアテープ本体であって、長手方向で複数のポケット部の間に延在する部位の表面に対して突出する突出部が、ポケット部の外周縁部のうちの、長手方向に交差する方向に延在する縁部に対して形成される、キャリアテープ本体が開示される。
【選択図】図1

Description

本開示は、キャリアテープ本体及びキャリアテープに関する。
従来、ベアチップ(ベアダイ)やICチップなどの電子部品は、キャリアテープ本体のポケット部に収納されて、輸送や保管、また、電子部品の実装装置への供給などが行われている(特許文献1参照)。
一般的にキャリアテープ本体は、ポケット部に電子部品が収納された状態で上面カバーテープによりシールされ、キャリアテープを形成する。
米国特許公開第20150289427号
ところで、ベアダイなどの低背部品を収容するキャリアテープにおいては、上面カバーテープによるシール後に、ポケット部の側壁上部の角Rに、ポケット部内の電子部品が乗り上げてしまう場合がある。この点、角Rを小さくすることで乗り上げの抑制を図ることが可能であるが、低背化が更に進むと角Rの調整だけでは、乗り上げを適切に抑制することが難しくなる。
そこで、1つの側面では、本発明は、比較的厚みの小さい電子部品に対しても乗り上げを適切に抑制することを目的とする。
1つの側面では、以下のような解決手段を提供する。
(1)電子部品を収納可能なポケット部がそれぞれ長手方向に所定間隔で設けられたキャリアテープ本体であって、
前記長手方向で複数の前記ポケット部の間に延在する部位の表面に対して突出する突出部が、前記ポケット部の外周縁部のうちの、前記長手方向に交差する方向に延在する縁部に対して形成される、キャリアテープ本体である。
(2)上記(1)の構成において、前記ポケット部は、平面視で矩形の外形であり、
前記突出部は、4辺のうちの、前記長手方向に垂直な2辺の縁部に対して、前記長手方向に垂直な方向で該縁部の全幅にわたって、形成されることを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記突出部は、前記部位の表面に対する突出高さが0.01mm以上0.1mm以下であることを特徴とする。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの構成において、前記突出部は、前記長手方向の幅は、0.03mm以上1.5mm以下であることを特徴とする。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの構成において、前記部位は、トップカバーテープが前記キャリアテープ本体に貼り付けられる際に前記トップカバーテープが接合される接合部として機能することを特徴とする。
(6)電子部品を収納可能なポケット部がそれぞれ長手方向に所定間隔で設けられ、前記長手方向で複数の前記ポケット部の間に延在する部位の表面に対して突出する突出部が、前記ポケット部の外周縁部のうちの、前記長手方向に交差する方向に延在する縁部に対して形成されるキャリアテープ本体と、
前記キャリアテープ本体に貼り付けられたトップカバーテープとを含み、
前記トップカバーテープは、前記突出部の上部に当接する、キャリアテープである。
1つの側面では、本発明によれば、比較的厚みの小さい電子部品に対しても乗り上げを適切に抑制することが可能となる。
本実施形態に係るキャリアテープ本体を示す平面図である。 図1のラインA−Aに沿ったキャリアテープ本体の断面図である。 図1のラインB−Bに沿ったキャリアテープ本体の断面図である。 トップカバーテープの接合領域の説明図である。 トップカバーテープが貼り付けられた状態のキャリアテープ本体を示す断面図である。 比較例の構成の断面図である。 電子部品の乗り上げの説明図である。 電子部品の乗り上げ抑制の説明図である。 電子部品の乗り上げの説明図(比較例)である。 試験例を示す表図である。 試験例を示す表図(比較例)である。 本実施形態によるキャリアテープ本体の製造に好適な金型の一部を模式的に示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
なお、添付図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
図1は、本実施形態に係るキャリアテープ本体110を示す平面図である。図2A及び図2Bは、キャリアテープ本体110の断面図であり、図2Aは、図1のラインA−Aに沿った断面図であり、図2Bは、図1のラインB−Bに沿った断面図である。図3は、トップカバーテープ70の接合領域の説明図である。図4Aは、トップカバーテープ70が貼り付けられた状態のキャリアテープ本体110を示す断面図である。なお、図4Aで(後出の図4Bも同様)は、電子部品の図示は省略されている。図1には、キャリアテープ本体110の長手方向がX方向で示され、幅方向がY方向で示されている。以下で、上面視とは、XY平面に垂直な方向に視た場合を意味する。以下、「長手方向」とは、キャリアテープ本体110の長手方向、すなわちX方向を意味する。なお、図1及び図2Aには、キャリアテープ本体110は、長手方向で一部だけが図示されている。
キャリアテープ本体110は、0.2mmから0.6mmの厚さのテープ状の基材を加工して形成されている。テープ状の基材は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アモルファスポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどの合成樹脂、これらの樹脂にカーボンを練り込んで導電性を付与したもの、表面に導電コーティングを施したものなどで形成されている。なお、キャリアテープ本体110の幅は、8mmから24mm程度が一般的である。
このキャリアテープ本体110には、電子部品を収納するポケット部(エンボス)11が長手方向に所定間隔で設けられている。このポケット部11は、収納する電子部品の形状・寸法に応じたものとされ、本実施形態では、上面視で矩形である。なお、ポケット部11の形状は、楕円形や円形等であってもよい。
ポケット部11は、非貫通式の凹部であり、底部を有する。ポケット部11の深さは、任意であるが、収納対象の電子部品の高さに応じて決定される。すなわち、ポケット部11の深さは、収納対象の電子部品の高さよりもわずかに大きくてよい。
ポケット部11は、4方に側壁11aを有し(図6A参照)、側壁11aの上部(以下、「側壁上部」とも称する)には、角Rが付けられる。
ポケット部11は、長手方向で等間隔に所定ピッチPt1で設けられる。所定ピッチPt1は任意であるが、例えば1mm〜8mm程度であってよい。
また、キャリアテープ本体110には、実装装置などで位置決めに用いられる複数の送り孔(スプロケット孔)12が、長手方向に所定間隔でポケット部11の一方又は両側に穿設されている。送り孔12の形状や間隔は、スプロケットなどの送り機構に合わせて形成されるとよい。なお、送り孔12の直径は、0.8mmから1.5mm程度である。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、キャリアテープ本体110は、長手方向のポケット部11の縁部(X方向である長手方向に交差する方向に延在する縁部の一例)に、凸部14を有する。
凸部14は、Y方向に視て上側に凸状の形態である。凸部14は、Y方向に直線状に延在する。凸部14のX方向の寸法は、例えば0.03mm〜1.5mmの範囲内であってよい。
キャリアテープ本体110におけるX方向で凸部14間の部位は、Y方向に視て下側に凹む凹部の形態である。以下では、キャリアテープ本体110におけるX方向で凸部14間の部位を、「ポケット間部20」と称する。なお、ポケット間部20は、ポケット部11の底部よりも上側に位置する。
トップカバーテープ70は、図4Aに示すように、キャリアテープ本体110の上側表面に貼り付けられる。トップカバーテープ70は、ポケット部11内に電子部品を配置した後に、キャリアテープ本体110に貼り付けられる(ポケット部11を覆うようにキャリアテープ本体110に被せられる)。なお、トップカバーテープ70が貼り付けられた状態のキャリアテープ本体110は、「キャリアテープ」と称される。
トップカバーテープ70は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネートなどの合成樹脂を用いて形成されたテープ状の基材である。なお、これらの合成樹脂にカーボンを練り込んで導電性を付与したり、テープ状の基材の表面に導電コーティングを施したり、あるいは、帯電防止性を付与したりするものなどを用いてもよい。
トップカバーテープ70は、キャリアテープ本体110側の表面の接合領域71に接着剤又は粘着剤により形成された接着剤層を有している。接着剤としては、アクリル樹脂系、天然ゴム系、ウレタン系、エポキシ系、ポリビニルアルコール系などのものを用いることができる。
接合領域71は、線状領域71a、71bと、点状領域71cとを含む。
線状領域71a、71bは、Y方向で所定距離Lだけ離間して、X方向に平行に延在する。なお、線状領域71a、71bは、X方向に連続しているが、X方向に不連続的に設定されてもよい。所定距離Lは、ポケット部11のY方向の寸法以上である限り任意であるが、好ましくは、ポケット部11のY方向の寸法と略同一である。この場合、トップカバーテープ70がキャリアテープ本体110に貼り付けられた状態では、線状領域71a、71bは、Y方向でポケット部11の両側の位置で、X方向に沿って連続的に延在する。
点状領域71cは、Y方向で線状領域71a、71bの間に位置する態様で設定される。点状領域71cは、X方向で等間隔に所定ピッチPt2で設けられる。所定ピッチPt2は、ポケット部11のピッチPt1と略同じである。点状領域71cは、トップカバーテープ70がキャリアテープ本体110に貼り付けられた状態で、上面視でポケット間部20の略中心に位置するように形成される。なお、変形例では、点状領域71cは、1つのポケット間部20に対して2カ所以上設定されてもよい。この場合、2つ以上の点状領域71cは、X方向に並ぶ態様で設定されてもよい。あるいは、2つ以上の点状領域71cは、1つの線状領域で置換されてもよい。
トップカバーテープ70は、基本的に、上述した線状領域71a、71bによって、Y方向でポケット部11の両側の位置で、X方向に沿って連続的にキャリアテープ本体110にシールされる。
また、本実施形態では、トップカバーテープ70は、更に、上述した点状領域71cによって、図4Aに示すように、ポケット間部20の位置で、キャリアテープ本体110にシールされる。図4Aでは、ポケット部11のY方向の中心位置を通る断面が示される。
次に、比較例と対比して、本発明の効果について説明する。ここでは、まず、図5を参照して、電子部品の乗り上げの原理を説明してから、図4A及び図4B(並びに図6A及び図6B)を用いて、比較例と対比した本発明の効果について説明する。
図4Bは、比較例によるキャリアテープ本体110Aと、トップカバーテープ70との関係を示す断面図であり、図4Aの断面図に相当する。比較例によるキャリアテープ本体110Aは、本実施形態によるキャリアテープ本体110に対して、凸部14を有さない点が異なる。換言すると、比較例によるキャリアテープ本体110Aは、本実施形態によるキャリアテープ本体110に対して、凸部14に起因したポケット間部20を有さない点が異なる。従って、キャリアテープ本体110Aでは、X方向でポケット部11間は平坦な土手部90となる。
図5は、電子部品の乗り上げの説明図であり、ポケット部11の側壁上部上へ乗り上げた電子部品Sを示す断面図である。なお、本実施形態では、凸部14が形成されることで、ポケット部11の側壁上部の一部(ポケット間部20よりも上側の部分)が凸部14により形成される。
ポケット部11内の電子部品Sは、搬送中等に生じる振動等に起因して、ポケット部11内で移動し、図5に示すように、ポケット部11の側壁11aの上部(側壁上部)上に乗り上げる場合がある。なお、電子部品Sがポケット部11の側壁11aの上部(側壁上部)上に乗り上げる態様としては、図5に示すように、電子部品Sの側部がポケット部11の側壁上部に乗り、電子部品Sの側部が、トップカバーテープ70とポケット部11の側壁上部との間に挟まってしまう態様がある。このような乗り上げが生じると、実装装置の吸着手段等によりキャリアテープから電子部品Sをピックアップする際に支障が生じうる。
電子部品Sの側部は、ポケット部11の側壁上部の角Rとトップカバーテープ70との間に形成される隙間に挟まりうるが、かかる隙間は、角Rを小さくすることで低減が可能である。なお、一般的に、角Rは、製造上の観点から下限値がある。従って、本実施形態では、角Rは0よりも大きい値とされ、製造上の観点から下限値に設定されてよい。
また、ポケット部11の側壁上部の角Rの上側端点(図5の点Pt参照、以下、「Rエンド」と称する)でトップカバーテープ70が、ポケット部11の側壁上部から上側に離れており、当該上下方向の隙間が、電子部品Sの側部の厚み(すなわち電子部品Sの厚み)よりも大きければ、その上下方向の隙間に、電子部品Sの側部が挟まれやすくなる。
従って、ポケット部11の側壁上部への電子部品Sの乗り上げは、Rエンドでのトップカバーテープ70の上方への浮き上がりが、電子部品Sの側部の厚み(すなわち電子部品Sの厚み)よりも大きければ、発生しやすくなる。電子部品の厚みが比較的小さいと、Rエンドでのトップカバーテープ70の上方への浮き上がりが比較的小さくても乗り上げが生じうるので、電子部品の厚みが小さいほど(すなわち低背化が進むほど)、乗り上げが発生しやすいといえる。
図6A及び図6Bは、電子部品の乗り上げの説明図であり、それぞれ、図4A及び図4BのQ部の拡大図に相当する概略図(模式図)である。図6Aは、本実施形態の場合を示し、図6Bは、比較例(図4B)の場合を示す。図6A及び図6Bでは、ポケット部11内の電子部品Sが示される。
比較例では、図6Bに示すように、トップカバーテープ70Aがポケット部11の側壁11aの上部(側壁上部)上に、電子部品Sが乗り上げてしまいやすい。これは、トップカバーテープ70Aは、X方向でポケット部11間の領域では、略平らに延在するが、ポケット部11の側壁上部の角R付近へと積極的にトップカバーテープ70Aを当接させる手段が存在しないため、RエンドPtでの微少な浮き上がりによって隙間Δ1が生じやすいためである。
これに対して、本実施形態では、図6Aに示すように、トップカバーテープ70がポケット部11の側壁上部上に、電子部品Sが乗り上げ難い。これは、トップカバーテープ70は、凸部14で上方に持ち上げられることでX方向でポケット部11間の領域では下方に向けて延在するので、ポケット部11の側壁上部で微少な浮き上がり(RエンドPtでの微少な浮き上がり)が発生し難いためである。
より具体的には、本実施形態では、図4A及び図6Aに示すように、X方向でポケット間部20とポケット部11との間の凸部14の上面がトップカバーテープ70に接触しやすくなる。これは、特に、ポケット間部20での点状領域71cでトップカバーテープ70をキャリアテープ本体110に接合させることで、より顕著となる。ポケット間部20での点状領域71cでトップカバーテープ70をキャリアテープ本体110に接合させる場合、トップカバーテープ70に対してX方向の張力を発生させやすくなり、かかる張力が発生する場合は、より確実に、凸部14の上面がトップカバーテープ70に接触する傾向となる。
このようにして、本実施形態によれば、ポケット部11の側壁上部が凸部14により形成されることで、比較例に比べて、ポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げが生じる可能性を低減できる。また、更に、ポケット間部20でトップカバーテープ70が接合される場合は、比較例に比べて、ポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げが生じる可能性を更に低減できる。以下、ポケット部11の側壁上部が凸部14により形成されることで、ポケット部11の側壁上部で微少な浮きを低下できる機能(及びこれに伴いポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げを抑制する機能)を、「乗り上げ抑制機能」とも称する。また、ポケット間部20でトップカバーテープ70を接合することでトップカバーテープ70にX方向の張力を発生させる機能を、「ドットシールによる張力発生機能」とも称する。
ここで、上述のような、X方向でのポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げは、X方向両側でのポケット部11の側壁上部におけるY方向の任意の位置で生じうる。従って、本実施形態では、凸部14は、好ましくは、Y方向に関して、ポケット部11の延在範囲の略全体にわたって延在する。すなわち、凸部14は、ポケット部11に対して、Y方向の幅が略同じである。略同じとは、ポケット部11のY方向の幅の10%程度の相違を許容する概念である。これにより、ポケット部11の側壁上部におけるY方向の略全体にわたって、乗り上げ抑制機能の効果を発生させることができる。すなわち、ポケット部11の側壁上部におけるY方向の略全体にわたって、ポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げを抑制できる。また、凸部14がY方向でポケット部11の延在範囲の略全体にわたって延在することで、ポケット部11の側壁上部(凸部14)におけるY方向の略全体にわたって、ドットシールによる張力発生機能の効果を発生させることができる。
また、本実施形態では、上述のように、X方向でのポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げは、凸部14による乗り上げ抑制機能によって抑制されているが、かかる乗り上げは、Y方向でも生じうる。Y方向でのポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げは、凸部14による乗り上げ抑制機能(ドットシールによる張力発生機能も同様)によっては抑制できない。
この点、本実施形態では、Y方向でポケット部11に隣接して凸部14のような凸部は設けられないものの、上述のように、キャリアテープ本体110に対するトップカバーテープ70のシール位置を、Y方向でポケット部11の縁部近傍に設定することで、Y方向両側でのポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げを抑制できる。なお、Y方向でトップカバーテープ70に張力を付与することは難しいため、シール位置により、Y方向両側でのポケット部11の側壁上部への電子部品の乗り上げを抑制することが効果的である。
図7A及び図7Bは、試験例を示す表図であり、図7Aは、本実施形態の場合を示し、図7Bは、比較例(図4B)の場合を示す。
試験では、凸部14の突出高さ(ポケット間部20からの高さ)を0.01mm〜0.15mmまで複数種類変化させ、かつ、凸部14の幅(X方向の寸法)を0.03mm〜0.15mmまで複数種類変化させることで実現される計30種類の組み合わせ(実施例01〜30)について、乗り上げの有無について検証した。また、比較例についても、突出高さを0.01mm〜0.15mmまで複数種類変化させることで実現される計30種類の組み合わせ(比較例01〜06)について、乗り上げの有無について検証した。なお、比較例における突出高さとは、本実施形態におけるポケット間部20に比べた土手部90(X方向でポケット部11間の部位)の高さを表す。
試験では、ポケット部11の形状は、0.6mm×0.6mmの正方形とし、深さは0.1mmとした。凸部14の長さ(Y方向の寸法)は、ポケット部11のY方向の寸法と同じ0.6mmとした。また、所定ピッチPt1は4mmとし、長手方向で10mのキャリアテープ本体110を用いた。従って、合計2500個のポケット部11を有するキャリアテープ本体110が使用された。4G(G=重力加速度)の振動を7分間加えた後、電子部品のチップの乗り上げ個数を数えた。
比較例では、図7Bから分かるように、比較例01〜06のいずれにおいても、乗り上げが発生した。
これに対して、図7Aから分かるように、実施例01〜30のいずれのおいても、乗り上げが発生せず、上述した本実施形態の効果を確認できた。
次に、本実施形態によるキャリアテープ本体110の製造方法について概説する。
図8は、本実施形態によるキャリアテープ本体110の製造に好適な金型900の一部を模式的に示す斜視図である。
金型900は、真空成形用であり、ポケット部11を成形するための部位902と、ポケット間部20を形成するための部位904とを含む。
本実施形態によるキャリアテープ本体110は、図8に示すような金型900を用いて容易に製造できる。
なお、キャリアテープ本体110は、真空成形以外にも他の方法で形成されてもよい。例えば、キャリアテープ本体110は、プレス成形や圧空成形等により成形されてもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施形態では、好ましい例として、トップカバーテープ70は、キャリアテープ本体110のポケット間部20でシールされているが、かかるシール(ドットシール)は省略されてもよい。
11 ポケット部(エンボス)
11a 側壁
12 送り孔
14 凸部
20 ポケット間部
70 トップカバーテープ
71 接合領域
71a 線状領域
71b 線状領域
71c 点状領域
110 キャリアテープ本体

Claims (6)

  1. 電子部品を収納可能なポケット部がそれぞれ長手方向に所定間隔で設けられたキャリアテープ本体であって、
    前記長手方向で複数の前記ポケット部の間に延在する部位の表面に対して突出する突出部が、前記ポケット部の外周縁部のうちの、前記長手方向に交差する方向に延在する縁部に対して形成される、キャリアテープ本体。
  2. 前記ポケット部は、平面視で矩形の外形であり、
    前記突出部は、4辺のうちの、前記長手方向に垂直な2辺の縁部に対して、前記長手方向に垂直な方向で該縁部の全幅にわたって、形成される、請求項1に記載のキャリアテープ本体。
  3. 前記突出部は、前記部位の表面に対する突出高さが0.01mm以上0.1mm以下である、請求項1又は2に記載のキャリアテープ本体。
  4. 前記突出部は、前記長手方向の幅は、0.03mm以上1.5mm以下である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のキャリアテープ本体。
  5. 前記部位は、トップカバーテープが前記キャリアテープ本体に貼り付けられる際に前記トップカバーテープが接合される接合部として機能する、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のキャリアテープ本体。
  6. 電子部品を収納可能なポケット部がそれぞれ長手方向に所定間隔で設けられ、前記長手方向で複数の前記ポケット部の間に延在する部位の表面に対して突出する突出部が、前記ポケット部の外周縁部のうちの、前記長手方向に交差する方向に延在する縁部に対して形成されるキャリアテープ本体と、
    前記キャリアテープ本体に貼り付けられたトップカバーテープとを含み、
    前記トップカバーテープは、前記突出部の上部に当接する、キャリアテープ。
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