JP2020079838A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】交換後の消耗部品より先に装置本体の寿命を迎えることを通知し、消耗品の交換をすべきか否かをユーザに正しく判断させることが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】トナーを収容し、当該トナーを用いて画像を形成するトナーカートリッジが交換可能な画像形成装置であって、トナーカートリッジの交換をユーザに促すための画面を表示する操作部と、トナーカートリッジの寿命に関する第1の値を算出し、前記画像形成装置の寿命に関する第2の値を算出し、前記第1の値が閾値以下になったときに、前記第1の数が前記第2の値よりも所定値以上大きい場合、交換後のトナーカートリッジが寿命をむかえるよりも先に前記画像形成装置が寿命をむかえることを通知するための画面を操作部に表示させるS516。【選択図】図8
Description
本発明は、カートリッジの交換画面を表示する画像形成装置の表示制御に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に装着されるトナー補給容器などの消耗品、感光ドラム、現像器、定着器などは、画像形成装置本体の寿命に比べて短寿命である。これらは、それぞれユニット化されており、寿命に達するとユニット単位で新品に交換することにより、画像形成装置の継続的な使用に対応している。
これらのユニットの交換に際しては、画像形成装置本体を交換するのに比べれば安価に交換ができるものの、ユーザの負担が生じる。したがって適切なタイミングで、ユニットを無駄にすることなく交換できることはユーザにとってメリットがある。
以上のような交換可能なユニットについて、ユニットの交換時期をユーザに通知する技術が開示されている。特許文献1においては、消耗部品の稼働量を積算し、規定量に対する稼働量から残稼働量を算出し、その稼働量に基づき消耗部品の寿命を報知している。
特許文献1のように、消耗部品の残寿命を計算したうえで消耗部品の交換時期に達した場合に交換を促す場合、装置を利用しているユーザはその通知に従い新たな消耗部品の購入、交換を判断することになる。しかし、その時点で画像形成装置本体の寿命が残りわずかである場合、交換後の消耗部品より先に装置本体の寿命を迎えてしまい、交換後の消耗部品を寿命まで使い切ることができない可能性があった。
このように、装置寿命の状態によっては、消耗品の交換をすべきか否かをユーザに正しく判断させることができないという課題があった。そこで、本発明は、画像形成装置の本体が交換後の消耗部品よりも先に寿命をむかえることをユーザに通知することが目的である。
上記課題を解決するために本発明の画像形成装置は、トナーを収容し、当該トナーを用いて画像を形成するカートリッジが交換可能な画像形成装置であって、前記カートリッジの交換をユーザに促すための画面を表示する表示手段と、前記カートリッジの寿命に関する第1の値を算出する第1算出手段と、前記画像形成装置の寿命に関する第2の値を算出する第2算出手段と、前記第1の値が閾値以下になったときに、前記第1の数が前記第2の算出手段により算出された前記第2の値よりも所定値以上大きい場合、交換後のカートリッジが寿命をむかえるよりも先に前記画像形成装置が寿命をむかえることを通知するための画面を前記表示手段に表示させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置の本体が交換後のカートリッジよりも先に寿命をむかえることを通知することができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施例を示した画像形成装置の断面図、図2は、本発明の実施例を示した制御ブロック図である。図1、図2を用いて、基本的な構成を説明する。
図1は、本発明の実施例を示した画像形成装置の断面図、図2は、本発明の実施例を示した制御ブロック図である。図1、図2を用いて、基本的な構成を説明する。
図2の制御部300は、CPU301、RAM302、ROM303、不揮発メモリ313から構成される。CPU301は電源制御部304と接続され、画像形成装置に必要な電力の供給を制御する。
CPU301には、指示/表示手段としての、タッチパネルを含む操作部305(以下操作部とする)が接続され、ユーザは操作部305を介してCPU301にプリントジョブの実行や電源操作などの所望の動作を要求することができる。またCPU301には外部機器とのインターフェースである外部I/F306を介し、PC307の接続も可能である。CPU301は、操作部305やPC307からのプリント動作開始の指示やスリープモードからの復帰動作の指示を受け、動作を開始する。例えば、ユーザがPC307よりプリント動作開始を指示すると、CPU301は画像形成部308や、接続されたモータやファンなどから構成される各種負荷311の駆動制御を行う。
またCPU301には後述のトナーカートリッジの交換を検出するCRGセンサ309、現在の時刻を取得可能な現在時刻取得手段としての計時タイマ310が接続される。
またCPU301は、前述の通り画像形成部308を制御することが可能な構成である。画像形成部308は、図1の感光体を含むカートリッジ120a、120b、120c、120d、中間転写ベルト130、一次転写部123a〜123d、二次転写部140などの高圧、駆動の制御、及び、レーザスキャナ122a〜122dの制御が可能である。
ROM303には、画像形成の手順及び後述の説明で使用されるフローチャートの手順が記憶されている。
不揮発メモリ313にはCPU301への電源供給が停止した後にもデータを保持することが可能であり、RAM302に格納されたデータのうち、電源のOFF/ON後にも継続して使用したいデータを保存する。
また画像形成部308、CRGセンサ309、計時タイマ310、各種負荷311はそれぞれ電源制御部304に接続され、必要な電源の供給が行われる。なおCPU301は、使用する電源の系統によっては、CPU301に接続されたリレー312の駆動を制御することにより、電源の供給/遮断を切り替えることが可能である。
(基本的な画像形成動作についての説明)
図1及び図2を用いて、基本的な画像形成動作について説明する。
図1及び図2を用いて、基本的な画像形成動作について説明する。
ユーザが外部I/F306に接続したPC307からプリントジョブを実行し、CPU301へとプリント動作開始指示が通知されると、CPU301は、給紙カセット150などから用紙の給紙動作を開始する。給紙ピックアップローラ151の駆動源となる搬送モータを駆動することにより、給紙ピックアップローラ151が回転動作を行うことで給紙カセット150内の用紙が1枚ずつ給紙搬送される。このとき、用紙の給紙動作が正常に行えたか否かを給紙ピックアップセンサ152によって監視する。
一方でCPU301は、二次転写部140に用紙が到着するタイミングに間に合うように、カートリッジ120a、120b、120c、120dによって画像形成動作を開始する。120aはイエロー(以下Yと記す場合がある)、120bはマゼンタ(以下Mと記す場合がある)、120cはシアン(以下Cと記す場合がある)、120dはブラック(以下Kと記す場合がある)の画像を形成するためのカートリッジである。ユーザがカートリッジを装着、取り外し可能な構成となっている。
図3は、Yのカートリッジ120aの構成を示す図である。M、C、Kカートリッジも同様の構成である。124aは感光体、32aは帯電ローラ、33aは現像ローラ43aを有する現像器、34aは感光体クリーナーである。(なお、M、C、Kのカートリッジの各部では、それぞれ124b〜124d、32b〜32d、33b〜33d、43b〜43d、34b〜34d、に対応するものとして以降説明する。)
感光体124aと帯電ローラ32aは同一駆動である。また、現像ローラ43aは感光体124aとは別駆動となっており、感光体124aとは個別に、現像ローラ43aのみを停止することも可能な構成となっている。
感光体124aの表面が帯電ローラ32aによって帯電された後、レーザスキャナ122aから照射されるレーザにより、感光体上に静電潜像が形成される。そして、感光体124a上の静電潜像は、現像ローラ43aによって供給される現像剤によって現像される。その後、感光体124a上に現像されたトナー像は、図1の一次転写部123a〜123dにおいて一次転写電圧を印加され、図1の中間転写ベルト130へ転写される。中間転写ベルト130へ転写されたトナー像は、中間転写ベルト130の回転によって、二次転写部140へと至る。
Yカートリッジ120aは一体の交換可能部品である。Yカートリッジ120aの寿命は、現像器33aに収容されたトナーがなくなるか、または感光体124aの回転時間が所定値に到達、のいずれか、である。トナー残量はセンサを用いるか、印字画像から使用量を計算する方法もある。本実施例では、印字画像ごとのトナー量を画素数によって積算し、未使用カートリッジのトータルトナー量から積算値を減算することで、使用量測定とする。具体的な使用量測定の方法は後述する。なお、以降本実施例ではトナー残量とトナーの残寿命の表記が出てくるが、トナー残量はトナーそのものの残量を、トナーの残寿命とはトナー残量を枚数換算したものを指す。
再び、図1に戻り、説明を行う。
給紙動作により給紙カセット150から給紙された用紙は搬送路ローラ153、154、及び155により画像形成装置下流へと搬送される。CPU301はレジ前搬送センサ160を監視することで、搬送された用紙の位置を検知する。そして、レジ前搬送センサ160に用紙先端が到達したタイミングを考慮し、用紙先端と、中間転写ベルト130上のトナー像の先端が、二次転写部140で一致するよう用紙の搬送を制御する。例えば、トナー像に対し用紙が早く到着していると判断した場合、レジストローラ161で用紙を所定時間停止させた後、再度搬送を再開させることで先端を一致させる。
以上のようにして、二次転写部140に到達した用紙とトナー像に対し、二次転写電圧を印加することにより、トナー像が用紙に転写される。
二次転写後の用紙は、定着器170へと搬送され、定着器170によって用紙上のトナー像が用紙に加熱定着されると、用紙はさらに画像形成装置下流部へと搬送される。
定着後の用紙先端が用紙搬送センサ171に到達すると、CPU301は、予め操作部305、または外部I/F306を介し接続されたPC307からの指示に従って、用紙搬送路230、あるいは用紙搬送路231のどちらに搬送するのかを判断する。このとき、判断に従い、搬送フラッパ172の動作を切り替えることで、用紙の搬送先を切り替える。具体的には、両面プリント指示の場合には、用紙搬送路230へ搬送し、片面プリントあるいは両面プリントの裏面の場合には、用紙搬送路231へ搬送する。
以下、用紙搬送路231へ用紙搬送した場合について記述する。
用紙搬送路231へ搬送された用紙は、搬送ローラ232により、さらに画像形成装置下流部へと搬送される。ここでも、先述の切り替えと同様に、予め操作部305、または外部I/F306を介し接続されたPC307から指定されている指示に従い、用紙搬送フラッパ190の動作を切り替える。これにより用紙が用紙搬送路180側へ搬送されるか、用紙搬送路181側へ搬送されるかを切り換え可能な構成になっている。ユーザの排紙指定先が排紙トレイ200の場合には、用紙搬送路180側へと搬送され、排紙指定先が排紙トレイ196の場合には、用紙搬送路181側へと搬送される。
なお、上記の基本的な画像形成動作は一例であり、本発明は上記構成に限定されるものではない。
(トナーカートリッジに内包される画像形成部材寿命について)
次に、トナーカートリッジ120a〜120dの寿命について説明を行う。
次に、トナーカートリッジ120a〜120dの寿命について説明を行う。
トナーカートリッジ120a〜120dの寿命に影響を与える要因は、現像器33a〜33dのトナー残量の他、感光体ドラム124a〜124dの表面の削れが挙げられる。
ここで、トナーカートリッジ120a〜120d内の感光体ドラム124a〜124dの寿命について説明する。トナーカートリッジ120a〜120d内の画像形成部材の寿命の考え方は、色によって変わらないので、部材の番号も色の区別を付記せずに行う。
感光体ドラム124の寿命は感光体クリーナー34、および中間転写ベルト130との摺擦によって感光体ドラム124の表面が削れる。特に、トナーが感光体ドラム124上に転写されていない状態では、感光体ドラム124表面に与える影響が大きい。感光体ドラム124表面が削れることによって、トナーが感光体ドラム124に転写されず、色抜けやかすれといった画像不良が発生する。したがって感光体ドラム124の使い始めから、表面の削れによる画像不良が発生する前までを感光体ドラム124の寿命となる。
(トナーカートリッジ寿命算出方法について)
次に、トナーカートリッジ120a〜120dの寿命の算出方法について説明する。トナーカートリッジ自体の寿命についても、色によって算出方法が変わらないため、部材の番号も色の区別を付記せずに行う。
次に、トナーカートリッジ120a〜120dの寿命の算出方法について説明する。トナーカートリッジ自体の寿命についても、色によって算出方法が変わらないため、部材の番号も色の区別を付記せずに行う。
上述したようにトナーカートリッジ120の寿命は、内包される現像器33のトナーの残寿命、同じく感光体ドラム124の残寿命の内、一番残寿命が少ない部材の寿命によって決定される。
本制御では、部材の寿命比較を、それぞれの部材での印字可能枚数に換算して行う。
まず、トナーの残寿命について説明する。
トナーの初期寿命として、ROM303内に、トナーカートリッジ120未使用時の初期値を保持する。その初期値から、印字したページごとに使用した画素数を減算することで、残量%を求めることができる。
トナー消費量はページごとに異なるため、残量%を印字可能枚数に換算するには、処理が必要となる。本実施例では、ページあたりの平均ピクセルカウントを求めることで、残量%で何枚印字可能か、を求める。求めた値は、RAM302に格納する。
図4にフローチャートを示す。
CPU301は、1ジョブが終了するたびにROM303内の処理である図4を実行する。まずCPU301は、予めROM303に保持している、前述のトナーカートリッジ120未使用時の初期値である初期ピクセルカウント(PC2)を取得する(S101)。次いでCPU301は、RAM302に保持された、直前までの使用ピクセルカウント(PC3)を取得する(S102)。CPU301は、予めROM303に保持しているトナーカートリッジ120の初期ピクセルカウント(PC2)からRAM302に保持された直前までの使用ピクセルカウント(PC3)を減算することで、残ピクセルカウント(PC1)を求める(S103)。
次にCPU301は、直前までの使用ピクセルカウント(PC3)をA4サイズに換算して積算したピクセルカウント(PC4)を求め(S104)、直前に実行したジョブの印刷枚数をA4サイズに換算して積算印刷枚数(Pnum)に加算する(S105)。この時、CPU301は積算印刷枚数(Pnum)が500枚以上であるか否かを判断し(S106)、積算印刷枚数(Pnum)が500枚以上である場合はS107へと進む。この500枚とは、1枚当たりの平均ピクセルカウント(PC5)を算出するに当たり、必要なサンプル数が取得できているかどうかを判断するために設定している。したがってトナーカートリッジ120の構成等によりこの枚数が決定され、本実施例では500枚とした。CPU301はS107へ進むと、積算ピクセルカウント(PC4)と積算印刷枚数(Pnum)から、1枚当たりの平均ピクセルカウント(PC5)を算出する(S107)。一方、CPU301は積算印刷枚数(Pnum)が500枚未満の場合、予め定義されたROM303に格納された平均ピクセルカウント(PCdefine)を取得する(S108)。そして、CPU301は、1枚当たりの平均ピクセルカウント(PC5)として予め定義されたROM303に格納された平均ピクセルカウント(PCdefine)を設定する(S109)。
CPU301は1枚当たりの平均ピクセルカウント(PC5)が算出できると、トナー残量での印字可能枚数(PTprint)を、残ピクセルカウント(PC1)を平均ピクセルカウント(PC5)で除算することで求める(S110)。
なお、積算ピクセルカウント(PC4)はRAM302に格納している。
次に、感光体ドラム124の寿命について図5のフローチャートを用いて説明する。前述した通り、感光体ドラム124の寿命は走行距離に依存する。
図4と同様、CPU301は、1ジョブが終了するたびにROM303内の処理である図5を実行する。まずCPU301は、予めROM303に保持している、感光体ドラム124の走行可能な距離の初期値である初期距離(LD2)を取得する(S201)。次いでRAM302に保持された直前のジョブ実行後の感光体ドラム124が走行した距離(LD3)を取得する(S202)。CPU301は、予めROM303に保持している初期距離(LD2)から、直前のジョブ実行後の感光体ドラム124が走行した距離(LD3)を減算することで、残距離(LD1)を算出する(S203)。感光体ドラム124が走行した距離(LD3)は、感光体ドラム124の回転数と、予めROM303に保持している感光体ドラムの周長を掛け合わせることで算出することができる。感光体ドラム124の回転数は、CPU301がエンコーダ(不図示)を通じて取得することが可能である。
最後にCPU301は、A4サイズに換算した走行距離(LD4)を算出し(S204)、残距離(LD1)をA4サイズでの走行距離(LD4)で除算することで残寿命での印字可能枚数(PDprint)を算出する(S205)。
最後に、図6を使用し、トナーカートリッジ120の寿命決定の処理について説明する。
CPU301は、まずトナーの残寿命(PTprint)を算出するため、前述のS101からの処理を実行する(S301)。次いでCPU301は、感光体ドラム124の残寿命(PDprint)を算出するため、前述のS201からの処理を実行する(S302)。前述の通り、トナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)は、内包する部材の寿命のうち最も残寿命の少ないものが適用される。そのためCPU301は、トナーの残寿命(PTprint)と感光体ドラム124の残寿命(PDprint)とを比較し(S303)、比較結果に基づいてトナーの残寿命(PTprint)を決定する。
トナーの残寿命(PTprint)が感光体ドラム124の残寿命(PDprint)より少ない場合、CPU301はトナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)としてトナーの残寿命(PTprint)を設定する(S304)。一方、感光体ドラム124の残寿命(PDprint)がトナーの残寿命(PTprint)より少ない場合、トナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)として感光体ドラム124の残寿命(PDprint)を設定する(S305)。なお、本実施形態において、感光体ドラム124の残寿命(PDprint)がトナーの残寿命(PTprint)と等しい場合も、トナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)は感光体ドラム124の残寿命(PDprint)が設定されるとした。以上が、トナーの残寿命、感光体ドラム124、及びトナーカートリッジ120の残寿命計算の処理である。
(制御の全体像の説明)
図7は画像形成装置としてのCPU301の処理の全体像を示したフローチャートである。本手順はプログラムとしてROM303に記憶されており、CPU301が読み出して実行する。
図7は画像形成装置としてのCPU301の処理の全体像を示したフローチャートである。本手順はプログラムとしてROM303に記憶されており、CPU301が読み出して実行する。
CPU301に通電され処理を開始すると、CPU301は装置全体への電力供給を開始するための電源起動処理を実施すると共に、不揮発メモリ313に記録されているデータをRAM302に展開する(S401)。CPU301は電源の起動が完了すると、画像形成の要求があるか否かを確認する(S402)。S402において画像形成の要求が無い場合、CPU301はS407の処理へと進む。一方、画像形成の要求がある場合は、CPU301は、画像形成部308及び各種負荷311を制御することで、画像形成を行う(S403)。画像形成が終了すると、CPU301は現在のトナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)を算出するためのCRG寿命計算処理を実施する(S404)。S404の処理は、前述の図6におけるS301から始まる処理に当たる。
次にCPU301は、S404において取得したトナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)が予めROM303に保存された閾値以下であるか否かを判断する(S405)。このとき、トナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)が閾値より大きい場合、CPU301はS407の処理へと進む。一方、トナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)が、閾値以下である場合は、CPU301はトナーカートリッジ120の残寿命が残り僅かとし、ユーザにその旨を通知するための寿命警告通知処理(S406)を実施する。S406の処理は、後述の図8におけるS501から始まる処理、及び図9におけるS601から始まる処理に当たる。S406の処理実施後、CPU301はS407の処理へと進む。
CPU301はS407の処理へと進むと、CRGセンサ309を利用し、トナーカートリッジ120の交換が実施されたか否かを判断する(S407)。このとき、CPU301はトナーカートリッジ120の交換が実施されていないと判断した場合はS410の処理へと進む。一方でS407において、CPU301がトナーカートリッジ120の交換が実施されていると判断した場合は、これまでに交換されたトナーカートリッジ120の累積数を更新し(S408)、さらに交換時の印字枚数を保存する(S409)。その後CPU301はS410の処理へと進む。なお、トナーカートリッジ120の交換累積数、及び交換時の印字枚数はRAM302に保存されたのち、後述のS411の処理において不揮発メモリ313にバックアップされる。
S410へと進むと、CPU301は、操作部305からの電源OFF要求があるか否かを確認し(S410)、電源OFF要求がなければ再びS402からの処理を実行する。一方、電源OFF要求がある場合、CPU301は、S411へ進む。S411へ進むと、CPU301は、次回の電源ON時に必要なデータを不揮発メモリ313へ保存するデータバックアップ処理を実施する(S411)。その後、CPU301は、電源制御部304を操作し、自身を含む装置への電源供給を停止させることで、動作を停止する(S412)。
(寿命警告通知処理の説明(枚数及び時間に基づいた処理))
次に、図8を用いて、寿命警告通知処理について説明する。本処理ではトナーカートリッジ120の見込み寿命と、装置本体の寿命比較から、操作部305に表示させる画面を切り替える処理を行う。本実施例ではトナーカートリッジ120の見込み寿命、及び装置本体の寿命を枚数単位及び時間単位で算出し、それぞれについて比較を行うことで画面を切り替えるか否かを判断する。
次に、図8を用いて、寿命警告通知処理について説明する。本処理ではトナーカートリッジ120の見込み寿命と、装置本体の寿命比較から、操作部305に表示させる画面を切り替える処理を行う。本実施例ではトナーカートリッジ120の見込み寿命、及び装置本体の寿命を枚数単位及び時間単位で算出し、それぞれについて比較を行うことで画面を切り替えるか否かを判断する。
CPU301は、まず時間単位の寿命算出を行う。CPU301は、RAM302に保存されたトナーカートリッジ120の使用開始時のプリント枚数(PVstart)を取得する(S501)。このトナーカートリッジ120の使用開始時のプリント枚数(PVstart)は、前述の図7のS409においてRAM302に保存された値である。次いでCPU301は、現在の総プリント枚数(PVtotal)を取得する(S502)。CPU301はトナーカートリッジ120の使用開始時のプリント枚数(PVstart)、総プリント枚数(PVtotal)、及びトナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)に基づき、見込み寿命枚数(LFCRG)を算出する(S503)。見込み寿命枚数(LFCRG)とは、トナーカートリッジ120が寿命を迎えるまでにプリント可能な枚数である。
見込み寿命枚数(LFCRG)は以下の式(1)により算出される。ここで、トナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)はS404(図7)において取得したパラメータである。
LFCRG=PVtotal−PVstart+PCprint・・・(1)
LFCRG=PVtotal−PVstart+PCprint・・・(1)
CPU301は、RAM302に保存された、これまでに使用したトナーカートリッジ120のLFCRGの値を読み出し、その平均値(LFavg)を算出する(S504)。次いでCPU301は、ROM303に保持されている製品寿命枚数(LFtotal)を取得する(S505)。その後CPU301は、これまでに取得した製品寿命枚数(LFtotal)、トナーカートリッジ120の残寿命(PCprint)、及び総プリント枚数(PVtotal)に基づいて、製品残寿命(LFrem)を計算する(S506)。LFremは以下の式(2)により算出される。
LFrem=LFtotal−(PCprint+PVtotal)・・・(2)
LFrem=LFtotal−(PCprint+PVtotal)・・・(2)
つまり、CPU301は、画像形成装置本体の製品寿命枚数からトナーカートリッジ120が寿命をむかえるまでの印字枚数と画像形成装置の印字積算枚数とを差分することで、画像形成装置の製品残寿命枚数を算出している。ここまでが、枚数単位の寿命計算処理である。
続いて、CPU301はS507へ進み、時間単位の寿命計算処理を開始する。まずCPU301は、計時タイマ310により取得可能な現在時刻(TMnow)と、RAM302に保存されたトナーカートリッジ120の使用開始時刻(TMstart)を取得する(S507)。またCPU301は、現在までのトナーカートリッジ120の使用期間とその間の印字枚数との関係から、トナーカートリッジ120の残寿命分の使用期間(TMrem)を算出する(S508)。ここで、現在までのトナーカートリッジ120の使用期間は、現在時刻(TMnow)とトナーカートリッジ120の使用開始時刻(TMstart)の差分から求まる。そして、トナーカートリッジ120の残寿命分の使用期間(TMrem)は以下の式(3)で算出される。
さらにCPU301は、以下の式(4)に基づき、トナーカートリッジ120の見込み寿命時間(LFTCRG)を算出する(S509)。
LFTCRG=TMnow−TMstart+TMrem・・・(4)
LFTCRG=TMnow−TMstart+TMrem・・・(4)
またCPU301は、RAM302に保存された、これまでに使用したトナーカートリッジ120のLFTCRGの値を読み出し、その平均値(LFTavg)を算出する(S510)。
次にCPU301は、ROM303に保存された製品寿命時間(LFTtotal)、及びRAM302に保存された製品使用開始時刻(TMinit)を取得する(S511)。ここまでに取得及び算出してきた値を元に、CPU301は製品残寿命時間(LFTrem)を算出する(S512)。製品残寿命時間(LFTrem)は以下の式(5)で算出される。
LFTrem=LFTtotal−(TMnow−TMinit)−LFTCRG
・・・(5)
LFTrem=LFTtotal−(TMnow−TMinit)−LFTCRG
・・・(5)
つまり、CPU301は、画像形成装置本体の製品寿命時間から画像形成装置本体が使用開始されてから現在までの経過時間を差分することで、製品残寿命時間を算出している。ここまでが、時間単位の寿命計算処理である。
最後に、CPU301はこれまでに求めた枚数単位、及び時間単位の寿命計算結果から、操作部305に表示させる画面を制御する。
まずCPU301は、これまでに使用したトナーカートリッジ120の平均見込み寿命枚数(LFavg)と、製品残寿命枚数(LFrem)との差分が閾値以上であるか否かを判断する(S513)。ステップS513の閾値とは正の値であり、例えば3000とする。なお、平均見込み寿命枚数(LFavg)と製品残寿命枚数(LFrem)との差分は負の値も取りうる。
ステップS513において差分が閾値よりも少ない場合、CPU301は処理をステップS514へ移行する。ステップS514において、CPU301はこれまでに使用したトナーカートリッジ120の平均見込み寿命時間(LFTavg)と、製品残寿命時間(LFTrem)との差分が閾値以上であるか否かを判断する(S514)。ステップS514の閾値とは正の値であり、例えば200日とする。なお、平均見込み寿命時間(LFTavg)と製品残寿命時間(LFTrem)との差分は負の値も取りうる。
ステップS514において差分が閾値よりも少ない場合、CPU301は、操作部305に図10(a)で示したトナーカートリッジ120の残寿命がわずかであることを通知する画面を表示させる(S515)。ステップS515において、操作部305はトナーカートリッジの交換をユーザに促すための画面を表示する。
一方、ステップS513又はS514において差分が閾値よりも大きい場合、CPU301は処理をステップS516へ移行する。ステップS516において、CPU301は、図10(b)に示すように、交換後のトナーカートリッジが寿命をむかえるよりも先に画像形成装置が寿命をむかえることを通知するための画面を操作部305に表示させる。CPU301は、トナーの残寿命が閾値以下になったときにトナーの残寿命が製品残寿命よりも所定値以上大きい場合、交換後のトナーカートリッジが寿命をむかえるよりも先に画像形成装置が寿命をむかえることを通知するための画面を操作部305に表示させる。これによって、ユーザは、トナーカートリッジ120の残寿命がわずかであることに加え、トナーカートリッジ120を交換した場合であっても、交換後のトナーカートリッジを使い切る前に印字品質が補償されない可能性があることを理解できる。
(寿命警告通知処理の説明(交換本数に基づいた処理))
次に、図9を用いて、トナーカートリッジ120の交換本数に基づき寿命警告画面の表示内容を切り替える処理について説明する。
次に、図9を用いて、トナーカートリッジ120の交換本数に基づき寿命警告画面の表示内容を切り替える処理について説明する。
本処理は前述の図7におけるS406の処理に当たる。まずCPU301は、RAM302に保存された、トナーカートリッジ120の累積本数を取得する(S601)。その後CPU301は、S601において取得したトナーカートリッジ120の累積本数と、予めROM303に保存された閾値とを比較する(S602)。この時、トナーカートリッジ120の累積本数が閾値より小さいと判断された場合は、CPU301は製品寿命が十分残っていると判断し、図10(a)で示したトナーカートリッジ120の残寿命がわずかであることを通知するための画面を表示する(S603)。一方で、S602においてトナーカートリッジ120の累積本数が閾値以上と判断された場合、CPU301は処理をステップS604へ移行する。ステップS604において、CPU301は、図10(b)に示すように、交換後のトナーカートリッジが寿命をむかえるよりも先に画像形成装置が寿命をむかえることを通知するための画面を操作部305に表示させる。
これによって、ユーザは、トナーカートリッジ120の残寿命がわずかであることに加え、トナーカートリッジ120を交換した場合であっても、交換後のトナーカートリッジを使い切る前に印字品質が補償されない可能性があることを理解できる。以上が、トナーカートリッジ120の累積本数に基づいた寿命警告通知処理の説明である。
このように、本発明においてはトナーカートリッジ120の寿命到達時において、トナーカートリッジ120の見込み寿命と、装置寿命との比較を行う。これによりトナーカートリッジ120の見込み寿命と装置寿命との乖離があるか否かを判断可能になる。トナーカートリッジ120の見込み寿命と装置寿命に所定値以上の乖離がある場合、装置寿命が残り僅かなため、トナーカートリッジ120を交換した場合であっても、使い切るまでの印字品質が保証できない可能性があることを通知するための画面が表示される。これによりユーザが使い切れない恐れのあるトナーカートリッジ120を新たに購入することを防ぐことが可能になる。
120 トナーカートリッジ
301 CPU
305 操作部
301 CPU
305 操作部
Claims (5)
- トナーを収容し、当該トナーを用いて画像を形成するカートリッジが交換可能な画像形成装置であって、
前記カートリッジの交換をユーザに促すための画面を表示する表示手段と、
前記カートリッジの寿命に関する第1の値を算出する第1算出手段と、
前記画像形成装置の寿命に関する第2の値を算出する第2算出手段と、
前記第1の値が閾値以下になったときに、前記第1の数が前記第2の算出手段により算出された前記第2の値よりも所定値以上大きい場合、交換後のカートリッジが寿命をむかえるよりも先に前記画像形成装置が寿命をむかえることを通知するための画面を前記表示手段に表示させる制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - カートリッジの寿命に関する値を記憶する記憶手段をさらに有し、
前記第1算出手段は、前記第1の値を、前記記憶手段に記憶された前記値に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 印字枚数をカウントするカウント手段をさらに有し、
前記第1算出手段は、前記第1の値を、前記カートリッジが使用開始されてからの印字枚数に基づいて算出し、
前記第2算出手段は、前記第2の値を、前記画像形成装置の印字枚数の積算に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 現在時刻を取得する時刻取得手段をさらに有し、
前記第1算出手段は、前記第1の値を、前記カートリッジの使用開始時刻からの経過時間に基づいて算出し、
前記第2算出手段は、前記第2の値を、前記画像形成装置の使用開始時刻からの経過時間に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記カートリッジは、感光体と、当該感光体に形成された静電潜像を前記トナーを用いて現像する現像器とを含み、
前記第1算出手段は、前記第1の値を、前記感光体の走行距離と前記現像器のトナーの残量とに基づいて算出されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018212293A JP2020079838A (ja) | 2018-11-12 | 2018-11-12 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018212293A JP2020079838A (ja) | 2018-11-12 | 2018-11-12 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020079838A true JP2020079838A (ja) | 2020-05-28 |
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ID=70801683
Family Applications (1)
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JP2018212293A Pending JP2020079838A (ja) | 2018-11-12 | 2018-11-12 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020079838A (ja) |
-
2018
- 2018-11-12 JP JP2018212293A patent/JP2020079838A/ja active Pending
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