JP2005326655A - 画像形成装置 - Google Patents

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徹 五十洲
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Abstract

【解決課題】 環境状態、単位処理量、処理状態等、適用される状況に適応した帯電部材への印加電圧の補正を行うことによって、像担持体の表面電位を最適に維持する。
【解決手段】 短期レンジ補正モードと長期レンジ補正モードとをそれぞれ独立、かつ並行して実行するようにした。これにより、長期的には、経時的な帯電ロールの抵抗値の上昇による、感光体ドラムの帯電量を低下を抑制することができ、短期的には、装置の稼動状態で非線形に変化する帯電ロールの抵抗値の変化に基づいて、帯電ロールへ印加する電圧を補正することができる。この場合、基本的には、補正の終期→始期(装置の電源オフ→オン)による感光体ドラムの帯電量の回復に対応して、補正ステップ数分をリセットするようにし、さらに、補正の終期→始期の期間が短い場合は、リセットをキャンセルするようにしたため、補正の精度が高くなり、感光体ドラムの帯電量の上限(キャリア飛散レベル)と下限(カブリレベル)の範囲内で安定させることができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置では、像担持体としての感光体ドラムを中心として、この感光体ドラムの周面に対向するように帯電部、光走査部、現像部、転写部等が配置されている。
帯電部は、帯電部材(例えば、帯電ロール)を有しており、所定の電圧が印加されることにより、感光体ドラムの周面を一様に帯電する役目を有している。
この感光体ドラムの周面への一様帯電が、後工程の光走査部による静電潜像形成、現像部によるトナー現像、転写部における画像転写等に多大な影響を及ぼすため、適正な印加電圧で帯電するように管理、制御する必要がある。
このため、理論的には、帯電部の帯電ロールへの印加電圧は、一定の電圧を印加すればよい。
ところで、環境状態(例えば、温度や湿度等)、単位処理量(例えば、処理密度や画像濃度等)、処理状態(例えば単発処理、散発処理、連続処理等)によって、適正な印加電圧が異なる場合がある。
より具体的に言えば、帯電部の特性として、低温/低湿の環境下で連続処理していくと、帯電ロールの表面抵抗値が上昇し、予め設定した基準の電圧を印加しても感光体ドラム上に所望の電荷を得ることができない。このため、感光体ドラムの表面の電位が低くなり、画像としては「かぶり」が発生し易くなる。
また、感光体ドラム上の残留トナーをクリーニングブレードを用いて除去する構成の像担持体ユニットの場合は、感光体ドラム表面の膜厚が削れにより減少することで感光体ドラムの表面電位は低くなる。
この「かぶり」が発生した状態での連続処理は、最終的な画質劣化を招くばかりでなく、感光体ドラムの表面は、用紙へ転写する際に中間的に画像を転写する中間転写体(中間転写ロール)の表面へのトナー付着、感光体ドラムや中間転写ロールに付着した不要なトナーを取り除くためのクリーナへの負荷の上昇、取り除いたトナーを回収する回収機構部への予測を超えた回収負荷、等が発生する。
また、累積処理量、或いは累積感光体ドラム回転数が同一であっても、環境状態によっては帯電ロールの抵抗値が変化し、処理状態によっても帯電ロールの抵抗値は変化する。このため、帯電ロールへの印加電圧を処理量に応じて上げて行く補正を行っている(特許文献1参照)。
特開平10−171215号
しかしながら、感光体ドラムにおいて、連続処理すると当該感光体ドラムの表面電位(電荷量)は低下していくが、所定の休止時間(インタバル(Rest))を与えることで、前記表面電位は回復する。このため、単純に帯電ロールの印加電圧を上げて、感光体ドラムの表面電位を維持しようとしても、Rest後は必要以上に感光体ドラムの表面電位を上げる結果となり、最悪はトナーを静電気力で付着して現像部から感光体ドラム面上へトナーを送出するためのキャリア(トナーと共に現像成分とされる現像剤)の飛散が発生する。
すなわち、単純な処理に対応した経時的な補正(処理量や感光体ドラムサイクル)のみで感光体ドラムの表面電位を最適値に維持することは非常に困難となっている。
本発明は上記事実を考慮し、環境状態、単位処理量、処理状態等、適用される状況に適応した帯電部材への印加電圧の補正を行うことによって、像担持体の表面電位を最適に維持することができる画像形成装置を得ることが目的である。
(1) 本発明は、像担持体に表面に対して近接される帯電部材へ所定の電圧を印加することで、前記像担持体の表面を一様に帯電するための帯電手段を備え、前記一様に帯電された像担持体へ画像データに応じて光ビームを照射することで静電潜像を形成した後、トナーを供給することで現像し、記録媒体へトナー画像を転写、並びに転写したトナー画像を定着することで画像を形成する画像形成エンジンを有する画像形成装置であって、予め設定された画像形成処理量毎に前記帯電部材への印加電圧を補正し、予め設定された連続する非画像形成処理期間があった場合に前記補正した印加電圧を前記所定の電圧にリセットする第1の補正手段と、前記第1の補正手段による補正のベース電圧となる基準印加電圧を補正する第2の補正手段と、を有している。
本発明によれば、第1の補正手段により、予め設定された画像形成処理量毎に前記帯電部材への印加電圧を補正し、予め設定された連続する非画像形成処理期間があった場合に前記補正した印加電圧を前記所定の電圧にリセットする。これにより、連続処理による像担持体の帯電量(電荷)の低下と、非画像形成処理期間による帯電量の回復と、にそれぞれ適応した補正が可能となる。
一方、画像形成処理を続けていくと経時的に像担持体の帯電量が低下する。このため、第2の補正手段では、第1の補正手段による補正のベース電圧となる基準印加電圧を補正する。言い換えれば、基準印加電圧の底上げを行う。
この第1の補正手段、第2の補正手段を併用することで、像担持体の帯電量の安定化を図ることができ、「かぶり」や「トナー飛散」等の最悪の結果を回避することができる。
(2) 本発明において、前記第1の補正手段が第2の補正手段よりも相対的に短いインタバルで実行される短期レンジ補正モードで実行され、前記第2の補正手段が第1の補正手段よりも相対的に長いインタバルで実行される長期レンジ補正モードで実行され、それぞれ独立、かつ並行して実行されることを特徴としている。
第1の補正手段は短期レンジ補正モードで実行され、例えば、1日の処理の中での様々な処理状態の変化に迅速に応答して、帯電部材への印加電圧を補正し、結果として像担持体の帯電量の安定化を図ることができる。
これに対して、第2の補正手段は長期レンジ補正モードで実行され、例えば、画像形成エンジンの寿命(許容処理量)の範囲で数回の補正を行い、経時劣化に起因する像担持体の帯電量の低下を補正するべく、帯電部材への印加電圧の基準値を底上げする。
このような、短期レンジ補正モードと長期レンジ補正モードとを併用、かつそれぞれのモードを独立して制御することで、像担持体の帯電量の安定化を図り、経時的な画質低下を抑制することができる。
(3) また、本発明において、前記第1の補正手段は、処理量に応じて分割されたブロック単位で実行され、当該ブロックの始期が、電源のオン、未処理時の待機状態からの復帰の少なくとも1つであり、前記第1の補正手段の終期が電源のオフ、未処理時の待機状態への移行、前記画像形成エンジン内の画像形成処理に伴う加熱源の温度の低温モードへの移行、連続する所定時間の未処理状態検出の少なくとも1つであることを特徴としている。
第1の補正手段は、継続して実行されるものであるが、例えば、1日の稼動時間の始期として電源オンを検出し、終期として電源オフを検出して、この期間を第1の補正手段の単位(1ブロック)として処理する。これにより、画像形成装置の処理インタバルと、未処理インタバルとを確実に把握することができ、未処理インタバルにおける、像担持体の帯電量の回復に応じた適正な補正(例えば、上述のリセット)が可能となる。
なお、電源オンからオフまでの期間中においても、長期間未処理状態が継続する場合がある。このような未処理状態を認識する手段としては、必要最小限の電力に抑えて省エネルギーとする待機状態、加熱源の温度等が挙げられる。これらに基づいて、第1の補正手段の始期又は終期を判断し、ブロック分けすれば、さらに精度の高い補正が可能となる。
(4) また、本発明において、前記第1の補正手段の終期に、当該第1の補正手段により補正した累積補正量をリセットすることを特徴としている。
像担持体は、未処理インタバル期間中に帯電量が回復する特性を持っている。このため、過去に補正した分をそのまま維持して、未処理インタバル期間を過ぎると、過剰な補正となる。そこで、未処理インタバル期間が発生し、この期間が所定以上となった場合に、第1の補正手段による補正した累積補正量をリセットし、帯電部材への印加電圧を、ベースとなる基準値に戻す。これにより、過剰の補正を抑制でき、キャリア飛散等の最悪の結果を回避することができる。なお、キャリアとは、二成分現像剤において、トナーを現像部から像担持体へ送出する役目を有するものである。このキャリア飛散が発生して、像担持体上に付着すると、画像に白抜けが発生し、画質低下を招く。
(5) さらに、本発明において、前記像担持体がドラム形状であり、前記画像形成処理量が前記ドラム形状の像担持体の回転数に基づいて検出されることを特徴としている。
処理量は、プリントボリューム(例えば、A4サイズ(JIS規格)に換算)を累積してもよいが、像担持体は、画像形成処理以外でも駆動する場合があるため、像担持体(ドラム形状)の回転数を検出し、処理量を判断する方が精度が高い。
(6) また、本発明において、前記画像形成エンジン内に設けられ、当該画像形成エンジン内の温度及び湿度を含む環境を検出する環境検出手段をさらに有し、前記第1の補正手段及び第2の補正手段の少なくとも一方による1回の補正量を、前記環境検出手段による検出結果に基づいて決定することを特徴としている。
像担持体の帯電量は、周囲の温度、湿度が多大な影響を及ぼす。そこで、画像形成エンジン内の温度及び湿度を含む環境を環境検出手段で検出し、第1の補正手段及び第2の補正手段の少なくとも一方による1回の補正量を、環境検出手段による検出結果に基づいて決定する。
すなわち、補正量はその都度決定するのではなく、段階的に補正することが制御負担の面からも好ましいが、一律な補正値であると、環境の変化が加味されない。そこで、環境に応じて、1回の補正量を決定することで、環境に即した補正が可能となる。
(7) また、本発明において、前記画像形成エンジン内の画像形成処理に伴う加熱源の温度に基づいて、前記第1の補正手段による補正の要否を判断することを特徴としている。
加熱源の温度が所定値を下回った場合、画像形成エンジンは長期の未処理インタバル機関であると判断でき、加熱源の温度が所定値以上の場合は、画像形成エンジンの未処理インタバル期間が短期であると判断できる。
この加熱源に基づく未処理インタバル期間の長短の認識に基づいて、第1の補正手段による補正の要否を判断することで、処理状態に対応した補正が可能となる。
(8) さらに、本発明において、前記加熱源が、前記記録用紙に転写されたトナー画像の定着を実行する定着部に設けられたヒータであることを特徴としている。
加熱源は、例えば、記録媒体にトナー画像が転写された後、加熱、加圧処理によって画像を定着させる定着部に適用されるヒータであり、この定着部のヒータは、画像形成処理に準じて、オン・オフされ、画像形成エンジン内の温度の変化に大きな影響を及ぼすものである。
(9) また、本発明において、前記第1の補正手段及び第2の補正手段の少なくとも一方の補正が、前記画像形成処理の累積量が多くなるに従い、補正量を多くすることを特徴としている。
画像形成処理の累積量が多くなるということは、その分像担持体が劣化し、帯電量が低下する傾向となる。そこで、画像形成処理の累積量が多くなるに従い、補正量を多くする。例えば、1回の補正量が決まっている場合、当初の補正量を1段階とし、画像形成処理の累積量が処理量に達する毎に、1回の補正量を2段階分、3段階分と徐々に段階を増やしていく。これにより、そのときの必要補正量に対する適正な補正量とすることができる。
(10) さらに、本発明において、前記第1の補正手段及び第2の補正手段の少なくとも一方の補正回数或いは総補正回数が、所定回数に達した場合に、警告報知或いは装置停止の少なくとも一方を実行して装置異常を回避する異常回避手段をさらに有することを特徴としている。
所定回数以上の補正が実行された場合、何らかのイレギュラーな要因で像担持体の帯電量が低下していることが考えられる。そこで、異常回避手段では、補正回数に上限(所定回数)を設定しておき、補正回数が当該所定回数に達した場合に、警告報知或いは装置停止の少なくとも一方を実行する。これにより、装置異常を回避することができる。
以上説明した如く本発明では、環境状態、単位処理量、処理状態等、適用される状況に適応した帯電部材への印加電圧の補正を行うことによって、像担持体の表面電位を最適に維持することができるという優れた効果を有する。
図1には、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10には、エンジン部12が備えられており、エンジン部12の下部には、給紙ユニット14が設けられている。
この給紙ユニット14は、用紙が積載される用紙トレイ22と、この用紙トレイ22から用紙を送り出す給紙ロール24と、で構成されており、給紙ロール24により送り出された用紙は、搬送ロール26、28を経て給紙路30を通過し、後述する転写ロール74へ搬送される。
この転写ロール74によってトナー像が用紙に転写され、定着部32の定着ロール32Aで定着された後、切替爪34の位置選択によって、排出ロール36又は排出ロール38により、エンジン部12の上部に設けられた第1の排出トレイ16又は第2の排出トレイ18へ排出される。
ここで、両面印刷の場合、上記のような順序で表面の印刷が終わった後、第1の排出トレイ16へ用紙が完全に排出される前に、排出ロール36が逆転し、該用紙が反転路40へ供給される。そして、搬送ロール42、44、46、48を経て再び給紙路30に戻され、用紙の裏面側が印刷される。また、手差し印刷の場合、手差しトレイ20へ用紙を載置することで、用紙は手差しロール49から搬送ロール48を経て給紙路30へ搬送され、印刷される。
ところで、画像形成装置10の図1右側には、各色毎の現像剤(トナーと磁性キャリアからなる)が充填された4個の現像剤カートリッジ64が配設されている。この現像剤カートリッジ64は、それぞれ現像剤供給路65によって、図1の上から順に配列された後述する現像器60Y、60M、60K、60Cと接続されており、現像剤カートリッジ64中の現像剤が現像器60Y、60M、60K、60Cへ供給される。
現像剤カートリッジ64の図1左側には、露光ユニット62が配置されており、露光ユニット62からは、画像信号に応じた4本のレーザ光L(Y)、L(M)、L(K)、L(C)が、露光ユニット62の図1左側に配置された感光体ユニット50を構成する感光体52へ向けて発せられ、感光体52に潜像を形成するようになっている。
感光体ユニット50は、縦方向に並べられた4つの感光体ドラム52(52Y、52M、52K、52C)を備えており、上部から例えばイエロー(52Y)、マゼンダ(52M)、ブラック(52K)、シアン(52C)用となっている。
露光ユニット62は、 Y、M、C、K各色のレーザ光L(Y)、L(M)、L(K)、L(C)(以下総称する場合は、レーザ光Lという)を出力する光源部と、レーザ光Lに対して変調及び走査を行なう変調処理部と、露光面上の走査速度を補正するfθレンズや走査方向にレンズパワーを持つ面倒れ補正用のシリンドリカルレンズ等により構成された光学系と、を含んで構成されている。
露光ユニット62では、光源部から射出された各色のレーザ光Lが変調処理部に入射され、各色毎の画像情報に応じてそれぞれ変調されて、ポリゴンモータ63により回転しているポリゴンミラー67により走査(主走査)される。ポリゴンミラー67により走査された各色のレーザ光Lは、ミラー群69により各色に対応する感光体52の配設方向に反射されて各感光体52上に結像される。
感光体ユニット50には、各感光体52に対応して、帯電ロール56及びリフレッシュロール54が備えられており、それぞれ感光体52に接触回転するように設けられている。帯電ロール56では、感光体52を一様に帯電させ、後述する現像器ユニット58に備えられたマグネットロール80から飛翔するトナーを感光体52の表面に付着させる。一方、リフレッシュロール54では感光体52を放電させ、感光体52の表面に付着した残留トナーを取り除き、感光体52の表面にトナーが残留することで生じるゴースト等を防止する。
ここで、現像器ユニット58は、それぞれの感光体ユニット50の図1右下側に配置されており、各感光体ドラム52(52Y、52M、52K、52C)に対応して4つの現像器60(60Y、60M、60K、60C)が縦方向に並べられている。
この現像器60は、トリクル現像方式(現像剤の帯電性能の低下を防止して現像剤交換のインターバルを延ばすために、現像器内に現像剤を徐々に補給する一方で、過剰になった(劣化したキャリアを多く含む)劣化現像剤を排出しながら現像を行う現像方式である)を採用しており、劣化現像剤は図示しない回収容器に回収されるようになっている。
一方、感光体ユニット50の図1左側には、中間転写ユニット66が配置されており、3つのドラム状の中間転写体68、70、72が備えられている。2つの第1中間転写体68、70は、縦方向に上下に並べられており、上部の第1中間転写体68が、感光体52のうち上部に配置された2つの感光体52Y、52Mに接触回転し、下部の第1中間転写体70が、下部に配置された2つの感光体52K、52Cに接触回転するようになっている。また、第2中間転写体72は、第1中間転写体68、70の双方に接触回転するようになっており、この第2中間転写体72に、前述した転写ロール74が接触回転する。
したがって、感光体52Y、52Mから各トナー像が第1中間転写体68に転写され、感光体52K、52Cから各トナー像が第1中間転写体70にそれぞれ転写される。この第1中間転写体68、70に転写された各2色のトナー像が、第2中間転写体72に転写されて4色となり、この4色のトナー像が転写ロール74により用紙に転写されることになる。
これらの中間転写体68、70、72の近傍には、それぞれクリーニングロール76及びクリーニングブラシ78が配置されており、中間転写体68、70、72の表面の残留トナーが掻き落とされる。
図2に示すように、現像器ユニット58は4つの現像器60で構成されており、各現像器60は箱状のハウジング110及びハウジング110を閉塞する蓋体120を備えており、ハウジング110には、感光体52へトナーを供給するマグネットロール80(現像剤担持体)と、現像器60内の現像剤を攪拌しマグネットロール80へ現像剤を供給するスパイラルオーガ112(供給部材)及びスパイラルオーガ114(攪拌部材)、が回転自在に軸支されている。
また、各現像器60は、マグネットロール80が感光体52に当接する位置と、感光体52から退避した位置とに移動可能となっており、画像形成時には、マグネットロール80が感光体52に当接するようになっている。これにより、感光体52に形成された潜像に対応してトナーが感光体52に付着するようにしているが、画像形成が行われない場合には、現像器ユニット58は感光体52から退避するようになっている。
マグネットロール80には、交流成分に直流成分を重畳した現像バイアス電圧が印加されており、これにより感光体52の静電潜像(画像部)のみにトナーを静電的に付着させてトナー像の形成が行われる。
図3は、エンジン部12における画像形成のための制御系のブロック図である。
メイン電源管理部200には、図示しない商用電源が接続されており、低電圧電源及び高電圧電源を生成し、電源供給ラインを介して各部へ電源を供給する。
メインコントローラ202には、ユーザーインターフェイス204が接続され、ユーザーの操作によって画像形成等に関する指示がなされると共に、画像形成時等の情報をユーザーへ報知するようになっている。
また、このメインコントローラ202には、図示しない外部ホストコンピュータとのネットワークラインが接続されており、画像データが入力されるようになっている。
画像データが入力されると、メインコントローラ202では、例えば、画像データに含まれるプリント指示情報と、イメージデータとを解析し、エンジン部12に適合する形式(例えば、ビットマップデータ)に変換し、画像形成処理制御部206へ画像データを送出する。
画像形成処理制御部206では、入力されたイメージデータに基づいて、光走査系コントロール部208、駆動系コントロール部210、帯電器コントロール部212、現像装置コントロール部214、定着器コントロール部216のそれぞれを同期制御し、画像形成を実行する。
画像形成処理制御部206には、ユニット装填状態管理部218が接続されており、エンジン部12の稼動状態(例えば、処理モード中、スリープモード中、スリープモードからの立ち上げ中処理中等)を判別するようになっている。ユニット装填状態管理部218で判別した前記稼動状態は、メインコントローラ202へ送出されるようになっている。
また、前記メイン電源管理部200には、電源投入監視センサ220が接続され、この電源投入監視センサ220によって電源の投入時を検出し、その電源投入時情報をユニット装填状態管理部218を介してメインコントローラ202へ送出するようになっている。
さらに、メインコントローラ202には、環境検出手段としての、温度センサ221、湿度センサ222が接続されている。この温度センサ221、湿度センサ222では、エンジン部1A内の環境温度・湿度を検出する。
ここで、本実施の形態では、感光体ドラム52を一様に帯電する帯電ロール56への印加電圧を、処理量に基づいて補正するようにしている。すなわち、帯電ロール56は、経時的に抵抗値が高くなり、一定の電圧を印加すると、抵抗値が高くなる従い、感光体ドラム52への帯電量が低下する。
そこで、基本的には、処理量が増えるに従い、印加電圧を上げる補正を行うようにしている。ところが、単純に補正(印加電圧の上昇)では、稼動状態(連続処理、間欠処理、休止期間の長短、単位時間当たりの処理量の多少等)によって、帯電ロール56の抵抗値は非線形で変化するため、このような稼動状態を考慮して、最適な補正を行うようにしている。
すなわち、メインコントローラ202には、ユニット装填状態管理部218から稼動状態、電源投入状態が入力されると共に、温度センサ221、湿度センサ222から温度データ、湿度データが入力されるようになっており、これらの情報から帯電ロール56(図1参照)への印加電圧を補正し、帯電ロール56の抵抗値が変化しても感光体ドラム52の帯電量を所定値に維持するように制御する。
メインコントローラ202で設定された補正値は、画像形成処理制御部206を介して、帯電器コントロール部212へ送出され、以後、帯電器コントロール部212では、補正された電圧で帯電ロール56を印加するように制御する。
ここで、感光体ドラム52の帯電量は、帯電ロール56への印加電圧を一定とした場合、図5に示される如く、処理量に応じて低下していく傾向がある共に、未処理インタバル期間が存在すると、帯電量が回復する特性を持っており、形としては、のこ刃状の特性を持っている。言い換えれば、処理量に応じて、帯電量が定量ずつ低下していく単純な特性ではなく、帯電量の回復を加味した補正が必要となる。
このため、本実施の形態では、1日の処理状態にほぼリアルタイムに対応して補正する短期レンジモードでの補正(第1の補正手段)と、比較的長期(長いスパン)での帯電量の低下を補正する長期レンジモードでの補正(第2の補正手段)と、を併用すると共に、補正に際しての様々な条件設定(下記参照)の下で、実際の帯電ロール52の抵抗値の変化(感光体ドラム52の帯電量の変化)に即した、適正な補正を行っている。
(条件設定)
(1) 短期レンジ補正モード及び長期レンジ補正モードの1回の補正量を決定する際、温度センサ221、湿度センサ222により検出される温度、湿度、感光体ドラム52の新品からのトータル処理量に基づき設定する。
なお、トータル処理量は、感光体ドラム52が組み付けられたユニットに搭載されたメモリ(CRUM)のデータを読み出すことにより、認識可能である。
(2) 短期レンジ補正モードにおける補正回数の上限を、温度センサ221、湿度センサ222により検出される温度、湿度、感光体ドラム52の新品からのトータル処理量に基づき設定する。
(3) 処理量を判断するために、感光体ドラム52の回転数を監視し、当該感光体ドラム52の回転数(サイクル)を基準とする。
なお、処理量は、例えば、JIS規格のA4サイズの記録用紙への処理枚数でもよいが、感光体ドラム52は、TC(トナーコンディション)濃度補正等により、実際に画像を形成しないときも駆動する場合があり、このような、画像形成以外の駆動を考慮すれば、感光体ドラム52の回転数(サイクル)を処理量として置換する方が精度がよい。
本実施の形態では、環境(温度及び湿度)を5段階に分け、それぞれの環境の下での補正インタバル(1ブロック単位の感光体ドラムの回転数)を設定している(表1参照)。
Figure 2005326655
(4) 長期レンジ補正モードでの補正の起点は、装置の設置時の最初の電源投入、あるいは最初の画像形成処理のための駆動とする。
(5) 短期レンジ補正モードでの補正の起点は、電源投入毎、或いは画像形成処理のための駆動開始(スリープモードからの立ち上げ時)とする。
(6) 未処理インタバル期間において、原則として、累積した補正量をリセットする。
なお、「原則として」とは、未処理インタバル期間が所定期間よりも短い場合(タイマによる計時)には、リセットすることをキャンセルするためである。
(7) 定着部32(図1参照)に設けられたヒータの温度管理を行う温度センサ216A(図3参照)の検出温度が所定値未満の場合には累積補正量をリセットして、新規に1回の補正量を設定し、所定値以上の場合には前回の累積補正量を維持し、前回の1回の補正量を適用する。
定着部32の温度が高いということは、未処理インタバル期間が短いと判断でき、帯電ロール52の抵抗値上昇からの回復(感光体ドラム52の帯電量の回復)がないと判断できるからである。
(8) 環境温度、湿度に基づいて、補正量単位を固定(ステップ)として、1回の補正量をステップ数で変更する(表2乃至表4参照)。
図4には、メインコントローラ202における帯電ロール56の印加電圧を補正するための制御を実行するための機能ブロック図が示されている。
帯電ロール56の印加電圧は、短期レンジ補正モードパラメータ設定部250で設定される設定値に基づく補正指示と、長期レンジ補正モードパラメータ設定部252で設定される設定値にもとづく補正指示と、が独立し、かつ並行して実行されるようになっている。
まず、短期レンジ補正モードパラメータ設定部250には、基準印加電圧設定部254、補正ステップ数設定部256、上限回数設定部258が設けられており、それぞれ表2に示すパラメータマップ260が接続されている。
Figure 2005326655
但し、環境1が低温/低湿側であり、環境5が高温/高湿側である。
また、記号a:0〜74(Kcycle)、記号b:75〜99(Kcycle)、記号c:100〜124(Kcycle)、記号d:125〜149(Kcycle)、記号e:150〜174(Kcycle)、記号f:175〜199(Kcycle)、記号g:200〜224(Kcycle)、記号h:225〜249(Kcycle)、記号i:250(Kcycle)〜である。

基準印加電圧設定部254には、温度センサ221及び湿度センサ222からの温度デ
ータ、湿度データが入力されており、この温度センサ221及び湿度センサ222で検出される温度、湿度から、表2の環境−基準印加電圧マップ260A(表1の一部)に基づいて、基準印加電圧が設定される。
また、補正ステップ数設定部256には、感光体ドラム52が組み付けられたユニットに搭載されたメモリ(CRUM)からのトータル処理量データ(すなわち、感光体ドラム52の回転数)が入力されており、このトータル処理量データから、表2の処理量−補正ステップ数マップ260B(表1の一部)に基づいて、1回の補正ステップ数が設定される。
さらに、上限回数設定部258には、前記トータル処理量データが入力されており、このトータル処理量データから、表1の処理量−上限回数マップ260C(表1の一部)に基づいて、補正の上限回数が設定される。
前記基準印加電圧設定部254、補正ステップ数設定部256、上限回数設定部258のそれぞれで設定された設定値は、短期レンジ補正指示部262へ送出される。
短期レンジ補正指示部262には、補正時期判別部264が接続されている。この補正時期判別部264には、補正ブロック間での処理量が入力されており、所定の処理量毎に補正時期であることを示す信号を短期レンジ補正指示部262へ送出する。
短期レンジ補正指示部262では、この補正時期信号の入力に基づいて、帯電ロール印加電圧指示部266へ補正データを送出する。これにより、帯電ロール印加電圧指示部266では、補正された印加電圧を画像形成処理制御部206(図1参照)を介して、帯電器コントロール部212へ送出する。
また、短期レンジ補正指示部262には、短期レンジ補正リセット時期判別部268が接続され、累積補正量をリセットするリセット信号を短期レンジ補正指示部262へ送出するようになっている。このリセット信号により、短期レンジ補正指示部262では、帯電ロール印加電圧指示部266に対して、基準印加電圧に戻す指示を送出する。
短期レンジ補正リセット時期判別部268におけるリセット時期の判別は、補正開始/終期判別部270での判別結果に基づいて実行される。
すなわち、補正開始/終期判別部270には、電源オン/オフ信号、装置稼動状態、定着部ヒータ温度の各データが入力されており、これらの状態から補正開始の始期と終期を判別している。なお、この補正開始/終期判別部270では、短期レンジ補正のための始期と終期、後述する長期レンジ補正のための始期と終期をそれぞれ別個に判別している(一部重複)。
次に、長期レンジ補正モードパラメータ設定部252には、単位時間処理量判別部272、補正ステップ数基準値設定部274、補正ステップ数加算値設定部276が設けられている。
補正ステップ数基準値設定部274には、表3に示す処理量−補正ステップ数基準値マップ278が接続されている。なお、この表3における環境に基づく基準印加電圧は、前記短期レンジ補正モードパラメータ設定部250で設定した基準印加電圧と同一となる。
また、補正ステップ数加算値設定部276には、表4に示す処理量−補正ステップ数加算値マップ280が接続されている。なお、この表4における環境に基づく基準印加電圧は、前記短期レンジ補正モードパラメータ設定部250で設定した基準印加電圧と同一となる。
前記単位時間処理量判別部272では、実稼動時間データ及びトータル処理量データに基づいて、単位時間当たりの処理量を演算し、通常処理か大量処理かを判別し、その判別結果を補正ステップ数基準値設定部274へ送出する。
補正ステップ数基準値設定部274では、判別した単位時間処理量(通常/大量)と、トータル処理量とから前記処理量−補正ステップ数基準値マップ278に基づいて、長期レンジ補正時の補正ステップ数基準値を設定する。
一方、補正ステップ数基準値設定部276では、トータル処理量から前記処理量−補正ステップ数加算値値マップ280に基づいて、長期レンジ補正時の補正ステップ数加算値を設定する。
補正ステップ数基準値と補正ステップ数加算値とは、それぞれ加算部282へ送出されて加算演算され、加算演算された結果を長期レンジ補正指示部284へ送出する。
Figure 2005326655
但し、環境1が低温/低湿側であり、環境5が高温/高湿側である。
また、記号a:0〜74(Kcycle)、記号b:75〜99(Kcycle)、記号c:100〜124(Kcycle)、記号d:125〜149(Kcycle)、記号e:150〜174(Kcycle)、記号f:175〜199(Kcycle)、記号g:200〜224(Kcycle)、記号h:225〜249(Kcycle)、記号i:250(Kcycle)〜である。
Figure 2005326655
但し、環境1が低温/低湿側であり、環境5が高温/高湿側である。
また、記号a:0〜74(Kcycle)、記号b:75〜99(Kcycle)、記号c:100〜124(Kcycle)、記号d:125〜149(Kcycle)、記号e:150〜174(Kcycle)、記号f:175〜199(Kcycle)、記号g:200〜224(Kcycle)、記号h:225〜249(Kcycle)、記号i:250(Kcycle)〜である。

長期レンジ補正指示部284には、補正時期判別部286が接続されている。この補正時期判別部286には、補正ブロック間での処理量が入力されており、所定の処理量毎に補正時期であることを示す信号を短期レンジ補正指示部284へ送出する。
長期レンジ補正指示部284では、この補正時期信号の入力に基づいて、帯電ロール印加電圧指示部266へ補正データを送出する。これにより、帯電ロール印加電圧指示部266では、補正された印加電圧を画像形成処理制御部206(図1参照)を介して、帯電器コントロール部212へ送出する。
また、長期レンジ補正指示部284には、長期レンジ補正リセット時期判別部288が接続され、累積補正量をリセットするリセット信号を長期レンジ補正指示部284へ送出するようになっている。このリセット信号により、長期レンジ補正指示部284では、帯電ロール印加電圧指示部266に対して、基準電圧に戻す指示を送出する。
長期レンジ補正リセット時期判別部288におけるリセット時期の判別は、前述した補正開始/終期判別部270での判別結果に基づいて実行される。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(画像形成処理の流れ)
各感光体52の周囲では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成(印字)プロセスが次のように行われる。
まず、各感光体52は所定の回転速度(例えば95mm/sec)で回転駆動される。
そして、感光体52の表面は、図1に示すように、帯電ロール56に所定の帯電レベル(例えば、約−800V)の直流電圧を印加することによって、所定レベルに一様に帯電される。なお、本実施の形態では、帯電ロール56に対して直流電圧のみを印加しているが、交流成分を直流成分に重畳するように構成することもできる。
次に、一様な表面電位とされた各感光体52の表面に、露光ユニット62によって各色に対応したレーザ光Lが照射され、各色毎の画像情報に応じた静電潜像が形成される。これにより、感光体52のレーザ光Lによる露光部位の表面電位は所定レベル(例えば、−60V以下程度)にまで除電される。
そして、各感光体52の表面に形成された静電潜像は対応する各現像器ユニット58によって現像され、各感光体52上に各色のトナー像として可視化される。
次に、各感光体52上に形成された各色のトナー像は、対応する一次中間転写ドラム68、70上に静電的に一次転写される。ここで、感光体ドラム52Y、52Mに形成されたY色及びM色のトナー像は一次中間転写ドラム68に、感光体ドラム52K、52Cに形成されたK色及びC色のトナー像は一次中間転写ドラム70上に、各々転写される。
この後、一次中間転写ドラム68、70上に形成されたトナー像は、二次中間転写ドラム72上に静電的に二次転写される。これにより、二次中間転写ドラム72上には、単色像からY、M、K、Cの各色の四重色像までのトナー像が形成されることになる。
最後に、二次中間転写ドラム72上に形成されたトナー像は、転写ロール74によって用紙搬送路を通る用紙に三次転写される。当該用紙は、三次転写の後、用紙上に形成されたトナー像が、定着ユニット32によって加熱定着され、画像形成プロセスが終了する。
(帯電ロール印加電圧補正)
以下、図6のタイムチャートに従い、帯電ロール56への印加電圧の補正について説明する。
装置が設置された初期状態では、まず設置場所の環境に基づいて、帯電ロール56への基準印加電圧が設定される(表2参照)。
次に、各環境下において、短期レンジ補正モードの設定値(1回の補正ステップ数、上限回数)を決める。このとき、感光体ドラム52が組み付けられたユニットに搭載されたメモリ(CRUM)から感光体ドラム52の新品状態からの回転数(走行履歴)を読出し、読み出した走行履歴に基づいて前記設定値を決める(表2参照)。
一方、長期レンジ補正モードの設定値においても、表3及び表4に基づいて、1回の補正ステップ数が決定されるが、長期レンジ補正モードでは、ユーザーの使用状態(単位時間当たりの処理量が通常か大量か)によって設定値を異ならせていると共に(表3参照)、装置が設置される環境によって、補正ステップ数を加算するようにしている(表4参照)。
上記のように設定された短期レンジ補正モードと、長期レンジ補正モードとの補正は、独立した状態で並行して実行される。
図6に示される如く、帯電ロール56への初期の印加電圧で処理を実行し、短期レンジ補正モードの補正時期になると(図6の矢印A参照)、設定された1回の補正ステップ数(ここでは、1ステップ)分補正する。この1ステップ毎の補正は、所定の処理量毎に実行され、ステップ数は累積されていく。
ここで、補正の終期(ここでは、電源のオフ状態)→始期(ここでは、電源のオン状態)になると、現在まで累積してきた補正ステップ数分の補正量を全てリセットし、初期の基準印加電圧に戻す(図6の矢印B参照)。
補正の終期、すなわち、画像形成処理を実行していない状態では、感光体ドラム52の帯電量は、図5に示される如く、回復することがわかっている。そこで、この回復分を補正に反映させることで(リセットすることで)、過剰の補正を回避することができる。過剰補正による、キャリア飛散レベルへの到達を抑制することができる。
その後、リセットされた状態から短期レンジ補正モードが実行され、前述と同様に段階的に補正ステップ数が累積されていく。
この累積の途中で、長期レンジ補正モードの補正時期になると(図6の矢印C参照)、予め設定された長期レンジ補正モードにおける1回の補正ステップ数分のかさ上げを行う。すなわち、短期レンジ補正モードの基準印加電圧が上がることになる。
短期レンジ補正モードでの補正はこの間も継続され、補正ステップ数が累積していき、次の補正終期(図6の矢印D参照)になると、補正ステップ数分の補正量がリセットされる。このとき、リセットされた後の印加電圧は、長期レンジ補正モードでの補正でかさ上げした状態の基準印加電圧となる(図6の矢印E参照)。
処理が進み、短期レンジ補正モード並びに長期レンジ補正モードでの補正がそれぞれの所定のタイミングで実行され、感光体ドラム52の新品からの回転数が所定以上になると、1回の補正ステップ数を変更する。
すなわち、図6では、1回の補正ステップ数が1回から2回に移行するようになっており、前記感光体ドラム52の総回転数が所定以上になった後の補正の終期、並びに始期になると(図6の矢印F参照)、短期レンジ補正モードの補正分がリセットされ、その後の1回の補正ステップ数を2ステップとする(図6の矢印G参照)。
上記、補正回数には、予め上限回数が定められており、処理量がイレギュラー的に多いと、補正回数が増加し、上限回数を超える場合がある。このような場合、補正を行うことで、かえって感光体ドラム52の帯電量の上限値(キャリア飛散レベル)に達してしまうことがある。そこで、上限回数を超えるような補正の指示があった場合、異常を報知(例えば、ユーザインターフェイス204(図3参照)の表示部への表示)したり、装置を停止するといった、緊急措置をとることで、最悪の結果を回避することができる。
ここで、補正の終期として一時的な電源オフ→オンがあった場合(図6の矢印H参照)、通常であれば、累積した補正ステップ数分をリセットするが、この補正終期→始期の期間が短い場合、感光体ドラム52の帯電量が回復しない場合がある。
このため、補正の終期からタイマをスタートさせ、所定時間内に始期をむかえた場合には、リセットすることをキャンセルする。
これにより、感光体ドラム52の帯電量が回復しないのに、補正ステップ数分がリセットされ、図5に示すカブリレベルとなることを防止することができる。
なお、リセットをキャンセルするか否かの判断として、タイマの計時が一般的であるが、定着部32のヒータ温度に基づいて、リセットのキャンセルの是非を判断するようにしてもよい。
例えば、図7に示すように、現在の環境が「環境2」、基準印加電圧が「995V」、1回の補正ステップ数が「1ステップ」、上限回数が「2回」、この時点で補正が1回実行されているとき(図7のステップS1参照)、装置の動作が停止(電源オフ、スリープモードへの移行等)があり(図7のステップS2参照)、そのあと、装置の動作が復帰(電源オン、スリープモードからの立ち上げ等)があったとき(図7のステップS3参照)、定着部32のヒータ温度tを検出する(図7のステップS4参照)。
このヒータ温度検出の結果、45℃以下(t≧45℃)の場合(図7のステップS5参照)、前回停止後から時間結果が少ない(帯電ロール52の抵抗値が高いままで、感光体ドラム52の帯電量が回復していない)と判断して、前回のデータを継続する(図7のステップS6参照)。
この結果、環境が「環境2」、基準印加電圧が「995V」、1回の補正ステップ数が「1ステップ」、上限回数が「2回」、この時点で補正が1回実行されているところから始まる(図7のステップS7参照)
また、ヒータ温度検出の結果、45℃未満(t<45℃)の場合(図7のステップS8参照)、前回停止後から所定時間が経過したと判断し(帯電ロール52の抵抗値が低下して、感光体ドラム52の帯電量が回復している)、リセットした後、新たな環境判別(設定値の設定)を行う(図7のステップ9参照)。
この結果、一例として、環境が「環境2」から「環境1」に変化した場合(図7のステップS10参照)、「環境1」、基準印加電圧が「1002V」、1回の補正ステップ数が「2ステップ」、上限回数が「3回」、等の新たな設定値からから始まる(図7のステップS11参照)。
以上説明したように本実施の形態では、短期レンジ補正モードと長期レンジ補正モードとをそれぞれ独立、かつ並行して実行するようにした。これにより、長期的には、経時的な帯電ロールの抵抗値の上昇による、感光体ドラム52の帯電量を低下を抑制することができ、短期的には、装置の稼動状態で非線形に変化する帯電ロール56の抵抗値の変化に基づいて、帯電ロール56へ印加する電圧を補正することができる。
この場合、基本的には、補正の終期→始期(装置の電源オフ→オン)による感光体ドラム52の帯電量の回復に対応して、補正ステップ数分をリセットするようにし、さらに、補正の終期→始期の期間が短い場合は、リセットをキャンセルするようにしたため、補正の精度が高くなり、感光体ドラム52の帯電量の上限(キャリア飛散レベル)と下限(カブリレベル)の範囲内で安定させることができる。
本実施の形態に係る画像形成装置を示す側面図である。 本実施の形態に係る現像部の拡大図である。 エンジン部の制御ブロック図である。 帯電ロールへの印加電圧の補正を実行するためのメインコントローラにおける制御を機能的に示すブロック図である。 処理量−感光体ドラム帯電量特性図である。 帯電ロールへの印加電圧の補正の推移を示すタイミングチャートである。 定着部のヒータ温度に基づく、補正リセットの是非を判断する制御の流れを示す流れ図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 エンジン部(画像形成エンジン)
32 定着部(加熱源)
50 感光体ユニット
52 感光体ドラム(像担持体)
60 現像器
62 露光ユニット
64 現像剤カートリッジ
68、70、72 中間転写体
200 メイン電源管理部
202 メインコントローラ
204 ユーザーインターフェイス(異常回避手段)
206 画像形成処理制御部
208 光走査系コントロール部
210 駆動系コントロール部
212 帯電器コントロール部
214 現像装置コントロール部
216 定着器コントロール部
218 ユニット装填状態管理部
220 電源投入監視センサ
221 温度センサ(環境検出手段)
222 湿度センサ(環境検出手段)
216A 温度センサ
250 短期レンジ補正モードパラメータ設定部(第1の補正手段)
252 長期レンジ補正モードパラメータ設定部(第2の補正手段)
254 基準印加電圧設定部
256 補正ステップ数設定部
258 上限回数設定部
260 パラメータマップ
260A 環境−基準印加電圧マップ
260B 処理量−補正ステップ数マップ
260C 処理量−上限回数マップ
262 短期レンジ補正指示部
264 補正時期判別部
266 帯電ロール印加電圧指示部
268 短期レンジ補正リセット時期判別部
270 補正開始/終期判別部
272 単位時間処理量判別部
274 補正ステップ数基準値設定部
276 補正ステップ数加算値設定部
278 処理量−補正ステップ数基準値マップ
280 処理量−補正ステップ数加算値マップ
282 加算部
284 長期レンジ補正指示部
286 補正時期判別部
288 長期レンジ補正リセット時期判別部

Claims (10)

  1. 像担持体に表面に対して近接される帯電部材へ所定の電圧を印加することで、前記像担持体の表面を一様に帯電するための帯電手段を備え、前記一様に帯電された像担持体へ画像データに応じて光ビームを照射することで静電潜像を形成した後、トナーを供給することで現像し、記録媒体へトナー画像を転写、並びに転写したトナー画像を定着することで画像を形成する画像形成エンジンを有する画像形成装置であって、
    予め設定された画像形成処理量毎に前記帯電部材への印加電圧を補正し、予め設定された連続する非画像形成処理期間があった場合に前記補正した印加電圧を前記所定の電圧にリセットする第1の補正手段と、
    前記第1の補正手段による補正のベース電圧となる基準印加電圧を補正する第2の補正手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記第1の補正手段が第2の補正手段よりも相対的に短いインタバルで実行される短期レンジ補正モードで実行され、前記第2の補正手段が第1の補正手段よりも相対的に長いインタバルで実行される長期レンジ補正モードで実行され、それぞれ独立、かつ並行して実行されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の補正手段は、処理量に応じて分割されたブロック単位で実行され、当該ブロックの始期が、電源のオン、未処理時の待機状態からの復帰の少なくとも1つであり、前記第1の補正手段の終期が電源のオフ、未処理時の待機状態への移行、前記画像形成エンジン内の画像形成処理に伴う加熱源の温度の低温モードへの移行、連続する所定時間の未処理状態検出の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の補正手段の終期に、当該第1の補正手段により補正した累積補正量をリセットすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体がドラム形状であり、前記画像形成処理量が前記ドラム形状の像担持体の回転数に基づいて検出されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成エンジン内に設けられ、当該画像形成エンジン内の温度及び湿度を含む環境を検出する環境検出手段をさらに有し、前記第1の補正手段及び第2の補正手段の少なくとも一方による1回の補正量を、前記環境検出手段による検出結果に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成エンジン内の画像形成処理に伴う加熱源の温度に基づいて、前記第1の補正手段による補正の要否を判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記加熱源が、前記記録用紙に転写されたトナー画像の定着を実行する定着部に設けられたヒータであることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の補正手段及び第2の補正手段の少なくとも一方の補正が、前記画像形成処理の累積量が多くなるに従い、補正量を多くすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の補正手段及び第2の補正手段の少なくとも一方の補正回数或いは総補正回数が、所定回数に達した場合に、警告報知或いは装置停止の少なくとも一方を実行して装置異常を回避する異常回避手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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