JP2020075666A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遠隔操作により、車両を車外から操作する場合、ユーザが車両外部から簡便且つ的確且つ直感的に車両を操作することを可能にする車両制御装置を提供する。【解決手段】車両制御装置は、車両制御ECUを含む。車両制御ECUは、所定の調和外力が車両に入力されたと判定したとき、調和外力の入力方向に応じて、車両の転舵輪を入力方向に所定の転舵量だけ転舵させるか、或いは、車両を所定移動量だけ前進又は後進させた後停止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の外部から車両に入力される外力に基づいて車両を制御する車両制御装置に関する。
遠隔操作により、車両を車外から操作することが行われている。特許文献1は、車外に設けられた操作装置を用いて、複数の車両の中から操作対象の車両を選択し、選択した車両の操作量を示す操作信号を入力することにより、選択した車両を遠隔操作する車両の遠隔操作システム(以下、「従来技術」とも称呼される。)を開示している。
特許第6319507号公報
しかしながら、従来技術では、操作装置がアクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリング及びシフトレバー等の車両に設けられている操作装置と同様である。従って、ユーザが車両を外部から操作するためには、自動車の運転操作と同様の操作が必要となるので、操作装置の操作がユーザにとって煩雑になることがあり得る。
加えて、従来技術では、ユーザが、操作対象の車両の画像及び周辺画像を表示した表示装置を通して、操作対象の車両の状態を把握しながら、操作装置によって車両を操作する必要がある。従って、ユーザが、操作装置によって的確かつ直感的に車両を操作することは難しい。
本発明は上述した課題に対処するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、ユーザが車両外部から簡便且つ的確且つ直感的に車両を操作することを可能にする車両制御装置(以下、「本発明装置」とも称呼される。)を提供することにある。
本発明装置は、車両(SV)のヨーレートを検出するヨーレート検出部(87)と、
前記車両の前後方向の前後加速度を検出する前後加速度検出部(88)と、
前記車両の転舵輪の転舵、並びに、前記車両の前進、後進及び停止を制御する車両制御部(10、20、30、40、50、60)と、
を備え、
前記車両制御部は、
前記車両が停止状態である場合において(ステップ805での「Yes」との判定。)、
前記車両の左旋回方向の前記ヨーレートを正の値で表し、前記車両の右旋回方向の前記ヨーレートを負の値で表した場合の、前記停止状態の前記車両の時間に対する前記ヨーレートの変化に、所定の閾値以上の大きさの振幅、正及び負の何れかの側の振幅が大きい非対称な振幅、及び、前記車両の固有振動数を有する周期的な変化が現れたとき、前記振幅が大きい側に対応する方向を入力方向とする調和外力が前記車両に入力されたと判定し(ステップ815での「Yes」との判定。)、
前記車両の前方向の前記前後加速度を正の値で表し、前記車両の後方向の前記前後加速度を負の値で表した場合の、前記停止状態の前記車両の時間に対する前記前後加速度の変化に、所定の閾値以上の大きさの振幅、正及び負の何れかの側の振幅が大きい非対称な振幅、及び、前記車両の前記固有振動数を有する周期的な変化が現れたとき、前記振幅が大きい側に対応する方向を入力方向とする調和外力が前記車両に入力されたと判定し(ステップ825での「Yes」との判定。)、
前記左旋回方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、前記車両の転舵輪を左旋回方向に所定の転舵量だけ転舵させ、前記右旋回方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、前記車両の転舵輪を右旋回方向に所定の転舵量だけ転舵させ(ステップ820)、
前記前方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、所定距離だけ前記車両を前進させた後停止させ、前記後方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、所定距離だけ前記車両を後進させた後停止させる(ステップ830)、
ように構成される。
本発明装置によれば、ユーザが車両の外部から車両を簡便且つ的確且つ直感的に操作することを可能にする。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施形態に係る車両制御装置の一例を示す概略構成図である。 図2はレーダセンサ、第1超音波センサ、第2超音波センサ及びカメラの配置を表す車両の平面図である。 図3Aは調和外力が入力されたときの車両の振動状態を示す概略平面図である。 図3Bは調和外力が入力されたときの車両の振動状態を示す概略平面図である。 図4はヨーレートの変化及び車両に入力された外力の変化、並びに、前後加速度の変化及び車両に入力された外力の変化を表すグラフである。 図5は操舵角変更制御の概要を説明するための図である。 図6は車両前後移動制御の概要を説明するための図である。 図7は車両外部操作制御の概要を説明するための概略平面図である。 図8は図1に示した車両制御ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る車両制御装置(以下、「本実施装置」とも称呼される。)について説明する。なお、実施形態の全図において、同一又は対応する部分には同一の符号を付す。
<構成>
図1に示されるように、本実施装置は、車両制御ECU10を備えている。本実施装置は、車両SV(図2を参照。)に適用される。
車両制御ECU10は、マイクロコンピュータを主要部として備える。このマイクロコンピュータは、CPU、RAM、ROM及びインターフェース(I/F)等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。
なお、本明細書において、ECUは電気制御装置(Electric Control Unit)を意味する。ECUは、CPU、RAM、ROM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを含む。CPUはROMに格納されたインストラクションを実行することにより各種機能を実現するようになっている。
車両SVは、エンジンECU20、ブレーキECU30、電動パーキングブレーキECU40、電動パワーステアリングECU(以下、「EPS・ECU」と称呼する。)50、及びSBW(Shift-by-Wire)・ECU60を備えている。これらのECUは、CAN(Controller Area Network)90を介して相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。従って、特定のECUに接続されたセンサの検出値は他のECUにも送信されるようになっている。
エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21に接続されている。エンジンアクチュエータ21は、エンジン22のスロットル弁の開度を変更するスロットル弁アクチュエータを含む。エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を駆動することによって、エンジン22が発生するトルクを変更することができる。エンジン22が発生するトルクは、トランスミッション(不図示)を介して駆動輪に伝達されるようになっている。
従って、エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を制御することによって、車両SVの駆動力を制御することができる。なお、車両SVが、ハイブリッド車両である場合、エンジンECU20は、車両駆動源としての「エンジン及び電動機」の何れか一方又は両方によって発生する車両SVの駆動力を制御することができる。更に、車両SVが電気自動車である場合、エンジンECU20は、車両駆動源としての電動機によって発生する車両SVの駆動力を制御することができる。
ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31に接続されている。ブレーキアクチュエータ31は、ブレーキペダルの踏力によって作動油を加圧する図示しないマスタシリンダと、左右前後輪に設けられる摩擦ブレーキ機構32との間の油圧回路に設けられる。摩擦ブレーキ機構32は、車輪に固定されるブレーキディスク32aと、車体に固定されるブレーキキャリパ32bとを備える。
ブレーキアクチュエータ31は、ブレーキECU30からの指示に応じてブレーキキャリパ32bに内蔵されたホイールシリンダに供給する油圧を調整し、その油圧によりホイールシリンダを作動させることによりブレーキパッドをブレーキディスク32aに押し付けて摩擦制動力を発生させる。従って、ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31を制御することによって車両SVの制動力を制御することができる。以下、ブレーキアクチュエータ31を制御することによる車両SVの制動を摩擦ブレーキ機構32による油圧制動」又は単に「油圧制動」と称呼する。)
電動パーキングブレーキECU40は、パーキングブレーキアクチュエータ41に接続されている。パーキングブレーキアクチュエータ41は、ブレーキパッドをブレーキディスク32aに押し付けるか、ドラムブレーキを備えている場合には車輪と共に回転するドラムにシューを押し付けて摩擦制動力を発生させる。従って、電動パーキングブレーキECU40は、パーキングブレーキアクチュエータ41を作動させることによって車輪に摩擦制動力を付与することができる。以下、パーキングブレーキアクチュエータ41を作動させることによる車両SVの制動を「EPB制動」と称呼する。
EPS・ECU50は、周知の電動パワーステアリングシステムの制御装置であって、モータドライバ51に接続されている。モータドライバ51は、転舵用モータ52に接続されている。転舵用モータ52は、「操舵ハンドルSW、ステアリングシャフトUS、及び、図示しない操舵用ギア機構等を含むステアリング機構」に組み込まれている。転舵用モータ52は、モータドライバ51から供給される電力によってトルクを発生し、このトルクによって操舵アシストトルクを発生したり、左右の操舵輪を転舵したりすることができる。即ち、転舵用モータ52は、車両SVの操舵角(「転舵角」又は「舵角」とも称呼される。)を変更することができる。
更に、EPS・ECU50は、操舵角センサ53及び操舵トルクセンサ54に接続されている。操舵角センサ53は、車両SVの操舵ハンドルSWの操舵角を検出し、操舵角θを表す信号を出力するようになっている。操舵トルクセンサ54は、操舵ハンドルSWの操作により車両SVのステアリングシャフトUSに加わる操舵トルクを検出し、操舵トルクを表す信号を出力するようになっている。操舵角θ及び操舵トルクは、車両SVの左旋回方向への操舵が行われる場合に正の値になり、車両SVの右旋回方向への操舵が行われる場合に負の値になる。
EPS・ECU50は、操舵トルクセンサ54によって、運転者が操舵ハンドルSWに入力した操舵トルクを検出し、この操舵トルクに基づいて転舵用モータ52を駆動する。EPS・ECU50は、この転舵用モータ52の駆動によってステアリング機構に操舵トルク(操舵アシストトルク)を付与し、これにより、運転者の操舵操作をアシストすることができる。
加えて、EPS・ECU50は、後述の車両外部操作制御の実行中にCAN90を介して車両制御ECU10から操舵指令を受信した場合、その操舵指令に基づいて転舵用モータ52を駆動する。従って、車両制御ECU10は、EPS・ECU50を介して車両SVの転舵輪の操舵角を自動的に(即ち、運転者による操舵操作を必要とせずに)変更することができる(転舵輪を転舵できる。)。即ち、車両制御ECU10は、後述の「操舵角変更制御」を実行することができる。
SBW・ECU60は、シフト位置センサ61に接続されている。シフト位置センサ61は、シフトレバー62に接続されている。シフト位置センサ61は、シフトレバー62が設定されているレンジ(即ち、シフトレバー62の設定位置)を検出し、その設定位置を表す信号をSBW・ECU60に出力するようになっている。SBW・ECU60は、その信号に基づいてシフトレバー62の設定位置を取得する。
シフトレバー62は、前進レンジ(以下、「Dレンジ」と称呼する。)、後進レンジ(以下、「Rレンジ」と称呼する。)、ニュートラルレンジ(以下、「Nレンジ」と称呼する。)及びパーキングレンジ(以下、「Pレンジ」と称呼する。)の何れか1つに設定可能になっている。
シフトレバー62がDレンジに設定された場合、SBW・ECU60は、エンジン22から出力されたトルク(以下、「機関トルク」と称呼する。)が車両SVを前進させる駆動力として車両SVの図示しない駆動輪に供給されるようにトランスミッションを制御する。この場合、アクセルペダル(不図示)が操作されると、機関トルクが駆動輪に供給され、その結果、車両SVが前進する。
シフトレバー62がRレンジに設定された場合、SBW・ECU60は、機関トルクが車両SVを後進させる駆動力として駆動輪に供給されるようにトランスミッションを制御する。この場合、アクセルペダルが操作されると、機関トルクが駆動輪に供給され、その結果、車両SVが後進する。
シフトレバー62がNレンジに設定された場合、SBW・ECU60は、機関トルクが駆動輪に供給されないように図示しないトランスミッションを制御する。この場合、アクセルペダルが操作されても、機関トルクは駆動輪に供給されず、その結果、車両SVは前進も後進もしない。
シフトレバー62がPレンジに設定された場合、SBW・ECU60は、機関トルクが駆動輪に供給されないように図示しないトランスミッションを制御すると共に、図示しないトランスアクスルに配設された図示しないパーキングロック機構によって駆動輪を制止する。この場合、アクセルペダルが操作されても、機関トルクは駆動輪に供給されず、且つ、駆動輪がパーキングロック機構によって回転しないように制止されているので、車両SVは停止状態に保持される。
なお、SBW・ECU60は、車両制御ECU10からの指令に応じて、シフトレバー62の操作に基づくことなく、上述のように自車両SVの図示しないトランスミッション及び/又はパーキングロック機構を制御することができる。換言すると、SBW・ECU60は、シフトレバー62の操作に基づくことなく、上述の設定レンジ(Dレンジ、Nレンジ、Rレンジ、Pレンジ)を切り替えることができる。
車両制御ECU10には、複数のレーダセンサ81a乃至81e、複数の第1超音波センサ82a乃至82d、複数の第2超音波センサ83a乃至83h、複数のカメラ84a乃至84d、操作スイッチ85、車速センサ86、ヨーレートセンサ87及び前後加速度センサ88が接続されている。車両制御ECU10は、それらのセンサの検出信号又は出力信号を受信するようになっている。
なお、複数のレーダセンサ81a乃至81eは「レーダセンサ81」と総称される。複数の第1超音波センサ82a乃至82dは「第1超音波センサ82」と総称される。複数の第2超音波センサ83a乃至83hは「第2超音波センサ83」と総称される。複数のカメラ84a乃至84dは「カメラ(撮像装置)84」と総称される。
レーダセンサ81は、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を利用する周知なセンサである。レーダセンサ81は、車両SVと立体物との距離、車両SVと立体物との相対速度、車両SVに対する立体物の相対位置(方向)等を特定する物標情報を取得し、物標情報を車両制御ECU10に出力する。
レーダセンサ81(81a乃至81e)のそれぞれは図2に示される車体200のそれぞれの位置に配設され、以下に述べるように、それぞれに対応する領域に存在する立体物の物標情報を取得する。
レーダセンサ81aは車両SVの右前方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。レーダセンサ81bは車両SVの前方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。レーダセンサ81cは車両SVの左前方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。レーダセンサ81dは車両SVの右後方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。レーダセンサ81eは車両SVの左後方領域に存在する立体物の物標情報を取得する。
第1超音波センサ82及び第2超音波センサ83のそれぞれ(以下、これらを区別する必要がない場合、「超音波センサ」と総称する。)は、超音波を利用する周知なセンサである。即ち、超音波センサのそれぞれは、超音波を所定の範囲に送信し、立体物によって反射された反射波を受信し、超音波の送信から受信までの時間に基づいて立体物の有無及び立体物までの距離を検出する。第1超音波センサ82は、第2超音波センサ83に比べて、車両SVに対して比較的遠い位置にある立体物の検出に用いられる。超音波センサのそれぞれは図2に示される車体200のそれぞれの位置に配設されている。
第1超音波センサ82のそれぞれは、以下に述べる領域(検出領域)に存在する立体物と超音波センサのそれぞれとの距離を取得する。第1超音波センサ82aの検出領域は車両SVの前部且つ右側の領域である。第1超音波センサ82bの検出領域は車両SVの前部且つ左側の領域である。第1超音波センサ82cの検出領域は車両SVの後部且つ右側の領域である。第1超音波センサ82dの検出領域は車両SVの後部且つ左側の領域である。第2超音波センサ83a乃至83dのそれぞれの検出領域は車両SVの前方の領域である。第2超音波センサ83e乃至83hのそれぞれの検出領域は車両SVの後方の領域である。
カメラ84(84a乃至84d)のそれぞれは、CCD(charge coupled device)又はCIS(CMOS image sensor)からなる撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。カメラ84のそれぞれは、所定のフレームレートで画像データを出力する。即ち、カメラ84のそれぞれは、所定時間が経過する毎に、それぞれに対応する車両SVの周辺領域を撮像することにより、周辺領域の撮像データを取得する。
カメラ84のそれぞれの光軸(主軸)は、車体200の水平方向に対して斜め下方に向けられている。従って、カメラ84のそれぞれは、車両SVの周辺領域の状況(即ち、区画線、立体物及び駐車可能領域等)を撮影することにより撮像データを生成(取得)する。カメラ84のそれぞれは、撮像データを車両制御ECU10に出力する。カメラ84のそれぞれは広角レンズを採用している。よって、カメラ84のそれぞれの画角は、広角(例えば、略180deg程度)である。
より具体的に述べると、図2に示されるように、カメラ84aは、フロントバンパー201の車幅方向の略中央部に設けられ、車両SVの前方の撮像データを取得する。カメラ84bは、車体200の後部のリアトランク203の壁部に設けられ、車両SVの後方の撮像データを取得する。
カメラ84cは、右側のドアミラー204の配設位置に設けられ、車両SVの右方の撮像データを取得する。カメラ84dは、左側のドアミラー205の配設位置に設けられ、車両SVの左方の撮像データを取得する。
なお、レーダセンサ81、第1超音波センサ82、第2超音波センサ83及びカメラ84から得られる車両SVの周辺に関する情報は、単に「周辺情報」とも称呼される。車両制御ECU10は、周辺情報に基づいて、車両SVの周辺に存在する物体及びスペース等の車両SVに対する位置及び形状を表すデータ(以下、このデータを「車両周辺情報」と称呼される。)を生成する。
再び、図1を参照すると、操作スイッチ85は、ユーザが車両制御ECU10に対して車両外部操作制御の開始を指示するときにユーザにより操作(押圧・押下)されるスイッチである。
車速センサ86は、車両SVの車速を検出し、車速を表す信号を出力するようになっている。車速センサ86は、車両SVが備える4つの車輪毎に設けられた車輪速センサであってもよい。車両制御ECU10は、車両SVの走行距離を車速センサ86によって検出される車速の積分値を使って演算するようになっている。なお、車両制御ECU10は、車輪速センサの出力するパルス信号の数の累積値などを使って演算してもよい。車両制御ECU10は、車速センサ86(車輪速センサ)が検出する各車輪の車輪速度に基づいて車両SVの速度を示す車速を取得するようになっていてもよい。
ヨーレートセンサ87は、車両SVのヨーレートを検出し、ヨーレートを表す信号を出力するようになっている。ヨーレートは、車両SVの左旋回方向への操舵が行われる場合に正の値になり、車両SVの右旋回方向への操舵が行われる場合に負の値になる。
前後加速度センサ88は、車両SVの前後方向の加速度(以下、「前後加速度」と称呼される。)を検出し、前後加速度を表す信号を出力するようになっている。前後加速度は、車両SVが加速されている場合、正の値になり、車両SVが減速されている場合、負の値になる。即ち、前方向の前後加速度は、正の値になり、後方向の前後加速度は、負の値になる。
<作動の概要>
本実施装置の車両制御ECU10は、車外から停止状態の車両SVに入力される外力に基づいて車両SVの操舵角θの変更及び車両SVの前後の移動(前進、後進及び停止)を制御する(以下、「車両外部操作制御」と称呼される。)を行う。
図3A及び図3Bに示されるように、ユーザによって停止状態の車両SVの外部から車両SVに対して固有振動数で振動する車両SVの振動に合わせて、所定の周期的な外力(以下、「調和外力」と称呼される。)が入力される。なお、図3A及び図3Bにおいて点線は、車両SVが振動しているときの車両SVを表している。
車両外部操作制御で使用される所定の調和外力は、以下に述べる左旋回方向の調和外力PL、右旋回方向の調和外力PR、前方向の調和外力PF、又は、後方向の調和外力PBである。
左旋回方向の調和外力PL:左旋回方向の調和外力PLは、ユーザが、矢印Q1に示される車両SVの左右旋回方向の振動に合わせて、車両SVの右側面の一部(例えば、車両SVの右側のフェンダ位置)を押すことにより、車両SVの右側から左側に向かって周期的に車両SVに加えられる左旋回方向(左方向)の外力である。
右旋回方向の調和外力PR:右旋回方向の調和外力PRは、ユーザが、矢印Q1に示される車両SVの左右旋回方向の振動に合わせて、車両SVの左側面の一部(例えば、車両SVの左側のフェンダ位置)を押すことにより、左側から右側に向かって周期的に車両SVに加えられる右旋回方向(右方向)の外力である。
前方向の調和外力PF:前方向の調和外力PFは、ユーザが、矢印Q2に示される前後方向の車両SVの振動に合わせて、車両SVの後面の一部を押すことにより、車両SVの後側から前側に向かって周期的に車両SVに加えられる前方向の外力である。
後方向の調和外力PB:後方向の調和外力PBは、ユーザが、矢印Q2に示される前後方向の車両SVの振動に合わせて、車両SVの後面の一部を押すことにより、車両SVの後側から前側に向かって周期的に車両SVに加えられる後方向の外力である。
車両制御ECU10は、所定の調和外力が車両SVに入力された(加えられた)か否かを判定する。所定の調和外力が車両SVに入力されたと判定された場合、車両制御ECU10は、入力された調和外力の方向(以下、「入力方向」と称呼される。)に基づいて、操舵角θの決定及び前後移動量(走行距離)の決定を行う。
具体的に述べると、車両制御ECU10は、ヨーレートセンサ87を用いてヨーレートを検出し、前後加速度センサ88を用いて前後加速度を検出している。加えて、車両制御ECU10は、時間に対するヨーレートの変化を検出し、時間に対する前後加速度の変化を検出している(図4を参照。)。
加えて、車両制御ECU10は、検出された時間に対するヨーレートの変化及び時間に対する前後加速度の変化に基づいて、所定判定時間(所定判定期間)Tpの間に、以下に述べる調和外力入力判定条件1及び調和外力入力判定条件2の何れかが成立するか否かを判定している。
(調和外力入力判定条件1)
調和外力入力判定条件1は、以下の条件1a乃至条件1cを満たす場合に成立する。
条件1a:車両SVの固有振動数(周波数)(Hz)を有する周期的なヨーレートの変化が現れること。
条件1b:ヨーレートの周期的な変化に所定閾値以上の大きさを有する振幅が現れること。
条件1c:ヨーレートの周期的な変化の正負の振幅が、正の側の振幅(「正の振幅」とも称呼される。)及び負の側の振幅(「負の振幅」とも称呼される。)の何れか一方が大きい非対称な振幅であること。
(調和外力入力判定条件2)
調和外力入力判定条件2は、以下の条件2a乃至2cを満たす場合に成立する。
条件2a:車両SVの固有振動数(周波数)(Hz)を有する周期的な前後加速度の変化が現れること。
条件2b:前後加速度の周期的な変化に所定閾値以上の大きさを有する振幅が現れること。
条件2c:前後加速度の周期的な変化の正負の振幅が、正の側の振幅(正の振幅)及び負の側の振幅(振幅)の何れか一方が大きい非対称な振幅であること。
そして、所定判定時間Tpの間に、調和外力入力判定条件1が成立した場合、車両制御ECU10は、左旋回方向の調和外力PL又は右旋回方向の調和外力PRが入力されたと判定する。そして、車両制御ECU10は、ヨーレートの周期的な変化の振幅の大きい側に対応する方向を、調和外力の入力方向として、決定する。
例えば、図4の線b1は、左旋回方向の調和外力PL(線a1)が入力されたときのヨーレートの周期的な変化を表す。この場合、車両制御ECU10は、正の振幅が負の振幅より大きいので、ヨーレートの周期的な変化の振幅の大きい正の側に対応する左旋回方向を、調和外力の入力方向として決定する。
なお、図示は省略するが、ヨーレートの周期的な変化の負の振幅が正の振幅より大きい場合、ヨーレートの周期的な変化の振幅の大きい負の側に対応する右旋回方向を調和外力の入力方向として決定する。
所定判定時間Tpの間に調和外力入力判定条件2が成立した場合、車両制御ECU10は、前方向の調和外力PF又は後方向の調和外力PBが入力されたと判定する。そして、車両制御ECU10は、前後加速度の周期的な変化の振幅の大きい側に対応する方向を、調和外力の入力方向として決定する。
例えば、図4の線b2は、前方向の調和外力PF(線a2)が入力されたときの前後加速度の周期的な変化を表す。この場合、車両制御ECU10は、正の振幅が負の振幅より大きいので、前後加速度の周期的な変化の振幅の大きい正の側に対応する前方向を、調和外力の入力方向として決定する。
なお、図示は省略するが、車両制御ECU10は、前後加速度の周期的な変化の負の振幅が正の振幅より大きい場合、前後加速度の周期的な変化の振幅の大きい負の側に対応する後方向を調和外力の入力方向として決定する。
所定の調和外力の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、判定された調和外力の入力方向に応じて、以下に述べる操舵角変更制御又は車両前後移動制御を実行する。
(操舵角変更制御)
所定の調和外力として、左旋回方向又は右旋回方向の調和外力の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、操舵角変更制御を行う。即ち、車両制御ECU10は、EPS・ECU50を用いて転舵用モータ52を制御することにより、その調和外力の入力方向(左旋回方向又は右旋回方向)に車両SVの転舵輪が転舵するように操舵角θを所定角度Δθだけ変更する。
具体的に述べると、車両制御ECU10は、1回の左旋回方向又は右旋回方向の調和外力の入力が判定された場合、その調和外力の入力方向(左旋回方向又は右旋回方向)に車両SVの転舵輪が転舵するように、現時点の操舵角θに所定角度Δθを加算又は減算した目標操舵角θ*を演算する。
即ち、車両制御ECU10は、調和外力の入力方向が左旋回方向である場合、現時点の操舵角θに所定角度Δθを加算することにより、目標操舵角θ*(=θ+Δθ)を演算する。そして、車両制御ECU10は、車両SVの操舵角θが目標操舵角θ*に一致するようにEPS・ECU50を用いて転舵用モータ52を制御する。これにより、左旋回方向に車両SVの転舵輪が操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
車両制御ECU10は、調和外力の入力方向が右旋回方向である場合、現時点の操舵角θから所定角度Δθを減算することにより、目標操舵角θ*(=θ-Δθ)を演算する。そして、車両制御ECU10は、車両SVの操舵角θが目標操舵角θ*に一致するようにEPS・ECU50を用いて転舵用モータ52を制御する。これにより、右旋回方向に車両SVの転舵輪が操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
例えば、図5に示されるように、初期の車両SVの操舵角θが0degである場合に、ヨーレートの変化(線b1)に基づき、1回目の左旋回方向の調和外力PL(a1)の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、車両SVの操舵角θを現操舵角(0deg)から所定角度Δθ(例えば+45deg)だけ変更する。これにより、車両SVの転舵輪が左旋回方向に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
更に、2回目の左旋回方向の調和外力PL(a1)の入力が判定された場合、車両制御ECU10は車両SVの操舵角θを現操舵角(+45deg)から所定角度Δθ(例えば+45deg)だけ更に変更する。これにより、車両SVの転舵輪が左旋回方向に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
更に、3回目の左旋回方向の調和外力PL(a1)の入力が判定された場合、車両制御ECU10は車両SVの操舵角θを現操舵角(+90deg)から所定角度Δθ(例えば+45deg)だけ更に変更する。これにより、車両SVの転舵輪が左旋回方向に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
(車両前後移動制御)
所定の調和外力として、前方向又は後方向の調和外力の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、車両前後移動制御を行う。即ち、車両制御ECU10は、車両SVをその調和外力の入力方向(前方向又は後方向)に所定移動量だけ前進又は後進させた後停止させる。
具体的に述べると、1回の前方向又は後方向の調和外力の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、その調和外力の入力方向(前方向又は後方向)に車両SVを所定移動量だけ前進又は後進させた後、停止させる。
即ち、車両制御ECU10は、調和外力の入力方向が前方向であって車両SVを前進させる場合、エンジンECU20、ブレーキECU30、電動パーキングブレーキECU40及びSBW・ECU60を用いて、車両SVを所定移動量だけ前進させた後停止させる(停止させた後停止を保持させる)ように、エンジン22、SBW・ECU60(上述の設定レンジの切り替え)、トランスミッション、摩擦ブレーキ機構32及びパーキングロック機構等を制御する。
車両制御ECU10は、調和外力の入力方向が後方向であって車両SVを後進させる場合、エンジンECU20、ブレーキECU30、電動パーキングブレーキECU40及びSBW・ECU60を用いて、車両SVが所定移動量だけ後進させた後停止させる(停止させた後保持させる)ように、エンジン22、SBW・ECU60(上述の設定レンジの切り替え)、トランスミッション、摩擦ブレーキ機構32及びパーキングロック機構等を制御する。
例えば、図6に示されるように、車両SVが初期地点に存在する場合に、前後加速度の変化(線b2)に基づき、1回目の調和外力PF(線a2)の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、車両SVを初期地点から所定移動量(例えば0.25m)だけ前進させた後、停止させる。なお、車両SVを停止させるための制御は具体的に述べると例えば次のように行われる(以下、同様。)。即ち、車両制御ECU10は、ブレーキECU30を介して、上述した油圧制動を実行することにより車両SVを停止させた後、電動パーキングブレーキECU40及びSBW・ECU60を介して、上述したEPB制動及びパーキングロック機構による駆動輪の静止を実行することにより、車両SVを停止状態に保持する。
更に、2回目の前方向の調和外力PF(線a2)の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、車両SVを現地点(初期地点から0.25m移動した後の地点)から所定移動量(例えば0.25m)だけ前進させた後、停止させる。
更に、3回目の前方向の調和外力PF(線a2)の入力が判定された場合、車両制御ECU10は、車両SVを現地点(初期地点から0.50m移動した後の地点)から所定移動量(例えば0.25m)だけ前進させた後、停止させる。
このような操舵角変更制御及び車両前後移動制御の少なくとも何れかがユーザの操作に応じて車両制御ECU10によって繰り返し行われることによって、ユーザは、車両SVを外から手押しの力とその加減だけで所望の位置に動かすことができる。即ち、ユーザは、特に車両SVを操作する操作装置を必要とすることなく簡単な操作で車両SVを外部から操作できる。従って、ユーザは、車両SVの外部から車両SVを簡便且つ的確且つ直感的に操作することができる。
(ユーザによる本実施装置の使用例の概要)
次に、図7を参照しながらユーザによる本実施装置の使用例の概要を説明する。例えば、図7に示されるように、ユーザが地点P0から地点P5まで車両SVを移動したい場合を想定する。
この場合、まず、ユーザは、地点P0に存在する車両SVに対して、前方向の調和外力PFの入力を1回行う。車両制御ECU10によって前方向の調和外力PFの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVを地点P0から所定移動量だけ前進させた後停止させる。これにより、矢印S1に示されるように、車両SVが地点P0から所定移動量だけ前進した後停止することにより地点P1まで移動する。
次に、ユーザは、地点P1に存在する車両SVに対して、左旋回方向の調和外力PLの入力を1回行う。車両制御ECU10によって左旋回方向の調和外力PLの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVの転舵輪が左旋回方向に転舵するように車両SVの操舵角θを現操舵角から所定角度Δθだけ増加させる。これにより、矢印S2に示されるように車両SVの転舵輪が左旋回方向に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
次に、ユーザは、地点P1に存在する車両SVに対して、前方向の調和外力PFの入力を1回行う。車両制御ECU10によって前方向の調和外力PFの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVを地点P1から所定移動量だけ前進させた後停止させる。これにより、矢印S3に示されるように車両SVが地点P1から所定移動量だけ前進した後停止することにより地点P2まで移動する。
次に、ユーザは、地点P2に存在する車両SVに対して、右旋回方向の調和外力PRの入力を1回行う。車両制御ECU10によって右旋回方向の調和外力PRの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVの転舵輪が右旋回方向に転舵するように車両SVの操舵角θを現操舵角から所定角度Δθだけ減少させる。これにより、矢印S4に示されるように車両SVの転舵輪が右旋回方向に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
次に、ユーザは、地点P2に存在する車両SVに対して、前方向の調和外力PFの入力を1回行う。車両制御ECU10によって前方向の調和外力PFの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVをP2地点から所定移動量だけ前進させた後停止させる。これにより、矢印S5に示されるように、車両SVが地点P2から所定移動量だけ前進した後停止することにより地点P3まで移動する。
次に、ユーザは、地点P3に存在する車両SVに対して、右旋回方向の調和外力PRの入力を1回行う。車両制御ECU10によって右旋回方向の調和外力PRの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVの転舵輪が右旋回方向に転舵するように車両SVの操舵角θを現操舵角から所定角度Δθだけ減少させる。これにより、矢印S6に示されるように車両SVの転舵輪が右旋回方向に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
次に、ユーザは、地点P3に存在する車両SVに対して、前方向の調和外力PFの入力を1回行う。車両制御ECU10によって前方向の調和外力PFの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVを地点P3から前方向に所定移動量だけ前進させた後停止させる。これにより、矢印S7に示されるように、車両SVが地点P3から所定移動量だけ前進した後停止することにより地点P4まで移動する。
次に、ユーザは、地点P4に存在する車両SVに対して、左旋回方向の調和外力PLの入力を1回行う。車両制御ECU10によって左旋回方向の調和外力PLの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVの転舵輪が左旋回方向に転舵するように車両SVの操舵角θを現操舵角から所定角度Δθだけ増加させる。これにより、矢印S8に示されるように車両SVの転舵輪が左旋回方向に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。
次に、ユーザは、地点P4に存在する車両SVに対して、前方向の調和外力PFの入力を1回行う。車両制御ECU10によって前方向の調和外力PFの入力が判定されると、車両制御ECU10は、車両SVをP4地点から前方向に所定移動量だけ前進させた後停止させる。これにより、矢印S9に示されるように、車両SVが地点P4から所定移動量だけ前進した後停止することにより地点P5まで移動する。以上により、ユーザの操作によって、車両SVを地点P0から地点P5まで移動させることができる。
<具体的作動>
次に、本実施装置の具体的な作動について説明する。本実施装置の車両制御ECU10のCPU(以下、単に「CPU」と称呼される。)は、図8により示したルーチンを所定時間の経過毎に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、ステップ800から処理を開始してステップ805に進み、車両外部操作制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。
車両外部操作制御の実行条件は、例えば、以下に述べる条件C1及び条件C2が成立したとき成立する。
条件C1:操作スイッチ85の操作により、車両外部操作制御を実行することが選択されている。
条件C2:車両SVが停止した状態である。
車両外部操作制御の実行条件が成立していない場合、CPUはステップ805にて「No」と判定してステップ895に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、車両外部操作制御の実行条件が成立している場合、CPUはステップ805にて「Yes」と判定してステップ810に進み、車両SVの周辺に車両SVが移動可能なスペースが存在するか否かを上述した車両周辺情報に基づいて判定する。この移動可能なスペースは、例えば、この時点で、仮にCPUが車両前後移動制御を行った場合に、車両SVの移動が想定されるスペースを少なくとも含む。
車両SVの周辺に車両SVが移動可能なスペースが存在しない場合、CPUはステップ810にて「No」と判定してステップ895に進み、本ルーチンを一旦終了する。
車両SVの周辺に車両SVが移動可能なスペースが存在する場合、CPUはステップ810にて「Yes」と判定してステップ815に進み、車両SVに対して左旋回方向(左旋回向き)又は右旋回方向(右旋回向き)の調和外力が入力されたか否かを判定する。即ち、CPUは、所定判定時間Tpの間に、既述した調和外力入力判定条件1が成立したか否かを判定する。
調和外力入力判定条件1が成立することにより、左旋回方向(左旋回向き)又は右旋回方向(右旋回向き)の調和外力が入力されたと判定された場合、CPUは、ステップ815にて「Yes」と判定してステップ820に進み、上述した操舵角変更制御を行う。その結果、車両SVの操舵角θが所定角度Δθだけ変更され、車両SVの転舵輪が入力方向(左旋回方向又は右旋回方向)に操舵角θの変更に応じた転舵量だけ転舵される。その後、CPUはステップ895に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、調和外力入力判定条件1が成立しないで、左旋回方向(左旋回向き)及び右旋回方向(右旋回向き)の調和外力が入力されていないと判定された場合、CPUは、ステップ815にて「No」と判定してステップ825に進み、前方向(前向き)又は後方向(後向き)の調和外力が入力されたか否かを判定する。即ち、CPUは、所定判定時間Tpの間に、既述した調和外力入力判定条件2が成立したか否かを判定する。
調和外力入力判定条件2が成立することにより、前方向(前向き)又は後方向(後向き)の調和外力が入力されたと判定された場合、CPUは、ステップ825にて「Yes」と判定してステップ830に進み、車両前後移動制御を行う。その結果、車両SVがその調和外力の入力方向(前方向又は後方向)に所定移動量だけ移動される。その後、CPUはステップ895に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、調和外力入力判定条件2が成立しないで、前方向(前向き)及び後方向(後向き)の調和外力が入力されていないと判定された場合、CPUは、ステップ825にて「No」と判定してステップ895に進み、本ルーチンを一旦終了する。
<効果>
以上説明したように、本実施装置によれば、ユーザが車両SVの外部から車両SVを簡便且つ的確且つ直感的に操作することを可能にする。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想に基づく各種の変形例を採用し得る。例えば、車両制御ECU10は、運転者による運転操作の全てが自動で実行される完全自動運転制御を実行するようにしてもよい。この場合、車両SVは、運転者が車両SVを操作するための操作装置(例えば、操舵ハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダル等)を省略した構成にしてもよい。更に、車両制御ECU10は、運転者による運転操作の一部が自動で実行される一部自動運転制御を実行するようにしてもよい。
10…車両制御ECU、20…エンジンECU、30…ブレーキECU、40…電動パーキングブレーキECU、50…EPS・ECU、60…SBW・ECU、87…ヨーレートセンサ、88…前後加速度センサ

Claims (1)

  1. 車両のヨーレートを検出するヨーレート検出部と、
    前記車両の前後方向の前後加速度を検出する前後加速度検出部と、
    前記車両の転舵輪の転舵、並びに、前記車両の前進、後進及び停止を制御する車両制御部と、
    を備え、
    前記車両制御部は、
    前記車両が停止状態である場合において、
    前記車両の左旋回方向の前記ヨーレートを正の値で表し、前記車両の右旋回方向の前記ヨーレートを負の値で表した場合の、前記停止状態の前記車両の時間に対する前記ヨーレートの変化に、所定の閾値以上の大きさの振幅、正及び負の何れかの側の振幅が大きい非対称な振幅、及び、前記車両の固有振動数を有する周期的な変化が現れたとき、前記振幅が大きい側に対応する方向を入力方向とする調和外力が前記車両に入力されたと判定し、
    前記車両の前方向の前記前後加速度を正の値で表し、前記車両の後方向の前記前後加速度を負の値で表した場合の、前記停止状態の前記車両の時間に対する前記前後加速度の変化に、所定の閾値以上の大きさの振幅、正及び負の何れかの側の振幅が大きい非対称な振幅、及び、前記車両の前記固有振動数を有する周期的な変化が現れたとき、前記振幅が大きい側に対応する方向を入力方向とする調和外力が前記車両に入力されたと判定し、
    前記左旋回方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、前記車両の転舵輪を左旋回方向に所定の転舵量だけ転舵させ、前記右旋回方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、前記車両の転舵輪を右旋回方向に所定の転舵量だけ転舵させ、
    前記前方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、所定距離だけ前記車両を前進させた後停止させ、前記後方向を前記入力方向とする前記調和外力が前記車両に入力されたと判定したとき、所定距離だけ前記車両を後進させた後停止させる、
    ように構成された、
    車両制御装置。

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