JP2020064924A - 窒化膜の成膜方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

窒化膜の成膜方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体に用いる窒化膜を成膜する際に、高積層化による積層構造体のエッチングレートの低下を抑制することができる窒化膜の成膜方法および半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体を形成するための被処理基板であって、表面に窒化膜形成面を有する被処理基板を準備する工程と、ケイ素とフッ素とを含有ガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを被処理基板に供給するとともに、プラズマを生成して、被処理基板の窒化膜形成面に、フッ素を含有させた窒化膜を形成する工程とを含む【選択図】 図1

Description

本開示は、窒化膜の成膜方法および半導体装置の製造方法に関する。
例えば、3DNAND型不揮発性半導体記憶装置(以下、3DNAND型半導体メモリという)の製造過程においては、酸化膜(SiO膜)と窒化膜(SiN膜)を交互に多層積層した積層構造体を形成し、積層方向にメモリホールを形成する。次いで、メモリホール内にゲート絶縁膜およびチャネル部を形成した後、積層膜の積層方向にトレンチを形成し、そのトレンチを介してSiN膜をウエットエッチングにより除去する。次いで、SiN膜を除去した後のスペースにメタル膜を埋め込む(例えば特許文献1)。
従来、3DNAND型半導体メモリの製造過程で用いる積層構造体のプロセスは高速成膜が必要であることから、窒化膜の成膜には、高速成膜可能なプラズマCVDが用いられている。プラズマCVDによりSiN膜を成膜する際には、例えば特許文献2に記載されているように、シラン(SiH)ガスのようなシラン系化合物ガスと、アンモニア(NH)ガスのような窒素含有ガスが用いられる。
特開2016−171280号公報 特開2017−228708号公報
本開示は、酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体に用いる窒化膜を成膜する際に、高積層化による積層構造体のエッチングレートの低下を抑制することができる窒化膜の成膜方法および半導体装置の製造方法を提供する。
本開示の一態様に係る窒化膜の成膜方法は、酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体を形成するための被処理基板であって、表面に窒化膜形成面を有する被処理基板を準備する工程と、ケイ素とフッ素とを含有ガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを被処理基板に供給するとともに、プラズマを生成して、前記被処理基板の前記窒化膜形成面に、フッ素を含有させた窒化膜を形成する工程と、を含む。
本開示によれば、酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体に用いる窒化膜を成膜する際に、高積層化による積層構造体のエッチングレートの低下を抑制することができる窒化膜の成膜方法および半導体装置の製造方法が提供される。
一実施形態に係る窒化膜の成膜方法を示すフローチャートである。 一実施形態に係る窒化膜の成膜方法に用いることができる成膜装置の一例を概略的に示す断面図である。 一実施形態に係る窒化膜の成膜方法が適用される半導体装置の製造方法としての3DNAND型半導体メモリの製造方法を示すフローチャートである。 図3に示す3DNAND型半導体メモリの製造方法のステップ1を示す工程断面図である。 図3に示す3DNAND型半導体メモリの製造方法のステップ2を示す工程断面図である。 図3に示す3DNAND型半導体メモリの製造方法のステップ3を示す工程断面図である。 図3に示す3DNAND型半導体メモリの製造方法のステップ4を示す工程断面図である。 図3に示す3DNAND型半導体メモリの製造方法のステップ5を示す工程断面図である。 ONON積層構造体の他の例を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して実施形態について説明する。
<経緯および概要>
最初に、本開示の実施形態に係る窒化膜の成膜方法の経緯および概要について説明する。
例えば、3DNAND型半導体メモリの製造過程においては、酸化膜(SiO膜)と窒化膜(SiN膜)とを交互に多層積層した積層構造体(以下ONON積層構造体という)を形成する。
ONON積層構造体を形成するプロセスには高速化が要求されるため、従来、窒化膜の成膜には高速成膜可能なプラズマCVDが用いられている。プラズマCVDにより窒化膜を成膜するには、上述した特許文献2に示すように、SiHガスのようなシラン系化合物ガスと、NHガスのような窒素含有ガスを用いている。
ところで、3DNAND型半導体メモリでは、高記憶密度化のため、ONON積層構造体の高積層化が進んでいる。つまり、ONON積層構造体を高集積化することで、単位面積当たりのトランジスタ数を増加させている。しかし、高積層化が進むと、ONON積層構造体の積層方向にエッチングしてメモリホールを形成する際に、特に下部のエッチングレートが低下してしまい、エッチング時間が増加して、生産性が低下してしまう。
そこで、一態様においては、ONON積層構造体のような酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体を構成する窒化膜を成膜するにあたり、四フッ化ケイ素(SiF)のような、シリコン(Si)とフッ素(F)を含有するガスを用いる。すなわち、SiとFとを含有するガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを供給し、プラズマを生成して、被処理基板の窒化膜形成面に、Fを含有させた窒化膜を成膜する。このときの成膜は、プラズマCVDでもプラズマALDでもよい。
これにより、完全に分解されなかったSiF等が窒化膜中に添加され、膜中にFが含有される。Fは窒化膜中に含まれることにより膜のエッチングレートを大きく上昇させる効果があるため、Fが含有された窒化膜(SiNF膜)は、Fが含有されていない窒化膜(SiN膜)に比べてエッチングレートが格段に大きい。このため、積層構造体のエッチングレートを高めることができる。
また、従来の窒化膜の成膜においては、成膜原料として用いられるSiHガス等に含まれる水素(H)が成膜過程で窒化膜中に含まれるため、窒化膜からのH拡散が問題となる。つまり、窒化膜中のHは、熱工程中にトランジスタのゲート絶縁膜界面に拡散して、トランジスタの信頼性を劣化させ、しきい値のばらつきを増大させるおそれがある。
このような点に対して、一実施形態では、SiHガス等のHを含むガスの代わりに、SiFのようなSiとFを含有するガスを用いることにより、窒化膜中に含まれるH量を低減させることができる。これにより、H拡散によるトランジスタへの悪影響を抑制することができる。
<窒化膜の成膜方法>
次に、窒化膜の成膜方法の具体的な実施形態について説明する。図1は一実施形態に係る窒化膜の成膜方法を示すフローチャートである。
最初に、例えば、3DNAND型半導体メモリの製造過程で用いられるONON積層構造体のような酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体を形成するための被処理基板であって、表面に窒化膜形成面を有する被処理基板を準備する(ステップ1)。
被処理基板は、例えば、シリコンに代表される半導体基体上に所定の構造が形成された半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)であり、積層構造体の形成前のものであっても、積層構造体の形成途中のものであってもよい。このような被処理基板を成膜装置のチャンバー内に設ける。
次に、SiとFとを含有するガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを被処理基板に供給するとともに、プラズマを生成して、被処理基板の窒化膜形成面に、Fを含有させた窒化膜を成膜する(ステップ2)。
具体的には、SiとFとを含有するガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを、被処理基板が配置されたチャンバー内に供給し、チャンバー内に所定のタイミングでプラズマを生成する。
このようなプラズマを用いた成膜処理として、Si原料ガスと窒素含有ガスを、被処理基板が配置されたチャンバー内に同時に導入し、プラズマを生成して成膜するプラズマCVDを用いることができる。プラズマCVDの場合は、Si原料ガスと窒素含有ガスをプラズマにより解離して、被処理基板の表面でCVD反応を生じさせる。
また、プラズマを用いた成膜処理として、Si原料ガスおよび窒素含有ガスを、チャンバー内の残留ガスのパージを挟んで交互にチャンバー内に導入し、所定のタイミングでプラズマを生成して成膜するプラズマALDを用いることもできる。
プラズマを用いることにより、高速成膜を行うことができ、高速成膜が要求されるONON積層構造体の窒化膜の成膜に適したものとなる。
Si原料ガスとして用いられるSiとFとを含有するガスとしては、SiFガスに代表されるフッ化ケイ素系ガスを挙げることができる。フッ化ケイ素系ガスとしては、他に二フッ化ケイ素(SiF)ガスや、六フッ化二ケイ素(Si)ガス等を挙げることができる。Si原料ガスとしては、SiとFとを含有ガスの他に、SiHガス、四塩化ケイ素(SiCl)ガス、ジシラン(Si)ガス、ジクロロシラン(SiHCl)ガス、ヘキサクロロジシラン(SiCl)ガス等のFを含まないSi系化合物ガスを含んでいてもよい。窒素含有ガスとしては、Nガス、NHガス等を用いることができる。なお、Si原料ガスと窒素含有ガスの他に、プラズマ生成ガスやパージガス等として用いるArガス等の不活性ガス(希ガス)を用いてもよい。
このようにSiFガス等のSiとFとを含有するガスを用いることにより、完全に分解されなかったSiF等が窒化膜中に添加され、膜中にFが含有される。Fは窒化膜中に含まれることにより膜のエッチングレートを大きく上昇させる効果があるため、窒化膜中にFが含有された窒化膜(SiNF膜)は、Fが含有されていない窒化膜(SiN膜)に比べてエッチングレートが格段に大きい。例えば、20at%のFが含有されたSiNF膜は、エッチングレートがSiN膜の2倍以上となる。
Fの含有量が多すぎるとF拡散により、積層構造体の酸化膜やバルクの酸化膜への悪影響が懸念され、また膜ストレスが大きくなるため、Fの含有量は30at%以下が好ましい。SiFガス等のSiとFとを含有するガスの流量を調整することにより、窒化膜(SiNF膜)中のF含有量を所望の値に調整することができる。
このようなFの悪影響の抑制や、膜のストレス制御のため、上述したSiHガス、SiClガス等のFを含まないSi系化合物ガスを添加して、窒化膜(SiNF膜)中のF含有量の調整を行うことができる。
また、Si原料ガスとして、SiFガスのようなSiとFとを含有するガスを用いることにより、従来Si原料として用いていたSiHガス等のH含有ガスの量を減少させることができ、窒化膜中のH量を減少させることができる。これにより、窒化膜中からトランジスタのゲート絶縁膜界面へのH拡散を抑制することができる。
窒素含有ガスとしては、窒素ガス(Nガス)、NHガス等を用いることができるが、Nガスが好ましい。NガスはHを含んでいないので、窒化膜中のH量の減少に寄与する。また、窒素含有ガスとして、NガスとNHガス等の他のガスを併用してもよいが、Nガスのみとすることが好ましい。これにより、窒素含有ガス由来のHをなくすことができ、窒化膜中のH量をより減少させて、Hの悪影響を一層効果的に抑制することができる。
プラズマを生成する手法は特に限定されず、容量結合プラズマ、誘導結合プラズマ、マイクロ波プラズマ等、一般的に用いられているものを用いることができる。プラズマの応答性の観点からは容量結合プラズマが好ましい。ただし、SiFやNは結合エネルギーが高く、分解させるためには高いプラズマエネルギーが必要となる。このため、容量結合プラズマを用いる場合には、プラズマエネルギーを高くするために、通常の13.56MHzよりも高い、VHF帯域の高周波が好ましく、60MHz以上の周波数を用いることがより好ましい。
成膜処理の際の温度は、成膜反応を有効に進行させる観点およびデバイスの要請の観点から300〜650℃の範囲が好ましい。また、処理の際のチャンバー内の圧力は、プラズマ生成手法によっても異なるが、13.3〜1333Pa(0.1〜10Torr)の範囲が好ましい。
<成膜装置>
次に、上述した窒化膜の成膜方法に用いることができる成膜装置の一例について説明する。図2は成膜装置の一例を概略的に示す断面図であり、容量結合型プラズマを生成して、被処理基板であるウエハに成膜処理を行う成膜装置を例示する。
この成膜装置100は、略円筒状をなす金属製のチャンバー1を有している。チャンバー1は、その底部中央に突出部1aを有している。チャンバー1の側面には排気管11が接続されており、この排気管11には、チャンバー1内の圧力を制御するための自動圧力制御弁(APC)およびチャンバー1内を排気するための真空ポンプを有する排気機構12が設けられている。この排気機構12によりチャンバー1内を所定の真空度まで減圧することが可能となっている。
チャンバー1の側壁には、チャンバー1と隣接して設けられた図示しないウエハ搬送室との間でウエハWの搬入出を行うための搬入出口13と、この搬入出口13を開閉するゲートバルブ14とが設けられている。
チャンバー1内には、ウエハWを水平に支持するための載置台2が設けられている。載置台2は、その下面中央で、チャンバー1の底部から垂直に延びる支持部材3に支持されている。載置台2は金属製であり、下部電極として機能する。載置台2は接地されている。載置台2の内部には、ウエハWを加熱するためのヒータ21が設けられている。なお、載置台2はセラミックス製でもよく、その場合は、その中に電極が設けられて下部電極として機能するようにされる。
載置台2にはウエハWを支持して昇降させるための複数のウエハ支持ピン(図示せず)が、載置台2の表面に対して突没可能に設けられている。
チャンバー1の天壁1bには、円形の穴が形成されており、その穴には、リング状の絶縁部材15を介して、上部電極として機能する円板状をなすシャワーヘッド20が嵌め込まれている。シャワーヘッド20は、ベース部材21とシャワープレート22とを有している。ベース部材21とシャワープレート22との間にはガス拡散空間23が形成されている。シャワープレート22には、ガス拡散空間23からチャンバー1の内部へ貫通する複数のガス吐出孔24が形成されている。ベース部材11の中央には、ガス拡散空間23内へ貫通するように、ガス導入孔25が形成されている。ガス導入孔25には、ガス供給機構30の配管31が接続され、ガス供給機構30からのガスがシャワーヘッド20を介してチャンバー1内に吐出されるようになっている。
ガス供給機構30は、SiとFとを含有するガスであるSiFガス、窒素含有ガスであるNガス、プラズマ生成ガスおよびパージガスとして機能するArガス等をチャンバー1内に供給するためのものであり、各ガスを供給する複数のガス供給源と、各ガスの供給源と配管31とを繋ぐ配管、配管に設けられたバルブ、流量制御器等を有している。
シャワーヘッド20には、第1整合器41を介して第1高周波電源42が接続され、第2整合器43を介して第2高周波電源44が接続されている。第1高周波電源42の周波数(第1の周波数)は、VHF帯域の高周波であることが好ましく、60MHz以上がより好ましい。また、第2高周波電源44の周波数(第2の周波数)は、第1高周波電源42より低い周波数のHF帯域の高周波であり、2〜13MHzが好ましい。第1整合器41は第1高周波電源42の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるものである。第2整合器43は、第2高周波電源44の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるものである。
SiFガスのようなSiとFを含有するガスは、Si−Fの結合エネルギーが高いため、従来の13.56MHzでは解離され難い。このため、第1高周波電源42の周波数である第1の周波数として、従来の13.56MHzよりもプラズマエネルギーを高くすることができるVHF帯域の周波数を用いることが好ましい。また、第1の周波数よりも低い、HF帯域の周波数の第2高周波電源44を用いることにより、第1の周波数と第2の周波数を重畳させることができ、第1高周波電源42を小型化することができる。なお、第1高周波電源42として十分な出力のものを確保できれば、第1高周波電源42のみであってもよい。
成膜装置100は、制御部50を有している。制御部50は、コンピュータからなり、成膜装置100の各構成部を制御するCPUを有する主制御部を有している。また、制御部50は、他に、入力装置、出力装置、表示装置、および記憶装置(記憶媒体)を有している。制御対象の各構成部は、例えば、ヒータ電源、排気機構12、ガス供給機構30、第1および第2の高周波電源42および43等である。制御部50の主制御部は、例えば、記憶装置の記憶媒体に記憶された処理レシピに基づいて、成膜装置100に、所定の動作を実行させる。
このように構成される成膜装置100においては、搬入出口13からチャンバー1内にウエハWを搬入し、載置台2上にウエハWを載置する。載置台2は予めヒータ21により所定の温度に制御されている。
次いで、排気機構12より排気することにより、チャンバー1内を所定の圧力に制御する。そして、ガス供給機構30からSiFガス、およびNガス(必要に応じて、Arガス)を導入しつつ、第1高周波電源42および第2高周波電源44からシャワーヘッド20に高周波電力を印加する。これにより、下部電極である載置台2と上部電極であるシャワーヘッド20との間に容量結合プラズマが生成され、プラズマCVDまたはプラズマALDにより、Fを含有する窒化膜(SiNF膜)を成膜する。
プラズマCVDの場合は、SiFガス、およびNガス(必要に応じて、Arガス)を同時にチャンバー内に供給しながら容量結合プラズマを生成し、被処理基板上にSiNF膜を成膜する。
プラズマALDの場合は、チャンバー1に対して、SiFガスの供給、残留ガスのパージ、Nガスの供給、残留ガスのパージを交互に繰り返し供給しながら所定のタイミングで容量結合プラズマを生成し、被処理基板上にSiNF膜を成膜する。
成膜処理に際しては、ウエハ温度は300〜650℃の範囲が好ましく、チャンバー1内の圧力は、13.3〜1333Pa(0.1〜10Torr)の範囲が好ましい。
成膜終了後、チャンバー1内をパージし、被処理基板Wを、搬入出口13を介して搬送室は搬出する。
<半導体装置の製造方法>
次に、上述した窒化膜の成膜方法が適用される半導体装置の製造方法について、3DNAND型半導体メモリの製造方法を例にとって説明する。
図3は半導体装置の製造方法としての3DNAND型半導体メモリの製造方法を示すフローチャート、図4〜8はその際の各工程を示す工程断面図である。
最初に、被処理基板である、シリコン基体上に下部構造が形成されたウエハ101の上に、酸化膜(SiO膜)102と、犠牲膜であるFを含有させた窒化膜(SiNF膜)103とを交互に複数回成膜し、ONON積層構造体110を形成する(ステップ11、図4)。SiNF膜103は犠牲膜である。
SiNF膜103は、上述したように、SiFガス等のSiとFとを含有するガスを含むSi原料ガスと、Nガス等の窒素含有ガスとを用いて、プラズマCVDまたはプラズマALDにより成膜される。また、SiO膜102は、テトラエトキシシラン(TEOS)、SiH等を用いたCVDにより成膜される。
次に、ONON積層構造体110の積層方向に、プラズマエッチングを行い、ONON積層構造体110を貫通するメモリホール104を形成する(ステップ12、図5)。
次に、メモリホール104の内壁部にゲート絶縁膜111、チャネル部112を順に形成した後、中央部にコア絶縁膜113を埋め込んでメモリ部120を形成する(ステップ13、図6)。
次に、ONON積層構造体110の積層方向にトレンチを形成し(図示せず)、トレンチを介して犠牲膜であるSiNF膜103をウエットエッチングで除去する(ステップ14、図7)。ウエットエッチングの際の薬液としては、熱リン酸(HPO)を用いることができる。
その後、SiNF膜を除去して形成された空間114にゲート電極となる金属膜115を埋め込む(ステップ15、図8)。金属膜を構成する金属としては、タングステン(W)等が用いられる。
このような半導体装置の製造方法において、ONON積層構造体を構成する窒化膜として、上述したように、SiFガス等のSiとFとを含有するガスを用いて成膜してFを含有させたSiNF膜103を用いる。SiNF膜103は、Fを含有させていない窒化膜(SiN膜)に比べてエッチングレートが格段に大きい。このため、ONON積層構造体110が高積層化されても、メモリホール104を形成する際のエッチングレートを従来よりも高めることができる。このため、メモリホール104のエッチング時間を短縮することができ、生産性の低下を抑制することができる。
また、従来、窒化膜を成膜する際に、SiHガス等のHを含有するガスが用いられるため、これらに含まれるHが窒化膜中に含まれる。これに対して、SiNF膜103の成膜時には、SiFのようなSiとFを含有するガスを用いるので、膜中に含まれるH量を従来よりも減少させることができ、H拡散によるトランジスタへの悪影響を抑制することができる。また、窒素含有ガスをNガスのみとすることにより、窒化膜中のH量をより減少させて、Hの悪影響を一層効果的に抑制することができる。
さらに、Fを含有させたSiNF膜は、Fを含有させていないSiN膜と比べてウエットエッチングレートが高いことが知られている(藤田静雄、シリコン窒化膜の最近の研究、応用物理 1985年54巻12号)。この文献のFig.9には、SiN膜にFを含有させることにより、希フッ酸に対するウエットエッチングレートが2桁近く上昇することが記載され、HPOに対するウエットエッチングレートも上昇することが示されている。したがって、ステップ14のウエットエッチング工程の時間を短縮することができる。
以上の例は、ONON積層構造体110窒化膜の全てを、Fを含有させたSiNF膜で形成した場合について示したが、ONON積層構造体110の一部の窒化膜のみSiNF膜としてもよい。好適な例としては、ONON積層構造体110の下部に存在する窒化膜のみをSiNF膜とするものを挙げることができる。すなわち、メモリホールをプラズマエッチングにより加工する場合、イオンやラジカルが、メモリホールの下部において上部よりも圧倒的に少なくなるため、下部のエッチングレートが著しく低下する。このため、図9に示すように、エッチングレートが低下するメモリホール下部に対応する窒化膜、例えばダミーやセレクトゲートを形成する部分の窒化膜のみにSiNF膜103を適用し、他の窒化膜をSiN膜103´としてもよい。このとき、SiNF膜103の数は、3〜10層程度が好ましい。
<他の適用>
以上、実施形態について説明したが、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
例えば、上記実施形態では、3DNAND型半導体メモリのONON積層構造体の窒化膜の例を示したが、これに限らず、酸化膜と窒化膜の積層構造体の窒化膜であれば適用可能である。
また、上記成膜装置は例示に過ぎず、プラズマを用いた成膜装置であれば特に限定されない。例えば、プラズマ生成方式も任意であり、また、枚葉式の装置に限らず、複数の基板を一度に処理するバッチ式装置やセミバッチ式装置であってもよい。
1;チャンバー
2;載置台
12;排気機構
20;シャワーヘッド
30;ガス供給機構
42,44;高周波電源
50;制御部
100;成膜装置
101;ウエハ(被処理基)
102;酸化膜(SiO膜)
103;Fを含有させた窒化膜(SiNF膜)
103´;窒化膜(SiN膜)
104;メモリホール
110;ONON積層構造体
114;SiNF膜を除去して形成された空間
115;金属膜
W;ウエハ(被処理基板)

Claims (16)

  1. 酸化膜と窒化膜とを交互に積層した積層構造体を形成するための被処理基板であって、表面に窒化膜形成面を有する被処理基板を準備する工程と、
    ケイ素とフッ素とを含有ガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを被処理基板に供給するとともに、プラズマを生成して、前記被処理基板の前記窒化膜形成面に、フッ素を含有させた窒化膜を形成する工程と、
    を含む、窒化膜の成膜方法。
  2. 前記被処理基板を準備する工程は、成膜装置のチャンバー内に被処理基板を配置し、
    前記フッ素を含む窒化膜を形成する工程は、前記チャンバー内に前記ケイ素とフッ素とを含有するガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを供給し、前記チャンバー内にプラズマを生成する、請求項1に記載の窒化膜の成膜方法。
  3. 前記フッ素を含む窒化膜を形成する工程は、前記チャンバー内に前記ケイ素とフッ素とを含有ガスを含むSi原料ガスと、窒素含有ガスとを同時に供給し、前記チャンバー内にプラズマを生成して、プラズマCVDにより前記被処理基板の前記窒化膜形成面にフッ素を含有させた窒化膜を形成する、請求項2に記載の窒化膜の成膜方法。
  4. 前記フッ素を含む窒化膜を形成する工程は、前記ケイ素とフッ素とを含有ガスを含むSi原料ガスおよび前記窒素含有ガスを、前記チャンバー内の残留ガスのパージを挟んで交互に前記チャンバー内に導入し、所定のタイミングでプラズマを生成して、プラズマALDにより前記被処理基板の前記窒化膜形成面にフッ素を含有させた窒化膜を形成する、請求項2に記載の窒化膜の成膜方法。
  5. 前記ケイ素とフッ素とを含有するガスは、フッ化ケイ素ガスである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の窒化膜の成膜方法。
  6. 前記フッ化ケイ素ガスは、四フッ化ケイ素(SiF)ガスである、請求項5に記載の窒化膜の成膜方法。
  7. 前記窒素含有ガスは、窒素ガスを含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の窒化膜の成膜方法。
  8. 前記窒化膜のフッ素含有量が、30at%以下の範囲となるように、前記ケイ素とフッ素とを含有するガスの流量を調整する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の窒化膜の成膜方法。
  9. 前記Si原料ガスは、フッ素を含まないシリコン系化合物ガスを含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の窒化膜の成膜方法。
  10. 前記フッ素を含まないシリコン系化合物ガスは、シランガスまたは四塩化ケイ素ガスを含む、請求項9に記載の窒化膜の成膜方法。
  11. 前記プラズマは、容量結合プラズマ、誘導結合プラズマ、またはマイクロ波プラズマである、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の窒化膜の成膜方法。
  12. 前記プラズマが前記容量結合プラズマの場合、VHF帯域の周波数の高周波電力を印加してプラズマを生成する、請求項11に記載の窒化膜の成膜方法。
  13. 前記高周波電力の周波数は、60MHz以上である、請求項12に記載の窒化膜の成膜方法。
  14. 酸化膜と窒化膜との積層構造体は、3DNAND型不揮発性半導体記憶装置の製造過程で用いられるものである、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の窒化膜の成膜方法。
  15. 被処理基板上に酸化膜と窒化膜とを交互に積層し、積層構造体を形成する工程と、
    前記積層構造体の積層方向にプラズマエッチングを行い、前記積層構造体を貫通するメモリホールを形成する工程と、
    前記メモリホール内にメモリ部を形成する工程と、
    前記積層構造体の前記窒化膜をウエットエッチングで除去する工程と、
    前記窒化膜を除去した空間に金属膜を埋め込む工程と、
    を有し、
    前記積層構造体の前記窒化膜の全部または一部が、請求項1から請求項13のいずれかの方法で成膜された、フッ素を含有させた窒化膜である、半導体装置の製造方法。
  16. 前記積層構造体の下部に存在する前記窒化膜が、請求項1から請求項13のいずれかの方法で成膜された、フッ素を含有させた窒化膜である、請求項15に記載の半導体装置の製造方法。

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