JP2020063221A - 貼付剤支持体用フィルム、積層体及び貼付剤 - Google Patents
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本発明は、このような課題を解決するためのものであり、薬剤バリア性と伸び性を両立した貼付剤支持体用フィルム、これを用いた積層体や貼付剤を提供することを目的とする。
また、凹凸構造を設けても、凸部の頂部及び上記凹部の底部を断面平坦形状とすることで、凸部及び凹部の延在方向の曲げ剛性を確保しつつ、粘着剤層等の他の層との密着性や凸部の頂部や凹部の底部への印刷適性が向上する。
なお、各図は模式的に示した図であり、各部の大きさや形状等は理解を容易にするために適宜誇張して示している。また、本明細書で用いる表面と裏面とは便宜上の記載であり、貼付剤支持体用フィルムにおける一対の面のいずれかを表面及び裏面としても良い。
凹部12Aと凸部12Bは、凹凸の並び方向と交差する方向に延在している。図2では、凹凸の並び方向と直交方向へ、凹部12Aと凸部12Bが直線状に延在する場合が例示されているが、蛇行しながら延在したり、同心状に延在したりするなど、凹部12Aと凸部12Bの延在パターンの形態(凹凸パターン)に制限はない。
ここで、図1において、頂部上面2aの幅方向のいずれかの一端(図1では左端)から、隣接する頂部上面2aの幅方向の同じ側の一端までの距離を、貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12のピッチPと定義する。ピッチPは、隣り合う頂部12Ba間の距離に対応する。ピッチPは、隣り合う頂部12Baの中央部間の距離などであっても良い。
さらに、隣り合う凹部12Aと凸部12Bとの、膜厚方向での高低差をHと呼ぶ。高低差Hは、上面2側での高低差Hでも下面3側での高低差Hであっても構わない。すなわち、膜厚方向に沿った、頂部上面2aと底部上面2cの高さ方向の距離又は頂部下面3aと底部下面3cとの高さ方向の距離のいずれかを、高低差Hと定義する。
凹凸構造12のある貼付剤支持体用フィルム1を引っ張ると、図3中符号X2のように、主に凹凸構造12が潰れて広がる段階(あまり力を掛けずに伸びる領域)と、上記の潰れた凹凸構造12が更に引き伸ばされてほぼフラットになる段階(力が掛かって延びる領域)を経て降伏点に到達する。更に引っ張り続けると塑性変形が発生し、ネッキングが起こることで最終的に破断点に到達する。ネッキングとは、引っ張られるフィルムの平行部全体が均一に伸びるのではなく、局所的にくびれを生じる現象を指す。
このように、本発明に基づく貼付剤支持体用フィルム1は、降伏前に凹凸構造12が潰れて広がることによる伸び量を有するため、通常のフラットな貼付剤支持体用フィルムと比較して降伏点に到達するまでに伸びる量が大きく設定できる。但し、最終的には塑性変形が支配的になるため、破断強度は通常のフラットな貼付剤支持体用フィルムと同等である。
貼付剤支持体用フィルム1の膜厚は、5μm以上150μmであると好ましく、より好ましくは10μm以上100μmである。貼付剤支持体用フィルム1の膜厚は必ずしも均一である必要は無く、例えば頂部12Ba、斜面部12C、及び底部12Aaで膜厚がそれぞれ異なっていても良い。
高低差Hの上限については300μm以下が好ましい。その理由は、熱プレスや押出成形等の各種方法を用いて貼付剤支持体用フィルム1を製造する際に安定して凹凸構造12を形成させることができるためである。
貼付剤支持体用フィルム1の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート、シクロオレフィンコポリマー、シクロオレフィンポリマー、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、及びそれらの変性重合体から選択した樹脂が挙げられる。このような樹脂を用いれば、良好な薬剤バリア性が発現されるため好ましい。このような材料で形成したフィルムは、例えばリバスチグミン、ツロブテロールなどのような薬剤に対し、薬剤バリア性を有する。
凹凸構造12の周期的な凹凸は、図1及び図2のような台形形状の繰り返しである必要はなく、矩形形状の繰り返しであっても良い。凸部12Bの頂部12Ba及び凹部12Aの底部12Aaが断面平坦形状な凹凸形状であれば、特に限定されない。
更に図1及び図2のように、頂部上面2aと底部上面2c、及び頂部下面3aと底部下面3cが平行であるような台形形状であることが好ましい。この場合には、後述するように、貼付剤支持体用フィルム1を、熱可塑性樹脂や粘着剤層等のような他の層と積層することで積層体あるいは貼付剤として用いる場合に、貼付剤支持体用フィルム1と他の層との密着性が向上するため、より好ましい。
なお、貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12の高低差Hは、5μmより大きく300μm以下であると好ましく、より好ましくは10μm以上200μm以下である。高低差Hが5μm以下の場合には、貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12をフラットな状態に形状変形させる効果が得られ難く、また300μmを超える凹凸構造12を設けることは製造上困難である。
また、貼付剤支持体用フィルム1において、上面2における底部上面2cの紙面左右方向の幅W2cに対する、頂部上面2aの紙面左右方向の幅W2aの比(W2a/W2c)が、0.10以上10.0以下であると好ましい。
また幅W2cに対する幅W2aの比(W2a/W2c)が10.0よりも大きい場合、底部上面2cとその両端で接している斜面部上面2bとの境界部分が近接して存在することとなる。そして、貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12を並び方向に引っ張った場合、この境界部分に局所的に応力が集中して破断する可能性が高くなる。
本実施形態の貼付剤支持体用フィルム1の製造方法は、例えば熱プレスや押出成形等の各種方法を適宜選択できる。
熱プレスによる方法では、製膜したフィルムを、表面に凹凸形状を設けた一対の加熱ロール間、若しくは一対の加熱した平板状のプレス機に通すことで製造できる。この際、一対の加熱ロール間、若しくは一対の平板の、上下の凹形状と凸形状とを精密に位置合わせを行い、熱プレス後のフィルムの表裏面が連続的な凹凸構造12になっていることが重要となる。
また、押出成形による方法では、樹脂を加熱溶融してTダイから押し出し、フィルム化するための冷却工程において、凹凸形状が設けられた冷却ロール及びニップロールを用いてニップ圧力を付加しながら冷却することで、フィルムの表裏面に連続的な凹凸構造12を設けることができる。この方法においても、冷却ロールとニップロールの凹凸形状の精密な位置合わせが必要になる。
貼付剤支持体用フィルム1は、図1及び図2のように一層であっても良い。更に、図4に示すように、共押出の層構成を増やすことで複数の貼付剤支持体用フィルム1を積層した複層構造としても良い。この場合、一方の貼付剤支持体用フィルム1の裏面が、別の貼付剤支持体用フィルム1の表面と接着される。
また貼付剤支持体用フィルム1が三層以上の積層構造であっても良い。これらの場合、貼付剤支持体用フィルム1に対して後工程で、印刷層、蒸着層、ハードコート層、又は反射防止層などの機能層を積層した構造とすることもできる。
また図5〜図7のような、本発明に基づく貼付剤支持体用フィルム1を備えた積層体4に、後述する粘着剤層と剥離ライナーを積層することで貼付剤として用いることができる。
これに対して本実施形態の貼付剤支持体用フィルム1、及びこれを用いた積層体4では、従来よりも大きな伸び性を持たせることができる。この結果、皮膚に貼り付けた際に、突っ張りやごわつきを抑制し、且つ体を動かした際に剥がれにくくさせることが可能になる。
図9の貼付剤11は、貼付剤支持体用フィルム1の下面に、粘着剤層9と剥離ライナー10をこの順に積層した構成である。更に図10の貼付剤11のように、貼付剤支持体用フィルム1の、粘着剤層9を積層したのとは反対側の面に、更に熱可塑性樹脂層5を積層した積層構造としても良い。
ここで、上記説明では、貼付剤支持体用フィルム1の全面を、凹凸構造12を形成する領域13とした場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、凹凸の並び方向(図1では、左右方向)の端部や中央部などに凹凸構造12を形成しないフラット部分を有する構成としても良い。
図11では、隣り合う領域13を区画する縁(境界線)13aは実線で表されており、個々の領域13内において、頂部上面2aと斜面部上面2bの境界は点線で、底部上面2cと斜面部上面2bの境界は一点鎖線で表されている。
図11では、貼付剤支持体用フィルム1が16個の領域13に区画されており、上面2において、各領域13の一つの縁(「縁端」と呼ぶ)から、これと対向する他の縁端へ頂部上面2a、斜面部上面2b、及び底部上面2cが延在している。なお、下面3においても、頂部下面3a、斜面部下面3b、及び底部下面3cについても同様である(不図示)。
伸び性が大きなフィルムにおいては、加工時の引っ張りによってフィルムが伸びて安定製膜が難しいという問題点がある。これに対し、図11のように、一枚のフィルムを複数の領域13に区画し、各領域での凹凸パターンを個別に設定することで、貼付剤支持体用フィルム1全体での伸び性が小さく抑えられる。これによって、成形加工時に安定した製膜が可能である。すなわち、凹凸構造12を設けて伸び性を向上させても、貼付剤支持体用フィルム1の製造時や管理時の当該フィルム1のハンドリングが容易となる。
ここで、最終製品は、一領域だけから構成されていなくても良い。例えば、連続した2領域や4領域など複数の領域13で一つの最終製品が構成されていても良い。このとき、各領域13の中央位置でカットして二種類の凹凸構造を有する最終製品としても良い。このような場合、最終製品においては、伸び性が良い方向を2方向以上に設定することが可能となる。
なお、隣接する領域13同士の境界は明確な境界線13aがなくても良い。また貼付剤支持体用フィルム1が有する領域13の数は任意である。また、図11の貼付剤支持体用フィルム1では、縁端に対して頂部上面2aと斜面部上面2bの境界、及び底部上面2cと斜面部上面2bの境界が平行、又は直交する方向で設けられているが、縁端に対する境界の角度は任意であり、また領域13毎に異なっていても良い。
(1)本実施形態の貼付剤支持体用フィルムは、薬剤バリア性を有する樹脂からなり、フィルム全体が厚さ方向にうねった形状に構成されることで、面に沿って凹部12Aと凸部12Bを繰り返す凹凸構造12を有し、凸部12Bの頂部12Ba及び凹部12Aの底部12Aaは、それぞれ断面平坦形状となっており、貼付剤支持体用フィルムの膜厚が5μm以上150μm以下であり、凹部12Aと凸部12Bとの高低差Hが、貼付剤支持体用フィルムの膜厚よりも大きい。
この構成によれば、製造時の手間やコストを抑えつつ、薬剤バリア性と伸び性を両立した貼付剤支持体用フィルム、これを用いた積層体及び貼付剤を提供することが可能になる。
また、凹凸構造12を設けても、凸部12Bの頂部12Ba及び上記凹部12Aの底部12Aaを断面平坦形状とすることで、凸部12B及び凹部12Aの延在方向での曲げ剛性を確保しつつ、粘着剤層等の他の層への密着性や、凸部12Bの頂部12Baや凹部12Aの底部12Aaへの印刷適性が向上する。
この構成によれば、貼付剤支持体用フィルムが確実に薬剤バリア性を有するようになる。
(3)本実施形態の貼付剤支持体用フィルムでは、凸部12Bの頂部12Ba及び上記凹部12Aの底部12Aaは、平行である。
この構成によれば、粘着剤層等の他の層を積層する際の密着性や、凸部12Bの頂部12Baや凹部12Aの底部12Aaへの印刷適性をより確実に向上させることができる。
この構成によれば、フィルムを凹凸構造12の並び方向に引っ張った際に、斜面部12Cと頂部12Ba、および斜面部12Cと底部12Aaの境界部分に応力が集中してフィルムが破断する可能性が抑えられ、凹凸構造12が伸びやすくなる。
(5)本実施形態の貼付剤支持体用フィルムでは、凹部12Aと上記凸部12Bとの高低差Hは、5μmより大きく300μm以下である。
この構成によれば、より確実に、伸び性を向上させることができる。
この構成によれば、凹凸構造12を容易に設けることができ、頂部12Ba、壁部12C、及び底部12Aaでの膜厚を均一に近づけることも容易になる。
(7)本実施形態の貼付剤支持体用フィルムでは、隣り合う上記頂部12Baと上記底部12Aaにおいて、凹凸の並び方向において、上記底部12Aaの幅に対する上記頂部12Baの幅の比率が、0.10以上10.0以下である。
この構成によれば、凹凸構造12を並び方向に引っ張った際における、局所的な応力集中を緩和可能となる。
この構成では、最終製品の原反として使用する場合、各領域13の伸びがある程度相殺しあうこことで、過剰な伸びが抑制されて、ロール形状などとして管理する際に、貼付剤支持体用フィルム1の扱いが容易となる。
また、最終製品の貼付剤支持体用フィルム1として使用する場合、伸び易い方向を2方向以上に設定しやすくなる。
(9)貼付剤支持体用フィルムの両面又は片面に、機能層を積層して積層体としても良い。
この構成によれば、伸び性の良い積層体を提供可能となる。
この構成によれば、例えば薬剤バリア性に特に優れた樹脂からなる貼付剤支持体用フィルムと、伸び特性に優れた貼付剤支持体用フィルムを積層させることで、異なる特性を兼ね備えた積層体を提供可能となる。
(11)本実施形態の貼付剤支持体用フィルムや上記の積層体の両面又は片面に、粘着剤層と剥離ライナー層とをこの順に積層して貼付剤としても良い。
この構成によれば、薬剤バリア性と伸び性を両立した貼付剤を提供することができる。
(実施例1)
貼付剤支持体用フィルム1の材料として、日本合成化学工業株式会社製のエチレン−ビニルアルコール共重合体(Ethylene−Vinylalcohol copolymer;EVOH)であるソアノール(登録商標)D2908を選択した。
また、貼付剤支持体用フィルム1と共押出する樹脂の材料として、日本ポリエチレン株式会社製の低密度ポリエチレン(Low Density PolyEthylene;LDPE)であるノバテックLD(登録商標)LC701を選択した。
貼付剤支持体用フィルム1の底部上面2cにおける膜厚は30μmとし、この部分における貼付剤支持体用フィルム1と共押出する樹脂の膜厚は45μmとした。
また凹凸構造12は高低差H100μm、幅方向の長さL236μm、ピッチP425μm、頂部上面2aの左右方向の幅205μmとした。
貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12を高低差H80μm、幅方向の長さL230μm、ピッチP340μmとしたこと以外は、実施例1と同様に貼付剤支持体用フィルム1を製造し、実施例2とした。
(実施例3)
貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12を高低差H80μm、幅方向の長さL230μm、ピッチP450μmとしたこと以外は、実施例1と同様に貼付剤支持体用フィルム1を製造し、実施例3とした。
(実施例4)
貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12を高低差H60μm、幅方向の長さL224μm、ピッチP255μmとしたこと以外は、実施例1と同様に貼付剤支持体用フィルム1を製造し、実施例4とした。
材料に実施例1と同じEVOHを用い、押出成形でフィルム化するための冷却工程において、凹凸形状の無い平坦な冷却ロールを用いてニップ圧力を付加しながら冷却することで、表裏面が平坦なフィルムを膜厚30μmで製造し、比較例1とした。
(比較例2)
東洋紡株式会社製の二軸延伸ポリエチレンテレフタラート(PolyEthylene Terephthalate;PET)フィルムであるエステルフィルム(登録商標)E5100(膜厚12μm)を比較例2とした。比較例2のフィルムは表裏面が平坦なフィルムである。
(比較例3)
貼付剤支持体用フィルム1の凹凸構造12を高低差H5μm、幅方向の長さL206μm、ピッチP255μmとしたこと以外は、実施例1と同様に貼付剤支持体用フィルム1を製造し、比較例3とした。比較例3のフィルムは、高低差Hが膜厚Tよりも小さいフィルムである。
各実施例の貼付剤支持体用フィルム1、及び各比較例のフィルムの伸び性を評価するため、引っ張り試験を行った。
試験は、株式会社オリエンテック製テンシロン万能試験機(RTC−1250A)を用いて、フィルムが破断するまで引っ張り力を付与して、降伏点及び破断点に到達したときの伸び率(当初のチャック間距離に対する伸び量の比率)を記録した。測定条件は、サンプル幅15mm、チャック間距離50mm、引っ張り速度100mm/minとした。
各実施例の貼付剤支持体用フィルム1、及び各比較例のフィルムの薬剤バリア性を評価するため、薬剤吸着性試験を実施した。
各フィルムを100mm角にカットした後、中央に貼付剤を貼付した。貼付剤は、薬剤としてリバスチグミンを含有する小野薬品工業株式会社製リバスタッチ(登録商標)パッチ18mg、及びツロブテロールを含有するマイラン製薬株式会社製ホクナリン(登録商標)テープ2mgを使用した。薬剤が揮発、拡散しないようアルミ箔で密閉し、温度40℃、湿度75%RHの環境下で1ヶ月保管した。その後フィルムから貼付剤を剥がし、フィルムに吸着した薬剤をメタノールで55℃、3時間以上抽出し、高速液体クロマトグラフィーにより薬剤の吸着量を測定した。
2a 頂部上面
2b 斜面部上面
2c 底部上面
3a 頂部下面
3b 斜面部下面
3c 底部下面
4 積層体
5 熱可塑性樹脂層
6 貼付剤支持体用フィルム
7 接着剤層
8 貼付剤支持体用フィルム
9 粘着剤層
10 剥離ライナー
11 貼付剤
12 凹凸構造
12A 凹部
12Aa 底部
12B 凸部
12Ba 頂部
12C 壁部(斜面部)
13 領域
13a 縁(境界)
H 高低差
P ピッチ
L 幅方向の長さ
Claims (12)
- 薬剤バリア性を有する樹脂からなる貼付剤支持体用フィルムであって、
フィルム全体が厚さ方向にうねった形状に構成されることで、面に沿って凹部と凸部を繰り返す凹凸構造を有し、
上記凸部の頂部及び上記凹部の底部は、それぞれ断面平坦形状となっており、
貼付剤支持体用フィルムの膜厚が5μm以上150μm以下であり、
上記凹部と上記凸部との高低差が、貼付剤支持体用フィルムの膜厚よりも大きい
ことを特徴とする貼付剤支持体用フィルム。 - 上記薬剤バリア性を有する樹脂は、ポリエチレンテレフタラート、シクロオレフィンコポリマー、シクロオレフィンポリマー、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、及びそれらの変性重合体、のいずれかから選ばれる樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の貼付剤支持体用フィルム。
- 上記凸部の頂部及び上記凹部の底部は、平行であることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付剤支持体用フィルム。
- 隣り合う上記凸部の頂部及び上記凹部の底部を繋ぐ壁部は、フィルムの厚さ方向に対し傾いた斜面部であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の貼付剤支持体用フィルム。
- 上記凹部と上記凸部との高低差は、5μmより大きく300μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の貼付剤支持体用フィルム。
- 上記凸部が突出する側の面での隣り合う上記凹部の上記底部間の間隔Lに対する上記高低差Hの比率(H/L)が、0.10以上1.00以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の貼付剤支持体用フィルム。
- 隣り合う上記頂部と上記底部において、凹凸の並び方向において、上記底部の幅に対する上記頂部の幅の比率が、0.10以上10.0以下であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の貼付剤支持体用フィルム。
- 複数の領域を有し、各領域毎に個別の凹凸パターンで上記凹凸構造が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の貼付剤支持体用フィルム。
- 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載された貼付剤支持体用フィルムの両面又は片面に、機能層を積層した積層体。
- 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載された貼付剤支持体用フィルムを複数枚積層した積層体。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載された貼付剤支持体用フィルムの両面又は片面に、粘着剤層と剥離ライナー層とをこの順に積層した貼付剤。
- 請求項9又は請求項10に記載された積層体の両面又は片面に、粘着剤層と剥離ライナー層とをこの順に積層した貼付剤。
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