JP2020060059A - プレキャストコンクリート部材の製造方法および型枠 - Google Patents

プレキャストコンクリート部材の製造方法および型枠 Download PDF

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Abstract

【課題】型枠によってコンクリートを拘束すること無く、凹部を有するプレキャストコンクリート部材を製造できるプレキャストコンクリート部材の製造方法等を提供する。【解決手段】面型枠3と、面型枠3に設置され、弾性を有し面型枠3とは別体である突起型枠5と、を有する型枠1を用い、面型枠3の突起型枠5側にコンクリート17を打設する。コンクリート17の硬化後、面型枠3と突起型枠5を脱型する。突起型枠5は、プレキャストコンクリート部材の製造過程におけるコンクリート17の収縮や移動に応じて変形、移動する。【選択図】図5

Description

本発明は、プレキャストコンクリート部材の製造方法およびこれに用いる型枠に関する。
道路橋などでは、縦横2方向のリブで囲まれた凹部を下面に有するワッフル型の床版が用いられる。特許文献1、2にはワッフル型の床版としてプレストレスを導入したプレキャストコンクリート部材を用いることが記載されている。
ところで、凹部のない一般的なプレキャスト床版の製造時には、コストと製造サイクルの最適化の観点から鋼製型枠を繰り返し転用することが多い。これをワッフル型の床版に応用する場合、床版の凹部に対応した凸部を有する鋼製型枠を用いることが考えられる。
特開2014-141784号公報 特開2016-17269号公報
しかしながら、凸部を有する鋼製型枠を用いる場合、凸部がコンクリートを拘束する拘束体となってしまい、床版の製造過程におけるコンクリートの収縮、プレストレスの導入に伴う移動等を妨げ、ひび割れ等の原因となる恐れがある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、型枠によってコンクリートを拘束すること無く、凹部を有するプレキャストコンクリート部材を製造できるプレキャストコンクリート部材の製造方法等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、凹部を有するプレキャストコンクリート部材の製造方法であって、面型枠と、前記凹部を形成するため前記面型枠に設置され、弾性を有し前記面型枠とは別体である突起型枠と、を備える型枠を用い、前記面型枠の前記突起型枠側にコンクリートを打設する工程(a)と、前記コンクリートの硬化後、前記面型枠を脱型する工程(b)と、を具備することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の製造方法である。
本発明では、弾性を有する突起型枠を面型枠に設置した状態でコンクリートを打設する。これにより、コンクリートが製造過程において収縮する際に突起型枠がコンクリートに追随して変形するので、突起型枠がコンクリートの収縮を妨げることがない。また、突起型枠の形状や配置を変更することで、面型枠を転用しつつ多彩な設計が可能になり、設計の自由度が増え、且つプレキャストコンクリート部材の製造コストも低減できる。
前記工程(a)において、前記面型枠の前記突起型枠側に緊張材を配置し、前記緊張材を緊張した状態で前記コンクリートを打設し、前記工程(b)において、前記コンクリートの硬化後、前記緊張材の緊張を解除し、前記突起型枠が前記コンクリートの移動に応じて移動することが望ましい。
プレキャストコンクリート部材にプレテンション方式でプレストレスを導入するようなケースでは、緊張材の緊張解除時にコンクリートが移動する。本発明では、コンクリートが移動する際に突起型枠がコンクリートに追随して移動することで、突起型枠がコンクリートの移動を妨げることがない。
前記工程(a)において、前記突起型枠は前記面型枠に固定され、前記工程(b)において、前記緊張材の緊張を解除する前に、前記面型枠への前記突起型枠の固定を解除することが望ましい。
本実施形態では、突起型枠の固定とその解除を行う工程(手段)を設けることで、コンクリート打設時には突起型枠が確実に固定され、緊張材の緊張解除時には突起型枠が確実に移動する。
前記面型枠は内部に空間を有し、前記突起型枠は、前記空間と外部を連通させる前記面型枠の孔を塞ぐように設置され、前記面型枠への前記突起型枠の固定と固定の解除が、前記空間内の空気圧の調整によって行われることが望ましい。また前記空間は仕切りによって複数の室に平面上分割され、前記孔は、前記室ごとに設けられることが望ましい。
このように、面型枠の内部に空間を設け、空間内の空気圧を調整することにより、面型枠への突起型枠の固定とその解除を容易に行うことができる。面型枠の内部の空間を複数の室に分割すれば、各室の空気圧を迅速に変化させることができ、不要な室では空気圧の調整を行わないで済む。
前記突起型枠は前記面型枠に電磁石を用いて固定され、前記面型枠への前記突起型枠の固定と固定の解除が、前記電磁石への通電と非通電によって行われることも望ましい。
これによっても、面型枠への突起型枠の固定とその解除を容易に行うことができる。
前記工程(b)において、前記突起型枠を前記コンクリートに残置することも望ましい。
本発明では、軽量の突起型枠をコンクリートに残置したまま製品とすることもできる。この場合、突起型枠の形状が、突起型枠が脱型可能であるかどうかにより制限されなくなるので、設計の自由度が更に向上し、経済性を追求した任意形状のプレキャストコンクリート部材を製造できる。
第2の発明は、凹部を有するプレキャストコンクリート部材を製造するための型枠であって、面型枠と、前記凹部を形成するため前記面型枠に設置され、弾性を有し、前記面型枠とは別体である突起型枠と、を具備することを特徴とする型枠である。
本発明により、型枠によってコンクリートを拘束すること無く、凹部を有するプレキャストコンクリート部材を製造できるプレキャストコンクリート部材の製造方法等を提供することができる。
型枠1を示す図。 面型枠3を示す図。 PCa部材19を示す図。 PCa部材19の製造方法を示す図。 コンクリート17の移動と収縮を示す図。 PCa部材19を示す図。 型枠1、1’、突起型枠5’を示す図。 型枠1a、1a’を示す図。 型枠1bを示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.型枠1)
図1は本発明の第1の実施形態に係る型枠1を示す図であり、型枠1の厚さ方向の断面を見たものである。
型枠1はプレキャストコンクリート部材(以下、PCa部材という)を製造するためのものであり、図1に示すように面型枠3と突起型枠5を有する。
面型枠3は鋼製であり剛性を有する。面型枠3は、上面36、下面37、および側面38によって箱型に構成され、内部に空間を有する。当該空間は、上下方向の仕切り31によって複数の室2に平面上分割される。
図2は面型枠3を分解して示す斜視図である。面型枠3の平面は略長方形状であり、仕切り31は平面において格子状に設けられる。なお、図1は面型枠3の短辺方向の断面を示している。
面型枠3の上面36には孔32が設けられる。面型枠3内の空間は当該孔32を介して外部と連通する。孔32はそれぞれの室2ごとに設けられる。
突起型枠5は、四角錐台状の弾性を有する部材であり、面型枠3と一体で無く別体として構成される。突起型枠5は、EPS(expanded polystyrene)などの発泡スチロールやゴム等を用いて製作される。突起型枠5は、孔32を塞ぐように面型枠3の上面36に設置される。
突起型枠5は、面型枠3に対し着脱可能である。突起型枠5の面型枠3への固定および固定の解除(着脱)は、バルブ等の空気圧調整手段(不図示)を用いて面型枠3内の空間の各室2の空気圧を調整することによって行われる。
すなわち、室2内が大気圧よりも減圧されている場合には、突起型枠5は面型枠3側に吸着され、面型枠3の上面36に固定される。一方、室2内が常圧(大気圧)または大気圧よりも加圧されている場合には、突起型枠5は面型枠3に固定されない。
(2.PCa部材19)
図3は、型枠1を用いて製造されるPCa部材19を示す斜視図であり、PCa部材19の下面を見たものである。PCa部材19は例えば道路橋などに使用されるワッフル型の床版であるが、これに限ることはない。
図3に示すように、PCa部材19はコンクリートにより形成された略長方形状の矩形板状の部材であり、縦横2方向のリブ23に囲まれた凹部21を下面に有する。凹部21は前記の突起型枠5により形成され、縦横に複数配置される。ここで、縦とはPCa部材19の長辺方向をいい、横とはPCa部材19の短辺方向を言うものとする。
本実施形態では縦方向のリブ23に沿って緊張材15が埋設され、緊張材15の緊張によるプレストレスがPCa部材19に導入される。図の点線は、PCa部材19に埋設される緊張材15を、一部の緊張材15について図示したものである。
(3.PCa部材19の製造方法)
次に、型枠1を用いたPCa部材19の製造方法について説明する。
本実施形態では、まず図4(a)に示すように、作業ヤードに設置された固定ポスト9aと緊張枠9bの間に型枠1を配置し、面型枠3の周囲に側枠7を配置する。面型枠3には突起型枠5が設置され、前記したように面型枠3内の各室2を減圧して負圧とすることで突起型枠5が面型枠3に固定される。
また、緊張材15を面型枠3の上方(突起型枠5側)に通して配置する。緊張材15の一端は緊張枠9bに取付けられ、緊張材15の他端は固定ポスト9aに固定する。
緊張材15を配置したら、ジャッキ11を用いて緊張枠9bを移動させて緊張材15に所定の大きさの緊張力を加える。そして、図4(b)に示すように、面型枠3の上方の側枠7で囲まれた部分にコンクリート17を打設する。
コンクリート17の硬化後、面型枠3への突起型枠5の固定を解除し、図4(c)に示すように面型枠3の周囲の側枠7を取り外して緊張材15の一端から緊張を解除する。突起型枠5の固定の解除は、前記したように面型枠3内の各室2を常圧とするか又は各室2を加圧して正圧とすることによって行われる。後者の場合、コンクリート17と面型枠3の縁を切って後述するコンクリート17の移動や収縮を確実に行うことができる。
図5は、図4(c)の右側のコンクリート17の右端部を拡大して示す図であり、打設時のコンクリート17の位置を点線で示している。
前記したように緊張材15の一端から緊張を解除すると、図5に示すように、緊張材15の短縮によりコンクリート17が面型枠3上を矢印Aに示すように緊張材15の他端側(図5の左側)に移動する。また、コンクリート17内に導入されるプレストレスによる弾性的な短縮、クリープやコンクリート17の乾燥収縮などによってコンクリート17自体も収縮する。
突起型枠5は、面型枠3への固定が解除されているので、矢印Aに示すコンクリート17の移動に追随して面型枠3上を移動する。また、突起型枠5は弾性を有するので、矢印Bで示すコンクリート17の収縮に追随して変形する。
その後、図6に示すようにコンクリート17の両側で緊張材15を切断し、面型枠3と突起型枠5をコンクリート17から脱型する。これにより、リブ23で囲まれた凹部21を有し、緊張材15がコンクリート17に埋設されたPCa部材19が製造される。
このように、第1の実施形態では、PCa部材19の凹部21を形成するための弾性を有する突起型枠5を面型枠3に設置した状態でコンクリート17を打設する。これにより、コンクリート17が収縮する際に突起型枠5がコンクリート17に追随して変形するので、突起型枠5がコンクリート17の収縮を妨げることがない。
また、本実施形態の型枠1は構造が簡単なので型枠1にかかるコストが小さい。また故障のリスクも低く清掃やメンテナンスも容易であり、作業時間の低減、使用頻度(転用回数)の増加を実現できる。
また、本実施形態ではPCa部材19にプレテンション方式でプレストレスを導入しており、前記した緊張材15の一端からの緊張解除時にコンクリート17が移動する。本実施形態では、コンクリート17が移動する際に突起型枠5がコンクリート17に追随して移動することで、突起型枠5がコンクリート17の移動を妨げることもない。
また本実施形態では、突起型枠5の固定とその解除を行う工程(手段)を設けることで、コンクリート打設時に突起型枠5が打設圧等により移動すること無く確実に固定され、緊張材15の緊張解除時には突起型枠5が確実に移動する。
特に本実施形態では、面型枠3の内部に空間を設け、空間内の空気圧を調整することにより、面型枠3への突起型枠5の固定とその解除を容易に行うことができる。また、面型枠3の内部の空間を複数の室2に分割することで、各室2の空気圧を迅速に変化させることができる。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば本実施形態ではPCa部材19に緊張材15によるプレストレスを導入するが、緊張材15を省略することも可能である。この場合も、コンクリート17は乾燥などにより収縮し、突起型枠5はこの収縮に追随して変形する。
また第1の実施形態では、面型枠3の上面36の全ての孔32を突起型枠5で塞いだが、図7(a)に示すように、PCa部材の凹部の配置に応じて、一部の孔32のみに突起型枠5を設置してもよい。PCa部材の製造時には突起型枠5に対応する室2の空気圧のみを調整すれば良く、不要な室2では空気圧の調整を行わないで済み、空気圧の調整を行う室2を必要最小限にすることができる。また、PCa部材の凹部の配置に応じた突起型枠5の設置等をロボットによって自動化したシステムとすることも可能である。
また、本実施形態では格子状の仕切り31で面型枠3内の空間を仕切ったが、図7(b)の型枠1’に示すように仕切り31を省略することも可能である。この場合も、面型枠3内の空間の空気圧の調整により突起型枠5の固定とその解除を行うことができる。突起型枠5で塞がない孔32がある場合、当該孔32は蓋35によって別途塞ぐことになる。
また、本実施形態では、1つの突起型枠5でPCa部材19の1つの凹部21を形成する構成となっているが、図7(c)に示すようにシート状の基部51の一方の面に複数の突起部52を設けた突起型枠5’を用い、複数の凹部21を1つの突起型枠5’で形成することもできる。突起型枠5’は面型枠3の上面36に設置して複数の孔32を塞ぐことができ、また孔32のない位置に突起部52を配置してPCa部材の凹部を形成することもできる。
また本実施形態では、型枠1の面型枠3の周囲に側枠7を設置して略長方形状のPCa部材19を製造しているが、側枠7の位置を適宜変更すれば、同じ面型枠3を用いて様々なサイズおよび形状のPCa部材を製造することができる。突起型枠5の形状も四角錐台状に限定されず、突起型枠5を所望の形状として意匠性に優れたPCa部材を製造することも可能である。
このように、突起型枠5の配置や形状、側枠7の配置等を変更することで、面型枠3を転用しつつ多彩な設計が可能になり、設計の自由度が増え、且つPCa部材の製造コストも低減できる。
以下、本発明の別の例について、第2、第3の実施形態として説明する。各実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について説明し、同様の構成については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。また、第1の実施形態も含め、各実施形態で説明する構成は必要に応じて組み合わせることができる。
[第2の実施形態]
図8(a)は、本発明の第2の実施形態に係る型枠1aを示す図である。この型枠1aは、面型枠3aが内部に空間を有しない板状部材である点、面型枠3aに対する突起型枠5aの固定と固定の解除を電磁石41の通電の制御により行う点で、第1の実施形態と主に異なる。
面型枠3aは鋼製の板状部材であり、所定の箇所に電磁石41が設けられる。
突起型枠5aの下面には磁石42が設けられる。突起型枠5aは、面型枠3aの電磁石41に磁石42が重なるように設置される。
本実施形態では、不図示の通電手段により電磁石41に通電することにより面型枠3aに突起型枠5aが固定され、非通電とすると突起型枠5aの固定が解除される。なお磁石42の代わりに鋼板を設けることも可能である。
PCa部材の製造方法は、突起型枠5aの固定とその解除方法を除けば第1の実施形態と同様であり、本実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では面型枠3aに空気圧調整用の内部空間が不要なので、面型枠3aを薄厚とし構造をより簡単にできる。また第1の実施形態では空気圧の調整により突起型枠5の固定とその解除を行うため,面型枠3内の室2にゴミなどが吸い込まれる恐れがあるが、本実施形態ではその心配もない。
なお、図8(b)に示す型枠1a’の面型枠3a’のように電磁石41を省略することも可能である。この場合も、緊張材15の一端からの緊張力解除時にコンクリート17の移動に伴って突起型枠5aを移動させることは可能であり、突起型枠5aの固定を解除する工程を省略できる。
[第3の実施形態]
図9(a)は、本発明の第3の実施形態に係る型枠1bを示す図である。型枠1bは、突起型枠5bの形状において第1の実施形態と異なる。
図9(a)に示すように、突起型枠5bは、面型枠3側に凸部53を有することで、面型枠3側(下端側)の幅が反対側(上端側)の幅より狭くなった部分を有する。型枠1bでは、凸部53が面型枠3の上面36の孔32に重なるように、突起型枠5bが設置される。
PCa部材の製造方法は、突起型枠5bの形状を除けば第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では面型枠3のみ脱型し、突起型枠5bをコンクリート17内に残置して図9(b)に示すPCa部材19bを製造する。
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られるのに加え、軽量の突起型枠5bをコンクリート17に残置することにより、突起型枠5bの形状が、突起型枠5bが脱型可能であるかどうかにより制限されなくなる(例えば図9(a)(b)の突起型枠5bは通常脱型できない)ので、設計の自由度が更に向上し、構造上重要でないコンクリート部分を省くなどして経済性を追求した任意形状のPCa部材を製造できる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1'、1a、1a'、1b:型枠
2:室
3、3a、3a':面型枠
5、5'、5a、5b:突起型枠
7:側枠
15:緊張材
17:コンクリート
19、19b:PCa部材
21:凹部
23:リブ
31:仕切り
32:孔
35:蓋
41:電磁石
42:磁石
51:基部
52:突起部
53:凸部

Claims (8)

  1. 凹部を有するプレキャストコンクリート部材の製造方法であって、
    面型枠と、前記凹部を形成するため前記面型枠に設置され、弾性を有し前記面型枠とは別体である突起型枠と、を備える型枠を用い、前記面型枠の前記突起型枠側にコンクリートを打設する工程(a)と、
    前記コンクリートの硬化後、前記面型枠を脱型する工程(b)と、
    を具備することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の製造方法。
  2. 前記工程(a)において、前記面型枠の前記突起型枠側に緊張材を配置し、前記緊張材を緊張した状態で前記コンクリートを打設し、
    前記工程(b)において、前記コンクリートの硬化後、前記緊張材の緊張を解除し、前記突起型枠が前記コンクリートの移動に応じて移動することを特徴とする請求項1記載のプレキャストコンクリート部材の製造方法。
  3. 前記工程(a)において、前記突起型枠は前記面型枠に固定され、
    前記工程(b)において、前記緊張材の緊張を解除する前に、前記面型枠への前記突起型枠の固定を解除することを特徴とする請求項2記載のプレキャストコンクリート部材の製造方法。
  4. 前記面型枠は内部に空間を有し、
    前記突起型枠は、前記空間と外部を連通させる前記面型枠の孔を塞ぐように設置され、
    前記面型枠への前記突起型枠の固定と固定の解除が、前記空間内の空気圧の調整によって行われることを特徴とする請求項3記載のプレキャストコンクリート部材の製造方法。
  5. 前記空間は仕切りによって複数の室に平面上分割され、
    前記孔は、前記室ごとに設けられることを特徴とする請求項4記載のプレキャストコンクリート部材の製造方法。
  6. 前記突起型枠は前記面型枠に電磁石を用いて固定され、
    前記面型枠への前記突起型枠の固定と固定の解除が、前記電磁石への通電と非通電によって行われることを特徴とする請求項3記載のプレキャストコンクリート部材の製造方法。
  7. 前記工程(b)において、前記突起型枠を前記コンクリートに残置することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のプレキャストコンクリート部材の製造方法。
  8. 凹部を有するプレキャストコンクリート部材を製造するための型枠であって、
    面型枠と、
    前記凹部を形成するため前記面型枠に設置され、弾性を有し、前記面型枠とは別体である突起型枠と、
    を具備することを特徴とする型枠。
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