JP2020057883A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】列毎にAD変換回路を備える撮像装置において、画質に影響を与えることなく低消費電力が可能な撮像装置を提供すること。【解決手段】光電変換素子を含む単位画素が行列状に複数配置された画素部と、画素列に対応して配置される画素信号を伝達する複数の垂直信号線と、時刻と共に変化しない第1の参照信号と、時刻と共に所定の傾きで電圧が変化する第2の参照信号を生成可能な参照信号生成部と、前記垂直信号線に対応して配置される、前記画素からの信号と前記第2の参照電圧との比較を行ってデジタル信号に変換する複数のAD変換回路を有し、前記光電変換素子に入射した光量に応じて変化する信号を第1の画素信号とした時、前記AD変換回路は第1の参照信号と第1の画素信号との比較を行う判定動作を行い、判定動作の結果に応じて、前記第2の参照信号を用いたAD変換を行うか否かを切り替えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置に関する。
デジタルビデオカメラ及びデジタルスチルカメラなどの撮像装置は、一般にバッテリーから電力が供給されており、撮像装置での長時間撮影を実現するために、撮像装置に搭載される電子部品は低消費電力であることが望まれている。撮像装置に搭載される主要な電子部品として、光を電気信号に変換する撮像素子が挙げられる。代表的な撮像素子として、CMOSイメージセンサ―が知られている。近年のCMOSイメージセンサ―は行列状に配置された複数の画素から読み出した電気信号を列毎に設けられたAD変換回路にてAD変換を行う構成が一般的である。
AD変換回路の一例として、比較器とカウンタ回路から成る列毎に配置されるAD変換回路と、時刻と共にある一定の傾きで変化する参照信号を生成する参照信号生成回路の構成が考えられる。AD変換期間では上記比較器に画素信号と参照信号が入力されると同時にカウンタがカウントを始める。画素信号と時刻と共に変化していく参照信号が一致したタイミングで比較器は反転信号を出力し、カウンタ回路は比較器の反転信号を受けて、カウント動作をストップさせる。この時のカウント値をデジタル信号として扱う。
このようなAD変換回路を搭載したCMOSイメージセンサ―における消費電力の低減に関して、以下の様な提案がなされている。
1つは各列のAD変換回路の少なくとも一部を独立に電力供給の停止もしくは低減させるパワーセーブ(以下、PSAVE)することが可能な回路を有し、AD変換を行う期間の中で、画素信号と参照信号が一致したタイミング以降、その列のAD変換回路をPSAVEする、という提案がされている(特許文献1)。
また、AD変換には1つの信号において、第1の参照信号で第1のAD変換を行った後、第1のAD変換にて得られた信号近傍において、第1の参照信号より精度良い第2の参照信号を用いて第2のAD変換を行う方式がある。
この駆動における消費電力の低減として、JPEG化する際のガンマカーブを考慮して、黒レベル以下、もしくはガンマカーブの傾きが十分に小さい飽和近傍は第2のAD変換を行わずに第2のAD変換期間中はAD変換回路の少なくとも一部のPSAVEを行う駆動が提案されている(特許文献2)。
ここで黒レベルから飽和レベルに向かって変化する参照信号を用いたAD変換を考えた場合、飽和信号はAD変換期間中、カウンタが動作し続けることになるため、消費電力において不利となる。
特開2009−159271号公報 特開2014−138364号公報
特許文献1に記載の駆動では、例えば飽和信号を多く含む画像を取得した場合、消費電力の低減がほとんど行われない。また、特許文献2に記載の駆動では、JPEG記録においては問題ないが、RAW画像が記録可能な機能を持つカメラでは、取得したRAW画像に対して、ユーザーが任意のガンマカーブでJPEG現像可能なため、その際のガンマカーブ次第では黒レベル近傍もしくは飽和近傍の諧調が粗くなり、ユーザーとって好ましくない。
そこで、本発明の目的は、画質に影響を与えることなく、低消費電力な駆動が可能な撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
光電変換素子を含む単位画素が行列状に複数配置された画素部と、画素列に対応して配置される画素信号を伝達する複数の垂直信号線と、時刻と共に変化しない第1の参照信号と、時刻と共に所定の傾きで電圧が変化する第2の参照信号を生成可能な参照信号生成部と、前記垂直信号線に対応して配置される、前記画素からの信号と前記第2の参照電圧との比較を行ってデジタル信号に変換する複数のAD変換回路を有し、前記光電変換素子に入射した光量に応じて変化する信号を第1の画素信号とした時、前記AD変換回路は第1の参照信号と第1の画素信号との比較を行う判定動作を行い、判定動作の結果に応じて、前記第2の参照信号を用いたAD変換を行うか否かを切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、列毎にAD変換回路を備える撮像装置において、不要な撮像素子の回路の電力を削減することで、画質に影響を与えることなく効率的に消費電力の低減が可能な撮像装置を提供することが出来る。
撮像装置の概略構成図 撮像素子の等価回路図 撮像素子画素部の等価回路図 実施例1におけるS信号電位が閾電位より高い場合の駆動方法の説明図 実施例1におけるS信号電位が閾電位より低い場合の駆動方法の説明図 実施例1における閾電位の決定方法の説明図 実施例2における撮像素子の簡易図 実施例2における閾電位の決定方法の説明図 実施例3における閾電位の決定方法の説明図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(撮像システム)
図1は本発明における撮像システムの1例を示すブロック図である。図1において、101は被写体の光学像を撮像素子105に結像させるレンズ部で、レンズ駆動装置102によってズーム制御、フォーカス制御、絞り制御などがおこなわれる。103はメカニカルシャッターでシャッター制御手段104によって制御される。105はレンズ部101により結像された被写体を画像信号として取り込むための撮像素子であり、106は撮像素子105の温度を検出する温度検知素子である。
107は撮像素子105より出力される画像信号に対して、後述する遮光画素を用いて黒レベルを決めるOBクランプ処理やゲインアップの為のデジタルゲイン処理、各種補正、データ圧縮などを行う撮像信号処理回路である。108は撮像素子105、撮像信号処理回路107に各種タイミング信号を出力する駆動手段であるタイミング発生回路、110は各種演算と撮像装置全体を制御する制御回路、109は画像データを一時的に記憶する為のメモリである。111は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース、112は画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、113は各種情報や撮影画像を表示する表示部である。
次に、前述の構成における撮影時のデジタルカメラの動作について説明する。
メイン電源がオンされると、コントロール系の電源がオンし、更に撮像信号処理回路107などの撮像系回路の電源がオンされる。
それから、図示しないレリーズボタンが押されると、撮影動作が開始される。撮影動作が終了すると、撮像素子105から出力された画像信号は撮影信号処理回路107で撮像素子出力の補正や画像処理をされ、制御回路110の指示によりメモリに書き込まれる。メモリ109に蓄積されたデータは、制御回路110の制御により記録媒体制御I/F部111を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体112に記録される。
また、図示しない外部I/F部を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
(撮像素子等価回路図)
次に実施例1における撮像素子105の構成について図2を用いて詳細な説明を行う。図2は撮像素子の等価回路図を示している。図2では簡単の為、1つの単位画素と単位画素に関連する読み出し回路のみを記載しているが、本来は単位画素が行列にマトリクス状に構成され、各単位画素列に読み出し回路が構成される。各単位画素列に構成される読み出し回路を破線で示し、今後列回路と呼ぶ。
201は単位画素を表しており、マイクロレンズ(以下、ML)やフォトダイオード(以下、PD)、フローティングディフュージョン(以下、FD)などから成る。単位画素の詳細な構成については後述する。
垂直走査回路202は行単位で各画素に駆動信号(PRES、PTX、PSEL)を供給する。
各画素の信号は単位画素列毎に配置される垂直信号線203を介して、後段の回路へ伝達され、各垂直信号線203には定電流回路204が図のように接続される。
垂直信号線203は列アンプ205が接続される。列アンプ205は垂直信号線203に伝達された信号を増幅する機能を持つが、必ずしも必要ではなく、なくともよい。また、複数のアナログゲインを掛けることが可能なゲインアンプとして機能させても良い。
206は各列に対応して設けられる比較器であり、画素信号とDAC回路207より供給されるある傾きを以て変動するランプ信号VRAMPが入力され、この2信号を比較する。比較器206は、画素信号の電圧がランプ信号VRAMPより低い時はLowレベルを、高い時はHiレベルを出力する機能を持つ。また、208はカウンタであり、入力される基準クロックCLKを基にAD変換期間中カウント動作を行い、比較器212の出力信号がLowからHiになったタイミングでカウント動作を停止し、値を保持する。カウンタ208で保持した値は出力回路210より出力する。出力回路210の出力信号は図1で示した撮像信号処理回路106に入力される。
また、209はPSAVE回路であり、比較器206の出力信号とタイミング発生部108より入力される外部信号PJが入力される。信号PJが立下るタイミングで比較器206の出力信号がLowの時、PSAVE回路209はカウンタ208のカウント値を飽和値にリセットすると共に、それ以降の期間、カウンタ208のカウント動作を停止させ、比較器206をPSAVE状態にさせる機能を持つ。PSAVEされた比較器はタイミング発生部108により次の行の読み出し開始時に入力される信号によってPSAVEから復帰する。
(単位画素部等価回路図)
次に、図3を用いて単位画素の詳細な説明を行う。
単位画素は図示しない1つのMLと、1つのPD、1つのFD、4つのトランジスタから構成される。
301はPDを示しており、光電変換を行う。トランジスタ302は転送スイッチであり、PD301で光電変換される電荷をFD303に転送する。FD303は転送される電荷を電位に変換する機能を持つ。トランジスタ304は垂直信号線に接続される定電流源と共にソースフォロワアンプを形成する。トランジスタ302は信号PTXによって駆動する。FD303は信号PRESによって駆動するトランジスタ306を介して電位VDDに接続され、PRESがHiになることで、FDは電位VDDにリセットされる。トランジスタ305は信号PSELによって駆動され、トランジスタ304の出力を垂直信号線に伝達するスイッチの役割を果たす。
(S信号電位が閾電位より高い(S信号が閾信号より低い)場合の駆動方法)
次に、上記回路構成における撮像素子の読み出し駆動方法について説明する。
図4は所定の期間露光した後に各画素の信号を読み出す際のタイミングチャート、列アンプ205の出力電位VCとDAC207から出力される電位VRAMPを示すグラフ、カウンタのカウント値を示すグラフをそれぞれ示している。
読み出し駆動に先立ち、全画素を一括してリセットを行い、所定の期間蓄積を行う。その後、PSELをHiとし、選択される行の信号が垂直信号線203に出力される状態とする。またPRESをHiとし、電位VDDによってFD303のリセットを行う。次に時刻t401でPRESをLowとし、FD303のリセットを解除する。この時の信号はリセットの度に異なる値となり、ノイズとなる。これをリセットノイズと呼ぶ。リセットノイズは画質へ影響を与えるため、リセット解除後のVC電位(以下、N信号)は後に相関2重サンプリングを行うために、読み出す必要がある。時刻t402からt403の期間でDAC207はRAMP信号を出力し、N信号のAD変換を行う。カウンタ208はAD変換を開始したタイミングからVCとVRAMPが一致し、比較器212の出力信号が反転するまでの間ダウンカウントを行い、比較器212の出力信号が反転した時点でカウント動作を停止し、その時の値を保持する。
次いで、時刻t404からt405の期間で信号PTXがHiとなり、リセットノイズが保持されているFDに加えて、PDに蓄積された電荷が転送される。この時の信号をS信号とする。
次いで、時刻t406からt407の期間でS信号に応じた電位VCが、ある閾電位(Vth)より低いか否かの判定を行う。時刻t406からt407の期間において、信号PJはHiとなる。また、DAC207により制御されるVRAMPはVthとなり、VCとVthを比較する。ここではS信号に応じた電位VCがVthより高い場合を示す。比較した結果、電位VCはVthより高いため、比較器出力はHiとなる。信号PJの立下りタイミングでは比較器出力がHiのため、PSAVE回路209は機能しない。
次いで、時刻t408からt409の期間でDAC207はRAMP信号を出力し、S信号に応じた電位VCのAD変換を行う。カウンタ208はAD変換を開始したタイミングからVCとVRAMPが一致し、比較器212の出力信号が反転するまでの間アップカウントを行い、比較器212の出力信号が反転した時点でカウント動作を停止し、その時の値を保持する。VRAMPが閾電位Vthに到達した時点でAD変換が終了となる。この時、N信号はダウンカウント、S信号に応じた電位VCはアップカウントでそれぞれAD変換をしている為、S信号のAD変換で得られるカウント値はリセット信号が除かれた信号となり、リセットノイズが取り除かれた信号(以下、S−N信号)となる。
(S信号電位が閾電位より低い(S信号が閾信号より高い)場合の駆動方法)
図4を用いて説明した読み出し駆動方法はS信号の電位VCが閾電位Vthより高い場合であったが、ここでは図5を用いてS信号の電位VCが閾電位Vthより低い場合の説明をする。
図5における時刻t501からt505までは図4における時刻t401からt405と同様の駆動のため、説明を割愛する。
次いで、時刻t506からt507の期間でS信号の電位VCが、ある閾電位(Vth)より低いか否かの判定を行う。時刻t506からt507の期間において、信号PJはHiとなる。また、DAC207により制御されるVRAMPはVthとなり、VCとVthを比較する。ここではS信号の電位VCがVthより低い場合を示す。比較した結果、電位VCはVthより低いため、比較器出力はLowとなる。信号PJの立下りタイミングでは比較器出力がLowとなるため、PSAVE回路209が機能する。具体的にはPSAVE回路209は、カウンタ208のカウント値を飽和値にリセットすると共に、カウンタ208のカウント動作を停止させ、比較器206をPSAVE状態にさせる機能を持つ。
これにより、時刻t507以降において、カウンタ208のカウント動作による消費電力と比較器による消費電力を低減しつつ、飽和値を得ることが出来る。
以上、S信号の電位VCと閾電位Vthの関係に応じて、図4、図5で説明した読み出し駆動方法を行順次に行うことで、全ての画素信号の読み出しを行うことが出来る。
(閾電位Vthについて)
ここでは図4、図5を用いて説明した駆動方法における閾電位Vthの決め方の概念について図6を用いて説明する。
図6はAD変換レンジと画像信号レンジの関係を示している。例えばカメラにおいて、ISO感度に代表される感度アップや各種補正の為に撮像素子105より出力される画像信号に対して、デジタルゲインをかけるシーンがある。このデジタルゲインをN倍とする。また、撮像素子で行うAD変換レンジを10bit、カメラが出力するRAW画像の信号レンジを同じく10bitとする。ここで、撮像素子に強い光が当たり、AD変換レンジにおいて飽和となる信号を考える。デジタルゲインNを2倍とすると、撮像素子において10bitのAD変換を行っても、これに対してデジタルゲイン2倍かかる為、AD変換レンジの上位半分が飽和に突き当たり、情報が用いられないことになる。これはS信号のAD変換にかかる消費電力の内、半分程度が無駄になっていることを表す。本実施例では閾電位VthをAD変換レンジの1/Nに設定することで、S信号のAD変換を行う前にデジタルゲイン後に飽和するかどうかを判定可能となり、画質に影響を与えることなく消費電力の低減が可能となる。
本実施例では各列にカウンタを設け、N信号のAD変換をダウンカウント、S信号のAD変換をアップカウントとする構成で記載したが、これに限らない。例えば、列毎にデジタルメモリを有し、N信号とS信号のAD変換結果をそれぞれデジタルメモリに格納した後に減算することで相関2重サンプリングを行い、S−N信号を得る構成としても良い。また、カウンタを各列共通とし、各列にはラッチ回路を設けて、比較器が反転したタイミングのカウント値をラッチする構成としても良い。その際は飽和判定された列はラッチ回路と比較器の少なくとも一方のPSAVEを行うこととする。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
実施例1では閾電位VthをAD変換後にかかるデジタルゲインに応じて変える例を示した。実施例2ではデジタルゲインに加え、PDで発生する暗電流量に応じて閾電位Vthを変える例を説明する。ここでは実施例1との差分である閾電位Vthの決め方とより詳細に説明が必要な部分のみを記載する。
(撮像素子の構成)
図7は実施例2における撮像素子101の構成を示す図である。撮像素子101は701に示す開口画素部、702に示すOB画素部、703に示すNULL画素部で構成される。開口画素部701は図3で示した構成であり、撮像素子に入射する光量に応じた信号を出力する。OB画素部702は開口画素部701と同様の画素構成となるが、PDは配線金属によって遮光され、入射する光量に依らず常に暗時の出力となり、黒レベルの基準として用いられる。NULL画素部703は開口画素部701、OB画素部702と異なり、PDを有さない画素構造となる。それ以外のトランジスタ等は他の画素部と同様である。NULL画素部703はPDを有さない為、入射する光量によって信号が変化しないことはもちろん、PDで発生する暗電流も発生しない。その為、OB画素部702の出力とNULL画素部703の出力の差分よりPDで発生した暗電流量が分かる。
また、撮像素子の読み出しはNULL画素部から開口画素部へ行順次に行う。
(閾電位Vthについて)
図8は各信号についての内訳と信号処理の流れを示している。縦軸は信号量を示している。N信号は上述した通り、リセットノイズである。S信号はリセットノイズに加え、PDで発生する暗電流とPDに入射した光量によって発生した信号(以下、光信号)で構成される。S−N信号は相関2重サンプリングによってリセットノイズが除かれた、暗電流と光信号から成る。光信号は撮像信号処理回路107によってOBクランプが行われる。OBクランプはOB画素部702の信号を黒レベル(0)とする処理であり、これによって暗電流成分が除かれる。OBクランプ後は光信号のみとなり、これに対してデジタルゲインがかかり、画像信号となる。
この時、AD変換はS信号に対して行われるが、S信号には暗電流が含まれる。暗電流は温度や蓄積時間に依存して大きくなる為、高温環境下や蓄積時間が長い場合、閾電位Vthは画像信号レンジをデジタルゲインで除算した値に暗電流を加算した値とする必要がある。
この時、暗電流は開口画素部701より先に読み出されるOB画素部702とNULL画素部703の差とする。
この駆動を行うことで、撮影条件や温度環境下に依らず、画質に影響のない、低消費電力駆動が可能となる。
尚、暗電流はOB画素部702とNULL画素部703から求めることに限定されず、例えば予め温度や蓄積時間、若しくはその両方における暗電流量のテーブルを持っておき、蓄積時間や温度検出素子106より検出される温度によって閾電位Vthを変えても良い。また、温度や蓄積時間、もしくはその組み合わせに応じて本実施例で示したデジタルゲインと暗電流に応じて閾電位を変化させる駆動と実施例1で示したデジタルゲインに応じて閾電位を変化させる駆動、もしくは従来駆動とを切り替える、としても良い。
実施例1、2ではS信号のAD変換を行う前に画像信号において飽和するか否かの判定を行い、画像信号において飽和すると判定した場合はS信号のAD変換を行わない例を説明した。本実施例では広ダイナミックレンジを得るための手法の一つである、異なる露出の2枚の画像を合成することで、ダイナミックレンジの広い画像を取得するモード(以下、HDRモード)における適用例を説明する。
ここでは蓄積時間を変えることで露出を異ならせる例を示すが、これに限らず、例えば低感度画素と高感度画素からなる撮像素子によって実現するHDRモードについて適用しても良い。
図9は撮像素子のダイナミックレンジと被写体の明るさについての関係を示した図である。縦軸を撮像素子の出力、横軸を被写体の明るさとして、901で示した線が蓄積時間を相対的に長くした場合の出力、902で示した線が蓄積時間を相対的に短くした場合の出力をそれぞれ示している。ここで、例えば撮影者がある被写体に対して、901の蓄積時間で被写体を撮影した場合、高輝度側が飽和で突き当たる、いわゆる白とびが発生してしまう。
そこで、901で飽和してしまう明るさの諧調を得るために、902で示す901より短い蓄積時間を用いて撮影を行い、901と902で得られる画像を合成することで広いダイナミックレンジを持った画像を得ることが出来る。
ここで902が合成画像に用いられる信号領域について考えた時、901の蓄積時間において飽和する信号(Lth)より大きい信号領域である。すなわち、902の画像信号においてLthより小さい信号領域は画像合成には用いられない為、正しい信号を出力する必要がない。本実施例ではここに着目し、高輝度側の諧調を得るための画像におけるAD変換において、閾電位をLthに相当する電位VLthとし、VLthとS信号の電位VCとの比較において、電位VCが閾電位VLthより大きい場合(S信号が信号Lthより小さい場合)はカウンタ208のカウント値を0にリセットすると共に、それ以降の期間、カウンタ208のカウント動作を停止させ、比較器206をPSAVE状態にさせる。この駆動によって、画像に用いられない領域におけるAD変換回路の消費電力を低減させることが可能となる。
101 レンズ部、102 レンズ駆動装置、
103 メカニカルシャッター、104 シャッター制御手段、
105 撮像素子106 温度検知素子、107 撮像信号処理回路、
108 タイミング発生回路、109 メモリ、110 制御回路、
111 インターフェース、112 記録媒体、113 表示部

Claims (6)

  1. 光電変換素子を含む単位画素が行列状に複数配置された画素部と、
    画素列に対応して配置される画素信号を伝達する複数の垂直信号線と、
    時刻と共に変化しない第1の参照信号と、時刻と共に所定の傾きで電圧が変化する第2の参照信号を生成可能な参照信号生成部と、
    前記垂直信号線に対応して配置される、前記画素からの信号と前記第2の参照電圧との比較を行ってデジタル信号に変換する複数のAD変換回路を有し、
    前記光電変換素子に入射した光量に応じて変化する信号を第1の画素信号とした時、前記AD変換回路は第1の参照信号と第1の画素信号との比較を行う判定動作を行い、判定動作の結果に応じて、前記第2の参照信号を用いたAD変換を行うか否かを切り替えることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記撮像装置は前記デジタル信号に対して、デジタルゲインを掛けることが可能な信号処理回路を更に有し、
    前記第1の参照信号のレベルは前記デジタルゲインに応じて変えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記判定動作において、前記第1の画素信号が前記第1の参照信号より大きい時、前記AD変換回路の少なくとも一部の動作を止める、もしくは電力の供給を停止し、出力するデジタル信号を任意の値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置は撮像素子の温度を検出可能な温度検出素子を更に有し、
    前記第1の参照信号のレベルは前記温度検出素子によって検出された温度に応じてレベルを変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像装置は露光制御手段を更に有し、
    前記第1の参照信号のレベルは前記露光制御手段によって制御される露光時間に応じてレベルを変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  6. 光電変換素子を含む単位画素から成り、入射した光が単位画素に入光する構成の画素から成る第1の画素群と、
    光電変換素子を含む単位画素から成り、入射した光が単位画素に入光しないよう遮光される構成の画素から成る第2の画素群と、
    光電変換素子を含まない単位画素から成る第3の画素群で構成される前記画素部であり、
    前記第1の参照信号のレベルは前記第2の画素群の出力と前記第3の画素群の出力の差に応じてレベルを変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
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