JP2020057601A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの電線の長さを変更することなく電線の余長を吸収して配索することができるワイヤハーネスを提供すること。【解決手段】ワイヤハーネス(1,2)は、コネクタホルダ(40,80)と、コネクタホルダ(40,80)に保持されるコネクタ(22,60A,60B,60C)と、コネクタ(22,60A,60B,60C)から所定の配索方向(X)へ向けて延びる電線(20)と、を備える。電線(20)は、コネクタ(22,60A,60B,60C)の外壁面上の所定の取付位置(M)を経て配索方向(X)に向けて延びるように、取付位置(M)に保持される。取付位置(M)は、配索方向(X)に応じた複数の異なる位置に変更可能であるように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタが先端に設けられる電線を複数有するワイヤハーネスに関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスでは、例えば系統ごとにそれぞれ用意される複数のサブハーネスを束ねた集合体として構成されるのが一般的である。束ねられるサブハーネスは、そのワイヤハーネスの要求仕様に応じて種々に用意される。
具体的には、車両の車種、そのグレード、さらに車両の顧客(運転者)の要望に応じて選択されるオプション装備(音響システム、パワーウィンドウシステムなど)などに対応して、車両に搭載される電装品が多種多様である。そのため、その多種多様な電装品に接続される電源線、アース線、信号線及び通信線を構成する電線(回路線)などが様々に異なる。このような電線の異なりに対応するように、エンジンやモータなどの駆動系システム単位でその駆動系システムをそれぞれ稼働させるために、標準的に搭載される電線(標準系電線)をまとめたものが標準系サブハーネスとして設けられる。さらに、選択的に搭載されるオプション装備などをそれぞれ稼働させるために、選択的に追加搭載される電線(選択電線)をまとめたものがオプション系サブハーネスとして設けられる。
そして近年、自動運転技術や外部環境検知技術などの車両への情報技術(IT:Information Technology)の活用が急速に進展しており、このIT化に伴って標準系電線及び選択電線の両方が増加傾向にある。すなわち、ワイヤハーネスを車両に搭載する際、事前に用意しなければならないサブハーネスの品種(種類)が非常に増加している。
そこで、このようなサブハーネスの品種の増大を抑制しようとするものとして、複数のサブハーネスをそれぞれ回路基板に接続し、回路基板上の回路パターンを通じて各サブハーネスの電線を互いに接続することによって、回路基板と複数のサブハーネスとでワイヤハーネスを構築するものが知られる(例えば、特許文献1参照)。この種のワイヤハーネスでは、標準形サブハーネス及びオプション系サブハーネスの両方に対して分岐などの回路を回路基板内に設けることが可能とされる。
特開2015−230873号公報
上記特許文献1のワイヤハーネスシステムでは、回路基板を用いることで標準形サブハーネス及びオプション系サブハーネスの両方に分岐を設ける必要がなくなる。そのため、サブハーネスの形状が分岐のない簡素なものとなり、システム全体の標準化が可能となる。
ところで、車両の顧客ごとの趣味嗜好が非常に細かくなり、より一層多種多様になってきている。所定の車両の車種やグレードによって選択的に追加される選択電線の増加が顕著な場合もある。そのため、選択電線によって構成されるオプション系サブハーネスだけでも標準化してその品種を少なくしたいとの要望も今後想定される。その標準方法の一つとして、オプション系サブハーネスの長さを可能な限り均一化することが挙げられる。このとき、様々な配索に幅広く対応可能とするため、サブハーネスの電線の長さを比較的長く設定することが検討される。しかしながら、これらサブハーネスを含むワイヤハーネスを製造又は配索する際、実際に配索される電線の長さをその場で短く調整したい場合も想定される。すなわち、電線の長さを変更することなく電線の余長を吸収して配索することが求められる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤハーネスの電線の長さを変更することなく電線の余長を吸収して配索することができるワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記[1]〜[9]を特徴としている。
[1]
コネクタホルダと、前記コネクタホルダに保持されるコネクタと、前記コネクタから所定の配索方向へ向けて延びる電線と、を備えるワイヤハーネスであって、
前記電線は、
前記コネクタの外壁面上の所定の取付位置を経て前記配索方向に向けて延びるように、前記取付位置に保持され、
前記取付位置は、
前記配索方向に応じた複数の異なる位置に変更可能であるように構成される、
ワイヤハーネスであること。
[2]
上記[1]に記載のワイヤハーネスであって、
幹線から分岐し且つ相手側コネクタが先端に設けられた相手側電線を、更に備え、
前記コネクタは、
前記相手側コネクタと嵌合可能であり、
前記電線は、
前記コネクタ及び前記相手側コネクタを介して前記相手側電線に接続される、
ワイヤハーネスであること。
[3]
上記[2]に記載のワイヤハーネスであって、
前記コネクタホルダに対する前記コネクタの姿勢を規制するアタッチメントを、更に備え、
前記コネクタは、
前記アタッチメントを介して前記コネクタホルダに保持され、
前記アタッチメントは、
前記電線を当該コネクタホルダ内の空間に引き込むように前記コネクタの姿勢を規制した状態にて、前記コネクタホルダに保持される、
ワイヤハーネスであること。
[4]
上記[3]に記載のワイヤハーネスにおいて、
前記コネクタは、
前記相手側コネクタとの嵌合方向における後方に向けて前記電線が延出するように構成され、
前記アタッチメントは、
前記コネクタホルダに保持される第1壁部と、前記第1壁部から立設される第2壁部と、を有し、前記第1壁部が前記コネクタの前記嵌合方向における前方に位置し且つ前記第2壁部が前記コネクタの前記嵌合方向に交差する方向に位置するように前記コネクタの姿勢を規制し、
前記電線は、
前記第2壁部を乗り越えながら前記コネクタホルダ内の前記空間内に引き込まれ、前記空間内にて屈曲した上で前記コネクタに繋がる、
ワイヤハーネスであること。
[5]
上記[3]に記載のワイヤハーネスにおいて、
前記コネクタは、
前記相手側コネクタとの嵌合方向における後方に向けて前記電線が延出するように構成され、
前記アタッチメントは、
第1壁部と、前記第1壁部の一端から立設され且つ前記コネクタホルダに保持される第2壁部と、前記第1壁部の他端から立設され且つ前記第2壁部と向かい合う第3壁部と、を有し、前記第1壁部が前記コネクタの前記嵌合方向における前方に位置し且つ前記第2壁部及び前記第3壁部が前記コネクタの前記嵌合方向に交差する方向に位置するように前記コネクタの姿勢を規制し、
前記電線は、
前記第3壁部を乗り越えながら前記コネクタホルダ内の前記空間内に引き込まれ、前記空間内にて屈曲した上で前記コネクタに繋がる、
ワイヤハーネスであること。
[6]
上記[1]又は上記[2]に記載のワイヤハーネスにおいて、
前記コネクタは、
前記コネクタホルダに係合可能な複数の係合部を有し、前記コネクタホルダに対して前記複数の前記係合部のうちの一つが選択的に係合されることにより、前記取付位置が前記配索方向に応じた位置に変更される、
ワイヤハーネスであること。
[7]
上記[1]又は上記[2]に記載のワイヤハーネスにおいて、
前記コネクタは、
前記電線を係止可能な複数の係合部を有し、前記複数の前記係合部のうちの一つに前記電線が選択的に係止されることにより、前記取付位置が前記配索方向に応じた位置に変更される、
ワイヤハーネスであること。
[8]
上記[1]又は上記[2]に記載のワイヤハーネスにおいて、
前記コネクタホルダに係合する固定壁部と、前記コネクタに係合する支持壁部と、を有し、前記固定壁部に対して前記支持壁部が異なる角度で傾けられる複数種類のアタッチメントのうちから選択される一のアタッチメントを、更に備え、
前記コネクタは、
前記複数種類の前記アタッチメントから選択される前記一の前記アタッチメントを介して前記コネクタホルダに保持されることにより、前記取付位置が前記配索方向に応じた位置に変更される、
ワイヤハーネスであること。
[9]
上記[2]に記載のワイヤハーネスにおいて、
前記幹線は、車両の前後方向に沿って配索され、
前記電線は、前記車両の幅方向に沿って配索される、
ワイヤハーネスであること。
上記[1]のワイヤハーネスによれば、コネクタにおける電線の取付位置を、電線の配索方向に応じた複数の異なる位置に変更することができる。これにより、電線の長さを変更することなく電線の余長(即ち、コネクタホルダからの引出長さ)を調整できる。その結果、電線の長さを可能な限り均一にすることが可能になり、ワイヤハーネスの標準化に貢献できる。
上記[2]のワイヤハーネスによれば、幹線から分岐して相手側コネクタが先端に設けられた相手側電線がコネクタを介して電線に接続される。そして、この電線の長さを変更することなく電線の余長(即ち、引出長さ)を調整できる。その結果、電線の長さを可能な限り均一にすることが可能になり、ワイヤハーネスの標準化に貢献できる。
上記[3]のワイヤハーネスによれば、アタッチメントは、電線をコネクタホルダ内の空間に引き込むように、コネクタの姿勢を規制する。このため、電線の余長分をコネクタホルダ内に収容できる。よって、例えば、電線の余長分が周辺部材に接触することに起因する異音の発生などを抑制できる。
上記[4]のワイヤハーネスによれば、第1壁部および第2壁部を有するアタッチメントがコネクタの姿勢を規制し、このアタッチメント(具体的には、第1壁部)をコネクタホルダが保持する。更に、この保持により、電線が第2壁部を乗り越えながらコネクタホルダ内の空間内に引き込まれ、その空間内にて屈曲した上でコネクタに繋がる。よって、電線の屈曲の度合いやコネクタホルダ内に収容される余長の長さを、計画的に定めた上で、電線を配索できる。
上記[5]のワイヤハーネスによれば、第1壁部、第2壁部および第3壁部を有するアタッチメントがコネクタの姿勢を規制し、このアタッチメント(具体的には、第3壁部)をコネクタホルダが保持する。この保持により、電線が第3壁部を乗り越えながらコネクタホルダ内の空間内に引き込まれ、その空間内にて屈曲した上でコネクタに繋がる。よって、電線の屈曲の度合いやコネクタホルダ内に収容される余長の長さを、計画的に定めた上で、電線を配索できる。
上記[6]のワイヤハーネスによれば、コネクタホルダに対して係合部を選択的に係合させてコネクタの姿勢を変更することにより、電線の取付位置を、配索方向に応じた複数の異なる位置に配置させることができる。
上記[7]のワイヤハーネスによれば、コネクタの複数の係合部に対して選択的に電線を係止させることにより、電線の取付位置を、配索方向に応じた複数の異なる位置に配置させることができる。
上記[8]のワイヤハーネスによれば、固定壁部と支持壁部との間の角度が異なる複数種類のアタッチメントから選択される一のアタッチメントを介して、コネクタをコネクタホルダに保持することにより、電線の取付位置を、配索方向に応じた複数の異なる位置に配置させることができる。
上記[9]のワイヤハーネスによれば、車幅の異なる複数の車種において、同一品番のワイヤハーネスを用いる場合に特に有用である。これは、本発明のワイヤハーネスが、1種類のサブハーネス(電線)によって車種毎の車幅に合うワイヤハーネスを構成することができるためである。
本発明によれば、ワイヤハーネスの電線の長さを変更することなく電線の余長を吸収して配索することができるワイヤハーネスを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるだろう。
図1は、本発明に係る第1実施形態のワイヤハーネスを説明する斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタホルダがアタッチメントを保持すると共に、ワイヤハーネスの幹線に積層して設置された状態を説明する斜視図である。 図3は、図2に示す状態を説明する正面図である。 図4は、図2に示すA−A断面図である。 図5は、本発明に係る第2実施形態のアタッチメントを説明する斜視図である。 図6は、コネクタホルダが図5に示すアタッチメントを保持すると共に、ワイヤハーネスの幹線に積層して設置された状態を説明する斜視図である。 図7は、図6に示す状態を説明する正面図である。 図8は、図6に示すB−B断面図である。 図9は、本発明に係る変形例を説明する斜視図である。 図10は、本発明に係る第3実施形態のワイヤハーネスを説明する概略分解斜視図である。 図11は、本発明に係る第3実施形態のワイヤハーネス及び配索パターンを説明する図であって、図11(a)〜図11(c)は、各配索パターンにおける概略背面図である。 図12は、本発明に係る第4実施形態のワイヤハーネス及び配索パターンを説明する図であって、図12(a)〜図12(c)は、各配索パターンにおける概略背面図である。 図13は、本発明に係る第5実施形態のワイヤハーネス及び配索パターンを説明する図であって、図13(a)〜図13(c)は、各配索パターンにおける概略背面図である。
本発明のワイヤハーネスに関する具体的な複数の実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、本発明に係る第1実施形態のワイヤハーネス1について説明する。図1は、本実施形態のワイヤハーネス1を説明する斜視図である。図2は、図1に示すコネクタホルダ40がアタッチメント30を保持すると共に、ワイヤハーネス1の幹線1Aに積層して設置された状態を説明する斜視図である。図3は、図2に示す状態を説明する正面図である。図4は、図2に示すA−A断面図である。
<ワイヤハーネスの全体構成>
まず、本実施形態のワイヤハーネス1の全体構成について説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態のワイヤハーネス1は、自動車などの車両に搭載されるものである。ワイヤハーネス1は、車両ボディ上に配置される幹線1Aと、この幹線1Aの上側に積層して配置されるコネクタホルダ40と、コネクタホルダ40の内部に配置されるアタッチメント30とを含んで構成される。ワイヤハーネス1は、複数の標準形電線によって構成される標準系サブハーネスと、複数の選択電線によって構成されるオプション系サブハーネスとを有する。幹線1Aには標準系サブハーネス及びオプション系サブハーネスが一体に束ねられており、幹線1Aはこれらサブハーネスを含む集合体として構成される。
なお、本実施形態では、ワイヤハーネス1の幹線1Aを標準系サブハーネス及びオプション系サブハーネスの両方を含むように構成したがこれに限らない。幹線1Aをオプション系サブハーネスのみで構成してもよい。
幹線1Aは、車両前後方向に延びて配索される。幹線1Aの一方側(図1〜図4での左側)から第1電線10が分岐される。また、この第1電線10に第1及び第2コネクタ12,22(後述)を介して接続する第2電線20は、幹線1Aに連結される別系統のサブハーネス、つまり枝線、の一部を構成する電線である。第1及び第2電線10,20は撚り線などの複数の芯線11,21を導体として有し、その複数の芯線11,21それぞれは電気絶縁性の合成樹脂などによってその周囲を被覆される。本実施形態では、第1電線10は、幹線1Aのオプション系サブハーネスから引き出される。第2電線20は、枝線であり、別系統のオプション系サブハーネスから引き出される。
なお、オプション系サブハーネスは複数の選択電線を有して構成されており、本実施形態では第1及び第2電線10,20が選択電線とされる。また、標準系サブハーネスは、複数の標準系電線を有して構成される。複数の標準系電線又は選択電線それぞれにおいて少なくとも1つは電源電力を供給するための電線であり、また少なくとも他の1つは接地を取るためのアース線であり、また少なくともさらに他の1つは信号を伝送するための信号線又は通信線である。
そして、標準系電線の多くは車両の基本機能、例えばエンジンやモータなどの駆動系システムに関するものであり、全ての車両に標準的に搭載される電線である。その一方、選択回路線の多くは車両の追加的(オプション的)機能、例えば音響システムやパワーウィンドウシステムに関するものであり、車両の顧客(運転者)の要望に応じて選択的に追加搭載される電線である。
<電線のコネクタの構成>
次に第1及び第2電線10,20の先端に設けられるコネクタ12,22それぞれについて説明する。
図1〜図4に示すように、第1電線10の先端には、第1コネクタ12が設けられる。第1コネクタ12は、雄型コネクタであり、電気絶縁性の合成樹脂などによって扁平な箱状に形成される。第1コネクタ12の、後述する第2電線20の第2コネクタ22と嵌合する一端面には、導電性の複数の被接続部(不図示)が設けられる。各被接続部は第1電線10の複数の芯線11にそれぞれ電気的に接続する。また、第1コネクタ12の他端面に、第1電線10が第1電線10の芯線11を介して接続される。すなわち、第1コネクタ12の一端面とは反対側の面から第1電線10が引き出される。
第2電線20の先端には、第2コネクタ22が設けられる。第2コネクタ22は、雌型コネクタであり、電気絶縁性の合成樹脂などによって略箱形状に形成される。第2コネクタ22の一端面は開口面23として設けられ、第1コネクタ12に嵌合する開口23Aが形成される(図1参照)。第2コネクタの開口23Aには、導電性の複数の接続部(不図示)が露出して設けられる。複数の接続部は、第2電線20の複数の芯線21にそれぞれ電気的に接続する。また、第2コネクタ22の他端面に、第2電線20が第2電線20の芯線21を介して接続される。すなわち、第2コネクタ22の開口面23とは反対側の面から第2電線20が引き出される。
また、第2コネクタ22の開口面23と直交する側面のうち一面(図1での下側の面)には、第2コネクタ22の開口面23の開放方向と第2コネクタ高さ方向(上下方向)とに直交する方向(第2コネクタ22の幅方向)に亘ってスリット状の係合溝部24が延設される。第2コネクタ22の係合溝部24は、後述するアタッチメント30の係合突部34の形状に対応して形成される。
そして、第1電線10の第1コネクタ12は、第2電線20の第2コネクタ22に内嵌して、第2電線20の第2コネクタ22の内部に収納された状態で第2コネクタ22に連結する。この連結により、第2電線20は、第1及び第2コネクタ12,22を介して第1電線10に電気的に接続される。
<アタッチメントの構成>
次にアタッチメント30の構成について説明する。
図1〜図4に示すように、アタッチメント30は、電気絶縁性の合成樹脂などからなり、第2電線20の第2コネクタ22に取り付けられる。アタッチメント30は、全体的に略L字状に形成されており、設置ベースである矩形平板状の第1壁部31と、第1壁部31から立設される同様な矩形平板状の第2壁部32とを有する。
第1壁部31の外端面には、第1及び第2壁部31,32の面同士の交線に沿う方向に亘ってスリット状の係合溝部33が延設される。アタッチメント30の係合溝部33は、後述するコネクタホルダ40の係合突部44の形状に対応して形成される。また、第2壁部32の内端面には、同様に第1及び第2壁部31,32の面同士の交線に沿う方向に亘って、第2コネクタ22の係合溝部24に対応するリブ状の係合突部34が延設される。
本実施形態では、第2コネクタ22の係合溝部24が蟻溝として、そしてアタッチメント30の係合突部34がそれに対応するほぞ部として設けられる。そのため、第2コネクタ22をアタッチメント30に取り付ける際、第2コネクタ22の係合溝部24とアタッチメント30の係合突部34とが蟻溝構造で互いに嵌合する。この嵌合により、第2コネクタ22とアタッチメント30が一体に強固に連結される。
なお、第2コネクタ22とアタッチメント30が互いに係合して連結できれば、本実施形態の第2コネクタ22とアタッチメント30との蟻溝構造に限らない。例えば、第2コネクタ22の係合溝部とアタッチメント30の係合突部とを互いに対応する円弧状に形成してもよい。
そして、図2〜図4に示すように、第1及び第2コネクタ12,22が互いに嵌合した状態で第2コネクタ22をアタッチメント30に連結する。この連結の際、第1壁部31が第2コネクタ22の開口面23に対向して面すると共に、第2壁部32が第2コネクタ22の側面に対向して面する。このように面した状態で、アタッチメント30は、第1コネクタ12に嵌合した状態の第2コネクタ22の姿勢を規制する。また、アタッチメント30は、連結の際に第2コネクタ22の開口面23とアタッチメント30の第1壁部31の内端面との間に第1の隙間S1が存在するように設けられる。この第1の隙間S1を用いて第1電線10が引き回される(図2及び図3参照)。また、第2コネクタ22は、連結の際にアタッチメント30の第2壁部32の先端面から外部に露出しないように取り付けられる(図2及び図3参照)。
<コネクタホルダの構成>
次いで、コネクタホルダ40の構成について説明する。
図1〜図4に示すように、コネクタホルダ40は、電気絶縁性の合成樹脂などから略箱形状に形成される。コネクタホルダ40の側面の一部には、第2コネクタ22が取り付けられたアタッチメント30をその内部に保持するための略箱形状の保持空間41が形成される。この保持空間41は、隣接するコネクタホルダ40の2つの側面の境界を中心としてこの2つの側面に対し周方向に跨って切り欠かれて形成される。そのため、コネクタホルダ40の保持空間41は、隣接する2つの側面のうち一方側(図1及び図2では後側)の側面には第1の開口42が形成され、他方側(図1及び図2では右側)の側面には第2の開口43が形成される。第1及び第2の開口42,43は周方向で隣接して連通する。
図1〜図3に示すように、保持空間41の下面には、アタッチメント30の係合溝部33に対応する係合突部34が一方側(図1及び図2では後側)の側面と直交する方向に亘って延設される。アタッチメント30の係合溝部33及びコネクタホルダ40の係合突部44は、同様に蟻溝構造で互いに嵌合可能に形成される。
また、図2〜図4に示すように、コネクタホルダ40は、第2コネクタ22が取り付けられたアタッチメント30を保持する際、第2コネクタ22の他端面(開口面23とは反対側の面)と保持空間41の上面との間に第2の隙間S2が存在するように設けられる。また、この保持の際、アタッチメント30は第2電線20をコネクタホルダ40の保持空間41の内部に引き込むように第2コネクタ22の姿勢を規制する。このとき、第2電線20は、第2の隙間S2及び保持空間41の第2の開口43を通過して配索される。すなわち、コネクタホルダ40は、コネクタホルダ40から第2電線20が引き出される方向に対して、第1壁部31が平行に、且つ第2壁部32が引出方向前方に位置するよう、アタッチメント30を保持する。
なお、アタッチメント30をコネクタホルダ40の保持空間41に係合して保持できれば、本実施形態のアタッチメント30の係合溝部24及びコネクタホルダ40の係合突部34の形状(蟻溝構造)に限らない。例えば、互いに対応する円弧状に形成してもよい。
そして、図1〜図3に示すように、コネクタホルダ40の幹線1Aに対向する一面、すなわちコネクタホルダ40の裏面には、幹線1Aをその内部で収納するための収納溝45が形成される。収納溝45の断面は、幹線1Aの断面外形に対し所定の隙間が存在するように円弧状に形成される。
なお、コネクタホルダ40の収納溝45の断面を、収納溝45の開口の幅が円弧の直径よりも小さくなるように略C字状に形成してもよい。この場合、幹線1Aを安定的に収納溝45の内部に保持することが可能となる。
<コネクタホルダへのアタッチメントの取付手順>
次いで、コネクタホルダ40の保持空間41へのアタッチメント30の取付手順について説明する。
このように構成されたワイヤハーネス1において、まず第2電線20の第2コネクタ22に対し、第1電線10の第1コネクタ12が嵌合する。この嵌合により、第2電線20は第1及び第2コネクタ12,22を介して第1電線10に電気的に接続する。
図2〜図4に示すように、この第1コネクタ12が嵌合された第2コネクタ22において、第2コネクタ22の係合溝部24に対しアタッチメント30の係合突部34がその延在方向に沿って挿入される。この挿入により、第1コネクタ12が嵌合した第2コネクタ22がアタッチメント30に強固に保持される。
そして、このように第2コネクタ22が取り付けられたアタッチメント30において、アタッチメント30の係合溝部33に対しコネクタホルダ40の係合突部44がその延在方向に沿って挿入される。この挿入により、コネクタホルダ40は第2電線20をコネクタホルダ40の保持空間41に引き込むように第2コネクタ22の姿勢を規制したアタッチメント30を強固に保持する。このとき、第2電線20は、第2の隙間S2及び保持空間41の第2の開口43を通過して配索される。この配索の際、第2電線20は、その電線20の一部で略直角(90°)に屈曲して強制的に迂回される。また、第1電線10は、第1の隙間S1及び保持空間41の第1の開口42を通過して配索される。
<第1実施形態のワイヤハーネスの利点について>
以上説明したように本実施形態のワイヤハーネス1によれば、第1コネクタ12が先端に設けられた、幹線1Aから分岐する第1電線10と、第1コネクタ12に接続される第2コネクタ22が設けられ第1コネクタ12及び第2コネクタ22を介して第1電線10に接続される第2電線20と、第2コネクタ22に取り付けられるアタッチメント30と、第2コネクタ22が取り付けられたアタッチメント30を保持するコネクタホルダ40と、を備える。コネクタホルダ40は、第2電線20を当該コネクタホルダ40に引き込むように第2コネクタ22の姿勢を規制したアタッチメント30を保持する。このため、第2電線20はその一部でコネクタホルダ40の内部又はその周辺で屈曲することになり、第2電線20は計画的に迂回され配索される。この迂回により、第2電線20の長さを変更することなく第2電線20の長さを吸収して配索することができる。その結果、ワイヤハーネス1の電線20の長さを可能な限り均一にすることを可能にしてワイヤハーネス1の標準化に繋げることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス1によれば、第2コネクタ22は、第1コネクタ12に嵌合する開口23Aが形成された開口面23とは反対側の面から第2電線20が引き出され、アタッチメント30は、第1壁部31と、第1壁部31から立設された第2壁部32と、を有する。第1壁部31が第2コネクタ22の開口面23に面し、第2壁部32が第2コネクタ22の側面に面するよう、第2コネクタ22の姿勢を規制する。コネクタホルダ40は、当該コネクタホルダ40から第2電線20が引き出される方向に対して、第1壁部31が平行に、且つ第2壁部32が引出方向前方に位置するよう、アタッチメント30を保持する。この保持により、第2電線20が略直角に屈曲して計画的に迂回され配索される。このため、簡素な構造で電線20の余長を吸収することができる。これにより、ワイヤハーネス1の製造コストを抑制すると共に、配索の作業効率を高めることができる。
本実施形態のワイヤハーネス1は、車幅の異なる複数の車種において、同一品番のワイヤハーネスを用いる場合に特に有用である。従来のワイヤハーネスであれば、本実施形態の第2電線20にあたる電線を含むサブハーネスを、車種毎に複数用意する必要があった。このように長さの異なるサブハーネスを用いることによって、車種毎の車幅に合うワイヤハーネスを構成していた。しかしながら、サブハーネスを車種毎に用意するとなると、結果的にワイヤハーネスの品番数が増えてしまう。一方、本実施形態のワイヤハーネス1は、1種類のサブハーネス(第2電線20)によって車種毎の車幅に合うワイヤハーネスを構成することができる。これは、第2電線20の電線長が車幅に対して長い場合、アタッチメント30を用いてコネクタホルダ40に引き込むように第2電線20が巻き取られることによって、第2電線20の余長が吸収されるためである。
(第2実施形態)
次いで、図5〜図8を参照して、本発明に係る第2実施形態のワイヤハーネス2について説明する。図5は、本実施形態のアタッチメント50を説明する斜視図である。図6は、コネクタホルダ40が図5に示すアタッチメント50を保持すると共に、ワイヤハーネス2の幹線2Aに積層して設置された状態を説明する斜視図である。図7は、図6に示す状態を説明する正面図である。図8は、図6に示すB−B断面図である。
なお、上記第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一或いは同等符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
<アタッチメントの構成>
本実施形態のアタッチメント50の構成について説明する。
図5〜図8に示すように、本実施形態のアタッチメント50は、全体的に略U字状に形成されている。アタッチメント50は、矩形平板状の第1壁部51と、設置ベースであり、第1壁部51の一端から立設される同様な矩形平板状の第2壁部52と、第1壁部51の他端から立設された、第2壁部52と向かい合わせの位置にある同様な矩形平板状の第3壁部53とを有する。
なお、本実施形態では、アタッチメント50は、コネクタホルダ40に保持された際、アタッチメント50の第1壁部51が上下方向(高さ方向)に沿うように設置される。また、この設置の際、第2壁部52は第3壁部53に対し下側に対向して配置される。
第2壁部52の外端面には、第1及び第2壁部51,52の面同士の交線に沿う方向に亘ってスリット状の係合溝部54が延設される。アタッチメント50の係合溝部54は、コネクタホルダ40の係合突部44の形状に対応して形成される。また、第3壁部53の内端面には、同様に第1及び第2壁部51,52の面同士の交線に沿う方向に亘って、第2コネクタ22の係合溝部24に対応するリブ状の係合突部55が延設される。
なお、本実施形態ではアタッチメント50の第1壁部51には係合部は形成されない。
図6〜図8に示すように、第1及び第2コネクタ12,22が互いに嵌合した状態で第2コネクタ22をアタッチメント50に連結する。この連結の際、第1壁部51が第2コネクタ22の開口面23に対向して面すると共に、第2壁部52及び第3壁部53が第2コネクタ22の側面に対向して面する。このように面した状態で、アタッチメント50は、第1コネクタ12に嵌合した状態の第2コネクタ22の姿勢を規制する。
また、アタッチメント50は、第2コネクタ22の連結の際に第2コネクタ22の開口面23とアタッチメント50の第1壁部51の内端面との間に第3の隙間S3が存在するように設けられる。また、アタッチメント50は、連結の際に第2コネクタ22の側面とアタッチメント50の第2壁部52の内端面との間に第4の隙間S4が存在するように設けられる。この第3及び第4の隙間S3,S4を用いて第1電線10が引き回される(図6及び図7参照)。
そして、アタッチメント50は、コネクタホルダ40に保持された際、第2及び第3壁部52,53の先端面と保持空間41の側壁との間に第5の隙間S5が存在するように設けられる。また、アタッチメント50は、この保持の際に第3壁部53の外端面と保持空間41の上面との間に第6の隙間S6が存在するように設けられる。この第5及び第6の隙間S5,S6を用いて第2電線20が引き回される。
<コネクタホルダの構成>
次いで、コネクタホルダ40の構成について説明する。
図6〜図8に示すように、コネクタホルダ40が第2コネクタ22が取り付けられたアタッチメント50を保持する際、アタッチメント50は第2電線20をコネクタホルダ40の保持空間41の内部に引き込むように第2コネクタ22を規制する。このとき、前述したように、第2電線20は、第5の隙間S5、第6の隙間S6及び保持空間41の第2の開口43を通過して配索される。すなわち、コネクタホルダ40は、コネクタホルダ40から第2電線20が引き出される引出方向に対して、アタッチメント50の第1壁部51が交差し、且つ第2壁部52が引出方向前方に位置するよう、アタッチメント50を保持する。
その他の構成については上記第1実施形態と同様である。
<コネクタホルダへのアタッチメントの取付手順>
次いで、コネクタホルダ40の保持空間41へのアタッチメント50の取付手順について説明する。
図6〜図8に示すように、このように構成されたワイヤハーネス2において、第1コネクタ12が嵌合された第2コネクタ22において、第2コネクタ22の係合溝部24に対しアタッチメント50の係合突部55がその延在方向に沿って挿入される。この挿入により、第1電線10は、第3の隙間S3、第4の隙間S4及び保持空間41の第1の開口42を通過して配索される。そして、このように第2コネクタ22が取り付けられたアタッチメント50において、アタッチメント50の係合溝部54に対しコネクタホルダ40の係合突部44がその延在方向に沿って挿入される。この挿入により、第2電線20は、第5の隙間S5、第6の隙間S6及び保持空間41の第2の開口43を通過して配索される。この配索の際、第2電線20は、その電線の一部で折り返し(略180°)で屈曲して強制的に迂回される。
<第2実施形態のワイヤハーネスの利点について>
以上説明したように本実施形態のワイヤハーネス2によれば、第2コネクタ22は、第1コネクタ12に嵌合する開口23Aが形成された開口面23とは反対側の面から第2電線20が引き出される。アタッチメント50は、第1壁部51と、第1壁部51の一端から立設された第2壁部52と、第1壁部51の他端から立設された、第2壁部52と向かい合わせの位置にある第3壁部53とを有する。第1壁部51が第2コネクタ22の開口面23に面し、第2壁部52及び第3壁部53が第2コネクタ22の側面に面するよう、第2コネクタ22の姿勢を規制する。コネクタホルダ40は、当該コネクタホルダ40から第2電線20が引き出される引出方向に対して、第1壁部51が交差し、且つ第2壁部52が引出方向前方に位置するよう、アタッチメント50を保持する。この保持により、第2電線20が折り返しで屈曲して計画的に迂回され配索される。このため、簡素な構造でありながらも電線20の余長をより簡単に吸収することができる。
本実施形態のワイヤハーネス2は、第1実施形態と同様、車幅の異なる複数の車種において、同一品番のワイヤハーネスを用いる場合に特に有用である。本実施形態のワイヤハーネス2は、1種類のサブハーネス(第2電線20)によって車種毎の車幅に合うワイヤハーネスを構成することができる。これは、第2電線20の電線長が車幅に対して長い場合、アタッチメント30を用いてコネクタホルダ40に引き込むように第2電線20が巻き取られることによって、第2電線20の余長が吸収されるためである。本実施形態のワイヤハーネス2は、第1実施形態に比べて、より長く、コネクタホルダ40に引き込むように第2電線20が巻き取られる。
その他の作用効果については上記第1及び第2実施形態と同様である。
そして、図9に示すように、上記第1及び第2実施形態の変形例では、アタッチメント30,50は用いられない。その代わりに第2電線20の第2コネクタ22がコネクタホルダ40の係合突部44に直接取り付けられ保持される。この場合、電線20の余長を吸収させる必要がないときに行われる。こうして、第1実施形態のワイヤハーネス1、第2実施形態のワイヤハーネス2、変形例のワイヤハーネスを使い分けることによって、1種類のサブハーネス(第2電線20)によって車種毎の車幅に合うワイヤハーネスを構成することができる。
次いで、第2電線20の余長を容易に調整することが可能なワイヤハーネスの第3〜第5実施形態を説明する。なお、上記第1、2実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一或いは同等符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。また、第4、第5実施形態において、第3実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一或いは同等符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
(第3実施形態)
図10は、本発明に係る第3実施形態のワイヤハーネスを説明する概略分解斜視図である。図11は、本発明に係る第3実施形態のワイヤハーネス及び配索パターンを説明する図であって、図11(a)〜図11(c)は、各配索パターンにおける概略背面図である。
図10及び図11(a)に示すように、第3実施形態では、第2コネクタ60Aは、後面61側が開口面とされており、この後面61からなる開口面に、第1コネクタ12が嵌合する開口61aが形成されている。第2コネクタ60Aは、前面62から第2電線20が引き出される。第2コネクタ60Aから引き出される第2電線20には、結束部材70が取り付けられている。結束部材70は、結束バンド部71を有しており、この結束バンド部71を第2電線20に結束させることにより、第2電線20に取り付けられる。この結束部材70には、係合溝部72が形成されている。
第2コネクタ60Aには、三面(後方から見て下面、右側面及び上面)に、第2コネクタ60Aの前後方向に亘って複数の係合溝部(係合部)64A〜64Cが形成されている。第2コネクタ60Aの係合溝部64A〜64Cは、後述するコネクタホルダ80の係合突部84が係合可能とされている。
第2コネクタ60Aには、一面(後方から見て左側面)に、第2コネクタ60Aの前後方向に亘って係合突部65が形成されている。結束部材70の係合溝部72及び第2コネクタ60Aの係合突部65は、互いに係合可能な断面視円形状に形成されている。そして、この第2コネクタ60Aの係合突部65には、結束部材70の係合溝部72が係合され、これにより、第2コネクタ60Aの係合突部65が形成された一面に第2電線20が取り付けられている。第2コネクタ60Aは、後方から見て右側方が配索方向Xとされており、第2コネクタ60Aに取り付けられた第2電線20は、車両の幅方向の一方向(右方向)である配索方向Xへ配索される。結束部材70の係合溝部72及び第2コネクタ60Aの係合突部65は、互いに係合する蟻溝とほぞ部とを有する蟻溝構造でもよい。また、第2コネクタ60Aに第2電線20を取り付ける結束部材70を直接固定してもよい。
コネクタホルダ80は、平板状に形成されている。このコネクタホルダ80には、その上面に、第2コネクタ60Aの係合溝部64A〜64Cに対応する係合突部84が前後方向に亘って形成されている。第2コネクタ60Aの係合溝部64A〜64C及びコネクタホルダ80の係合突部84は、互いに係合可能な断面視円形状に形成されている。第2コネクタ60Aの係合溝部64A〜64C及びコネクタホルダ80の係合突部84は、互いに係合する蟻溝とほぞ部とを有する蟻溝構造でもよい。
次いで、第3実施形態における配索の仕方について説明する。第3実施形態では、3パターンの配索の仕方がある。
(1)第1の配索パターン
図11(a)に示すように、第2コネクタ60Aにおける第2電線20の取付位置Mに対して後方から見て反時計回りの向きに隣接する側面に形成された係合溝部64Aをコネクタホルダ80の係合突部84に係合させて組付ける。このように組付けることで、第2コネクタ60Aに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが第2コネクタ60Aにおける配索方向Xと反対側に配置される。
(2)第2の配索パターン
図11(b)に示すように、第2コネクタ60Aにおける第2電線20の取付位置Mと反対側の側面に形成された係合溝部64Bをコネクタホルダ80の係合突部84に係合させて組付ける。このように組付けることで、第2コネクタ60Aに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが、第1の配索パターンのときよりも第2電線20の配索方向X側に配置される。
(3)第3の配索パターン
図11(c)に示すように、第2コネクタ60Aにおける第2電線20の取付位置Mに対して後方から見て時計周りの向きに隣接する側面に形成された係合溝部64Cをコネクタホルダ80の係合突部84に係合させて組付ける。このように組付けることで、第2コネクタ60Aに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが、第2の配索パターンのときよりも第2電線20の配索方向X側に配置される。
以上説明したように第3実施形態によれば、コネクタホルダ80に対して係合溝部64A〜64Cを選択的に係合させて第2コネクタ60Aの姿勢を変更することにより、第2電線20の取付位置Mを配索方向Xに沿って複数の異なる位置に配置させることができる。これにより、第2電線20の長さを変更することなく第2電線20の余長である引出長さを調整して配索することができる。
(第4実施形態)
図12は、本発明に係る第4実施形態のワイヤハーネス及び配索パターンを説明する図であって、図12(a)〜図12(c)は、各配索パターンにおける概略背面図である。
図12(a)に示すように、第4実施形態では、第2コネクタ60Bは、三面(後方から見て左側面、上面及び右側面)に、複数の係合凹部(係合部)66A〜66Cを有している。また、第4実施形態では、係合片75が形成された結束部材70が用いられ、係合凹部66A〜66Cには、結束部材70の係合片75が係合可能とされている。これにより、係合凹部66A〜66Cには、そのいずれかに結束部材70の係合片75が係合され、第2電線20が取り付けられる。
また、第2コネクタ60Bの下面には、第2コネクタ60Bの前後方向に亘って係合溝部67が形成されている。そして、この係合溝部67にコネクタホルダ80の係合突部84を係合させることにより、第2コネクタ60Bがコネクタホルダ80に組付けられている。
次いで、第4実施形態における配索の仕方について説明する。第4実施形態においても、3パターンの配索の仕方がある。
(1)第1の配索パターン
図12(a)に示すように、第2コネクタ60Bの後方から見て左側の側面に形成された係合凹部66Aに結束部材70の係合片75を係合させて固定する。すると、第2コネクタ60Bに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが第2コネクタ60Bにおける配索方向Xと反対側に配置される。
(2)第2の配索パターン
図12(b)に示すように、第2コネクタ60Bの後方から見て上面に形成された係合凹部66Bに結束部材70の係合片75を係合させて固定する。すると、第2コネクタ60Bに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが、第1の配索パターンのときよりも第2電線20の配索方向X側に配置される。
(3)第3の配索パターン
図12(c)に示すように、第2コネクタ60Bの後方から見て右側の側面に形成された係合凹部66Cに結束部材70の係合片75を係合させて固定する。すると、第2コネクタ60Bに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが、第2の配索パターンのときよりも第2電線20の配索方向X側に配置される。
以上説明したように第4実施形態によれば、係合凹部66A〜66Cに対して選択的に結束部材70を係合させて第2電線20を第2コネクタ60Bに係止させることにより、第2電線20の取付位置Mを配索方向Xに沿って複数の異なる位置に配置させることができる。これにより、第2電線20の長さを変更することなく第2電線20の余長である引出長さを調整して配索することができる。
(第5実施形態)
図13は、本発明に係る第5実施形態のワイヤハーネス及び配索パターンを説明する図であって、図13(a)〜図13(c)は、各配索パターンにおける概略背面図である。
図13(a)に示すように、第5実施形態では、第2コネクタ60Cは、その上面に、第2コネクタ60Cの前後方向に亘って、結束部材70の係合溝部72が係合可能な係合突部65を有している。そして、この第2コネクタ60Cの係合突部65には、結束部材70の係合溝部72が係合され、これにより、第2コネクタ60Cの上面に第2電線20が取り付けられている。なお、第2コネクタ60Cに第2電線20を取り付ける結束部材70を直接固定してもよい。
また、第2コネクタ60Cの下面には、第2コネクタ60Cの前後方向に亘って、コネクタホルダ80の係合突部84が係合可能な係合溝部67が形成されている。
次いで、第5実施形態における配索の仕方について説明する。第5実施形態においても、3パターンの配索の仕方がある。
(1)第1の配索パターン
図13(a)に示すように、第2コネクタ60Cの係合溝部67にコネクタホルダ80の係合突部84を係合させることにより、第2コネクタ60Cをコネクタホルダ80に直接固定させる。すると、第2コネクタ60Cに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが第2コネクタ60Cの上部に配置される。
(2)第2の配索パターン
図13(b)に示すように、第2の配索パターンでは、アタッチメント90Aを用いる。このアタッチメント90Aは、固定壁部91と、支持壁部92とを有している。支持壁部92は、固定壁部91に対して斜めに傾斜した状態で一体に形成されている。固定壁部91には、コネクタホルダ80の係合突部84が係合可能な係合溝部95が形成され、支持壁部92には、第2コネクタ60Cの係合溝部67に係合可能な係合突部96が形成されている。
そして、このアタッチメント90Aの固定壁部91の係合溝部95にコネクタホルダ80の係合突部84を係合させることにより、アタッチメント90Aをコネクタホルダ80に固定させる。さらに、第2コネクタ60Cの係合溝部67にアタッチメント90Aの係合突部96を係合させることにより、第2コネクタ60Cをアタッチメント90Aに固定させる。すると、第2コネクタ60Cが第1の配索パターンのときの配置に比べて配索方向Xへ向かって斜めに傾けられて配置され、第2コネクタ60Cに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが、第1の配索パターンのときよりも第2電線20の配索方向X側に配置される。
(3)第3の配索パターン
図13(c)に示すように、第3の配索パターンでは、アタッチメント90Bを用いる。このアタッチメント90Bでは、支持壁部92が、固定壁部91に対して略直角に立設した状態で一体に形成されている。
そして、このアタッチメント90Bの固定壁部91の係合溝部95にコネクタホルダ80の係合突部84を係合させることにより、アタッチメント90Bをコネクタホルダ80に固定させる。さらに、第2コネクタ60Cの係合溝部67にアタッチメント90Bの係合突部96を係合させることにより、第2コネクタ60Cをアタッチメント90Bに固定させる。すると、第2コネクタ60Cが配索方向Xに対して略直角に配置され、第2コネクタ60Cに取り付けられた第2電線20の取付位置Mが、第2の配索パターンのときよりも第2電線20の配索方向X側に配置される。
以上説明したように第5実施形態によれば、第2コネクタ60Cをコネクタホルダ80に対して直接または選択的に装着したアタッチメント90A,90Bを介して支持させることにより、第2電線20の取付位置Mを配索方向Xに沿って複数の異なる位置に配置させることができる。これにより、第2電線20の長さを変更することなく第2電線20の余長である引出長さを調整して配索することができる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[9]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
コネクタホルダ(40,80)と、前記コネクタホルダ(40,80)に保持されるコネクタ(22,60A,60B,60C)と、前記コネクタ(22,60A,60B,60C)から所定の配索方向(X)へ向けて延びる電線(20)と、を備えるワイヤハーネス(1,2)であって、
前記電線(20)は、
前記コネクタ(22,60A,60B,60C)の外壁面上の所定の取付位置(M)を経て前記配索方向(X)に向けて延びるように、前記取付位置(M)に保持され、
前記取付位置(M)は、
前記配索方向(X)に応じた複数の異なる位置に変更可能であるように構成される、
ワイヤハーネス(1,2)。
[2]
上記[1]に記載のワイヤハーネス(1,2)であって、
幹線(1A)から分岐し且つ相手側コネクタ(12)が先端に設けられた相手側電線(10)を、更に備え、
前記コネクタ(22,60A,60B,60C)は、
前記相手側コネクタ(12)と嵌合可能であり、
前記電線(20)は、
前記コネクタ(22,60A,60B,60C)及び前記相手側コネクタ(12)を介して前記相手側電線(10)に接続される、
ワイヤハーネス(1,2)。
[3]
上記[2]に記載のワイヤハーネス(1,2)であって、
前記コネクタホルダ(40)に対する前記コネクタ(22)の姿勢を規制するアタッチメント(30,50)を、更に備え、
前記コネクタ(22)は、
前記アタッチメント(30,50)を介して前記コネクタホルダ(40)に保持され、
前記アタッチメント(30,50)は、
前記電線(20)を当該コネクタホルダ(40)内の空間に引き込むように前記コネクタ(22)の姿勢を規制した状態にて、前記コネクタホルダ(40)に保持される、
ワイヤハーネス(1,2)。
[4]
上記[3]に記載のワイヤハーネス(1)において、
前記コネクタ(22)は、
前記相手側コネクタ(12)との嵌合方向における後方に向けて前記電線(20)が延出するように構成され、
前記アタッチメント(30)は、
前記コネクタホルダ(40)に保持される第1壁部(31)と、前記第1壁部(31)から立設される第2壁部(32)と、を有し、前記第1壁部(31)が前記コネクタ(22)の前記嵌合方向における前方に位置し且つ前記第2壁部(32)が前記コネクタ(22)の前記嵌合方向に交差する方向に位置するように前記コネクタ(22)の姿勢を規制し、
前記電線(20)は、
前記第2壁部(32)を乗り越えながら前記コネクタホルダ(40)内の前記空間内に引き込まれ、前記空間内にて屈曲した上で前記コネクタ(22)に繋がる、
ワイヤハーネス(1)。
[5]
上記[3]に記載のワイヤハーネス(2)において、
前記コネクタ(22)は、
前記相手側コネクタ(12)との嵌合方向における後方に向けて前記電線(20)が延出するように構成され、
前記アタッチメント(50)は、
第1壁部(51)と、前記第1壁部(51)の一端から立設され且つ前記コネクタホルダ(40)に保持される第2壁部(52)と、前記第1壁部(51)の他端から立設され且つ前記第2壁部(52)と向かい合う第3壁部(53)と、を有し、前記第1壁部(51)が前記コネクタ(22)の前記嵌合方向における前方に位置し且つ前記第2壁部(52)及び前記第3壁部(53)が前記コネクタ(22)の前記嵌合方向に交差する方向に位置するように前記コネクタ(22)の姿勢を規制し、
前記電線(20)は、
前記第3壁部(53)を乗り越えながら前記コネクタホルダ(40)内の前記空間内に引き込まれ、前記空間内にて屈曲した上で前記コネクタ(22)に繋がる、
ワイヤハーネス(2)。
[6]
上記[1]又は上記[2]に記載のワイヤハーネス(1,2)において、
前記コネクタ(60A)は、
前記コネクタホルダ(80)に係合可能な複数の係合部(64A〜64C)を有し、前記コネクタホルダ(80)に対して前記複数の前記係合部(64A〜64C)のうちの一つが選択的に係合されることにより、前記取付位置(M)が前記配索方向(X)に応じた位置に変更される、
ワイヤハーネス(1,2)。
[7]
上記[1]又は上記[2]に記載のワイヤハーネス(1,2)において、
前記コネクタ(60B)は、
前記電線(20)を係止可能な複数の係合部(66A〜66C)を有し、前記複数の前記係合部(66A〜66C)のうちの一つに前記電線(20)が選択的に係止されることにより、前記取付位置(M)が前記配索方向(X)に応じた位置に変更される、
ワイヤハーネス(1,2)。
[8]
上記[1]又は上記[2]に記載のワイヤハーネス(1,2)であって、
前記コネクタホルダ(80)に係合する固定壁部(91)と、前記コネクタ(60C)に係合する支持壁部(92)と、を有し、前記固定壁部(91)に対して前記支持壁部(92)が異なる角度で傾けられる複数種類のアタッチメント(90A、90B)のうちから選択される一のアタッチメント(90A、90B)を、更に備え、
前記コネクタ(60C)は、
前記複数種類の前記アタッチメント(90A、90B)から選択される前記一の前記アタッチメント(90A、90B)を介して前記コネクタホルダ(80)に保持されることにより、前記取付位置(M)が前記配索方向(X)に応じた位置に変更される、
ワイヤハーネス(1,2)。
[9]
上記[2]に記載のワイヤハーネス(1,2)において、
前記幹線(1A)は、車両の前後方向に沿って配索され、
前記電線(20)は、前記車両の幅方向に沿って配索される、
ワイヤハーネス(1,2)。
1,2 ワイヤハーネス
1A,2A 幹線
10 第1電線(相手側電線)
11 芯線
12 第1コネクタ(相手側コネクタ)
20 第2電線(電線)
21 芯線
22 第2コネクタ(コネクタ)
23 開口面
23A 開口
24 係合溝部
30 アタッチメント
31 第1壁部
32 第2壁部
33 係合溝部
34 係合突部
40 コネクタホルダ
41 保持空間s
42 第1の開口
43 第2の開口
44 係合突部
45 収納溝
50 アタッチメント
51 第1壁部
52 第2壁部
53 第3壁部
54 係合溝部
55 係合突部
60A〜60C 第2コネクタ(コネクタ)
61a 開口
64A〜64C 係合溝部(係合部)
66A〜66C 係合凹部(係合部)
80 コネクタホルダ
90A,90B アタッチメント
91 固定壁部
92 支持壁部
M 取付位置
S1 第1の隙間
S2 第2の隙間
S3 第3の隙間
S4 第4の隙間
S5 第5の隙間
S6 第6の隙間
X 配索方向

Claims (9)

  1. コネクタホルダと、前記コネクタホルダに保持されるコネクタと、前記コネクタから所定の配索方向へ向けて延びる電線と、を備えるワイヤハーネスであって、
    前記電線は、
    前記コネクタの外壁面上の所定の取付位置を経て前記配索方向に向けて延びるように、前記取付位置に保持され、
    前記取付位置は、
    前記配索方向に応じた複数の異なる位置に変更可能であるように構成される、
    ワイヤハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
    幹線から分岐し且つ相手側コネクタが先端に設けられた相手側電線を、更に備え、
    前記コネクタは、
    前記相手側コネクタと嵌合可能であり、
    前記電線は、
    前記コネクタ及び前記相手側コネクタを介して前記相手側電線に接続される、
    ワイヤハーネス。
  3. 請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記コネクタホルダに対する前記コネクタの姿勢を規制するアタッチメントを、更に備え、
    前記コネクタは、
    前記アタッチメントを介して前記コネクタホルダに保持され、
    前記アタッチメントは、
    前記電線を当該コネクタホルダ内の空間に引き込むように前記コネクタの姿勢を規制した状態にて、前記コネクタホルダに保持される、
    ワイヤハーネス。
  4. 請求項3に記載のワイヤハーネスにおいて、
    前記コネクタは、
    前記相手側コネクタとの嵌合方向における後方に向けて前記電線が延出するように構成され、
    前記アタッチメントは、
    前記コネクタホルダに保持される第1壁部と、前記第1壁部から立設される第2壁部と、を有し、前記第1壁部が前記コネクタの前記嵌合方向における前方に位置し且つ前記第2壁部が前記コネクタの前記嵌合方向に交差する方向に位置するように前記コネクタの姿勢を規制し、
    前記電線は、
    前記第2壁部を乗り越えながら前記コネクタホルダ内の前記空間内に引き込まれ、前記空間内にて屈曲した上で前記コネクタに繋がる、
    ワイヤハーネス。
  5. 請求項3に記載のワイヤハーネスにおいて、
    前記コネクタは、
    前記相手側コネクタとの嵌合方向における後方に向けて前記電線が延出するように構成され、
    前記アタッチメントは、
    第1壁部と、前記第1壁部の一端から立設され且つ前記コネクタホルダに保持される第2壁部と、前記第1壁部の他端から立設され且つ前記第2壁部と向かい合う第3壁部と、を有し、前記第1壁部が前記コネクタの前記嵌合方向における前方に位置し且つ前記第2壁部及び前記第3壁部が前記コネクタの前記嵌合方向に交差する方向に位置するように前記コネクタの姿勢を規制し、
    前記電線は、
    前記第3壁部を乗り越えながら前記コネクタホルダ内の前記空間内に引き込まれ、前記空間内にて屈曲した上で前記コネクタに繋がる、
    ワイヤハーネス。
  6. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスにおいて、
    前記コネクタは、
    前記コネクタホルダに係合可能な複数の係合部を有し、前記コネクタホルダに対して前記複数の前記係合部のうちの一つが選択的に係合されることにより、前記取付位置が前記配索方向に応じた位置に変更される、
    ワイヤハーネス。
  7. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスにおいて、
    前記コネクタは、
    前記電線を係止可能な複数の係合部を有し、前記複数の前記係合部のうちの一つに前記電線が選択的に係止されることにより、前記取付位置が前記配索方向に応じた位置に変更される、
    ワイヤハーネス。
  8. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記コネクタホルダに係合する固定壁部と、前記コネクタに係合する支持壁部と、を有し、前記固定壁部に対して前記支持壁部が異なる角度で傾けられる複数種類のアタッチメントのうちから選択される一のアタッチメントを、更に備え、
    前記コネクタは、
    前記複数種類の前記アタッチメントから選択される前記一の前記アタッチメントを介して前記コネクタホルダに保持されることにより、前記取付位置が前記配索方向に応じた位置に変更される、
    ワイヤハーネス。
  9. 請求項2記載のワイヤハーネスにおいて、
    前記幹線は、車両の前後方向に沿って配索され、
    前記電線は、前記車両の幅方向に沿って配索される、
    ワイヤハーネス。
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