JP2020050936A - ステンレス鋼 - Google Patents

ステンレス鋼 Download PDF

Info

Publication number
JP2020050936A
JP2020050936A JP2018183495A JP2018183495A JP2020050936A JP 2020050936 A JP2020050936 A JP 2020050936A JP 2018183495 A JP2018183495 A JP 2018183495A JP 2018183495 A JP2018183495 A JP 2018183495A JP 2020050936 A JP2020050936 A JP 2020050936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
corrosion resistance
stainless steel
less
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018183495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6678217B2 (ja
Inventor
雅俊 安部
Masatoshi Abe
雅俊 安部
濱田 純一
Junichi Hamada
純一 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Stainless Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Stainless Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Stainless Steel Corp filed Critical Nippon Steel Stainless Steel Corp
Priority to JP2018183495A priority Critical patent/JP6678217B2/ja
Publication of JP2020050936A publication Critical patent/JP2020050936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6678217B2 publication Critical patent/JP6678217B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

【課題】強度、伸び及び耐食性が要求される用途に使用される場合において、優れた強度、伸び及び耐食性を有するステンレス鋼を提供する。【解決手段】質量%で、C:0.001〜0.100%、Si:0.01〜5.00%、Mn:0.01〜2.00%、P:0.050%以下、S:0.0100%以下、Cr:9.0〜30.0%、Ti:0.01〜1.00%、Al:0.010〜5.000%、N:0.001〜0.050%を含有し、残部がFeおよび不純物であり、かつ上記Si量、Ti量及びAl量(質量%)が、2Al+Si−10Ti≧0を満たすことを特徴とするステンレス鋼を採用する。【選択図】なし

Description

本発明は、強度及び耐食性が要求される用途に使用されるステンレス鋼に関する。
強度と耐食性の要求される用途としては、例えば、建材や一般家具家電用途、燃料電池、自動車排気系部品、その他自動車用部品等が挙げられる。自動車排気系部品の例としては、例えば、自動車マフラーやエキゾーストマニホールド、センターパイプや触媒コンバーター、EGRクーラー、フレキシブルパイプ、フランジ等が挙げられる。その他自動車用部品としては、例えば、モール、燃料給油管、電池部品(ケース、セル、パック、モジュール等)、締結部品(クランプ、Vバンド等)等が挙げられる。
近年、ステンレス鋼の高耐食化の要求はさらに高まっている。例えば、自動車排気系部品の腐食の主な原因は、排気ガスが溶解した結露水である排ガス凝縮水による排気系部品内部からの腐食である。最近はこの内部からの腐食に対する耐食性のみならず、雨水や泥水、海風等が原因の排気系部品外側の発銹に対する耐食性も要求される。
実際、納車時や点検時に車体下側から自動車を確認した際、排気系部品外側の発銹が確認されることがある。この発銹により、使用者からクレームを受ける事例が増えている。したがって、排気系部品外側の発銹に対する対策が必要となっている。
自動車排気系部品に使用されるステンレス鋼は、主に、比較的Cr含有量が低いフェライト系ステンレス鋼である。Cr含有量が低いフェライト系ステンレス鋼は、排気系部品外側の発銹に対する耐食性は高くない。しかし、耐食性を高めるために、Cr含有量が高いフェライト系ステンレス鋼を使用することはコストアップに繋がる。そのため、Crより安価な元素でステンレス鋼の耐食性を高めるニーズがある。
さらに自動車排気系部品は常に軽量化が求められている。そのため自動車排気系部品に使用されるステンレス鋼は軽量化のために薄肉化されていく傾向にある。
ここで既存部品に使用されているステンレス鋼を薄肉化するためには、その薄い板厚でも構造体の形状を担保するほどの強度と、薄い板厚でも前述の環境で腐食による板厚貫通が発生しない耐食性の両性能が求められる。また、加工性も求められる。
特許文献1には、質量%で、C:0.015%以下、Si:0.10〜0.25%、Mn:0.10〜0.30%、P:0.040%以下、S:0.020%以下、Al:0.001〜0.20%、N:0.015%以下、Cr:15.0〜20.0%、Ni:0.5%以下、Mo:1.0〜2.5%、V:0.2%以下、Ti:3×(C+N)〜0.25%、Nb:0.3〜1.0%を含有し、さらに前記C,Nは、C+N:0.020%以下の関係を満たし、さらに前記Si,Mnは、Si≦Mnの関係を満たし、残部Feおよび不可避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼の板厚が1〜3mmであり、かつ、950℃での0.2%耐力が15MPa以上、常温での平均伸び値が30%以上、平均r値(平均ランクフォード値)が1.3以上であることを特徴とする、耐熱性および加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板が開示されている。この文献では、成分元素の最適化と製造プロセスの構築を行うことで耐熱性と加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板を提供するとしているが、Al、Siの添加量が低い。また耐食性に関する記載がない。
特許文献2には、C:0.015質量%以下,Si:0.5質量%以下,Cr:11.0〜25.0質量%,N:0.020質量%以下,Ti:0.05〜0.50質量%,Nb:0.10〜0.50質量%,B:0.0100質量%以下を含むフェライト系ステンレス鋼であって、一軸引張りで加工したときの破断伸びが30%以上,ランクフォード値(r値)のrmin値が1.3以上であることを特徴とする加工性及び耐食性に優れたディーゼル微粒子除去装置構成部品用フェライト系ステンレス鋼板が開示されている。この文献では、成分組成を細かく調整し、かつ引張り特性を限定しているので、厳しい条件の成形加工が可能で、長期にわたって耐食性を保持でき、しかも耐衝撃性にも優れたフェライト系ステンレス鋼板を提供できるとしているが、強度に関して記載されていない。
特許第4312653号公報 特開2005−171338号公報(特願2003−414400)
従来の技術では、強度、伸び及び耐食性が要求される用途に使用されるステンレス鋼において、これらの特性を同時に満足することは難しかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、強度、伸び及び耐食性が要求される用途に使用される場合において、優れた強度、伸び及び耐食性を有するステンレス鋼を提供することを目的とする。
本発明者らは、前述の課題を解決すべく、種々のCr含有量かつ種々の元素を含有した鋼板を作製し、耐食性向上効果が広く知られているCr、Ni、Mo、Cu以外の元素でステンレス鋼の耐食性を向上できないか検討した。その結果、特にAl、Siが耐食性を向上させることを知見した。特に2Al+Si−10Ti≧0を満たすことで耐食性が大きく改善することを見出した。さらにAl、Siは強度も向上させ、強度向上と耐食性向上を両立する成分系が存在することを知見した。
また、調査の結果、構造部材の薄肉軽量化に寄与するためには、鋼の0.2%耐力が250MPa以上であり、引張強度が400MPa以上になるとより好ましいことがわかった。
また、製造工程を最適化することで強度と耐食性を向上させつつ、伸びやr値も担保でき、適用可能分野を大幅に拡大できることが分かった。
上記課題を解決することを目的とした本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1] 質量%で、
C:0.001〜0.100%、
Si:0.01〜5.00%、
Mn:0.01〜2.00%、
P:0.050%以下、
S:0.0100%以下、
Cr:9.0〜30.0%、
Ti:0.01〜1.00%、
Al:0.010〜5.000%、
N:0.001〜0.050%を含有し、残部がFeおよび不純物であり、かつ上記Si量、Ti量及びAl量(質量%)が、2Al+Si−10Ti≧0を満たすことを特徴とするステンレス鋼。
[2] さらに質量%で、
Ni:0.01〜3.00%、
Mo:0.01〜3.00%、
Sn:0.01〜3.00%、
Cu:0.01〜3.00%、
B:0.0001〜0.0100%、
Nb:0.001〜1.000%、
W:0.001〜1.000%、
V:0.001〜1.000%
Sb:0.001〜0.100%、
Co:0.001〜0.500%、
Ca:0.0001〜0.0050%、
Mg:0.0001〜0.0050%、
Zr:0.0001〜0.0300%、
Ga:0.0001〜0.0100%、
Ta:0.001〜0.050%、
REM:0.001〜0.100%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする[1]に記載のステンレス鋼。
[3] 0.2%耐力が250MPa以上、引張強度が400MPa以上であることを特徴とする[1]または[2]に記載のステンレス鋼。
[4] 全伸びが27%以上、平均r値が1.0以上であることを特徴とする[1]乃至[3]の何れか一項に記載のステンレス鋼。
本発明によれば、耐食性及び強度と伸びが要求される用途に使用される場合において、優れた耐食性と強度と伸びを有するステンレス鋼を提供することができる。耐食性及び強度と伸びが要求される用途としては建材や一般家具家電用途、燃料電池、自動車排気系部品、その他自動車用部品などがある。自動車排気系部品の例としては、自動車マフラーやエキゾーストマニホールド、センターパイプや触媒コンバーター、EGRクーラー、フレキシブルパイプ、フランジ、管端増肉パイプなどがある。その他自動車用部品としてはモール、燃料給油管、電池部品(ケース、セル、パック、モジュール等)、締結部品(クランプ、Vバンド等)などがある。本発明のステンレス鋼は、これらの用途に好適に用いることができる。
図1は、本発明例A5、A36及び比較例B8のレイティングナンバを示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明者らは耐食性と強度の両立のために、種々の濃度のCr含有量やAl、Si含有量の鋼を作製した。そして耐食性に及ぼすAl及びSi濃度の影響を調べた。その結果、母材のAl及びSi含有量を増加させることで耐食性が大幅に向上することを見出した。特に2Al+Si−10Ti≧0を満たすことで耐食性が大幅に改善することを見出した。また強度に及ぼすAl及びSi濃度の影響を調べたところ、Al及びSi濃度の増加により強度が増加することを見出した。その結果を表1A〜表1Dに示す。ここで耐食性試験であるJASO−CCT試験の判定基準は、JIS G 0595に準拠する方法でレイティングナンバを判定し、「3」及び「6」を境界値とした。レイティングナンバが7〜9の鋼種は表1中に符号「◎」で、レイティングナンバが4〜6の鋼種は表1C、表1D中に符号「○」で、レイティングナンバが0〜3の鋼種は表1C、表1D中に符号「×」で示した。
表1C、表1Dより、本発明鋼種は耐食性・強度ともに優れていることがわかる。図1に、表1A〜表1D中に記載の、Al含有量の異なる3鋼種の試験結果を示す。Al含有量の高い鋼種ほどレイティングナンバが高くなることがわかる。
JASO−CCT試験後の鋼板表面を観察したところ、Al、Si濃度が高い鋼種は孔食があまり成長しておらず、孔食進展速度が遅いことがわかった。これより母材中のAl及びSiは孔食の成長を抑制することがわかった。特にAlは発生初期の孔食内部でイオンとして溶け出し表面に吸着することで孔食成長の抑制及び再不動態化を促進していると考えられる。Siは孔食内部で酸化物を形成し、孔食成長の抑制及び再不動態化を促進していると考えられる。
またAl、Si濃度が高い鋼種は強度が非常に高いことがわかる。Al、Siはともに固溶強化により鋼の強度を増加させる。特にSiの固溶強化能は非常に高く、鋼の強度増加に大きく寄与する。
以下に、本実施形態で規定される鋼の化学組成について、さらに詳しく説明する。なお、%は質量%を意味する。
C:0.001〜0.100%
Cは、耐粒界腐食性、加工性を低下させるため、その含有量を低く抑える必要がある。そのため、Cの含有量の上限を0.100%以下とする。しかしながら、C量を過度に低めることは精練コストを上昇させるため、C量の下限を0.001%以上とする。C量の好ましい範囲は、0.002〜0.010%である。
Si:0.01〜5.00%
Siは、本実施形態における重要な元素である。Siは、表面に濃縮して腐食発生を抑制するのみならず、母材の腐食速度も低減する非常に有益な元素である。そのため、Siの含有量の下限を0.01%以上とする。ただし、Siの過度な含有は鋼の伸び減少を引き起こし、加工性を低下させるため、Siの含有量の上限を5.00%以下とする。Si量の好ましい範囲は、0.30〜3.00%、より好ましい範囲は0.70〜1.20%である。
Mn:0.01〜2.00%
Mnは、脱酸元素として有用であるが、過剰量のMnを含有させると、耐食性を劣化させる。そのため、Mn量を0.01〜2.00%とする。Mn量の好ましい範囲は、0.05〜1.00%、より好ましい範囲は0.02〜0.50%である。
P:0.050%以下
Pは、加工性・溶接性・耐食性を劣化させる元素であるため、その含有量を制限する必要がある。そのため、P量を0.050%以下とする。P量の好ましい範囲は、0.030%以下である。
S:0.0100%以下
Sは、耐食性を劣化させる元素であるため、その含有量を制限する必要がある。そのため、S量を0.0100%以下とする。S量の好ましい範囲は、0.0070%以下である。
Cr:9.0〜30.0%
Crは、塩害環境での耐食性を確保するために、9.0%以上の含有が必要である。Crの含有量を増加させるほど、耐食性は向上するが、加工性、製造性を低下させる。そのため、Cr量の上限を30.0%以下とする。Cr量の好ましい範囲は、9.5〜25.0%、より好ましい範囲は10.0〜15.0%である。
Ti:0.01〜1.00%
Tiは、ステンレス鋼の鋭敏化を防止するために、0.01%以上含有する必要がある。含有量が0.01%未満の場合は鋭敏化により耐食性が劣化する。ただし、多量の含有は合金コスト増加や靭性の低下、鋼中介在物増加による耐食性低下、製造性低下に繋がるため、Ti量の上限を1.00%以下とする。Ti量の好ましい範囲は、0.03〜0.50%、より好ましい範囲は0.10〜0.25%である。
Al:0.010〜5.000%
Alは、本実施形態における重要な元素である。Alは、表面に濃縮して腐食発生を抑制するのみならず、母材の腐食速度も低減する非常に有益な元素である。そのため、Alの含有量の下限を0.010%以上とする。ただし、Alの過度な含有は材料の伸び減少を引き起こし、加工性を低下させるため、Alの含有量の上限を5.000%以下とする。Al量の好ましい範囲は、0.050〜3.000%、より好ましい範囲は0.800〜2.500%である。
N:0.001〜0.050%
Nは、耐孔食性に有用な元素であるが、耐粒界腐食性、加工性を低下させる。そのため、Nの含有量を低く抑える必要がある。そのため、N量の上限を0.050%以下とする。しかしながら、N量を過度に低めることは精練コストを上昇させるため、N量の下限を0.001%以上とする。N量の好ましい範囲は、0.002〜0.020%である。
2Al+Si−10Ti≧0
本実施形態のステンレス鋼は、上記の化学成分の含有量を満たすとともに、上記Si量、Ti量及びAl量(質量%)が、2Al+Si−10Ti≧0を満たす必要がある。(2Al+Si−10Ti)が0以上になることで、耐食性が大幅に向上する。
以上が、本実施形態のステンレス鋼の基本となる化学組成であるが、本実施形態では、更に、次のような元素を必要に応じて含有させることができる。
Ni、Mo、Sn、Cu、B、Nb、W、V、Sb、Co、Ca、Mg、Zr、Ga、Ta、REMは、目的に応じて、これらの1種または2種以上が含有されていてもよい。これらの元素の下限は、0%以上、好ましくは0%超である。
Ni:0.01〜3.00%
Niは、耐食性を向上させるため、0.01%以上含有することができる。ただし、多量の含有は合金コスト増加に繋がるため、Ni量の上限を3.00%以下とする。Ni量の好ましい範囲は、0.02〜1.00%である。
Mo:0.01〜3.00%
Moは、耐食性を向上させるため、0.01%以上含有することができる。しかし、過剰の含有は、加工性を劣化させると共に、高価であるためコストアップに繋がる。そのため、Mo量の上限を3.00%以下とする。Mo量の好ましい範囲は、0.05〜1.00%である。
Sn:0.01〜3.000%
Snは、耐食性を向上させるため、0.01%以上含有することができる。しかし、過剰の含有はコスト増加に繋がる。そのため、Sn量の上限を3.00%以下とする。Sn量の好ましい範囲は、0.005〜1.00%である。
Cu:0.01〜3.00%
Cuは、耐食性を向上させるため、0.01%以上含有することができる。しかし、過剰の含有はコスト増加に繋がる。そのため、Cu量の上限を3.00%以下とする。Cu量の好ましい範囲は0.02〜1.00%、より望ましい範囲は0.05〜0.09%である。
B:0.0001〜0.0100%
Bは、2次加工性を向上させるのに有用な元素であり、0.0100%以下含有することができる。B量の下限を、安定した効果が得られる0.0001%以上とする。B量の好ましい範囲は、0.0005〜0.0050%である。
Nb:0.001〜1.000%
Nbは、高温強度の向上や溶接部の耐粒界腐食性の向上に有用であるが、過剰の含有は、加工性や製造性を低下させる。そのため、Nb量を0.001〜1.000%とする。Nb量の好ましい範囲は、0.005〜0.500%である。
W:0.001〜1.000%
Wは、耐食性を向上させるため、1.000%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、W量の下限を0.001%以上とする。W量の好ましい範囲は、0.005〜0.800%である。
V:0.001〜1.000%
Vは、耐食性を向上させるため、1.000%以下含有することができる。安定した効果を得ためには、V量の下限を0.001%以上とする。V量の好ましい範囲は、0.005〜0.500%である。
Sb:0.001〜0.100%
Sbは、耐全面腐食性を向上させるため、0.100%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Sb量の下限を0.001%以上とする。Sb量の好ましい範囲は、0.010〜0.080%である。
Co:0.001〜0.500%
Coは、二次加工性と靭性を向上させるために、0.500%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Co量の下限を0.001%以上とする。Co量の好ましい範囲は、0.010〜0.300%である。
Ca:0.0001〜0.0050%
Caは、脱硫のために含有されるが、過剰に含有すると、水溶性の介在物CaSが生成して耐食性を低下させる。そのため、0.0001〜0.0050%の範囲でCaを含有することができる。Ca量の好ましい範囲は、0.0005〜0.0030%である。
Mg:0.0001〜0.0050%
Mgは、組織を微細化し、加工性、靭性の向上にも有用である。そのため、0.0050%以下の範囲でMgを含有することができる。安定した効果を得るためには、Mg量の下限を0.0001%以上とする。Mg量の好ましい範囲は、0.0005〜0.0030%である。
Zr:0.0001〜0.0300%
Zrは、耐食性を向上させるために、0.0300%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Zr量の下限を0.0001%以上とする。Zr量の好ましい範囲は、0.0010〜0.0100%である。
Ga:0.0001〜0.0100%
Gaは、耐食性と耐水素脆化性を向上させるために、0.0100%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Ga量の下限を0.0001%以上とする。Ga量の好ましい範囲は、0.0005〜0.0050%である。
Ta:0.001〜0.050%
Taは、耐食性を向上させるために、0.050%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Ta量の下限を0.001%以上とする。Ta量の好ましい範囲は、0.005〜0.030%である。
REM:0.001〜0.100%
REMは、脱酸効果等を有するので、精練で有用な元素であるため、0.100%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、REM量の下限を0.001%以上とする。REM量の好ましい範囲は、0.003〜0.050%である。
ここで、REM(希土類元素)は、一般的な定義に従い、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)の2元素と、ランタン(La)からルテチウム(Lu)までの15元素(ランタノイド)の総称を指す。REMは、これら希土類元素から選択される1種以上であり、REMの量とは、希土類元素の合計量である。
本実施形態のステンレス鋼は、上述してきた元素以外は、Fe及び不純物(不可避的不純物を含む)からなるが、以上説明した各元素の他にも、本発明の効果を損なわない範囲で含有させることが出来る。
また、ステンレス鋼の製造では、スクラップ原料を使用することが多い。このため、ステンレス鋼には、種々の不純物元素が不可避的に混入する。不純物元素の含有量を一義的に定めることは困難である。したがって、本発明における不純物とは、本発明の作用効果を阻害しない量で含有される元素を意味する。
また、本実施形態のステンレス鋼は、0.2%耐力が250MPa以上、引張強度が400MPa以上であることが好ましい。これにより、本実施形態のステンレス鋼を構造部材に適用する際に、構造部材の薄肉軽量化を図ることができるようになる。
また、本実施形態のステンレス鋼は、全伸びが27%以上、平均r値が1.0以上であることが好ましい。これにより、自動車部品等のような複雑な形状を持つ部品に加工する際にも、割れや破断がなく加工することができるようになる。
また、0.2%耐力、引張強度及び全伸びは、本実施形態のステンレス鋼からなる鋼板からJIS Z 2241の附属書Bに記載の13B号の引張試験片を作製し、JIS Z 2241に準拠して引張試験を行うことにより測定する。
更に、r値(ランクフォード値)の測定は以下のように行う。本実施形態のステンレス鋼からなる鋼板からJIS Z 2241の附属書Bに記載の13B号の引張試験片を作製し、試験片の寸法や標点距離などを測定しておき、その後、引張試験によって14.4%の歪を付与した後の試験片寸法や標点距離などを測定し、両測定結果からr値を算出する。
本実施形態のステンレス鋼の製造方法では、基本的にはステンレス鋼からなる鋼板を製造する一般的な方法が適用される。例えば、転炉または電気炉で上記の化学組成を有する溶鋼とし、AOD炉やVOD炉等で精錬される。その後、連続鋳造法または造塊法で鋼片とし、次いで、熱間圧延−熱延板の焼鈍−酸洗−冷間圧延−仕上げ焼鈍−酸洗の工程を経て、本実施形態のステンレス鋼が製造される。必要に応じて、熱延板の焼鈍を省略してもよいし、冷間圧延−仕上げ焼鈍−酸洗を繰り返し行ってもよい。各工程の間に表面研削を行ってもよい。
本実施形態のステンレス鋼及びその製造方法を説明したが、本実施形態のステンレス鋼は、熱延鋼板に限らず、冷延鋼板であってもよく、鋼棒線材であってもよく、厚鋼板であってもよい。
実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
表1A及び表1Bに示す組成の鋼を溶製してスラブを鋳造し、スラブの加熱温度を1100〜1250℃の範囲として熱間圧延を行い、板厚4mmまで熱間圧延を施した。熱延の終了温度を測温した。なお、スラブ加熱温度は加熱炉出側におけるスラブの表面温度とし、熱延終了温度は熱間圧延の最終圧延ロールを通過直後の鋼板の表面温度とした。次いで、ショット・酸洗を施した。その後、板厚1.2mmまで冷間圧延を施し、880℃で1分間焼鈍を行い、次いで酸洗を施した。
(耐食性)
作製した鋼板から、幅が75mm、長さが150mmである試験片を切り出し、JASO−CCT試験用試験片とした。JASO−CCT試験は、JASO M 610−92に準拠して12cy行った。
JASO−CCT試験の判定基準として、JIS G 0595に準拠する方法でレイティングナンバを判定し、「3」及び「6」を境界値とした。レイティングナンバが7〜9の鋼種は表1中に符号「◎」で、レイティングナンバが4〜6の鋼種は表1中に符号「○」で、レイティングナンバが0〜3の鋼種は表1中に符号「×」で示した。◎または○を合格とした。
(強度及び全伸び)
また、作製した鋼板からJIS Z 2241の附属書Bに記載の13B号の引張試験片を作製し、JIS Z 2241に準拠して引張試験を行った。判定基準として、強度に関しては、0.2%耐力が250MPa以上、引張強度が400MPa以上を共に満たす鋼種を表1に符号「○」、どちらか一方または両方を満たさない鋼種を表1に符号「×」で示した。○を合格とした。全伸びに関しては、判定基準として、全伸びが27%以上の鋼種を表1に符号「○」、全伸びが27%未満の鋼種を表1に符号「×」で示した。
(r値)
r値測定は以下のように行った。作製した鋼板からJIS Z 2241の附属書Bに記載の13B号の引張試験片を作製し、試験片の寸法や標点距離などを測定した。その後引張試験によって14.4%の歪を付与した後の試験片寸法や標点距離などを測定し、両測定結果からr値を算出した。判定基準として、平均r値が1.0以上の鋼種を表1に符号「○」、平均r値が1.0未満の鋼種を表1に符号「×」で示した。
表1A〜表1Dに結果を示す。表1A〜表1Dに示すように、本発明例の場合、レイティングナンバが4〜9となり、◎または○の評価となることがわかった。◎の評価となる鋼種は、Ti含有量が0.25%以下のものであった。これはTi系介在物が腐食起点となりうるため、Ti含有量の低い鋼種ほど腐食起点が少なくなり、さらにJASO−CCT試験後の外観が改善するためである。一方、本発明から鋼成分が外れる場合、レイティングナンバが0〜3となり、×の評価となることがわかった。
本発明例は、耐食性、強度及び靱性が優れており、また、伸び及びr値も良好であった。
一方、比較例は、成分範囲外または2Al+Si−10Ti≧0の範囲外となることで、耐食性、強度、伸びのいずれかが満足できない結果になった。
比較例B1は、C量が過剰であり、耐食性が低下し、全伸びも低下した。
比較例B2は、Si量が少なく、鋼表面でのSi濃縮量が少なくなって耐食性が低下し、また、強度も低下した。
比較例B3は、Si量が過剰であり、全伸びが低下した。
比較例B4は、Mn量が過剰であり、耐食性が低下した。
比較例B5は、P量が過剰であり、耐食性が低下した。
比較例B6は、S量が過剰であり、耐食性が低下した。
比較例B7は、Cr量が過剰であり、全伸びが低下した。
比較例B8は、Ti量が0%であり、耐食性が低下した。
比較例B9は、Al量が少なく、鋼表面でのAl濃縮量が少なくなって耐食性が低下した。
比較例B10は、Al量が過剰であり、全伸びが低下した。
比較例B11は、N量が過剰であり、耐食性が低下した。
比較例B12〜B14は、2Al+Si−10Ti≧0を満足せず、耐食性が低下した。
Figure 2020050936
Figure 2020050936
Figure 2020050936
Figure 2020050936
上記課題を解決することを目的とした本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1] 質量%で、
C:0.001〜0.100%、
Si:0.01〜5.00%、
Mn:0.01〜2.00%、
P:0.050%以下、
S:0.0100%以下、
Cr:9.0〜15.0%、
Ti:0.01〜1.00%、
Al:0.800〜5.000%、
N:0.001〜0.050%を含有し
更に、
Mo:0.01〜3.00%、
Sn:0.01〜3.00%、
Cu:0.01〜3.00%、
B:0.0001〜0.0100%、
Nb:0.001〜1.000%、
W:0.001〜1.000%、
V:0.001〜1.000%、
Sb:0.001〜0.100%、
Co:0.001〜0.500%、
Ca:0.0001〜0.0050%、
Mg:0.0001〜0.0050%、
Zr:0.0001〜0.0300%、
Ga:0.0001〜0.0100%、
Ta:0.001〜0.050%、
REM:0.001〜0.100%
の1種または2種以上を含有し、
残部がFeおよび不純物であり、かつ上記Si量、Ti量及びAl量(質量%)が、2Al+Si−10Ti≧0を満たすことを特徴とするステンレス鋼。
[2] さらに質量%で、
Ni:0.01〜3.00%を含有することを特徴とする[1]に記載のステンレス鋼。
[3] 0.2%耐力が250MPa以上、引張強度が400MPa以上であることを特徴とする[1]または[2]に記載のステンレス鋼。
[4] 全伸びが27%以上、平均r値が1.0以上であることを特徴とする[1]乃至[3]の何れか一項に記載のステンレス鋼。
本発明例は、耐食性、強度及び靱性が優れており、また、伸び及びr値も良好であった。なお、A1、A2、A4、A8、A10〜A15、A17、A19、A20、A22、A23、A25、A28〜A30、A32〜A35、A37、A39、A41、A43〜A46、A48〜A50は参考例とする。
一方、比較例は、成分範囲外または2Al+Si−10Ti≧0の範囲外となることで、耐食性、強度、伸びのいずれかが満足できない結果になった。

Claims (4)

  1. 質量%で、
    C:0.001〜0.100%、
    Si:0.01〜5.00%、
    Mn:0.01〜2.00%、
    P:0.050%以下、
    S:0.0100%以下、
    Cr:9.0〜30.0%、
    Ti:0.01〜1.00%、
    Al:0.010〜5.000%、
    N:0.001〜0.050%を含有し、残部がFeおよび不純物であり、かつ上記Si量、Ti量及びAl量(質量%)が、2Al+Si−10Ti≧0を満たすことを特徴とするステンレス鋼。
  2. さらに質量%で、
    Ni:0.01〜3.00%、
    Mo:0.01〜3.00%、
    Sn:0.01〜3.00%、
    Cu:0.01〜3.00%、
    B:0.0001〜0.0100%、
    Nb:0.001〜1.000%、
    W:0.001〜1.000%、
    V:0.001〜1.000%
    Sb:0.001〜0.100%、
    Co:0.001〜0.500%、
    Ca:0.0001〜0.0050%、
    Mg:0.0001〜0.0050%、
    Zr:0.0001〜0.0300%、
    Ga:0.0001〜0.0100%、
    Ta:0.001〜0.050%、
    REM:0.001〜0.100%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のステンレス鋼。
  3. 0.2%耐力が250MPa以上、引張強度が400MPa以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステンレス鋼。
  4. 全伸びが27%以上、平均r値が1.0以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のステンレス鋼。
JP2018183495A 2018-09-28 2018-09-28 ステンレス鋼 Active JP6678217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183495A JP6678217B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 ステンレス鋼

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183495A JP6678217B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 ステンレス鋼

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020050936A true JP2020050936A (ja) 2020-04-02
JP6678217B2 JP6678217B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=69996023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018183495A Active JP6678217B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 ステンレス鋼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6678217B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114574766A (zh) * 2022-03-04 2022-06-03 武安市裕华钢铁有限公司 一种Ni-RE系耐腐蚀低碳热轧钢带及生产工艺

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003213378A (ja) * 2002-01-21 2003-07-30 Nisshin Steel Co Ltd 耐テンパーカラー性に優れたステンレス鋼・焼鈍仕上げ材及びその製造方法
JP2004307918A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Nippon Steel Corp 加工性、耐酸化性に優れたAl含有耐熱フェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JP2005154862A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Jfe Steel Kk 耐面歪み性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP2007254763A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Jfe Steel Kk 耐面歪み性及び表面性状に優れたフェライト系ステンレス冷延鋼板
JP2012172160A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 耐酸化性と高温強度に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2014050011A1 (ja) * 2012-09-25 2014-04-03 Jfeスチール株式会社 フェライト系ステンレス鋼
JP2015521693A (ja) * 2012-06-28 2015-07-30 ポスコ 耐食性及び耐リッジング性が向上した低クロムフェライト系ステンレス鋼

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003213378A (ja) * 2002-01-21 2003-07-30 Nisshin Steel Co Ltd 耐テンパーカラー性に優れたステンレス鋼・焼鈍仕上げ材及びその製造方法
JP2004307918A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Nippon Steel Corp 加工性、耐酸化性に優れたAl含有耐熱フェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JP2005154862A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Jfe Steel Kk 耐面歪み性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP2007254763A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Jfe Steel Kk 耐面歪み性及び表面性状に優れたフェライト系ステンレス冷延鋼板
JP2012172160A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 耐酸化性と高温強度に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2015521693A (ja) * 2012-06-28 2015-07-30 ポスコ 耐食性及び耐リッジング性が向上した低クロムフェライト系ステンレス鋼
WO2014050011A1 (ja) * 2012-09-25 2014-04-03 Jfeスチール株式会社 フェライト系ステンレス鋼

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114574766A (zh) * 2022-03-04 2022-06-03 武安市裕华钢铁有限公司 一种Ni-RE系耐腐蚀低碳热轧钢带及生产工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP6678217B2 (ja) 2020-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200232062A1 (en) Rolled ferritic stainless steel sheet, method for producing the same, and flange part
KR102267129B1 (ko) Nb함유 페라이트계 스테인리스 열연 강판 및 그 제조 방법과, Nb함유 페라이트계 스테인리스 냉연 강판 및 그 제조 방법
JP6190873B2 (ja) 耐熱オーステナイト系ステンレス鋼板
JP4702493B1 (ja) 耐熱性に優れるフェライト系ステンレス鋼
JP6205407B2 (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
US9243306B2 (en) Ferritic stainless steel sheet excellent in oxidation resistance
JP2010248620A (ja) 耐熱性と加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
KR20150021124A (ko) 내열성과 가공성이 우수한 페라이트계 스테인리스 강판 및 그 제조 방법
JP7329984B2 (ja) ステンレス鋼
US11286547B2 (en) Ferritic stainless steel having excellent salt corrosion resistance
JP2016191150A (ja) 靭性に優れたステンレス鋼板およびその製造方法
TW201221658A (en) Ferritic stainless steel having excellent heat resistance and workability
JP5703075B2 (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP6746035B1 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼板
EP3118341B1 (en) Ferritic stainless steel
JP2019173042A (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板および排気部品とその製造方法
JP5937861B2 (ja) 溶接性に優れた耐熱フェライト系ステンレス鋼板
JP7278079B2 (ja) ステンレス冷延鋼板、ステンレス熱延鋼板及びステンレス熱延鋼板の製造方法
JP5677819B2 (ja) 耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP3269799B2 (ja) 加工性、耐粒界腐食性および高温強度に優れるエンジン排気部材用フェライト系ステンレス鋼
JP6678217B2 (ja) ステンレス鋼
JP3744403B2 (ja) 軟質なCr含有鋼
JP2022151085A (ja) フェライト系ステンレス鋼板
JP2022151086A (ja) フェライト系ステンレス鋼板
JP2022151087A (ja) フェライト系ステンレス鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6678217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250