JP2020050573A - Iii族窒化物半導体基板の製造方法、及び、iii族窒化物半導体基板 - Google Patents

Iii族窒化物半導体基板の製造方法、及び、iii族窒化物半導体基板 Download PDF

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裕次郎 石原
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Abstract

【課題】本発明は、III族窒化物半導体層に割れが生じることを抑制することを課題とする。【解決手段】本発明は、成長面に複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が存在する状態を維持して、{−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする下地基板の前記主面上にIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することで、III族窒化物半導体層を形成する成長工程を有するIII族窒化物半導体基板の製造方法を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、III族窒化物半導体基板の製造方法、及び、III族窒化物半導体基板に関する。
特許文献1には、c面を主面とする下地基板上にHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法でIII族窒化物半導体層を形成することが開示されている。
特許文献2及び3には、サファイア基板上に、半極性面を主面とするIII族窒化物半導体層を形成する方法が開示されている。
特開2015−187043号公報 特許第6266742号 特許第6232150号
従来の手法でIII族窒化物半導体層を厚膜成長した場合、III族窒化物半導体層に鋭角な穴(ピット)や割れが生じる場合がある。本発明は、III族窒化物半導体層に鋭角な穴や割れが生じることを抑制することを課題とする。
本発明によれば、
成長面に複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が存在する状態を維持して、{−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする下地基板の前記主面上にIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することで、III族窒化物半導体層を形成する成長工程を有するIII族窒化物半導体基板の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、
{−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする下地基板と、
前記下地基板上に位置し、複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が主面に存在するIII族窒化物半導体層と、
を有するIII族窒化物半導体基板が提供される。
本発明によれば、III族窒化物半導体層に鋭角な穴や割れが生じることを抑制することができる。
本実施形態のIII族窒化物半導体基板の側面模式図である。 成長面に維持される凹凸を説明するための図である。 成長面に維持される凹凸の変化を説明するための図である。 成長面に維持される凹凸を説明するための図である。 本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態の半極性自立基板の製造方法の処理の流れの一例を示す工程図である。 本実施形態の準備工程の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態の準備工程の処理の流れの一例を示す工程図である。 本実施形態の準備工程で得られた半極性種基板の一例を示す模式図である。 本実施形態の準備工程で得られた半極性種基板の一例を示す模式図である。 本実施形態の準備工程で得られた半極性種基板の一例を示す模式図である。 実施例1の下地基板の表面を示す図である。 比較例1の下地基板の表面を示す図である。 実施例1のGaN層の表面を示す図である。 実施例1のGaN層の表面を示す拡大図である。 比較例1のGaN層の表面を示す図である。 実施例2のGaN層の表面を示すSEM像である。 比較例2のGaN層の表面を示すSEM像である。 実施例3のGaN層の表面をm軸投影方向に沿って表面粗さ計で表面形状を測定した結果を示す図である。 比較例3のGaN層の表面をm軸投影方向に沿って表面粗さ計で表面形状を測定した結果を示す図である。
以下、本発明のIII族窒化物半導体基板及びその製造方法の実施形態について図面を用いて説明する。なお、図はあくまで発明の構成を説明するための概略図であり、各部材の大きさ、形状、数、異なる部材の大きさの比率などは図示するものに限定されない。また、本実施形態では、III族窒化物半導体層やIII族窒化物半導体基板を構成するIII族窒化物半導体結晶のm軸及び−c軸を当該III族窒化物半導体層やIII族窒化物半導体基板の主面(成長面)に投影した方向を、各々、「m軸投影方向」及び「−c軸投影方向」と呼ぶ。
<第1の実施形態>
まず、本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の概要を説明する。本発明者らは、特徴的な下地基板上に特徴的な成長条件でIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長した場合、特徴的な凹凸が成長面に存在する状態を維持したままIII族窒化物半導体結晶が成長することを見出した。そして、このようにIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長した場合、得られた結晶に鋭角な穴や割れが生じにくいことを見出した。
本実施形態は当該事実に基づき完成されたものであり、特徴的な凹凸が成長面に存在する状態を維持したままIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長してIII族窒化物半導体層を形成することで、III族窒化物半導体層に鋭角な穴や割れが生じることを抑制する。
次に、本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の構成を詳細に説明する。本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法は、特徴的な下地基板上に特徴的な成長条件でIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することで、II族窒化物半導体層を形成する成長工程を有する。
下地基板は、{−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする基板である。下地基板は、III族窒化物半導体層を含む。そして、当該III族窒化物半導体層の露出面が、上記主面となる。下地基板は、1つのIII族窒化物半導体層で構成された単層であってもよいし、複数の層が積層した積層体であってもよい。積層体の例として、サファイア基板とバッファ層とIII族窒化物半導体層とがこの順に積層した積層体が例示されるが、これに限定されない。例えば、サファイア基板を他の異種基板に代えてもよい。また、バッファ層を含まなくてもよい。また、その他の層を含んでもよい。
下地基板の上記主面上にIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長する成長条件は、以下の通りである。
成長方法:HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法
成長温度:970℃以上
GaCl分圧(Ga上HCl流量から計算):0.1kPa以上3.4Pa以下
NH分圧 :1.5kPa以上51kPa以下
V/III比:0.5以上25以下
圧力:70kPa以上150kPa以下
当該製造方法により、図1に示すような、下地基板100と、III族窒化物半導体層101とを有するIII族窒化物半導体基板が形成される。
上述のような下地基板上に上述のような成長条件でIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長した場合、III族窒化物半導体層101の成長面102に特徴的な凹凸が存在する状態を維持して、III族窒化物半導体結晶がエピタキシャル成長する。
ここで、III族窒化物半導体層101の成長面102に存在する凹凸について説明する。成長面102には、複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が存在する。
具体的には、成長面102には、−c軸投影方向に沿って、互いに異なる第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とが交互に並んで構成された凹凸が存在する。第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とは、h及びlの少なくとも一方が異なる。第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とのなす角は、h及びlの値に応じて、また、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるに従い(成長が進むに従い)変化することもあるが、いずれの状態においても100°以上180°未満である。
さらに、成長面102には、m軸投影方向に沿って、互いに等価な第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とが交互に並んで構成された凹凸が存在する。つまり、第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とは、h及びlが一致する。第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とのなす角は、h及びlの値に応じて、また、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるに従い(成長が進むに従い)変化することもあるが、いずれの状態においても100°以上160°未満である。
成長面102に存在する凹凸の態様は、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるに従い(成長が進むに従い)変化する。具体的には、III族窒化物半導体層の膜厚が厚くなるほど、第1の{−h0h−l}面の面積が小さくなり、第2の{−h0h−l}面の面積が大きくなる。また、III族窒化物半導体層の膜厚が厚くなるほど、第1の{−h0h−l}面の−c軸投影方向の長さが短くなり、第2の{−h0h−l}面の−c軸投影方向の長さが長くなる。
{−h0h−l}面は、例えば、{−1010}、{−101−1}、{−101−2}、{−101−3}、{−202−3}、{−202−5}、{−202−7}、{−303−4}、{−303−5}、{−303−7}、{−303−8}、{−303−10}、{−303−11}及び、{−101−4}の中のいずれかである。
ここで、具体例を用いて、成長面102に形成される凹凸を説明する。なお、当該説明で示す面指数はあくまで一例であり、これに限定されない。
III族窒化物半導体層101の成長面102には、図2に示すような凹凸が存在する。図2は、III族窒化物半導体層101の膜厚が80〜230μmの時に成長面102に存在する凹凸について、表面形状測定から得られたデータを基とした模式図を示す。
図示する例では、第1の面の{−101−2}面と第2の面の{−h0h−l}面(0≦l/h<2)とで構成された凹凸が示されている。具体的には、−c軸投影方向に沿って、{−101−2}面と{−h0h−l}面とが交互に並んで構成された凹凸が存在する。また、m軸投影方向に沿って、第3の面、第4の面として{−101−2}面の等価面同士や{−h0h−l}面の等価面同士が交互に並んで構成された凹凸が存在する。
{−101−2}面の−c軸投影方向の長さは2〜20μmであり、{−h0h−l}面(0≦l/h<2)の−c軸投影方向の長さは1〜5μmである。なお、{−101−2}面の−c軸投影方向の長さの方が、{−h0h−l}面の−c軸投影方向の長さよりも長い。
また、m軸投影方向に隣接する2つの{−101−2}面のm軸投影方向の長さは2〜12μmと1〜5μmである。
当該凹凸は、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるに従いその態様が変化する。しかし、当該凹凸は消失せず存在し続ける。本発明者らは、III族窒化物半導体層101の膜厚を230μm以上15mm以下まで厚膜化した場合においても、凹凸が消失せず存在し続けることを確認している。
図3に、−c軸投影方向に沿った凹凸の変化の態様の一例を示す。III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるに従い{−h0h−l}面のl/hの値が大きくなり、結果、図示する(1)の矢印に示すように{−h0h−l}面の傾斜角度が変化する。
図4に、III族窒化物半導体層101の膜厚が数mmの時に成長面102に存在する凹凸の模式図を示す。図では{−h0h−l}面が{−202−3}面となっている。
図2及び図4に示すように、当該例では、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるほど、{−101−2}面の面積が小さくなり、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるほど、{−h0h−l}(0≦l/h<2)面の面積が大きくなる。
また、図2及び図4に示すように、当該例では、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるほど、{−101−2}面の−c軸投影方向(第1の方向)の長さが短くなり、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるほど、{−h0h−l}(0≦l/h<2)面の−c軸投影方向の長さが長くなる。
なお、当該説明で示す面指数はあくまで一例であり、III族窒化物半導体層101の成長初期段階に構成される、複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)の構成、および、面積比や、III族窒化物半導体層の膜厚が厚くなるに従い優勢になる面(面積が大きくなる面)と、劣勢にある面(面積が小さくなる面)とは、下地基板100のc軸投影方向の傾斜角等に応じて変化すると予測される。
また、図2及び図4の模式図では、便宜上、第1、第2、第3、第4の{−h0h−l}面について直線的に規則正しく書かれているが、傾向を示すものであって、これに限定されず、{−h0h−l}面の各面の面積や各軸方向の長さ、配置構成などが不揃いであってもよい。
次に、本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の作用効果を説明する。
特徴的な下地基板100上に特徴的な成長条件でIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することでIII族窒化物半導体層101を形成する本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法の場合、特徴的な凹凸をIII族窒化物半導体層101の成長面に形成することができる。そして、当該特徴的な凹凸は、III族窒化物半導体層101の膜厚が厚くなるに従い特徴的な変化を見せるが、変化しつつも消失せず、成長面102に存在し続ける。III族窒化物半導体層101の膜厚を230μm以上15mm以下まで厚膜化した場合においても、凹凸は消失せず存在し続けることができる。
そして、凹凸が成長面に存在する状態を維持してIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長し、III族窒化物半導体層101を形成する本実施形態のIII族窒化物半導体基板の製造方法によれば、成長面が平坦な状態でIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長し、III族窒化物半導体層を形成する場合に比べて、III族窒化物半導体層101に割れが生じる不都合を抑制できる。
この理由は明らかでないが、次のように考えられる。III族窒化物半導体(例:GaN)のヘテロエピタキシャル成長では、成長前後で格子不整や熱膨張係数差により曲げ応力が発生する。また、ホモエピタキシャル成長においても、初期に3次元的な結晶成長が行われる場合が多いため、同様に応力や歪が発生する。成長面が平坦な状態で成長する結晶の場合、その一部に異常成長や欠陥集中が起こった場合、その部分が応力集中点となり、結晶に破壊が起こる(=割れる)。一方、成長面に凹凸が存在する状態で成長する結晶の場合、応力集中が起こりにくくなり、結果として割れ難くなると考えられる。
また、c面基板上の成長技術においては、(0002)面以外の面として、{1−101}面、{1−102}面などのファセット面が形成されやすいが、これらファセット面のなす角(および深さ/谷幅の比)は〜56°(0.94)、〜94°(0.47)と比較的鋭角であるため深い穴を形成するとともに、これらのファセット面の谷部を起点にクラックや割れを発生することがしばしば発生する。これに対し、本実施形態では、凹凸を形成する第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とのなす角、および、第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上と比較的鈍角である。例えば、−c軸投影方向の{−101−4}と{−1010}で凹凸が形成される場合のなす角(および深さ/谷幅の比)は〜112°(0.34)、{−101−2}と{−202−3}で凹凸が形成される場合のなす角(および深さ/谷幅の比)は〜172°(0.03)、一方、m軸投影方向の{−1010}等価面で凹凸が形成される場合のなす角(および深さ/谷幅の比)は〜100°(0.42)、{−101−2}等価面で凹凸が形成される場合のなす角(および深さ/谷幅の比)は〜140°(0.18)、{−202−3}等価面で凹凸が形成される場合のなす角は〜134°(0.21)、{−101−4}等価面で凹凸が形成される場合のなす角は〜154°(0.12)である。本実施形態によれば、ファセット面によるなす角を、−c軸投影方向においては100°以上180°未満に、m軸投影方向においては100°以上160°未満に鈍角化することによって深い穴を形成することを抑制するとともに、割れについては、さらに応力集中が緩和できると考えらえる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態で説明したIII族窒化物半導体基板の製造方法を利用して、半極性自立基板を製造する。
図5のフローチャートは、本実施形態の半極性自立基板の製造方法の処理の流れの一例を示す。図示するように、本実施形態の半極性自立基板の製造方法では、準備工程S10と、III族窒化物半導体層形成工程S20と、切出工程S30とがこの順に行われる。
ここで、図6の工程図を用いて、各工程の概略を説明する。
準備工程S10では、図6(1)に示すように、半極性面を主面とし、III族窒化物半導体からなる半極性種基板1を準備する。
III族窒化物半導体層形成工程S20では、図6(2)に示すように、半極性種基板1の上にIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長して、III族窒化物半導体層2を形成する。III族窒化物半導体層形成工程S20において、第1の実施形態で説明した成長工程を適用する。
切出工程S30では、図6(3)に示すように、半極性種基板1からIII族窒化物半導体層2の一部(III族窒化物半導体層の分離部2−2)を分離し、半極性面を主面とする半極性自立基板を得る。なお、III族窒化物半導体層の分離部2−2をスライスして複数の半極性自立基板を得てもよい。
次に、各工程を詳細に説明する。
「準備工程S10」
準備工程S10では、図6(1)に示すように、半極性面を主面とし、III族窒化物半導体からなる半極性種基板1を準備する。半極性種基板1の主面は、{−1−12−3}面から10°以内のオフ角を有する面である。
準備工程S10では、図7のフローチャートに示す処理を実行することで、半極性種基板1を製造する。図7に示すように、準備工程S10では、固着工程S11と、第1の成長工程S12と、冷却工程S13と、第2の成長工程S14と、種基板切出工程S15とがこの順に行われる。
固着工程S11では、下地基板10をサセプターに固着させる。例えば、図8(1)に示すような下地基板10を、図8(2)に示すようにサセプター20に固着させる。
下地基板10は、半極性面を主面とするIII族窒化物半導体層12を含む。III族窒化物半導体層12は、例えばGaN層である。
半極性面は、極性面及び無極性面以外の面である。III族窒化物半導体層12の主面(図中、露出している面)は、−c側の半極性面(N面側の半極性面:ミラー指数(hkml)で表され、lが0未満の半極性面)である。
下地基板10は、III族窒化物半導体層12以外の層を含む積層体であってもよいし、III族窒化物半導体層12のみの単層であってもよい。積層体の例としては、例えば、図8(1)に示すように、サファイア基板11と、バッファ層(図中、省略)と、III族窒化物半導体層12とをこの順に積層した積層体が例示されるが、これに限定されない。例えば、サファイア基板11を他の異種基板に代えてもよい。また、バッファ層を含まなくてもよい。また、その他の層を含んでもよい。
下地基板10の製造方法は特段制限されず、あらゆる技術を採用できる。例えば、所定の面方位となったサファイア基板11上に、バッファ層を介してMOCVD(metal organic chemical vapor deposition)法でIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させることで、III族窒化物半導体層12を形成してもよい。この場合、サファイア基板11の主面の面方位や、バッファ層を形成する前のサファイア基板11に対して行う熱処理時の窒化処理の有無や、バッファ層を形成する際の成長条件や、III族窒化物半導体層12を形成する際の成長条件や、サファイア基板11の主面上に金属含有ガス(例:トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム)を供給して金属膜及び炭化金属膜を形成する処理や、バッファ層やIII族窒化物半導体層12を形成する際の成長条件等を調整することで、主面がN極性側及びGa極性側いずれかの所望の半極性面となったIII族窒化物半導体層12を形成することができる。詳細は、特許文献2及び3に開示されている。
下地基板10の製造方法のその他の例として、c面成長して得られたIII族窒化物半導体層を加工し(例:スライス等)、所望の半極性面を主面とするIII族窒化物半導体層(下地基板10)を得てもよい。また、加工した複数のIII族窒化物半導体層(下地基板10)を何らかの方法で接合して面積を広くした基板を得てもよい。
III族窒化物半導体層12の最大径は、例えばΦ50mm以上Φ6インチ以下である。III族窒化物半導体層12の厚さは、例えば50nm以上500μm以下である。サファイア基板11の径は、例えばΦ50mm以上Φ6インチ以下である。サファイア基板11の厚さは、例えば100μm以上10mm以下である。
次に、サセプター20について説明する。サセプター20は、第1の成長工程S12や第2の成長工程S14での加熱で反り得る下地基板10の当該反る力で変形しない特性等を有する。このようなサセプター20の例として、カーボンサセプター、シリコンカーバイドコートカーボンサセプター、ボロンナイトライドコートカーボンサセプター、石英サセプター等が例示されるがこれらに限定されない。
次に、下地基板10をサセプター20に固着させる方法について説明する。本実施形態では、図8(2)に示すように、下地基板10の裏面(サファイア基板11の裏面)をサセプター20の面に固着する。これにより、下地基板10の変形を抑制する。固着する方法としては、第1の成長工程S12や第2の成長工程S14での加熱や、当該加熱で反り得る下地基板10の当該反る力等により剥がれない方法が要求される。例えば、アルミナ系、カーボン系、ジルコニア系、シリカ系、ナイトライド系等の接着剤を用いて固着する方法が例示される。
図7に戻り、第1の成長工程S12では、図8(3)に示すように、サセプター20に下地基板10を固着させた状態で、III族窒化物半導体層12の主面上にHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法でIII族窒化物半導体を成長させる。これにより、単結晶のIII族窒化物半導体で構成された第1の成長層30を形成する。例えば、以下の成長条件でGaNをエピタキシャル成長させ、GaN層(第1の成長層30)を形成する。
成長温度:970℃〜1100℃
成長時間:1h〜50h
V/III比:1〜20
成長膜厚:100μm〜10mm
第1の成長工程S12では、サセプター20、下地基板10及び第1の成長層30を含む積層体の側面に沿って、多結晶のIII族窒化物半導体が形成される。多結晶のIII族窒化物半導体は、上記積層体の側面の全部又は大部分に付着する。付着した多結晶のIII族窒化物半導体は互いに繋がり、環状となる。そして、上記積層体は、環状の多結晶のIII族窒化物半導体の内部でホールドされる。
なお、第1の成長工程S12では、上記積層体の側面に加えて、サセプター20の裏面にも、多結晶のIII族窒化物半導体が形成され得る。多結晶のIII族窒化物半導体は、上記積層体の側面及びサセプター20の裏面の全部又は大部分に付着する。付着した多結晶のIII族窒化物半導体は互いに繋がり、カップ状の形状となる。そして、上記積層体は、カップ状の多結晶のIII族窒化物半導体の内部でホールドされる。
図7に戻り、冷却工程S13では、サセプター20、下地基板10及び第1の成長層30を含む積層体を冷却する。ここでの冷却の目的は、第1の成長層30とサファイア基板11との線膨張係数差に起因して発生する歪み(応力)を利用して第1の成長層30にクラックを発生させることで、応力を緩和することである。第2の成長工程S14の前に、応力を緩和していることが望まれる。当該目的を達成できれば、その冷却の方法は特段制限されない。例えば、第1の成長工程S12の後、上記積層体をHVPE装置の外に一旦取り出し、室温まで冷却してもよい。
図8(3)に示すように、冷却工程S13の後の第1の成長層30には、クラック(裂け目、ひび割れ等)31が存在する。クラック31は、図示するように、第1の成長層30の表面に存在し得る。なお、クラック31は、第1の成長工程S12の間に発生したものであってもよいし、冷却工程S13の間に発生したものであってもよい。
図7に戻り、第2の成長工程S14では、図8(4)に示すように、サセプター20に下地基板10を固着させた状態で、第1の成長層30の上に、HVPE法でIII族窒化物半導体を成長させる。これにより、単結晶のIII族窒化物半導体で構成された第2の成長層40を形成する。例えば、以下の成長条件でGaNをエピタキシャル成長させ、GaN層(第2の成長層40)を形成する。第1の成長層30を形成するための成長条件と第2の成長層40を形成するための成長条件は、同じであってもよいし、異なってもよい。
成長温度:970℃〜1100℃
成長時間:1h〜50h
V/III比:1〜20
成長膜厚:100μm〜10mm
第2の成長工程S14では、第1の成長工程S12で形成された環状の多結晶のIII族窒化物半導体を残した状態で、第1の成長層30の上に第2の成長層40を形成する。環状の多結晶のIII族窒化物半導体を残す目的は、クラック31に起因して複数の部分に分離し得る第1の成長層30を外周からホールドすることで、当該分離を抑制することである。第1の成長層30が複数の部分に分離してしまうと、複数の部分ごとの面方位ずれや、ハンドリング性、作業性等が悪くなる。また、一部の部品がなくなったり、粉々になったりすることで、元の形状を再現できなくなる恐れもある。本実施形態によれば面方位ずれや分離を抑制できるので、当該不都合を抑制できる。
なお、第1の成長工程S12で形成された多結晶のIII族窒化物半導体の全部をそのまま残してもよいが、上記目的を実現できればよく、必ずしも、第1の成長工程S12で形成された多結晶のIII族窒化物半導体の全部を残さなくてもよい。すなわち、多結晶のIII族窒化物半導体の一部を除去してもよい。
第2の成長工程S14においても、多結晶のIII族窒化物半導体が形成される。多結晶のIII族窒化物半導体は、サセプター20、下地基板10、第1の成長層30及び第2の成長層40を含む積層体の側面や、サセプター20の裏面に沿って形成され得る。
また、第2の成長工程S14では、クラック31が存在する第1の成長層30の表面上に、HVPE法でIII族窒化物半導体を成長させ、第2の成長層40を形成する。この場合、成長面(第1の成長層30の表面)は、クラック31部分において不連続となる。クラック31を境に互いに分かれた第1の表面領域及び第2の表面領域各々から成長したIII族窒化物半導体は、成長が進むと互いに接合し、一体化する。
当該第2の成長工程S14において、第1の実施形態で説明した成長工程を適用してもよい。すなわち、成長条件や下地基板10の主面の面方位を、第1の実施形態で説明した条件にしてもよい。
図7に戻り、種基板切出工程S15では、第2の成長層40の少なくとも一部を半極性種基板1として切り出す。
例えば、図8(5)に示すように、サセプター20、下地基板10、第1の成長層30及び第2の成長層40を含む積層体をスライスして第2の成長層40の少なくとも一部をサセプター20から分離し、半極性種基板1とする。なお、サセプター20から分離した第2の成長層40の少なくとも一部をスライスして、複数の半極性種基板1を得てもよい。また、スライスの他、研削、研磨、燃焼、分解、溶解などの方法を利用して、第2の成長層40の少なくとも一部をサセプター20から分離してもよい。
以上により、半極性面を主面とし、III族窒化物半導体からなる半極性種基板1が得られる。
当該準備工程S10によれば、応力を緩和した第1の成長層30の上に半導体をエピタキシャル成長させ、第2の成長層40を形成することができる(第2の成長工程S14)。このため、応力を緩和せずに第1の成長層30を厚膜化して同等の厚さにした場合に比べて、第2の成長層40にクラックや割れが生じにくい。
このため、当該準備工程S10によれば、半極性面を主面とし、かつ、十分な口径のIII族窒化物半導体を厚膜成長させることが可能となる。結果、第1の成長層30及び第2の成長層40を含むバルク結晶が得られる。例えば、第2の成長層40の膜厚は500μm以上20mm以下であり、その最大口径はΦ50mm以上Φ6インチ以下である。また、第1の成長層30の膜厚は、100μm以上10mm以下である。第1の成長層30と第2の成長層40をあわせると、その膜厚は600μm以上30mm以下となる。第2の成長層40の表面は凹凸になっており、{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)ファセットが存在する。
上述のように十分な口径及び十分な膜厚のバルク結晶を製造できる当該準備工程S10によれば、当該バルク結晶から一部(III族窒化物半導体層)を切り出したりすることで、半極性面を主面とし、かつ、十分な口径及び厚さを有する半極性種基板1を効率的に製造することができる。例えば、半極性種基板1の最大径はΦ50mm以上Φ6インチ以下であり、半極性種基板1の厚さは100μm以上10mm以下である。
なお、応力を緩和する際に第1の成長層30にはクラック31が発生する。そして、このような第1の成長層30の上に成長する第2の成長層40は、クラック31を境に互いに分かれた第1の成長層30の第1の表面領域及び第2の表面領域各々から成長した結晶が互いに接合することで形成される。ここで、第1の表面領域及び第2の表面領域の界面上には、転位が生じ得る。そして、第1の表面領域及び第2の表面領域の面方位がずれていると、上記界面上の転位が増加する。本実施形態では、環状の多結晶のIII族窒化物半導体により、第1の成長層30を外周からホールドする。このため、上記面方位のずれを抑制できる。結果、上記界面上における転位増加を抑制することができる。
また、下地基板10をサセプター20で拘束した状態で第1の成長工程S12、冷却工程S13を行う当該準備工程S10によれば、当該拘束がない状態で同様の処理を行う場合に比べて、第1の成長層30に発生するクラック31の数を減らすことができる。
また、下地基板10及び第1の成長層30を含む積層体をサセプター20で拘束した状態で第2の成長工程S14を行う当該準備工程S10によれば、当該拘束がない状態で同様の処理を行う場合に比べて、第1の成長層30や第2の成長層40に発生するクラックの数を減らすこと、分離することを抑制することができる。
また、当該準備工程S10によれば、図9(1)及び(2)に示すように、単結晶で構成された第1の部分51と、多結晶で構成された第2の部分52とで構成された半極性種基板1を製造することができる。図9(1)及び(2)は、半極性種基板1の平面図であり、主面が示されている。
第2の部分52は、第1の部分51の外周に付着している。第2の部分52は環状となり、その内部に第1の部分51をホールドする。第2の部分52は、図9(1)に示すようにランダムに付着した状態そのままであってもよいし、図9(2)に示すように研磨や研削等により整えられてもよい。
このような本実施形態の半極性種基板1によれば、第2の部分52により径を稼ぐことができる。結果、ハンドリング性や作業性が向上すること、また、半極性種基板1を種基板として利用する際に、単結晶で構成された第1の部分51の成長面積を大きく確保することができる。例えば、第1の部分51の最大径はΦ50mm以上Φ6インチ以下であり、第1の部分51及び第2の部分52を有するIII族窒化物半導体層の最大径はΦ51mm以上Φ6.5インチ以下である。
なお、多結晶で構成された第2の部分52を除去し、単結晶で構成された第1の部分51のみからなる半極性種基板1を得てもよい。
また、本実施形態の当該準備工程S10によれば、図10及び図11に示すように、結晶軸の向きが互いに異なる複数の部分を含む半極性種基板1が製造される。図11は、図10のA−A´の断面図である。図示する領域A及び領域B各々は、クラック31を境に互いに分かれた第1の成長層30の第1の表面領域及び第2の表面領域各々から成長した部分である。
領域A及び領域Bの結晶は、第1の成長層30の第1の表面領域及び第2の表面領域間の結晶軸のずれ(クラック31に起因するずれ)等に起因して、結晶軸の向きが互いに異なる。図示する領域Aの結晶軸の向きYと領域Bの結晶軸の向きZは、同じ結晶軸の向きを示している。当該特徴は、当該準備工程で製造された半極性種基板1に現れる特徴である。なお、上述の通り、本実施形態では、第1の成長層30を外周からホールドする環状の多結晶のIII族窒化物半導体の存在により、面方位のずれを抑制できる。結果、領域Aの結晶軸の向きYと領域Bの結晶軸の向きZとのなす角を2°以下に抑えることができる。
また、第2の成長工程S14において、第1の実施形態で説明した成長工程を適用した場合、第2の成長層40に割れが生じる不都合を抑制できる。
「III族窒化物半導体層形成工程S20」
図5に戻り、III族窒化物半導体層形成工程S20では、図6(2)に示すように、半極性種基板1の上にIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長して、III族窒化物半導体層2を形成する。III族窒化物半導体層形成工程S20において、第1の実施形態で説明した成長工程を適用する。準備工程S10で準備した半極性種基板1が、第1の実施形態で説明した下地基板100となる。結果、III族窒化物半導体層2に割れが生じる不都合を抑制できる。
「切出工程S30」
図5に戻り、切出工程S30では、III族窒化物半導体層2から、半極性面を主面とする半極性自立基板を切り出す。
例えば、切出工程S30では、図6(3)に示すように、半極性種基板1及びIII族窒化物半導体層2からなる積層体をスライスし、半極性種基板1からIII族窒化物半導体層2の一部(III族窒化物半導体層の分離部2−2)を分離することで、半極性面を主面とする半極性自立基板を得ることができる。なお、III族窒化物半導体層の分離部2−2をスライスして複数の半極性自立基板を得てもよい。III族窒化物半導体層の分離部2−2を得るためのスライス位置は、例えば、半極性種基板1とIII族窒化物半導体層2との界面から積層方向に沿ってIII族窒化物半導体層2の方に100μm以上500μm以下移動した位置とすることができる。
半極性自立基板の主面の面方位は半極性種基板1の主面の面方位と同じであってもよい。その他、半極性自立基板の主面の面方位は半極性種基板1の主面の面方位と異なってもよい。いずれも、上記スライスにおけるスライス面の傾きの調整により実現することができる。例えば、半極性種基板1の主面が{hk−(h+k)l}面(例:{−1−12−3}面)から10°以内のオフ角を有する面である場合、半極性自立基板の主面は{hk−(h+k)l}面であってもよい。
次に、本実施形態の半極性自立基板の製造方法の作用効果を説明する。本実施形態の半極性自立基板の製造方法では、第1の実施形態と同様な作用効果が実現される。すなわち、III族窒化物半導体層に割れが生じる不都合を抑制できる。また、III族窒化物半導体層に深い穴が生じる不都合を抑制できる。また、本実施形態の半極性自立基板の製造方法によれば、主面が半極性面となった半極性自立基板を製造できるので、自立基板上に形成されるデバイスの内部量子効率の向上等が実現される。
<深い穴と割れについて>
複数の{−h0h−l}面で構成された凹凸が成長面に存在する状態を維持してIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することで生成したIII族窒化物半導体層は、成長面が平坦な状態でIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することで生成したIII族窒化物半導体層よりも割れが生じ難いことを示す。また、深い穴が生じ難いことを示す。
「実施例1」
図12に、実施例1の下地基板を示す。実施例1の下地基板は、GaNで構成され、一部に割れがあるが(基板の外周付近に位置する図中縦方向に伸びる割れ)、貫通孔がない。主面は{−1−12−3}面を+c軸投影方向に3°程度、m軸投影方向に8°程度傾けた面であり、径はΦ60mmであり、厚さは800μmであった。
当該下地基板上に、以下の成長条件でGaNをエピタキシャル成長して、厚さ5mm程度のGaN層を形成した。
成長方法:HVPE法
成長温度:1040℃
V/III比:10
GaCl分圧:1.9kPa
NH分圧 :19kPa
不純物:アンドープ
成長時間:20h
「比較例1」
図13に、比較例1の下地基板を示す。比較例1の下地基板は、GaNで構成され、クラックは存在せず、表面にくぼみの穴がある。主面はc面であり、径はΦ50mmであり、厚さは400μmであった。
当該下地基板上に、GaNをエピタキシャル成長して、厚さ5mm程度のGaN層を形成した。成長条件は、成長時間を25hとした点を除き、実施例1と同様である。
「実施例1と比較例1との対比」
図14は、実施例1のGaN層の表面写真を示す。GaN層の表面にはクラックが存在しなかった。また、半極性種基板1の表面に存在したクラックがGaN層の表面では消滅していた。表面形状測定を行った結果、GaN層の表面凹凸の深さは600μm以下であった。厚さ5mmのGaN層をスライス加工したところ、表層部以外のスライスした基板にへこみの穴や貫通穴は存在しなかった。
図15は、実施例1のGaN層の表面を実体顕微鏡で観察した図である。図示するように、実施例1のGaN層の表面には第1の実施形態で説明した特徴的なファセット面{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)から構成される凹凸が存在した。
図16は、比較例1のGaN層の表面を示す。下地基板上になかったクラックがGaN層に存在することが確認できる。比較例1のGaN層の表面は、深い穴部以外は平坦であり、第1の実施形態で説明した特徴的なファセット面から構成される凹凸は存在しなかった。また、深さ4mm前後の深い穴が存在しており、厚さ5mmのGaN層をスライス加工したところ、スライスした複数の基板には、幅がmmサイズの複数の貫通穴が生じた。
<ファセット面から構成される凹凸維持について>
III族窒化物半導体結晶の成長条件を最適化しなければ、複数の{−h0h−l}面で構成された凹凸を維持した結晶成長が実現できないことを示す。
「実施例2」
下地基板上に、GaNをエピタキシャル成長して、厚さ200μm程度のGaN層を形成した。成長条件は、成長時間を45minとした点を除き、実施例1と同様である。
「比較例2」
下地基板上に、GaNをエピタキシャル成長して、厚さ250μm程度のGaN層を形成した。成長条件は、成長温度を960℃とした点を除き、実施例2と同様である。
「実施例3」
図7のフローチャートで示される製造方法で、下地基板上に、第1の成長層30(GaN)と第2の成長層40(GaN)をエピタキシャル成長して、厚さ4mm程度のGaN層(第1の成長層30及び第2の成長層を含む)を形成した。第1の成長層30及び第2の成長層40の成長条件は、各々の成長時間を8時間とした点を除き、実施例1のGaN層の成長条件と同じである。そして、第2の成長層40上に厚さ0.8mm程度のGaN層を形成した。当該GaN層の成長条件は、成長時間を4hとした点を除き、実施例1と同様である。
「比較例3」
実施例3と同一の第2の成長層40上に、厚さ0.8mm程度のGaN層を形成した。成長条件は、GaCl分圧を3.5kPa、NH分圧を52kPa、成長時間を1hとした点を除き、実施例1と同様である。
「実施例1乃至3と、比較例1乃至3との対比」
図17に、実施例2のGaN層の表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した像を示す。また、図18に、比較例2のGaN層の表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した像を示す。図より、実施例2ではGaN層の表面にファセット面で形成された凹凸が存在するが、比較例2ではGaN層の表面に凹凸が存在しないことが分かる。
次に、図19に、実施例3のGaN層の表面について、m軸投影方向に沿って表面粗さ計で表面粗さを測定した結果を示す。また、図20に、比較例3のGaN層の表面について、m軸投影方向に沿って表面粗さ計で表面粗さを測定した結果を示す。図より、実施例3ではGaN層の表面に主面から規則的な角度で傾いたファセット面から成る凹凸が存在するが、比較例3ではGaN層の表面に、規則的な角度で傾いたファセット面による凹凸がほとんど存在しないことが分かる。
以上、c面を成長面として結晶成長した比較例1、及び、半極性面を成長面として結晶成長したが成長条件を最適化しなかった比較例2及び3は、特徴的なファセット面から構成される凹凸を維持した結晶成長が実現できなかった。しかし、半極性面を成長面として結晶成長し、かつ、成長条件を最適化した実施例1は、特徴的なファセット面から構成される凹凸を維持した結晶成長が実現できた。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 成長面に複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が存在する状態を維持して、{−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする下地基板の前記主面上にIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することで、III族窒化物半導体層を形成する成長工程を有するIII族窒化物半導体基板の製造方法。
2. 1に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
{−h0h−l}面は、{−1010}、{−101−1}、{−101−2}、{−101−3}、{−202−3}、{−202−5}、{−202−7}、{−303−4}、{−303−5}、{−303−7}、{−303−8}、{−303−10}、{−303−11}及び、{−101−4}の中のいずれかであるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
3. 1に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
{−h0h−l}面は、{−101−2}又は{−202−3}であるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
4. 1から3のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
前記III族窒化物半導体結晶の−c軸方向を前記成長面に投影した−c軸投影方向に沿って、互いに異なる第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
5. 4に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
前記成長工程で前記III族窒化物半導体層の膜厚が厚くなるほど、前記第1の{−h0h−l}面の面積が小さくなり、前記第2の{−h0h−l}面の面積が大きくなるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
6. 4又は5に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
前記成長工程で前記III族窒化物半導体層の膜厚が厚くなるほど、前記第1の{−h0h−l}面の−c軸投影方向の長さが短くなり、前記第2の{−h0h−l}面の−c軸投影方向の長さが長くなるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
7. 4から6のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
前記第1の{−h0h−l}面と前記第2の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上180°未満であるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
8. 1から7のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
前記III族窒化物半導体結晶のm軸方向を前記成長面に投影したm軸投影方向に沿って、互いに等価な第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
9. 8に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
前記第3の{−h0h−l}面と前記第4の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上160°未満であるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
10. 1から9のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
前記成長工程では、V/III比を0.5以上25以下とし、圧力を70kPa以上150kPa以下とし、成長温度を970℃以上とした成長条件でIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長することで、前記凹凸が前記成長面に存在する状態を維持してIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長するIII族窒化物半導体基の製造方法。
11. {−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする下地基板と、
前記下地基板上に位置し、複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が主面に存在するIII族窒化物半導体層と、
を有するIII族窒化物半導体基板。
12. 11に記載のIII族窒化物半導体基板において、
{−h0h−l}面は、{−1010}、{−101−1}、{−101−2}、{−101−3}、{−202−3}、{−202−5}、{−202−7}、{−303−4}、{−303−5}、{−303−7}、{−303−8}、{−303−10}、{−303−11}及び、{−101−4}の中のいずれかであるIII族窒化物半導体基板。
13. 11に記載のIII族窒化物半導体基板において、
{−h0h−l}面は、{−101−2}又は{−202−3}であるIII族窒化物半導体基板。
14. 11から13のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板において、
III族窒化物半導体結晶の−c軸方向を成長面に投影した−c軸投影方向に沿って、互いに異なる第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されているIII族窒化物半導体基板。
15. 14に記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記第1の{−h0h−l}面と前記第2の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上180°未満であるIII族窒化物半導体基板。
16. 11から15のいずれかに記載のIII族窒化物半導体基板において、
III族窒化物半導体結晶のm軸方向を成長面に投影したm軸投影方向に沿って、互いに等価な第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されているIII族窒化物半導体基板。
17. 16に記載のIII族窒化物半導体基板において、
前記第3の{−h0h−l}面と前記第4の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上160°未満であるIII族窒化物半導体基板。
1 半極性種基板
2 III族窒化物半導体層
2−1 III族窒化物半導体層の残存部
2−2 III族窒化物半導体層の分離部
10 下地基板
11 サファイア基板
12 III族窒化物半導体層
20 サセプター
30 第1の成長層
31 クラック
40 第2の成長層
51 第1の部分
52 第2の部分
100 下地基板
101 III族窒化物半導体層
102 成長面

Claims (17)

  1. 成長面に複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が存在する状態を維持して、{−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする下地基板の前記主面上にIII族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長することで、III族窒化物半導体層を形成する成長工程を有するIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    {−h0h−l}面は、{−1010}、{−101−1}、{−101−2}、{−101−3}、{−202−3}、{−202−5}、{−202−7}、{−303−4}、{−303−5}、{−303−7}、{−303−8}、{−303−10}、{−303−11}及び、{−101−4}の中のいずれかであるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  3. 請求項1に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    {−h0h−l}面は、{−101−2}又は{−202−3}であるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記III族窒化物半導体結晶の−c軸方向を前記成長面に投影した−c軸投影方向に沿って、互いに異なる第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  5. 請求項4に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記成長工程で前記III族窒化物半導体層の膜厚が厚くなるほど、前記第1の{−h0h−l}面の面積が小さくなり、前記第2の{−h0h−l}面の面積が大きくなるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記成長工程で前記III族窒化物半導体層の膜厚が厚くなるほど、前記第1の{−h0h−l}面の−c軸投影方向の長さが短くなり、前記第2の{−h0h−l}面の−c軸投影方向の長さが長くなるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記第1の{−h0h−l}面と前記第2の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上180°未満であるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記III族窒化物半導体結晶のm軸方向を前記成長面に投影したm軸投影方向に沿って、互いに等価な第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  9. 請求項8に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記第3の{−h0h−l}面と前記第4の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上160°未満であるIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法において、
    前記成長工程では、V/III比を0.5以上25以下とし、圧力を70kPa以上150kPa以下とし、成長温度を970℃以上とした成長条件でIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長することで、前記凹凸が前記成長面に存在する状態を維持してIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長するIII族窒化物半導体基の製造方法。
  11. {−1−12−3}面を10°以内傾けた面を主面とする下地基板と、
    前記下地基板上に位置し、複数の{−h0h−l}面(hは自然数、lは0あるいは自然数で0≦l/h≦4の関係を満たす)で構成された凹凸が主面に存在するIII族窒化物半導体層と、
    を有するIII族窒化物半導体基板。
  12. 請求項11に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    {−h0h−l}面は、{−1010}、{−101−1}、{−101−2}、{−101−3}、{−202−3}、{−202−5}、{−202−7}、{−303−4}、{−303−5}、{−303−7}、{−303−8}、{−303−10}、{−303−11}及び、{−101−4}の中のいずれかであるIII族窒化物半導体基板。
  13. 請求項11に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    {−h0h−l}面は、{−101−2}又は{−202−3}であるIII族窒化物半導体基板。
  14. 請求項11から13のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    III族窒化物半導体結晶の−c軸方向を成長面に投影した−c軸投影方向に沿って、互いに異なる第1の{−h0h−l}面と第2の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されているIII族窒化物半導体基板。
  15. 請求項14に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    前記第1の{−h0h−l}面と前記第2の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上180°未満であるIII族窒化物半導体基板。
  16. 請求項11から15のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    III族窒化物半導体結晶のm軸方向を成長面に投影したm軸投影方向に沿って、互いに等価な第3の{−h0h−l}面と第4の{−h0h−l}面とが交互に並んで前記凹凸が形成されているIII族窒化物半導体基板。
  17. 請求項16に記載のIII族窒化物半導体基板において、
    前記第3の{−h0h−l}面と前記第4の{−h0h−l}面とのなす角は、100°以上160°未満であるIII族窒化物半導体基板。
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