JP2020044498A - コンクリート構造物の表面被覆方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な作業によって、プライマーの塗布作業性の問題と、空気溜りによる表面被覆層の膨らみの問題と、表面被覆層の損傷の問題を一挙に解決できる、コンクリート構造物の表面被覆技術を提供すること。【解決手段】コンクリート構造物10の表面に第1プライマー材を塗布する第1プライマー層20の被覆工程と、空気溜りの膨らみ力に対抗し得る硬度に達するまで第1プライマー層20を養生する養生工程と、第1プライマー層20の表面に第2プライマー材を塗布する第2プライマー層30の被覆工程と、第2プライマー層30の表面にポリマーセメント系モルタル製の表面被覆を接着して被覆する表面被覆層40の被覆工程とを有し、1プライマー材の粘度が第2プライマー材の粘度より小さい関係にあり、第1プライマー材と第2プライマー材の養生時の色彩を異なる色彩の組み合わせとした。【選択図】図1

Description

本発明は橋梁、橋脚、PC床版、トンネル、高架道路、建築物、水路等の老朽化した各種コンクリート構造物の表面をポリマーセメント系モルタル(PCM)製の表面被覆層で被覆するコンクリート構造物の表面被覆方法に関する。
老朽化したコンクリート構造物の表面の補修、修観等の目的で、PCM製の表面被覆層を被覆することが知られている。
図3を参照しながら従来の一般的な保護方法について説明すると、コンクリート構造物10の表面をケレンして表面の異物や脆弱層を除去し(下地処理工程(A))、その後、コンクリート構造物10の表面にエポキシ系プライマー材を層状に塗布してプライマー層50で被覆し(プライマーの塗布工程(B))、最後に湿潤状態のプライマー層50の表面にPCM製の表面被覆材を塗布して表面被覆層40で被覆している(表面被覆層の被覆工程(C))。
プライマー層50を構成するプライマー材は種々提案されているが、粘度の高い無溶剤タイプのエポキシ系と、粘度の低い水性エポキシ系のプライマーが知られている。
特開平7−197670号公報 特開2013−249236号公報
従来のコンクリート構造物の表面の補修技術では次のような問題点がある。
<1>表面被覆層40との接着性を良くするためにプライマー層50として無溶剤タイプのプライマー材が用いられる。
この種のプライマー材は接着力が大きい反面、水あめのように粘度(5000〜20000mPa・s)が極めて高いために、施工効率のよい刷毛塗りやガン吹付けを適用できない。
塗布手段がローラ塗布に限定されるが、粘度の高いプライマー材の塗布作業に多くの労力と時間を要している。
<2>プライマー層50で被覆する際の作業性をよくするため、最近は粘度の低いプライマー材の使用が試みられている。
一般にプライマー材を塗布するコンクリート構造物10とプライマー層50との間に空気溜り11が生じる。
粘度の低いプライマー材を用いると塗布の作業性を改善できるものの、未硬化のプライマー層の内側に生じた空気溜り11の影響を受けてプライマー層50の表面がでこぼこ状になる。
空気溜り11によりプライマー層50が膨らむとこの膨らみが表面被覆層40の表面にも現れて美観を著しく損ねるだけでなく、プライマー層50の膨らんだ箇所がコンクリート構造物10から剥離して接着力が弱まる問題と、表面被覆層40の膨らんだ箇所が損傷し易くなる問題等が指摘されている。
<3>このように従来は、プライマー材の塗布作業性の問題と、空気溜り11による表面被覆層40の膨らみの問題と、表面被覆層40の損傷の問題を一挙に解決することが困難であった。
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、簡易な作業によって、プライマーの塗布作業性の問題と、空気溜りによる表面被覆層の膨らみの問題と、表面被覆層の損傷の問題を一挙に解決できる、コンクリート構造物の表面被覆技術を提供することにある。
本発明は、下地処理をしたコンクリート構造物の表面にポリマーセメント系モルタル製の表面被覆層を被覆するコンクリート構造物の表面被覆方法であって、コンクリート構造物の表面に第1プライマー材を塗布する第1プライマー層の被覆工程と、空気溜りの膨らみ力に対抗し得る硬度に達するまで第1プライマー層を養生する養生工程と、前記第1プライマー層の表面に第2プライマー材を塗布する第2プライマー層の被覆工程と、前記第2プライマー層の表面にポリマーセメント系モルタル製の表面被覆材を接着して被覆する表面被覆層の被覆工程とを有し、第1プライマー材と第2プライマー材の粘度が異なり、第1プライマー材と第2プライマー材の養生時の色彩が異なる組み合わせとしている。
本発明では、第1プライマー材と第2プライマー材の粘度を異なる組み合せとする(第1プライマー材の粘度を第2プライマー材の粘度より小さい関係にする)ことで、コンクリート構造物の表面に直接塗布する第1プライマー材の塗布作業の作業効率を高めると共に、接着面積を増大させてプライマー層の接着力を高めることが可能となる。
さらに本発明では、第1プライマー材と第2プライマー材の養生時の色彩を異なる色彩の組み合わせとすることで、第2プライマー材の塗布のし忘れを未然に防止するものである。
本発明の他の形態において、前記第1プライマー材の粘度は500〜1500mPa・sの範囲が好適であり、さらに前記第2プライマー材の粘度が2500〜7000mPa・sが好適である。
本発明の他の形態において、前記第1プライマー材および第2プライマー材が水性ポリマーであるこが望ましい。
本発明の他の形態において、第1プライマー材と第2プライマー材の養生時の色彩を異なる色彩の組み合わせとする手段として、前記第1プライマー層の養生時の色彩が透明となるように、第1プライマー材にフィラーを含まず、第2プライマー層の養生時の色彩が灰色を呈するように、第2プライマー材にポルトランドセメント製のフィラーを含む組み合わせとしてもよい。
本発明の他の形態において、第1プライマー材と第2プライマー材の養生時の色彩を異なる色彩の組み合わせとする手段として、前記第1プライマー材または第2プライマー材の何れか一方または両方に予め異色の組み合わせとなるように予め顔料を混入しておいてもよい。
本発明の他の形態において、コンクリート構造物は新設のコンクリート構造物でもよいし、老朽化したコンクリート構造物でもよい。
本発明は少なくともつぎの一つの効果を奏する。
<1>第1プライマー材と第2プライマー材の粘度を相違させ、第1プライマー材の養生後に第2プライマー材を重ね塗りだけの簡易な作業によって、プライマーの塗布作業性の問題と、空気溜りによる表面被覆層の膨らみの問題と、表面被覆層の損傷の問題を一挙に解決することができる。
<2>第1プライマー材と第2プライマー材の養生時の色彩が異なる組み合わせとすることで、第2プライマー材の塗布のし忘れを未然に防止できて、コンクリート構造物の表面被覆の品質保証性能が高くなる。
<3>コンクリート構造物の表面に直接塗布する第1プライマー材に粘度の低いプライマー材を使用することで、第1プライマー材の塗布作業の作業効率を高めつつ、コンクリート構造物との接着面積を増大できてプライマー層の接着力を高めることができる。
<4>コンクリート構造物の表面に被覆した第1プライマー層の養生後に第2プライマー層を被覆するので、空気溜りに起因した第1プライマー層、第2プライマー層および表面被覆の膨らみ変形を確実に防止して平滑に被覆することができる。
<5>新設のコンクリート構造物の保護手段として活用してもよいし、老朽化したコンクリート構造物の表面補修として適用してもよい。
本発明に係るコンクリート構造物の表面被覆方法の説明図で、(A)は下地処理工程の説明図、(B)は第1プライマー層の被覆工程と養生工程の説明図、(C)は第2プライマー層の被覆工程の説明図、(D)は表面被覆層の被覆工程の説明図 ンクリート構造物の表面被覆方法のフロー図 従来のコンクリート構造物の表面被覆方法の説明図
以下図1,2を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
1.コンクリート構造物
本発明が対象とするコンクリート構造物10は、例えば橋梁、橋脚、PC床版、トンネル、高架道路、建築物、水路等の各種のコンクリート製の構造物を含む。
コンクリート構造物10は老朽化した既設コンクリート構造物を含むだけでなく、新設のコンクリート構造物も含むものである。
2.プライマー
本発明では粘度の異なる二種類のプライマー材(第1、第2プライマー材)を積層して塗布するものである。
<1>第1プライマー層
第1プライマー層20はコンクリート構造物10の表面を直接被覆するポリマー材であり、粘度の低い第1プライマー材で構成する。
第1プライマー層20を構成する第1プライマー材は、主剤と硬化剤からなる水性ポリマーである。
<1.1>第1プライマー層の被覆目的
コンクリート構造物の表面にポリマーセメント系の表面被覆層を強固に接着するためには、下地材となるプライマー材をコンクリート構造物に強固に接着させる必要がある。
このようなことから従来は下地材として接着力の高いプライマー材を使用していたが、接着力の大きいプライマー材は粘度が高くなって既述したように塗布作業が非常にし難くなるといった問題を内包している。
粘度の高いプライマー材を使用した場合の問題は、これだけでは収まらない。
一般に老朽化したコンクリート構造物の表面は粗い凹凸面となっていることから、粘度の高いプライマー材は凸部と接触するものの凹部内に進入し難いために、コンクリート構造物とプライマー材との接触面積(接着面積)が減少して付着力が不足し易くなる、といった問題を内包している。
本発明はこのように現状に鑑み、コンクリート構造物10の表面に直接塗布するプライマー材として、粘度の低い第1プライマー材を塗布して第1プライマー層20で被覆することとした。
第1プライマー層20を粘度の低い第1プライマー材で構成するのは、コンクリート構造物10に対して十分な接着力を確保しつつ、プライマーの塗布作業性を良くするためである。
低粘度の第1プライマー材を凹凸のあるコンクリート構造物10の表面に塗布すると、第1プライマー材が凹部内に進入しやすくなって、両層10,20間の接着面積が大幅に増大する。
さらに粘度の低い第1プライマー材を使用することで、ガン吹付や刷毛塗りにより短時間のうちに効率よく塗布して均一厚の第1プライマー層20を形成できる。
<1.2>第1プライマー材の粘度
第1プライマー材の粘度は、例えば500〜1500mPa・sが好適である。
第1プライマー材の粘度が500mPa・sを下回ると接着力が不足し、1500mPa・sを超えると塗布作業がし難くなる。
<1.3>第1プライマー材の素材例
第1プライマー層20を構成する第1プライマー材の主剤としては、例えば水性エポキシ樹脂、水性アクリル樹脂、水性エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の樹脂系エマルジョン等が使用可能であり、硬化剤としては変性ポリアミン等が使用可能である。
<2>第2プライマー層
第2プライマー層30は第1プライマー層20を被覆するポリマー材であり、第1プライマー材より粘度の高い第2プライマー材で構成する。
第2プライマー層30を構成する第2プライマー材は、主剤と硬化剤とフィラーとからなる水性ポリマーである。
<2.1>第2プライマー層の被覆目的
第1プライマー層20に表面被覆層40を直接塗布することも考えられるが、第1プライマー層20に粘度の低い第1プライマー材を用いると、表面被覆層40に対して接着力の不足が懸念される。
第2プライマー層30を構成する第2プライマー材として、フィラー入りの高粘度ポリマーを用いるのは、表面被覆層40に対して十分な接着力を確保しつつ、プライマー材の塗布作業性を良くするためである。
第2プライマー層30を構成する第2プライマー材として、第1プライマー材より粘度の高い第2プライマー材を用いることで、表面被覆層40に対する接着力不足の問題を解消するようにした。
<2.2>第2プライマー材の粘度
第2プライマー材の粘度は、例えば2500〜7000mPa・sである。
第2プライマー材の粘度が2500mPa・sを下回ると表面被覆層40に対して十分な接着力が得られず、7000mPa・sを超えると吹付作業性が悪くなり、塗布量のムラが生じる、といった問題を引き起こす。
第1、第2プライマー材の粘度は相対的なものであり、第1プライマー材の粘度が第2プライマー材より低い関係にあればよく、使途に応じて第1、第2プライマー材の粘度を適宜選択する。
<2.3>第2プライマーの素材例
第2プライマー材の主剤としては、例えば水性エポキシ樹脂、水性アクリル樹脂、水性エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の樹脂系エマルジョン等を使用でき、また硬化剤としては変性ポリアミン等が使用可能であり、さらにフィラーとしては灰色のポルトランドセメント等を使用できる。
実用的には第2プライマー材として「PWプライマー(前田工繊株式会社製)」が好適である。
3.表面被覆層
表面被覆層40はポリマーセメント系モルタル(PCM)からなる表面被膜材で構成する。
表面被覆層40は防水、防食等のコンクリート構造物10に要求される性能に適したPCMを選択する。
表面被膜材としては、通常、ポルトランドセメント、早強セメント、中庸熱ポルトランドセメント等のセメントと、硅砂等の細骨材とを主成分とし、これらを結合するバインダーとしてポリマーエマルジョンを含む。
具体的には、無機質主材のマグネコンパウンドと、水を現場で配合して使用する「PWモルタル(登録商標)(前田工繊株式会社製)」が使用可能である。
[コンクリート構造物の表面被覆方法]
図1,2を参照してコンクリート構造物10の表面被覆方法について説明する。
<1>表面被覆方法の概要(図2)
図2を参照して説明すると、本発明に係るコンクリート構造物10の表面被覆方法は、下地処理工程Sと、プライマー被覆工程(第1プライマー層20の被覆工程S、第1プライマー層20の養生工程S、第2プライマー層30の被覆工程S)と、第2プライマー層30に表面被覆層40を接着する表面被覆層40の被覆工程Sを経て行う。
以下に各作業工程について詳細に説明する。
<2>下地処理工程(図1(A))
従来方法と同様に、コンクリート構造物10の表面をサンドブラスト、ウォータージェット、サンダー等により研磨して、コンクリート構造物10の表面にある異物や脆弱層を除去する。なお、脆弱部が大きい場合には、断面修復を行う。
<3>第1プライマー層の被覆工程(図1(B))
第1プライマー材を層状に塗布してコンクリート構造物10の表面を第1プライマー層20で被覆する。
コンクリート構造物10が管渠である場合は第1プライマー材を例えば150g/m程度塗布するが、第1プライマー層20の層厚は使途に応じて適宜選択する。
第1プライマー材は粘度の低いプライマーであるから、施工効率のよいガン吹付や刷毛塗りを適用できて労力を大幅に削減できると共に、第1プライマー層20の被覆工程を短時間のうちに効率よく行える。
さらに第1プライマー材の一部がコンクリート構造物10の表面の空隙や窪みに入り込むことで、コンクリート構造物10との接着面積が増すため、第1プライマー層20とコンクリート構造物10との付着強度が増してより強固に一体化できる。
<4>第1プライマー層の養生工程(図1(B))
第1プライマー層20を所定の時間養生する(図1(B)、図2の第1プライマー層の養生工程S)。
第1プライマー層20を養生するのは、空気溜りに起因した第1プライマー層20の膨らみ変形を阻止して接着性の高い第1プライマー層20を形成するためである。
<4.1>第1プライマー層の膨らみ変形の抑止効果
第1プライマー層20を養生することで接着力とその硬度が徐々に増していく。第1プライマー層20がある程度硬化することで、空気溜りに起因した第1プライマー層20の膨らみを効果的に抑制できる。
<4.2>第1プライマー層の色彩変化
第1プライマー層20は塗布直後に乳白色をしているが、乾燥が進行するにつれて乳白色から透明に変化する。
<5>第2プライマー層の被覆工程(図1(C))
養生を終えた第1プライマー層20の全面に第2プライマー材を塗布(例えば300〜400g/m程度)して第2プライマー層30で被覆する。
第2プライマー材に灰色のフィラーが混入していることから、第2プライマー層30は灰色をしている。
第2プライマー材の粘度が7000mPa・sより小さいので、ガン吹付や刷毛塗により第2プライマー層30を効率よく形成できる。
<5.1>第1および第2プライマー層の接着力
第1プライマー材と第2プライマー材の大半の配合が同一であることから、両プライマー層20,30は互いに分離不能な強い接着力で一体化する。
<5.2>空気溜りの膨らみ力について
第2プライマー層30は第1プライマー層20が硬化した後に被覆するので、空気溜りの膨らみ力は硬化した第1プライマー層20で遮断されて、塗布直後の第2プライマー層30が未硬化状態であっても膨らみ変形を生じない。
そのため、第2プライマー層30は凹凸のないきれいな平滑面として形成できる。
<5.3>第2プライマー層の塗り忘れ防止効果
第1プライマー層20が透明であるのに対して、第2プライマー層30は乾燥が進行しても灰色のままであり、第1プライマー層20と第2プライマー層30は色彩が異色の組み合わせとなる。
そのため、コンクリート構造物10の表面が透明状態であれば、第2プライマー層30が塗布されていないと判断できるので、目視するだけで第2プライマー層30の塗布のし忘れを未然に防止できる。
<5.4>第1、第2プライマー層の他の彩色化手段
本例では第1プライマー層20と第2プライマー層30の配合材の特性によって異色の組み合わせとした形態について説明するが、第1プライマー層20と第2プライマー層30を色彩で識別し得るように、第1プライマー材または第2プライマー材の何れか一方または両方に予め異色の組み合わせとなるように顔料を混入しておいてもよい。
<6>表面被覆層の被覆工程(図1(C))
最後に湿潤状態の第2プライマー層30の表面に、防水、防食等のコンクリート構造物10に要求される性能に適したPCMを塗布して表面被覆層40を被覆して施工を完了する。
表面被覆層40の表面仕上げは従来と同様に金鏝を使用する。
表面被覆層40の下地材である両プライマー層20,30は空気溜りに起因した膨らみ変形が生じていないので、表面被覆層40に空気溜りに起因した凹凸は生じない。
したがって、コンクリート構造物10と表面被覆層40間の接着性にバラツキを生じることや、表面被覆層40の品質が低下することを回避できる。
さらに、コンクリート構造物10の表面に積層した第1プライマー層20、第2プライマー層30および表面被覆層40の各層間に隙間がない状態で全面接着されるので、表面被覆層40が空気溜りの膨らみに起因した損傷を受けることがなくなる。
このように本発明では、コンクリート構造物10の表面被覆作業に要する労力を大幅に削減でき、さらに作業時間の短縮も実現できて施工性がよくなる。
10・・・コンクリート構造物
11・・・空気溜り
20・・・第1プライマー層
30・・・第2プライマー層
40・・・表面被覆層
50・・・プライマー層

Claims (8)

  1. 下地処理をしたコンクリート構造物の表面にポリマーセメント系モルタル製の表面被覆層を被覆するコンクリート構造物の表面被覆方法であって、
    コンクリート構造物の表面に第1プライマー材を塗布する第1プライマー層の被覆工程と、
    空気溜りの膨らみ力に対抗し得る硬度に達するまで第1プライマー層を養生する養生工程と、
    前記第1プライマー層の表面に第2プライマー材を塗布する第2プライマー層の被覆工程と、
    前記第2プライマー層の表面にポリマーセメント系モルタル製の表面被覆材を接着して被覆する表面被覆層の被覆工程とを有し、
    第1プライマー材と第2プライマー材の粘度が異なり、
    第1プライマー材と第2プライマー材の養生時の色彩が異なる組み合わせであることを特徴とする、
    コンクリート構造物の表面被覆方法。
  2. 前記第1プライマー材の粘度が第2プライマー材の粘度より小さい関係にあることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート構造物の表面被覆方法。
  3. 前記第1プライマー材の粘度が500〜1500mPa・sであることを特徴とする、請求項1または2に記載のコンクリート構造物の表面被覆方法。
  4. 前記第2プライマー材の粘度が2500〜7000mPa・sであることを特徴とする、請求項1または2に記載のコンクリート構造物の表面被覆方法。
  5. 前記第1プライマー材および第2プライマー材が水性ポリマーであることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載のコンクリート構造物の表面被覆方法。
  6. 前記第1プライマー層の養生時の色彩が透明となるように、第1プライマー材にフィラーを含まず、第2プライマー層の養生時の色彩が灰色を呈するように、第2プライマー材にポルトランドセメント製のフィラーを含むことを特徴とする、請求項1乃至5の何れか一項に記載のコンクリート構造物の表面被覆方法。
  7. 前記第1プライマー層と第2プライマー層を色彩で識別し得るように、前記第1プライマー材または第2プライマー材の何れか一方または両方に予め異色の組み合わせとなるように顔料が混入してあることを特徴とする、請求項1乃至5の何れか一項に記載のコンクリート構造物の表面被覆方法。
  8. 前記コンクリート構造物は新設のコンクリート構造物または老朽化したコンクリート構造物であることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート構造物の表面被覆方法。
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