JP2020042181A - 光ファイバアッセンブリ、光ケーブル、及びレーザシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバの側圧に起因する伝送損失を低減させつつ、光ファイバが損傷を受けたことを迅速に検知可能な技術を提供すること。【解決手段】光ファイバアッセンブリ10は、光ファイバ心線11と、光ファイバ心線11の外側面に沿って配置され、且つ、該光ファイバ心線11の少なくとも一部区間において、互いに交差せずに各々がらせん状に巻き付けられた検知線12a,12b、及び引き裂き紐13と、上記少なくとも一部区間において、検知線12a,12b、引き裂き紐13、及び上記外側面を被覆している第1の樹脂層14と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバを備えた光ファイバアッセンブリと、そのような光ファイバアッセンブリを備えた光ケーブル及びレーザシステムとに関する。
高出力なレーザ光を伝搬する光ファイバにおいては、なんらの理由により光ファイバが損傷を受けた場合に、速やかにレーザ光の出力を下げられることが求められる。そこで、光ファイバが損傷を受けたことを検知するための技術が特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1の図2には、光ファイバと、該光ファイバの外側面に巻き付けられた第1の検知線と、上記光ファイバに沿って配置された第2の検知線と、これらを収容する保護管と、を備えたレーザガイドが記載されている。なお、第1の検知線及び第2の検知線は、特許文献1に記載の導電線を読み替えたものである。また、特許文献2の図1及び図2には、光ファイバと、第1の検知線及び第2の検知線と、これらを収容するインナーチューブと、インナーチューブを収容するアウターチューブと、を備えたレーザ光伝送用ファイバケーブルが記載されている。第1の検知線及び第2の検知線は、特許文献2に記載の第1断線検知線及び第2断線検知線を読み替えたものである。
これらのレーザガイド及びレーザ光伝送用ファイバケーブルにおいては、第1の検知線及び第2の検知線の一方の端部同士が導通するように接続されていることによって、他方の端部同士の間における抵抗値をモニターすることができる。
光ファイバが損傷を受けていない場合、上記抵抗値は、変化しない。一方、光ファイバがなんらかの損傷を受けた場合、光ファイバから漏洩したレーザ光のパワーにより、第1の検知線及び第2の検知線の少なくとも一方が溶けて断線することによって、上記抵抗値は、無限大になる。
これらのレーザガイド及びレーザ光伝送用ファイバケーブルにおいては、上記抵抗値の変化を検知することによって、光ファイバが損傷を受けたことをと検知することができる。
特開2003−279444号公報 特開2014−224898号公報
しかしながら、特許文献1の図2に記載されたレーザガイドには、光ファイバ及び保護管を屈曲させたときに、第1の検知線と第2の検知線とが交差する箇所に応力が集中しやすいという課題がある。この応力は、光ファイバの側面に作用する圧力(すなわち側圧)の原因となるため、側圧に起因する光ファイバの伝送損失を生じさせる。
また、特許文献2の図1及び図2に記載されたレーザ光伝送用ファイバケーブルには、インナーチューブ内において光ファイバと第1の検知線とが著しく離間しているため、光ファイバが損傷を受けたタイミングと、第1の検知線が断線するタイミングとの間にタイムラグが生じるという課題がある。すなわち、このレーザ光伝送用ファイバケーブルには、光ファイバが損傷を受けたことを迅速に検知できないという課題がある。
本発明の一態様は、上述した課題に鑑みなされたものであり、その目的は、光ファイバの側圧に起因する伝送損失を低減させつつ、光ファイバが損傷を受けたことを迅速に検知することができる技術を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光ファイバアッセンブリは、光ファイバと、該光ファイバの外側面に沿って配置された1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐であって、該光ファイバの少なくとも一部区間において、互いに交差せずに各々がらせん状に巻き付けられた1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐と、上記少なくとも一部区間において、上記1又は複数の検知線、上記1又は複数の引き裂き紐、及び上記外側面を被覆している第1の樹脂層と、を備えている。
このように構成された光ファイバアッセンブリにおいては、1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐の各々が、光ファイバの少なくとも一部区間において、上記外側面に沿って互いに交差せずにらせん状に巻き付けられている。そのため、この光ファイバアッセンブリは、検知線同士が交差したり、検知線と引き裂き紐とが交差したり、引き裂き紐同士が交差したりすることを防ぐことができる。したがって、この光ファイバアッセンブリは、光ファイバを屈曲させた場合であっても、光ファイバの側圧に起因する伝送損失を低減させることができる。
また、このように構成された光ファイバアッセンブリにおいては、光ファイバの少なくとも一部区間において、1又は複数の検知線が光ファイバの外側面に沿って巻き付けられているため、光ファイバと1又は複数の検知線とが離間することを防ぐことができる。したがって、この光ファイバアッセンブリは、光ファイバが損傷を受けたことを迅速に検知することができる。
以上のように、この光ファイバアッセンブリは、光ファイバの側圧に起因する伝送損失を低減させつつ、光ファイバが損傷を受けたことを迅速に検知することができる。
また、本発明の一態様に係る光ファイバアッセンブリにおいて、上記1又は複数の検知線は、複数の検知線である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、単一の検知線を備えた光ファイバアッセンブリであって、検知線のピッチが本光ファイバアッセンブリと等しく構成された光ファイバアッセンブリと比較して、光ファイバの外側面に沿って巻き付けられた検知線の、外側面における密度を高めることができる。したがって、光ファイバが損傷を受けたことをより迅速に検知することができる。
また、本発明の一態様に係る光ファイバアッセンブリにおいて、上記複数の検知線のうち2本の検知線を第1の検知線及び第2の検知線として、上記第1の検知線及び上記第2の検知線の一方の端部同士は、サーミスタを介して導通している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第1の検知線及び第2の検知線の他方の端部同士の間における抵抗値であって、サーミスタの抵抗値を含む抵抗値をモニターすることによって、サーミスタ近傍の温度をモニターすることができる。たとえば、光ファイバアッセンブリを加工のためのレーザシステムが備えているデリバリファイバとして採用する場合であれば、サーミスタをレーザシステムの出力ヘッド内に配置することによって、出力ヘッド内の温度をモニターすることができる。以上のように、この光ファイバアッセンブリは、光ファイバが損傷を受けたことを検知することができることに加えて、サーミスタ近傍の温度をモニターすることができる。
また、本発明の一態様に係る光ファイバアッセンブリにおいて、上記第1の樹脂層は、上記光ファイバの全区間のうち1ピッチ以上の区間に亘って設けられている、ことが好ましい。
樹脂層は、1又は複数の検知線、1又は複数の引き裂き紐、及び光ファイバの外側面を被覆しているので、1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐を上記外側面に対して密着させることができる。この光ファイバアッセンブリにおいては、このような樹脂層が光ファイバの全区間のうち1ピッチ以上の区間に亘って設けられているため、1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐の各々を上記外側面に対して、より強固に固定することができる。したがって、例えば、光ファイバアッセンブリを収容するチューブに光ファイバアッセンブリを挿入するような場合に、この光ファイバアッセンブリは、作業性を高めることができる。
また、本発明の一態様に係る光ファイバアッセンブリにおいて、上記光ファイバは、ベアファイバと、該ベアファイバを被覆する第2の樹脂層と、を含み、上記第2の樹脂層の表層を構成する樹脂の融点は、上記第1の樹脂層を構成する樹脂の融点より高い、ことが好ましい。
この光ファイバアッセンブリを製造する製造方法としては、例えば、(1)ベアファイバを線引きする工程と、(2)第2の樹脂層を形成する工程と、(3)1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐を光ファイバの外側面(第2の樹脂層の表面)に巻き付ける工程と、(4)第1の樹脂層を形成する工程と、を含む製造方法が考えられる。
上記の構成によれば、第2の樹脂層の表層を構成する樹脂の融点が第1の樹脂層を構成する樹脂の融点より高いため、第1の樹脂層を形成する工程において、第1の樹脂層が第2の樹脂層に融着することを防ぐことができる。その結果、この光ファイバアッセンブリは、第1の樹脂層のみを除去する場合に、第1の樹脂層を容易に除去することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光ケーブルは、本発明の何れか一態様に係る光ファイバアッセンブリと、上記光ファイバアッセンブリを収容する1又は複数のチューブと、を備えている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るレーザシステムは、本発明の何れか一態様に係る光ケーブルと、上記光ケーブルの一方の端部に対して光学的に結合されたレーザユニットと、上記光ケーブルの他方の端部に対して光学的に結合された出力ヘッドと、を備えている。
上述した光ケーブル及びレーザシステムは、本発明の何れか一態様に係る光ファイバアッセンブリと同様の効果を奏する。
本発明の一態様によれば、光ファイバの側圧に起因する伝送損失を低減させつつ、光ファイバが損傷を受けたことを迅速に検知することができる技術を提供することができる。
(a)は、本発明の第1の実施形態に係る光ファイバアッセンブリの一部区間の斜視図である。(b)は、(a)に示した光ファイバアッセンブリの横断面図である。 図1に示した光ファイバアッセンブリの除去区間の斜視図であり、(a)は、引き裂き紐をほどいた状態の除去区間を示し、(b)は、2本の検知線をほどいた状態の除去区間を示し、(c)は、2本の検知線にサーミスタを接続した状態の除去区間を示す。 本発明の第2の実施形態に係る光ケーブルの横断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るファイバレーザシステムの構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るファイバレーザ装置の構成図である。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係る光ファイバアッセンブリ10について、図1及び図2を参照して説明する。図1の(a)は、光ファイバアッセンブリ10の一部区間の斜視図である。図1の(b)は、光ファイバアッセンブリ10の横断面図である。図2は、光ファイバアッセンブリ10の除去区間10aの斜視図である。より詳しくは、図2の(a)は、引き裂き紐13をほどいた状態の除去区間10aを示し、図2の(b)は、検知線12a,12bをほどいた状態の除去区間10aを示し、図2の(c)は、検知線12a,12bにサーミスタ15を接続した状態の除去区間10aを示す。
光ファイバアッセンブリ10の長さは、特に限定されるものではないが、長いものの一例では、数100m〜数kmに達する。このように長尺な光ファイバアッセンブリ10から用途に応じた長さを切り出したうえで光ケーブル100(図2を参照)を構成し、一方の端部に対してレーザユニットLUを光学的に結合させ、他方の端部に対して出力ヘッドOHを光学的に結合させることによってレーザシステムLS(図3を参照)を構成することができる。光ケーブル100及びレーザシステムLSの各々については、それぞれ、図2及び図3を参照して後述する。
図1に示すように、光ファイバアッセンブリ10は、光ファイバ心線11と、検知線12aと、検知線12bと、引き裂き紐13と、樹脂層14とを備えている。
(光ファイバ心線11)
光ファイバ心線11は、ベアファイバ11aと、樹脂層11bとにより構成されている。光ファイバ心線11及び樹脂層11bの各々は、それぞれ、特許請求の範囲に記載の光ファイバ及び第2の樹脂層の一例である。図1において、ベアファイバ11aが備えているコア及びクラッドは、図示を省略している。なお、ベアファイバ11aとしては、如何なる態様の光ファイバを採用することもできる。例えば、クラッドの層数に着目すれば、ベアファイバ11aは、シングルクラッドファイバでもよいし、ダブルクラッドファイバでもよいし、トリプルクラッドファイバでもよい。例えば、ベアファイバ11aが伝搬する光のモード数に着目すれば、ベアファイバ11aは、シングルモードファイバでもよいし、フューモードファイバを含むマルチモードファイバでもよい。
本実施形態において、樹脂層11bは、内側層11b1と、外側層11b2とにより構成されている。内側層11b1は、外部からベアファイバ11aにかかる外力を緩衝するための緩衝層として機能する。内側層11b1を構成する樹脂としては、弾性が高い樹脂(例えばシリコーン樹脂又は紫外線硬化型樹脂)が好適である。外側層11b2は、ベアファイバ11aにかかる外力によりベアファイバ11aが損傷を受けにくくするための保護層として機能する。外側層11b2を構成する樹脂としては、硬度が高い樹脂(例えばポリアミド樹脂又はポリエステル樹脂)が好適である。
なお、樹脂層11bの構成は、上述した構成に限定されるものではなく、適宜選択することができる。例えば、樹脂層11bは、1層の樹脂層により構成されていてもよいし、図1に示すように2層の樹脂層により構成されていてもよいし、3層以上の樹脂層により構成されていてもよい。
(検知線12a,12b及び引き裂き紐13)
検知線12a,12bの各々は、特許請求の範囲に記載の1又は複数の検知線の一例である。本実施形態においては、検知線12aが第1の検知線であり、検知線12bが第2の検知線であるものとして説明する。本実施形態において、検知線12a,12bの各々は、何れも金属製(本実施形態においては銅製)である。しかし、検知線12a,12bを構成する金属は、銅に限定されるものではなく、適宜選択することができる。また、検知線12a,12bの表面は、樹脂層により被覆されていてもよい。
引き裂き紐13は、特許請求の範囲に記載の1又は複数の引き裂き紐の一例である。本実施形態において、引き裂き紐13は、引っ張り強度が高い繊維により構成されていることが好ましい。引っ張り強度が高い繊維の一例としては、アラミド繊維、カーボン繊維、及びガラス繊維などが挙げられる。
検知線12a,12b及び引き裂き紐13の各々は、光ファイバ心線11の外側面(樹脂層11bの表面)に沿って、且つ、互いに交差せずに各々がらせん状に、光ファイバ心線11に巻き付けられている。すなわち、検知線12a,12b及び引き裂き紐13の各々は、光ファイバ心線11の中心軸に沿った方向を進行方向(例えば、図1の(a)に図示した斜視図の左側から右側へ向かう方向)として、進行方向に進むにしたがって時計方向に回転するように、光ファイバ心線11に巻き付けられている。
図1の(a)に示すように、上記進行方向に沿った区間の長さであって、検知線12a,12b及び引き裂き紐13の各々が光ファイバ心線11の中心軸周りに360°回転するために要する区間の長さを1ピッチと呼ぶ。
検知線12aのピッチ、検知線12bのピッチ、及び引き裂き紐13のピッチの各々は、これらが光ファイバ心線11に巻き付けられている全区間に亘って均一であることが好ましい。
また、検知線12aのピッチ、検知線12bのピッチ、及び引き裂き紐13のピッチの各々は、光ファイバ心線11の全区間を平均した場合に等しいことが好ましく、光ファイバ心線11の全区間に亘って等しいことがより好ましい。
また、光ファイバ心線11を側方から平面視した場合に、検知線12a,12b及び引き裂き紐13の各々は、等間隔に配置されていることが好ましい。具体的には、図1の(a)に示した斜視図において、引き裂き紐13と検知線12aとの間隔と、検知線12aと検知線12bとの間隔と、検知線12aと次のターンの引き裂き紐13との間隔とは、等間隔であることが好ましい。
これらの構成によれば、光ファイバアッセンブリ10の全区間において、検知線12aのピッチ、検知線12bのピッチ、及び引き裂き紐13のピッチのうち何れか2つが互いに交差することを防ぐことができる。したがって、光ファイバアッセンブリ10を屈曲させた場合であっても、光ファイバ心線11の側面のいずれかの箇所に応力が集中することを防ぐことができる。
(樹脂層14)
図1の(a)及び(b)に示すように、樹脂層14は、ベアファイバ11aの少なくとも一部区間において、検知線12a,12bと、引き裂き紐13と、光ファイバ心線11の外側面とを被覆している。樹脂層14は、特許請求の範囲に記載の第1の樹脂層の一例である。
樹脂層14は、検知線12a,12b及び引き裂き紐13を光ファイバ心線11の外側面に対して接着する機能を有する。
光ファイバアッセンブリ10において、樹脂層14は、光ファイバ心線11の全区間のうち1ピッチ以上の区間に亘って設けられていることが好ましい。また、両端部がそれぞれ後述するレーザユニットLU及び出力ヘッドOHに結合される前の状態の光ファイバアッセンブリ10において、樹脂層14は、光ファイバ心線11の全区間に亘って設けられていることが好ましい。
樹脂層14を構成する材料は、特に限定されるものではなく、適宜選択することができる。しかし、図2を参照して後述するように、引き裂き紐13をほどくことによって、樹脂層14を光ファイバ心線11の外側面から除去すること、換言すれば、検知線12a,12bを光ファイバ心線11の外側面から離間させることを想定している場合には、樹脂層11bの表層(本実施形態においては外側層11b2)を構成する樹脂の融点が樹脂層14を構成する樹脂の融点より高いことが好ましい。
このような構成の一例としては、外側層11b2を構成する樹脂として融点が230℃であるポリエステル樹脂を採用し、樹脂層14を構成する樹脂として融点が190℃であるポリアミド樹脂を採用する構成が挙げられる。
(サーミスタ15)
上述したように、光ファイバアッセンブリ10においては、引っ張り強度が高い繊維からなる引き裂き紐13を採用することが好ましい。この場合、図2の(a)に示すように、その任意の一部区間において引き裂き紐13を引っ張ることにより、引き裂き紐13を光ファイバ心線11からほどくことができる。図2の(a)に示した例では、光ファイバアッセンブリ10の一方の端部から凡そ2ターン分の区間に亘って、光ファイバ心線11をほどいている。以下においては、図2の(a)に示した光ファイバ心線11をほどいた区間を除去区間10aと呼ぶ。
引き裂き紐13のほどいた部分は、邪魔であるため、適宜切り取ることが好ましい。本実施形態では、図2の(a)に示したA−A’線の位置において引き裂き紐13を切断している。
除去区間10aにおいては、引き裂き紐13をほどくことによって、樹脂層14にらせん状の破断領域ができる。なお、図2の(a)に示した仮想線(二点鎖線)は、ほどく前の引き裂き紐13が巻き付けられていた位置を示す。
この破断領域をきっかけとして、除去区間10aに設けられている樹脂層14は、光ファイバ心線11の外側面から除去することができる。特に、樹脂層11bの表層(本実施形態においては外側層11b2)を構成する樹脂として、その融点が樹脂層14を構成する樹脂の融点より高い樹脂を採用している場合には、樹脂層14が樹脂層11bの表層に結合する力を適度に抑制することができるため、除去区間10aに設けられている樹脂層14を光ファイバ心線11の外側面から容易に除去することができる。
その結果、図2の(b)に示すように、除去区間10aに巻き付けられていた検知線12a,12bを光ファイバ心線11からほどくことができる。なお、図2の(b)に示した仮想線は、ほどく前の検知線12a,12bが巻き付けられていた位置を示す。
光ファイバ心線11からほどかれることによって光ファイバ心線11の外側面から離間した検知線12a,12bの端部の各々には、それぞれ、サーミスタ15の各端子を接続(本実施形態においては半田付け)することができる(図3の(c)参照)。すなわち、図3の(c)に示した光ファイバアッセンブリ10において、検知線12a,12bの一方の端部同士は、サーミスタ15を介して導通している。
(光ファイバアッセンブリ10の効果)
光ファイバアッセンブリ10は、光ファイバ心線11と、光ファイバ心線11の外側面に沿って配置された検知線12a,12b及び引き裂き紐13であって、光ファイバ心線11の少なくとも一部区間において、互いに交差せずに各々がらせん状に巻き付けられた検知線12a,12b及び引き裂き紐13と、上記少なくとも一部区間において、検知線12a,12b及び引き裂き紐13を被覆している樹脂層14と、を備えている。
光ファイバアッセンブリ10においては、検知線12a,12b及び引き裂き紐13の各々が、光ファイバ心線11の外側面に沿って互いに交差せずにらせん状に巻き付けられている。そのため、光ファイバアッセンブリ10は、検知線12a,12b同士が交差したり、検知線12a,12bの何れかと引き裂き紐13とが交差したりすることを防ぐことができる。また、光ファイバアッセンブリ10が複数の引き裂き紐を備えている場合には、引き裂き紐同士が交差することを防ぐことができる。したがって、光ファイバアッセンブリ10は、光ファイバ心線11を屈曲させた場合であっても、光ファイバ心線11の側圧に起因する伝送損失を低減させることができる。
また、光ファイバアッセンブリ10においては、検知線12a,12bが光ファイバ心線11の外側面に沿って巻き付けられているため、光ファイバ心線11と検知線12a,12bとが著しく離間することを防ぐことができる。したがって、光ファイバアッセンブリ10は、光ファイバ心線11が損傷を受けたことを迅速に検知することができる。
以上のように、光ファイバアッセンブリ10は、光ファイバ心線11の側圧に起因する伝送損失を低減させつつ、光ファイバ心線11が損傷を受けたことを迅速に検知することができる。
なお、本実施形態においては、特許請求の範囲に記載の光ファイバの一例として、光ファイバ心線11を採用して説明した。しかし、特許請求の範囲に記載の光ファイバの一例として、樹脂層11bを省略したベアファイバ11aを採用することもできる。
また、光ファイバアッセンブリ10において、特許請求の範囲に記載の1又は複数の検知線は、複数の検知線(本実施形態においては2本の検知線12a,12b)であることが好ましい。
上記の構成によれば、単一の検知線を備えた光ファイバアッセンブリであって、検知線のピッチが光ファイバアッセンブリ10と等しく構成された光ファイバアッセンブリと比較して、光ファイバ心線11の外側面に沿って巻き付けられた検知線の、外側面における密度を高めることができる。したがって、光ファイバ心線11が損傷を受けたことをより迅速に検知することができる。
また、光ファイバアッセンブリ10において、上記複数の検知線のうち2本の検知線を第1の検知線(図1に示した検知線12a)及び第2の検知線(図1に示した検知線12b)として、上記第1の検知線及び上記第2の検知線の一方の端部同士は、サーミスタ15を介して導通している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第1の検知線及び第2の検知線の他方の端部同士の間における抵抗値であって、サーミスタの抵抗値を含む抵抗値をモニターすることによって、サーミスタ近傍の温度をモニターすることができる。たとえば、光ファイバアッセンブリ10を加工のためのレーザシステムLSが備えているデリバリファイバとして採用する場合であれば、サーミスタ15をレーザシステムLSの出力ヘッドOH内に配置することによって、出力ヘッドOH内の温度をモニターすることができる。以上のように、光ファイバアッセンブリ10は、光ファイバ心線11が損傷を受けたことを検知することができることに加えて、サーミスタ15近傍の温度をモニターすることができる。
また、光ファイバアッセンブリ10において、樹脂層14は、光ファイバ心線11の全区間のうち1ピッチ以上の区間に亘って設けられている、ことが好ましい。
樹脂層14は、検知線12a,12b、引き裂き紐13、及び光ファイバ心線11の外側面を被覆しているので、検知線12a,12b及び引き裂き紐13を上記外側面に対して密着させることができる。光ファイバアッセンブリ10においては、このような樹脂層14が光ファイバ心線11の全区間のうち1ピッチ以上の区間に亘って設けられているため、検知線12a,12b及び引き裂き紐13の各々を上記外側面に対して、十分な強度で固定することができる。したがって、例えば、光ファイバアッセンブリ10を収容するチューブ(図3参照)に光ファイバアッセンブリ10を挿入するような場合に、光ファイバアッセンブリ10は、作業性を高めることができる。
また、光ファイバアッセンブリ10において、光ファイバ心線11は、ベアファイバ11aと、ベアファイバ11aを被覆する樹脂層11bと、を含み、樹脂層11bの表層を構成する樹脂の融点は、樹脂層14を構成する樹脂の融点より高い、ことが好ましい。
光ファイバアッセンブリ10を製造する製造方法としては、例えば、(1)ベアファイバ11aを線引きする工程と、(2)樹脂層11bを形成する工程と、(3)検知線12a,12b及び引き裂き紐13を光ファイバ心線11の外側面(樹脂層11bの表面)に巻き付ける工程と、(4)樹脂層14を形成する工程と、を含む製造方法が考えられる。
上記の構成によれば、樹脂層11bの表層を構成する樹脂の融点が樹脂層14を構成する樹脂の融点より高いため、樹脂層14を形成する工程において、樹脂層14が樹脂層11bに融着することを防ぐことができる。その結果、光ファイバアッセンブリ10は、樹脂層14のみを光ファイバ心線11の外側面から除去する場合に、樹脂層14を容易に除去することができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態に係る光ケーブル100について、図3を参照して説明する。図3は、光ケーブル100の横断面図である。なお、第1の実施形態にて説明した光ファイバアッセンブリ10(図1及び図2参照)に関する説明は、本実施形態において省略する。
図3に示すように、光ケーブル100は、光ファイバアッセンブリ10と、インナーチューブ20と、アウターチューブ30とを備えている。
インナーチューブ20は、光ファイバアッセンブリ10を収容する。本実施形態では、インナーチューブ20として、樹脂製(本実施形態においてはテトラフルオロエチレン樹脂製)の樹脂チューブと、導線(例えば銅線)を編み上げることにより構成された編組線とにより構成されている。
製造時にロールに巻き取られた光ファイバアッセンブリ10は、用途に応じた長さに切り出されたうえ、インナーチューブ20に挿入される。
アウターチューブ30は、ベローズ31と、保護層32とからなる。ベローズ31は、金属製(本実施形態においてはステンレス鋼製)のチューブであり、側壁が蛇腹形状に成型されたチューブである。保護層32は、ベローズ31の外側面にコーティングされた樹脂層である。アウターチューブ30は、光ファイバアッセンブリ10と、インナーチューブ20とを収容する。
光ケーブル100は、光ファイバアッセンブリ10と同様の効果を奏する。また、光ケーブル100は、インナーチューブ20及びアウターチューブ30を備えていることにより、光ファイバアッセンブリ10を外部から受けうる様々な衝撃から守ることができる。
なお、本実施形態において、光ケーブル100は、インナーチューブ20及びアウターチューブ30を備えているものとして説明した。しかし、光ケーブル100においては、求められる耐衝撃性や、取り回しのしやすさ等に応じて、適宜、インナーチューブ20及びアウターチューブ30の何れかを省略することもできし、インナーチューブ20及びアウターチューブ30に加えて更なるチューブを追加することもできる。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態に係るファイバレーザシステムFLSついて、図4を参照して説明する。図4は、ファイバレーザシステムFLSの構成図である。
ファイバレーザシステムFLSは、出力デリバリファイバODFとして、第2の実施形態において説明した光ケーブル100を採用している。なお、第1の実施形態において説明した光ファイバアッセンブリ10(図1及び図2参照)に関する説明と、第2の実施形態において説明した光ケーブル100(図3参照)に関する説明とは、本実施形態において省略する。ファイバレーザシステムFLSは、特許請求の範囲に記載のレーザシステムの一例である。
また、本実施形態において用いられている接続との表現は、2つの部材が光学的に結合されていることを意味する。
ファイバレーザシステムFLSは、加工対象物であるワークWを加工するためのレーザ装置であり、図4に示すように、n個のファイバレーザユニットFLU1〜FLUn、n個のレーザデリバリファイバLDF1〜LDFn、出力コンバイナOC、出力デリバリファイバODF、及び出力ヘッドOHを備えている。ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとレーザデリバリファイバLDF1〜LDFnとは、互いに一対一に対応する。ここで、nは、1以上の任意の自然数であり、ファイバレーザユニットFLU1〜FLUn及びレーザデリバリファイバLDF1〜LDFnの個数を表す。なお、図4においては、n=7の場合のファイバレーザシステムFLSの構成例を示している。また、出力コンバイナOCは、請求の範囲に記載の合波部の一態様であり、n個の入力ポートと1つの出力ポートを備えている。出力コンバイナOCは、各入力ポートに入力されたn個のレーザ光を1つのレーザ光に合波し、合波したレーザ光を出力ポートから出力する。
ファイバレーザユニットFLUi(iは1以上n以下の自然数)は、レーザ光を生成する。本実施形態においては、前方励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いている。ファイバレーザユニットFLUiは、対応するレーザデリバリファイバLDFiの入力端に接続されている。ファイバレーザユニットFLUiにて生成されたレーザ光は、このレーザデリバリファイバLDFiに入力される。
レーザデリバリファイバLDFiは、対応するファイバレーザユニットFLUiにて生成されたレーザ光を導波する。レーザデリバリファイバLDF1〜LDFnは、シングルモードファイバであってもよいし、モード数が10以下のフューモードファイバであってもよい。
本実施形態においては、フューモードファイバをレーザデリバリファイバLDF1〜LDFnとして用いている。レーザデリバリファイバLDFiの出力端は、出力コンバイナOCの入力ポートに接続されている。ファイバレーザユニットFLUiにて生成され、レーザデリバリファイバLDFiを導波されたレーザ光は、この入力ポートを介して出力コンバイナOCに入力される。
出力コンバイナOCは、ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnの各々にて生成され、レーザデリバリファイバLDF1〜LDFnの各々を導波されたレーザ光を合波する。出力コンバイナOCの出力ポートは、出力デリバリファイバODFの入力端に接続されている。出力コンバイナOCにて合波されたレーザ光は、この出力デリバリファイバODFに入力される。すなわち、出力デリバリファイバODFの入射面は、出力コンバイナOCを介して複数のファイバレーザユニットFLUiに結合されている。
出力デリバリファイバODFは、出力コンバイナOCにて合波されたレーザ光を導波する。本実施形態においては、マルチモードファイバを出力デリバリファイバODFとして用いている。出力デリバリファイバODFの出力端(図2の(c)に示した光ファイバ心線11の端部)は、出力ヘッドOHに接続されている。また、出力デリバリファイバODFの端部に設けられたサーミスタ(図2の(c)に図示したサーミスタ15)は、出力ヘッドOHの筐体に固定されている。この構成によれば、ファイバレーザシステムFLSは、2本の検知線(図2の(c)に図示した検知線12a,12b)のサーミスタとは逆側の端部同士の間における抵抗値であって、サーミスタの抵抗値を含む抵抗値をモニターすることによって、出力ヘッドOHの筐体の温度をモニターすることができる。
また、出力ヘッドOHとワークWとの間には、出力ヘッドOHから出射されたレーザ光をワークWの表面において集束するための空間光学系(例えば凸レンズ、図4には不図示)が設けられている。出力コンバイナOCにて合波されたレーザ光は、この出力ヘッドOHから出射され、上記空間光学系により集束された状態でワークWに照射される。
なお、本実施形態では、請求の範囲に記載の合波部の一例として出力コンバイナOCを採用している。しかし、本発明の一態様では、請求の範囲に記載の合波部の一例として、複数の凸レンズを含む空間光学系を採用することもできる。この空間光学系がn個の凸レンズにより構成されている場合、各凸レンズは、各ファイバレーザユニットFLUiのレーザデリバリファイバLDFiから出射されたレーザ光を集束させ、且つ、集束された各レーザ光を出力デリバリファイバODFのコアに結合するように配置されていればよい。
(ファイバレーザユニットの構成)
ファイバレーザシステムFLSが備えるファイバレーザユニットFLU1の構成について、引き続き図4を参照して説明する。なお、ファイバレーザユニットFLU2〜FLUnも、ファイバレーザユニットFLU1と同様に構成されている。
ファイバレーザユニットFLU1は、前方向励起型のファイバレーザであり、図4に示すように、m個の励起光源PS1〜PSm、m個の励起デリバリファイバPDF1〜PDFm、励起コンバイナPC、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HR、増幅用ファイバAF、及び低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRを備えている。すなわち、ファイバレーザユニットFLU1は、共振器型のファイバレーザユニットである。励起光源PS1〜PSmと励起デリバリファイバPDF1〜PDFmとは、互いに一対一に対応する。ここで、mは、2以上の任意の自然数であり、励起光源PS1〜PSm及び励起デリバリファイバPDF1〜PDFmの個数を表す。なお、図4においては、m=6の場合のファイバレーザユニットFLU1の構成例を示している。
励起光源PSj(jは1以上m以下の自然数)は、励起光を生成する。本実施形態においては、レーザダイオードを励起光源PS1〜PSmとして用いている。励起光源PSjは、対応する励起デリバリファイバPDFjの入力端に接続されている。励起光源PSjにて生成された励起光は、この励起デリバリファイバPDFiに入力される。
励起デリバリファイバPDFjは、対応する励起光源PSjにて生成された励起光を導波する。励起デリバリファイバPDFjの出力端は、励起コンバイナPCの入力ポートに接続されている。励起光源PSjにて生成され、励起デリバリファイバPDFjを導波された励起光は、この入力ポートを介して励起コンバイナPCに入力される。
励起コンバイナPCは、励起光源PS1〜PSmの各々にて生成され、励起デリバリファイバPDF1〜PDFmの各々を導波された励起光を合波する。励起コンバイナPCの出力ポートは、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを介して増幅用ファイバAFの入力端に接続されている。励起コンバイナPCにて合波された励起光のうち、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを透過した励起光は、増幅用ファイバAFに入力される。
増幅用ファイバAFは、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを透過した励起光を用いて、レーザ光を生成する。本実施形態においては、コアに希土類元素(例えばYb)が添加されたダブルクラッドファイバ(ラマンゲイン係数=1×10−13
1/W])を増幅用ファイバAFとして用いている。高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを透過した励起光は、この希土類元素を反転分布状態に維持するために用いられる。増幅用ファイバAFの出力端は、低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRを介してレーザデリバリファイバLDF1の入力端に接続されている。高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRは、ある波長λ(例えば、1060nm)においてミラーとして機能し(反射率が例えば99%となり)、低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRは、その波長λにおいてハーフミラーとして機能する(反射率が例えば10%となる)。このため、増幅用ファイバAFは、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HR及び低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRと共に、波長λのレーザ光を発振する共振器を構成する。増幅用ファイバAFにて生成されたレーザ光のうち、この低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRを透過したレーザ光は、レーザデリバリファイバLDF1に入力される。
なお、本実施形態においては、前方励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いているが、本発明は、これに限定されない。すなわち、本発明においては、後方励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いることもできるし、双方向励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いることもできる。
このように構成されたファイバレーザシステムFLSは、光ファイバアッセンブリ10と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態において、ファイバレーザシステムFLSは、請求の範囲に記載のレーザユニットである各ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして、共振器型のファイバレーザユニットを採用している。しかし、ファイバレーザシステムFLSは、各ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして、MOPA型のファイバレーザユニットを採用することもできる。MOPA型のファイバレーザユニットは、主発振(Master Oscillator:MO)部と、MO部の後段に配置されたパワー増幅(Power Amplifier:PA)部とを備えている。MO部は、種光を生成し、PA部は、種光のパワーを増幅することによってレーザ光を生成する。なお、MOPA型のファイバレーザユニットにおいて、MO部は、共振器型のファイバレーザユニットであってもよいし、半導体レーザユニット、固体レーザユニット、液体レーザユニット、及び気体レーザユニットの何れかであってもよい。
また、ファイバレーザシステムLFSは、請求の範囲に記載のレーザユニットとして、半導体レーザユニット、固体レーザユニット、液体レーザユニット、及び気体レーザユニットの何れかを採用してもよい。
〔第4の実施形態〕
本発明の第4の実施形態に係るファイバレーザ装置FLAについて、図5を参照して説明する。図5は、ファイバレーザ装置FLAの構成図である。
ファイバレーザ装置FLAは、出力デリバリファイバODFとして、第2の実施形態において説明した光ケーブル100を採用している。なお、第1の実施形態において説明した光ファイバアッセンブリ10(図1及び図2参照)に関する説明と、第2の実施形態において説明した光ケーブル100(図3参照)に関する説明とは、本実施形態において省略する。ファイバレーザ装置FLAは、特許請求の範囲に記載のレーザシステムの一例である。
また、本実施形態において用いられている接続との表現は、2つの部材が光学的に結合されていることを意味する。
図5に示すように、ファイバレーザ装置FLAが備えるファイバレーザユニットFLU1は、ファイバレーザシステムFLS(図4参照)が備えているファイバレーザユニットFLU1と同じ構成を有する。したがって、本実施形態は、ファイバレーザユニットFLU1の説明を省略する。
また、ファイバレーザ装置FLAは、ファイバレーザシステムFLSと異なり、複数のファイバレーザユニットFLU1〜FLUnの各々にて生成されたレーザ光を合波する必要がない。したがって、ファイバレーザ装置FLAは、ファイバレーザシステムFLSが備えている出力コンバイナOCを省略することができる。その結果、ファイバレーザ装置FLAにおいて、出力デリバリファイバODFの入射端面は、ファイバレーザユニットFLU1に対して結合されている。なお、ファイバレーザシステムFLSの場合と同様に、ファイバレーザ装置FLAは、ファイバレーザユニットFLU1として、共振器型のファイバレーザユニットを採用してもよいし、MOPA型のファイバレーザユニットを採用してもよい。なお、ファイバレーザ装置FLAがファイバレーザユニットFLU1としてMOPA型のファイバレーザユニットを採用する場合、MO部は、共振器型のファイバレーザユニットであってもよいし、半導体レーザユニット、固体レーザユニット、液体レーザユニット、及び気体レーザユニットの何れかであってもよい。また、ファイバレーザ装置FLAは、請求の範囲に記載のレーザユニットとして、半導体レーザユニット、固体レーザユニット、液体レーザユニット、及び気体レーザユニットの何れかを採用してもよい。
このように構成されたファイバレーザ装置FLAは、光ファイバアッセンブリ10と同様の効果を奏する。
本発明の一態様である出力ヘッド1に含まれる出力デリバリファイバODFの入射端面は、図4に示したように、少なくとも1つのファイバレーザユニットFLU1〜FLUnに対して、出力コンバイナOCを介して接続することもできるし、図5に示したように、1つのファイバレーザユニットFLU1に対して結合することもできる。
10 光ファイバアッセンブリ
11 光ファイバ心線(光ファイバ)
11a ベアファイバ
11b 樹脂層(第2の樹脂層)
11b1 内側層
11b2 外側層
12a 検知線(第1の検知線)
12b 検知線(第2の検知線)
13 引き裂き紐
14 樹脂層(第1の樹脂層)
15 サーミスタ
20 インナーチューブ
30 アウターチューブ
31 ベローズ
32 保護層
100 光ケーブル
LU レーザユニット
OH 出力ヘッド
LS レーザシステム

Claims (7)

  1. 光ファイバと、
    該光ファイバの外側面に沿って配置された1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐であって、該光ファイバの少なくとも一部区間において、互いに交差せずに各々がらせん状に巻き付けられた1又は複数の検知線及び1又は複数の引き裂き紐と、
    上記少なくとも一部区間において、上記1又は複数の検知線、上記1又は複数の引き裂き紐、及び上記外側面を被覆している第1の樹脂層と、を備えている、
    ことを特徴とする光ファイバアッセンブリ。
  2. 上記1又は複数の検知線は、複数の検知線である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバアッセンブリ。
  3. 上記複数の検知線のうち2本の検知線を第1の検知線及び第2の検知線として、
    上記第1の検知線及び上記第2の検知線の一方の端部同士は、サーミスタを介して導通している、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバアッセンブリ。
  4. 上記第1の樹脂層は、上記光ファイバの全区間のうち1ピッチ以上の区間に亘って設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光ファイバアッセンブリ。
  5. 上記光ファイバは、ベアファイバと、該ベアファイバを被覆する第2の樹脂層と、を含み、
    上記第2の樹脂層の表層を構成する樹脂の融点は、上記第1の樹脂層を構成する樹脂の融点より高い、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ファイバアッセンブリ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の光ファイバアッセンブリと、
    上記光ファイバアッセンブリを収容する1又は複数のチューブと、を備えている、
    ことを特徴とする光ケーブル。
  7. 請求項6に記載の光ケーブルと、
    上記光ケーブルの一方の端部に対して光学的に結合されたレーザユニットと、
    上記光ケーブルの他方の端部に対して光学的に結合された出力ヘッドと、を備えている、
    ことを特徴とするレーザシステム。
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