JP2020039376A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】屈曲した状態のガイドワイヤに対する追従性の向上が図られたバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】バルーンカテーテル10の内側シャフト130は、第1内腔145を有するチューブ体140と、チューブ体の先端側に配置され、かつ、チューブ体の材料よりも柔軟な材料で構成された第2内腔205を有する先端部材200と、を有しており、バルーン300は、内側シャフトに対する固定箇所を構成する先端側固定領域310を有しており、先端部材の第2内腔の軸心c1は、チューブ体の先端部における第1内腔の軸心c1と同軸上にあり、さらに、先端部材は、軸直交断面において、バルーンの先端側固定領域よりも先端側で、第2内腔を形成する先端部材の肉厚に偏りがある。【選択図】図3

Description

本発明は、医療器具であるバルーンカテーテルに関する。
血管等の生体管腔内に形成された狭窄部や病変部を拡張する医療器具としてバルーンカテーテルが広く知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015−93173号
バルーンカテーテルに求められる性能の一つとして、ガイドワイヤへの追従性がある。例えば、術者等は、バルーンカテーテルを使用して血管の屈曲部(急峻に湾曲した部位)に形成された狭窄部(以下、屈曲病変部とする)を拡張させる場合、屈曲病変部にガイドワイヤを挿通した後、ガイドワイヤに沿わせてバルーンカテーテルを移動させる。
しかしながら、ガイドワイヤに対するバルーンカテーテルの追従性が十分なものでない場合、術者等は、バルーンカテーテルをガイドワイヤに沿わせて円滑に移動させることができず、屈曲病変部にバルーンを配置することが難しくなる。また、ガイドワイヤに対するバルーンカテーテルの追従性が十分なものでない場合、例えば、屈曲病変部にステントを留置した後にステントをバルーンで拡張するような手技を行う際においても、術者等は、バルーンを屈曲病変部の内側(ステントの内側)に配置することが難しくなる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、屈曲した状態のガイドワイヤに対する追従性の向上が図られたバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
本発明に係るバルーンカテーテルは、内腔を備える外側シャフトと、前記外側シャフトの内腔に配置され、かつ、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを形成する内側シャフトと、前記外側シャフトと前記内側シャフトに固定されたバルーンと、を備え、前記内側シャフトは、第1内腔を有するチューブ体と、前記チューブ体の先端側に配置され、かつ、前記チューブ体の材料よりも柔軟な材料で構成された第2内腔を有する先端部材と、を有し、前記バルーンは、前記内側シャフトに対する固定箇所を構成する先端側固定領域を有し、前記第2内腔の軸心は、前記チューブ体の先端部における前記第1内腔の軸心と同軸上にあり、前記先端部材は、前記内側シャフトの軸方向に対して垂直な断面において、前記先端側固定領域よりも先端側で前記第2内腔を形成する前記先端部材の肉厚に偏りがあることを特徴とする。
上記バルーンカテーテルが備える先端部材は、バルーンの先端側固定領域よりも先端側において、先端部材の肉厚に偏りがある。このため、バルーンカテーテルは、屈曲した状態のガイドワイヤに沿わせて移動する際、先端部材の肉厚が薄く形成された部分(肉薄部)がガイドワイヤの屈曲に応じて曲がり易くなり、ガイドワイヤに対するバルーンカテーテルの追従性が向上する。また、バルーンカテーテルは、チューブ体の先端部における第1内腔の軸心と先端部材の第2内腔の軸心とが同軸上にあるため、内側シャフトに挿入されたガイドワイヤは、内側シャフトのガイドワイヤルーメンを円滑に移動できる。
図1は、本発明の実施形態に係るバルーンカテーテルを示す図である。 図2(A)は、図1において破線部2Aで示す部分の拡大断面図であり、図2(B)は、図1において破線部2Bで示す部分の拡大断面図である。 バルーンカテーテルの先端部を拡大して示す断面図である。 図3において破線部4Aで示す部分の拡大断面図である。 図5(A)は、図3に示す矢印5A−5A’線に沿う断面図であり、図5(B)は、図3に示す矢印5B−5B’線に沿う断面図であり、図5(C)は、図3に示す矢印5C−5C’線に沿う断面図である。 図6(A)は、図3に示す矢印6A−6A’線に沿う断面図であり、図6(B)は、図3に示す矢印6B−6B’線に沿う断面図である。 実施形態に係るバルーンカテーテルの作用を説明するための図である。 図8(A)および図8(B)は、実施形態に係るバルーンカテーテルの製造工程を説明するための図である。 図9(A)および図9(B)は、実施形態に係るバルーンカテーテルの製造工程を説明するための図である。
以下、各図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図6は、実施形態に係るバルーンカテーテル10の各部の構成を示す図である。具体的には、図1は、バルーンカテーテル10の全体構成を示す図、図2(A)は、図1において破線部2Aで囲んだ部分の拡大断面図、図2(B)は、図1において破線部2Bで囲んだ部分の拡大断面図、図3は、バルーンカテーテル10の先端部の拡大断面図、図4は、図3において破線部4Aで囲んだ部分を拡大して示す図、図5(A)〜図6(B)は、バルーンカテーテル10の各部の軸直交断面図である。また、図7は、バルーンカテーテル10の作用の説明に供する拡大断面図であり、図8および図9は、バルーンカテーテル10の製造工程を簡略的に示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るバルーンカテーテル10は、シャフト100を生体管腔に挿通させ、シャフト100の先端側に配置されたバルーン300を狭窄部(病変部)において拡張させることにより、狭窄部を押し広げて治療する医療器具として構成している。
バルーンカテーテル10は、例えば、冠動脈の狭窄部を広げるために使用されるPTCA拡張用バルーンカテーテルとして構成することができる。ただし、バルーンカテーテル10は、例えば、他の血管、胆管、気管、食道、その他消化管、尿道、耳鼻内腔、その他の臓器等の生体器官内に形成された狭窄部の治療および改善を目的として使用されるものとして構成することもできる。
バルーンカテーテル10の各部の構成について説明する。
図1に示すように、バルーンカテーテル10は、長尺状のシャフト100と、シャフト100の先端部側に配置された先端部材200と、シャフト100に固定されたバルーン300と、シャフト100の基端部側に配置されたハブ400と、を有している。
実施形態の説明において、先端部材200が配置された側をバルーンカテーテル10の先端側と称し、ハブ400が配置された側をバルーンカテーテル10の基端側と称し、シャフト100が延伸する方向を軸方向と称する。また、実施形態の説明において、先端部とは、先端(最先端)およびその周辺を含む一定の範囲を意味し、基端部とは、基端(最基端)およびその周辺を含む一定の範囲を意味する。
図2(A)および図2(B)に示すように、シャフト100は、内腔(拡張ルーメン)115を備える外側シャフト110と、外側シャフト110の内腔115に配置され、かつ、ガイドワイヤWが挿通可能なガイドワイヤルーメン135を形成する内側シャフト130と、を有している。
図1および図2(B)に示すように、シャフト100は、内側シャフト130のガイドワイヤルーメン135に連通するガイドワイヤポート(内側シャフト130の基端開口部)105を有している。ガイドワイヤポート105は、内側シャフト130の基端部133(後述するチューブ体140の基端部143)に形成されている。
バルーンカテーテル10は、シャフト100の先端部側寄りにガイドワイヤWが出入り可能なガイドワイヤポート105が形成された、いわゆるラピッドエクスチェンジ型のカテーテルとして構成している。
図2(B)に示すように、外側シャフト110は、先端側シャフト121と、先端側シャフト121の基端側に接続された基端側シャフト122と、を有している。
先端側シャフト121および基端側シャフト122は、シャフト100のガイドワイヤポート105付近において内側シャフト130と一体的に接続(融着)している。
先端側シャフト121の内腔(図示省略)および基端側シャフト122の内腔(図示省略)は、先端側シャフト121と基端側シャフト122とが接続された状態において、バルーン300の拡張空間305に連通する外側シャフト110の内腔115を形成する。
図2(A)に示すように、内側シャフト130は、第1内腔145を有するチューブ体140と、第2内腔205を有し、かつ、チューブ体140の先端側に配置された先端部材200と、を備えている。
先端部材200は、チューブ体140の先端部に接続(融着)されている。チューブ体140の第1内腔145と、先端部材200の第2内腔205は、チューブ体140と先端部材200とが接続された状態で、ガイドワイヤWが挿通可能なガイドワイヤルーメン135を形成している。
ガイドワイヤルーメン135の基端部側は、図2(B)に示すように、ガイドワイヤポート105と連通している。ガイドワイヤルーメン135の先端部側は、図2(A)に示すように、先端部材200の先端開口部206と連通している。
先端部材200は、チューブ体140の材料よりも柔軟な材料で構成されている。先端部材200は、バルーンカテーテル10を使用した手技において、バルーンカテーテル10の先端と生体器官の内壁とが接触等した際に、生体器官を保護する機能を持つ。なお、上記の硬さ(柔軟性)の大小関係は、ショア硬度D(JIS 6253に準拠)を基準にして規定することができる。
図2(A)に示すように、バルーン300は、内側シャフト130の先端部側に固定された先端部301と、外側シャフト110の先端部側に固定された基端部303と、先端部301と基端部303との間に形成された略円筒状の拡張部304と、を有している。
バルーン300は、シャフト100の軸方向の中央付近における外周面との間に拡張空間305を形成している。バルーン300は、拡張空間305内に流体が流入すると、軸方向と直交する方向(径方向外方)へ拡張する。
バルーン300は、内側シャフト130に対するバルーン300の固定箇所を構成する先端側固定領域310を有している(図3を参照)。先端側固定領域310の詳細については後述する。
図2(A)に示すように、内側シャフト130には、バルーン300の拡張部304の軸方向の略中心位置を示すX線造影マーカー150を設けている。X線造影マーカー150は、例えば、白金、金、銀、イリジウム、チタン、タングステン等の金属、またはこれらの合金等により構成することができる。
図1に示すように、ハブ400は、流体(加圧媒体)を供給するためのインデフレーター等の供給装置(図示省略)と液密・気密に接続可能なポート410を有している。ハブ400のポート410は、例えば、流体チューブ等が接続・分離可能に構成された公知のルアーテーパー等によって構成することができる。
シャフト100は、外側シャフト110の内腔115がハブ400内の流路と連通した状態で、ハブ400と接続されている。バルーン300の拡張に使用される流体(例えば、造影剤や生理食塩水)は、ハブ400のポート410を介して外側シャフト110の内腔115へ供給される。
次に、図3および図5(A)を参照して、先端部材200が有する肉厚部220と肉薄部230について説明する。図5(A)は、図3において矢印5A−5A’で示す先端部材200の先端部の軸直交断面(内側シャフト130の軸方向に対して垂直な断面)である。
図3に示すように、先端部材200は、バルーン300の先端側固定領域310よりも先端側に肉厚の偏りがある。ここでいう肉厚の偏りとは、図5(A)に示すように、軸直交断面において、第2内腔205を間に挟んだ先端部材200の対向する部分に肉厚の差異があることを意味する。
図3に示すように、肉厚部220は、先端部材200の第2内腔205の軸心c2を基準にして、軸直交断面上における上側に形成されおり、肉薄部230は、先端部材200の第2内腔205の軸心c2を基準にして、軸直交断面上における下側に形成されている。
肉厚部220と肉薄部230の位置関係は、軸直交断面上において上下方向に対向するように配置されたものに限定されることはない。例えば、肉厚部220と肉薄部230は、第2内腔205を隔てて左右方向に対向するように配置したり、第2内腔205を隔てて斜め方向に対向するように配置したりしてもよい。
肉厚部220の厚さt1(第2内腔205の軸心c2を通る垂線H1上において、第2内腔205の内表面と先端部材200の外表面との間の距離)は、例えば、0.030mm〜0.045mmに形成することができ、肉薄部230の厚さt2は、例えば、0.005mm〜0.020mmに形成することができる。
図4に示すように、先端部材200の第2内腔205の軸心c2(軸直交断面上における第2内腔205の中心位置)は、チューブ体140の先端部における第1内腔145の軸心c1(軸直交断面上における第1内腔145の中心位置)と同軸上に配置されている。
また、先端部材200の基端開口部207の径(第2内腔205の内径)は、チューブ体140の先端開口部146の径(第1内腔145の内径)と略同一に形成されている。このため、先端部材200の基端開口部207と、チューブ体140の先端開口部106との間の継ぎ目には段差の無い平滑(平坦)な面が形成されている。
次に、図3および図4を参照して、バルーン300の先端側固定領域310周辺の構成について説明する。
図3に示すように、内側シャフト130(チューブ体140および先端部材200)は、先端部材200とチューブ体140の境界部に遷移領域130Aを有している。この遷移領域130Aでは、内側シャフト130、先端部材200、およびバルーン300が相互に融着されて一体化している。
図4に示すように、先端部材200は、軸方向において遷移領域130Aと少なくとも一部が重なるように形成された第1領域210aおよび第2領域210bを有している。
先端部材200の第1領域210aは、肉厚部220よりも基端側に位置する部分であり、先端部材200の第2領域210bは、肉薄部230よりも基端側に位置する部分である。このため、軸直交断面上における第1領域210aと第2領域210bの位置関係は、軸直交断面上における肉厚部220と肉薄部230との位置関係と同様である(図5(A)を参照)。つまり、図3に示すように、軸直交断面上において、第1領域210aは、肉厚部220と同様に上側に配置されており、第2領域210bは、肉薄部230と同様に先端部材200の第2内腔205を挟んで第1領域210aと対向した下側に配置されている。
先端部材200の第1領域210aは、先端部材200の肉厚が所定の第1の肉厚で形成された部分である。先端部材200の第2領域210bは、先端部材200の肉厚が、第1の肉厚よりも小さい第2の肉厚で形成された部分である。後述するように、第1領域210aは、軸方向の基端側へ向けてテーパー状に形成されているため、上記肉厚の大小関係は、第1領域210aにおいて肉厚が最大となる部分と第2領域210bの各部との比較において、少なくとも満たされる。
図4に示すように、先端部材200の第1領域210aは、遷移領域130Aにおいて、チューブ体140の先端部の外表面を覆っている。一方、先端部材200の第2領域210bは、遷移領域130Aにおいて、チューブ体140の先端部により覆われている。
先端部材200の第1領域210aに覆われたチューブ体140の先端部(チューブ体140において第1領域210a側に配置された先端141aを含む部分)は、軸方向に沿って略一定の肉厚を有している。先端部材200の第2領域210bを覆うチューブ体140の先端部(チューブ体140において第2領域210b側に配置された先端141bを含む部分)は、先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している。
先端部材200の第1領域210aがチューブ体140の先端部を覆う軸方向における長さと、チューブ体140の先端部が第2領域210bを覆う軸方向における長さは特に制限がない。ただし、上記各寸法は、先端部材200の第1領域210aおよび先端部材200の第2領域210bをチューブ体140の先端部に融着した際に、先端部材200がチューブ体140から容易に脱落しない程度の固定力を確保し得るように、軸方向においてある程度の長さ(例えば、0.1mm〜0.5mm)を有していることが好ましい。
図3に示すように、バルーン300の先端側固定領域310は、内側シャフト130の遷移領域130Aに少なくとも固定されている。つまり、バルーン300の先端側固定領域310の少なくとも一部は、軸方向において、内側シャフト130の遷移領域130Aと重なる位置に配置されている。
図3に示すように、先端部材200の第2領域210bにおける先端側固定領域310の先端(先端側固定領域310において第2領域210b側に配置される先端)310bは、先端部材200の第1領域210aにおける先端側固定領域310の先端(先端側固定領域310において第1領域210a側に配置される先端)310aよりも、軸方向の先端側まで延在している。
図3に示すように、先端部材200の第2領域210bにおける先端側固定領域310の先端部(先端310bから基端側に向かう一定の範囲)は、先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している。
図3に示すように、先端部材200の第1領域210aの基端部は、基端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している。また、先端部材200の第1領域210aにおける先端側固定領域310の先端部(先端310aから基端側に向かう一定の範囲)は、第1領域210aの基端部のテーパー形状に沿って先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している。
上記のように、先端部材200の第1領域210aの基端部と先端側固定領域310の先端部とが軸方向において重なる部分では、第1領域210aにおいてテーパー形状が基端側に向けて形成された部分と、先端側固定領域310においてテーパー形状が先端側に向けて形成された部分(逆テーパー形状の部分)とが、軸方向に相互に重なった(噛み合った)状態で配置されている。
なお、図3に示すように、先端部材200とバルーン300の先端部301は、先端部材200の第1領域210a側の外表面と、先端部材200の第1領域210aにおける先端側固定領域310の先端310aの外表面との間の境界部分に段差が形成されないような位置関係(境界部分の外表面が平滑となる位置関係)で配置している。
図4に示すように、チューブ体140の先端(先端部材200の第2領域210b側に配置された先端)141bから先端側固定領域310の先端(先端部材200の第2領域210b側に配置された先端)310bまでの距離(軸方向に沿う長さ)L1は、先端側固定領域310の先端310bから先端部材200の先端までの距離(軸方向に沿う長さ)L2よりも長く形成されている。
上記のように、チューブ体140の先端141bから先端側固定領域310の先端310bまでの距離L1を、先端側固定領域310の先端310bから先端部材200の先端までの距離L2よりも長く形成すると、先端側固定領域310の先端310bは、先端部材200のより先端側まで延在する。このため、図7に示すように、屈曲したガイドワイヤWに沿ってバルーンカテーテル10を進める際、先端部材200が湾曲する際の起点の位置が先端側固定領域310の先端310b付近に遷移する。これにより、先端部材200は、より先端側でガイドワイヤWに追従するように湾曲するため、先端側でガイドワイヤWとの間に隙間が形成されるのをより確実に防止できる。
上記の距離L1は、例えば、0.5mm〜2.5mmに形成することができ、上記の距離L2は、例えば、0.1mm〜1.0mmに形成することができる。
次に、図5および図6を参照して、バルーン300の先端側固定領域310周辺における軸直交断面の形状について説明する。なお、図5(A)は、図3に示す矢印5A−5A’線に沿う軸直交断面図であり、図5(B)は、図3に示す矢印5B−5B’線に沿う軸直交断面図であり、図5(C)は、図3に示す矢印5C−5C’線に沿う軸直交断面図である。また、図6(A)は、図3に示す矢印6A−6A’線に沿う軸直交断面図であり、図6(B)は、図3に示す矢印6B−6B’線に沿う軸直交断面図である。
図4および図5(A)に示すように、先端部材200の先端部側には、肉厚部220と肉薄部230が形成されている。
図4および図5(B)に示すように、バルーン300の先端側固定領域310の先端310b付近においては、先端部材200の肉薄部230側の外表面に対して先端側固定領域310が固定されている。
図4および図5(C)に示すように、内側シャフト130の遷移領域130Aの先端部側の部分では、軸直交断面の下側において、チューブ体140の先端141bが先端部材200の外表面と先端側固定領域310とに挟まれた状態で固定されている。
図4および図6(A)に示すように、内側シャフト130の遷移領域130Aの基端部側の部分では、軸直交断面の上側において、先端部材200の第1領域210aがチューブ体140の外表面と先端側固定領域310とに挟まれた状態で固定されている。
図4および図6(B)に示すように、遷移領域130Aから基端側に離間した部分(遷移領域130Aを含まない部分)では、先端側固定領域310がチューブ体140の外周を囲んだ状態でチューブ体140に固定されている。
本実施形態では、図4および図6(A)に示すように、チューブ体140の第1内腔145の軸心c1と、チューブ体140の軸直交断面上における高さ寸法の中心(チューブ体140の軸直交断面が円形である場合、外径の中心)c1’とは、チューブ体140の先端部付近(遷移領域130A)においては、軸直交断面上において上下方向に僅かにずれている。これは、前述したように、チューブ体140における第2領域210b側の先端部が先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状で形成されているためである。
図6(B)に示すように、チューブ体140の第1内腔145の軸心c1と、チューブ体140の軸直交断面上における高さ寸法の中心c1’とは、遷移領域130Aよりも基端側では、軸直交断面上においてほぼ同一の位置となる(重なる位置となる)。これは、チューブ体140は、遷移領域130Aよりも基端側では、先端側から基端側に向けて肉厚が一定に形成されているためである(図3を参照)。なお、遷移領域130Aの基端側におけるチューブ体140の軸心c1は、内側シャフト130の軸心と見做すことができる。
図4および図5(A)に示すように、先端側固定領域310よりも先端側において、先端部材200の第2内腔205の軸心c2と、先端部材200の軸直交断面上における高さ寸法の中心(先端部材200の軸直交断面が円形である場合、外径の中心)c2’とは、軸直交断面上において上下方向に一定の距離だけ離れている。これは、前述したように、先端部材200には、軸直交断面上において、上下方向に肉厚の偏りが存在するためである。
また、先端部材200の第2内腔205の軸心c2と先端部材200の軸直交断面上における高さ寸法の中心c2’との間の距離は、チューブ体140の第1内腔145の軸心c1(内側シャフト130の軸心)とチューブ体140の軸直交断面上における高さ寸法の中心c1’との間の距離よりも大きい。このため、本実施形態のように、軸直交断面上において比較的大きな肉厚の偏りが形成された先端部材200の第2内腔205の軸心c2と、軸直交断面上において肉厚の偏りが先端側の一部に僅かに形成されたチューブ体140の第1内腔145の軸心c1とを同軸上に配置した場合、先端部材200の軸直交断面上における高さ寸法の中心c2’は、チューブ体140の第1内腔145の軸心c1(内側シャフト130の軸心)から一定の距離だけ離れた位置に配置される。ただし、先端部材200の第2内腔205の軸心c2とチューブ体140の第1内腔145の軸心c1とを同軸上に配置することが先端部材200の肉厚の偏りによって妨げられることはない。
次に、各部材の構成材料について説明する。
チューブ体140の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックを用いることができる。
先端部材200の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物、或いは上記2種以上の高分子材料の多層チューブ等を用いることができる。なお、先端部材200は、チューブ体140の構成材料よりも柔軟な材料で構成される。
バルーン300の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリスチレンエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を用いることができる。
外側シャフト110の構成材料としては、例えば、チューブ体140と同様の材料を用いることが可能である。
次に、図7を参照して、本実施形態に係るバルーンカテーテル10の作用を説明する。
例えば、ガイドワイヤWが血管内の屈曲病変部等において屈曲した状態にある場合、一般的なバルーンカテーテルに備えられる先端部材は、ガイドワイヤWの屈曲に追従して変形することが難しい。具体的には、術者等がガイドワイヤWに追従させてバルーンカテーテルを移動させる際、バルーンカテーテルは、先端部材の内腔とガイドワイヤの外表面との間に隙間を形成し、先端部材が屈曲病変部等に引っ掛かったり、先端部材が破損したりする可能性がある。このため、術者等は、ガイドワイヤWに追従させてバルーンカテーテルを円滑に移動させることができないことがある。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10は、内側シャフト130のガイドワイヤルーメン135(チューブ体140の第1内腔145および先端部材200の第2内腔205)にガイドワイヤWを沿わせて移動させると、図7に示すように、先端部材200の肉薄部230側が肉厚部220側に向けて容易に湾曲する。このため、バルーンカテーテル10は、先端部材200の第2内腔205とガイドワイヤWとの間に形成される隙間を小さくすることができる。したがって、術者等がガイドワイヤWに追従させてバルーンカテーテル10を移動させる際、先端部材200は、ガイドワイヤWの屈曲に追従して自動的に湾曲する。そのため、術者等は、ガイドワイヤWに沿わせてバルーンカテーテル10を円滑に移動させることができる。
また、バルーンカテーテル10は、先端部材200の第2内腔205の軸心c2とチューブ体140の先端部における第1内腔145の軸心c1とが同軸上に配置されているため、ガイドワイヤWがガイドワイヤルーメン135(チューブ体140の第1内腔145および先端部材200の第2内腔205)を円滑に移動することができる。さらに、上記のように、各軸心c1、c2が同軸上に配置されることにより、バルーンカテーテル10は、ガイドワイヤWを先端部材200の先端開口部206の中央側へ誘導させつつ、先端部材200から突出させることができる。これにより、バルーンカテーテル10は、先端部材200のガイドワイヤWに対する追従性がより一層高くなる。
次に、本実施形態に係るバルーンカテーテル10の製造方法の一例を説明する。なお、ここでは、チューブ体140、先端部材200、およびバルーン300を固定(接続)する手順について説明する。
まず、製造作業を行う作業者等は、図8(A)に示すように、チューブ体140と、肉厚部220および肉薄部230が形成された先端部材200を準備する。
次に、作業者等は、チューブ体140に芯金(芯線)500を挿通させる。この際、作業者等は、チューブ体140の第1内腔145の軸心c1と先端部材200の第2内腔205の軸心c2とが同軸上に配置されるように、チューブ体140と先端部材200を位置決めする。
次に、作業者等は、公知の樹脂材料等で構成される熱収縮チューブ610を配置する。熱収縮チューブ610は、先端部材200とチューブ体140の接合箇所(先端部材200の基端部付近とチューブ体140の先端部付近)を覆うように配置する。
次に、作業者等は、熱収縮チューブ610の外周側から熱を付与して、熱収縮チューブ610を収縮させる。熱収縮チューブ610に熱を付与して収縮させると、先端部材200およびチューブ体140が溶融して、先端部材200の基端部とチューブ体140の先端部との間の段差を埋める樹脂の流れRf1が生じる。
図8(B)に示すように、先端部材200の基端部とチューブ体140の先端部とが溶融して融着した部分には、先端部材200とチューブ体140とを固定する遷移領域130Aが形成される。
以上の手順により、先端部材200とチューブ体140とが固定された内側シャフト130を製造することができる。なお、熱収縮チューブ610は、先端部材200とチューブ体140を融着する作業に使用した後、適宜取り外す。
次に、作業者等は、図9(A)に示すように、バルーン300の先端部301を遷移領域130A付近に配置する。
次に、作業者等は、バルーン300の先端部301と遷移領域130Aを覆うように熱収縮チューブ620を配置する。
次に、作業者等は、熱収縮チューブ620の外周側から熱を付与して、熱収縮チューブ620を収縮させる。熱収縮チューブ610に熱を付与して収縮させると、バルーン300の先端部301が溶融して、バルーン300の構成材料が先端側に流れ込む樹脂の流れRf2が生じる。
図9(B)に示すように、バルーン300の先端部301は、遷移領域130Aと融着し、先端側固定領域310を形成する。以上の作業により、チューブ体140、先端部材200、およびバルーン300を固定することができる。
以下説明は省略するが、作業者等は、バルーン300と外側シャフト110との固定(接合)作業およびシャフト100へのハブ400の取り付け作業等を適宜実施することにより、バルーンカテーテル10を製造することができる。
以上のように本実施形態に係るバルーンカテーテル10は、内腔115を備える外側シャフト110と、外側シャフト110の内腔115に配置され、かつ、ガイドワイヤWが挿通可能なガイドワイヤルーメン135を形成する内側シャフト130と、外側シャフト110と内側シャフト130に固定されたバルーン300と、を備えている。内側シャフト130は、第1内腔145を有するチューブ体140と、チューブ体140の先端側に配置され、かつ、チューブ体140の材料よりも柔軟な材料で構成された第2内腔205を有する先端部材200と、を有している。また、バルーン300は、内側シャフト130に対する固定箇所を構成する先端側固定領域310を有し、先端部材200の第2内腔205の軸心c1は、チューブ体140の先端部における第1内腔145の軸心c1と同軸上にある。さらに、先端部材200は、軸直交断面において、バルーン300の先端側固定領域310よりも先端側で、第2内腔205を形成する先端部材200の肉厚に偏りがある。
上記バルーンカテーテル10が備える先端部材200は、バルーン300の先端側固定領域310よりも先端側において、先端部材200の肉厚に偏りがある。このため、バルーンカテーテル10は、屈曲した状態のガイドワイヤWに沿わせて移動する際、先端部材200の肉厚が薄く形成された部分(肉薄部230)がガイドワイヤWの屈曲に応じて曲がり易くなり、ガイドワイヤWに対するバルーンカテーテル10の追従性が向上する。また、バルーンカテーテル10は、チューブ体140の先端部における第1内腔145の軸心c1と先端部材200の第2内腔205の軸心c2とが同軸上にあるため、内側シャフト130に挿入されたガイドワイヤWは、内側シャフト130のガイドワイヤルーメン135を円滑に移動できる。
また、内側シャフト130は、先端部材200とチューブ体140の境界部に遷移領域130Aを有している。先端部材200は、軸直交断面において、先端部材200の肉厚が第1の肉厚で形成された第1領域210aと、第1領域210aと先端部材200の第2内腔205を挟んで対向し、かつ、先端部材200の肉厚が第1の肉厚よりも小さい第2の肉厚で形成された第2領域210bと、を有している。第1領域210aは、遷移領域130Aにおいて、チューブ体140の先端部の外表面を覆っており、第2領域210bは、遷移領域130Aにおいて、チューブ体140の先端部により覆われている。
上記のように、チューブ体140の遷移領域130Aでは、第1領域210aがチューブ体140の先端部の外表面を覆った状態で固定されているため、遷移領域130Aにおける先端部材200とチューブ体140との固定力(融着力)を高めることができる。さらに、チューブ体140の遷移領域130Aでは、第2領域210bがチューブ体140の先端部により覆われた状態で固定されているため、遷移領域130Aにおける先端部材200とチューブ体140との固定力(融着力)をより一層高めることができる。
また、先端側固定領域310は、遷移領域130Aに少なくとも固定されている。第2領域210bにおける先端側固定領域310の先端310bは、第1領域210aにおける先端側固定領域310の先端310aよりも先端側まで延在している。
上記のように、第2領域210bにおける先端側固定領域310の先端310bは、遷移領域130Aに固定されているため、遷移領域130Aにおいては、チューブ体140、先端部材200、バルーン300の各々が一体的に固定されている。このため、バルーンカテーテル10は、遷移領域130Aにおいて、内側シャフト130の物性が大きく変化するのを防止でき、遷移領域130Aを起点にして内側シャフト130に破損が生じるのを防止できる。また、第2領域210bにおける先端側固定領域310の先端310bは、先端部材200の肉厚が薄く形成された部分(肉薄部230)に向けて延在しているため、肉薄部230を先端側固定領域310により保護することができ、肉薄部230に折れやキンク等が生じるのを防止できる。
また、第2領域210bにおける先端側固定領域310の先端部(先端310bを含む一定の範囲)は、先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している。このため、先端側固定領域310は、内側シャフト130の遷移領域130Aを覆いつつ、先端側固定領域310の先端側に向けてバルーンカテーテル10の先端部における物性の変化を緩やかにするため、先端部材200に折れやキンク等が発生するのを好適に防止できる。
また、第1領域210aの基端部は、基端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有しており、第1領域210aにおける先端側固定領域310の先端部(先端310aを含む一定の範囲)は、第1領域210aの基端部のテーパー形状に沿って先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している。このため、第1領域210aは、先端側固定領域310との接触面積を広く確保することができ、先端部材200とチューブ体140との間の固定力を高めることができる。また、上記の構成により、第1領域210aと先端側固定領域310が固定された部分の物性は、軸方向において緩やかに変化するため、内側シャフト130に折れやキンク等が発生するのを好適に防止できる。
また、チューブ体140の先端141bから先端側固定領域310の先端310bまでの距離L1は、先端側固定領域310の先端310bから先端部材200の先端までの距離L2よりも長い。このような構成よれば、チューブ体140の先端141bは、先端部材200のより先端側まで延在するため、先端部材200が湾曲する際の起点の位置が先端側に遷移する。これにより、先端部材200は、より先端側でガイドワイヤWに追従するように湾曲するため、先端側でガイドワイヤWとの間に隙間が形成されるのをより確実に防止できる。このため、バルーンカテーテル10は、ガイドワイヤWに対する追従性がより一層向上したものとなる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るバルーンカテーテルを説明したが、本発明は特許請求の範囲の記載に基づいて種々改変することができ、説明した各実施形態の内容のみに限定されることはない。
例えば、先端部材、チューブ体、バルーンの先端部(先端側固定領域)の具体的な形状や、上記各部材を固定する固定位置等は、図示により説明されたものに限定されることはない。例えば、チューブ体や先端部材の軸直断面における外形形状は、円形に限定されることはなく、矩形や楕円形等であってもよい。
また、例えば、バルーンカテーテルは、いわゆるオーバーザワイヤ型のバルーンカテーテルとして構成することも可能である。
10 バルーンカテーテル、
100 シャフト、
105 ガイドワイヤポート、
110 外側シャフト、
115 内腔、
130 内側シャフト、
135 ガイドワイヤルーメン、
130A 遷移領域、
140 チューブ体、
141a 第1領域側の先端、
141b 第2領域側の先端、
145 第1内腔、
200 先端部材、
205 第2内腔、
210a 第1領域、
210b 第2領域、
220 肉厚部、
230 肉薄部、
300 バルーン、
310 先端側固定領域(内側シャフトに対する固定箇所)、
310a 第1領域における先端側固定領域の先端、
310b 第2領域における先端側固定領域の先端、
400 ハブ、
W ガイドワイヤ、
c1 第1内腔の軸心、
c1’ チューブ体の軸直交断面上における高さ寸法の中心、
c2 第2内腔の軸心、
c2’ 先端部材の軸直交断面上における高さ寸法の中心、
t1 肉厚部の肉厚、
t2 肉薄部の肉厚、
L1 チューブ体の先端から先端側固定領域の先端までの距離、
L2 先端側固定領域の先端から先端部材の先端までの距離。

Claims (6)

  1. 内腔を備える外側シャフトと、
    前記外側シャフトの内腔に配置され、かつ、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを形成する内側シャフトと、
    前記外側シャフトと前記内側シャフトに固定されたバルーンと、を備え、
    前記内側シャフトは、第1内腔を有するチューブ体と、前記チューブ体の先端側に配置され、かつ、前記チューブ体の材料よりも柔軟な材料で構成された第2内腔を有する先端部材と、を有し、
    前記バルーンは、前記内側シャフトに対する固定箇所を構成する先端側固定領域を有し、
    前記第2内腔の軸心は、前記チューブ体の先端部における前記第1内腔の軸心と同軸上にあり、
    前記先端部材は、前記内側シャフトの軸方向に対して垂直な断面において、前記先端側固定領域よりも先端側で前記第2内腔を形成する前記先端部材の肉厚に偏りがある、バルーンカテーテル。
  2. 前記内側シャフトは、前記先端部材と前記チューブ体の境界部に遷移領域を有し、
    前記先端部材は、前記内側シャフトの軸方向に対して垂直な断面において、前記先端部材の肉厚が第1の肉厚で形成された第1領域と、前記第1領域と前記第2内腔を挟んで対向し、かつ、前記先端部材の肉厚が前記第1の肉厚よりも小さい第2の肉厚で形成された第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記遷移領域において、前記チューブ体の先端部の外表面を覆っており、
    前記第2領域は、前記遷移領域において、前記チューブ体の先端部により覆われている、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記先端側固定領域は、前記遷移領域に少なくとも固定され、
    前記第2領域における前記先端側固定領域の先端は、前記第1領域における前記先端側固定領域の先端よりも先端側まで延在している、請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記第2領域における前記先端側固定領域の先端部は、先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している、請求項2または請求項3に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記第1領域の基端部は、基端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有しており、
    前記第1領域における前記先端側固定領域の先端部は、前記第1領域の基端部のテーパー形状に沿って先端側に向けて肉厚が減少するテーパー形状を有している、請求項2〜4のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
  6. 前記チューブ体の先端から前記先端側固定領域の先端までの距離は、前記先端側固定領域の先端から前記先端部材の先端までの距離よりも長い、請求項1〜5のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
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