JP2020036492A - モータ - Google Patents

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Kaoru Sudo
薫 須藤
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力 青島
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Abstract

【課題】ロータの回転位相を検出する素子を1つのパッケージ内に収納したICを構成した場合、ロータの直径や極数の異なるモータにも転用しても、ICの組み付け角度を調節することで使用できるモータを提供すること。【解決手段】周方向にn分割して異なる極に交互にピッチCにて多極着磁された第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bからなるマグネットを具えた回転可能なロータ3と、第1のコイル4と、第2のコイル5と、第1の磁極部6aを備えた第1のヨーク6と、第2の磁極部7aを備えた第2のヨーク7と、マグネットの回転位相を検出し、ピッチLで配置された第1の検出素子10a、第2の検出素子10bを持つ検出手段とを備え、第1の検出素子は、着磁層の磁極中心位置に配置され、第2の検出素子は、着磁層の磁極の切り替わりに位置に配置されている事を特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は位置検出手段を具えたモータに関する。
ステッピングモータは小型、高トルク、高寿命といった特徴を有し、開ループ制御で容易にデジタル的な位置決め動作が実現できる。このため、カメラや光ディスク装置などの情報家電、プリンタやプロジェクタ等のOA機器などに広く用いられている。
しかし、高速回転時やモータへの負荷が多いときや高速回転を行なおうとしたときに、モータが脱調してしまうという問題や、ブラシレスモータやDCモータに比べて効率が低いという問題があった。
この問題を解決するために、ステッピングモータにエンコーダを取り付け、ロータの位置にあわせて通電を切り換える、いわゆるブラシレスDCモータの動作を行なわせることで脱調を防ぐことが知られている(特許文献1および2参照)。これは、モータに内蔵された非接触式センサにより得られる信号を速度に応じて進相させた信号によってコイルに流す電流を切り換えることで電流の立ち上がり遅れをカバーし、高速運転を可能にしている。
図9は、特許文献1および2に開示されているモータのコイルへ一定電流を流したときのロータに働くトルクを示している。2つのコイルそれぞれに正方向、逆方向の電流を流すことができるので、4種類のトルク曲線が出現する。これらはそれぞれほぼ正弦波状の波形であり、電気角で90°の位相差をもっている。なお、ここで電気角とは、この正弦波の1周期を360°として表わしたものであり、ロータの極数をnとすると、機械角は、電気角×2/nとなる。
モータを回転させるときには、コイルへの通電を理想的に順次切り換えていくことで図9(a)の太線で示すT1のようなトルクを得ることができ、常に高いトルクを得ることができる。このとき、コイルへの通電を切り換えるタイミングは検出素子からの信号によって決めている。2つの検出素子の間隔を電気角で90°になるように配置することで、最も効率の良いタイミングで通電を切り換えることができる。
特開平06−067259号公報 特開2002−359997号公報 特開2014−128143号公報 ところが、検出素子の取り付け位置に誤差があると、図9(b)のT2のようにトルク曲線が崩れ、モータの効率が低下する。このため、モータを組み立てる際に検出素子の取り付け位置を調整する工程が必要になる為、コストアップや品質低下の要因となっていた。
上記の特許文献3に開示されているモータでは、周方向にn分割して異なる極に交互に多極着磁されたマグネットを具えた回転可能なロータと、第1のコイルと、第2のコイルと、前記ロータの外周面に隙間を持って対向し、第1のコイルに励磁される第1の磁極を備えた第1のヨークと、前記ロータの外周面に隙間を持って対向し第1ヨークとマグネット間の相対位相とは異なる位相で配置され第2のコイルに励磁される第2の磁極を備えた第2のヨークと、マグネットの外周面に対向する位置にマグネットの回転位相を検出する第1、第2の検出素子 を備えマグネットの回転速度を検出するとともに該第1、第2の検出素子の出力を選択的に検出し、それらの出力結果に応じて第1のコイルと、第2のコイルの通電方向を切り換え、モータを脱調することなく回転駆動する駆動装置が開示されている。
上記特許文献3に開示されている駆動装置では、第1の検出素子及び第2の検出素子の位置精度は重要であり、組み立て時の精度によって駆動装置の性能が左右される。そのため、1つのICパッケージ内に2つもしくは複数の検出素子を配置する場合には、そのパッケージと第1のヨーク、第2のヨークとマグネットの関係性を保つようにパッケージを正確に位置決め固定できる構造とすることが、組み立ての簡易性や性能のばらつきの抑制という面で合理的である。図10は、その構成例をマグネットとヨーク及び検出素子の位置関係を展開図で示しており、これを用いて説明する。
しかしながら、第1の検出素子10a及び第2の検出素子10bを1つのパッケージ内に収納したICを構成した場合、そのICをモータ或いはロータの直径、極数が異なるモータにも転用して使用する事ができなくなる。
なぜなら、ICの検出素子のピッチとマグネットの磁極のピッチが合わず、設計通りのコイル印加電圧が切り替わらず、意図した回転数が得られなくなる。
また、モータを小型化していくと第1の検出素子10a及び第2の検出素子10bと各ヨーク6、7との距離(t1やt2)も近距離に配置せざるを得なくなり、各ヨークの漏れ磁束が励磁切り換え時に第1の検出素子10a及び第2の検出素子10bに影響を及ぼし、更に各ヨーク6、7の励磁状態判別に影響を及ぼすことがある。
そこで、本発明の目的は、ロータ3の回転位相を検出する素子を1つのパッケージ内に収納したICを構成した場合、そのICがロータ3の直径や極数の異なるモータにも転用しても、ICの組み付け角度を調節することで使用できる事を可能にしたモータを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るモータは、
周方向にn分割して異なる極に交互にピッチCにて多極着磁された第1の着磁層と該第1の着磁層に対し、Dだけずらして周方向にn分割して異なる極に交互にピッチCにて多極着磁された第2の着磁層からなるマグネット2を具えた回転可能なロータと、第1のコイルと、第2のコイルと、前記ロータの第1の着磁層の外周面に隙間を持って対向し、第1のコイルに励磁される第1の磁極部を備えた第1のヨークと、
前記ロータの第2の着磁層の外周面に隙間を持って対向し、第1のヨークとマグネット間の相対位相とは異なる位相で配置され第2のコイルに励磁される第2の磁極部を備えた第2のヨークと、
マグネットの回転位相を検出し、ピッチLで配置された第1の検出素子、第2の検出素子を持つ検出手段と、を備え
前記第1の検出素子は、前記着磁層の磁極中心位置に配置され、前記第2の検出素子は、前記着磁層の磁極の切り替わりに位置に配置され
C/2=D
に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ロータの直径やロータマグネットの極数が異なっても、同一の検出素子で組み立て可能であり、脱調を発生しないモータを提供することができる。
また、検出素子はヨークからの漏れ磁束による影響を受けなくなり、設計通りのコイル印加電圧で切り替わり、意図した回転数が得られるモータを提供することができる。
本発明の実施形態に係るモータの外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータの断面図である。 本発明の実施形態に係るマグネットとヨーク及び検出素子の位相関係を示す展開図である。 本発明の実施形態に係るマグネットとヨーク及び検出素子の位相関係を示すモータの軸垂直方向断面図である。 ロータの回転角度とモータのトルクとの関係図である。 モータのコイルへ一定電流を流したときのロータに働くトルクを示している。 本発明の実施形態2に係るマグネットとヨーク及び検出素子の位相関係を示す展開図である。 モータのコイルへ一定電流を流したときのロータに働くトルクを示している。 従来例のマグネットとヨーク及び検出素子の位置関係を示す展開図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明で提案するモータについて、図を参照しながら説明する。図1は、本発明で提案するモータの分解斜視図である。図2は、本発明で提案するステッピングモータの構成をあらわす組み立て斜視図である。なお、説明のため、一部の部品を破断して示している。図3は本実施例の断面図である。
ロータ3は、マグネット2を備え、円筒形状に形成され、外周面を周方向に分割して、異なる極に交互に多極着磁されている。本実施形態では、8分割すなわち8極に着磁されている。なお、8極に限らず、4極や12極に着磁してもよい。
マグネット2の外周の円筒部は、周方向にn等分割されて交互に異なる極にピッチCにて多極着磁されている第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bが形成されている。本実施例では第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bは電気角として90度位相がずれて構成されている。言い換えれば、ずらし量をDとすると、
C/2=D
の関係にある。
また本実施例ではn=8すなわち第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bともに8極に着磁されている。
本実施例では、8極に着磁されているので着磁角Pは、機械角で45度である。8極着磁の場合、電気角360度は機械角2極分90度に相当するので第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bは機械角として22.5度位相がずれて構成されている。
第1のコイル4は、マグネット2の軸方向の一端に配置されている。第1のヨーク6は、軟磁性材料で、マグネット2の外周面に隙間を持って対向して形成されている。また、第1のヨーク6は、円環状の本体部から軸方向に延出され、周方向に所定の間隔で配置された複数の第1の磁極部6aを備えている。第1の磁極部6aは、第1のコイル4に通電されることで励磁される。磁極部6aは前記マグネット2の第1の着磁層2Aの外周面に隙間を持って対向している。
第1の内ヨーク8は、軟磁性材料で前記第1のコイル4の内径部を通って、前記第1のヨーク6に8a部で固定される。第1の内ヨーク8は円筒磁極部8bがマグネット2の第1の着磁層2Aの内径部に隙間を持って対向し前記第1のコイル4より円筒磁極部8bが励磁される。円筒磁極部は主として前記第1の磁極部6aに対向する部分が、前記第1の磁極部6aの励磁される極性と逆の極性に励磁される。
第2のコイル5は、マグネット2の第1のコイル4が取り付けられた軸方向の一端と反対側の他端に配置されている。第2のヨーク7は、軟磁性材料で、マグネット2の外周面に隙間を持って対向して形成されている。また、第2のヨーク7は、円環状の本体部から軸方向に延出され、周方向に所定の間隔で配置された複数の第2の磁極部7aを備えている。第2の磁極部7aは、第2のコイル5に通電されることで励磁される。第2の磁極部7aは前記マグネット2の第2の着磁層2Bの外周面に隙間を持って対向している。
第2の内ヨーク9は、軟磁性材料で前記第2のコイル5の内径部を通って、前記第2のヨーク7に内ヨーク9a部が固定される。
第2の内ヨーク9は円筒磁極部9bがマグネット2の第2の着磁層2Bの内径部に隙間を持って対向し前記第2のコイル5より円筒磁極部9bが励磁される。円筒磁極部は主として前記第2の磁極部7aに対向する部分が、前記第2の磁極部7aの励磁される極性と逆の極性に励磁される。マグネット2と一体的に構成されるロータ3と、第1の内ヨーク8の8c部と第2の内ヨーク9の9c部は、回転可能に嵌合している。第1の磁極部6aと第2の磁極部7aに励磁される極(N極、S極)を切り換えることで、ロータ3に与えるトルクを変化させることができる。
ロータ回転検出部10は、第1磁気センサ(第1の検出素子)10a、第2磁気センサ(第2の検出素子)10bの検出手段で構成され、第1磁気センサ10aと第2磁気センサ10bが同一パッケージ内に間隔Lをもって配置される。各検出素子は、それぞれマグネット2の磁束を検出するホール素子であり、前記ロータ回転検出部10は、モータカバー12の側面に位置決め穴12bで位置決め固定される。
モータカバー12は、非磁性材料で内径部12aには、第1の磁極部6aと第2の磁極部7aとがマグネット2の着磁位相に対して電気角で略90度ずれて配置されるように第1のヨーク6と第2のヨーク7を嵌合しこれらを所定の相対位置に固定する。
本実施例では前記第1のヨーク6の磁極部6aと前記第2のヨーク7の磁極部7aとが向き合う位相で固定されている。
図4は第1のヨーク6、第2のヨーク7、マグネット2の第1の着磁層2A、第2の着磁層2B、および検出素子の位相関係を展開図で示しており、これを説明する。モータカバー12は第1のヨーク6の第1の磁極部6aと第2のヨーク7の第2の磁極部7aとがマグネット2の着磁位相に対して電気角度で90度ずれて配置されるように第1のヨーク6と第2のヨーク7を固定保持する。nを着磁極数とすると
電気角α度×2/n=機械角β度
なので、本実施例のマグネット2の着磁は8極ならば、電気角度90度で機械的角度は22.5度となる。
マグネット2は第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bからなりそれぞれの着磁層は周方向にn分割(本実施例ではn=8)して異なる極に交互に多極着磁されている。第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bは電気角として90度の位相がずれて構成されているので、結果として第1のヨーク6の第1の磁極部6aと第2のヨーク7の第2の磁極部7aとは、お互いに向き合う位相即ち第1のヨーク6を基準として、第2のヨーク7の位相は0度の機械角となって、前記第1の磁極部6aと前記第2の磁極部7aとが向き合う位相で固定されている。
第1磁気センサ10aは、第2の着磁層2Bの外周面に対向する位置に配置され第2の着磁層2Bの位相を検出できるようになっている。第2磁気センサ10bは、第1の着磁層2Aの外周面に対向する位置に配置され、第1の着磁層2Aの位相を検出できるようになっている。
第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bとは上述したように、電気角90度位相がずれて構成されているので第1検出素子10aは第2の着磁層2Bの位相を検出することで、第1の着磁層2Aの電気角90度位相がずれた位置を検出することになる。
同様に第2磁気センサ10bは、第1の着磁層2Aの位相を検出することで第2の着磁層2Bの電気角90度位相がずれた位置を検出することになる。
マグネット2と一体的に構成されたロータ3、第1のコイル4、第2のコイル7、第1のヨーク6、第2のヨーク7などの構造は、本出願人が特開平09−331666として提案したものと同じである。したがって、第1磁気センサ10a、第2磁気センサ10bの出力結果に依存しない通常のステッピングモータとしての駆動も可能である。
本モータは、第1のコイル4と第1のヨーク6と、複数の第1の磁極部6aと第1の内ヨーク8と、対向するマグネット2の第1の着磁層2Aからなる磁気回路で第1のステータユニットを構成される。
第2のコイル5と第2のヨーク7と複数の第2の磁極部7aと第2の内ヨーク9と対向するマグネット2の第2の着磁層2Bからなる磁気回路で第2のステータユニットが構成される。
図5は、ヨーク、検出素子およびマグネットの位相関係を示すモータの軸直角方向の断面図を示しており、これを用いて説明する。
上段はA−A断面、下段はそのときのB−B断面である。モータカバー12は省略している。なお、図5において、ロータの着磁された極の中心Q1と第1の磁極部6aとの距離と、Q1と第2の磁極部7aとの距離が同じになるロータ位相になっている。この状態をロータの初期状態とし、電気角0°とする
この図5(a)から時計回りに回転させるときには第2のコイル5は第2磁気センサ10bがN極を検出しているときには、第2のヨーク7をS極に励磁するようになっており、第2磁気センサ10bがS極を検出しているときには第2のヨーク6をN極に励磁するようになっている。
第1のコイル4は第1磁気センサ10aがS極を検出しているときには第1のヨーク6をS極に励磁するようになっており第1磁気センサ10aがN極を検出しているときには、第1のヨーク6をN極に励磁するようになっている。
図5(b)の状態では、第1のコイル4が、どの状態であれマグネット2は右回転を行う。右回転を行うと第1磁気センサ10aがS極を検知するため第1のヨーク6をS極に励磁するようになって図5(c)の位置に回転する。
図5(c)の状態になると、第2磁気センサ10bがS極を検知するため第2のヨーク7をN極に励磁するようになって、図5(d)の位置に回転する。
図5(d)の状態になると第1磁気センサ10aがN極を検知するため第1のヨーク6をN極に励磁するようになって図5(a)の位置に回転する。
以後、同様な動きを繰り返して回転していく。
第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bとは、上述したように電気角90度位相がずれて構成されているので第1磁気センサ10aは第2の着磁層2Bの位相を検出することで第1の着磁層2Aの電気角90度位相がずれた位置を検出する。同様に第2磁気センサ10bは第1の着磁層2Aの位相を検出することで第2の着磁層2Bの電気角90度位相がずれた位置を検出する。
ロータ3が右回転していく場合、ロータ3の着磁された第1の着磁層2Aの極の中心Q1が第1の磁極部6aの中心とぴったり対向したロータの位相(図5(a)、図5(c)に示す)において、第2の着磁層2Bに対向している第1磁気センサ10aは、マグネット2のS極とN極の境界線を検知可能になるように配置されている。
つまり、第2磁気センサ10bは第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bのずれ角(機械角22.5度)と着磁角Pの半分の角度(着磁極の中心から極の境目までの角度 機械角で22.5度)の合計の機械角45度(電気角で180度)だけ第1の磁極部6aとは離れた位置に配置されている。
第1の磁極部6aは機械角90度(電気角360度)毎に配置されており、第2の磁極部7aも機械角90度(電気角360度)毎に配置されており、且つ第1の磁極部6aと第2の磁極部7aは同じ機械位相で向き合って配置されているため、機械角45度(電気角で180度)だけ第1の磁極部6aとは離れた位置に第2磁気センサ10bに配置され、第1の磁極部6a同士の中間位置且つ、第2の磁極部6b同士の中間位置即ちそれらの磁極部から最も離れた位置に配置される事から、コイル通電で励磁される磁極部6a、7aの磁力の影響を受けにくくなる。そのためマグネットの回転位相を正確に検出可能となっている。
同様に、第1磁気センサ10aは、以下のように配置されている。ロータ3が右回転していく場合、ロータ3の着磁された第2の着磁層2Bの極の中心Q2が第2の磁極部7aの中心とぴったり対向したロータの位相(図5(b)、図5(d)に示す)において、第1の着磁層2Aに対向している第2磁気センサ10bがマグネットのS極とN極の境界線を検知可能になるように配置されている。
つまり、第1磁気センサ10aは第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bのずれ角(機械角22.5度)と着磁角Pの半分の角度(着磁極の中心から極の境目までの角度 機械角で22.5度)の合計の機械角45度(電気角で180度)だけ第1の磁極部7aとは離れた位置に配置されている。
第1の磁極部6aは機械角90度(電気角360度)毎に配置されており、第2の磁極部7aも機械角90度(電気角360度)毎に配置されており、且つ第1の磁極部6aと第2の磁極部7aは同じ機械位相で向き合って配置されているため、機械角45度(電気角で180度)だけ第1の磁極部6aとは離れた位置に第1磁気センサ10aに配置され、第1の磁極部6a同士の中間位置、且つ第2の磁極部7a同士の中間位置即ちそれらの磁極部から最も離れた位置に配置される事から、コイル通電で励磁される磁極部6a、7aの磁力の影響を受けにくくなる。そのためマグネットの回転位相を正確に検出可能となっている。
また、第1磁気センサ10a、第2磁気センサ10bはマグネットの軸方向と平行に配置されている。
図6は、ロータ3の回転角度とモータトルクの関係を示すグラフであり、横軸は電気角を、縦軸はモータトルクを示す。モータトルクは、ロータを時計回りに回転させるトルクを正とする。
第1のコイル4に正方向の電流を流すと、第1のヨーク6の磁極部6aは、N極に磁化されるとする。第2のコイル5に正方向の電流を流すと、第2のヨーク7の磁極部7aは、N極に磁化されるとする。
図5(d)から図5(a)に回転する間、図5(e)の状態の位相を図6内にaとして示す。この状態では回転位相を保持する力は発生しているが、回転駆動力は発生していない。ちょうどロータ3のS極が第1のヨーク6と第2のヨーク7にひきつけられて釣り合った状態である。
この状態になった後に、第2のヨークの磁極部6aを切り替えてS極に励磁するとロータ3は、ロータ3の第1の着磁層2Aの着磁された極の中心Q1と第1の磁極部6aとの距離と第2の着磁層2Bの着磁された極の中心Q2と第2の磁極部7aとの距離が同じになる図5(a)に示すロータの位相になるまで回転する。
図5(e)に示すロータ位相と同様にこの状態では、回転位相を保持する力は発生しているが、回転駆動力は発生していない。ロータ3の第1の着磁層2AのS極が第1のヨーク6の磁極部3aにひきつけられ、ロータ3の第2の着磁層2BのN極が第2のヨーク7の磁極部7aにひきつけられ釣り合った状態である。
以後、同様に順番に第1のコイル4、第2のコイル5の通電方向を切り替えて、第1のヨーク6の磁極部6a、第2のヨーク7の磁極部7aの極性を切り替え、ロータ3を回転させていくことができる。このようなタイミングで切り替えることを電気進角0度での通電切り替えとする。これよりも早いタイミングで切り替えることを進角γ度で通電切り替えを行うとして定義する。
図7は、ロータ3の回転角を横軸とし、第1のコイル4および第2のコイル5の通電状態による発生トルクを縦軸にあらわした図である。横軸は電気角で表現している。
L1は第1のコイル4への通電が正、第2のコイル5への通電が正
L2は第1のコイル4への通電が正、第2のコイル5への通電が逆
L3は第1のコイル4への通電が逆、第2のコイル5への通電が逆
L4は第1のコイル4への通電が逆、第2のコイル5への通電が正
に通電した時の発生するトルクをしめす。
しかしながら、このようなタイミングでコイルの通電を切り替えていくと、通電を切り替える直前の位相では駆動トルクがきわめて小さくなっているため、回転位相とトルクの関係を図7(a)の斜線部と太線に示すようにモータの出力としては大きくならない。
そこで図5(e)で示す状態になる前の第2のヨーク7の磁極部7aがロータ3のN極を左回転方向への駆動力を発生させる前に通電を切り替える必要がある。
図5(a)の位相で通電を切り替えた時の発生する駆動トルクは図7(b)で示すように最大となる。このタイミングでの通電切り替えは、電気進角45度での通電切り替えである。
右回転駆動する場合、第1磁気センサ10aは第1のステータユニットに対し、電気進角45度の位置に配置、第2磁気センサ10bは第2のステータユニットに対し、電気進角45度の位置に配置する。
第1磁気センサ10aによりロータ3の回転位相を検出し、第1のコイル4の通電を切り替え、第2磁気センサ10bでは、ロータ3の回転位相を検出し、第2のコイル5の通電を切り替えると、図5(a)で示す状態になる前に、ロータ位相で通電が切り換えられるので大きな回転駆動力を発生することができる。
更に切り替えタイミングを早めて、図5(e)で示す状態でコイルの通電を切り替える電気進角90度の場合は図7(c)の斜線部で示すようになり、結果として進角0度と同様な結果となり大きな回転駆動力は得られない。逆回転の場合も同様に考えて、図5(e)の状態から左回転方向に駆動力を発生させる場合、第1磁気センサ10aは、第1のステータユニットに対し、電気進角45度の位置に配置されてあることになり、第2磁気センサ10bは、第2のステータユニットに対し電気進角45度の位置に配置されてあることになる。
第1磁気センサ10aにより、ロータ3の回転位相を検出し、第1のコイル4の通電を切り替え、第2磁気センサ10bにより、ロータ3の回転位相を検出し、第2のコイル5の通電を切り替えれば、図5(d)で示す状態になる前のロータ位相で通電が切り換えられるので大きな回転駆動力を発生することができる。
第1のコイル4の励磁状態を切り替える信号を出力する第1磁気センサ10a、は第2のヨーク7の磁極部7aの間に位置しており、第1のコイル4の通電を切り替えるタイミングでは、第2のコイル5の通電を切り替えないので通電による磁界の変化による影響を受けにくく誤動作をすることがない。同様に、第2のコイル5の励磁状態を切り替える信号を出力する第2磁気センサ10bは、第1ヨーク6の磁極部6aの間に位置しており、第2のコイル5の通電を切り替えるタイミングでは、第1のコイル4の通電を切り替えないので、通電による磁界の変化による影響を受けにくく誤動作をすることがない。
また、第1磁気センサ10a、第2磁気センサ10bは、マグネット2の軸方向と平行に配置されているので、第1磁気センサ10a及び第2磁気センサ10bを一つのパッケージ内に収納したICを構成した場合、そのICをモータ或いはロータの直径、極数が異なるモータにも転用して使用する事ができる。
以下、図8を参照して、本発明の第2の実施例による、モータ制御装置について説明する。図8は本発明の実施形態2に係るマグネット2とヨーク6、7及び検出素子10a、10bの位置関係を示す展開図である。
第2の実施例では、マグネット2の外周の円筒部は、周方向にn等分割されて交互に異なる極にピッチCにて多極着磁されている。本実施形態では、8分割すなわち8極に着磁されている。なお8極に限らず、4極や12極に着磁してもよい。
マグネット2の外周の円筒部は、周方向にn分割されて交互に異なる極にピッチCにて着磁されている第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bが形成されている。
本実施例では第1の着磁層2Aと第2の着磁層2Bは電気角として43.4度(機械角10.85°)ずれて構成されている。第1の着磁層2Aに対し、第2の着磁層2Bのずらし量をDとする。第1磁気センサ(10a)と第2磁気センサ(10b)のピッチをLとして配置する。第1磁気センサ(10a)と第2磁気センサ(10b)とを結ぶ直線と、ロータ3の第1の着磁層(2A)或いは第2の着磁層(2B)の周方向のなす角をαとすると、請求項2記載の関係式(C/2−D)=L×cosαが構成される。
例えば、マグネット2の第1の着磁層2Aの着磁ピッチ量Aは22.5度、対向する第2の着磁層2Bとのずらし量Dを10.85度とし、1パッケージに2個の磁気センサ10a、10bのピッチL0.8mmの場合には、請求項2の式(C/2−D)=L×cosαから、磁気センサ10の配置αは60度となる。
第1の実施例同様に、第1磁気センサ10a、及び第2磁気センサ10bを一つのパッケージ内に収納したICを構成した場合、そのICをモータ或いはロータの直径、極数が異なるモータにも転用して使用する事ができる。
機械角45度(電気角で180度)だけ、第2の磁極部7aとは離れて位置された第1磁気センサ10aは、第2の磁極部7a同士の中間位置即ちそれらの磁極部から最も離れた位置に配置される事になりコイル通電で励磁される磁極部6aの磁力の影響を受けにくくなる。そのためマグネット2の回転位相を正確に検出可能となっている。
機械角45度(電気角で180度)だけ第1の磁極部6aとは離れて位置された第2磁気センサ10bは、第1の磁極部6a同士の中間位置即ちそれらの磁極部から最も離れた位置に配置される事になりコイル通電で励磁される磁極部6aの磁力の影響を受けにくくなる。そのためマグネットの回転位相を正確に検出可能となっている。
実施例2では、第1の着磁層2Aと第2の着磁層のずらし量Dは電気角90°でなくても、請求項2の示す関係式に従って配置することで、実施例1と同様の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 モータ、2 マグネット、2A 第1の着磁層、2B 第2の着磁層、
3 ロータ、4 第1のコイル、5 第2のコイル、6 第1のヨーク、
6a 第1の磁極部、7 第2のヨーク、7a 第2の磁極部、
10 ロータ回転検出部、10a 第1の検出素子、10b 第2の検出素子、
12 モータカバー、12a 嵌合部、12b 位置決め穴

Claims (3)

  1. 周方向にn分割して異なる極に交互にピッチCにて多極着磁された第1の着磁層と該第1の着磁層に対し、Dだけずらして周方向にn分割して異なる極に交互にピッチAにて多極着磁された第2の着磁層からなるマグネット2を具えた回転可能なロータと、第1のコイルと、第2のコイルと、前記ロータの第1の着磁層の外周面に隙間を持って対向し、第1のコイルに励磁される第1の磁極部を備えた第1のヨークと、
    前記ロータの第2の着磁層の外周面に隙間を持って対向し、第1のヨークとマグネット間の相対位相とは異なる位相で配置され第2のコイルに励磁される第2の磁極部を備えた第2のヨークと、
    マグネットの回転位相を検出し、ピッチLで配置された第1の検出素子、第2の検出素子を持つ検出手段と、を備え
    前記第1の検出素子は、前記着磁層の磁極中心位置に配置され、前記第2の検出素子は、前記着磁層の磁極の切り替わりに位置に配置され、C/2=Dに構成されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記第1の検出素子と前記第2の検出素子とを結ぶ直線と、前記ロータの第1の着磁層或いは第2の着磁層の周方向のなす角をαとすると
    (C/2−D)=L×cosα
    となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. その出力状態により第1のコイルの通電を切り替える第1の検出手段と、その出力状態により第2のコイルの通電を切り替える第2の検出手段と、を備え、
    第1の検出手段は第2の着磁層に対向する位置に配置され、第2の検出手段は第1の着磁層に対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
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