JP2020022288A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020022288A
JP2020022288A JP2018145132A JP2018145132A JP2020022288A JP 2020022288 A JP2020022288 A JP 2020022288A JP 2018145132 A JP2018145132 A JP 2018145132A JP 2018145132 A JP2018145132 A JP 2018145132A JP 2020022288 A JP2020022288 A JP 2020022288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
storage hole
phase
reactor
current sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018145132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7073969B2 (ja
Inventor
弘洋 一条
Koyo Ichijo
弘洋 一条
優 山平
Yu Yamahira
優 山平
村上 達也
Tatsuya Murakami
達也 村上
和哉 竹内
Kazuya Takeuchi
和哉 竹内
健吾 持木
Kengo MOCHIKI
健吾 持木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018145132A priority Critical patent/JP7073969B2/ja
Publication of JP2020022288A publication Critical patent/JP2020022288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7073969B2 publication Critical patent/JP7073969B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】電流センサの電流検出精度の低下の抑制された電力変換装置。【解決手段】リアクトル315と、リアクトルを収納するケース330と、リアクトルと隣接配置される電流センサと、を有する。ケースに液状の冷媒を流すための流路333a,333bが形成され、リアクトルと電流センサとの間に流路の一部が位置している。【選択図】図4

Description

本明細書に記載の開示は、電流センサを備える電力変換装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、冷却器の冷却面にリアクトルと電流センサの設けられた電力変換装置が知られている。
特開2017−152612号公報
特許文献1に示される電力変換装置では、リアクトルと電流センサとが冷却面で並ぶ。そのために通電による発熱によってリアクトルで発生した熱輻射が電流センサに作用する。これにより電流センサの温度が上昇する。熱膨張によって、電流センサとこの電流センサの被検出対象との位置ずれが生じる虞がある。この結果、電流センサの電流検出精度が低下する虞がある。
そこで本明細書に記載の開示は、電流センサの電流検出精度の低下の抑制された電力変換装置を提供することを目的とする。
開示の1つは、リアクトル(314〜316)と、
リアクトルを収納するケース(330)と、
リアクトルと隣接配置される電流センサ(325〜327)と、を有し、
ケースに液状の冷媒を流すための流路(333,333a,333b)が形成され、
リアクトルと電流センサとの間に流路の一部が位置している。
これによれば、通電による発熱によってリアクトル(314〜316)で発生した熱輻射の電流センサ(325〜327)への作用が、流路(333,333a,333b)を流れる冷媒によって抑制される。これにより電流センサ(325〜327)の電流検出精度の低下が抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
車載システムを示す回路図である。 第1実施形態に係るコンバータの上面図である。 第1実施形態に係るコンバータの下面図である。 図2および図3に示すIV−IV線に沿う断面図である。 第2実施形態に係るコンバータの下面図である。 第3実施形態に係るコンバータの下面図である。 コンバータの変形例を示す上面図である。 コンバータの変形例を示す下面図である。 コンバータの変形例を示す回路図である。 コンバータの変形例を示す回路図である。 コンバータの変形例を示す上面図である。 コンバータの変形例を示す下面図である。 コンバータの変形例を示す断面図である。 コンバータの変形例を示す下面図である。 コンバータの変形例を示す下面図である。 コンバータの変形例を示す下面図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
<車載システム>
先ず、図1に基づいて電力変換装置300の設けられる車載システム100を説明する。この車載システム100は電気自動車用のシステムを構成している。車載システム100は、バッテリ200、電力変換装置300、および、モータ400を有する。
また車載システム100は図示しない複数のECUを有する。これら複数のECUはバス配線を介して相互に信号を送受信している。複数のECUは協調して電気自動車を制御している。複数のECUの制御により、バッテリ200のSOCに応じたモータ400の回生と力行が制御される。SOCはstate of chargeの略である。ECUはelectronic control unitの略である。
なお、ECUは、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムおよびデータを記憶する記憶媒体としての少なくとも1つのメモリ装置(MMR)と、を有する。ECUはコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体はコンピュータで読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供され得る。以下、車載システム100の構成要素を個別に概説する。
バッテリ200は複数の二次電池を有する。これら複数の二次電池は直列接続された電池スタックを構成している。この電池スタックのSOCがバッテリ200のSOCに相当する。二次電池としてはリチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、および、有機ラジカル電池などを採用することができる。
電力変換装置300はバッテリ200とモータ400との間の電力変換を行う。電力変換装置300はバッテリ200の直流電力をモータ400の力行に適した電圧レベルの交流電力に変換する。電力変換装置300はモータ400の発電(回生)によって生成された交流電力をバッテリ200の充電に適した電圧レベルの直流電力に変換する。電力変換装置300については後で詳説する。
モータ400は図示しない電気自動車の出力軸に連結されている。モータ400の回転エネルギーは出力軸を介して電気自動車の走行輪に伝達される。逆に、走行輪の回転エネルギーは出力軸を介してモータ400に伝達される。
モータ400は電力変換装置300から供給される交流電力によって力行する。これにより走行輪への推進力の付与が成される。またモータ400は走行輪から伝達される回転エネルギーによって回生する。この回生によって発生した交流電力は、電力変換装置300によって直流電力に変換されるとともに降圧される。この直流電力がバッテリ200に供給される。また直流電力は電気自動車に搭載された各種電気負荷にも供給される。
<電力変換装置>
次に電力変換装置300を説明する。電力変換装置300はコンバータ310とインバータ370を備えている。コンバータ310はバッテリ200の直流電力をモータ400の力行に適した電圧レベルに昇圧する。インバータ370はこの直流電力を交流電力に変換する。この交流電力がモータ400に供給される。またインバータ370はモータ400で生成された交流電力を直流電力に変換する。コンバータ310はこの直流電力をバッテリ200の充電に適した電圧レベルに降圧する。
図1に示すようにコンバータ310は第1電力ライン301と第2電力ライン302を介してバッテリ200と電気的に接続されている。コンバータ310は第3電力ライン303と第4電力ライン304を介してインバータ370と電気的に接続されている。
第1電力ライン301はバッテリ200の正極に接続されている。第2電力ライン302はバッテリ200の負極に接続されている。これら第1電力ライン301と第2電力ライン302に第1平滑コンデンサ305が接続されている。第1平滑コンデンサ305の有する2つの電極のうちの一方が第1電力ライン301に接続され、他方が第2電力ライン302に接続されている。
第3電力ライン303と第4電力ライン304には、後述のコンバータ310の備える3相のレグと第2平滑コンデンサ306が接続されている。第2平滑コンデンサ306の有する2つの電極のうちの一方が第3電力ライン303に接続され、他方が第4電力ライン304に接続されている。コンバータ310の構成については後で詳説する。
インバータ370は第3電力ライン303と第4電力ライン304との間で並列接続された3相以上のレグを有する。これら3相以上のレグそれぞれは直列接続された2つのスイッチ素子を有する。これら2つのスイッチ素子の間の中点にバスバーが接続されている。このバスバーがモータ400のステータコイルと電気的に接続されている。インバータ370の構成についてはその説明と図示を省略する。
<コンバータの回路構成>
図1に示すようにコンバータ310は、X相レグ311、Y相レグ312、Z相レグ313、X相リアクトル314、Y相リアクトル315、および、Z相リアクトル316を有する。またコンバータ310はX相給電バスバー319、Y相給電バスバー320、Z相給電バスバー321、X相連結バスバー322、Y相連結バスバー323、および、Z相連結バスバー324を有する。コンバータ310はX相電流センサ325、Y相電流センサ326、および、Z相電流センサ327を有する。
このように本実施形態のコンバータ310は、X相〜Z相の3相のレグ、リアクトル、給電バスバー、連結バスバー、および、電流センサを備える。これら3相の構成要素は、上記のECUおよび図示しないゲートドライバによって各層独立して駆動制御される。若しくは、ECUおよびゲートドライバによって3相の構成要素は同調して駆動制御される。なお図1では、給電バスバーと連結バスバーを明示するために、これらをほかの線よりも太くして図示している。
X相レグ311〜Z相レグ313それぞれは、ハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318、および、ハイサイドダイオード317aとローサイドダイオード318aを有する。これらX相レグ311〜Z相レグ313それぞれは樹脂封止されてパッケージを構成している。これらX相レグ311〜Z相レグ313それぞれのパッケージが図2に模式的に示す冷却器350に収納されている。この冷却器350の内部に冷媒が流れる。これによりX相レグ311〜Z相レグ313それぞれの発熱が抑えられている。なお、冷却器350には上記のインバータ370の備えるレグが設けられてもよいし、設けられなくともよい。インバータ370の備えるレグも樹脂封止されてパッケージを構成している。
本実施形態では、ハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318としてnチャネル型のIGBTを採用している。図1に示すようにハイサイドスイッチ317のコレクタ電極が第3電力ライン303に接続されている。ハイサイドスイッチ317のエミッタ電極とローサイドスイッチ318のコレクタ電極とが接続されている。ローサイドスイッチ318のエミッタ電極が第4電力ライン304に接続されている。これによりハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318は第3電力ライン303から第4電力ライン304へ向かって順に直列接続されている。
また、ハイサイドスイッチ317のコレクタ電極にハイサイドダイオード317aのカソード電極が接続されている。ハイサイドスイッチ317のエミッタ電極にハイサイドダイオード317aのアノード電極が接続されている。これによりハイサイドスイッチ317にハイサイドダイオード317aが逆並列接続されている。
同様にして、ローサイドスイッチ318のコレクタ電極にローサイドダイオード318aのカソード電極が接続されている。ローサイドスイッチ318のエミッタ電極にローサイドダイオード318aのアノード電極が接続されている。これによりローサイドスイッチ318にローサイドダイオード318aが逆並列接続されている。
なお、これらハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318としては、IGBTではなくMOSFETを採用することもできる。採用するスイッチの種類としては特に限定されない。ただし、これらスイッチとしてMOSFETを採用する場合、上記のダイオードはなくともよい。
また、コンバータ310を構成する半導体素子は、Siなどの半導体、および、SiCなどのワイドギャップ半導体によって製造することができる。半導体素子の構成材料としては特に限定されない。
更に言えば、X相レグ311、Y相レグ312、および、Z相レグ313それぞれの有するスイッチの種類と構成材料が異なってもよい。例えば、X相レグ311の備えるスイッチがSiCから構成されるMOSFET、Y相レグ312とZ相レグ313それぞれの備えるスイッチがSiから構成されるIGBTであってもよい。
図1に示すように、X相リアクトル314はX相給電バスバー319を介して第1電力ライン301と接続されている。X相リアクトル314はX相連結バスバー322を介してX相レグ311のハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318との間の中点に接続されている。
同様にして、Y相リアクトル315はY相給電バスバー320を介して第1電力ライン301と接続されている。Y相リアクトル315はY相連結バスバー323を介してY相レグ312のハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318との間の中点に接続されている。
Z相リアクトル316はZ相給電バスバー321を介して第1電力ライン301と接続されている。Z相リアクトル316はZ相連結バスバー324を介してZ相レグ313のハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318との間の中点に接続されている。
X相レグ311〜Z相レグ313のハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318は上記のECUとゲートドライバによって開閉制御される。ECUは制御信号を生成し、それをゲートドライバに出力する。ゲートドライバは制御信号を増幅してスイッチのゲート電極に出力する。これによりECUはコンバータ310に入力される直流電力の電圧レベルを昇降圧する。
ECUは制御信号としてパルス信号を生成している。ECUはこのパルス信号のオンデューティ比と周波数を調整することで直流電力の昇降圧レベルを調整している。またECUはX相レグ311〜Z相レグ313のうちの駆動対象とするレグの数を選択することで昇降圧レベルを調整している。この昇降圧レベルはモータ400の目標トルクとバッテリ200のSOCに応じて決定される。
バッテリ200の直流電力を昇圧する場合、ECUはハイサイドスイッチ317とローサイドスイッチ318それぞれを交互に開閉する。これとは反対にインバータ370から供給された直流電力を降圧する場合、ECUはローサイドスイッチ318に出力する制御信号をローレベルに固定する。それとともにECUはハイサイドスイッチ317に出力する制御信号をハイレベルとローレベルに順次切り換える。
X相電流センサ325〜Z相電流センサ327はX相連結バスバー322〜Z相連結バスバー324に設けられる。X相電流センサ325〜Z相電流センサ327は、透過磁束を電気信号に変換する磁電変換部と、この磁電変換部を連結バスバーに固定する固定部と、を有する。
磁電変換部は、例えばホール素子や磁気抵抗効果素子などによって構成されたブリッジ回路を含有するICチップと、このICチップの搭載されたプリント基板と、を有する。固定部は、例えばプリント基板を収納する樹脂製のケースと、ケースに一体的に連結された導電性の中継バスバーと、を有する。
電流センサが上記の構成を備える場合、X相連結バスバー322〜Z相連結バスバー324それぞれは2つに分断されている。そして2つに分断された連結バスバーは上記の中継バスバーによって架橋される。これにより磁電変換部が連結バスバーに機械的に固定されるとともに、中継バスバーと連結バスバーそれぞれに共通の直流電流が流れる。この中継バスバーを流れる直流電流から発せられる被測定磁界が上記のブリッジ回路を透過する。ブリッジ回路は自身を透過した被測定磁界を電気信号に変換する。この電気信号が、連結バスバーを流れる電流としてECUに入力される。
上記のブリッジ回路を構成するホール素子や磁気抵抗効果素子は自身を透過する被測定磁界の成分に対して異方性を備える。すなわちホール素子や磁気抵抗効果素子は、例えば後述の横方向と縦方向の被測定磁界を電気信号に変換するが、高さ方向の被測定磁界を電気信号に変換しない性質を有する。そのためにブリッジ回路を構成するホール素子や磁気抵抗効果素子に横方向と縦方向の成分を有する被測定磁界が透過するように、磁電変換部と中継バスバーの相対位置が定められる。
磁電変換部と中継バスバーの相対位置は、上記の樹脂製のケースによって定められる。したがってケースが熱膨張すると、中継バスバーと磁電変換部の相対位置が変動する虞がある。この相対位置の変動によって、電流センサの電流検出精度が低下する虞がある。そのために電流センサの温度上昇は抑制されることが好ましい。この電流センサの温度上昇の抑制は、後述の流路333とそこを流れる冷媒とによってなされる。
なお上記構成とは異なり、電流センサの固定部がケースのみを有する場合、磁電変換部はケースによって連結バスバーに固定される。この構成では磁電変換部は連結バスバーから発せられる磁界を検出する。磁電変換部と連結バスバーの相対位置がケースによって定められる。
X相電流センサ325〜Z相電流センサ327の設けられるX相連結バスバー322〜Z相連結バスバー324それぞれは、図2に示す樹脂製の端子台360に収納される。端子台360には3相の連結バスバーを収納する複数の溝が形成されている。その溝を区画する壁が3相の連結バスバーの間に位置している。
<コンバータの機械的な構成>
次に、コンバータ310の構成を説明する。それに当たって、以下においては互いに直交の関係にある3方向を横方向、縦方向、および、高さ方向とする。
コンバータ310は上記した3相のレグ、リアクトル、給電バスバー、連結バスバー、および、電流センサの他に、これら3相の構成要素と第1平滑コンデンサ305を収納するケース330を有する。図2に示すようにケース330には、3相のレグを収納する冷却器350、および、3相の連結バスバーと電流センサを収納する端子台360も収納される。なお、ケース330に第2平滑コンデンサ306が収納されてもよいし、収納されなくともよい。収納される場合、第2平滑コンデンサ306は第1平滑コンデンサ305と隣接配置される。また上記したように冷却器350にはインバータ370の備えるレグが収納されてもよい。
ケース330は筐体331とカバー332を有する。筐体331とカバー332の形成材料はアルミニウムなどの金属である。筐体331は例えばアルミダイカストで製造される。カバー332は例えば金属板をプレス加工することで製造される。
筐体331にカバー332が溶接接合される。これにより筐体331とカバー332とによって後述の流路333が構成されている。
図2〜図4に筐体331の構成を模式的に示す。筐体331は、搭載壁334と、搭載壁334の搭載面334aの縁部から高さ方向に起立した側壁335と、を有する。側壁335は高さ方向まわりの周方向で環状を成している。この環状の側壁335によって囲まれた領域に、第1平滑コンデンサ305、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316、冷却器350、および、端子台360が設けられる。以下においては側壁335によって囲まれた領域を内空間と示す。
図示しないが、側壁335には、第1平滑コンデンサ305、冷却器350、および、端子台360それぞれをボルト止めするためのボルト孔が形成されている。第1平滑コンデンサ305、冷却器350、および、端子台360それぞれにもボルト孔が形成されている。第1平滑コンデンサ305、冷却器350、および、端子台360それぞれのボルト孔と側壁335のボルト孔とにボルトを通して締結する。これにより第1平滑コンデンサ305、冷却器350、および、端子台360それぞれは側壁335にボルト止めされている。
第1平滑コンデンサ305、冷却器350、および、端子台360それぞれは、側壁335にボルト止めされた状態で搭載面334aと高さ方向で離間している。図示しないが、第1平滑コンデンサ305と搭載面334aとの間、および、端子台360と搭載面334aとの間それぞれには伝熱性と絶縁性を備えるゲル状の伝熱材が設けられる。この伝熱材を介して第1平滑コンデンサ305と端子台360それぞれが搭載壁334と熱伝導可能になっている。なお、端子台360と搭載面334aとの間には上記の伝熱材がなくともよい。
図2および図4に示すように搭載壁334には、高さ方向に沿って内空間側に突起した台状壁部336が構成されている。この台状壁部336は、高さ方向に沿って搭載面334aから内空間側に離間した上壁337と、上壁337と搭載壁334とを一体的に連結する連結壁338と、を有する。連結壁338は高さ方向まわりで環状を成している。
上壁337の天面337aと連結壁338の内環状面338aが内空間側に位置している。内環状面338aは高さ方向まわりの周方向で環状を成している。内環状面338aは横方向で第1平滑コンデンサ305および端子台360それぞれと対向している。また内環状面338aは縦方向で冷却器350と対向している。
上壁337の天面337aの裏側の底面337bと、連結壁338の内環状面338aの裏側の外環状面338bは、流路333の一部を区画している。外環状面338bは高さ方向まわりの周方向で環状を成している。以下においてはこの外環状面338bによって囲まれた領域を外空間と示す。
上壁337には、天面337aから底面337bに向かう方向に凹んだ第1収納孔339、第2収納孔340、および、第3収納孔341が構成されている。上壁337における第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれを区画する部位の内空間側の内壁面337cは、リアクトルを収納するための収納空間を区画している。そして第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれの内壁面337cの裏側の外壁面337dは、流路333の一部を区画している。
図2に示すように第1収納孔339〜第3収納孔341にX相リアクトル314〜Z相リアクトル316が収納される。これら収納孔には図示しない樹脂材料がポッティングされる。この樹脂材料が固化することで、第1収納孔339〜第3収納孔341内にX相リアクトル314〜Z相リアクトル316それぞれが固定される。なおもちろんではあるが、リアクトルの収納孔に対する固定方法は上記例に限定されない。
これらX相リアクトル314〜Z相リアクトル316の収納される第1収納孔339〜第3収納孔341は縦方向に離間して並んでいる。そしてこれら3つの収納孔と冷却器350も縦方向に離間して並んでいる。また、第1平滑コンデンサ305と端子台360は横方向で離間して並んでいる。第1平滑コンデンサ305と端子台360との間に、3つの収納孔と冷却器350が位置している。縦方向が並び方向に相当する。
以上に示した配置のため、第1収納孔339〜第3収納孔341の形成された台状壁部336の連結壁338が、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316と冷却器350との間に介在されている。同様にして、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316と第1平滑コンデンサ305との間、および、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316と第1平滑コンデンサ305との間それぞれに連結壁338が介在されている。
図3に搭載壁334の搭載面334aの裏側を示す。この搭載面334aの裏側の裏面334bに、カバー332の内面332aが溶接接合される。
図4に示すように内面332aは高さ方向に面している。これに対して裏面334bは局所的および選択的に内空間側に凹んでいる。そのため、搭載壁334にカバー332が溶接接合された状態において、裏面334bの一部は内面332aと高さ方向で離間している。裏面334bと内面332aとの間に、水などの液状の冷媒を流すための流路333の一部が構成されている。
また、上記したように搭載壁334の一部が内空間側に突起して台状壁部336が構成されている。この台状壁部336の連結壁338によって、裏面334b側に外空間が構成されている。この外空間の開口が上記のカバー332によって覆われる。これにより台状壁部336とカバー332との間にも、上記の冷媒を流すための流路333の一部が構成されている。
以下においては、表記を明りょうとするために、流路333における裏面334bと内面332aとの間で区画される部位を第1流路333aと示す。流路333における台状壁部336の裏面334b側の面と内面332aとの間で区画される部位を第2流路333bと示す。
なお図3では、これら流路333の形成位置を明りょうとするために、搭載壁334において流路333を区画する部位を白抜きで示し、流路333を区画しない部位をハッチングで示している。そして流路333とケース330に収納される部材との位置関係を示すために、これら部材の外形輪郭線を破線で示している。ただし、流路333との重なりによって表記が煩雑となることを避けるために、カバー332、および、3相の給電バスバーと連結バスバーそれぞれの図示を省略している。
<第1流路>
図3に示すように第1流路333aは、車両に搭載された冷媒供給ポンプから冷媒の供給される供給流路333cと、供給流路333cから供給された冷媒の流れる冷却流路333dと、を有する。また第1流路333aは、冷却流路333dと第2流路333bとを連通する上流流路333eと、第2流路333bから冷媒の供給される下流流路333fと、を有する。
第1平滑コンデンサ305は冷却流路333dと高さ方向で並んで配置される。第1平滑コンデンサ305で発生した熱は上記の伝熱材と搭載壁334を介して、冷却流路333dを流れる冷媒に伝熱される。これにより第1平滑コンデンサ305の発熱が抑制される。
この第1平滑コンデンサ305と熱交換を行った冷媒は、上流流路333eを介して第2流路333bに供給される。そして第2流路333bを流れた冷媒が下流流路333fに供給される。下流流路333fに供給された冷媒は、図示しないパイプを介して冷却器350に供給される。
<第2流路>
図3および図4に示すように第2流路333bは、以下に示す壁面によって区画(構成)されている。すなわち第2流路333bは、上壁337の底面337b、底面337bに環状に連結された連結壁338の外環状面338b、第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれの外壁面337d、および、カバー332の内面332aによって区画されている。
外壁面337dは、縦方向に離間して並ぶ第1側面337eと第2側面337f、横方向に離間して並ぶ第1連結面337gと第2連結面337h、および、高さ方向に面する底面337iを有する。高さ方向まわりの周方向で、第1側面337e、第2連結面337h、第2側面337f、および、第1連結面337gが順に連結されて環状を成している。これら4面が第2流路333bの一部を区画している。これに対して底面337iは内面332aと接触している。若しくは、底面337iは冷媒の有効な流動に寄与する流路を構成しえないほどに内面332aに近接配置されている。そのために底面337iは第2流路333bの一部を区画していない。
なお、第1側面337eは第2側面337fよりも冷却器350から離間している。換言すれば、第2側面337fは第1側面337eよりも冷却器350側に位置している。第1連結面337gは第2連結面337hよりも第1平滑コンデンサ305から離間している。換言すれば、第2連結面337hは第1連結面337gよりも第1平滑コンデンサ305側に位置している。更に言い換えれば、第1連結面337gは第2連結面337hよりもX相電流センサ325〜Z相電流センサ327の収納された端子台360側に位置している。
図3に示すように第1収納孔339〜第3収納孔341は縦方向に離間して並んでいる。そして第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれは外環状面338bと横方向および縦方向それぞれで離間している。これにより、第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれの外壁面337dと連結壁338の外環状面338bとの間、および、第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれの外壁面337dの間に第2流路333bが構成されている。
詳しく言えば、外環状面338bと第1収納孔339の第1側面337eとの間に、横方向に延びる第1横流路が構成されている。第1収納孔339の第2側面337fと第2収納孔340の第1側面337eとの間に、横方向に延びる第2横流路が構成されている。第2収納孔340の第2側面337fと第3収納孔341の第1側面337eとの間に、横方向に延びる第3横流路が構成されている。第3収納孔341の第2側面337fと外環状面338bとの間に、横方向に延びる第4横流路が構成されている。このように第2流路333bは横方向に延びる計4本の横流路を有する。
また、第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれの第1連結面337gと外環状面338bとの間に、縦方向に延びる第1縦流路が区画されている。第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれの第2連結面337hと外環状面338bとの間に、縦方向に延びる第2縦流路が区画されている。このように第2流路333bは縦方向に延びる計2本の横流路を有する。これら2本の縦流路が4本の横流路それぞれと連通している。
高さ方向まわりの周方向で、第1横流路、第2縦流路、第4横流路、および、第1縦流路が連結されて環状の流路が構成されている。この環状の流路の中に第1収納孔339〜第3収納孔341が位置している。これにより第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれは、高さ方向まわりの周方向で、上記の環状の流路によって囲まれている。なお外環状面338bにおける第2縦流路の一部を区画する部位に上流流路333eに連通する切欠きが形成されている。外環状面338bにおける第4横流路の一部を区画する部位に下流流路333fに連通する切欠きが形成されている。
これら縦横に延びて第2流路333bを構成する計6本の流路の高さ方向の深さは、上壁337の底面337bとカバー332の内面332aとによって定められている。図4に示すように上壁337は内空間側に位置している。そして上記したように第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれは、高さ方向まわりの周方向で、第2流路333bの一部(環状の流路)によって囲まれている。
そのため、図4に示すようにX相リアクトル314〜Z相リアクトル316と、X相電流センサ325〜Z相電流センサ327を収納する端子台360との間に第2流路333bの一部が位置している。X相リアクトル314〜Z相リアクトル316と、第1平滑コンデンサ305との間に第2流路333bの一部が位置している。また、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316と、冷却器350との間に第2流路333bの一部が位置している。
<作用効果>
このようにX相リアクトル314〜Z相リアクトル316とX相電流センサ325〜Z相電流センサ327を収納する端子台360との間に冷媒の流れる第2流路333bが介在されている。これにより、通電による発熱によってX相リアクトル314〜Z相リアクトル316から発せられる熱輻射のX相電流センサ325〜Z相電流センサ327への作用が抑制される。
そのためにX相電流センサ325〜Z相電流センサ327の温度上昇が抑制される。温度上昇による熱膨張によって、被測定磁界を発する中継バスバー(連結バスバー)と磁電変換部の相対位置の変動が抑制される。この結果、磁電変換部を透過する被測定磁界の方向の変動が抑制される。電流センサの電流検出精度の低下が抑制される。
また、通電によってX相リアクトル314〜Z相リアクトル316から電磁ノイズが発せられる。この電磁ノイズのX相電流センサ325〜Z相電流センサ327への作用が、ケース330における第2流路333bを区画する部位によって抑制される。これによっても電流センサの電流検出精度の低下が抑制される。
第2流路333bの一部は、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316を収納する第1収納孔339〜第3収納孔341の形成された台状壁部336の壁面によって区画されている。これによれば、第2流路の一部が台状壁部とは異なる壁の壁面によって区画される構成と比べて、ケース330の体格の増大が抑制される。
第1収納孔339〜第3収納孔341それぞれの外壁面337dの備える第1側面337e、第2側面337f、第1連結面337g、および、第2連結面337hの4面が第2流路333bの一部を区画している。これにより第1収納孔339〜第3収納孔341に収納されたX相リアクトル314〜Z相リアクトル316と冷媒との間の熱交換が促される。
X相リアクトル314〜Z相リアクトル316と第1平滑コンデンサ305との間に第2流路333bが介在されている。これによりX相リアクトル314〜Z相リアクトル316から発せられる熱輻射の第1平滑コンデンサ305への作用が抑制される。温度上昇によるコンデンサの静電容量の変化が抑制される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図5に基づいて説明する。以下に示す各実施形態に係る電力変換装置は上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では、外壁面337dの備える第1側面337eと第2側面337f、および、第1連結面337gと第2連結面337hそれぞれが第2流路333bの一部を区画する例を示した。これに対して本実施形態では、第1連結面337gと第2連結面337hのうちの一方と、第1側面337eと第2側面337fの2面が第2流路333bの一部を区画する。
図5に示すように、第1収納孔339の第2連結面337hが外環状面338bに連結されている。第1収納孔339の第1連結面337gが第2流路333bの一部を区画している。第1収納孔339の第1連結面337gと外環状面338bとの間に、縦方向に延びる第3縦流路が区画されている。
第2収納孔340の第1連結面337gが外環状面338bに連結されている。第2収納孔340の第2連結面337hが第2流路333bの一部を区画している。第2収納孔340の第2連結面337hと外環状面338bとの間に、縦方向に延びる第4縦流路が区画されている。
第3収納孔341の第2連結面337hが外環状面338bに連結されている。第3収納孔341の第1連結面337gが第2流路333bの一部を区画している。第3収納孔341の第1連結面337gと外環状面338bとの間に、縦方向に延びる第5縦流路が区画されている。
第3縦流路と第4縦流路は横方向に離間している。同じく第4縦流路と第5縦流路は横方向に離間している。そして第3縦流路と第5縦流路は縦方向で離間して並んでいる。縦方向において、第4縦流路は第3縦流路と第5縦流路の間に位置している。
第3縦流路は第1収納孔339の第1連結面337g側で第1横流路と第2横流路を連通している。第4縦流路は第2収納孔340の第2連結面337h側で第2横流路と第3横流路を連通している。第5縦流路は第3収納孔341の第1連結面337g側で第3横流路と第4横流路を連通している。
以上により、第2流路333bは縦方向に並ぶ任意の2つの収納孔の間を蛇行している。そしてその経路は1つになっている。
これによれば、第2流路が分岐して複数の経路を備える構成とは異なり、第2流路333b内を流動する冷媒の量と速さの低下が抑制される。冷媒を介したリアクトルの冷却性能の低下が抑制される。
また第2流路333bは蛇行するため、第2流路333b内での冷媒の流れ方向の変化が生じる。この流れ方向の変化は、冷媒の第2流路333bを区画する壁面との衝突によって生じる。この衝突により、冷媒とケース330との熱交換が促される。この結果、ケース330に収納されたリアクトルの冷却性能の低下が抑制される。
特に、図5において矢印で示すように、第1横流路を流れる冷媒は、外環状面338bの端子台360側と衝突することで、その流れ方向を第3縦流路へと変更している。第3横流路を流れる冷媒は、外環状面338bの端子台360側と衝突することで、その流れ方向を第5縦流路へと変更している。
この衝突により、外環状面338bの端子台360側の温度上昇が抑制される。端子台360に収納されたX相電流センサ325〜Z相電流センサ327の温度上昇が抑制される。なお、第2横流路と第4横流路を流れる冷媒は外環状面338bの第1平滑コンデンサ305側に衝突する。この衝突により、外環状面338bの第1平滑コンデンサ305側と、第1平滑コンデンサ305それぞれの温度上昇が抑制される。
本実施形態に係る電力変換装置300には、第1実施形態に記載の電力変換装置300と同等の構成要素が含まれている。そのために同等の作用効果を奏することは言うまでもない。以下に示す各実施形態、および、各変形例においても同様である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図6に基づいて説明する。
第2実施形態では、図5に示すように第1収納孔339の縦方向の投影領域内に第2収納孔340と第3収納孔341の全てが位置している例を示した。
これに対して本実施形態では、第2収納孔340が横方向に沿って上流流路333eから離間している。そのために第2収納孔340の一部が第1収納孔339の縦方向の投影領域からはみ出している。
これにより第1収納孔339〜第3収納孔341の縦方向の並びは千鳥配置となっている。第1収納孔339〜第3収納孔341は横方向に互い違いに離間して縦方向に並んでいる。
このような並びのため、第1収納孔339の第1連結面337gと第2収納孔340の第1側面337eとが縦方向に並んでいる。第2収納孔340の第2連結面337hと第1収納孔339の第2側面337fとが縦方向に並んでいる。
また、第2収納孔340の第2連結面337hと第3収納孔341の第1側面337eとが縦方向に並んでいる。第3収納孔341の第1連結面337gと第2収納孔340の第2側面337fとが縦方向に並んでいる。
係る構成によれば、図6において矢印で示すように、第1収納孔339の第1連結面337gによってその一部を区画される第3縦流路を流れる冷媒が、第2収納孔340の第1側面337eに衝突する。第2収納孔340の第2連結面337hによってその一部を区画される第4縦流路を流れる冷媒が、第3収納孔341の第1側面337eに衝突する。この衝突により、冷媒の流動の方向においてX相リアクトル314よりも下流側に位置する、第2収納孔340と第3収納孔341に収納されたY相リアクトル315とZ相リアクトル316それぞれと冷媒との熱交換が促される。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
各実施形態では、例えば図2および図3に示すように、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316とX相電流センサ325〜Z相電流センサ327とが横方向に並ぶ例を示した。しかしながら図7および図8に示すように、X相リアクトル314〜Z相リアクトル316とX相電流センサ325〜Z相電流センサ327とは、高さ方向に面し、なおかつ横方向と縦方向とに交差する傾斜方向で並んでもよい。X相リアクトル314〜Z相リアクトル316とX相電流センサ325〜Z相電流センサ327との間に第2流路333bの少なくとも一部が位置する構成であれば、両者の並び方向は特に限定されない。
(第2の変形例)
各実施形態では、コンバータ310がX相〜Y相の3相のレグ、リアクトル、給電バスバー、連結バスバー、および、電流センサを備える例を示した。しかしながら例えば図9および図10に示すようにコンバータ310は1相のレグ、リアクトル、給電バスバー、連結バスバー、および、電流センサを備える構成を採用することもできる。ただし図9においては、上記の3相のリアクトルが直列接続されて1つのリアクトルが構成されている。リアクトルの数は特に限定されない。図11および図12にコンバータ310が1相分のリアクトルのみを有する場合の機械的な構成を示す。
(第3の変形例)
各実施形態では、例えば図4に示すように底面337iが第2流路333bの一部を区画しない例を示した。しかしながら例えば図13に示すように底面337iと内面332aとが離間することで、底面337iが第2流路333bの一部を区画してもよい。この変形例の場合、底面337iと内面332aとの間の高さ方向の離間距離は、裏面334bと内面332aとの間の高さ方向の離間距離以下になる。
(第4の変形例)
各実施形態では、例えば図2および図3に示すように第1収納孔339〜第3収納孔341が縦方向に離間して並ぶ例を示した。しかしながら第1収納孔339〜第3収納孔341の並び方向としては特に限定されない。例えば図14〜図16に示すように第1収納孔339〜第3収納孔341が横方向に離間して並ぶ構成を採用することもできる。横方向が並び方向に相当する。
図14に示す第2流路333bは図3に示す第2流路333bを高さ方向まわりの周方向に90°回転したものに相当する。図15に示す第2流路333bは図5に示す第2流路333bを周方向に90°回転したものに相当する。図16に示す第2流路333bは図6に示す第2流路333bを周方向に90°回転したものに相当する。この回転のため、第1側面337eと第2側面337fは横方向に並んでいる。第1連結面337gと第2連結面337hは縦方向に並んでいる。
(その他の変形例)
本実施形態では電力変換装置300が電気自動車用の車載システム100に含まれる例を示した。しかしながら電力変換装置300の適用としては特に上記例に限定されない。例えばモータと内燃機関を備えるハイブリッドシステムに電力変換装置300が含まれる構成を採用することもできる。
本実施形態では電力変換装置300が1つのモータ400に接続される構成を示した。しかしながら電力変換装置300が2つのモータ400に接続される構成を採用することもできる。この場合、電力変換装置300はインバータ370を2つ備える。
100…車載システム、200…バッテリ、300…電力変換装置、305…第1平滑コンデンサ、306…第2平滑コンデンサ、310…コンバータ、314…X相リアクトル、315…Y相リアクトル、316…Z相リアクトル、325…X相電流センサ、326…Y相電流センサ、327…Z相電流センサ、330…ケース、331…筐体、332…カバー、333…流路、333a…第1流路、333b…第2流路、337c…内壁面、337d…外壁面、337e…第1側面、337f…第2側面、337g…第1連結面、337h…第2連結面、337i…底面、339…第1収納孔、340…第2収納孔、341…第3収納孔、370…インバータ

Claims (9)

  1. リアクトル(314〜316)と、
    前記リアクトルを収納するケース(330)と、
    前記リアクトルと隣接配置される電流センサ(325〜327)と、を有し、
    前記ケースに液状の冷媒を流すための流路(333,333a,333b)が形成され、
    前記リアクトルと前記電流センサとの間に前記流路の一部が位置している電力変換装置。
  2. 前記リアクトルを複数有し、
    前記ケースには、複数の前記リアクトルそれぞれを独立して収納するための複数の収納孔(339〜341)が形成され、
    複数の前記収納孔が離間して並び方向に並んでおり、
    前記収納孔における前記リアクトルを収納する収納空間を区画する内壁面(337c)の裏側の外壁面(337d)の少なくとも一部が前記流路の一部を区画している請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記外壁面は、前記並び方向に並ぶ2つの側面(337e,337f)と、2つの前記側面を連結する2つの連結面(337g,337h)と、2つの前記側面と2つの前記連結面それぞれを連結する底面(337i)と、を有し、
    複数の前記収納孔のうちの前記並び方向で隣り合って並ぶ任意の2つを、第1収納孔(339)、第2収納孔(340)とすると、
    前記第1収納孔の備える2つの前記連結面のうちの一方と2つの前記側面、および、前記第2収納孔の備える2つの前記連結面のうちの他方と2つの前記側面それぞれが前記流路の一部を区画している請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1収納孔の備える2つの前記連結面のうちの一方と、前記第2収納孔の備える2つの前記側面のうちの前記第1収納孔側が前記並び方向で並び、前記第2収納孔の備える2つの前記連結面のうちの他方と、前記第1収納孔の備える2つの前記側面のうちの前記第2収納孔側が前記並び方向で並んでいる請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記流路における前記リアクトルと前記電流センサとの間に位置する部位の一部は、前記第1収納孔の備える2つの前記連結面のうちの一方によって区画されている請求項3または請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記外壁面は、前記並び方向に並ぶ2つの側面(337e,337f)と、2つの前記側面を連結する2つの連結面(337g,337h)と、2つの前記側面と2つの前記連結面それぞれを連結する底面(337i)と、を有し、
    複数の前記収納孔のうちの前記並び方向で隣り合って並ぶ任意の2つを、第1収納孔(339)、第2収納孔(340)とすると、
    前記第1収納孔と前記第2収納孔それぞれの備える2つの前記連結面と2つの前記側面が前記流路の一部を区画している請求項2に記載の電力変換装置。
  7. 前記リアクトルと隣接配置されるコンデンサ(305,306)を有し、
    前記リアクトルと前記コンデンサとの間に前記流路の一部が位置している請求項1〜6いずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記コンデンサと前記電流センサとの間に前記リアクトルが位置している請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記ケースの形成材料は金属である請求項1〜8いずれか1項に記載の電力変換装置。
JP2018145132A 2018-08-01 2018-08-01 電力変換装置 Active JP7073969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018145132A JP7073969B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018145132A JP7073969B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020022288A true JP2020022288A (ja) 2020-02-06
JP7073969B2 JP7073969B2 (ja) 2022-05-24

Family

ID=69590016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018145132A Active JP7073969B2 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7073969B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021145486A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 株式会社デンソー 電力変換器
JP7233510B1 (ja) 2021-12-01 2023-03-06 三菱電機株式会社 電力変換装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095436A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Fujitsu Limited 吸熱部材、冷却装置及び電子機器
WO2013140502A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP2014079129A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2015043690A (ja) * 2014-10-27 2015-03-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置
JP2015177585A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 トヨタ自動車株式会社 電力変換器
JP2017152612A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 株式会社デンソー 電力変換装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095436A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Fujitsu Limited 吸熱部材、冷却装置及び電子機器
WO2013140502A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP2014079129A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2015177585A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 トヨタ自動車株式会社 電力変換器
JP2015043690A (ja) * 2014-10-27 2015-03-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置
JP2017152612A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 株式会社デンソー 電力変換装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021145486A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 株式会社デンソー 電力変換器
JP7388257B2 (ja) 2020-03-12 2023-11-29 株式会社デンソー 電力変換器
JP7233510B1 (ja) 2021-12-01 2023-03-06 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP2023081449A (ja) * 2021-12-01 2023-06-13 三菱電機株式会社 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7073969B2 (ja) 2022-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7965510B2 (en) Power conversion apparatus and power module
JP5738794B2 (ja) 電力変換装置
JP4644275B2 (ja) 電力変換装置および電動車両
JP4305537B2 (ja) 電力変換装置
JP5508357B2 (ja) 電力変換装置
US9301434B2 (en) Power conversion apparatus
JP5855899B2 (ja) Dc−dcコンバータ及び電力変換装置
WO2010050428A1 (ja) 電力変換装置
JP5268688B2 (ja) 電力変換装置
JP5373150B2 (ja) コンデンサモジュール
JP2010041838A (ja) 半導体装置および半導体装置を用いた電力変換装置
JP5622658B2 (ja) 電力変換装置
JP6055868B2 (ja) 電力変換装置
JP2014113053A (ja) 電力変換装置
JP5802629B2 (ja) 電力変換装置
JP7073969B2 (ja) 電力変換装置
JP2020022287A (ja) 電力変換装置
JP2013220029A (ja) 電力変換装置
US11424689B2 (en) Power conversion device
JP2008148529A (ja) 電圧変換装置
JP2022106585A (ja) パワーモジュール
JP7306297B2 (ja) 電力変換ユニット
US20240213887A1 (en) Power conversion device
JP7180455B2 (ja) 電力変換ユニット
US20240032265A1 (en) Power card

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220425

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7073969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151