JP2020019533A - 二重加圧製品の製造方法 - Google Patents

二重加圧製品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二重加圧製品の効率的な製造方法を提供する。【解決手段】外部容器13と、内部容器14と、蓋体15とからなる二重容器13に加圧剤Pと原液Cを充填する二重加圧製品10の製造方法であって、外部容器13と、その外部容器13に収容され、収縮し、内部に原液Cが充填された内部容器14とを準備し、内部容器14の口部に蓋体15を密に装着し(S4)、内部容器14の収縮を解除し(S5)、外部容器13の口部13gと内部容器14の口部14fの隙間を通して外部容器13と内部容器14の間(Vp)に加圧剤Pを充填し(S6)、前記蓋体15を超音波溶着(S7)することによって外部容器13の口部13gと内部容器14の口部14fの隙間を密閉する、二重加圧製品10の製造方法。【選択図】図3

Description

本発明は二重加圧製品の製造方法に関する。
特許文献1には、内容器の口部にバルブを嵌合し、内容器の復元力に抗して内容器内の空気を吸引することで内容器内を陰圧にした後、外容器の口部とバルブとの間から、外容器と内容器の間に加圧剤を充填し、外容器にバルブを固着してシールをした後、バルブから内容器に原液を充填する二重エアゾール製品の製造方法が開示されている。また、明細書の段落[0046]、[0047]には、内容器用のプリフォームを外容器用のプリフォームに挿入し、得られた二重プリフォームをブロー成形して外容器と内容器を同時に成型する二重ボトルの製造法が開示されている。
特許文献2には、外側容器と、その中に収容される可撓性を有する内側容器と、内側容器の上端に設けられるバルブを保持し、それ自体は外側容器に取り付けられて封止する取付スリーブ(蓋体)を備えた二重加圧容器が開示されている。さらに取付スリーブと外側容器の間から外側容器と内側容器の間に加圧ガスを充填し、その後、取付スリーブの周囲を外側容器に超音波溶着するという、アンダーカップ充填と超音波溶着を組み合わせた製造方法が開示されている。
特許文献3には、容器本体と、その容器本体の開口部を閉じるバルブ収容部とを備え、内部に加圧剤と原液を充填した内容物収容容器が開示されている。この内容物収容容器にはバルブを設けず、使用済みのエアゾール製品のバルブや押しボタンを備えたキャップを装着し、装着時にバルブによってバルブ収容部の底部の閉鎖部を開封し、バルブを操作して使用する。
特開2017−119534号公報 特許第5138777号公報 WO2015/80252号公報
特許文献1の製造方法では、一旦、内容器の内部の空気を吸引して減圧し、それにより内容器を収縮させて外容器から分離させ、その後、バルブを通して内容器に原液を充填する。そのため、原液の充填に時間がかかる。
本発明は従来の製造法の問題を解消し、二重加圧製品を効率的に製造することができる二重加圧製品の製造方法を提供することを課題としている。さらに本発明はバルブを備えない交換用の二重加圧製品に採用しうる効率的な製造方法を提供することを技術課題としている。
本発明の二重加圧製品10の製造方法は、外部容器13と、その外部容器13に収容される内部容器14と、前記外部容器13と内部容器14の口部を閉じる蓋体15とからなる二重容器11に、加圧剤Pと原液Cを充填する二重加圧製品10の製造方法であって、外部容器13と、その外部容器13に収容され、外力により収縮させられ、内部に原液Cが充填された内部容器14とを準備し(S1〜3、S11〜12)、内部容器14の口部14fに蓋体15を密に装着し(S4)、内部容器14を収縮させる外力を解除し(S5)、外部容器13の口部13gと内部容器14の口部14fの隙間を通して外部容器13と内部容器14の間に加圧剤Pを充填し(S6)、前記蓋体15によって外部容器13の口部13gと内部容器14の口部14fの隙間を密閉する(S7)ことを特徴としている。
このような二重加圧製品10の製造方法においては、前記準備する工程(S1〜3)で、外部容器13を圧縮することにより、内部容器14が一緒に圧縮されるようにしてもよい。
前記圧縮する工程S2、S12は、内部容器14に原液Cを充填する前に行なってもよく(S2)、原液Cを充填した後に行なってもよい(S12)。外部容器13と内部容器14を一緒に圧縮する製造方法S1〜S8においては、外部容器13と内部容器14の間に加圧剤Pを充填する前に、外部容器13の圧縮を解除して(S5)弾力的に元の状態に戻すのが好ましい。前記いずれの製造方法においても、前記外部容器13と蓋体15の隙間、内部容器14と蓋体15の隙間、あるいはその両方を超音波溶着(S7)により密閉するのが好ましい。
本発明の製造方法では、内部容器に蓋体が装着される前に内部容器に口部から原液を充填することができる。そのため、バルブを介して充填するのに比して効率的に充填できる。原液は非圧縮性流体であるので、内部容器の収縮を解除しても、蓋体が装着されて外部から空気が流入できない状態では内部容器は元に形状に戻ることができず、収縮状態が維持される。そのため、外部容器と内部容器の間に加圧剤を充填しやすい。さらに加圧剤を充填するとき、内部容器内に加圧剤が入り込まない。
このような二重加圧製品の製造方法において、前記準備する工程で、外部容器を圧縮することにより、内部容器を一緒に圧縮する場合は、簡易な操作で収縮させることができ、しかも収縮状態の維持が容易である。
前記圧縮する工程を、内部容器に原液を充填する前に行う場合は、圧縮操作時には原液がないので、迅速に圧縮することができる。前記圧縮する工程を、内部容器に原液を充填した後に行う場合は、ヘッドスペースを残して充填できるので、原液の充填が容易である。前記外部容器と内部容器の間に加圧剤を充填する前に、外部容器の圧縮を解除して弾力的に元の状態に戻す場合は、内部容器は拡がらず、外部容器のみが拡がる。したがって両者の間の加圧剤を充填する空間を容易に形成することができ、加圧剤の充填も容易である。
前記外部容器と蓋体の隙間、内部容器と蓋体の隙間、あるいはその両方を超音波溶着により密閉する場合は、加圧剤の充填と密閉を継続して行うことができるので、効率的である。
図1Aは本発明の製造方法によって製造した二重加圧製品の一例を示す断面図、図1Bはその二重加圧製品に装着する吐出部材の断面図、図1Cは吐出部材を装着した二重加圧製品の断面図である。 本発明の製造方法の一実施形態を示す部分工程図である。 図2に続く部分工程図である。 原液充填工程の他の実施形態を示す工程図である。 図2と同様の製造方法を他の二重加圧製品へ適用する実施形態を示す工程図である。 図6Aは図5の製造方法で得られる二重加圧製品に装着する吐出部材の断面図、図6Bは装着後の二重加圧製品の要部断面図である。
始めに図1Aを参照して本発明の製造方法で製造する二重加圧製品の概略を説明する。図1Aに示す二重加圧製品10は、二重加圧容器11と、その二重加圧容器11に充填された原液Cおよび加圧剤(プロペラント)Pとからなる。二重加圧製品10は、図1Bに示す吐出部材12と共にセット品として、あるいはキャップ34を途中まで螺合した未開封の状態で販売される。二重加圧製品10は吐出部材12と共に販売されるほか、交換用として単独でも販売される。吐出部材12についても単独で販売されることがある。
前記二重加圧容器11は外部容器13と、その内部に収容されている可撓性を有する内部容器14と、外部容器13と内部容器14を封止する蓋体15とからなる。バルブやポンプは備えていない。内部容器14の内部は原液Cを充填する原液収容室Vcであり、外部容器13と内部容器14の隙間の空間は加圧剤Pを充填する加圧剤収容室Vpである。なお、加圧剤Pを充填する前は外部容器13の内面と内部容器14の外面が密着しているため空間はほとんどない。各収容室Vp、Vcは蓋体15によって封止されている。
外部容器13は半球状の底部13aと、その上端から連続する円筒状の胴部13bと、その上端から連続する肩部13cと、その上端から上向きに突出する厚肉円筒状の首部13dとからなる。首部13dの外周には雄ねじ13eが形成されている。内部容器14も外部容器13と同様に、底部14a、胴部14b、肩部14cおよび首部14dからなる。内部容器14の首部14dの表面または外部容器13の首部13dの内面には、加圧剤を充填するための導入溝(図示省略)が形成されている。
外部容器13および内部容器14はいずれも合成樹脂製、とくにポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂製であり、たとえば外部容器13用のプリフォームの中に内部容器用のプリフォームを入れ、肩部13c、14cより下側を同時にブロー成形することにより製造することができる。以下、外部容器13に内部容器14が挿入され、蓋体15が取り付けられていないものを二重容器本体16という。
前記蓋体15は内部容器14の首部14d内に挿入される有底筒状の封止部15aと、その上端に連続する環状のフランジ15bとからなる。封止部15aの底部15cには、薄肉にされた被開封部15dが設けられている。被開封部15dは、図1Bの吐出部材12に設けた開封部(穿刺針)41で開封しやするために、環状の薄肉部あるいは環状溝などの弱め線で形成することができる。
蓋体15のフランジ15bは、原液Cや加圧剤Pの充填後、超音波溶着、レーザー溶着、高周波溶着などによって外部容器13の首部13dの上端面13fおよび内部容器14の首部14dの上端面14eに固着される。それにより外部容器13の口部13gと内部容器14の口部14fの隙間および内部容器14の口部14fの開口が同時に封止される。蓋体15の材料は外部容器13や内部容器14との熱接合性が高い熱可塑性樹脂が用いられ、溶着で固着する場合は外部容器13や内部容器14と同じ材料を用いることが好ましい。蓋体15は、溶着するほか、接着剤で接着してもよい。
つぎに図2および図3を参照して二重加圧製品10の製造方法を説明する。前述のように二重プリフォームからブロー成形により成型された二重容器本体16の内部にエアノズル17が挿入され、内部をエアブローにより洗浄する(エアブロー工程S1)。ついで外部容器13の胴部13bをクランプ部材18で両側から挟みつけて圧縮し、圧縮の外力が内部容器14に伝わり、二重容器本体16の内部容積を収縮させる(収縮工程S2)。このとき、原液Cを充填したときに内部容器14内にヘッドスペースが生じないように、すなわちヘッドスペース相当分の容積を減らすように圧縮する。
ついで圧縮状態を維持したまま、内部容器14に原液Cを充填する(原液充填工程S3)。原液Cの量は、蓋体15を装着したとき、蓋体15の底部が原液Cに接触する程度で、空隙が残らない程度が好ましい。それにより、蓋体15の溶着時に被開封部15dが原液Cで冷やされ、溶けることがない。また、空隙を残さない、あるいは少なくすることにより、吐出がスムーズになる。
原液Cとしては、洗顔剤、洗浄剤、入浴剤、保湿剤、クレンジング剤、日焼け止め、化粧水、シェービング剤、清涼化剤、制汗剤、殺菌消毒剤、害虫忌避剤などの皮膚用品、トリートメント剤、スタイリング剤、染毛剤などの頭髪用品などの人体用品、ホイップクリームやオリーブオイルなどの食品、消臭剤、芳香剤、殺虫剤、防虫剤、花粉除去剤、除草剤、液体肥料などの家庭用品などである。但し、これらの用途に限られるわけではない。
つぎに図3に示すように、加圧状態を維持しながら内部容器14の口部14fに蓋体15を気密に装着し、内部容器14をシールする(蓋体装着工程S4)。ついでクランプ部材18を開き、外部容器13の圧縮を解く。それにより外部容器13と内部容器14の間に外気が入り、外部容器13は弾力的に元の形状に戻る(収縮外力解除工程S5)。他方、内部容器14は原液Cが充填され、蓋体15でシールされているので、クランプ18による圧縮力(収縮させる外力)が解かれても元の形状に戻らず、収縮した状態のままである。そのため、二重プリフォームからブロー成形した外部容器13と内部容器14とがスムーズに分離し、それらの間に加圧剤収容室Vpが形成される。
ついで外部容器13と内部容器14は、超音波溶着機19を備えた加圧剤充填装置20にセットされ、加圧剤収容室Vpに加圧剤Pがアンダーカップ充填により充填され(加圧剤充填工程S6)、続いて超音波溶着機19により蓋体15が外部容器13と内部容器14に超音波溶着により固着される(溶着工程S7)。加圧剤充填装置20は、下方が開口する筒状の充填具23と、その充填具23の上部開口を閉じ、充填具23内に昇降自在に設けられる超音波溶着用のホーン24とからなる。
充填具23の下端には、外部容器13の肩部13cと当接する環状のシール材25が設けられている。充填具23には、加圧剤供給管26が連結されている。加圧剤充填装置20は、さらに充填具23と外部容器13を軸方向に接近させ、互いに押圧する機構を備えている。そのような押圧する機構は、充填具23を昇降する機構または外部容器13を支持する受け皿27を昇降させる昇降機構27Lによって構成される。超音波溶着機19は、前述のホーン24を昇降する昇降機構28を備えており、昇降機構28と充填具23の間には摺動を許す環状のシール材29が介在されている。
加圧剤Pを充填する場合、まず充填具23と外部容器13を互いに接近させ、充填具23の下部のシール材25によって充填具23と外部容器13の間をシールする。ついで加圧剤供給管26から加圧剤Pを充填具23に供給する。それにより外部容器13の首部13dの上端と蓋体15のフランジ15bとの間、外部容器13の開口部13gと内部容器14の開口部14fの隙間を通して、さらに外部容器13の首部13dと内部容器14の首部14dの間を通る通路を通して加圧剤Pが加圧剤収納室Vpにアンダーカップ充填される(加圧剤充填工程S6)。
加圧剤Pとしては窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガス、亜酸化窒素ガスなどの圧縮ガスが好ましい。加圧剤により二重加圧容器内の圧力を0.1〜0.5MPa(25℃、ゲージ圧)、とくに炭酸飲料と同程度の圧力0.3〜0.5MPa(25℃、ゲージ圧)にするのが好ましい。また、外部容器の容量は30〜500mlであることが好ましい。原液収容室Vcの容量は20〜300ml程度が好ましい。加圧剤収容室Vpの容量は10〜200ml程度が好ましい。
加圧剤Pの充填後、シール材25によるシールを維持しながら、ホーン24を下降し、蓋体15を下向きに加圧した状態で超音波振動をホーン24に伝える。それにより蓋体15のフランジ15bと外部容器13の首部13dの上端面13fおよび内部容器14の首部14dの上端面14eとが超音波溶着される(溶着工程S7)。それにより二重加圧製品10が得られる。
溶着後は充填具23を上昇させるか受け皿27を下降させて二重加圧製品10を加圧剤充填装置20から取り出す。ついで二重加圧製品10の内圧を検出する圧力測定装置30によって内圧が所定範囲にあることを確認する(圧力測定工程S8)。圧力測定装置30は、外部容器13の胴部13bを加圧するグリップ31と、グリップによる加圧力を検出する荷重計32と、胴部13bの変形量を検出するセンサとを備え、加圧力と変形量の検量線に基づいて内圧を測定する。
上記の二重加圧製品の製造方法では、内部容器14に原液Cを充填した後、蓋体15で内部容器14を密閉し、クランプ部材18による挟む力(外力)を解いて外部容器13が弾力的に戻るのを許す。そのため、外部容器13と内部容器14をスムーズに分離することができ、加圧剤収容室Vpを容易に形成することができる。
上記のようにして製造された二重加圧製品10は、図1Bに示す吐出部材12と組み合わせて使用される。吐出部材12は、外部容器13の首部13dの雄ねじ13eと螺合するキャップ34と、そのキャップ34によって保持されるバルブ35と、バルブ35のステム36に装着される操作ボタン37とからなる。
バルブ35は、有底筒状のハウジング38と、その内部に上下移動自在に収容されるステム36と、そのステム36を上向きに付勢するバネ39と、ハウジング38の上端とキャップ34との間に介在されるステムラバー40とからなる。ハウジング38の下端には、下向きに突出する細い筒状の開封部41が設けられており、ハウジング38の下部外周にOリングなどのシール部材42が装着されている。開封部41の下端は、蓋体15の底部15cの被開封部15dを破り易いように鋭くしている。ハウジング38の下部のシール部材42は、開封時および開封後に蓋体15の封止部15aの内周面とハウジング38の間をシールするものである。
前記二重加圧製品10と吐出部材12は、流通、販売時に、キャップ34を外部容器13に取り付けて、緩く螺合して仮に結合しておく。この状態では、シール部材42は封止部15aの内面に当接していない。使用者が使用する場合、キャップ34をねじ込む。それによりシール部材42が蓋体15とハウジング38の間をシールする。キャップ34をさらにねじ込むと、ハウジング38の開封部41の下端が蓋体15の被開封部15dを突き破り、ハウジング38内と原液収容室Vcとを連通させ、吐出製品とする(図1C参照)。
原液収容室Vc内の原液Cは内部容器14を介して加圧剤Pによって加圧されているので、使用者が操作ボタン37を押すと、ステム36が下降してステムラバー40が撓み、ステム孔が開き、内部容器14内の原液Cが開封部41、ハウジング38、ステム36および操作ボタン37を経由して外部に吐出される。押すのをやめるとステム36が上昇し、吐出が停止する。加圧剤Pを充填している加圧剤収容室Vpは閉じられ、外部や原液収容室Vcと連通していないので、加圧剤Pは外部に漏れない。
つぎに図4を参照して本発明の二重加圧製品の製造方法の他の実施形態を説明する。まず二重容器本体16の内部をエアブローにより洗浄する(エアブロー工程S1)。ついで内部容器14に原液Cを充填する(原液充填工程S11)。ついで外部容器13の胴部13bをクランプ部材18で両側から挟みつけて圧縮し、内部容器14の容積を収縮させる(収縮工程S12)。このとき、内部容器14内のヘッドスペースHsがなくなるように、すなわちヘッドスペース相当分の容積が減少するように圧縮する。
その後は前述の実施形態と同様であり、図3にように加圧状態を維持しながら内部容器14の口部に蓋体15を気密に装着し、内部容器14をシールする蓋体装着工程S4、クランプ部材18を開き、外部容器13の圧縮を解く収縮外力解除工程S5を行う。さらに加圧剤収容室Vpに加圧剤Pをアンダーカップ充填する加圧剤充填工程S6、蓋体15を外部容器13と内部容器14に超音波溶着により固着する溶着工程S7、圧力測定工程S8をその順に行なう。
図4の製造方法においても、原液Cが充填され、収縮した内部容器14が蓋体で密閉され、ついで外部容器13を挟み付ける力を解くため、外部容器13と内部容器14をスムーズに分離することができる。
図5は前記実施形態とは異なる二重容器本体46および蓋体45を用いた他は、図4および図3の製造方法と実質的に同じ製造方法である。この製造方法においても、外部容器43および内部容器44からなる二重容器本体46を製造し、得られた二重容器本体46の内部容器44に、ヘッドスペースHsをあけて原液Cを充填する(原液充填工程S11)。
図4などの外部容器13、内部容器14では、それぞれ底部13a、底部14aの形状を耐圧性が高い半球状にしているが、図5の外部容器43および内部容器44では、底部43a、44aの周囲が平坦で、中央部が上向きに突出している。そのため、平坦な面の上に安定して載置できる。また、図6Aに示すように、内部容器44の上端が外部容器43の上端より突出しており、さらに内部容器44の上端には外部容器43の上端面43fに係合する小径のフランジ44gが形成されている。符号43hは、搬送時に引っかけるためのフランジ状のサポート部である。符号44iは、加圧剤をアンダーカップ充填するときの通路となる溝であり、内部容器44のフランジ44gの下面から首部44dの表面にかけて形成されている。
前記原液充填工程S11に続き、外部容器43の胴部43bをクランプ部材18で両側から挟みつけて圧縮し、内部容器44の容積を収縮させる収縮工程S12を行う。このとき、内部容器44内のヘッドスペースHsがほとんどなくなるように、すなわちヘッドスペース相当分の容積が減少するように圧縮する。
そして蓋体45を装着して内部容器44を封止する蓋体装着工程S4を行う。蓋体45は、図6Aに示すように、カップ状の封止部45aと、その上端から拡がるフランジ45bとからなる。蓋体45の封止部45aは、内部容器44の口部44fの内面と嵌合する嵌合筒部45eと、それより細い円筒状の封止筒部45fと、底部45cとからなる。蓋体45のフランジ45bは、嵌合筒部45eの上端から半径方向外向きに拡がる環状円板部45gと、その環状円板部45gの外縁から下向きに延びる外筒部45hとからなる。環状円板部45gは内部容器44の上端面に溶着される部位であり、外筒部45hは、その下端面が外部容器43の上端面43fと溶着される部位である。
前記蓋体装着工程S4に続き、クランプ部材18を開き、外部容器43の圧縮を解く収縮外力解除工程S5を行う。このとき、外部容器43は弾力性で元の形状に戻るが、内部容器44は蓋体45で密封されているので、収縮状態を維持する。それにより外部容器43と内部容器44の間に空気が導入され、加圧剤を充填する空間(加圧剤収容室Vp)が形成される。
その後は前述の実施形態と同様であり、図3の加圧剤充填装置20により、外部容器43と外部容器44の間に加圧剤Cがアンダーカップ充填により充填される加圧剤充填工程S6が行われる。さらに引き続いて蓋体45を外部容器43と内部容器44に超音波溶着により固着する溶着工程S7、圧力測定工程S8をその順に行なう。それにより二重加圧製品50が得られる。
得られた二重加圧製品50に対しては、たとえば図6Aに示す吐出部材52が装着される。この吐出部材52は図1Bの吐出部材12とほぼ同様である。そして消費者が吐出部材52のキャップ34を外部容器43の首部43dの雄ねじ43eにねじ込むことにより、ハウジング38の下端の開封部41で蓋体45の被開封部45dを破り、開封することができる(図6B参照)。図6Bの符号41aは通路、符号42はシール材である。その後はステム36に取り付けた押しボタン37を押して原液Cを吐出する。原液Cがなくなると、新しい二重加圧製品に吐出部材を付け替えることにより、吐出部材52を繰り返し使用することができる。
以上、好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。例えばあらかじめ形成した外部容器内に加温した内部容器のプリフォームを挿入し、外部容器の内面を型にしてブロー成形することにより二重容器本体を形成してもよい。
前記図1A〜C、図2〜図4の実施形態では、外部容器13および内部容器14の底部は半球状であり、また、図5の外部容器43および内部容器44の底部は平坦であるが、ペタロイド型であってもよい。
10 二重加圧製品
11 二重加圧容器
C 原液
P 加圧剤
12 吐出部材
13 外部容器
13a 底部
13b 胴部
13c 肩部
13d 首部
13e 雄ねじ
13f 上端面
13g 口部
14 内部容器
14a 底部
14b 胴部
14c 肩部
14d 首部
14e 上端面
14f 口部
Vc 原液収容室
Vp 加圧剤収容室
15 蓋体
15a 封止部
15b フランジ
15c 底部
15d 被開封部
16 二重容器本体
17 エアノズル
18 クランプ部材
S1 エアブロー工程
S2 収縮工程
S3 原液充填工程
S4 蓋体装着工程
S5 収縮外力解除工程
19 超音波溶着機
20 加圧剤充填装置
S6 加圧剤充填工程
S7 溶着工程
S8 圧力測定工程
23 充填具
24 ホーン
25 シール材
26 加圧剤供給管
27 受け皿
27L 昇降機構
28 昇降機構
29 シール材
30 圧力測定装置
31 グリップ
32 荷重計
34 キャップ
35 バルブ
36 ステム
37 操作ボタン
38 ハウジング
39 バネ
40 ステムラバー
41 開封部
41a 通路
42 シール部材
S11 原液充填工程
S12 収縮工程
Hs ヘッドスペース
S13 収縮工程
43 外部容器
43a 底部
43b 胴部
43d 首部
43e 雄ねじ
43f 上端面
43h サポート部
44 内部容器
44a 底部
44d 首部
44f 口部
44g フランジ
44i 通路となる溝
45 蓋体
45a 封止部
45b フランジ
45c 底部
45d 被開封部
45e 嵌合筒部
45f 封止筒部
45g 環状円板部
45h 外筒部
46 二重加圧容器
50 二重加圧製品
52 吐出部材

Claims (6)

  1. 外部容器と、その外部容器に収容される内部容器と、前記外部容器と内部容器の口部を閉じる蓋体とからなる二重容器に、加圧剤と原液を充填する二重加圧製品の製造方法であって、
    外部容器と、その外部容器内に収容され、外力により収縮させられ、内部に原液が充填された内部容器とを準備し、
    内部容器の口部に蓋体を密に装着し、
    内部容器を収縮させる外力を解除し、
    外部容器の口部と内部容器の口部の隙間を通して外部容器と内部容器の間に加圧剤を充填し、
    前記蓋体によって外部容器の口部と内部容器の口部の隙間を密閉する、
    二重加圧製品の製造方法。
  2. 前記準備する工程で、外部容器を圧縮することにより内部容器を圧縮し、それにより内部容器を収縮させている請求項1記載の二重加圧製品の製造方法。
  3. 前記圧縮する工程を、内部容器に原液を充填する前に行う請求項2記載の二重加圧製品の製造方法。
  4. 前記圧縮する工程を、内部容器に原液を充填した後に行う請求項2記載の二重加圧製品の製造方法。
  5. 前記外部容器と内部容器の間に加圧剤を充填する前に、外部容器の圧縮を解除して弾力的に元の状態に戻す請求項2〜4のいずれかに記載の二重加圧製品の製造方法。
  6. 前記外部容器と蓋体の隙間、内部容器と蓋体の隙間、あるいはその両方を超音波溶着により密閉する請求項1〜5のいずれかに記載の加圧製品の製造方法。
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