JP2020016978A - 火災検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品の収容性を向上させ、又は火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる、火災検出装置を提供する。【解決手段】監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出空間内において検出光の照射及び受光を行うことで検出対象を検出するための検出手段、を含む部品Cを実装する基板と、検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であり、検出空間の外周を覆う検出部カバーと、検出部カバーよりも基板側に設けられた検出部本体80であって基板を覆う検出部本体80とを有する入射抑制手段と、検出部本体80の所定部分を凹状に形成した第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、第5基板側凹部86e、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、火災検出装置に関する。
従来、監視領域の火災を検出する煙感知器を対象として、煙感知器の内部にある検出空間に検出光を照射するための技術が提案されている。この技術においては、例えば、発光部及び受光部を含む部品が実装された基板と検出空間とを収容可能な筐体と、基板よりも検出空間側に設けられた平坦状の基台であって、当該基台の検出空間側の側面上に発光部及び受光部が位置するように発光部及び受光部を支持する基台と、を備えた煙感知器が構成されている。そして、発光部から照射される検出光の照射方向が基台の検出空間側の側面に対して略平行となるように、発光部が基台に対して支持されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−256250号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、基台が平坦状に形成されているので、例えば、基台と基板との相互間において基板に実装された部品を収容するスペースを確保することが比較的難しくなることから、部品の収容性を高めることが困難になる可能性があった。また、上述した基板の形状により、発光部から照射される検出光が基台に入射した際に、当該入射した検出光が受光部に向けて反射することにより、煙が検出されていないにも関わらず受光部の受光量が過大になるおそれがあることから、煙感知器の如き火災検出装置の検出精度を維持することが難しくなる可能性があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、部品の収容性を向上させ、又は火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる、火災検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出装置は、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間内において検出光の照射及び受光を行うことで前記検出対象を検出するための検出手段、を含む部品を実装する基板と、前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であり、前記検出空間の外周を覆うカバー部と、前記カバー部よりも前記基板側に設けられたベース部であって前記基板を覆うベース部とを有する入射抑制手段と、前記ベース部の所定部分を凹状に形成した凹部と、を備えた。
請求項2に記載の火災検出装置は、請求項1に記載の火災検出装置において、前記所定部分は、前記ベース部の部分のうち前記基板側の部分を含み、前記凹部を、前記基板に実装された前記部品の少なくとも一部を前記凹部内に収容可能に形成した。
請求項3に記載の火災検出装置は、請求項2に記載の火災検出装置において、前記所定部分は、前記基板側の部分のうち前記部品と対向する部分を含む。
請求項4に記載の火災検出装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記所定部分は、前記ベース部の部分のうち前記検出空間側の部分を含み、前記凹部を、前記検出空間側の部分に入射した前記検出光が前記検出手段に向けて反射することを抑制可能に形成した。
請求項1に記載の火災検出装置によれば、検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であり、検出空間の外周を覆うカバー部と、カバー部よりも基板側に設けられたベース部とを有する入射抑制手段と、ベース部の所定部分を凹状に形成した凹部と、を備えたので、例えば、凹部の内部において部品を収容することができる。よって、ベース部と基板との相互間において部品を実装するスペースを確保しやすくなることから、部品の収容性を向上させることが可能となる。また、例えば、凹部によってベース部に入射した検出光が検出手段に向けて反射することを抑制できる。よって、検出対象が検出されていないにも関わらず検出手段の受光量が過大になることを回避でき、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる。
請求項2に記載の火災検出装置によれば、所定部分が、ベース部の部分のうち基板側の部分を含み、凹部を、部品の少なくとも一部を凹部内に収容可能に形成したので、ベース部の基板側の部分に部品を実装するスペースを形成することができ、当該スペースを一層確保しやすくなる。
請求項3に記載の火災検出装置によれば、所定部分が、基板側の部分のうち部品と対向する部分を含むので、部品を実装するスペースを効果的に形成でき、当該スペースのコンパクト化を図ることが可能となる。
請求項4に記載の火災検出装置によれば、所定部分が、ベース部の部分のうち検出空間側の部分を含み、凹部を、検出空間側の部分に入射した検出光が検出手段に向けて反射することを抑制可能に形成したので、ベース部の検出空間側の側面に入射した検出光が検出手段に向けて反射することを抑制でき、検出手段の受光量が過大になることを一層回避することができる。
実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。 取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す底面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 検出部本体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 受光試験の試験結果を示す図である。
以下に、本発明に係る火災検出装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置に関するものである。
ここで、「火災検出装置」は、実施の形態では、監視領域の火災を光学的に検出して報知する装置であり、例えば、光学的な火災感知器や火災警報器等を含む概念である。また、「監視領域」とは、監視の対象となる領域であって、例えば、建物の内部の領域、建物の外部の領域等を含む概念である。また、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、イベント施設、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「報知する」とは、例えば、所定情報を外部装置に向けて出力すること、所定情報を出力手段(表示手段又は音声出力手段)を介して表示又は音声出力すること等を含む概念である。以下、実施の形態では、「火災検出装置」が、「光学的な火災感知器」であり、「監視領域」が「オフィスビルの内部の領域」である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、実施の形態に係る火災検出装置の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。図2は、後述の取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す底面図である。図3は、図2のA−A矢視断面図である。以下の説明では、図1のX方向を火災検出装置の左右方向(+X方向を火災検出装置の左方向、−X方向を火災検出装置の右方向)、図2のY方向を火災検出装置の前後方向(+Y方向を火災検出装置の前方向、−Y方向を火災検出装置の後方向)、図1のZ方向を火災検出装置の上下方向(+Z方向を火災検出装置の上方向、−Z方向を火災検出装置の下方向)と称する。また、図3の後述の検出空間の中心位置を基準として、後述の検出空間から離れる方向を「外側」と称し、後述の検出空間に近づく方向を「内側」と称する。
火災検出装置1は、気体に含まれている検出対象(例えば、煙等)を検出して報知する装置である。この火災検出装置1は、建物の屋内において建物の天井部の下面にある設置面2に設置されており、図1から図3に示すように、取付ベース10、外カバー20、内カバー30、流入空間40、防虫網50、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、端子盤90、及び基板100を備えている。
(構成−取付ベース)
図1に戻り、取付ベース10は、設置面2に対して外カバー20を取り付けるための取付手段である。この取付ベース10は、例えば公知の火災検出装置用の取付ベース(一例として、樹脂製である略板状の取付ベース)等を用いて構成されており、図1に示すように、設置面2に対して固定具等によって固定されている。
(構成−外カバー)
外カバー20は、内カバー30、流入空間40、防虫網50、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、端子盤90、及び基板100を覆うカバーである。この外カバー20は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図1から図3に示すように、外カバー本体21、天面部22、第1リブ部23、及び第2リブ部24を備えている。
このうち、外カバー本体21は、外カバー20の基本構造体である。この外カバー本体21は、例えば上面及び下面が開放された略中空円柱状体にて形成されており、図1に示すように、外カバー本体21の上端部が取付ベース10の下面と当接するように配置され、取付ベース10に対して嵌合構造(又は固定具)等によって固定されている。
また、天面部22は、流入空間40を区画するための区画手段である。この天面部22は、例えば略円形状の板状体にて形成されており、図1から図3に示すように、外カバー本体21よりも下方において略水平に設けられている。また、図2に示すように、この天面部22には、表示孔22aが設けられている。この表示孔22aは、後述する表示部から照射された光を図2のライトガイド104a及び表示孔22aを介して火災検出装置1の外部に導光するための貫通孔である。
また、第1リブ部23は、流入空間40を区画するための区画手段である。この第1リブ部23は、略板状体にて形成され、外カバー本体21と天面部22との相互間において垂直に設けられており、具体的には、図1、図3に示すように、外カバー20の中央付近から放射状に複数設けられ、外カバー本体21及び天面部22に対して接続されている。
また、第2リブ部24は、流入空間40を区画するための区画手段である。この第2リブ部24は、略板状体にて形成され、外カバー本体21と天面部22との相互間において垂直に設けられており、具体的には、図1、図3に示すように、隣接する第1リブ部23の内側端部同士の相互間に設けられ、外カバー本体21及び天面部22に対して接続されている。
(構成−流入空間)
図1に戻り、流入空間40は、火災検出装置1の外部の気体が火災検出装置1の内部に流入させるための空間である。この流入空間40は、外カバー20の内部において複数形成されて、具体的には、図1、図3に示すように、外カバー20の内部空間のうち、天面部22、第1リブ部23、第2リブ部24、及び内カバー30によって囲繞された空間が流入空間40として形成されている。
(構成−内カバー)
内カバー30は、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を覆うカバーであると共に、流入空間40を区画するための区画手段である。この内カバー30は、例えば、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図3に示すように、外カバー20の内部において、内カバー30の下側側部が流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように設けられている。また、図3に示すように、内カバー30の下側側部には、第1開口部30aが形成されている。第1開口部30aは、流入空間40に流入された気体を検出空間60に送るための開口部であり、図3に示すように、内カバー30の下側側部のうち略中央部及びその近傍部分に設けられている。
(構成−検出空間)
検出空間60は、検出対象を検出するための空間であり、図3に示すように、内カバー30の内部空間のうち、検出部カバー70及び検出部本体80によって囲繞される空間が検出空間60として形成されている。
(構成−検出部カバー)
検出部カバー70は、検出空間60を区画するための区画手段であると共に、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部カバー70は、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この検出部カバー70は、図3に示すように、内カバー30の内部において、検出部カバー70の下側側部が第1開口部30a及び流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように配置され、検出部本体80に対して固定されている。また、図3に示すように、検出部カバー70の下側側部には、第2開口部70aが形成されている。第2開口部70aは、第1開口部30aから送られた気体を検出空間60に流入するための開口部であり、図3に示すように、検出部カバー70の下側側部のうち第1開口部30aと対応する部分に設けられている。なお、この検出部カバー70は、特許請求の範囲における「カバー部」に対応する。
(構成−防虫網)
防虫網50は、火災検出装置1の外部にいる虫が検出空間60に侵入するのを防止するための網である。この防虫網50は、メッシュ状且つ円形状の網を用いて構成されており、図3に示すように検出部カバー70に取り付けられている。
(構成−検出部本体)
検出部本体80は、検出部カバー70を取り付けるための取付手段であり、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部本体80は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成された肉厚な板状体(一例として、略円形状の板状体)であり、検出部カバー70よりも基板100側(図3では、上方側)に設けられており、具体的には、図3に示すように、検出部カバー70の上面を覆うように配置されており、基板100に対して固定具等によって固定されている。なお、検出部本体80の構成の詳細については、後述する。また、この検出部本体80は、特許請求の範囲における「ベース部」に対応する。
(構成−端子盤)
図3に戻り、端子盤90は、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を収容するための収容手段である。この端子盤90は、下面が開放された略中空円柱状であり、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この端子盤90は、図3に示すように、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を上方から覆うように設けられ、外カバー20に対して嵌合構造等によって固定されていると共に、且つ取付ベース10に対して取付部材91に形成された第1取付孔(図示省略)を介して固定具等によって固定されている。
(構成−基板)
基板100は、各種の電気回路(図示省略)が実装される実装手段である。この基板100は、例えば公知の平板状の回路基板等を用いて構成されており、図3に示すように、端子盤90の内部において、端子盤90の上端部及び下端部と間隔を隔てて略水平に配置され、端子盤90に対して端子盤90に形成された取付孔(図示省略)及び取付部材91に形成された第2取付孔(図示省略)を介して固定具によって固定されている。
また、基板100には、従来の火災検出装置1に用いられる後述の図4(a)の部品C(例えば、公知の電気部品)が実装されていることに加えて、第1発光部、第2発光部、受光部、表示部、通信部、電源部、制御部、及び記憶部が実装されている(いずれも図示省略)。
(構成−基板−第1発光部、第2発光部、受光部)
このうち、第1発光部は、検出空間60に検出光(以下、「第1検出光」と称する)を照射する第1発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として赤外LED等)を用いて構成されている。また、第2発光部は、第1検出光とは波長が異なる検出光(以下、「第2検出光」と称する)を検出空間60に照射する第2発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として青色LED等)を用いて構成されている。また、受光部は、第1発光部から照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光部から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段であり、例えば公知の受光素子(一例としてフォトダイオード等)を用いて構成されている。また、第1発光部、第2発光部、及び受光部の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1発光部又は第2発光部から照射された第1検出光又は第2検出光が後述する各種のプリズムレンズ部を介して直接的に受光部されることを回避できるように設置している。例えば、後述の図4(b)に示すように、第1発光部の光軸L1(以下、「第1発光側光軸L1」と称する)と受光部の光軸L3(以下、「受光側光軸L3」と称する)との角度が135°程度となる位置に、第1発光部及び受光部を設置する。また、第2発光部の光軸L2(以下、「第2発光側光軸L2」と称する)と受光側光軸L3との角度が90°程度となる位置に、第2発光部及び受光部を設置している。なお、上述した「第1発光部」、「第2発光部」、及び「受光部」は、特許請求の範囲における「検出手段」に対応する。
(構成−基板−表示部、通信部、電源部)
また、表示部は、火災検出装置1の外部に向けて光(以下、「表示光」と称する)を照射することにより所定情報(例えば、火災の検出の有無を示す情報)を表示するための表示手段であり、例えば公知の表示手段(LED等)を用いて構成されている。また、この表示部の投光方法については任意であるが、例えば、検出部カバー70、検出部本体80、及び内カバー30の各々に設けられた挿通孔(図示省略)、並びに後述する外カバー20の表示孔22aに挿通されたライトガイド104aを介して表示部からの表示光を火災検出装置1の外部に向けて誘導することにより投光すること等が該当する。また、通信部は、外部装置(例えば、受信機等)との間で通信する通信手段である。また、電源部は、商用電源又は電池(図示省略)から供給された電力を、火災検出装置1の各部に供給する電源手段である。
(構成−基板−制御部、記憶部)
また、制御部は、火災検出装置1を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。また、記憶部は、火災検出装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
(構成−検出部本体の構成の詳細)
次に、検出部本体80の構成の詳細について説明する。図4は、検出部本体80を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。なお、図4(b)では、第1発光側光軸L1、第2発光側光軸L2、及び受光側光軸L3を想像線で示す。ただし、この検出部本体80は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、図4に示すように、この検出部本体80には、第1プリズムレンズ部81a、第2プリズムレンズ部81b、第3プリズムレンズ部81c、及びチャンバ部82が設けられている。
(構成−検出部本体の構成の詳細−第1プリズムレンズ部、第2プリズムレンズ部、第3プリズムレンズ部)
第1プリズムレンズ部81aは、第1発光部の第1検出光が検出空間60に入射するように、当該第1検出光の向きを変更するためのものである(具体的には、第1検出光の向きを検出部本体80の検出空間60側の側面に対して略平行となるように変更する)。この第1プリズムレンズ部81aは、例えば公知のプリズムレンズを用いて構成されており(なお、第2プリズムレンズ部81b及び第3プリズムレンズ部81cについても同様とする)、図4に示すように、後述する第1チャンバ部83に設けられている。また、第2プリズムレンズ部81bは、第2発光部の第2検出光が検出空間60に入射するように、当該第2検出光の向きを変更するためのものであり、図4に示すように、後述する第2チャンバ部84に設けられている。また、第3プリズムレンズ部81cは、検出空間60から受光した散乱光が受光部に入射するように、当該散乱光の向きを変更するためのものであり、図4に示すように、後述する第3チャンバ部85に設けられている。
(構成−検出部本体の構成の詳細−チャンバ部)
図3に戻り、チャンバ部82は、第1プリズムレンズ部81a、第2プリズムレンズ部81b、第3プリズムレンズ部81c、及び検出部カバー70を支持するためのものである。このチャンバ部82は、図3、図4に示すように、検出部本体80の下面に設けられており、第1チャンバ部83、第2チャンバ部84、及び第3チャンバ部85を備えている。
このうち、第1チャンバ部83は、第1プリズムレンズ部81a及び検出部カバー70の一部を支持するものであり、例えば上面及び下面が開放された中空状体にて形成されており(なお、第2チャンバ部84及び第3チャンバ部85についても同様とする)、図4に示すように、第1発光部に対応する位置に設けられている。また、図4に示すように、第1チャンバ部83には、第1発光部から照射された第1検出光を第1プリズムレンズ部81aに入射させるための第1入射口83aと、第1プリズムレンズ部81aによって向きが変更された第1検出光を検出空間60に入射させるための第1入射口83bとが設けられている。
また、第2チャンバ部84は、第2プリズムレンズ部81b及び検出部カバー70の他の一部を支持するものであり、図4に示すように、第2発光部に対応する位置に設けられている。また、図4に示すように、第2チャンバ部84には、第2発光部から照射された第2検出光を第2プリズムレンズ部81bに入射させるための第2入射口84aと、第2プリズムレンズ部81bによって向きが変更された第2検出光を検出空間60に入射させるための第2入射口84bとが設けられている。
また、第3チャンバ部85は、第3プリズムレンズ部81c及び検出部カバー70の他の一部を支持するものであり、図4に示すように、受光部に対応する位置に設けられている。また、図4に示すように、第3チャンバ部85には、検出空間60からの散乱光を第3プリズムレンズ部81cに入射させるための第3入射口85aと、第3プリズムレンズ部81cによって向きが変更された散乱光を受光部に入射させるための第3入射口85bとが設けられている。
また、このチャンバ部82の形成方法については任意であるが、例えば、遮光性を有する樹脂材を射出成形することにより、チャンバ部82と検出部本体80とを一体に形成してもよい。
また、第1プリズムレンズ部81a、第2プリズムレンズ部81b、第3プリズムレンズ部81c、及び検出部カバー70の取付方法については任意であるが、例えば、第1プリズムレンズ部81aから第3プリズムレンズ部81cを第1チャンバ部83から第3チャンバ部85にそれぞれに縦置きに挿入した後、検出部カバー70の上側部分の一部を第1チャンバ部83から第3チャンバ部85に嵌め込むことにより取り付けること等が該当する。
(構成−収容構造)
次に、検出部本体80の収容構造について説明する。基板100に実装された部品C(図4(a)では、想像線で示す。以下、単に「部品C」と称する。)の収容性を向上させるための収容構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
すなわち、図4(a)に示すように、検出部本体80に、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eが設けられている。
第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eは、部品Cを収容するための凹部である。これら第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eは、検出部本体80の基板100側の部分(所定部分。図3では、検出部本体80の上側部分。)の一部を凹状に形成することで構成されている。具体的には、図4(a)に示すように、第1基板側凹部86aは、検出部本体80の基板100側の部分のうち、第1チャンバ部83に対応する部分又はその近傍部分であり、且つ部品Cの一部と対向する部分を凹状に形成することで構成されている。また、第2基板側凹部86bは、検出部本体80の基板100側の部分のうち、第2チャンバ部84に対応する部分又はその近傍部分であり、且つ部品Cの他の一部と対向する部分を凹状に形成することで構成されている。また、第3基板側凹部86cは、検出部本体80の基板100側の部分のうち、第3チャンバ部85に対応する部分又はその近傍部分であり、且つ部品Cの他の一部と対向する部分を凹状に形成することで構成されている。また、第4基板側凹部86dは、検出部本体80の基板100側の部分のうち、チャンバ部82以外の部分の外縁部及びその近傍部分であり、且つ部品Cの他の一部と対向する部分を凹状に形成することで構成されている。また、第5基板側凹部86eは、検出部本体80の基板100側の部分のうち、チャンバ部82以外の部分における第1基板側凹部86aと、第2基板側凹部86bと、第4基板側凹部86dとに隣接する部分であり、且つ部品Cの他の一部と対向する部分を凹状に形成することで構成されている。
また、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eの大きさについては任意であるが、実施の形態では、各凹部と対向する部品Cを収容することが可能となる大きさに設定している。具体的には、各凹部の平面形状の大きさについては、図4(a)に示すように、第4基板側凹部86d、第5基板側凹部86e、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第1基板側凹部86aの順に大きく設定している。ただし、これに限らず、例えば、部品Cの大きさや個数に応じて変更してもよい。また、各凹部の深さについては、上記対向する部品Cが収容できる限り浅くすることが望ましいことから、例えば、実験結果等に基づいて個別に設定してもよい。あるいは、検出部本体80の製造性の観点から、均一の深さに設定してもよい。
また、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eの形成方法については任意であるが、例えば、遮光性を有する樹脂材を射出成形することにより、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eと、検出部本体80とを一体に形成してもよい。あるいは、遮光性を有する樹脂材を射出成形することにより形成した検出部本体80に切欠き加工を施すことにより、形成してもよい(なお、後述する第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cの形成方法についても略同様とする)。
このような収容構造により、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eの内部において部品Cを収容することができる。よって、検出部本体80と基板100との相互間において部品Cを実装するスペースを確保しやすくなることから、部品Cの収容性を向上させることが可能となる。特に、検出部本体80の基板100側の部分に部品Cを実装するスペースを形成することができ、当該スペースを一層確保しやすくなる。また、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eを検出部本体80の基板100側の部分のうち部品Cと対向する部分に設けているので、部品Cを実装するスペースを効果的に形成でき、当該スペースのコンパクト化を図ることが可能となる。
(構成−反射抑制構造)
次に、検出部本体80の反射抑制構造について説明する。検出部本体80に入射した第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制するための反射抑制構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
すなわち、図4(b)に示すように、検出部本体80に、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cが設けられている。
第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cは、検出部本体80に入射した第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制するための凹部である。ここで、「検出部本体80に入射した第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制する」とは、例えば、検出部本体80に入射した第1検出光又は第2検出光を受光部に向かう方向以外の他の方向に向けて反射させること、検出部本体80に入射した第1検出光又は第2検出光を第1検出空間側凹部87a等の一部に向けて入射するように反射させること等が該当する。
また、これら第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cは、検出部本体80の検出空間60側の部分(所定部分。図3では、検出部本体80の下側部分。)の一部を凹状に形成することで構成されている。具体的には、図4(b)に示すように、第1検出空間側凹部87aは、検出部本体80の検出空間60側の部分のうち、第1チャンバ部83の第1入射口83bの近傍部分を凹状に形成することで構成されている。また、第2検出空間側凹部87bは、検出部本体80の検出空間60側の部分のうち、第2チャンバ部84の第2入射口84bの近傍且つ第1検出空間側凹部87aに隣接する部分を凹状に形成することで構成されている。また、第3検出空間側凹部87cは、検出部本体80の検出空間60側の部分のうち、第3チャンバ部85の第3入射口85aの近傍且つ第2検出空間側凹部87bに隣接する部分を凹状に形成することで構成されている。
また、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cの設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cの内部に第1検出光又は第2検出光が入射可能な位置に配置している。具体的には、平面方向から見て、検出部本体80の検出空間60側の部分のうち第1発光側光軸L1、第2発光側光軸L2、又は受光側光軸L3と重なる部分に配置している。例えば、図4(b)に示すように、平面方向から見て、検出部本体80の検出空間60側の部分のうち第1発光側光軸L1及び受光側光軸L3と重なる部分に、第1検出空間側凹部87aを配置してもよい。また、平面方向から見て、検出部本体80の検出空間60側の部分のうち、第1発光側光軸L1、第2発光側光軸L2、及び受光側光軸L3と重なる部分に、第2検出空間側凹部87bを配置してもよい。また、平面方向から見て、検出部本体80の検出空間60側の部分のうち第1発光側光軸L1、第2発光側光軸L2、及び受光側光軸L3と重なる部分に、第3検出空間側凹部87cを配置してもよい。
また、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cの大きさについては任意であるが、実施の形態では、検出部本体80(具体的には、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、又は第3検出空間側凹部87c)に入射した第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制することが可能となる大きさに設定している。具体的には、各凹部の平面形状の大きさについては、第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制できる限り小さくすることが望ましいことから、例えば、実験結果等に基づいて個別に設定してもよい(図4(b)では、第2検出空間側凹部87b、第1検出空間側凹部87a、第3検出空間側凹部87cの順に大きく設定している)。また、各凹部の深さについては、第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制できる限り浅くすることが望ましいことから、例えば、実験結果等に基づいて個別に設定してもよい。
このような反射抑制構造により、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cによって、検出部本体80に入射した第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制できる。よって、検出対象が検出されていないにも関わらず受光部の受光量が過大になることを回避でき、火災検出装置1の検出精度を維持することが可能となる。特に、検出部本体80の検出空間60側の側面に入射した第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することを抑制でき、受光部の受光量が過大になることを一層回避することができる。
(火災検出装置の作用について)
次に、このように構成された火災検出装置1の作用について説明する。
すなわち、例えば、火災検出装置1を組み立てる際に、検出部本体80に第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eが設けられていることで、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eの内部に部品Cが収容されることから、部品Cを確実に収容することが可能となる。
また、例えば、火災検出装置1が設置面2に取り付けられた状態において、第1発光部又は第2発光部から照射された第1検出光又は第2検出光が第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、又は第3検出空間側凹部87cに入射すると、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、又は第3検出空間側凹部87cによって当該入射した第1検出光又は第2検出光が受光部に向けて反射することは抑制されることから、検出対象が検出されていないにも関わらず受光部の受光量が過大になることを回避できる。
(試験結果)
続いて、火災検出装置1に関する受光試験の試験結果について説明する。ここで、「受光試験」とは、検出空間60に検出対象が存在しない状態において、第1発光部又は第2発光部から第1検出光又は第2検出光が照射された際の受光部の受光量を測定する試験である。
また、この受光試験の試験方法については任意であるが、例えば、以下の通りに行う。すなわち、まず、後述の第1検出部本体から後述の第4検出部本体のいずれか1つを備える火災検出装置を、検出対象が存在しない場所に設置する。次いで、第1発光部のみから第1検出光を60sec間照射させて、このときの受光部の受光量を測定する。そして、60sec間で測定された受光量の平均値を、測定すべき受光量として特定する。
ここで、受光試験に用いられる試験対象は、第1検出部本体から第4検出部本体の4つの種類に分けられる。このうち、第1検出部本体は、検出部本体80の検出空間60側の部分に凹部が形成されていない検出部本体80である。また、第2検出部本体は、検出部本体80の検出空間60側の部分に第3検出空間側凹部87cが形成されている検出部本体80である。また、第3検出部本体は、検出部本体80の検出空間60側の部分に第2検出空間側凹部87b及び第3検出空間側凹部87cが形成されている検出部本体80である。また、第4検出部本体は、検出部本体80の検出空間60側の部分に第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cが形成されている検出部本体80である。
次いで、受光試験の試験結果の詳細について説明する。図5は、受光試験の試験結果を示す図である。図5に示すように、第1検出部本体の受光量については、受光量(A/D変換値)=30であった。一方で、第2検出部本体から第4検出部本体の受光量については、受光量(A/D変換値)=30未満となり、第1検出部本体の受光量よりも小さかった。特に、第4検出部本体の受光量については、受光量(A/D変換値)=15であったので、第1検出部本体の受光量の半分程度となった。
このような図5に示す試験結果より、検出部本体80に入射した第1検出光が受光部に向けて反射することを抑制できることがわかり、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、又は第3検出空間側凹部87cの少なくとも1つ以上設けることの有効性が確認できた。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であり、検出空間60の外周を覆う検出部カバー70と、検出部カバー70よりも基板100側に設けられた検出部本体80とを有する入射抑制手段と、検出部本体80の所定部分を凹状に形成した凹部と、を備えたので、例えば、凹部のうち第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eの内部において部品Cを収容することができる。よって、検出部本体80と基板100との相互間において部品Cを実装するスペースを確保しやすくなることから、部品Cの収容性を向上させることが可能となる。また、例えば、凹部のうち1検出空間側凹部、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cによって、検出部本体80に入射した検出光が受光部に向けて反射することを抑制できる。よって、検出対象が検出されていないにも関わらず受光部の受光量が過大になることを回避でき、火災検出装置1の検出精度を維持することが可能となる。
また、所定部分が、検出部本体80の部分のうち基板100側の部分を含み、第1基板側凹部86a、第2基板側凹部86b、第3基板側凹部86c、第4基板側凹部86d、及び第5基板側凹部86eを、部品Cの少なくとも一部をこれら凹部内に収容可能に形成したので、検出部本体80の基板100側の部分に部品Cを実装するスペースを形成することができ、当該スペースを一層確保しやすくなる。
また、所定部分が、基板100側の部分のうち部品Cと対向する部分を含むので、部品Cを実装するスペースを効果的に形成でき、当該スペースのコンパクト化を図ることが可能となる。
また、所定部分が、検出部本体80の部分のうち検出空間60側の部分を含み、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、及び第3検出空間側凹部87cを、検出空間60側の部分に入射した検出光が受光部に向けて反射することを抑制可能に形成したので、検出部本体80の検出空間60側の側面に入射した検出光が受光部に向けて反射することを抑制でき、受光部の受光量が過大になることを一層回避することができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(火災検出装置について)
上記実施の形態では、火災検出装置1が内カバー30を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、内カバー30を省略してよい。
(検出部本体について)
また、上記実施の形態では、検出部本体80に、収容構造及び反射抑制構造が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、収容構造又は反射抑制構造のいずれか一方を省略してもよい。
(基板について)
上記実施の形態では、基板100には第1発光部及び第2発光部が実装されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1発光部又は第2発光部のいずれか一方を省略してもよい。この場合には、例えば、第1検出空間側凹部87a、第2検出空間側凹部87b、又は第3検出空間側凹部87cのいずれか1つのみ、又は2つのみを省略してもよい。
(収容構造について)
上記実施の形態では、検出部本体80の基板100側の部分に設けられる凹部の設置個数が5つであると説明したが、これに限らず、例えば、5つ未満であってもよく、あるいは、6つ以上であってもよい。
(反射抑制構造について)
上記実施の形態では、検出部本体80の検出空間側の部分に設けられる凹部の設置個数が3つであると説明したが、これに限らず、例えば、3つ未満であってもよく、あるいは、4つ以上であってもよい。
(付記)
付記1の火災検出装置は、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間内において検出光の照射及び受光を行うことで前記検出対象を検出するための検出手段、を含む部品を実装する基板と、前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であり、前記検出空間の外周を覆うカバー部と、前記カバー部よりも前記基板側に設けられたベース部であって前記基板を覆うベース部とを有する入射抑制手段と、前記ベース部の所定部分を凹状に形成した凹部と、を備えた。
また、付記2の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記所定部分は、前記ベース部の部分のうち前記基板側の部分を含み、前記凹部を、前記基板に実装された前記部品の少なくとも一部を前記凹部内に収容可能に形成した。
また、付記3の火災検出装置は、付記2に記載の火災検出装置において、前記所定部分は、前記基板側の部分のうち前記部品と対向する部分を含む。
また、付記4の火災検出装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記所定部分は、前記ベース部の部分のうち前記検出空間側の部分を含み、前記凹部を、前記検出空間側の部分に入射した前記検出光が前記検出手段に向けて反射することを抑制可能に形成した。
(付記の効果)
付記1に記載の火災検出装置によれば、検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であり、検出空間の外周を覆うカバー部と、カバー部よりも基板側に設けられたベース部とを有する入射抑制手段と、ベース部の所定部分を凹状に形成した凹部と、を備えたので、例えば、凹部の内部において部品を収容することができる。よって、ベース部と基板との相互間において部品を実装するスペースを確保しやすくなることから、部品の収容性を向上させることが可能となる。また、例えば、凹部によってベース部に入射した検出光が検出手段に向けて反射することを抑制できる。よって、検出対象が検出されていないにも関わらず検出手段の受光量が過大になることを回避でき、火災検出装置の検出精度を維持することが可能となる。
付記2に記載の火災検出装置によれば、所定部分が、ベース部の部分のうち基板側の部分を含み、凹部を、部品の少なくとも一部を凹部内に収容可能に形成したので、ベース部の基板側の部分に部品を実装するスペースを形成することができ、当該スペースを一層確保しやすくなる。
付記3に記載の火災検出装置によれば、所定部分が、基板側の部分のうち部品と対向する部分を含むので、部品を実装するスペースを効果的に形成でき、当該スペースのコンパクト化を図ることが可能となる。
付記4に記載の火災検出装置によれば、所定部分が、ベース部の部分のうち検出空間側の部分を含み、凹部を、検出空間側の部分に入射した検出光が検出手段に向けて反射することを抑制可能に形成したので、ベース部の検出空間側の側面に入射した検出光が検出手段に向けて反射することを抑制でき、検出手段の受光量が過大になることを一層回避することができる。
1 火災検出装置
2 設置面
10 取付ベース
20 外カバー
21 外カバー本体
22 天面部
22a 表示孔
23 第1リブ部
24 第2リブ部
30 内カバー
30a 第1開口部
40 流入空間
50 防虫網
60 検出空間
70 検出部カバー
70a 第2開口部
80 検出部本体
81a 第1プリズムレンズ部
81b 第2プリズムレンズ部
81c 第3プリズムレンズ部
82 チャンバ部
83 第1チャンバ部
83a 第1入射口
83b 第1入射口
84 第2チャンバ部
84a 第2入射口
84b 第2入射口
85 第3チャンバ部
85a 第3入射口
85b 第3入射口
86a 第1基板側凹部
86b 第2基板側凹部
86c 第3基板側凹部
86d 第4基板側凹部
86e 第5基板側凹部
87a 第1検出空間側凹部
87b 第2検出空間側凹部
87c 第3検出空間側凹部
90 端子盤
91 取付部材
100 基板
104a ライトガイド
C 部品
L1 第1発光側光軸
L2 第2発光側光軸
L3 受光側光軸

Claims (4)

  1. 監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、
    検出対象の検出を行う検出空間と、
    前記検出空間内において検出光の照射及び受光を行うことで前記検出対象を検出するための検出手段、を含む部品を実装する基板と、
    前記検出空間に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段であり、前記検出空間の外周を覆うカバー部と、前記カバー部よりも前記基板側に設けられたベース部であって前記基板を覆うベース部とを有する入射抑制手段と、
    前記ベース部の所定部分を凹状に形成した凹部と、
    を備えた火災検出装置。
  2. 前記所定部分は、前記ベース部の部分のうち前記基板側の部分を含み、
    前記凹部を、前記基板に実装された前記部品の少なくとも一部を前記凹部内に収容可能に形成した、
    請求項1に記載の火災検出装置。
  3. 前記所定部分は、前記基板側の部分のうち前記部品と対向する部分を含む、
    請求項2に記載の火災検出装置。
  4. 前記所定部分は、前記ベース部の部分のうち前記検出空間側の部分を含み、
    前記凹部を、前記検出空間側の部分に入射した前記検出光が前記検出手段に向けて反射することを抑制可能に形成した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の火災検出装置。
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