JP2020010429A - 電力変換装置、電源装置、及び、電力変換装置の直流成分抑制方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
この場合、DC/DCコンバータ及びインバータのそれぞれについて、参照波に、直流成分を抑制する補正値が反映される。これにより、DC/DCコンバータが作る交流波形の一部の絶対値、及び、インバータの出力、にそれぞれ含まれる直流成分を低減することができる。また、パルス幅変調制御の基になる信号である参照波に、直接的に補正値が反映されることになるので、より効果的に、出力に含まれる直流成分を低減することができる。
この場合、DC/DCコンバータをスイッチング動作させるための参照波に、的確な補正値を反映させることができる。
この場合、電力変換装置が自立運転を行う場合の、出力電圧に含まれる直流電圧成分を低減することができる。
この場合、電力変換装置が系統連系運転を行う場合の、出力電流に含まれる直流電流成分を低減することができる。
このような電源装置は、その出力に含まれる直流成分を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照して説明する。
図1は、電力変換装置1及びこれを含む電源装置100の回路構成の一例を示す回路図である。図において、電力変換装置1は、例えば蓄電池や太陽光発電パネルである直流電源2に接続されている。電力変換装置1は、直流電源2と、交流電路3との間に存在し、直流/交流の電力変換を行う。交流電路3は、自立運転の場合は需要家の負荷にのみ接続される。系統連系運転の場合は、交流電路3が商用電力系統(図示せず)に繋がっている。
上記電力変換装置1は、本出願人が既に提案している(例えば特許第5618022号、特許第6187587号、他多数の公知文献あり。)最小スイッチング変換方式で動作する。当該方式では、前提として、電力変換装置1は、直流電源の電圧よりも、ピーク電圧の絶対値が高い交流電路3との間に設けられている。制御部13は、DC/DCコンバータ5がスイッチング動作を休止する期間と、インバータ9がスイッチング動作を休止して極性反転のみを行う期間とが交互に現れるよう制御する。スイッチング動作は、制御部13がDC/DCコンバータ5又はインバータ9に高周波(例えば20kHz)のPWM(Pulse Width Modulation)信号を与えることにより行われる。すなわち、交流波形の絶対値の半サイクルに着目すると(1サイクルで見ても同様)、DC/DCコンバータ5が交流波形を作っている期間と、インバータ9が交流波形を作っている期間とがある。
なお、上記のスイッチング素子Q1〜Q6はMOSFETである例を示したが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等、その他のパワー半導体スイッチング素子であってもよい。
次に、電力変換装置1の交流出力に含まれる直流成分の検出と補正とについて、説明する。なお、以下に述べるインバータ9の制御に関しては、最小スイッチング変換方式である場合のみならず、伝統的な電力変換方式(図2の上段又は図3の左欄)でも適用可能である。一方、後述のDC/DCコンバータ5の制御に関しては、最小スイッチング変換方式に特有の制御となる。
図4は、制御部13が、自立運転すなわち、出力の電圧制御を行っている場合であって、かつ、制御対象をインバータ9として制御している状態に着目した制御ブロック図である。図において、制御部13は、電流センサ17により検出した交流リアクトル11に流れる電流IACLを、A/D変換して(ブロックBi)、フィードバック信号として受け取っている。また、制御部13は、電圧センサ18より検出した交流電路3の交流電圧(瞬時値)VACを、A/D変換して(ブロックBv)、フィードバック信号として受け取っている。
なお、図4に示す例では、三角波と比較する直前の参照波に、直流成分補正値VAC_dcを反映させる(差し引く)ようにしたが、これに代えて、図中の点線で示すように、電圧指令値VACRMS *と検出値VACRMSとの差から直流成分補正値VAC_dcを差し引くようにしてもよい。
図5は、制御部13が、系統連系すなわち、出力の電流制御を行っている場合であって、かつ、制御対象をインバータ9として制御している状態に着目した制御ブロック図である。図において、制御部13は、電流センサ17により検出した交流リアクトル11に流れる電流IACLを、A/D変換して(ブロックBi)、フィードバック信号として受け取っている。また、制御部13は、電圧センサ18より検出した交流電路3の交流電圧(瞬時値)VACを、A/D変換して(ブロックBv)、フィードバック信号として受け取っている。
なお、図5に示す例では、三角波と比較する直前の参照波に、直流成分補正値IACL_dcを反映させる(差し引く)ようにしたが、これに代えて、図中の点線で示すように、電流指令値IACL *と検出値との差からさらに直流成分補正値IACL_dcを差し引くようにしてもよい。
図6は、制御部13が、自立運転すなわち、出力の電圧制御を行っている場合であって、かつ、制御対象をDC/DCコンバータ5として制御している状態に着目した制御ブロック図である。図において、制御部13は、電流センサ15により検出した直流リアクトル6に流れる電流IDCLを、A/D変換して(ブロックBi)、フィードバック信号として受け取っている。また、制御部13は、電圧センサ18より検出した交流電路3の交流電圧(瞬時値)VACを、A/D変換して(ブロックBv)、フィードバック信号として受け取っている。
なお、図6に示す例では、三角波と比較する直前の参照波に、直流成分補正値VAC_dcを反映させる(差し引く)ようにしたが、これに代えて、図中の点線で示すように、電圧指令値VAC *から直流成分補正値VAC_dcを差し引くようにしてもよい。
図7は、制御部13が、系統連系すなわち、出力の電流制御を行っている場合であって、かつ、制御対象をDC/DCコンバータ5として制御している状態に着目した制御ブロック図である。図において、制御部13は、電流センサ15により検出した直流リアクトル6に流れる電流IDCLを、A/D変換して(ブロックBi)、フィードバック信号として受け取っている。また、制御部13は、電圧センサ18より検出した交流電路3の交流電圧(瞬時値)VACを、A/D変換して(ブロックBv)、フィードバック信号として受け取っている。
なお、図7に示す例では、三角波と比較する直前の参照波に、直流成分補正値IACL_dcを反映させる(差し引く)ようにしたが、これに代えて、図中の点線で示すように、電流指令値IACL *から直流成分補正値IACL_dcを差し引くようにしてもよい。
電力変換装置1が、前述の最小スイッチング変換方式ではない伝統的な変換方式の場合は、交流波形を作ることに寄与しているのはインバータのみである。また、直流電源からの入力電圧が高い場合は、DC/DCコンバータを設けない場合もある。この場合も、交流波形を作ることに寄与しているのはインバータのみである。従って、これらの場合には、交流出力中に含まれる直流成分の抑制の制御対象は、インバータのみである。
ここで、図1の電源装置100における直流電源2を蓄電池(DC約100V)とし、かつ、交流電路3(AC101V)に線形負荷を接続した状態で、インバータ9に直流成分抑制を適用した場合の効果の検証を行うべく、電源装置100からの出力電圧を測定した。直流成分[%]は、{(出力電圧の交流周期の平均値)/(出力電圧実効値)}×100である。
なお、上述した直流成分抑制の方法及び当該方法を実行する電力変換装置は、必ずしも、最小スイッチング変換方式を前提とするものではない。しかしながら、最小スイッチング変換方式の場合には、インバータのみならず、DC/DCコンバータも交流波形の一部の絶対値を作っているという特徴があるため、DC/DCコンバータ及びインバータの双方に直流成分抑制の対策を施すことは、直流成分抑制に効果的であると考えられる。また、今後、蓄電池の主流となる電圧は、現状より低く(例えば100Vから50V)なることが予想され、その場合には、最小スイッチング変換方式ではDC/DCコンバータがスイッチング動作する期間が相対的に長くなるので、より一層、直流成分抑制の効果が顕著になりやすいと考えられる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 直流電源
3 交流電路
4 直流側コンデンサ
5 DC/DCコンバータ
6 直流リアクトル
7 DCバス
8 中間コンデンサ
9 インバータ
10 フィルタ回路
11 交流リアクトル
12 交流側コンデンサ
13 制御部
14 電圧センサ
15 電流センサ
16 電圧センサ
17 電流センサ
18 電圧センサ
100 電源装置
Bx 直流成分抽出部
By 補正部
d1,d2,d3,d4,d5,d6 ダイオード
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6 スイッチング素子
Claims (9)
- 直流電源と交流電路との間に設けられる電力変換装置であって、
制御対象としてのインバータと、
前記インバータを制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記インバータの出力を交流周期の自然数倍の期間で平均して直流成分を抽出する直流成分抽出部と、
前記インバータをパルス幅変調制御によりスイッチング動作させるために三角波と比較されるべき参照波に、前記直流成分を抑制する補正値を反映させる補正部と、
を有する、電力変換装置。 - 直流電源と、当該直流電源の電圧よりもピーク電圧の絶対値が高い交流電路との間に設けられる電力変換装置であって、
DCバスと、
前記直流電源と前記DCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、
前記DCバスと前記交流電路との間に設けられたインバータと、
前記DC/DCコンバータ及び前記インバータを共に制御対象として、前記DC/DCコンバータ及び前記インバータが、交流半サイクル内で交互にスイッチング動作を休止する期間を有するように制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記インバータの出力を交流周期の自然数倍の期間で平均して直流成分を抽出する直流成分抽出部と、
前記DC/DCコンバータ及び前記インバータのそれぞれについて、スイッチング動作させるための制御信号に、前記直流成分を抑制する補正値を反映させる補正部と、
を有する、電力変換装置。 - 前記制御信号とは、スイッチング動作させるために三角波と比較されるべき参照波である請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記DC/DCコンバータに対する前記補正値は、交流半サイクルごとに符号が反転する請求項2又は請求項3に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は前記制御対象の出力の電圧制御を行っており、前記直流成分抽出部は、前記インバータからの出力電圧を交流周期の自然数倍の期間で平均して直流電圧成分を抽出する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は前記制御対象の出力の電流制御を行っており、前記直流成分抽出部は、前記インバータからの出力電流を交流周期の自然数倍の期間で平均して直流電流成分を抽出する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置と、
前記直流電源としての蓄電池と、
を備えている電源装置。 - 直流電源と交流電路との間に設けられ、インバータを含む電力変換装置についての、その直流成分抑制方法であって、
前記インバータの出力を交流周期の自然数倍の期間で平均して直流成分を抽出し、
前記インバータをパルス幅変調制御によりスイッチング動作させるために三角波と比較されるべき参照波に、前記直流成分を抑制する補正値を反映させる、
電力変換装置の直流成分抑制方法。 - 直流電源と、当該直流電源の電圧よりもピーク電圧の絶対値が高い交流電路との間に設けられ、DC/DCコンバータと、インバータとを備える電力変換装置についての、その直流成分抑制方法であって、
前記DC/DCコンバータ及び前記インバータが、交流半サイクル内で交互にスイッチング動作を休止する期間を有するように制御し、
前記インバータの出力を交流周期の自然数倍の期間で平均して直流成分を抽出し、
前記DC/DCコンバータ及び前記インバータのそれぞれについて、スイッチング動作させるための制御信号に、前記直流成分を抑制する補正値を反映させる、
電力変換装置の直流成分抑制方法。
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JP2015195678A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 株式会社安川電機 | 電力変換装置、発電システム、制御装置および電力変換方法 |
JP2017085727A (ja) * | 2015-10-26 | 2017-05-18 | 住友電気工業株式会社 | 電力変換装置 |
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