JP2020007804A - 耐震ラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな震動でも扉がロックできるように感度を向上するとともに、装置を小型化する。【解決手段】ラッチ本体2は、ケース4、アーム部材5、球体6を備える。アーム部材5には、平常状態にある球体6と当接し、先端部がケース4の下面から突出しないように揺動範囲を規制する揺動規制片8を設ける。ラッチ受け3の基端部に、上方に傾斜する傾斜部9を形成し、収納装置30の扉32を閉止した状態で、傾斜部9にアーム部材5の先端部が係合することによって、アーム部材5が上方に押し上げられ、揺動規制片8が球体6と接触しないようにする。震動発生時に、球体6が平常状態の所定位置から移動し、揺動規制片8が球体6に当接するのが回避されるとともに、収納装置30の本体31から扉32が離間するのに伴って、アーム部材5の先端部が、傾斜部9を下方側に摺動しつつ、ケース4の下面から突出し、ラッチ受け3に係止される。【選択図】図8

Description

本発明は、地震発生時に扉が開放しないようにロックする耐震ラッチに関する。
従来より、食器棚、本棚、タンスなどの収納装置として、本体前面の開口部に対して、側端で枢支された観音開き又は片開きなどの開き戸タイプの扉を備えた収納棚などが広く用いられている。
近年では、地震発生時の震動により扉が開放して、内部に収納された食器等の収納物が飛び出て落下することによる収納物の破損や人への危害を防止するため、地震発生時に扉が開放しないようにロック(固定)する耐震ラッチが取り付けられるようになってきた。
このような耐震ラッチとして、例えば下記特許文献1には、施錠装置の本体に、震動時に扉の開動作を規制する規制体が設けられるとともに、前記規制体の回動を許容する許容状態及び前記規制体の回動を規制する規制状態になる可動体が設けられ、震動時に姿勢変化して前記可動体を許容状態から規制状態にする第1感震錘体が設けられた施錠装置が開示されている。
特開2013−170402号公報
上記特許文献1記載の施錠装置では、前記第1感震錘体の上面に形成された逆円錐面状の凹状面部に可動体の突出部の下端部が接触しており、震動時に前記第1感震錘体が直立姿勢から傾き姿勢に姿勢変化することにより、前記可動体が回動して許容状態から規制状態になるものであるが、この震動による第1感震錘体の姿勢変化がある程度大きな震動、例えば震度4以上などでないと生じ難いと考えられる。すなわち、前記可動体を規制状態にするためのトリガーとなる第1感震錘体の上面に前記可動体の突出部の下端部が接触しているため、この接触によって第1感震錘体の自由な傾動が阻害され、小さな震動では感知しにくく、感度が鈍いことが懸念されていた。
前記第1感震錘体の姿勢変化が生じない小さな震動では、前記施錠装置によって扉がロックされず、収納物の種類や収納方法などによっては収納物の重みで扉が開いて内部から収納物が飛び出るおそれがあった。
また、上記特許文献1記載の施錠装置では、本体内に第1感震錘体が直立姿勢で設置されているため、本体が大きくならざるを得ず、収納棚に取り付けた際に突出して邪魔になっていた。
そこで本発明の主たる課題は、小さな震動でも扉がロックできるように感度を向上するとともに、装置を小型化した耐震ラッチを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、収納装置の本体側に取り付けられたラッチ本体と、収納装置の扉側に取り付けられたラッチ受けとからなり、
前記ラッチ本体は、ケースと、このケースに対して揺動自在に設けられ、先端部が前記ケースの下面から出没可能に配置されるとともに、先端部が突出した状態で前記ラッチ受けに係止可能なアーム部材と、前記ケース内に収容され、平常時には所定位置に配置されるとともに、震動発生時に移動可能とされた球体とを備え、
前記アーム部材には、平常状態にある前記球体と当接し、先端部が前記ケースの下面から突出しないように該アーム部材の揺動範囲を規制する揺動規制片が設けられ、
前記ラッチ受けの基端部に、基端側に向かうに従って上方に傾斜する傾斜部が形成され、収納装置の扉を閉止した状態で、前記傾斜部に前記アーム部材の先端部が係合することによって、前記アーム部材が上方に押し上げられ、前記揺動規制片が前記球体と接触しないように成されており、
震動発生時に、前記球体が平常状態の所定位置から移動し、前記揺動規制片が前記球体に当接するのが回避されるとともに、収納装置の本体から扉が離間するのに伴って、前記アーム部材の先端部が、前記傾斜部を下方側に摺動しつつ、前記ケースの下面から突出し、前記ラッチ受けに係止されることを特徴とする耐震ラッチが提供される。
上記請求項1記載の発明では、収納装置の本体側に取り付けられるラッチ本体として、ケースと、このケースに対して揺動自在に設けられ、先端部が前記ケースの下面から出没可能に配置されるとともに、先端部が突出した状態で前記ラッチ受けに係止可能なアーム部材と、前記ケース内に収容され、平常時には所定位置に配置されるとともに、震動発生時に移動可能とされた球体とを備えている。前記アーム部材には、平常状態にある前記球体と当接し、先端部が前記ケースの下面から突出しないように該アーム部材の揺動範囲を規制する揺動規制片が設けられている。前記ラッチ受けの基端部には、基端側に向かうに従って上方に傾斜する傾斜部が形成され、収納装置の扉を閉止した状態で、前記傾斜部に前記アーム部材の先端部が係合することによって、前記アーム部材が上方に押し上げられ、前記揺動規制片が前記球体と接触しないように成されている。
そして、震動発生時には、前記球体が平常状態の所定位置から移動し、前記揺動規制片が前記球体に当接するのが回避されるとともに、収納装置の本体から扉が離間するのに伴って、前記アーム部材の先端部が、前記傾斜部を下方側に摺動しつつ、前記ケースの下面から突出し、前記ラッチ受けに係止されるようになっている。
このように、平常時に収納装置の扉を閉止した状態では、前記ラッチ受けの傾斜部にアーム部材の先端部が係合し、前記球体から揺動規制片が浮いた状態で保持されるため、前記球体は、他の部材が接触しないフリーな状態で配置されるようになり、小さな震動でも前記球体が鋭敏に移動して扉がロックできるようになり、震動に対する感度が向上する。また、前記球体が移動することによって扉をロックする機構であるため、それほど大きなスペースを必要とせず、装置の小型化が可能となる。
請求項2に係る本発明として、前記球体は、前記ケース内に形成された球体配置区画内に収容され、前記球体配置区画の底面は、平常状態にある前記球体の配置位置がその周囲より相対的に窪んでいる請求項1記載の耐震ラッチが提供される。
上記請求項2記載の発明では、平常状態にある前記球体がケース内の所定位置に配置されるように、球体をケース内の球体配置区画内に収容し、この球体配置区画の底面に周囲より相対的に窪む窪み部を設けることによって、平常状態にある球体が所定位置に配置されるようにしている。
請求項3に係る本発明として、前記ラッチ受けの先端にフック部が設けられ、前記アーム部材の先端部が前記ラッチ受けのフック部に係止可能なループ状に形成されている請求項1、2いずれかに記載の耐震ラッチが提供される。
上記請求項3記載の発明は、収納装置の扉をロックするためのラッチ受けとアーム部材との係止機構である。具体的には、前記ラッチ受けの先端にフック部が設けられ、前記アーム部の先端部に前記フック部に係止可能なループ部を設けている。
以上詳説のとおり本発明によれば、小さな震動でも扉がロックできるようになるとともに、装置の小型化が可能になる。
本発明に係る耐震ラッチ1の収納装置への取付状態を示す斜視図である。 ラッチ本体2の分解斜視図である。 ラッチ本体2を示す、(A)は上面図、(B)は平常時における(A)のB-B線矢視図、(C)は震動発生時における(A)のB-B線矢視図である。 ケース4を示す、(A)は上面図、(B)は(A)のB-B線矢視図、(C)は(A)のC-C線矢視図である。 アーム部材5を示す、(A)は上面図、(B)は(A)のB-B線矢視図である。 ラッチ受け3を示す、(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は(A)のC-C線矢視図である。 平常時に扉32を開操作した時の耐震ラッチ1の作動状態を示す断面図である。 震動発生時における耐震ラッチ1の作動状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る耐震ラッチ1は、図1に示されるように、収納装置30の本体31側に取り付けられたラッチ本体2と、収納装置30の扉32側に取り付けられたラッチ受け3とから構成されている。前記収納装置30としては、本体31の前面に設けられた開口部に対して開き戸タイプの扉32が取り付けられた収納棚などを対象としている。前記耐震ラッチ1は、各扉32の戸先側の上端部にそれぞれ取り付けられている。
前記ラッチ本体2は、図2に示されるように、ケース4と、このケース4に対して揺動自在に設けられ、先端部がケース4の下面から出没可能に配置されるとともに、先端部が突出した状態で前記ラッチ受け3に係止可能なアーム部材5と、前記ケース4内に収容され、平常時には所定位置に配置されるとともに、震動発生時に移動可能とされた球体6と、前記アーム部材5及び球体6をケース4内に収容した状態で前記ケース4の上面を覆う蓋体7とから構成されている。
前記アーム部材5には、図3(B)に示されるように、平常状態にある前記球体6と当接し、先端部がケース4の下面から突出しないように該アーム部材5の揺動範囲を規制する揺動規制片8が設けられている。平常時に扉32を開操作した際、前記揺動規制片8が平常状態にある球体6と当接することにより、前記アーム部材5の揺動が規制され、アーム部材5の先端部がケース4の下面から突出しなくなるため、アーム部材5がラッチ受け3に係止せず、扉32が開放できるようになっている(図7参照)。
一方、図1に示されるように、前記ラッチ受け3の基端部には、基端側に向かうに従って上方に傾斜する傾斜部9が形成され、収納装置30の扉32を閉止した状態で、前記傾斜部9にアーム部材5の先端部が係合することによって、前記アーム部材5が上方に押し上げられ、前記揺動規制片8が球体6と接触しないように成されている(図7(A)参照)。
震動発生時には、図3(C)に示されるように、前記球体6が平常状態の所定位置から移動し、前記揺動規制片8が球体6に当接するのが回避されるとともに、収納装置30の本体31から扉32が離間するのに伴って、前記アーム部材5の先端部が前記傾斜部9を下方側に摺動しつつ、前記ケース4の下面から突出し、前記ラッチ受け3に係止されるようになる(図8参照)。
以上の構成により、平常時に収納装置30の扉32を閉止した状態では、前記ラッチ受け3の傾斜部9にアーム部材5の先端部が係合し、前記球体6から揺動規制片8が浮いた状態で保持されるため、前記球体6は、他の部材が接触しないフリーな状態で配置され、小さな震動でも前記球体6が鋭敏に移動して扉32がロックできるようになる。従って、震動に対する感度が向上できるようになる。また、前記球体6が移動することによって扉32をロックする機構であるため、それほど大きなスペースを必要とせず、装置の小型化が可能となる。
以下、前記耐震ラッチ1について更に詳細に説明すると、前記ケース4は、図2及び図4に示されるように、周囲が壁面で囲まれ、上面が開放するとともに下面の一部が開放した略直方体の外形を有している。周囲が壁面で囲まれたケース内の略中央部には、周囲が壁面で囲まれるとともに底面を有する枡形に形成された内部に前記球体6が収容される島状の球体配置区画10が設けられている。前記ケース4の下面は、前記球体配置区画10の後方部より後側に底板11が設けられ、それより前側には底板が設けられず、下方に開放している。この開放した下面から、前記アーム部材5の先端部が下方に突出できるようになっている。
前記ケース4は、両側部の前後方向中央部に、ラッチ本体2を収納装置30の本体31に固定するための固定ビスが挿通される上下方向に貫通する通孔12、12がそれぞれ形成されている。また、前記通孔10の前後部にはそれぞれ、前記蓋体7の下面の両側に形成された下方に突出する係止ツメ7a、7a…が挿通される上下方向に貫通する通孔13、13…が形成されている。
また、前記ケース4の両側の後端部には、前記アーム部材5の回動軸20が嵌入される軸受け部14、14が形成されている。前記軸受け部14に前記アーム部材5の回動軸20を嵌入した状態で、前記回動軸20がケース4に対して回動可能に設けられるようになっている。
前記ケース4の前側の壁面には、図2及び図4(B)に示されるように、扉32の閉止時にラッチ受け3が嵌合可能な、幅方向中央部に下面側から切り欠いた切欠き部15が形成されている。前記切欠き部15が形成されるケース4の前側の壁面とは、図1に示されるように、扉32と対面する側の面である。
前記球体配置区画10は、内部に前記球体6が収容され、この球体配置区画10内を前記球体6が移動可能となっている。前記球体配置区画10の後側の壁面には、幅方向中央部の上端から上下方向に沿ってスリット16が設けられている。このスリット16には、前記アーム部材5の揺動規制片8が嵌入され、アーム部材5の上下方向の揺動に伴って、前記揺動規制片8がこのスリット16を上下方向に移動できるようになっている。
前記球体配置区画10の底面は、平常状態にある球体6の配置位置がその周囲より相対的に窪む、全体的に傾斜した傾斜状に形成されている。最も窪んだ部分である最窪み部17は、前記スリット16に近接した幅方向中央部の後端部に設けられている。その周囲の底面は、図4(B)、(C)に示されるように、前記最窪み部17から離れるにつれて徐々に高くなるように傾斜している。これにより、平常状態にある球体6は重力によって前記最窪み部17に配置され、震動発生時には、慣性の法則により、収納装置30の本体31の移動方向と反対側に移動し、震動が終息して平常状態に戻ったときは重力によって再び前記最窪み部17に配置されるようになる。
次いで、前記アーム部材5は、詳細には図5に示されるように、後部を幅方向に延びる軸部18と、この軸部18の両側部から前方に延び、前部で連結されることにより、中央部が貫通した平面視略四角形のループ状(環状)に形成されたアーム部19と、前記軸部18の幅方向中央部から前側に向けて中央貫通部内に突出する前記揺動規制片8と、前記軸部18の両側に突出する回動軸20、20とから構成されている。前記アーム部19は、同図5(B)に示されるように、前記揺動規制片8の中間部で所定の角度で屈折することにより、平常時に扉32を閉止した状態では、図7(A)に示されるように、アーム部19がケース4内の上部に沿って配置されるようになるとともに、平常時に扉32を開操作した際、前記揺動規制片8が球体6に当接するまでの間において、前記アーム部19がケース4内に収容された状態が保持できるようになっている。
前記アーム部材5は、前記回動軸20を前記ケース4の軸受け部14に嵌入するとともに、前記揺動規制片8を球体配置区画10のスリット16に嵌合することにより、前記ケース4内に収容される。なお、前記アーム部材5がケース4内に収容された状態で、ループ状に形成されたアーム部19の中央貫通部に前記球体配置区画10が配置されるようになっている。
前記球体6は、鋼球やステンレス球などからなり、直径約2〜20mm、好ましくは3〜10mmのものを用いるのがよい。
前記蓋体7は、図2に示されるように、前記ケース4の上面を覆う略四角形の平板であり、前記通孔12、12に対応する両側部に切欠き部が形成されるとともに、その前後にそれぞれ下方側に突出する係止ツメ7a、7a…が形成されている。前記係止ツメ7a…を前記ケース4の通孔13に挿入して、先端のツメ部をケース4の下面に係止することにより、蓋体7がケース4に固定できるようになっている。
一方、前記ラッチ受け3は、詳細には図6に示されるように、扉32の取付基端側に向かうに従って上方に傾斜する傾斜部9が形成されるとともに、前記傾斜部9より突出側の先端部にフック部21が形成されている。また、基端部には、収納装置30の扉32に固定するための固定ビスが挿通される通孔22、22が形成さている。
前記ラッチ受け3の傾斜部9の幅は、前記アーム部材5のアーム部19の先端部19aの幅より狭く形成されており、前記アーム部材5の先端部19aが傾斜部9の最外面を摺動できるようになっている。また、前記フック部21の幅は、前記アーム部材5の中央貫通部の幅より狭く形成され、前記フック部21にアーム部材5のアーム部19の先端部が係止できるようになっている。
前記ラッチ受け3は、図7に示されるように、扉32を閉止した状態で、フック部21がラッチ本体2より下方に位置するとともに、傾斜部9の基端側の一部が前記ケース4の前側の壁面に形成された切欠き部15を通じてケース4内に挿入され、アーム部材5のアーム部19の先端部19aと係合して、アーム部材5の先端部19aが前記傾斜部9を摺動して上方に押し上げられるようになっている。
次に、本耐震ラッチ1の作動状態について説明する。平常時に収納装置30の扉32を閉止した状態では、図7(A)に示されるように、ラッチ受け3の傾斜部9にアーム部材5の先端部19aが係合することによって、アーム部材5が上方に押し上げられ、アーム部材5の揺動規制片8が平常状態にある球体6に接触しないようになっている。
この状態から、扉32を開操作したとき、同図7(B)に示されるように、収納装置30の扉32が本体31から離間するのに伴って、アーム部材5のアーム部19の先端部19aが傾斜部9を下方側に摺動するが、アーム部材5の揺動規制片8が平常状態にある球体6と当接することにより、アーム部材5の回動が停止し、その状態で保持される。このため、同図7(C)に示されるように、アーム部材5がラッチ受け3に係止せず、扉32を開放することができる。
一方、地震による震動発生時には、図8(A)に示される扉32の閉止状態から、同図8(B)に示されるように、扉32と反対側の収納装置30の背面側に向けた揺れが発生したとき、収納装置30の本体31が背面側に移動するのに伴ってラッチ本体2も背面側に移動するが、このとき、球体6は重力以外に他の部材との接触による摩擦力等が発生しないため、慣性の法則により、元の位置に留まろうとする慣性力が発生し、この慣性力は球体6を平常状態の所定位置から相対的に扉32側に移動させる力となる。これによって、球体6は、平常状態の所定位置から、上り傾斜状に形成された球体配置区画10の底面を扉32側に向けて移動する。
このとき、収納装置30の扉32も本体31に対して離間する方向(扉32が開く方向)に移動するのに伴って、アーム部材5のアーム部19の先端部19aが、ラッチ受け3の傾斜部9を下方側に摺動する。このとき、前記球体6の移動によって、アーム部材5の揺動規制片8が球体6に当接することなく、アーム部材5の先端部19aがケース4の下面から突出するとともに、このケース4から突出したアーム部材5の先端部19aが、ラッチ受け3のフック部21に係止される(図8(C))。これによって、それ以上の扉32の開方向への移動が停止し、本体31から収納物が飛び出るのが防止できる。
その後、図8(D)に示されるように、揺れの方向が収納装置30の背面側から扉32側に向けた方向に変化したとき、収納装置30の本体31がその方向に移動するのに伴ってラッチ本体2もその方向に移動すると同時に、扉32も閉止方向に移動する。扉32の移動によって、アーム部材5のアーム部19の先端部19aとフック部21との係止が解除されるとともに、ラッチ受け3の傾斜部9を上方側に摺動する。扉32が完全に閉止した状態では、図8(E)に示されるように、アーム部材5が上面に沿って配置され、揺動規制片8が球体6と当接しない位置まで上昇することにより、球体6が平常状態の所定位置である最窪み部17に納まるようになる。再度揺れが生じた場合には、同じ動作を繰り返す。
1…耐震ラッチ、2…ラッチ本体、3…ラッチ受け、4…ケース、5…アーム部材、6…球体、7…蓋体、8…揺動規制片、9…傾斜部、10…球体配置区画、30…収納装置、31…本体、32…扉

Claims (3)

  1. 収納装置の本体側に取り付けられたラッチ本体と、収納装置の扉側に取り付けられたラッチ受けとからなり、
    前記ラッチ本体は、ケースと、このケースに対して揺動自在に設けられ、先端部が前記ケースの下面から出没可能に配置されるとともに、先端部が突出した状態で前記ラッチ受けに係止可能なアーム部材と、前記ケース内に収容され、平常時には所定位置に配置されるとともに、震動発生時に移動可能とされた球体とを備え、
    前記アーム部材には、平常状態にある前記球体と当接し、先端部が前記ケースの下面から突出しないように該アーム部材の揺動範囲を規制する揺動規制片が設けられ、
    前記ラッチ受けの基端部に、基端側に向かうに従って上方に傾斜する傾斜部が形成され、収納装置の扉を閉止した状態で、前記傾斜部に前記アーム部材の先端部が係合することによって、前記アーム部材が上方に押し上げられ、前記揺動規制片が前記球体と接触しないように成されており、
    震動発生時に、前記球体が平常状態の所定位置から移動し、前記揺動規制片が前記球体に当接するのが回避されるとともに、収納装置の本体から扉が離間するのに伴って、前記アーム部材の先端部が、前記傾斜部を下方側に摺動しつつ、前記ケースの下面から突出し、前記ラッチ受けに係止されることを特徴とする耐震ラッチ。
  2. 前記球体は、前記ケース内に形成された球体配置区画内に収容され、前記球体配置区画の底面は、平常状態にある前記球体の配置位置がその周囲より相対的に窪んでいる請求項1記載の耐震ラッチ。
  3. 前記ラッチ受けの先端にフック部が設けられ、前記アーム部材の先端部が前記ラッチ受けのフック部に係止可能なループ状に形成されている請求項1、2いずれかに記載の耐震ラッチ。
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