JP2020003752A - 配向膜印刷版、配向膜印刷装置および配向膜形成方法 - Google Patents

配向膜印刷版、配向膜印刷装置および配向膜形成方法 Download PDF

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【課題】大型化、多品種少量生産への対応が容易で、しかも印刷ムラのない高品質な配向膜を形成することが可能な配向膜印刷版、配向膜印刷装置および配向膜印刷方法を提供する。【解決手段】版胴24に巻きつけて使用され、その印刷面14に塗布された印刷液をガラス基板に転写することによってガラス基板上に配向膜を形成する配向膜印刷版10であって、配向膜印刷版10の印刷面14が、その上流側端部から下流側端部に至る1または複数の凹溝16によって複数の細長帯状の単位印刷面14a〜14dに区画されており、各単位印刷面14a〜14dの表面が平坦面となっていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、大型化と多品種少量生産への対応が容易で、しかも印刷ムラのない高品質な配向膜を形成することが可能な配向膜印刷版、配向膜印刷装置および配向膜形成方法に関する。
スマートフォン、携帯型ゲーム機、電卓、時計といった電子機器の表示画面として大小さまざまな大きさの液晶表示素子が一般に利用されている。
このような液晶表示素子は、電極、カラーフィルター、絶縁膜等が形成されたガラス基板上に配向膜を形成したものを主要構成要素としており、ガラス基板上に配向膜を形成するための方法として、フレキソ印刷による方法(特許文献1)や、インクジェット印刷による方法(特許文献2)が知られている。
フレキソ印刷は、その印刷面に印刷パターンの凹凸が形成された配向膜印刷版(いわゆる凸版)を使用する方法で、配向膜印刷版が巻き付けられた版胴にアニロックスローラーを介して印刷液(一般的には、ポリイミド)を塗布し、これをガラス基板上で転動させることにより、ガラス基板上に配向膜が形成される。
一方、インクジェット印刷は、インクジェットプリンタを使用する方法で、プリンタヘッドをガラス基板上で移動させつつプリンタヘッドのノズル孔からガラス基板に向けて印刷液を吐出することにより、ガラス基板上に配向膜が形成される。
特開2014−98734号公報(図1) 特開2015−87652号公報(図4)
近年、液晶表示素子の需要量が急激に伸びてきていることから、これに合わせて、ガラス基板のサイズもG10クラス(2850×3050mm)以上の大型のものが求められるようになっている。また、液晶表示素子の形状や大きさは多岐に亘ることから、多品種少量生産に対して迅速に対応できるようにしたいとの要請も強く、さらには、膜厚不足(膜面に凹みを生じること)やコンタクトホールへの塗膜不足(電極間の通電を確保することを目的として、電極間に介在する絶縁膜に穿たれた小さな開口部を「コンタクトホール」と呼び、このコンタクトホールが配向膜で埋まらないこと)といった印刷ムラが生じないようにすることが求められるなど品質面に対する要求水準も高い。
このような、大型化・多品種少量生産への対応・高品質化といった要請を全て満足するような配向膜印刷装置を開発すべく、各社しのぎを削っているが、フレキソ印刷やインクジェット印刷による方法では、以下に示すようにそれぞれ一長一短があった。
たとえばフレキソ印刷の場合、版胴に巻きつけられた印刷版をガラス基板に押し付けることにより、配向膜に印圧が加わり、印刷ムラのない高品質な配向膜が得られるというメリットがあるが、多品種少量生産に対応するためには、印刷パターンの異なる配向膜印刷版(凸版)を複数種類用意しておき、これを手作業で交換する必要があるため、迅速な対応が困難であり品種少量生産には不向きであるという問題があった。
一方、インクジェット印刷による方法では、印刷パターンの変更をデータ変更だけで瞬時に行うことができるので、多品種少量生産への対応を迅速に行うことが可能であるが、配向膜の品質に関しては、印刷液をガラス基板上に非接触で単に塗布するだけであることから、配向膜に印圧は加わらず、フレキソ印刷のような印刷ムラの無い高品質な配向膜を形成することが難しいとされている(コンタクトホールのような小さな開口部に、印刷液のような粘性のある液体を印圧を加えることなく充填するのは、技術的に大変な困難を伴う)。
そこで、発明者等は、フレキソ印刷とインクジェット印刷とを組み合わせた方法(ハイブリッド法)で上記問題を解決しようと試みた。凹凸のない平坦な配向膜印刷版(いわゆるベタ版)を版胴に巻き付け、配向膜印刷版(ベタ版)の印刷面に印刷液をインクジェット印刷により印刷パターンに合わせて塗布し、これをガラス基板上で転動させることにより、ガラス基板上に配向膜を形成するというものである。
このハイブリッド法によれば、インクジェット印刷による多品種少量生産への迅速な対応と、版胴をガラス基板上で転動させて配向膜に印圧を加えることによる配向膜の高品質化とを同時に満足させることが可能となるが、以下に述べるような大型化への問題に直面することとなった。すなわち、ガラス基板の大型化に対応するためには、配向膜印刷版やこれが巻きつけられる版胴を大型化する必要があるが、表面に凹凸のない配向膜印刷版(ベタ版)が使用されることにより、「ガラス基板の割れ」と言う新たな問題が生じたのである。
すなわち、ガラス基板は、定盤上にエア吸引等によって吸着固定されている。このように定盤上に吸着固定されているガラス基板上を、配向膜印刷版が捲回された版胴が転動するのであるが、印刷液の塗布されていない箇所では、配向膜印刷版がガラス基板と直接接触することとなる。
配向膜印刷版は、その印刷面がゴムのような弾性樹脂を用いて形成されているため、転動時の印圧で配向膜印刷版がガラス基板に貼り付く。そして、この貼付力と、版胴の回転とにより、ガラス基板に対してこれを定盤から引き剥がそうとする力が付与される。
このように、印刷液が塗布されていない箇所では、定盤による吸着固定力と、配向膜印刷版による引き剥がし力とが、ガラス基板に対して不規則に加わり、これにより、薄いガラス基板が簡単に割れてしまうのである。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、大型化、多品種少量生産への対応が容易で、しかも印刷ムラの無い高品質な配向膜を形成することが可能な配向膜印刷版、配向膜印刷装置および配向膜印刷方法を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、「版胴24に巻きつけて使用され、その印刷面14に塗布された印刷液Mをガラス基板Wに転写することによってガラス基板W上に配向膜Xを形成する配向膜印刷版10であって、配向膜印刷版10の印刷面14が、その上流側端部から下流側端部に至る1または複数の凹溝16によって複数の細長帯状の単位印刷面14a〜14dに区画されており、各単位印刷面14a〜14dの表面が平坦面となっている」ことを特徴とする配向膜印刷版10である。
請求項2に記載した発明は、「各単位印刷面14a〜14dには、凹溝16に対して略直交する方向に伸びるエッジ溝18が、各印刷パターンPの印刷終了側と対応する位置に形成されている」ことを特徴とする配向膜印刷版10である。
請求項3に記載した発明は、「ガラス基板Wが載置される定盤22と、外周に請求項1または2に記載の配向膜印刷版10が巻回されており、ガラス基板W上を転動する版胴24と、配向膜印刷版10の印刷面14に対して印刷液Mを吐出することにより各単位印刷面14a〜14dに印刷パターンPを印刷する印刷ユニット26とを有する」ことを特徴とする配向膜印刷装置20である。
請求項4に記載した発明は、「請求項1または2に記載の配向膜印刷版10を版胴24の外周面に巻きつけて取り付け、
印刷ユニット26のプリンタヘッド32から配向膜印刷版10に向けて印刷液Mを吐出することによって各単位印刷面14a〜14dに印刷パターンPを印刷し、然る後、版胴24と配向膜印刷版10との一体物をガラス基板W上にて転動させる」ことを特徴とする配向膜形成方法である。
この発明では、配向膜印刷版の印刷面が凹溝によって細長帯状の複数の単位印刷面に区画されているので、ガラス基板上を版胴が転動する際、印刷液が塗布されていない箇所における引き剥がし力が凹溝によって大幅に分散・軽減される。したがって、配向膜印刷版を例えばG10クラス以上に大型化してもガラス基板に対して大きな引き剥がし力が加わるようなことはなく、印刷時におけるガラス基板の割れ問題が生じることはない。
印刷面への印刷液の塗布はインクジェット印刷により行われるので、多品種少量生産の迅速な対応が可能であるし、また、版胴をガラス基板に押し付けつつ転動させることにより、印刷ムラのない高品質な配向膜を形成することができる。
この発明の一実施例の配向膜印刷版を示す図である。 この発明に係る配向膜印刷装置を示す図である。 この発明に係る配向膜印刷装置を用いてガラス基板に配向膜を印刷する様子を示す図である。 配向膜印刷版の印刷パターンの一例を示す図である。 配向膜印刷版の印刷パターンの他の例を示す図である。
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明にかかる配向膜印刷版10を示す図であり、図2は本発明にかかる配向膜印刷装置20を示す図である。まず最初に配向膜印刷版10について説明し、その後、配向膜印刷装置20について説明する。
これらの図が示すように、配向膜印刷版10は、後述する版胴24の外周に巻き付けて取り付けられ、ガラス基板W上に配向膜Xを形成するために使用されるシート状部材であり、その大きさは、版胴24の大きさに合わせて適宜設定されている。
本実施例において、配向膜印刷版10は三層構造となっており、版胴24側がPET(ポリエチレンテレフタラート)製の薄膜層であるキャリアフィルム10aであり、中央部分がベースフィルム10bであり、印刷面側がゴムなどの弾性樹脂からなる樹脂層10cであり(図1の右側円内参照)、全体の厚みは0.5〜3.0mm(本実施例では2.5mm)に設定されている。なお、簡略化のため、図2以降は、配向膜印刷版10が1枚のシート状部材として描かれている。
配向膜印刷版10の短辺側両端部は、一段掘り込まれて段状に形成されており、この段部が版胴24への取付部12(12a,12b)となっている。各取付部12(12a,12b)には、複数(本実施例では5つ)の固定孔12cが所定間隔を隔てて穿設されている。
配向膜印刷版10の上面(版胴24と接する側の面とは反対側の面)のうち、取付部12a,12bで挟まれた部分が印刷面14である。印刷面14には、一方の取付部12a側端縁から他方の取付部12b側端縁に至る凹溝16が1又は複数本(本実施例では3本)、所定間隔を隔てて平行に形成されている。これにより、配向膜印刷版10の印刷面14が複数(本実施例では4つ)の単位印刷面14a〜14dに区画されることになる。
各単位印刷面14a〜14dは、細長の帯状部分であり、その表面は平坦面となっている。本実施例において、各単位印刷面14a〜14dの幅は等幅に設定されているが、もちろん、単位印刷面14a〜14d毎に異なる幅としてもよい。各凹溝16の形状は、上向きコ字状となっており、本実施例では、左右の側壁16a,16bと底面16cとが略90度で互いに直交している(図1の左側円内参照)。
次に配向膜印刷装置20について説明する。配向膜印刷装置20は、定盤22、版胴24、印刷ユニット26により大略構成されており、上述した配向膜印刷版10が版胴24の外周に巻きつけて使用される。
定盤22は、ガラス基板Wが載置される平板状のもので、定盤22の上方に版胴24が定盤22に対して移動可能に配置されている。定盤22の上面(載置面)には、複数の吸着孔(図示省略)が設けられており、定盤22の下面側を負圧にすることで定盤22上に載置されたガラス基板Wを吸着固定できるようになっている。
版胴24は、円柱状の部材で、その外周面には、第1の取付凹所24aと第2の取付凹所24bとが形成されており、ここに後述する版バイス44(44A,44B)がそれぞれ着脱可能に取り付けられる。
印刷ユニット26は、配向膜印刷版10の印刷面14(単位印刷面14a〜14d)に印刷液Mを非接触(インクジェット方式)で塗布して印刷パターンPを形成するためのもので、図2〜図3に示すように、印刷部28と制御部30とで大略構成されている。
印刷部28は、印刷液Mを配向膜印刷版10に向けて吐出する部分で、プリンタヘッド32と循環タンク34とを備えており、これらがひとつのユニットとして版胴24の上方にて版胴24の動きに合わせて定盤22上を移動できるようになっている。
プリンタヘッド32は、版胴24に巻回された配向膜印刷版10の上方にて配向膜印刷版10の全幅をカバーできるように配設されており、その下面には、複数の小さなノズル孔32aが所定間隔を隔てて形成されている。各ノズル孔32aからは、配向膜Xの原料となる印刷液Mが配向膜印刷版10の印刷面14(単位印刷面14a〜14d)に向けて吐出され、これにより、配向膜印刷版10の印刷面14(各単位印刷面14a〜14d)に印刷液Mの印刷パターンPが印刷(一次転写)されることになる(図4)。プリンタヘッド32には、循環タンク34が接続されており、この循環タンク34によってプリンタヘッド32に対する印刷液Mの供給と、印刷に使用されなかった印刷液Mの回収とが行われる。
なお、本実施例では、配向膜印刷版10の全幅が1台の大きなプリンタヘッド32によりカバーされているが、小型のプリンタヘッドを複数台配置して配向膜印刷版10の全幅をカバーするようにしてもよい。
制御部30は、印刷部28に対する印刷液Mの給排と、印刷部28の移動とをそれぞれ制御する部分であり、印刷液給排制御部36、印刷部移動制御部38、印刷液供給タンク40および廃液タンク42を有している。
印刷液給排制御部36では、印刷液供給タンク40から循環タンク34への新たな印刷液Mの供給、循環タンク34から廃液タンク42への不要となった印刷液Mの回収ならびにプリンタヘッド32のノズル孔32aからの印刷液Mの吐出がそれぞれ制御される。印刷部移動制御部38では、上述した版胴24の動きに合わせた印刷部28の定盤22上の移動が制御される。
このような配向膜印刷版10および配向膜印刷装置20を用いてガラス基板W上に配向膜Xを形成する方法について説明する。まず、最初に配向膜印刷版10を版胴24の外周に巻きつけ、これを取り付ける。配向膜印刷版10の版胴24への取り付けは、版バイス44(44A,44B)を用いて行われる。各版バイス44(44A,44B)は、バイス本体44aと、このバイス本体44aにボルト46を介して一体固定されるブラケット44bとを有し、バイス本体44aとブラケット44bとで配向膜印刷版10の取付部12(12a,12b)をそれぞれ挟持固定する。配向膜印刷版10の取付部12aに設けられた固定孔12cには、ボルト46が挿通される。
そして、配向膜印刷版10の周方向一方(上流側)を挟持している版バイス44Aが、版胴24に設けられた第1の取付凹所1aに固定され、配向膜印刷版10の周方向他方(下流側)を挟持している版バイス44Bが、版胴24に設けられた第2の取付凹所1bに取り付けられる(図2参照)。これにより、配向膜印刷版10の版胴24への取り付けが完了する。下流側の版バイス44Bには、シリンダ48(図2参照)が接続されており、このシリンダ48が版バイス44Bを下流側に引き寄せることによって配向膜印刷版10に張力が付与される。
次に、配向膜印刷版10の印刷面14、より具体的には、各単位印刷面14a〜14dへの印刷液M(一般的には、ポリイミド)の塗布が行われる。この塗布工程は、印刷ユニット26を用いたインクジェット印刷により行われる。
なお、各単位印刷面14a〜14dに形成される印刷パターンPは、制御部30に印刷パターンPのパターンデータを設定することによって任意の形状に設定することができる。本実施例では、図4に示すように、各単位印刷面14a〜14dに形成される全ての印刷パターンPが同大・同形状(矩形状)となるように設定されているが、単位印刷面14a〜14d毎に異なる大きさ・形状の印刷パターンPを形成するようにしてもよい。また、各単位印刷面14a(14b、14c、14d)中に印刷される印刷パターンPについても、全て同じ大きさ・形状としてもよいし、異なる大きさ・形状の印刷パターンPを組み合わせてもよい。また、各単位印刷面14a〜14dの境界線と各印刷パターンPとの間には余白mが設けられており(図4の円内参照)、これにより、後述する二次転写時における印刷液Mの液跳ねが防止される。
次に、印刷面14に一次転写された印刷パターンPのガラス基板Wへの転写(二次転写)について説明する。版胴24は、ガラス基板W上を、図2中、右方向に向かって転動する。版胴24に巻きつけられている配向膜印刷版10の印刷面14(各単位印刷面14a〜14d)には、印刷パターンPが塗布されている。
配向膜印刷版10の印刷面14をガラス基板Wに軽く接触させつつ回転させると、印刷面14(各単位印刷面14a〜14d)に塗布されている印刷パターンPがガラス基板W上に印刷(二次転写)され、目的とする配向膜Xがガラス基板W上に形成される。
ここで、配向膜印刷版10の印刷パターンPが形成されていない部分(非印刷部)A(図4)では、配向膜印刷版10の印刷面(より詳しくは樹脂層10c)とガラス基板Wとが直接接触して樹脂層10cがガラス基板Wに貼り付くが、その貼付力は、配向膜印刷版10の印刷面14が凹溝16で複数の単位印刷面14a〜14dに分割されることによって大幅に軽減されており、版胴24が転動すると、配向膜印刷版10の非印刷部Aは、ガラス基板Wからすぐに離れることとなる。したがって、ガラス基板Wを大型化しても、版胴24の転動時にガラス基板Wに対して大きな引き剥がし力が加わるようなことはなく、ガラス基板Wの割れを防止できる。
また、印刷面14(各単位印刷面14a〜14d)への印刷液Mの塗布はインクジェット印刷により行われるので、多品種少量生産の迅速な対応が可能であるし、版胴24がガラス基板W上を転動して印圧が加わることにより、印刷ムラのない高品質な配向膜Xを形成することができる。
なお、上述実施例では、一次転写と二次転写とを同時に行うようにしているが、両者を別工程として行うようにしてもよい。また、定盤22の位置を固定し、版胴24を可動式とすることにより二次転写を行うようにしているが、版胴24の位置を固定し、定盤22を可動式とすることによって二次転写を行うようにしてもよい。
なお、上述したような版胴24に巻回された配向膜印刷版10をガラス基板Wに軽く押し当てつつ転動させて二次転写を行う方法では、各印刷パターンPの印刷終了側(図5の下側;下流側)において印刷液Mが下流側に押し出されてしまい、ガラス基板Wに転写された印刷パターンのエッジラインが歪んでしまうという問題が生じる。このような場合には、図5に示すように、各印刷パターンPの印刷終了側と対応する位置に、凹溝16と直交するエッジ溝18を設けるようにしてもよく、これによりガラス基板Wに転写された印刷パターンのエッジラインを美しく仕上げることが可能となる。
10:配向膜印刷版、10a:キャリアフィルム、10b:ベースフィルム、10c:樹脂層、12(12a,12b):取付部、12c:固定孔、14:印刷面、14a〜14d:単位印刷面、16:凹溝、16a,16b:側壁、16c:底面、18:エッジ溝、20:配向膜印刷装置、22:定盤、24:版胴、24a:第1の取付凹所、24b:第2の取付凹所、24c:回転軸、26:印刷ユニット、28:印刷部、30:制御部、32:プリンタヘッド、32a:ノズル孔、34:循環タンク、36:印刷液給排制御部、38:印刷部移動制御部、40:印刷液供給タンク、42:廃液タンク、44:版バイス、44a:バイス本体、44b:ブラケット、46:ボルト、48:シリンダ、A:印刷パターンが形成されていない部分(非印刷部)、m:余白、M:印刷液、P:印刷パターン、W:ガラス基板、X:配向膜


Claims (4)

  1. 版胴に巻きつけて使用され、その印刷面に塗布された印刷液をガラス基板に転写することによって該ガラス基板上に配向膜を形成する配向膜印刷版であって、
    前記配向膜印刷版の印刷面が、その上流側端部から下流側端部に至る1または複数の凹溝によって複数の細長帯状の単位印刷面に区画されており、前記各単位印刷面の表面が平坦面となっていることを特徴とする配向膜印刷版。
  2. 前記各単位印刷面には、前記凹溝に対して略直交する方向に伸びるエッジ溝が、前記各印刷パターンの印刷終了側と対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配向膜印刷版。
  3. ガラス基板が載置される定盤と、
    外周に請求項1または2に記載の配向膜印刷版が巻回されており、前記ガラス基板上を転動する版胴と、
    前記配向膜印刷版の印刷面に対して印刷液を吐出することにより前記各単位印刷面に印刷パターンを印刷する印刷ユニットとを有する配向膜印刷装置。
  4. 請求項1または2に記載の配向膜印刷版を版胴の外周面に巻きつけて取り付け、
    印刷ユニットのノズル孔から前記配向膜印刷版に向けて印刷液を吐出することによって前記各単位印刷面に印刷パターンを印刷し、然る後、前記版胴と前記配向膜印刷版との一体物を前記ガラス基板上にて転動させることを特徴とする配向膜形成方法。


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