JP2019537726A - 干渉計の光学性能を最適化するための方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
Description
干渉計は、被験物体を支持するための罫線入りステージを含んでいてもよく、参照面に対する被験物体の位置を特定するステップは、罫線入りステージを手動で又は自動的に読み取るステップを含む。その代わりに、又はそれに加えて、干渉計は、可変波長を有する光源を含み、複数の干渉画像は光源の波長を調整しながら収集され、参照面に対する被験物体の位置は、光源の波長を調整しながら収集された複数の干渉画像に基づいて特定される。
干渉計は、被験物体を支持するための罫線入りのステージと、参照面に対する被験物体の位置を読み取るためのリーダであって、参照面に対する被験物体の位置についての情報を1つ又は複数の電子プロセッサに提供するリーダと、を含んでいてもよい。その代わりに、又はそれに加えて、干渉計は可変波長を有する光源を含んでいてもよく、干渉計は、光源の波長を調整しながら複数の干渉画像を収集するように構成され、1つ又は複数の電子プロセッサは、参照面に対する被験物体の位置についての情報を、光源の波長を調整しながら収集された複数の干渉画像に基づいて特定するように構成される。
1つ又は複数の電子プロセッサはさらに、伝搬された波面に基づいて、被験物体の特性を特定するように構成されていてもよい。
本明細書では、表面トポグラフィ、形状若しくはテクスチャ(texture)又は光波面(optical wavefront)を測定するための干渉計が開示され、この干渉計は、距離測定システムを使って試験対象物体の位置を特定し、最終的な凹凸像の品質及び分解能を最適化するために干渉計の光学的合焦特性(optical focusing properties)を自動的又は対話的に調整するための手段を含む。干渉計の使用方法も開示される。
よく知られた表面特徴を有するアーティファクト(artifact)又はその他の部品を使って、焦点機構をセットアップ及び較正することができる。これは、関心対象の表面高さにばらつきがあるが、それ以外は、最適な焦点位置を特定することに関する特徴を持たないテストサンプルと対照的である。この較正は、1回のみ、周期的に、又は毎回の測定前に行うことができる。
図1は、フィゾー干渉計100を含む一実施形態を示す。フィゾー干渉計100は、光源102を含む。光源102は波長λが633nmの光を発するヘリウム−ネオン(HeNe)レーザ等のレーザ源とすることができる。レンズとして図式的に描かれている光学素子102(図1では1つの素子のみが示されている)は、光源102から発せられた光をコリメートするように使用され得る。光の一部は、ビームスプリッタ108を透過してから、半透過性の後方参照面115を有する半透過性の参照光学素子114に当たる。半透過性参照面115は、光を参照ビームと測定ビームとに分ける。測定ビームは、後方参照面115を透過して、関心対象物体104に伝播し、関心対象物体104の前面は平面106内にある。較正中(詳しくは後述する)、関心対象物体104は、(図1では示されていない)既知の特長を有する1つ又は複数の表面特徴を含むアーティファクトとすることができる。これらの特長は、特徴の高さ、特徴の線幅、及び/又は特徴間の間隔を含むことができる。
特別に設計されたアーティファクトの測定を通じて干渉計の装置伝達関数(ITF : instrument transfer function)を正確に評価する方法は、本願と共通の所有者による、2015年12月31日に出願された「干渉計の光学性能を最適化するための方法及び装置(Method and Apparatus for Optimizing the Optical Performance of Interferometers)」と題する米国仮特許出願第62/273,972号に記載されており、その内容の全体を本願に援用する。このような方法は、本明細書において、被験物体を支持するステージの最適な位置を、まずステージにより支持されるアーティファクトの焦点の度合いを測定することによって特定するために具体化できる。アーティファクトは、位相又は強度特徴を含むことができる。具体的には、上述の仮特許出願には、アーティファクトのPSI(phase shifting interferometry : 位相シフト干渉法)による測定から得られた複素波面を、測定された複素フィールド(complex field)の光学伝播の後にアーティファクトの測定された表面特徴から得られたストレール比(Strehl ratio)に基づいてメトリクス(metric)を近似的に最大化することによって処理して、ベストフォーカス平面までの距離を特定する方法が記載されており、本明細書ではこのプロセスを「焦点処理(focus processing)」と呼ぶ。図2は、試験対象表面上で正しく焦点を合わせることの重要性を示している。具体的には、図2は、純粋に視覚的な焦点合わせ(左のグラフ)と、本明細書に記載され、前述の仮特許出願に記載されているようなデジタル焦点調整(右のグラフ)の両方に基づく異なる空間周波数での干渉計システムのITF性能を比較している。
振幅Axは:
焦点合わせを改善するためにあるキャビティに対応する光波面をソフトウェアで数学的に伝播させる(mathematically propagate)ために、新しいZ’平面へと伝搬されるのはこの複素フィールドFxであり、Fx’となり、そこからφx’=arg(Fx’)の改善された焦点の位相マップを抽出できる。このような「光学伝播」は、z方向に沿ったフレネル伝播を使って具体化でき、これは例えばJ.グッドマン(J. Goodman)著、「フーリエ光学入門(Introduction to Fourier Optics)」第3編、ロバーツ・アンド・カンパニ(Roberts and Co.)(2005年)に記載されている。
a.ziでの複素波面、U(x,y;zi)をフーリエ変換し、角周波数スペクトル
d.逆フーリエ変換し、新しい平面での複素波面U(x,y;z2)を得る。
球面波の場合、上述の数学的理論は、伝搬中の倍率の変化を考慮するために、ジクラス(Sziklas)座標変換を使って変更される。例えば、E.ジクラス(E. Sziklas)及びA.シーグマン(A. Siegman)著、「FFT法を用いた回折計算(Diffraction Calculations using FFT methods)」、米国電気電子学会議会論文(Proc. IEEE)412−410、1974年を参照されたい。これで、すべてのzがビームウェイスト位置(beam waist position)に関して測定される。したがって、z1からz2への球面波の伝播に関するステップは以下のとおりである:
a.座標は、x1,2’→x1,2/z1,2,y1,2’→y1,2/z1,2、及び
ある焦点設定の性能を特定するために、較正アーティファクトを干渉計システムにより測定し、複素フィールドを特定する。この複素フィールドを処理して、ITFを示すメトリクスを抽出することができる。さらに、複素フィールドは、他の焦点位置へとデジタル処理で伝播させることができ、同じメトリクスが計算される。異なる焦点位置の結果を比較することにより、最適な焦点位置を特定できる。上で言及し、その全体を参照によって本願に援用した米国仮特許出願第62/273,972号明細書には、この焦点性能メトリクスを計算するための各種の方法と技術が記載されている。あるキャビティに対応する波面のこのような「焦点処理」の一例は、波面に関する複素フィールド及び段差のある縁を有する較正アーティファクトに適用される以下のステップが含まれる:
1)新しいz平面への光学的伝播
2)新しいz平面内の各トレース(較正アーティファクトの段差のある縁の付近に中心を置き且つその縁と垂直な一連の画素)について:
a.伝播したフィールドからトレース位相プロファイルを抽出する。
c.位相ティルトを除去し、適合により特定された段差の高さで割ることにより、トレースを正規化する。
f.逆フーリエ変換する。
g.各周波数成分における位相及び振幅を計算する。
i.位相勾配を取り除き、位相残差を求める。
j.トレースをその中心の周囲で循環シフトさせる(これによりステップ2.eのシフトが除かれる)。
5)ステップ4の合計が最大となるまで、異なる焦点面についてステップ1〜4を繰り返す。
ステップ2に概要を記したシーケンスは1つの使用可能なシーケンスである点に留意されたい。その他のシーンケンスも使用できる。しかしながら、概して、結果がその段差の位相トレンド除去スペクトルを生成することが好ましい。具体的には、撮像デバイスのサンプリングポイントに関する、段差のある縁の不整合を考慮することが重要である。
図4は、図1の干渉計100のような干渉計の別の概略図である。干渉計は、被験物体平坦部(test object flat)(図4の「被験平坦部」)の表面トポロジを測定するためのものであり、フィゾー形状(Fizeau geometry)を有する。伝達平坦部(図4の「TF」)は、干渉基準としての役割を果たし、被験平坦部はTFからある距離だけ離して位置付けられ、整列されるため、干渉縞はカメラにおいて生成される。干渉計はまた、エンコーダ式電動焦点機構(図4の「焦点機構」)も含み、この機構はカメラ(又はその代わりに撮像光学系)を光軸に沿って移動させて、被験面の焦点を合わせる。コンピュータは、測定プロセスを制御し、データを分析し、結果を計算して提示する。図4の干渉計は、カメラにより記録された画像のシフトシーケンス内に位相シフトを導入するための圧電トランスデューサ(図4の「PZT位相モジュレータ」)をさらに含む。
較正手法は、参照面とアーティファクト面との間のキャビティ長さ「D1」がわかっていることを前提としている。さらに、較正及びその後の焦点補正を被験物体に適用するには、キャビティ長さD1がわかっていることが必要である。この情報を得るために多くの可能な方法があるが、2つの選択肢を詳しく説明する。
ルーラ又は罫線入りステージ(ruled stage)は最も簡単な選択肢である。すると、キャビティ長さの情報は、システムに手動で入力できる。その代わりに、被験物体がその上に支持されるステージをエンコードし、光学リーダを含めることにより、干渉計システムはエンコーダを自動的に読み取ることができ、それによってキャビティ長さを手動で入力する必要がなくなる。例えば、このことは測位装置119がz位置情報116を、カメラ110により撮影された干渉画像の処理において使用するために電子プロセッサ114に提供する上述の図1の干渉計に示されている。
また別の実施形態において、機械的な位相シフトの代わりに、一連の位相シフト干渉画像に対応する位相シフトを導入するために波長調整が使用される。具体的には、干渉計の光源は波長調整レーザであり、一連の波長シフトについての一連の干渉画像がカメラによって記録され、それによって一連の位相シフトインタフェログラム(phase-shifted interferograms)を得るための代替的な非機械的手段が提供される。このような手法は、機械的PSIと区別するために、スイープ波長PSI(SWPSI: Swept Wavelength PSI)と呼ぶことができる。さらに、周波数変換PSI(FTPSI : Frequency Transform PSI)分析法をSWPSIデータに適用して、キャビティ長さを正確に特定することができる。さらに、1つ又は複数の追加の表面を有し、相互及び参照面との干渉法のためのキャビティを作る試験サンプルの場合、FTPSIはこのようなキャビティのすべてについてのキャビティ長さを抽出できる。それに加えて、FTPSI処理を用いるSWPSIは、改善された均質性測定を提供し、高速球面キャビティ(fast spherical cavities)を測定する際に、空間依存の位相シフトを排除することが実証されている。FTPSIは、本願と共通の所有者による米国特許第6,882,432号明細書及び同第6,924,898号明細書に記載されており、その内容の全体を参照によって本願に援用する。完全を期し、FTPSIを実装するSWPSI干渉計の1つの実施形態を以下に説明する。
このようなSWPSI干渉計システム900の概略図が図9に示されている。システム900は、透明測定物体901(例えば、光学的平坦部(optical flat)の前面902と後面903からの反射間の光学的干渉を測定するようになされている。測定される光学干渉は、それぞれ参照物体910及び920の表面911及び921からの追加の反射からの寄与を含む。例えば、参照物体910及び920は、十分に特徴付けされた表面を有する参照平坦部であってもよい。表面902は表面921からギャップ(gap)925により分離され、表面903は表面911から別のギャップ915により分離されている。システム900は、参照物体910及び920に関する物体901を位置決めするためのマウント(図示せず)と、コンピュータ990と、を含む。システム900はそれに加えて、調整可能光源940(例えば、レーザダイオード)と、光源940に接続された、その出力の光学周波数を調整するためのドライバ945と、ビームスプリッタ950と、コリメーティング光学系(collimating optic)930と、撮像光学系(imaging optic)960と、カメラ970と、カメラ970により検出された画像を保存するためのフレーム取込み装置980と、を含む。幾つかの実施形態において、1つの装置が制御及び測定機能の両方を実行できる(例えば、フレーム取込み装置980はコンピュータ990に組み込まれてもよい)。ドライバ945は、光源140の光学周波数vを、名目上の光学周波数v0を中心とする周波数範囲Δvにわたり調整する。
いくつかの実施形態において、周波数fcは、光学厚さnLの名目上の値及び光学周波数調整率
焦点機構が較正されると、システムは、たとえ被験物体がそれ以外に特徴を持たず、それによってカメラでの被験物体の単純な観察では相対的な焦点についての情報が得られない場合であっても、較正空間内で被験物体の何れの位置にも焦点を合わせることができる。図10に示されているように、関心対象の被験面が干渉計の中に置かれ、キャビティ長さD1が(例えば、エンコーダ式ステージの手動で若しくは自動的検査により、又はSWPSI干渉計の場合にはFTPSI処理によって)特定される。D1を入力として使用し、較正を記憶した電子プロセッサは、較正に基づいてベストフォーカスの画像位置Pを特定し、焦点機構に撮像デバイス(すなわち、カメラ)を位置Pへと駆動させて、被験面の焦点が合うようにさせる。すると、システムは焦点の合った表面を測定する。この手順のステップが図11に概略的に示されている。
また別の実施形態において、焦点のずれた状態で測定された被験面は、図12に示されるように補正できる。関心対象の被験面が干渉計内に設置され、キャビティ長さD1が特定され、PSI(又はFTPSI)測定により(焦点の合っていない)複素フィールドが得られる。D1及び較正を用いて、ベストフォーカスの物***置が特定され(D1+D2)、システムは、例えば前述のフレネル伝播を使用して、複素フィールドを距離D2にわたりその位置までデジタル処理で伝播させる。すると、被験面の位相情報は伝搬されたフィールドから回復される。この手順のステップは図13に概略的に示されている。
複数の光学キャビティを生じさせた被験物体の複数のキャビィティ長さを正確に特定するFTPSIの能力は、適正な焦点合わせという本明細書に記載の問題に関係が深い。具体的には、関心対象の1つの表面に物理的に焦点があっていても、関心対象の1つ又は複数の他の被験面は焦点が合っていないことが必然的に推測される。しかしながら、SWPSI干渉計とFTPSIを使用することにより、1つ又は複数のキャビティに対応する複素フィールドをベストフォーカス位置までデジタル処理で伝播させることができ、それによってその後の位相抽出を、最適な焦点合わせにより実現する改善された横方向分解能で実行できる。参照面又は、複数の面がある場合は複数の参照面が焦点効果のスケールでは平滑であると仮定される点に留意されたい。
本明細書に記載の焦点補正方式は、多くの異なる種類の干渉計に応用できる。例えば、干渉計は以下の種類、すなわちフィゾー、トワイマン・グリーン、ミロー、リニク、マイケルソン、シヤリング、又は表面若しくは波面の断面プロファイル若しくはフル3Dイメージングのための一般的な種類の干渉計の他の何れかのうちの何れとすることもできる。また、本明細書に記載の焦点補正は、干渉計が採用する測定の種類、すなわち表面形状、波形、粗さ等の何れのためのものかに左右されない。さらに、焦点補正は試験対象表面と基準との間の干渉が観察されるかぎり、光源波長又はコヒーレンス特性に関係なく、干渉計に適用できる。さらに、特にSWPSI及びFTPSIを使用する場合、焦点補正は、適当な光学距離が測定されるか、それ以外に特定されるかぎり、何れの数の表面又はキャビティに係る測定にも適用できる。
Claims (24)
- 被験物体の特性を干渉計で測定する方法であって、
a.前記干渉計の参照面に対する前記被験物体の位置への前記干渉計の焦点設定に関する較正情報を提供すること、
b.前記参照面に対する前記被験物体の位置を特定すること、
c.前記干渉計を用いて、前記被験物体の複数の干渉画像を、前記被験物体の特性の測定において使用するために収集すること、を備え、
d.前記方法はさらに、
i.前記複数の干渉画像の少なくとも幾つかを収集する前に、前記複数の干渉画像の焦点の度合いを改善するように、前記干渉計の焦点を、前記較正情報と、前記参照面に対する前記被験物体の特定された位置とに基づいてハードウェアで調整すること、
ii.1つ又は複数の電子プロセッサを用いて、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面の焦点の度合いを改善するように、前記較正情報と、前記参照面に対する前記被験物体の特定された位置とに基づいて、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面を数学的に伝播させること、のうちの少なくとも1つを備える、方法。 - 前記干渉計は、前記被験物体を支持する罫線入りステージを含み、
前記参照面に対する前記被験物体の位置を特定することは、
前記罫線入りステージを手動で又は自動的に読み取ることを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記干渉計は、可変波長を有する光源を備え、
前記複数の干渉画像は、前記光源の波長を調整しながら収集され、
前記参照面に対する前記被験物体の位置は、前記光源の波長を調整しながら収集された前記複数の干渉画像に基づいて特定される、請求項1に記載の方法。 - 前記方法は、
ハードウェアで前記干渉計を、前記複数の干渉画像の焦点の度合いを改善するように調整することをさらに備え、
前記調整することは、
前記複数の干渉画像の焦点の度合いを改善するために、前記干渉計の焦点に対する機械的、光学的、又は電気光学的調整を含む、請求項1に記載の方法。 - 前記干渉計は、
前記複数の干渉画像を検出するように用いられる検出器をさらに備え、
前記調整することは、
前記検出器の位置の調整又は前記検出器の上流の焦点光学系への調整を含む、請求項4に記載の方法。 - 前記方法は、
前記少なくとも1つの波面の焦点を改善するように、前記較正情報と、前記参照面に対する前記被験物体の特定された位置とに基づいて、前記複数の干渉画像から取得された前記少なくとも1つの波面を数学的に伝播させることをさらに備え、
前記被験物体の特性の測定は、伝搬された波面に基づいて特定される、請求項1に記載の方法。 - 前記被験物体の測定された特性は、表面トポグラフィ、厚さプロファイル、又は材料均一性プロファイルを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記被験物体の測定された特性は、厚さプロファイル又は材料均一性プロファイルを含み、
前記方法は、
前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの他の波面を数学的に伝播させること、をさらに備える、請求項7に記載の方法。 - 前記焦点設定は、前記干渉計により生成される前記被験物体の画像のためのベストフォーカスの位置である、請求項1に記載の方法。
- 前記較正情報を特定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記較正情報を特定することは、
a.前記干渉計を用いて、前記参照面に対するアーティファクト物体の異なる位置の各々の既知の表面特徴を有する前記アーティファクト物体の複数の干渉画像を収集すること、
b.前記アーティファクト物体の異なる位置の各々について、1つ又は複数の電子プロセッサを使って、前記複数の干渉画像から取得された波面を数学的に伝播させて、前記干渉計により生成された前記アーティファクト物体の画像のベストフォーカスの位置を特定すること、を含む、請求項10に記載の方法。 - 被験物体の特性を測定するための干渉計システムであって、
a.前記被験物体の複数の干渉画像を収集する干渉計と、
b.前記干渉計に結合され、収集された前記複数の干渉画像を分析する1つ又は複数の電子プロセッサであって、前記干渉計の参照面に対する前記被験物体の位置への前記干渉計の焦点設定に関する較正情報を記憶するように構成された1つ又は複数の電子プロセッサと、を備え、
c.前記1つ又は複数の電子プロセッサは、
i.前記複数の干渉画像の少なくとも幾つかを収集する前に、前記複数の干渉画像の焦点の度合いを改善するように、前記較正情報と、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての情報とに基づいて、前記干渉計のハードウェアへの調整が行われるようにすること、及び
ii.前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面の焦点を改善するように、前記較正情報と、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての情報とに基づいて、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面を数学的に伝播させること、の少なくとも1つを実行するように構成される、干渉計システム。 - 前記干渉計は、前記被験物体を支持する罫線入りのステージと、
前記参照面に対する前記被験物体の位置を読み取るリーダと、をさらに備え、
前記リーダは、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての情報を前記1つ又は複数の電子プロセッサに供給する、請求項12に記載のシステム。 - 前記干渉計は、可変波長を有する光源を含み、
前記干渉計は、前記光源の波長を調整しながら前記複数の干渉画像を収集するように構成され、
前記1つ又は複数の電子プロセッサは、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての情報を、前記光源の波長を調整しながら収集された前記複数の干渉画像に基づいて特定するように構成される、請求項12に記載のシステム。 - 前記電子プロセッサは、前記較正情報と、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての情報とに基づいて、前記複数の干渉画像の焦点を改善するように前記干渉計のハードウェアに対する調整が行われるように構成され、
前記ハードウェアに対する調整は、前記複数の干渉画像の焦点の度合いを改善するために、前記参照面への機械的、光学的、又は電気光学的調整を含む、請求項12に記載のシステム。 - 前記干渉計は、前記複数の干渉画像を検出するように用いられる検出器を含み、
前記ハードウェアに対する調整は、前記検出器の位置への調整を含む、請求項15に記載のシステム。 - 前記1つ又は複数の電子プロセッサは、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面の焦点の度合いを改善するように、前記較正情報と、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての情報とに基づいて、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面を数学的に伝播させるように構成され、
前記1つ又は複数の電子プロセッサはさらに、伝播された波面に基づいて、前記被験物体の特性を特定するように構成される、請求項12に記載のシステム。 - 前記被験物体の測定された特性は、表面トポグラフィ、厚さプロファイル、又は材料均一性プロファイルを含む、請求項12に記載のシステム。
- 前記被験物体の測定された特性は、厚さプロファイル又は材料均一性プロファイルを含み、前記1つ又は複数の電子プロセッサはさらに、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの他の波面を数学的に伝播させるように構成される、請求項18に記載のシステム。
- 前記焦点設定は、前記干渉計により生成された前記被験物体の画像のベストフォーカスの位置である、請求項12に記載のシステム。
- 被験物体の特性を測定するための干渉計システムであって、
a.前記被験物体の複数の干渉画像を収集するための干渉計と、
b.前記干渉計に結合され、収集された複数の干渉画像を分析する1つ又は複数の電子プロセッサと、を備え、
c.
i.前記干渉計は、可変波長を有する光源を含み、
ii.前記干渉計は、前記光源の波長を調整しながら前記複数の干渉画像を収集するように構成され、
iii.前記1つ又は複数の電子プロセッサは、前記干渉計の参照面に対する前記被験物体の位置についての情報を、前記光源の前記波長を調整しながら収集された前記複数の干渉画像に基づいて特定するように構成され、
d.前記1つ又は複数の電子プロセッサはさらに、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面の焦点の度合いを改善するように、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての特定された情報に基づいて、前記複数の干渉画像から取得された少なくとも1つの波面を数学的に伝播させるように構成されるシステム。 - 前記1つ又は複数の電子プロセッサはさらに、伝搬された波面に基づいて、前記被験物体の特性を特定するように構成される、請求項21に記載のシステム。
- 前記1つ又は複数の電子プロセッサは、前記参照面に対する前記被験物体の位置についての情報と、前記参照面に対する前記被験物体の位置への前記干渉計の焦点設定についての較正情報とに基づいて、前記複数の干渉画像から取得された前記少なくとも1つの波面を数学的に伝播させるように構成される、請求項21に記載のシステム。
- 前記被験物体の測定された特性は、表面トポロジ、厚さプロファイル、又は材料均一性プロファイルを含む、請求項23に記載のシステム。
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