JP2019530789A - ポリウレタン及び組成物並びにそれらから形成される部材の硬化を遅延させる為の方法 - Google Patents
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Abstract
活性水素含有成分と、活性水素含有成分と反応する有機イソシアネート成分と、金属触媒、好適には金属アセチルアセトネートと、触媒抑制剤であって、55℃で少なくとも4.7分間、好適には少なくとも5分間、硬化性組成物のゲル化を阻害する効果を有する触媒抑制剤と、からなる硬化性組成物を形成する工程と、硬化性組成物を硬化することなく、第1の温度で硬化性組成物を加工する工程と、ポリウレタンを形成する為に硬化性組成物を硬化する工程と、を含むポリウレタンを製造する為の方法である。
Description
本発明は、一般にポリウレタンを形成する為の方法と、その方法によって製造される製品とに関する。この方法は、固体ポリウレタン、及びポリウレタンフォーム、並びにそれらから形成される部材の製造に有用である。
ポリウレタンは、ポリウレタンを形成する成分を含む反応性混合物、特には、触媒の存在下で互いに反応する有機イソシアネート成分と、活性水素含有成分とから一般に形成される。発泡ポリウレタンは、反応性混合物を、起泡、又は発泡して形成される。
先行技術のいくつかのポリウレタンの製造過程は、鉄アセチルアセトネート触媒の使用に依存している。ポリウレタン反応において、触媒として鉄アセチルアセトネートを用いる1つの欠点は、室温でのその高い触媒活性であり、これは、望ましくなく急速に、すなわち早期に反応性混合物を硬化する結果となり得る。例えば、ポリウレタンの硬化が速すぎると、硬化はバルク材料の移動や加工中に起こり得るが、材料の拡散を低下又は阻止して、あるいは相分離を引き起こして低品質のフォームを製造する可能性がある。
したがって、改善された物理的性質を有するポリウレタンにおいて硬化を遅らせる方法が依然として必要とされている。
ポリウレタンを製造する為の方法は、活性水素含有成分と、この活性水素含有成分と反応する有機イソシアネート成分と、金属触媒、好適には金属アセチルアセトネートと、触媒抑制剤であって、55℃の温度で、少なくとも4.7分間、好適には少なくとも5分間、硬化性組成物のゲル化を阻害するのに有効な触媒抑制剤とからなる硬化性組成物を形成する工程と、硬化性組成物を硬化することなく第1の温度で硬化性組成物を加工する工程と、ポリウレタンを形成する為に硬化性組成物を硬化する工程とからなる。
この明細書では、上記方法によって形成されたポリウレタン、及びそのポリウレタンからなる部材についても説明する。
上記の及び他の要素は、以下の図面と詳細な説明とにより例示する。
上記の及び他の要素は、以下の図面と詳細な説明とにより例示する。
本発明者らは、硬化性ウレタン組成物において硬化を遅らせる、すなわち阻害する方法を見出した。一般に、ウレタン組成物は、活性水素含有成分と、活性酸素含有成分と反応する有機イソシアネート成分と、任意に界面活性剤と、金属触媒と、触媒抑制剤とを含む。通常、金属触媒は、金属アセチルアセトネートを含む。この触媒は、室温(25℃)においても、硬化性ポリウレタン形成組成物内で硬化を、望ましくなく急速に、すなわち早期に進めることができる。本発明の重要な工程では、触媒抑制剤の存在下で、硬化性ウレタン組成物の硬化を遅らせたり、又は早期硬化を回避できる。有利には、硬化性ウレタン組成物の硬化を遅らせることにより、ポリウレタンの製造中に、材料の移動や材料の拡散に十分な時間を確保することができる。更なる利点は、触媒抑制剤の存在下で、硬化を遅らせることにより、圧縮永久ひずみに対する耐性のような改良された物理的性質を有するポリウレタン、好適には発泡ポリウレタンが得られることである。本発明の更なる利点は、室温を超える温度、例えば活性水素含有成分の融点を超える硬化温度であっても、硬化性ウレタン組成物の硬化を遅らせることができることである。
理論に縛られることを望むものではないが、触媒抑制剤は、室温で固体である原材料を適切に混合して鋳造する為に必要とされるより高い温度で、標準的な反応性触媒、すなわち金属アセチルアセトネートの活性を遅延させたり、又は阻害する目的で使用することができると考えられる。言い換えれば、触媒抑制剤は、加熱待ち時間を設けて、必要な混合工程、鋳造工程などの工程の為の時間を確保可能にし、且つ原材料の融点を超える温度で加工する工程で有害にも早期に硬化してしまうことを防止する。
触媒抑制剤には、150℃以上の沸点を有する、ベータ(β)‐ジケトン、β‐ジケトアミド、β‐ケトエステル、β‐ジエステル、β‐ジニトリル、β‐ジアルデヒド、β‐ケトアルデヒド、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれる。触媒抑制剤の非限定的な例には、アセチルアセトン、ジベンゾイルメタン、4,4,4‐トリフルオロ‐1‐フェニル‐1,3‐ブタンジオン、N,N‐ジエチル‐アセトアセトアミド、ベンゾイルアセトン、ジメチルイソブチルマロネート、ジエチルイソブチルマロネート、3‐エチル‐2,4‐ペンタンジオン、3‐クロロ‐2,4‐ペンタンジオン、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、マロノニトリル、18‐クラウン‐6、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれる。好適には、触媒抑制剤には、ジベンゾイルメタン、4,4,4‐トリフルオロ‐1‐フェニル‐1,3‐ブタンジオン、N,N‐ジエチル‐アセトアセトアミド、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれる。
触媒抑制剤の量は、それぞれ金属触媒、例えばアセチルアセトネートの全モル数に基づいて5〜5000モル%、好適には20〜2000モル%、より好適には50〜1000モル%、さらに好適には100〜1000モル%であり得る。
有機イソチオシアネート成分は一般に、一般式Q(NCO)iを有するポリイソシアネートを含み、式中で、「i」は、2より大きな平均値を有する整数であり、Qは、価数「i」を有する有機ラジカルである。Qは、置換又は非置換型炭化水素基(例えば、適切な価数のアルカン、又は芳香族基)である。Qは、化学式Q1‐Z‐Q1を有する官能基であり、ここで、Q1は、アルキレン、又はアリーレン基であり、Zは、‐O‐、‐O‐Q1‐S、‐CO‐、‐S‐、‐S‐Q1‐S‐、‐SO‐、又は‐SO2‐である。イソシアネートの例には、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,8‐ジイソシアナト‐p‐メタン、キシリルジイソシアネート、ジイソシアナトシクロヘキサン、フェニレンジイソシアネート、2,4‐トリレンジイソシアネート、2,6‐トリレンイソシアネート、及びクルードトリレンジイソシアネートを含むトルエン/トリレンジイソシアネート、ビス(4‐イソシアナトフェニル)メタン、クロロフェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジイソシアネート(4,4’‐ジフェニルメタンジイソシアネート、又はMDIとしても知られる)及びその付加物、ナフタレン‐1,5‐ジイソシアネート、トリフェニルメタン‐4,4’,4’’‐トリイソシアネート、イソプロピルベンゼン‐アルファ‐4‐ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート等のポリマーイソシアネート、上記のうちの少なくとも1つからなるプレポリマー、上記のうちの少なくとも1つからなる準‐プレポリマー、又は上記イソシアネートのうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれる。
Qは、価数「i」を有するポリウレタン基を表すこともでき、この場合、Q(NCO)iは、プレポリマーとして知られる組成物である。このようなプレポリマーは、この明細書に説明するポリイソシアネートの化学量論的過剰量と、活性水素含有成分、特には以下で説明するポリヒドロキシル基含有物質、すなわちポリオールとを、反応させることにより形成される。一般に、例えばポリシアネートは、30%〜200%の化学量論的過剰量で使用される。当該化学量論は、ポリオール中のヒドロキシル基の当量当たりのイソシアネート基の当量に基づく。使用されるポリシアネートの量は、調製するポリウレタンの性質に応じてわずかに変わり得る。
活性水素含有成分は、ポリエーテルポリオール、又はポリエステルポリオオールを含み得る。ポリエステルポリオールの例には、ポリオールと、ジカルボン酸又はそのエステルを形成する誘導体(例えば、無水物、エステル、ハロゲン化物)との重縮合生成物と、ポリオールの存在下でラクトンの開環重合によって得られるポリラクトンポリオールと、ポリオールとカルボン酸ジエステルの反応によって得られるポリカルボン酸ポリオールと、キャスターオイルポリオールとが含まれる。重縮合ポリエステルポリオールを製造する為に有用なジカルボン酸及びジカルボン酸の誘導体の例には、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸等の脂肪族又は脂環式ジカルボン酸と、二量体酸と、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸と、ピロメリット酸等の3塩基酸又はそれ以上の高官能基性のポリカルボン酸と、無水物、及び無水マレイン酸、無水フタル酸、テレフタル酸ジメチル等の第2アルキルエステルとが含まれる。
さらなる活性水素含有成分は、環状エステルのポリマーである。少なくとも1つの環状モノマーからの環状エステルポリマーの調製については、米国特許第3,021,309号明細書、米国特許第3,021,317号明細書、米国特許第3,169,945号明細書、米国特許第2,962,524号明細書等の特許文献に十分に開示されている。環状エステルモノマーの例には、シグマ(σ)‐バレロラクトン、イプシロン(ε)‐カプロラクトン、ゼータ(zeta)‐エナントラクトン、及びモノアルキル‐バレロラクトン(例えば、モノメチル、モノエチル‐、及びモノヘキシル‐バレロラクトン)が含まれる。一般に、ポリエステルポリオールには、カプロラクトンをベースとするポリエステルポリオール、芳香族ポリエステルポリオール、エチレングリコールアジピン酸をベースとするポリオール、及び上記ポリエステルポリオールのうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれ、特には、ε‐カプロラクトンから形成されるポリエステルポリオールであり、つまりポリカプロラクトン、アジピン酸、無水フタル酸、テレフタル酸、及びテレフタル酸ジメチルエステルのうちの少なくともいずれか1つからなるポリエステルポリオールである。
ポリエーテルポリオールは、アルキレンオキシド(例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等、及び上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせ)を水、又は多価有機成分(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2‐ブチレングリコール、1,3‐ブタンジオール、1,4‐ブタンジオール、1,5‐ペンタンジオール、1,2‐ヘキシレングリコール、1,10‐デカンジオール、1,2‐シクロヘキサンジオール、2‐ブテン‐1,4‐ジオール、3‐シクロヘキセン‐1,1‐ジメタノール、4‐メチル‐3‐シクロヘキセン‐1,1‐ジメタノール、3‐メチレン‐1,5‐ペンタンジオール、ジエチレングリコール、(2‐ヒドロキシエトキシ)‐1‐プロパノール、4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)‐1‐ブタノール、5‐(2‐ヒドロキシプロポキシ)‐1‐ペンタノール、1‐(2‐ヒドロキシメトキシ)‐2‐ヘキサノール、1‐(2‐ヒドロキシプロポキシ)‐2‐オクタノール、3‐アリルオキシ‐1,5‐ペンタンジオール、2‐アリルオキシメチル‐2‐メチル‐1,3‐プロパンジオール、[4,4‐ペンチルオキシ)‐メチル]‐1,3‐プロパンジオール、3‐(o‐プロペニルフェノキシ)‐1,2‐プロパンジオール、2,2’‐ジイソプロピリデンビス(p‐フェニレンオキシ)ジエタノール、グリセロール、1,2,6‐ヘキサントリオール、1,1,1‐トリメチロールエタン、1,1,1‐トリメチロールプロパン、3‐(2‐ヒドロキシエトキシ)‐1,2‐プロパンジオール、3‐(2‐ヒドロキシプロポキシ)‐1,2‐プロパンジオール、2,4‐ジメチル‐2‐(2‐ヒドロキシエトキシ)‐メチルペンタンジオール‐1,5;1,1,1‐トリス[2‐ヒドロキシエトキシ)メチル]‐エタン、1,1,1‐トリス[2‐ヒドロキシプロポキシ)‐メチル]プロパン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、スクロース、ラクトース、アルファ‐メチルグルコシド、アルファ‐ヒドロキシアルキルグルコシド、ノボラックレジン、リン酸、ベンゼンリン酸、ポリリン酸、例えばトリポリリン酸、テトラポリリン酸、ターナリィコンデンセーションプロダクト、及び上記のうちの少なくとも1つを含む組み合わせ)に化学的に添加することにより得られる。ポリオキシアルキレンポリオールを生成するために使用されるアルキレンオキシドは、一般に2〜4個の炭素原子を有する。プロピレンオキシドと、プロピレンオキシドのエチレンオキシドの混合物とが好適である。上記のポリオールはそれ自体として活性水素成分として用いることができる。
ポリエーテルポリオールの有用な種類は、一般に化学式R[(OCHnH2n)zOH]aで表され、ここで、「R」は、水素又は多価炭化水素ラジカルであり、「a」は、Rの価数に等しい整数であり、各「n」は、2以上4以下(好適には3)の整数であり、各「z」は、2〜200、より好適には15〜100の整数である。望ましくは、ポリエーテルポリオールは、ジプロピレングリコール、1,4‐ブタンジオール、2‐メチル‐1,3‐プロパンジオール等の、1つ以上の混合物からなる。
使用し得る活性水素含有物質の別の種類は、米国特許第3,383,351号明細書に記載の、ポリオール中でエチレン性不飽和モノマーを重合することによって得られる高分子ポリオール組成物である。そのような組成物を形成する為のモノマーの例には、アクリロニトリル、塩化ビニル、スチレン、ブタジエン、塩化ビニリデン、及びその他のエチレン性不飽和モノマーが含まれる。高分子ポリオール組成物は、ポリオールの全重量に基づく重量%で、ポリオール中に重合されたモノマーを1重量%〜70重量%(wt.%)、より好適には、5重量%〜50重量%、さらに好適には10重量%〜40重量%含み得る。そのような組成物は、過酸化物、過硫酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩、アゾ化合物、及び上記のうちの少なくともいずれか1つからなる組み合わせなどのフリーラジカル重合触媒の存在下で、40〜150℃の温度で、選択されたポリオールの中でモノマーを重合することによって好都合に調製することができる。
活性水素含有成分には、ポリヒドロキシル基を含む化合物、例えばヒドロキシ末端ポリ炭化水素(米国特許第2,877,212号明細書)ヒドロキシル基末端ポリホルマール(米国特許第2,870,097号明細書)、脂肪酸トリグリセリド(米国特許第2,833,730号明細書、米国特許第2,878,601号明細書)、ヒドロキシル基末端ポリエステル(米国特許第2,698,838号明細書、米国特許第2,921,915号明細書、米国特許第2,591,884号明細書、米国特許第2,866,762号明細書、米国特許第2,850,476号明細書、米国特許第2,602,783号明細書、米国特許第2,729,618号明細書、米国特許第2,779,689号明細書、米国特許第2,811,493号明細書、米国特許第2,621,166号明細書、米国特許第3,169,945号明細書)、ヒドロキシメチル末端パーフルオロメチレン(米国特許第2,911,390号明細書、米国特許第2,902,473号明細書)、ヒドロキシル基末端ポリアルキレンエーテルグリコール(米国特許第2,808,391号明細書、英国特許第733,624号明細書)、ヒドロキシル末端ポリアルキレンアリーレンエーテルグリコール(米国特許第2,808,391号明細書)、ヒドロキシル基末端ポリアルキレンエーテルトリオール(米国特許第2,866,774号明細書)も含まれ得る。
鎖延長剤と架橋剤とを、活性水素含有成分の中に含めることができる。鎖延長剤と架橋剤の例には、アルカンジオール、ジアルキレングリコール、及び多価アルコールのうちの少なくともいずれか1つ等の低分子ジオールであって、好適にはトリオール、テトロールであり、80〜450の分子量を有する。鎖延長剤には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール1,4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキノンビス(2‐ヒドロキシエチル)エーテル等が含まれる。上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせも使用し得る。鎖延長剤と架橋剤とは、ポリオール成分の全重量に基づいて、0.5〜20重量%、好適には10〜15重量%の量で使用することができる。
いくつかの実施形態では、フォームを製造する為のプレポリマー組成物は概ね、日本特許公開公報第昭53‐8735号明細書に基づく。望ましく使用されるポリールは、ポロプレンオキシド(PO)及び開環重合の対象であるテトラヒドロフラン(PTMG)等のうちの少なくともいずれか一方の繰り返し単位(「単位」と呼ばれる)を有する。特別な一実施形態では、エチレンオキシド(EO,(CH2CH2O)n)の量は、フォームの吸湿性を向上させるべく最小限にされる。好適には、ポリオール中のエチレンオキシド単位の割合(EO単位の割合)は、20%以下にされる。例えば、使用されるポリオールは、単にPO単位とEO単位とからなり、このポリオールは、ポリオール単位:エチレンオキシド単位([PO単位]:[EO単位])が、100:0〜80:20となる範囲で設定される。エチレンオキシド単位の割合は、「エチレンオキシド含有量」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、ポリオール成分は、2000〜3500の範囲の分子量を有するエチレンオキシドキャップ化ポリエーテルオキシドジオールの1つ又は組み合わせからなる。
ポリオールは、広範囲において変更可能な数のヒドロキシル基を有し得る。一般には、ポリオールのヒドロキシル基の数は、使用する場合には他の架橋剤を含めて28〜1000個以上、又は好適には100〜800個であり得る。ヒドロキシル基の数は、他の架橋剤の有無に拘わらず、1グラムのポリオール又はポリオール混合物から調製された完全アセチル化誘導体の加水分解生成物を完全に中和する為に必要とされる水酸化カリウムのミリグラム数として定義される。ヒドロキシル基の数は、次の式でも定義され得る。
ここで、OHは、ポリオールのヒドロキシル基の数であり、fは、平均官能基、つまり1モルのポリオール当たりのヒドロキシル基の平均数であり、Mwは、ポリオールの平均分子量である。
一実施形態では、触媒抑制剤は、活性水素含有成分に添加される。いくつかの例では、触媒抑制剤は、活性水素含有成分に、つまり成形する前に、溶解される。一般に、触媒抑制剤は、加工工程の前に添加される。
使用される正確なポリオールは、ポリウレタンフォームの最終的な用途により異なる。特に、ポリオール成分は、多様性に富むため、多様な係数と剛性とを生成し得る。分子量とヒドロキシル基の数とを適切に選択すれば、可撓性を有するフォームとなる。架橋剤を含むポリールを使用する場合には、可撓性を有するフォームの形成に用いられる場合において、好適には28〜1250個又はそれ以上のヒドロキシル基数を有する。そのような値は、限定であることを意図したものではなく、使用され得る多数のポリオールの可能な組み合わせの単なる例示である。
金属アセチルアセトネートを含む多数の金属触媒を使用することができる。触媒の例には、アルミニウムアセチルアセトネート、バリウムアセチルアセトネート、カドミウムアセチルアセトネート、カルシウムアセチルアセトネート、セリウム(III)アセチルアセトネート、クロム(III)アセチルアセトネート、コバルト(II)アセチルアセトネート、コバルト(III)アセチルアセトネート、銅(II)アセチルアセトネート、インジウムアセチルアセトネート、鉄(II)アセチルアセトネート、鉄(III)アセチルアセトネート、ランタンアセチルアセトネート、鉛(II)アセチルアセトネート、マンガン(II)アセチルアセトネート、マンガン(III)アセチルアセトネート、ネオジムアセチルアセトネート、ニッケル(II)アセチルアセトネート、パラジウム(II)アセチルアセトネート、カリウムアセチルアセトネート、サマリウムアセチルアセトネート、ナトリウムアセチルアセトネート、テルビウムアセチルアセトネート、チタン(IV)アセチルアセトネート、バナジウム(V)アセチルアセトネート、イットリウムアセチルアセトネート、亜鉛(II)アセチルアセトネート、ジルコニウム(IV)アセチルアセトネート、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれ、好適には、鉄(III)アセチルアセトネートである。
触媒の量は、硬化性組成物の重量に基づいて、0.001〜0.5重量%、好適には0.005〜0.1%、より好適には0.006〜0.02重量%である。
含まれる場合には、金属触媒、例えば金属アセチルアセトネート、の触媒抑制剤、例えばアセトネート又はジベンゾイルメタン、に対するモル比は、モルベースで、5:1から1:20、好適には3:1から1:10、より好適には1:1から1:10、さらに好適には1:3から1:6である。一実施形態では、金属アセチルアセトネートの触媒抑制剤に対するモル比は、1:6である。
含まれる場合には、金属触媒、例えば金属アセチルアセトネート、の触媒抑制剤、例えばアセトネート又はジベンゾイルメタン、に対するモル比は、モルベースで、5:1から1:20、好適には3:1から1:10、より好適には1:1から1:10、さらに好適には1:3から1:6である。一実施形態では、金属アセチルアセトネートの触媒抑制剤に対するモル比は、1:6である。
フォームを形成する場合には、硬化する前に、ポリウレタンフォームを安定化させる目的で、界面活性剤の混合物を含む様々な界面活性剤を使用可能である。有機シリコーン系界面活性剤が特に有用であり、例えば酸化ケイ素(SiO2)単位とトリメチルシロキシ((CH3)3SiO0.5)単位とからなるコポリマーであって、酸化ケイ素のトリメチルシロキシ単位に対するモル比が、0.8:1から2.2:1、又はより好適には1:1から2.0:1である酸化ケイ素単位とトリメチルシロキシ単位からなるコポリマーが特に有用である。安定化剤である別の有機シリコーン系界面活性剤は、部分的に架橋されたシロキサン‐ポリオキシアルキレンブロックコポリマーおよびその混合物であり、シロキサンブロックとポリオキシアルキレンブロックとは、ケイ素と炭素の結合、又はケイ素と酸素と炭素との結合によって結合される。シロキサンブロックは、炭化水素‐シロキサン基を含み、結合中に結合されているブロック当たり少なくとも平均2価のケイ素を有する。ポリオキシアルキレンブロックの少なくとも一部は、複数のオキシアルキレン基を備え、且つ多価であり、結合中に結合されているブロック当たり少なくとも2価の、炭素及び炭素に結合した酸素のうちの少なくともいずれか一方を含む。残りのポリアルキレンブロックはいずれも、複数のオキシレン基を含んで、且つ1価であり、結合内に結合されているブロック当たり1価の、炭素又は酸素が結合した炭素を含む。追加的な有機ポリシロキサンポリオキシアルキレンブロックコポリマーには、米国特許第2,834,748号明細書と、米国特許第2,846,458号明細書と、米国特許第2,868,824号明細書と、米国特許第2,917,480号明細書と、米国特許第3,057,901号明細書に記載のものが含まれる。上記界面活性剤の少なくとも1つからなる組み合わせも使用することができる。フォームの安定化剤として用いられる有機シリコーン系ポリマーの量は、広範囲に亘って変更可能であり、活性水素含有成分の量に基づいて、例えば0.5重量%〜10重量%又はそれ以上、又はより好適には1.0重量%〜6.0重量%である。
硬化性組成物は、1つ以上の他の成分又は添加物をさらに含有することができ、例えば難燃剤、充填剤、抑制剤、分散助剤、接着促進剤、染料、可塑剤、熱安定剤、顔料、酸化防止剤、エポキシ化合物、又はこれらの少なくとも1つからなる組み合わせを含有し得る。一般に、使用される添加剤の量は、ポリウレタン組成物の全重量に基づいて、0.5〜40重量%、好適には5〜40重量%、より好適には10〜30重量%である。
難燃剤の例には、グラファイト含有難燃剤、リン含有難燃剤、ハロゲン含有難燃剤、例えば、芳香族臭素化又は塩素化難燃剤、又はこれらの少なくとも1つを含む組み合わせからなる。特別な難燃剤の例には、トリブロモネオペンチルアルコール、トリス(2‐クロロイソプロピル)リン酸、トリス(ジクロロプロピル)リン酸、塩化アルキルリン酸エステル、ハロゲン化アリールエステル/芳香族リン酸混合物、ペンタブロモベンジルアルキルエーテル、臭素化エポキシ、アルキル化トリフェニルリン酸エステル、又はこれらのうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれる。
硬化性組成物を加工する工程は、第1の温度でなされ、且つ硬化性組成物を硬化することがなく行われる。一般に、硬化性組成物を加工する工程は、最大120℃の第1の温度、好適には40〜120℃、より好適には50〜120℃である。いくつかの例では、加工する工程には、硬化性組成物を移動する工程と、硬化性組成物を成形する工程と、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせが含まれる。
硬化は、一定の硬化時間をかけて進む。一般に、この硬化時間は、70℃でのゲル化時間試験では、触媒抑制剤を含まない以外は同一である硬化性組成物の硬化時間よりも少なくとも50%長い。好適には、70℃でのゲル化時間試験による硬化時間は、70℃でのゲル化時間試験では、触媒抑制剤を含まない以外は同一である硬化性組成物の硬化時間よりも少なくとも100%、より好ましくは200%長い。いくつかの例では、硬化時間は、70℃でのゲル化時間試験では、2分以上、好適には3分以上、より好適には5分以上長い。
硬化は、室温以上の温度であり得る。ポリウレタン組成物の融点が室温より高い場合には、室温より高い温度を適切に選択することができる。例えば、硬化温度は、30〜100℃、又は40〜80℃、又は55〜70℃である。一実施形態では、硬化は、活性水素含有成分が、溶融状態である温度、すなわち活性水素含有成分の融点以上の温度で実施される。いくつかの実施形態では、30〜100℃の硬化温度は、高せん断ミキサー内で成分を混合する間のせん断から生じ得る。
いくつかの実施形態では、硬化する工程には、硬化性組成物の温度を硬化性組成物が硬化するのに有効である第2の温度に上昇することが含まれる。この例では、第2の温度は、40〜120℃、好適には60〜120℃、より好適には60〜120℃である。
いくつかの例では、触媒抑制剤は、70℃の温度で、少なくとも2分間、好適には少なくとも3分間、硬化性組成物のゲル化を阻害するのに有効である。いくつかの実施形態では、阻害剤は、触媒抑制剤を欠くこと以外は同一である硬化性組成物のゲル化時間よりも、70℃で3倍、好適には少なくとも3.5倍、より好適には少なくとも4倍長いゲル化時間を設ける効果を有する。
ポリウレタン組成物は、ポリウレタンフォームであり得る。この明細書で使用するように、「フォーム」は、気泡又は多孔質構造を有する材料を指す。「気泡フォーム」は、気泡の少なくとも一部が層を貫通して延びる材料を指す。好適なフォームは、1041kg/m3(65lb/ft3,pcf)以下の密度、好適には881kg/m3(55pcf)以下、より好適には833kg/m3(52lb/ft3)以下、例えば、80〜833(5〜52pcf)の密度を有する。フォームは、ポリマーフォームの全体積に基づいて、13〜99%、好適には30%以上の空隙体積量を備え得る。いくつかの実施形態では、フォームは、80〜481kg/m3(5〜30pcf)の密度と、25%の圧縮力たわみ(compression force deflection)と、0.003〜3.10N/mm2(0.5〜450lb/in2)と、70℃(華氏158度)で10%未満、21℃(華氏70度)で10%未満、好適には5%未満の圧縮永久ひずみ(compression set)を備える。
ポリウレタンフォームは、機械的に発泡することによって、又は化学的若しくは物理的に発泡することによって、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせによって製造することができる。例えば、硬化性組成物は、機械的に発泡させた後、一定の形状、例えばシート状に成形して、その後硬化される。一実施形態では、ポリウレタンフォームは、起泡フォーム、又は水発泡フォームである。好適には、フォームは、機械的に泡立てられたフォームである。
硬化性組成物を形成する、機械的に発泡されるポリウレタン組成物は、複数の方法で使用することができる。特に、機械的に発泡されるポリウレタン形成混合物と、使用に特に適する成分(例えば、界面活性剤)については、米国特許第3,706,681号明細書、米国特許第3,755,212号明細書、米国特許第3,772,224号明細書、米国特許第3,821,130号明細書、米国特許第3,862,879号明細書、米国特許第3,947,386号明細書、米国特許第4,022,722号明細書、米国特許第4,216,177号明細書、米国特許第4,692,476号明細書に記載されており、これらの米国特許文献は、引用することによりその全体を本明細書に援用する。任意の他の機械的に発泡される、ポリウレタン形成混合物も使用することができる。
米国特許第4,216,177号明細書に詳細に記載されているように、機械的に発泡されるポリウレタン形成混合物は、エスケージー(SKG)ミキサー、ホバート(Hobert)ミキサー、オークス(Oakes)ミキサーなどの標準的な混合装置の中で、不活性ガス、例えば空気を、混合物の中に機械的に叩き込むことによって形成される。混合物は、機械的に発泡されて、実質的に、化学的に、構造的に安定な泡を形成するが、15℃と30℃の間の周辺温度で簡単に加工することができる。この気泡の堅さは、エアゾルで調整した髭剃りクリームの堅さに類似する。一実施形態では、このフォームは、70℃〜100℃の温度で容易に加工できる。
フォームを発泡する場合には、化学的又は物理的発泡剤を含む、多様な発泡剤をプレポリマー組成物の中で使用することができる。化学的発泡剤には、例えば、水と、特別な条件、例えば狭小な温度範囲で大量のガスを発生しながら分解する化合物とが含まれる。望ましくは、分解生成物は、発泡しないか、又はフォーム発泡製品に対して変色作用を及ぼさない。化学的発泡剤の例には、水、アゾイソブチルニトリル、アゾジカーボンアミド(アゾ‐ビス‐フォルムアミド)、バリウムアゾジカルボキシレート、置換型ヒドラジン(例えば、ジフェニルスルホン‐3,3’‐ジスルホヒドラジド、4,4’‐ヒドロキシ‐ビス‐(ベンゼンスルホヒドラジド)、トリヒドラジノトリアジン、及びアリール‐ビス‐(スルホヒドラジド))、セミカルバジド(例えば、p‐トリレンスルホニルセミカルバジド、4,4’‐ヒドロキシ‐ビス‐(ベンゼンスルホニルセミカルバジド))、トリアゾール(例えば、5‐モルホリル‐1,2,3,4‐チアトリアゾール)、N‐ニトロソ化合物(例えば、N,N’‐ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N‐ジメチル‐N,N’‐ジニトロソフタルアミド)、ベンゾキサジン(例えば、イサト酸無水物)、及び上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせ、例えば、炭酸ナトリウム/クエン酸混合物が含まれる。
化学的発泡剤の量は、薬剤と所望するフォーム密度によって変わる。一般に、化学的発泡剤は、プレポリマー組成物の全重量に基づいて、0.1〜10重量%の量で使用することができる。水を発泡剤として使用する場合(例えば、プレポリマー組成物の総重量に基づいて0.1〜8重量%の量で)には、触媒を選択的に使用することとによって硬化反応を制御することが一般に望ましい。
物理的発泡剤もまた(又は代わりに)使用することができる。これらの発泡剤は、炭化水素、エーテル、エステル(部分ハロゲン化炭化水素、エーテル、エステルを含む)など、及び上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせなど、広範囲の物質から選択することができる。物理的発泡剤の例には、例えば1,1‐ジクロロ‐1‐フルオロエタン、1,1‐ジクロロ‐2,2,2‐トリフルオロ‐エタン、モノクロロジフルオロメタン、及び1‐クロロ‐1,1‐ジフルオロエタン等のクロロフルオロカーボン(CFC’)、1,1,1,3,3,3‐ヘキサフルオロプロパン、2,2,4,4‐テトラフルオロブタン、1,1,1,3,3,3‐ヘキサフルオロ‐2‐メチルプロパン、1,1,1,3,3‐ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,2‐ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3‐ペンタフルオロプロパン、1,1,2,3,3‐ペンタフルオロプロパン、1,1,2,2,3‐ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3,4‐ヘキサフルオロブタン、1,1,1,3,3‐ペンタフルオロブタン、1,1,1,4,4,4、‐ヘキサフルオロブタン、1,1,1,4,4‐ペンタフルオロブタン、1,1,2,2,3,3‐ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,3,3‐ヘキサフルオロポロプロパン、1,1‐ジフルオロエタン、1,1,1,2‐テトラフルオロエタン、及びペンタフルオロエタン等のフルオロカーボン(FC’s)、メチル‐1,1,1‐トリフルオロエチルエーテル、及びジフルオロメチル‐1,1,1‐トリフルオロエチルエーテル等のフルオロエーテル(FE’s)、及びn‐ペンタン、イソペンタン、シクロペンタンなどの炭化水素、及び上記のうちの少なくともいずれか1つからなる組み合わせが含まれる。化学的発泡剤と共に用いる場合には、物理的発泡剤は、所望するバルク密度のフォームを得るのに十分な量で使用される。物理的起泡剤は、プレポリマー組成物の5〜50重量%、又はより好適にはプレポリマー組成物の10〜30重量%で使用することができる。
泡立てた、又は発泡した後、組成物(便宜上「発泡体」と呼ばれる)は、ホース又は他の導管を介して調節された速度で移動させられて、移動支持体上に配置される。支持体は、フォームが配置される平坦な表面、又はテクスチャー加工された表面のうちのいずれか一方を備え得る。支持体は、システムにおいて、供給ロールから繰り出されて、ロールにより引っ張られて、種々のステーションのそばを通過し、一般的に、巻取ロールに最終的に巻き取られる。支持体は、剥離基材(release substrate)、例えば剥離紙、ステンレス鋼などの金属、又はポリマー、又は他の物質からなる薄いシートである。支持体は、剥離コーティング、又はフォームの表面に置かれるウレタンフィルムなどの材料でコーティングすることができる。所望する場合には、支持材料は、フォームから分離されて、巻取ロールに巻き取られる代わりに、最終製品に積層されてその一部を形成する、繊維状の基材、他の材料であり得る。代替的には、剥離支持体は、コンベアベルトである場合もある。
支持体が、その上に配置されたフォームと共に移動される間に、フォームは、ドクターブレード(doctoring blade)、又は別の好適な展開装置によって所望の厚みを有する層に広げることができる。テーブルドクターブレード(table doctoring blade)、又はより複雑な塗布装置のナイフ、例えばローラーコーター(roller coater)、又は3若しくは4ロールのリバーシブルコーター(reversible coater)を有するコーター上のナイフを使用することもできる。ドクターブレードは、材料を所望の厚さ、例えば、0.01〜100mmの厚さに拡げることができる。
剥離支持体と測定されたフォーム層からなるアセンブリは、次に、間隔をあけて配置された下部及び上部加熱プラテンからなる加熱領域に送られる。プラテンは、平行をなし、その全長に沿って間に等間隔の空間を備えるか、あるいは、入口から出口までわずかに分かれることもできる。加熱プラテンは、増分加熱できるように、別々に制御することができる複数の電気加熱要素によって加熱される。プラテンは、単一のプラテンであってもよいし、プラテンのそれぞれが、複数の別個のプラテンから形成されていてもよいが、そのいずれもが、異なる温度の区域を設けるべく、独立した電気加熱要素を備え得る。
剥離紙と測定された発泡材料の層からなるアセンブリが、プラテンの間の加熱領域を通過するとき、剥離紙に直接接している下側のプラテンから、発泡層に直接的に熱が伝達される。加えて、上部の加熱プラテンは、材料の覆われていない上部層に接触しない範囲で発泡層の上表面にできるだけ接近して配置され、発泡シートに対して対流加熱だけではなくある程度の放射加熱を付与する。この加熱工程では、発泡材料は、重合が促進されて硬化し、硬化ポリウレタンフォームが形成される。プラテンの温度は、フォーム材料の組成によって90〜230℃の範囲で維持される。これらのプラテンは、実施する硬化処理の特定の性質に依存して、等しいか、又は等しくない温度に維持され得る。例えば、フォームの1つの層の上に一体の表皮を形成する目的で、又はフォームに比較的重い層を積層する目的で、温度差を設定することができる。
アセンブリを加熱した後、アセンブリは、次に、ファン等の任意の好適な冷却装置で冷却される冷却領域に送られる。剥離紙は、除去され、フォームは、保管のために巻き取られるか、又は所望に従って使用することができる。説明した工程で製造されたポリウレタンフォーム製品は、均一ゲージのフォームシートである。最終製品の密度は、硬化する工程で、伝導及び放射加熱がフォームシート全体に亘って比較的均一な分布で熱を付与する為に比較的均一である。
一実施形態では、ポリウレタンフォームは、以下の特性のうちの1つ以上を有する。40〜900kg/m3の密度、好適には100〜850kg/m3の密度と、ASTM3574での計測で、0.003〜3.10N/mm2(0.5〜450lb/in2)で25%の圧縮力たわみと、ASTM3574での計測で、70℃(華氏158度)で10%以下、21℃(華氏70度)で10%以下の圧縮永久ひずみ、好適には5%以下の圧縮永久ひずみを有する。
硬化性組成物は、鋳造、押出し、成形、ブロー成形等により、部材に形成することもできる。この形成は好適には、鋳造又は成形による。一般にポリウレタンを使用する部材は、ガスケット、保護包装材、断熱材、ゲルパッド、プリントローラ、電子部品、ストラップ、バンド、自動車、家具、寝具類、カーペット下敷き、靴の中敷き、布のコーティング等である。
本発明について、以下の実施例でさらに説明する。
実施例
表1に示す構成をポリウレタンを形成する硬化性組成物の例として使用した。この構成は、米国特許出願第2002/01282420号明細書、米国特許第6559196号明細書、及び米国特許第6635688号明細書に記載の構成に基づく。各構成において、触媒は、鉄アセチルアセトネートであり、アセチルアセトネートの触媒に対するモル比が3:1となるように、アセチルアセトネートを添加した。硬化抑制剤を用いない対照群を除いて、各サンプルには、表示の量で硬化抑制剤を添加した。全てにおいて触媒抑制剤は、1.32x10−6モルとなるように添加した。
実施例
表1に示す構成をポリウレタンを形成する硬化性組成物の例として使用した。この構成は、米国特許出願第2002/01282420号明細書、米国特許第6559196号明細書、及び米国特許第6635688号明細書に記載の構成に基づく。各構成において、触媒は、鉄アセチルアセトネートであり、アセチルアセトネートの触媒に対するモル比が3:1となるように、アセチルアセトネートを添加した。硬化抑制剤を用いない対照群を除いて、各サンプルには、表示の量で硬化抑制剤を添加した。全てにおいて触媒抑制剤は、1.32x10−6モルとなるように添加した。
以下のように55℃と70℃におけるゲル化時間を決定する為に、各サンプルについて試験を実施した。全ての原材料を混合し、好適な試験温度で貯蔵した。具体的には、イソシアネート以外の全ての原材料を、スクリュートップを有する400mlのフラックテック(FlackTek)スピードミキサーのビーカー中で混合して放置した。イソシアネートは、正確に計測して、シリンジを用いて、ビーカーの中に迅速に添加した。ビーカーをフラックテックの混合チャンバー内に迅速に配置して、1250rpmで6秒間、その後2100rpmで6秒間、最後に2500rpmで12秒間混合した。混合が完了した後、タイマーをスタートして、ビーカーの内容物を、所望する反応温度に設定したカップ温度を有するガーデナーコーポレーション社(GardenerCo.)のゲルタイムテスターのテストカップの中に流し入れた。ゲルタイマーのスイッチを入れて、停止するまで回転させた。停止した瞬間に、ストップウォッチを止めて、システムのゲル化時間を記録した。混合時間と移動時間は、可能な限り一定にした。
ゲル化時間試験から得られた結果を表2にまとめて、図1にグラフとして示した。
表2と図1の結果から、ゲル化時間は、温度の上昇と共に短縮することが分かった。硬化抑制剤としてアセチルアセトンを使用した場合では、抑制剤を使用しない場合やマロン酸ジメチル等の化合物を用いない場合と比べて、ゲル化時間は、55℃で、有意に増加した。抑制剤としてDBMとTPBとを用いた場合のゲル化時間は、更に改善し増加した。
しかしながら、70℃で、アセチルアセトネートを用いた場合のゲル化時間は、55℃で、硬化抑制剤を用いない場合のゲル化時間と同じオーダーであった。70℃におけるこの速いゲル化時間は、アセチルアセトネートが、高温では硬化抑制剤としてあまり有効でないことを示している。これに対して、DBMとTPBのゲル化時間は、これらの抑制剤が、高い処理温度でも、有効であることを示している。
本発明を以下の実施形態でさらに説明する。
実施形態1は、ポリウレタンを製造する為の方法であって、方法は、活性水素含有成分と、活性酸素含有成分と反応する有機イソシアネート成分と、金属触媒、好適には金属アセチルアセトネートと、触媒抑制剤であって55℃の温度で少なくとも4.7分間、好適には少なくとも5分間、硬化性組成物のゲル化を阻害する効果を有する触媒抑制剤とからなる硬化性組成物を形成する工程と、硬化性組成物を硬化することなく、第1の温度で硬化性組成物を加工する工程と、ポリウレタンを形成する為に硬化性組成物を硬化する工程とからなる。
実施形態1は、ポリウレタンを製造する為の方法であって、方法は、活性水素含有成分と、活性酸素含有成分と反応する有機イソシアネート成分と、金属触媒、好適には金属アセチルアセトネートと、触媒抑制剤であって55℃の温度で少なくとも4.7分間、好適には少なくとも5分間、硬化性組成物のゲル化を阻害する効果を有する触媒抑制剤とからなる硬化性組成物を形成する工程と、硬化性組成物を硬化することなく、第1の温度で硬化性組成物を加工する工程と、ポリウレタンを形成する為に硬化性組成物を硬化する工程とからなる。
実施形態2では、実施形態1の方法において、触媒抑制剤は、70℃の温度で、少なくとも2分間、好適には少なくとも3分間、硬化性組成物のゲル化を阻害するのに有効である。
実施形態3では、実施形態1又は2の方法において、触媒抑制剤は70℃の温度において、前記触媒抑制剤以外は同一である前記硬化性組成物のゲル化時間よりも、少なくとも3倍、好適には少なくとも3.5倍、及びより好適には少なくとも4倍だけ長い時間のゲル化時間を設ける効果を有する、
実施形態4では、実施形態1〜3のうちの少なくとも1つ以上の方法において、硬化性組成物を加工する工程は、最大120℃、好適には40〜120℃、より好適には50〜120℃である第1の温度で行われる。
実施形態4では、実施形態1〜3のうちの少なくとも1つ以上の方法において、硬化性組成物を加工する工程は、最大120℃、好適には40〜120℃、より好適には50〜120℃である第1の温度で行われる。
実施形態5では、実施形態1〜4のうちの少なくとも1つ以上の方法において、硬化性組成物を加工する工程は、硬化性組成物を移動する工程と、硬化性組成物を成形する工程と、又は上記のうちの少なくとも1つの組み合わせを含む。
実施形態6では、実施形態1〜5のうちの少なくとも1つ以上の方法において、硬化する工程は、硬化性組成物の温度を、硬化性組成物を硬化するのに有効な第2の温度に上昇させる工程を含む。
実施形態7では、実施形態1〜3のうちの少なくとも1つ以上の方法において、硬化性組成物を硬化する工程は、40〜120℃、好適には60〜120℃、より好適には60〜120℃の第2の温度で行われる。
実施形態8では、実施形態1の方法において、硬化性組成物は、界面活性剤をさらに含み、方法は、ポリウレタンフォームを製造する為に、ポリウレタンフォームを形成する硬化性組成物を起泡する工程と、硬化性組成物を物理的に発泡する工程と、硬化性組成物を化学的に発泡する工程と、又は上記のうちの少なくとも1つを含む組み合わせをさらに備え、好適にはポリウレタンフォームを機械的に発泡する工程である。
実施形態9では、実施形態1〜8のうちの少なくとも1つ以上の方法において、触媒抑制剤は、150℃を超える沸点を有する、β‐ジケトン、β‐ジケトアミド、β‐ケトエステル、β‐ジエステル、β‐ジニトリル、β‐ジアルデヒド、β‐ケトアルデヒド、クラウンエーテル、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせを含む。
実施形態10では、実施形態9に係る方法において、触媒抑制剤は、ジベンゾイルメタン、4,4,4‐トリフルオロ‐1‐フェニル‐1,3‐ブタンジオン、N,N‐ジエチル‐アセトアセトアミド、ベンゾイルアセトン、ジメチルイソブチルマロネート、ジエチルイソブチルマロネート、3‐エチル‐2,4‐ペンタンジオン、3‐クロロ‐2,4‐ペンタンジオン、マロノニトリル、18‐クラウン‐6、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせを含み、好適には触媒抑制剤は、ジベンゾイルメタン、4,4,4‐トリフルオロ‐1-フェニル‐1,3‐ブタンジオン、N,N‐ジエチル‐アセトアセトアミド、又は上記のうちの少なくともいずれか1つからなる組み合わせを含む。
実施形態11では、実施形態1〜10のうちの少なくとも1つ以上の方法において、触媒抑制剤の量は、金属触媒、好適には金属アセチルアセトネートの総モル数に基づいて、5〜5000モル%、好適には20〜2000モル%、より好適には50〜1000モル%、さらに好適には100〜1000モル%である。
実施形態12では、実施形態1〜11のうちの少なくとも1つ以上の方法において、活性水素含有成分は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトン、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせ、及び鎖延長剤からなり、鎖延長剤は、好適にはエチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール1,4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキノンビス(2‐ヒドロキシエチル)エーテル、又は上記のうちの少なくとも1つからなる組み合わせを含む。
実施形態13では、実施形態1〜12のうちの少なくとも1つ以上の方法において、有機イソシアネート成分は、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、上述のうちの少なくとも1つを含むプレポリマー、上記のうちの少なくとも1つを含む準‐プレポリマー、又は上記のうちの少なくとも1つを含む組み合わせからなる。
実施形態14では、実施形態1〜13のうちの少なくとも1つ以上の方法において、金属触媒は、アルミニウムアセチルアセトネート、バリウムアセチルアセトネート、カドミウムアセチルアセトネート、カルシウムアセチルアセトネート、セリウム(III)アセチルアセトネート、クロム(III)アセチルアセトネート、コバルト(II)アセチルアセトネート、コバルト(III)アセチルアセトネート、銅(II)アセチルアセトネート、インジウムアセチルアセトネート、鉄(II)アセチルアセトネート、鉄(III)アセチルアセトネート、ランタンアセチルアセトネート、鉛(II)アセチルアセトネート、マンガン(II)アセチルアセトネート、マンガン(III)アセチルアセトネート、ネオジムアセチルアセトネート、ニッケル(II)アセチルアセトネート、パラジウム(II)アセチルアセトネート、カリウムアセチルアセトネート、サマリウムアセチルアセトネート、ナトリウムアセチルアセトネート、テルビウムアセチルアセトネート、チタンアセチルアセトネート、バナジウムアセチルアセトネート、イットリウムアセチルアセトネート、亜鉛アセチルアセトネート、ジルコニウムアセチルアセトネート、又は上記のうちの少なくとも1つを含む組み合わせからなり、好適には鉄(III)アセチルアセトネートである。
実施形態15では、実施形態1〜14のうちの少なくとも1つ以上からなる方法において、金属触媒は、アセチルアセトンを含む。
実施形態16では、ポリウレタンは、実施形態1〜15のうちの少なくともいずれか1つ以上の方法によって形成される。
実施形態16では、ポリウレタンは、実施形態1〜15のうちの少なくともいずれか1つ以上の方法によって形成される。
実施形態17では、実施形態16に係るポリウレタンにおいて、組成物は、起泡ポリウレタンフォーム、水発泡ポリウレタンフォーム、又は物理的に発泡されたポリウレタンフォームであり、好適には機械的に発泡されたポリウレタンフォーム、水発泡ポリウレタンフォーム、又は機械的に発泡されたポリウレタンフォームと水発泡ポリウレタンフォームの組み合わせからなる。
一般に、この明細書に記載の部材及び方法は、この明細書に開示された任意の成分又は工程を代替的に含む、又はそれらからなる、又は本質的にそれらからなることができる。部材と方法は、本願の請求項に係る機能又は目的物を達成する為に必要でない任意の成分、工程、又は構成要素を含まない、又は実質的に含まないように、追加的に又は代替的に製造、又は実施することができる。
「a(ひとつ)」、「an(ひとつ)」、「the(その)」の単数形は、別段に明示的に否定されていない限り、複数の指示対象も含む。「or(または)」は、「and/or(および/または)」を意味する。他に定義されていない限り、この明細書で使用する技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同一の意味を有する。「組み合わせ」には、混合物、混在物、合金、反応生成物等が含まれる。この明細書に記載の数値には、その値が、どのように測定又は決定されたか、つまり計測システムの限界に部分的に依存するであろう、当業者によって決定されるような特定の値に対する許容可能な誤差範囲、が含まれる。同一の成分、又は特性に関する全範囲の終点は、包括的且つ独立して組み合せることができる(例えば、「5〜20重量%」には、両終点と「5〜20重量%」の範囲の全ての中間値が含まれる)。より広い範囲に加えて、より狭い範囲又はより具体的なグループを開示することは、より広い範囲又はより大きなグループを放棄するものではない。
全ての引用特許文献、特許出願、及び他の参考文献は、その全体が、参照によりこの明細書に組み込まれる。しかしながら、本願の用語が、組み込まれた参考文献の用語と矛盾するか、又は一致しない場合には、本願の用語が、組み込まれた参考文献の矛盾する用語よりも優先される。
本明細書では、いくつかの実施形態及び代表的な例について、開示された主題を説明しているが、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、開示の主題に対して様々な変更や改良を加えることができる。当技術分野において公知のさらなる特徴も同様に組み込むことができる。更に、開示された主題のいくつかの実施形態の個々の特徴は、本明細書で説明されて他の実施形態では説明されていないが、いくつかの実施形態の個々の特徴は、別の実施形態の1つ以上の特徴、又は複数の実施形態の複数の特徴と組み合わせることができると理解されたい。
Claims (17)
- 活性水素含有成分と、前記活性水素含有成分と反応する有機イソシアネート成分と、好適には金属アセチルアセトネートである金属触媒と、触媒抑制剤であって、55℃の温度で、少なくとも4.7分間、好適には少なくとも5分間にわたって硬化性組成物のゲル化を阻害する効果を有する前記触媒抑制剤とからなる硬化性組成物を形成する工程と、
前記硬化性組成物を硬化することなく、第1の温度で前記硬化性組成物を加工する工程と、
ポリウレタンを形成する為に前記硬化性組成物を硬化する工程と、
からなる、ポリウレタンを製造する為の方法。 - 前記触媒抑制剤は、70℃の温度において、少なくとも2分間、好適には少なくとも3分間の前記硬化性組成物のゲル化を阻害する効果を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記触媒抑制剤は、70℃の温度において、前記触媒抑制剤以外は同一である前記硬化性組成物のゲル化時間よりも、少なくとも3倍、好適には少なくとも3.5倍、及びより好適には少なくとも4倍だけ長い時間のゲル化時間を設ける効果を有する、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記硬化性組成物を加工する工程は、最大120℃、好適には40〜120℃、及びより好適には50〜120℃の第1の温度で実施される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記硬化性組成物を加工する方法は、前記硬化性組成物を移動する工程、及び前記硬化性組成物を成形する工程のうちの少なくともいずれか一方を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記硬化する工程は、前記硬化性組成物の温度を、前記硬化性組成物を硬化するのに有効な第2の温度に上昇させる工程を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記硬化性組成物を硬化する工程は、40〜120℃、好適には60〜120℃、及びより好適には60〜120℃の第2の温度で実施される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記硬化性組成物は、界面活性剤をさらに含み、前記方法は、ポリウレタンフォームを形成する為に、前記硬化性組成物を起泡する工程と、物理的に発泡する工程と、及び化学的に発泡する工程のうちの少なくとも1つをさらに含み、好適にはポリウレタンフォームを機械的に起泡する工程である、請求項1に記載の方法。
- 前記触媒抑制剤は、150℃以上の沸点を有するβ‐ジケトン、β‐ジケトアミド、β‐ケトエステル、β‐ジエステル、β‐ジニトリル、β‐ジアルデヒド、β‐ケトアルデヒド、及びクラウンエーテルのうちの少なくとも1つを含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記触媒抑制剤は、ジベンゾイルメタン、4,4,4‐トリフルオロ‐1‐フェニル‐1,3‐ブタンジオン、N,N‐ジエチル‐アセトアセトアミド、ベンゾイルアセトン、ジメチルイソブチルマロネート、ジエチルイソブチルマロネート、3‐エチル‐2,4‐ペンタンジオン、3‐クロロ‐2,4‐ペンタンジオン、マロノニトリル、18‐クラウン‐6のうちの少なくとも1つからなり、好適には前記触媒抑制剤は、ジベンゾイルメタン、4,4,4‐トリフルオロ‐1‐フェニル‐1,3‐ブタンジオン、及びN,N‐ジエチル‐アセトアセトアミドのうちの少なくとも1つからなる、請求項9に記載の方法。
- 前記触媒抑制剤の量は、金属触媒、好適には金属アセチルアセトネートの全重量に基づいて、5〜5000モル%、好適には20〜2000モル%、より好適には50〜1000モル%、さらに好適には100〜1000モル%である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記活性水素含有成分は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、及びポリカプロラクトンのうちの少なくとも1つと、鎖延長剤とからなり、前記鎖延長剤は好適には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール1,4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、及びヒドロキノンビス(2‐ヒドロキシエチル)エーテルのうちの少なくともいずれか1つからなる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 前記有機イソシアネート成分は、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、上記のうちの少なくとも1つを含むプレポリマー、及び上記のうちの少なくとも1つを含む準‐プレポリマー、のうちの少なくともいずれか1つからなる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
- 前記金属触媒は、アルミニウムアセチルアセトネート、バリウムアセチルアセトネート、カドミウムアセチルアセトネート、カルシウムアセチルアセトネート、セリウム(III)アセチルアセトネート、クロム(III)アセチルアセトネート、コバルト(II)アセチルアセトネート、コバルト(III)アセチルアセトネート、銅(II)アセチルアセトネート、インジウムアセチルアセトネート、鉄(II)アセチルアセトネート、鉄(III)アセチルアセトネート、ランタンアセチルアセトネート、鉛(II)アセチルアセトネート、マンガン(II)アセチルアセトネート、マンガン(III)アセチルアセトネート、ネオジムアセチルアセトネート、ニッケル(II)アセチルアセトネート、パラジウム(II)アセチルアセトネート、カリウムアセチルアセトネート、サマリウムアセチルアセトネート、ナトリウムアセチルアセトネート、テルビウムアセチルアセトネート、チタンアセチルアセトネート、バナジウムアセチルアセトネート、イットリウムアセチルアセトネート、亜鉛アセチルアセトネート、及びジルコニウムアセチルアセトネートのうちの少なくともいずれか1つからなり、好適には、鉄(III)アセチルアセトネートからなる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
- 前記金属触媒は、鉄(III)アセチルアセトネートからなる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜15のいずれか一項に係る方法によって製造される、ポリウレタン。
- 前記組成物は、起泡ポリウレタンフォーム、水発泡ポリウレタンフォーム、及び物理的に発泡されたポリウレタンフォームのうちの少なくともいずれか1つからなり、好適には機械的に起泡されたポリウレタンフォーム及び水発泡ポリウレタンフォームのうちの少なくともいずれか一方である、請求項16に記載のポリウレタン。
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