JP2019527604A - カミソリ刃 - Google Patents

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Abstract

鋭利な先端により画定された刃先を有する基材を有するカミソリ刃。この基材は、刃の先端から4マイクロメートルの距離で測定して約2.30マイクロメートル超の厚さを有し、刃の先端から8マイクロメートルの距離で測定して約4.26マイクロメートル超の厚さを有し、刃の先端から16マイクロメートルの距離で測定して約7.93マイクロメートル超の厚さを有する。基材に結合された硬質コーティングは、700オングストローム〜約3500オングストロームの厚さを有する。コーティングされた基材に接合された外層は不連続である。外層は、約0.03g/L以下のテロマー又は組成物の約0.5重量%以下のテロマー固形分を含む分散液から製造することができる。新規カミソリ刃は、単繊維切断効率尺度を使用して100%未満の切断効率で切断する。

Description

本発明は、カミソリ、より具体的には、係合し耐久性のある刃先を有するカミソリ刃に関する。
カミソリ刃は、典型的には、ステンレス鋼などの好適な基材材料で形成され、刃先は、最終的な先端が半径を有するV字型形状で形成される。ダイヤモンド、非晶質ダイヤモンド、ダイヤモンド様炭素(DLC)材料、窒化物、炭化物、酸化物、又はセラミックなどの硬質コーティングは、強度、耐食性、及びヒゲ剃り能力を改善するために使用されることが多く、切断力の低い、より薄い縁部の使用を可能にすると同時に、必要とされる強度を保持する。摩擦を低減させるために、テロマー又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)外層を使用することができる。ニオブ又はクロム含有材料の中間層は、基材、典型的にはステンレス鋼と、DLCなどの硬質炭素コーティングと、の結合を改善するのを助けることができる。従来技術のカミソリは、一般に、より低い切断力及びより良好な快適性の観点から性能を高めるために、より薄い輪郭及びより薄い硬質コーティングを有することが公知である。
本発明は、鋭利な先端によって画定された刃先を有する基材を有するカミソリ刃を含み、基材は、刃の先端から8マイクロメートルの距離で測定して約4.26マイクロメートル超の厚さを有する。基材は、刃の先端から4マイクロメートルの距離で測定して約2.30マイクロメートル超の厚さを有する。基材は、刃の先端から16マイクロメートルの距離で測定して約7.93マイクロメートル超の厚さを有する。基材は、刃の先端から4マイクロメートルの距離で測定して約2.77マイクロメートルの厚さを有する。基材は、刃の先端から8マイクロメートルの距離で測定して約5.00マイクロメートルの厚さを有する。基材は、刃の先端から4マイクロメートルの距離で測定して約9.08マイクロメートルの厚さを有する。基材は、約50オングストローム〜約300オングストロームの範囲の先端半径を有する。
別の実施形態では、中間層が基材に接合されている。中間層は、ニオブ又はクロムを含む。コーティング層は、中間層に接合されている。コーティング層は炭素を含む。炭素層はDLCからなる。DLCの厚さは、約700オングストローム〜約3500オングストロームの範囲である。上塗り層は、コーティング層に接合されている。上塗り層は、クロムを含む。コーティングされた基材は、約50オングストローム〜約400オングストロームの範囲の先端半径を有する。外層は、ポリマーを含む上塗り層に接合されている。外層は、ポリテトラフルオロエチレンを含む。
別の実施形態では、外層は不連続である。外層は、ランダム、秩序的、半秩序的、又はそれらの任意の組み合わせである不連続層であってよい。
更に別の実施形態では、外層は、組成物の約0.5重量%以下のテロマー固形分を含む分散液から製造される。外層は、約0.03g/L以下のテロマーからなる分散液から製造される。外層の厚さは、約100オングストロームである。カミソリ刃のウールフェルト切断力は、約9Nより大きい(約2lbsより大きい)。
本発明のカミソリ刃は、単繊維切断効率尺度を使用して100%未満の切断効率で切断する。
基材は、マルテンサイトステンレス鋼である。刃の先端から4マイクロメートルで測定された厚さの、刃の先端から8マイクロメートルで測定された厚さに対する比は少なくとも0.55であり、刃の先端から4マイクロメートルで測定された厚さの、刃の先端から16マイクロメートルで測定された厚さに対する比は少なくとも0.30である。
本発明のカミソリ刃は、カミソリカートリッジ内に配置される。
別の実施形態では、カミソリ刃は、鋭利な先端によって画定されている刃先を有する基材を含み、基材は、刃の先端から4マイクロメートルの距離で測定して約2.30〜約3.00マイクロメートルの厚さ、刃の先端から8マイクロメートルの距離で測定して約4.20〜約5.30マイクロメートルの厚さ、及び刃の先端から16マイクロメートルの距離で測定して約8.40〜約9.60マイクロメートルの厚さを有する。中間層、コーティング層、又は上塗り層のうちの少なくとも1層が、基材に接合されている。別の実施形態では、コーティングされた基材に外層は接合されていない。
刃の先端から4マイクロメートルで測定された厚さの、刃の先端から8マイクロメートルで測定された厚さに対する比は少なくとも0.55であり、刃の先端から4マイクロメートルで測定された厚さの、刃の先端から16マイクロメートルで測定された厚さに対する比は少なくとも0.30である。
更に別の実施形態では、カミソリ刃は、鋭利な先端によって画定された刃先を有する基材を含み、基材は、刃の先端から8マイクロメートルの距離で測定して約4.26マイクロメートル超の厚さ、刃の先端から4マイクロメートルの距離で測定して約2.30マイクロメートル超の厚さを有し、硬質コーティングの厚さは、約700オングストローム〜約3500オングストロームの範囲であり、外層は、完全に不連続であるか、又は部分的に不連続でありかつ部分的に連続している。外層は、約0.03g/L以下のテロマーからなる分散液から製造される。カミソリ刃は、カミソリカートリッジ内の1つ以上の位置に配置されている。
本明細書は、本発明としてみなされる主題を具体的に示しかつ明確に権利主張する特許請求の範囲で完結するが、本発明は、以下の説明文を添付の図面と併せて読むことで更に深い理解がなされるものと考えられる。
刃の基材を示す線図である。 カミソリ刃を示す線図である。 本発明のカミソリ刃先の顕微鏡写真である。 カミソリ刃先上のテロマーを描写している本発明の一連の顕微鏡写真である。 カミソリ刃先上のテロマーを描写している本発明の一連の顕微鏡写真である。 カミソリ刃先上のテロマーを描写している本発明の一連の顕微鏡写真である。 カミソリ刃先上のテロマーを描写している本発明の一連の表である。 カミソリ刃先上のテロマーを描写している本発明の一連の顕微鏡写真及び表である。 カミソリ刃先上のテロマーを描写している本発明の一連の顕微鏡写真及び表である。 本発明の毛髪の切断指標の図である。 内部に配置されている、本発明の少なくとも1つのカミソリ刃を有するカミソリカートリッジの斜視上面図である。 図8のカミソリカートリッジの横断面図である。
本発明では、刃が毛髪に係合し、毛髪に貫入した後、毛髪の切断に必要とされる力を増加させるカミソリ刃先を提供することが一般に望ましい。このタイプの刃先は、毛髪をきれいにかつ容易に切断するのではなく、毛髪に係合し強く引っ張るように設計されている。望ましくは、これらの高切断力の刃先を使用して、毛髪と係合させた後に毛髪を毛根から引き出すことができる。これにより、カミソリカートリッジ内の第2の又は他の後続の切断刃が毛髪を切断して、より多くのヒステリシスを捕捉できるようになる。このタイプの刃により、消費者は、剃毛間の時間を長くすることができるか、又はより長く、きれいな剃りを維持することが可能になる。これは、例えば、脚(例えば、女性の)、又は同様の毛髪タイプを有するその他の領域及び全体領域を剃毛するために有益であることが示されている。
毛が切断されるときの刃の挙動は、単繊維カッター(SFC)として公知である「切断効率」尺度を用いて定義される。毛髪などの繊維上に、刃によって加えられる切断力を測定するためのこの方法は、その全体が参照により本明細書に援用される2016年2月9日に譲受人に発行された米国特許第9,255,858号に開示されている。
まず、図7を参照すると、図示されるように、切断された毛髪指標72では、100%の切断効率を有する刃がクリーンカットとなる。ここでのクリーンカットとは、毛髪の軸に直交し毛髪の反対側から出る毛髪の直径を全面的に切断することを意味する。本発明の刃は、100%未満の切断効率を有しており、通常は、直接毛髪を効果的に切断するものではない(例えば、毛の直径を全面的に切断することはない)。例えば、これらのタイプの刃は、図7に示す切断された毛髪指標74、76、78、及び79の4つの例示的なシナリオのいずれかで、切断方向70に毛髪を切断する。74に示される切断が可能な本発明の刃は、毛髪の反対側から出る前に直交切断から軸方向切断への移行を開始する切断を意味する。これは「削ぎ落とし(skive cut)」と呼ばれることがある。この場合、側面口のある切断でもある。異なるタイプの削ぎ落とし可能な本発明の別の刃を、切断された毛髪指標76に示す。これは、主に軸方向の切断に移行する前に、毛髪の直径の約半分又はそれ以上を切断することができるものである(例えば、毛髪を削ぎ落とすが、刃の進入点から毛髪の反対側に出ない)。本発明の別の刃は、図7の78に示す切断された毛髪指標を有するが、これは主に軸方向の切断に移行する前に毛髪の約半分未満を切断することができるものである。本発明の刃はまた、切断された毛髪指標79に示されるように、見逃された切断が生じ得るか(例えば、毛髪が刃によって押し出され得る)、又は無視できる程度の目視可能な切断を有し得る。
したがって、従来技術の動作原理とは対照的に、本発明は、望ましくは100%未満の切断効率で動作する新規のカミソリ刃について記載する。
係合を増大させ、かつ所望の切断力を得ることができる、3つの解決法がある。本発明は、これらの解決法を個々で又は任意の組み合わせで利用できることを企図している。本発明の第1の解決法は、著しく広い基材輪郭を有する鋭利な刃先基材を得ることである。この刃先は、切断が容易になり、接近性及び快適性が向上するように、低切断力となって非常に鋭利な刃を得るように調整されていることから、実際に使用されているものをはるかに上回る(例えば、刃の先端から4、8及び/又は16マイクロメートルの距離にある)厚さを有する。これらの新規の刃の厚さについては、以下でより詳細に説明する。
本発明の第2の解決法は、刃先において低減された量のテロマーを使用することを含む。低減された量のテロマー(潜在的にテロマーを有さないことを含む)を使用することにより、望ましくは、カミソリ刃先において被覆率を減少させるか、又は不連続のテロマー膜を生じさせ得る。この解決法は、刃による優れた毛髪の係合/貫入を依然として維持しながら、毛髪の切断力を増加させるので有益である。著しく低減された量のテロマーを刃先に塗布することによって、非連続テロマーコーティングが達成され、その結果、刃先の切断力がはるかに高くなる。しかしながら、存在しているテロマー又はPTFEの量は、皮膚関連の剃毛の不快感を緩和するのには十分であり、同時に優れた毛髪の係合を維持する。
幅広い輪郭及び低減された量の不連続なテロマーに加えて、本発明の高い切断力をもたらすための第3の解決法は、従来の刃と比較して著しく厚い硬質コーティングを利用することである。このタイプのコーティングは、好ましくは、炭素を含むコーティング、又はDLCなどの炭素含有材料であり得る。
より広い鋭利な輪郭、不連続なテロマー、及びより厚い硬質コーティングを使用すると、驚くべきことに、ヒステリシス捕捉型用途において優れた刃先となる。
次に図1を参照すると、カミソリ10が示されている。カミソリ刃10は、先端12を有するV字型形状の鋭利な刃先を有するステンレス鋼の本体部分又は基材11を含む。先端12は、好ましくは、約50〜300オングストロームの半径を有し、小面14及び16は先端12から分岐する。基材11は、刃の先端12から4マイクロメートルの距離20で測定して約2.30マイクロメートル超、好ましくは約2.30〜約3.00マイクロメートル、より好ましくは約2.77マイクロメートルの厚さ21を有する。基材11は、刃の先端12から8マイクロメートルの距離22で測定して約4.30マイクロメートル超、好ましくは約4.20マイクロメートル〜約5.30マイクロメートル、より好ましくは約5.03マイクロメートルの厚さ23を有する。基材11は、刃の先端12から16マイクロメートルの距離24で測定して約7.93マイクロメートル超、好ましくは約8.40〜約9.60マイクロメートル、より好ましくは約9.08マイクロメートルの厚さ25を有する。
基材11は、先端12から4マイクロメートルで測定された厚さ21の、先端12から8マイクロメートルで測定された厚さ23に対する好ましい比が少なくとも0.55である。
基材11は、先端12から4マイクロメートルで測定された厚さ21の、先端12から16マイクロメートルで測定された厚さ25に対する好ましい比が少なくとも0.30である。
厚さ及び厚さの比は、剃毛のための枠組み、及び刃先強度と切断力即ち鋭利さとの間のバランスを提供する。より小さい比を有する基材は、最終的な刃先の破損につながる不十分な強度を有し得る。より厚い厚さを有する基材は、より高い切断力を有し得、これが、強い引き出し(tug and pull)の増大、及び剃毛中のユーザの不快感の増大につながる。
適切に係合する刃先の製造を容易にし得る1つの基材11の材料は、マルテンサイトステンレス鋼である。この材料は、より小さく、より細かく分布した炭化物からなり得るが、ほぼ同じ全体的炭素重量パーセントを有し得る。微細な炭化物基材は、より硬く、かつより脆性である硬化後基材となり、より薄く、かつより強い刃先の作製を可能にする。かかる基材材料の例は、光学顕微鏡断面積により測定したとき、1平方マイクロメートル当たり少なくとも約200炭化物、より好ましくは1平方マイクロメートル当たり少なくとも約300炭化物、最も好ましくは100平方マイクロメートル当たり少なくとも約400炭化物以上の炭化物密度を有する、より微細な平均炭化物寸法のマルテンサイトステンレス鋼である。
ここで図2及び図3を参照すると、基材11、中間層34、硬質コーティング層36、上塗り層38、及び外層30(図2の完成した刃10内にのみ堆積されている外層)を含む、完成した刃10及び30の図及び顕微鏡写真がそれぞれ示されている。図3は外層を有さないものとして示されている。図3の顕微鏡写真に示されている刃30の部分は、刃の先端12から約1マイクロメートルの距離を表している。基材11は、典型的には、ステンレス鋼で作製されるが、他の材料を使用してもよい。基材、中間層、硬質コーティング層、上塗り層、及び外層を有するカミソリ刃の例は、米国特許第6,684,513号に記載されている。本発明のカミソリ刃は、基材に接合された様々な層のうちの1つ以上を有さない刃を含んでもよい。例えば、本発明では外層を有さないものを企図している。本発明はまた、上塗り層を有さないものを企図している。
中間層34は、硬質コーティング層36の基材11に対する接着を促進するために使用される。中間層の好適な材料の例は、ニオブ、チタン、及びクロム含有材料である。特定の中間層は、約100オングストローム超、かつ好ましくは約500オングストローム未満の厚さのニオブで作られている。中間層は、約150オングストローム〜約350オングストロームの厚さを有してよい。国際特許出願PCT/US92/03330号は、ニオブ中間層の使用について説明している。
硬質コーティング層36は、改善された強度、耐食性、及び剃毛能力を提供し、微細結晶、マイクロ結晶、又はナノ結晶性炭素含有材料(例えば、ダイヤモンド、非晶質ダイヤモンド又はDLC)、窒化物(例えば、窒化ホウ素、窒化ニオブ、窒化クロム、窒化ジルコニウム、又は窒化チタン)、炭化物(例えば、炭化ケイ素)、酸化物(例えば、アルミナ、ジルコニア)、又は他のセラミック材料(ナノ層又はナノ複合材料を含む)から作製することができる。炭素含有材料は、タングステン、チタン、銀、又はクロムなどの他の元素で、例えばスパッタリングによる塗布中にこれらの添加物をターゲットに含めることにより、ドープされてもよい。材料は水素、例えば水素添加DLCを組み込んでもよい。好ましくは、コーティング層36は、ダイヤモンド、非晶質ダイヤモンド、又はDLCで作製される。本発明は、約700オングストローム超、好ましくは約2000〜約3500オングストロームの範囲、最も好ましくは約2100オングストロームの硬質コーティングを含む。この厚さの範囲は、特に高い切断力の刃先の場合、刃先強度及び耐久性の利点をもたらす。
好ましい実施形態では、硬質コーティングは、炭素又は炭素含有材料からなる。好ましい実施形態では、この材料はDLCである。DLC層及び蒸着方法は、米国特許第5,232,568号に記載されている。「Handbook of Physical Vapor Deposition (PVD) Processing」に記載されるように、DLCは、ダイヤモンドの望ましい特性の多くを示すが、ダイヤモンドの結晶構造を持たない非晶質炭素材料である。
上塗り層38は、硬質コーティングされた刃先の先端が丸くなるのを低減させ、外層の硬質コーティングに対する接着を促進させながらも、なお両方の利益を維持させるために使用される。上塗り層38は、好ましくは、クロム含有材料、例えば、クロム若しくはクロム合金、又は例えばクロム白金(即ちCrPt)などのポリテトラフルオロエチレンと適合性があるクロム化合物から製造される。特定の上塗り層は、約50オングストローム〜約500オングストローム、好ましくは約100オングストローム〜約300オングストロームの厚さを有し得る。カミソリ刃10は、上塗り層がない場合よりも、ヒゲ剃りを繰り返しても丸くならない刃先を有する。
外層40は、一般に、摩擦の減少をもたらすために使用されるが、本発明では、刃と毛髪との良好な係合を確実に行うのを助けるだけでなく、毛髪の伸長をもたらすためにある程度強い引き出しを得るためにも使用される。外層40は、望ましくは、ポリマー組成物又は変性ポリマー組成物などの軟質コーティングであってもよい。ポリマー組成物は、ポリフルオロカーボンであってもよい。好適なポリフルオロカーボンは、テロマー又はPTFEと呼ばれることもある、ポリテトラフルオロエチレンである。特定のポリテトラフルオロエチレン材料は、Chemours(旧称DuPont)から入手可能であるKrytox LW−1200又はKrytox LW−2120である。これらの種類の材料は、安定な分散体を生じさせる小粒子からなる、不燃性及び安定な乾燥潤滑剤である。この材料は、組成物の2重量%未満のテロマー固形分、より好ましくは組成物の約0.5重量%以下のテロマー固形分、最も好ましくは組成物の約0.0004重量%以下のテロマー固形分(テロマー固形分非含有を含む)の水性分散液として利用され、浸漬、噴霧、印刷、又ははけ塗りによって塗布することができ、その後、空気乾燥又は溶融コーティング(例えば、焼結)することができる。本発明は、高度に希釈されたテロマー分散液を利用することを企図している。テロマーの塗布は、好ましくは、噴霧プロセスを利用してカミソリ刃先に材料を堆積させることによって行われる。テロマー分散液中のテロマーの新規量は、約0.01g/L〜約0.06g/Lの範囲であり、好ましくは約0.0307g/Lであり得る。
得られるテロマーの外層は、好ましくは、カミソリ刃への堆積後、約3500オングストロームであり、約100オングストローム程度の薄さである(例えば、一例において、低減された場合)。
本発明の刃先は、好ましくは、連続したテロマーのいくつかの領域を有する刃先の一部において不連続であるか、又は完全に不連続である外層40を含む。本発明はまた、外層がないもの(例えば、テロマーがないもの)を企図している。本明細書で使用される用語「不連続である」は、外層が、中断又は断絶によって特徴付けられ、そのため、均一な層ではないことを意味する。本発明の別の実施形態では、外層は、部分的に連続しており、部分的に不連続である層からなり、軟質コーティング層は、望ましくは、刃先の特定の部分で連続しており、他の部分では不連続である。軟質コーティングは、望ましくは、最終的な先端に沿って、又は刃先の近くで連続しており、小面14及び16の更に下では不連続になっている。完全に不連続である場合は、軟質コーティングの外層は全部分にわたって不連続である。いずれの場合においても、外層軟質コーティングの不連続性は、ランダム、秩序的、半秩序的、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。
1999年11月16日に発行され、その全体が本明細書に組み込まれている米国特許第5,985,459号に記載されているように、図4、図5、及び図6に示す液体のビーズは、シリコーン油であり、金属表面には、ある程度のPTFEコーティングが依然として保持されていることが実証され、更に不連続外層の性質が一般的に変化していることが実証されている。
図4において、顕微鏡写真41は、刃先先端42の外層40上に堆積されたシリコーン油滴44を描写している。シリコーン油滴44が概して明確に画定されており、かつ均一な球形であるため、テロマーの被覆は実質的に連続的であると考えられる。
図5において、本発明の顕微鏡写真50は、刃先55の先端52に液滴が堆積した後のシリコーン油54を描写している。油の明確な形状の欠如、及び均一性の欠如(例えば、カミソリ刃先55全体において、シリコーン油滴が実質的に広がり、かつ、概ね平坦になっている)により、刃先は、テロマーの外層を有していないものと考えられる。
図6には、本発明の刃先60の外層に堆積されたシリコーン油滴を描写している本発明の顕微鏡写真60が示されている。形状が不均一であり、かつシリコーン油滴の明確さが欠如しているため、図6のテロマー被覆は、不連続であると考えられる。例えば、図示するように、テロマー領域64は、刃先の先端62から始まり、刃全体に延在している。領域64は、シリコーン油が塗布されていない刃の一部を表す。領域63及び65は、刃先上に広がっているシリコーン油を示し、これは、特定の領域にテロマーが存在していないことを示している。
図6Aは、図6の刃におけるテロマー領域を描写している本発明の表62を示す。表62は、図6の顕微鏡写真に重ねて、可視化され得る。表62は、行及び列に文字「T」又は「NT」のいずれかと共に四角形を有し、図6に示す刃先領域上において、テロマー領域及び非テロマー領域をそれぞれ明示している。図6Aに示すように、表62の1行目は、図6の刃の先端に最も近い領域にテロマー(T)領域と非テロマー(NT)領域の両方が存在していることを示している。したがって、本発明は、テロマー領域と非テロマー領域との混合を有する外層を有する刃先を企図している。本発明で企図される1つの配置は、刃の先端で始まる水平のテロマー領域又はテロマー帯であり、その後に刃先の非尖鋭領域まで延在する実質的にテロマー非含有領域が続いていてもよい。
刃領域全体における本発明のテロマー領域の他の種々の企図される実施形態を、関連する顕微鏡写真と共に、図6B−1の表(1)〜(3)、及び図6B−2の表(4)〜(6)に示す。
したがって、これまでの公知の技術では、不連続な(例えば不均一な)テロマー被覆を形成する条件及び/又はプロセスを回避する均一な軟質コーティングの形成が明示的に望まれていたが、本発明では、テロマー接着を維持しながら、また優れた毛髪と刃との係合をもたらしながら、かかる条件及び/又はプロセスを向上させている。
軟質コーティングが刃先上で達成される場合には、所望であれば、テロマーコーティング厚さを更に低減させることができる。米国特許第5,263,256号及び同第5,985,459号は、塗布されるテロマー層の厚さを更に低減させるために使用できる技術を記載しており、これらの特許は参照により本明細書に組み入れられている。
カミソリ刃10又は30は概して、上記の引用特許に記載されるプロセスにより作製される。特定の実施形態は、ニオブ中間層34、DLC硬質コーティング層36、クロム上塗り層38、及びKrytox LW−1200又はKrytox LW−2120ポリテトラフルオロエチレンの外部コート層40を含む。クロム上塗り層38は、最小100オングストロームから最大500オングストロームまで蒸着される。直流バイアス(−50Vより小さく、好ましくは−200Vより小さい)及び約0.3Pa(約2ミリトール)のアルゴン圧を用いてスパッタリングすることにより蒸着される。マイナスのバイアスが増加すると、優れたひげ剃り性能を維持しながら、先端の丸まりに対する抵抗力の改善を促進すると考えられるクロム上塗り層における圧縮応力(引っ張り応力とは反対)を高めると考えられている。図3の完成したカミソリ刃30は、上塗り層38の塗布後にSEMで測定して約50〜約400オングストロームの先端半径を有することが好ましい。
本発明のカミソリ刃の基材の輪郭により、係合及び引き出しにおける改善がもたらされる。刃の鋭さは、鋭さと相関する切断力を測定することによって定量化され得る。切断力は、各刃がウールフェルトを切断するのに必要な力を測定することによって刃の切断力を測定する、ウールフェルト切断機試験によって測定される。各刃は、ウールフェルト切断機を5回通過し、切断ごとの力を記録器にて測定する。5回の切断のうちで最も低いものを切断力として規定する。
完成した刃10は、約8.90Nより大きい(約2.00lbsより大きい)、好ましくは約14.7Nより大きい(約3.30lbsより大きい)カッター力を有する。これは、比較的高い切断力の刃であり、したがって、本発明で所望される効率の低い切断力の刃であると考えられ得る。
次に図8を参照すると、本発明のカミソリカートリッジ80は、本明細書に記載されている種類の切断刃先82aを有する、本発明のカミソリ刃82を有するものとして示されている。本発明では、本発明の切断刃先82aがカミソリカートリッジ80の前部領域81に向けて配置されているカミソリ刃82を有することが望ましい。カミソリカートリッジ80の後部領域83に向けて、より低い切断力を有する刃先84aを有する、より鋭利な刃84を有することも望ましい。この配置により、刃82の新規の切断刃先82aが毛髪に係合する(例えば、毛を強く引き出す)ことが可能となり、同時に後刃84がきれいな切断をもたらすことができる。
図8の断面図、及び図9に示すように、本発明の刃82は、カートリッジ80の位置1、2、3及び4(例えば、前方領域81に向かって)に配置され、刃84は、カミソリカートリッジ80の位置5及び6(例えば、後方領域83に向かって)に配置されている。本発明のカミソリ刃は、カミソリカートリッジ内の任意の位置に配置されることが企図されているが、本発明の刃先82aを有する刃82が、カミソリカートリッジの第1(例えば、位置1)、又は刃領域の最初の数個の位置のうちのいずれかに配置されることが望ましい。この刃は、前方領域の位置のうちのいずれかに配置されている場合、毛髪と係合する最初の刃又は最初の刃のうちの1つになる。刃先82aを有する刃82は、本発明によるカミソリカートリッジの位置1、2、3及び4のうちの1つ、2つ、3つ、又は4つ全ての位置、又はそれらの任意の組み合わせに配置されてよい(位置1〜4の全ての任意の組み合わせの配置は、図9に示す)。刃先82aを有する刃82は、本発明によるカミソリカートリッジの位置1、2、3、4、5及び6のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの全ての位置、又はそれらの任意の組み合わせに配置されてもよい。
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、特に指示がない限り、そのような各寸法は、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
「発明を実施するための形態」の中で引用される全ての文献は、関連部分において本明細書に参照により援用される。いかなる文書の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれる文書における同じ用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本文献においてその用語に与えられる意味又は定義が優先するものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (15)

  1. カミソリカートリッジ内の任意の位置に配置されたカミソリ刃であって、
    鋭利な先端によって画定された刃先を有する基材であって、前記鋭利な先端から8マイクロメートルの距離で測定して約4.26マイクロメートル超の厚さを有する、基材を含む、カミソリ刃。
  2. 前記基材が、前記鋭利な先端から4マイクロメートルの距離で測定して約2.30マイクロメートル超の厚さを有する、請求項1に記載のカミソリ刃。
  3. 前記基材が、前記鋭利な先端から16マイクロメートルの距離で測定して約7.93マイクロメートル超の厚さを有する、請求項1に記載のカミソリ刃。
  4. 前記基材に接合された1つ以上のコーティング層を更に含む、請求項1に記載のカミソリ刃。
  5. 前記1つ以上のコーティング層が、ニオブ、クロム、炭素、ポリテトラフルオロエチレン、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のカミソリ刃。
  6. 前記炭素層がDLCからなる、請求項5に記載のカミソリ刃。
  7. 前記DLCの厚さが、約700オングストローム〜約3500オングストロームの範囲である、請求項6に記載のカミソリ刃。
  8. 前記コーティングされた基材の先端半径が約50オングストローム〜約400オングストロームであるか、又は前記コーティングされていない基材の先端半径が約50オングストローム〜約300オングストロームである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカミソリ刃。
  9. 前記1つ以上のコーティング層のうちの1つが、ランダム、秩序的、半秩序的、又はそれらの任意の組み合わせである不連続層からなる外層である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカミソリ刃。
  10. 前記1つ以上のコーティング層のうちの1つが、組成物の約0.5重量%以下のテロマー固形分を含む分散液から製造された外層である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のカミソリ刃。
  11. 前記1つ以上のコーティング層のうちの1つが、約0.03g/L以下のテロマーを含む分散液から製造された外層である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のカミソリ刃。
  12. 前記外層の厚さが、約100オングストロームである、請求項1〜11のいずれか一項に記載のカミソリ刃。
  13. 前記カミソリ刃のウールフェルト切断力が約9N(2lbs)より大きく、前記カミソリ刃が、単繊維切断効率尺度を使用して100%未満の切断効率で切断する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のカミソリ刃。
  14. 前記鋭利な先端から4マイクロメートルで測定された厚さの、前記鋭利な先端から8マイクロメートルで測定された厚さに対する比が少なくとも0.55であり、前記鋭利な先端から4マイクロメートルで測定された厚さの、前記鋭利な先端から16マイクロメートルで測定された厚さに対する比が少なくとも0.30である、請求項1〜13のいずれか一項に記載のカミソリ刃。
  15. 前記基材が外層でコーティングされていない、請求項4に記載のカミソリ刃。
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