JP2019513743A - インドールアミン 2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤、その製造方法及び応用 - Google Patents

インドールアミン 2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤、その製造方法及び応用 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の構造を持つインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ阻害剤、その製造方法及び応用に関する。IDO阻害剤は、N'-ヒドロキシ-N-フェニルホルムアミジン誘導体であり、IDOに対して高い阻害活性を有し、IDO活性を効果的に阻害して、患者の免疫抑制を阻害するために用いることもできる。該阻害剤は、癌又は腫瘍、ウイルス感染症、うつ病、神経変性疾患、外傷、加齢白内障、臓器移植拒絶反応又は自己免疫疾患を治療又は予防するために広く適用でき、新世代の免疫抑制剤に開発される可能性を有している。【選択図】なし

Description

本発明は、医薬開発の分野に属し、具体的にはインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ阻害剤、その製造方法及び応用に関する。
インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)は、トリプトファン代謝に関与するプロテアーゼである。トリプトファンは、8つの必須アミノ酸の1つである。トリプトファンは、in vivoでのタンパク質合成に用いられる。トリプトファンは、また、メトキシインドール代謝経路を通じて5-ヒドロキシトリプタミン及びメラトニン(N-アセチル-5-メトキシトリプタミン)を合成するための前駆基質としても用いられる。5-ヒドロキシトリプタミンとメラトニンは、生体における種々の神経及び生理的プロセスの調整に関与する神経伝達物質及び神経内分泌ホルモンである。更に、トリプトファンは、キヌレニン代謝経路を通じてキヌレニン等の代謝物を産生することができる。キヌレニン代謝経路の最初のステップは、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ又はトリプトファン 2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO)の触媒下でのトリプトファンL-トリプトファンのN-ホルミル-キヌレニンへの分解である。N-ホルミル-キヌレニンは、キヌレニンホルムアミドの触媒下でキヌレニンを形成し、次いでキヌレニンは、また更に代謝されて3-ヒドロキシアントラニル酸、キノリン酸、ピコリン酸を形成する。キノリン酸は神経毒性であり、一方ピコリン酸は神経保護効果を有している。キヌレニンと3-ヒドロキシアントラニル酸は、リンパ球活性の調節に関与しており、それにより免疫系の抑制に導いている。
胎盤組織を除いて、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼは、通常の健康状態下では殆んどの組織細胞には発現しない。炎症領域で、インターフェロンガンマ等の炎症性サイトカインがインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの発現の増加を引き起こす。種々の試験結果は、組織細胞におけるインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの高い発現が、免疫抑制又は免疫チェックポイントとも呼ばれる、組織微細環境の免疫系の抑制を引き起こすことを証明している。胎盤組織でのインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの高発現は、胎児に対する免疫拒絶を防止する。炎症領域でのインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの高発現は、過剰な免疫応答を防止し、細胞組織への過剰な損傷を防止する。免疫抑制に導くメカニズムの1つは、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの高発現が局所のL-トリプトファンの枯渇を引き起こし、これをGCN2等の機構を通して周囲のリンパ球に感知され、それによってCD8+細胞傷害性T細胞の細胞周期停止又はアポトーシスを引き起こすということである。免疫抑制に導く他のメカニズムは、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの高発現がキヌレニンの増大を引き起こし、キヌレニン生成後、それが細胞を出て、細胞外マトリックス中に入り、次いで近傍のリンパ球に入って、AHR転写因子と結合してCD8+ T細胞及び制御性T細胞を制御し、CD8+細胞傷害性T細胞の活性を抑制し、一方制御性T細胞の数が増加して活性化し、それによって免疫抑制を引き起こすということである。
インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの異常に高い発現は、大腸癌、肝臓癌、肺癌、膵臓癌及び咽喉癌等の血液腫瘍及び固形腫瘍を含む多くの異なるタイプの腫瘍に存在する。インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの異常に高い発現は、腫瘍の予後不良と積極的に関係している。癌細胞の免疫回避監視は、癌化及び更なる癌の進行におけるキーとなるステップである。腫瘍におけるインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの異常に高い発現は、腫瘍細胞が免疫監視機構を回避するための主要なメカニズムであり、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの活性の阻害は抑制された免疫系を活性化し、それによって腫瘍の増殖を阻害する。それ故、免疫チェックポイント阻害剤としてのインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ阻害剤は、製薬工業において大きな関心を引き起こしている。2種類のインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)、IDO-1及びIDO-2がある。前述の免疫抑制に関与する主要なIDOは、IDO-1である。免疫抑制におけるIDO-2の役割は、未だそれほど明確ではない。トリプトファン 2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO)も、また、多くのタイプの腫瘍で異常に高く発現し、幾つかの腫瘍は、またIDOとTDOのダブル陽性を示し、それ故、癌治療の目的はTDO免疫チェックポイントを抑制することにより達成できると考えている人もいる。正常な肝臓細胞はTDOを発現するため、TDO阻害剤が肝機能及び正常なトリプトファン代謝に影響するかどうか不明確であるが、TDOノックアウトマウスモデルに異常はなく、TDO阻害剤が肝機能及び正常なトリプトファン代謝に影響しないことを示している。免疫抑制に導くIDOとTDOのメカニズムは基本的には同じであり、それ故、IDO/TDO二重特異性阻害剤も製薬工業において関心を呼んでいる。IDO/TDO二重特異性阻害剤は、IDO陽性、TDO陽性、IDO/TDO二重陽性患者に適している。
トリプトファンのキヌレニン代謝経路の多くの代謝物は、統合失調症、うつ病、神経変性と関連しており、そしてインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼは、また、これらの疾患の治療に有用である。キヌレニンは、キヌレニンアミノトランスフェラーゼの触媒下でキヌレン酸に転換される。キヌレン酸はNMDAアンタゴニストであり、高いキヌレン酸レベルが統合失調症の患者の中枢神経系で一般的である。キノリン酸は神経毒性であり、神経細胞アポトーシス及び神経変性を引き起こす。インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼは、トリプトファンの代謝に関与するのみならず、トリプタミン等の代謝にも関与している。5-ヒドロキシトリプタミンは、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの触媒下で5-ヒドロキシインドール酢酸に転換される。5-ヒドロキシトリプタミンの減少は、うつ病へ導く因子の1つである。
現在、NewLink's Indoximod、NLG-919 (IDO/TDO二重特異性)、Incyte's Epacadostat (INCB 024360)及びBMS, Flexus, Iomet, Iteos, Curadev等、等のIDO又はTDO阻害剤を含むインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ阻害剤の研究開発は初期のステージにある。特許出願(特許文献1)は、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)に対して良い阻害活性を有する一連のスルホンイミド化合物を開示しているが、INCB-24360に対するこの特許出願に開示されているベストの化合物6の暴露(AUC)における増加に限られ、T1/2は非常に短く、臨床開発に貢献しない;化合物13(化合物6のプロドラッグ)のT1/2は延長されているが、その暴露(AUC)はINCB-24360ほど良くない。従って、臨床投与に適したT1/2と高い暴露(AUC)を有する化合物の更なる開発が、多くの世界中の科学者を引き付け、継続した努力がなされている。
WO2016041489A1
一連の研究後、発明者らは、N'-ヒドロキシ-N-フェニルホルムアミジン誘導体はインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)に対して高い阻害活性を有しているが、トリプトファン 2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO)に対して高い阻害活性を持たず、しかも該誘導体はPK動物モデルで非常に良い暴露(AUC)を有し、臨床適用に非常に適したT1/2を有することが判った。そのような化合物は、IDOの活性の阻害に有効であり、患者の免疫抑制の阻害にも用いることができる。そのような化合物は、癌又は腫瘍、ウイルス感染症、うつ病、神経変性疾患、外傷、加齢白内障、臓器移植拒絶反応又は自己免疫疾患の治療又は予防に広く用いることができ、新世代の免疫抑制剤に開発されることが期待される。
一態様において、本発明は、次の式(I)の構造を有するN'-ヒドロキシ-N-フェニルホルムアミジン誘導体、その立体異性体、又はそれらの薬剤的に許容される塩を提供する:
式中、
は、Z配置又はE配置、好ましくはZ配置であり;
Xは、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、ハロC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、-C0-8-S(O)rR8、-C0-8-O-R5、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-C(O)R6、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよいC1-8アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択され;
R1は、次の:
から成る群から選択され;
Yは、-S(O)2-及びC(O)-C(O)-から成る群から選択され;
Zは、結合手、O、S及びNR7-から成る群から選択され;
R2は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、ハロC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、-C0-8-S(O)rR8、-C0-8-O-R5、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-C(O)R6、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール及びC0-8アルキルカルボニルから成る群から選択され;
R3は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、ハロC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、-C0-8-S(O)rR8、-C0-8-O-R5、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-C(O)R6、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、ヒドロキシ、アミノ、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルコキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、C5-10アリールオキシ、5-10員ヘテロアリールオキシ、-C0-8-S(O)rR4、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択され;
R4は、水素、重水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル、フェニル、p-メチルフェニル、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ、ジC1-8アルキルアミノ及びC1-8アルカノイルアミノから成る群から選択され;
R5は、水素、重水素、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルキルから成る群から選択され;
R6は、水素、重水素、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルコキシ、ハロC1-8アルキル、ハロC1-8アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルコキシから成る群から選択され;
R7、R8、R9及びR10は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アセトアミド、アジド、スルホニル、メチルスルホニル、C1-8アルキル、トリフルオロメチル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C1-8アルコキシ、C1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アルキルカルボニルオキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ及びジC1-8アルキルアミノから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、ヒドロキシ、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール及びC1-8アルカノイルから成る群からそれぞれ独立して選択され、又はR7及びR8、R9及びR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって3-8員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく;そして
rは、0〜2である。
更に好ましい実施態様において、(Z)-N'-ヒドロキシ-N-フェニルホルムアミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩は、式(II)の化合物:
(式中:
Xは、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、ハロC1-8アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよいC1-6アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択され;R7、R9及びR10は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アセトアミド、アジド、スルホニル、メチルスルホニル、C1-8アルキル、トリフルオロメチル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C1-8アルコキシ、C1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アルキルカルボニルオキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ及びジC1-8アルキルアミノから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、ヒドロキシ、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、C1-8アルキルで置換されたC5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルカノイル及びC0-8-C(O)OR5から成る群からそれぞれ独立して選択され、又はR9及びR10が、それらが結合している窒素原子と一緒になって5-6員ヘテロシクロアルキルを形成してもよい)
である。
なお好ましい実施態様において、(Z)-N'-ヒドロキシ-N-フェニルカルボキサミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩は、式(IIA)の化合物及び式(IIB)の化合物:
(式中:
Xは、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1-8アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、エチル、シクロブチル及びシクロへキシルから成る群から選択され;そして
R7、R9及びR10は、水素、重水素、ヒドロキシ、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、C1-8アルキルで置換されたC5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルカノイル及びC0-8-C(O)OR5から成る群からそれぞれ独立して選択され、又はR9及びR10が、それらが結合している窒素原子と一緒になって5-6員ヘテロシクロアルキルを形成してもよい)
から成る群から選択される。
最も好ましい実施態様において、(Z)-N'-ヒドロキシ-N-フェニルカルボキサミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩は、
から成る群から選択される。
更に好ましい実施態様において、(Z)-N'-ヒドロキシ-N-フェニルカルボキサミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩は、式(III)の化合物:
(式中:
Zは、結合手及びNR7-から成る群から選択され;
R2は、水素、重水素及びC1-8アルキルから成る群から選択され;
R3は、重水素、ヒドロキシ、アミノ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルコキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、C5-10アリールオキシ、5-10員ヘテロアリールオキシ、-C0-8-S(O)rR4、-C0-8-C(O)OR5及びC0-8-O-C(O)R6から成る群から選択され;
R4は、水素、重水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル、フェニル、p-メチルフェニル、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ、ジC1-8アルキルアミノ及びC1-8アルカノイルアミノから成る群から選択され;
R5は、水素、重水素、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルキルから成る群から選択され;
R6は、水素、重水素、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルコキシ、ハロC1-8アルキル、ハロC1-8アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルコキシから成る群から選択され;そして
rは、0,1又は2である。)
である。
なお更に好ましい実施態様において、(Z)-N'-ヒドロキシ-N-フェニルカルボキサミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩は、2つの次の構造:
を有する式(III)の化合物である。
なお更に好ましい実施態様において、(Z)-N'-ヒドロキシ-N-フェニルカルボキサミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩で、
Zは、結合手及びNR7-から成る群から選択され;
R2は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル及びフェニルから成る群から選択され;
R3は、ヒドロキシ、アミノ、C1-8アルキル及びC0-8-S(O)rR4から成る群から選択され;
R4は、水素、重水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル、フェニル、p-メチルフェニル、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ、ジC1-8アルキルアミノ及びC1-8アルカノイルアミノから成る群から選択され;そして
rは、0〜2である。
最も好ましい実施態様において、(Z)-N'-ヒドロキシ-N-フェニルホルムアミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩は、
から成る群から選択される。
本発明は、また、中間体が式(IV)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩:
(式中:Z、R2及びR3は、式(III)で定義した通りである)
であることを特徴とする、式(III)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩を製造するための中間体に関する。
本発明は、また、方法が次の:
(式中、X、R2及びR3は、式(III)で定義した通りである)
式(IV)の化合物の環をアルカリ条件下で開環して式(III)の化合物を得るステップを含むことを特徴とする、式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩を製造する方法に関する。他の態様において、本発明は、次の:
(式中、X及びR1は、式(I) の化合物で定義した通りである)
製造ステップを含む、前述のN'-ヒドロキシ-N-フェニルホルムアミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩を製造する方法を提供する。
他の態様において、本発明は、前述の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩の治療有効量及び薬剤的に許容される担体を含有する医薬組成物を提供する。
他の態様において、本発明は、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの活性を抑制するための、又は患者の免疫抑制を阻害するための薬剤の製造における、前述の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩、又は前述の医薬組成物の使用に関する。
他の態様において、本発明は、患者の癌又は腫瘍、ウイルス感染症、うつ病、神経変性疾患、外傷、加齢白内障、臓器移植拒絶反応又は自己免疫疾患を治療又は予防するための薬剤の製造における前記式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用に関し;該癌又は腫瘍は、好ましくは肺癌、骨癌、胃癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部及び頚部癌、子宮癌、卵巣癌、精巣癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰部癌、直腸癌、大腸癌、肛門癌、乳癌、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、膵臓癌、脳癌、精巣癌、リンパ癌、移行細胞癌、膀胱癌、腎臓又は尿管癌、腎細胞癌、腎盂腎癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、軟部組織肉腫、子供の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、中枢神経系(CNS)腫瘍、原発性中枢神経系リンパ腫、腫瘍血管新生、脊椎腫瘍、脳幹グリオーマ、下垂体腺腫、メラノーマ、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、慢性又は急性白血病及び上記癌の組合せから成る群から選択される。
更に好ましい実施態様において、使用とは、治療有効量の前記式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩、又は前記医薬組成物を抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗ウイルス剤、化学療法剤、免疫抑制剤、放射線照射、抗腫瘍ワクチン、抗ウイルスワクチン、サイトカイン療法又はチロシンキナーゼ阻害剤と組み合わせることを云い;サイトカインは、好ましくはIL-2、IL-3、IL-4、又はIL-5であり、化学療法剤は、好ましくは細胞傷害性薬物であり、抗PD-1抗体は、好ましくはキイトルーダ抗体である。
他の態様において、本発明は、治療有効量の前記式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩、又は前記医薬組成物をインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼと接触させることを含む、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの活性を調節する方法を提供し;好ましくは、調節は好ましくは抑制効果である。
他の態様において、本発明は、治療有効量の前記式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩、又は前記医薬組成物を患者に投与することを含む、患者の免疫抑制を阻害する方法を提供する。
他の態様において、本発明は、患者に治療有効量の本発明の式(I)の化合物又はそれらの互変異性体、メソマー、ラセミ体、鏡像体、ジアステレオマー、又はそれらの混合物、又はそれらの薬剤的に許容される塩を投与することを含む、癌を治療する方法に関する。該方法は、顕著な効果と少ない副作用を示し、該癌又は腫瘍は、肺癌、骨癌、胃癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部及び頚部癌、子宮癌、卵巣癌、精巣癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰部癌、直腸癌、大腸癌、肛門癌、乳癌、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、膵臓癌、脳癌、精巣癌、リンパ癌、移行細胞癌、膀胱癌、腎臓又は尿管癌、腎細胞癌、腎盂腎癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、軟部組織肉腫、子供の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、中枢神経系(CNS)腫瘍、原発性中枢神経系リンパ腫、腫瘍血管新生、脊椎腫瘍、脳幹グリオーマ、下垂体腺腫、メラノーマ、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、慢性又は急性白血病及び上記癌の組合せから成る群から選択される。
実施例15の化合物の検出スペクトルを示す;横軸は保持時間(単位:分)を示し、縦軸は応答値(単位:mV)を示す。 光学異性体(1)の検出スペクトルを示す;横軸は保持時間(単位:分)を示し、縦軸は応答値(単位:mV)を示す。 光学異性体(2)の検出スペクトルを示す;横軸は保持時間(単位:分)を示し、縦軸は応答値(単位:mV)を示す。発明の詳細な説明
詳細な説明:他に記載がない限り、本明細書及び請求項で使用される次の用語は、以下の意味を有する。
「C1-8アルキル」とは、1〜8個の炭素原子を有する直鎖及び分岐鎖アルキル基をいう。「アルキル」とは、飽和脂肪族炭化水素基をいう。C0-8とは無炭素及びC1-8アルキル基をいい、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、より好ましくは1〜4個の炭素原子を有する直鎖アルキル基である。例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、t-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2,3-ジメチルブチル、n-ヘプチル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシル、2,3-ジメチルペンチル、2,4-ジメチルペンチル、2,2-ジメチルペンチル、3,3-ジメチルペンチル、2-エチルペンチル、3-エチルペンチル、n-オクチル、2,3-ジメチルヘキシル、2,4-ジメチルヘキシル、2,5-ジメチルヘキシル、2,2-ジメチルヘキシル、3,3-ジメチルヘキシル、4,4-ジメチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチルヘキシル、4-エチルヘキシル、2-メチル-2-エチルペンチル、2-メチル-3-エチルペンチル及びこれらの種々な分岐鎖異性体等。
「シクロアルキル」とは、飽和又は部分的に不飽和の単環式又は多環式の炭化水素置換基をいう。「C3-8シクロアルキル」とは、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基をいう。「5〜10員シクロアルキル」とは、5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル基をいい。単環式シクロアルキルの代表例としては、これらに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクチル等、好ましくはシクロプロピル、シクロブチル又はシクロヘキシルが含まれる。多環式シクロアルキルには、スピロ環、縮合環又は架橋環を有するシクロアルキルが含まれる。
「ヘテロシクリル」とは、飽和及び/又は部分的に不飽和の単環式又は多環式炭化水素基であって、1つ以上の環原子は窒素、酸素及びS(O)(式中、rは0、1、2のいずれの整数である)から成る群より選択されるヘテロ原子であるが、環内に−O−O−、−O−S−又は−S−S−はなく、残りの環原子が炭素原子であるものをいう。「5〜10員ヘテロシクリル」とは、5〜10個の環原子を有するヘテロシクリル基をいい、「3〜8員ヘテロシクリル」とは、3〜8個の環原子を有するヘテロシクリル基をいう。好ましくは5〜6員ヘテロシクリルである。
単環式ヘテロシクリルの代表例としては、これらに限定されないが、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル等が含まれる。好ましくはモルヒネである。
多環式ヘテロシクリルには、スピロ環、縮合環及び架橋環を持つヘテロシクリルが含まれる。
「アリール」とは、共役π電子系を有する全炭素の単環又は縮合多環(すなわち、系内の環は、隣接する炭素原子の対を系中の別の環と共有する)をいう。「C5-10アリール」とは、5〜10個の炭素を有する全炭素アリール基をいい、「5〜10員アリール」とは、5〜10個の炭素を有する全炭素アリール基をいい、例えば、フェニル及びナフタレンである。
「ヘテロアリール」とは、1〜4個のヘテロ原子を有するヘテロ芳香族系(ここで、該ヘテロ原子が、窒素、酸素及びS(O)(式中、rは0、1、2のいずれの整数である) を含む)をいう。5〜7員ヘテロアリールとは、5〜7個の環原子を有するヘテロ芳香族系をいい、5〜10員ヘテロアリールとは、5〜10個の環原子を有するヘテロ芳香族系をいい、例えば、フリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、N-アルキルピロリル、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリル、テトラゾリル等である。
「アルケニル」とは、少なくとも2個の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する、上記に定義したアルキル基をいう。C2-8アルケニルとは、2〜8個の炭素を有する直鎖又は分枝鎖のアルケニル基をいい、例えば、ビニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-、2-又は3-ブテニル等である。
「アルキニル」とは、少なくとも2個の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を有する、上記に定義したアルキル基をいう。C2-8アルキニルとは、2〜8個の炭素を有する直鎖又は分枝鎖のアルキニル基をいう。例えば、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-、2-又は3-ブチニル等である。
「アルコキシ」とは、−O-(アルキル)をいう。ここで、該アルキルは上記に定義した通りである。C1-8アルコキシとは、1〜8個の炭素を有するアルコキシをいう。代表例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等が含まれる。
「ハロC1-8アルキル」とは、該アルキル中の水素がフッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子で置換されたC1-8アルキル基をいい、例えば、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメチル等である。
「ハロC1-8アルコキシ」とは、該アルキル中の水素がフッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子で置換されたC1-8アルコキシ基をいい、例えば、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジブロモメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリブロモメトキシ等である。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素をいう。
「任意の」又は「任意に」は、続いて記載した出来事や状況が生じても、生じなくてもよいことを意味する。そのような記載は出来事や状況が生じても、生じなくてもよいことを含んでいる。例えば、「アルキルで任意に置換されたヘテロシクリル基」は、アルキル基が存在しても、しなくてもよいことを意味する。その記載はアルキルで置換されているヘテロシクリルの場合とアルキルで置換されていないヘテロシクリルの場合を含んでいる。
「置換された」とは、基内の1個以上の水素原子、好ましくは5個まで、より好ましくは1〜3個の水素原子が、対応する数の置換基でそれぞれ独立して置換されていることをいう。置換基はそれらの化学的に可能な位置にのみ存在することは言うまでもない。当業者は過剰な努力を払うことなく、(実験又は理論により)置換が可能かどうか判断することができる。例えば、遊離水素を持つアミノ又はヒドロキシルが不飽和結合を持つ炭素原子(例えば、オレフィン)と結合する場合は不安定となりうる。
「薬学的組成物」とは、ここに記載の1つ以上の化合物、又はその生理学的/薬学的塩もしくはプロドラッグ、ならびに生理学的/薬学的担体及び賦形剤等の他の化学成分を含む混合物をいう。医薬組成物の目的は、化合物の生物への投与を容易にし、活性成分の吸収を助け、それにより生物学的活性を実現することである。
「立体異性」には、幾何異性(シス-トランス異性)、光学異性及び立体配座異性が含まれる。
以下の実施例は、本発明を詳細かつより完全に説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものと考えてはならない。また、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明における化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)及び/又は液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS)により同定した。NMRのケミカルシフトは10-6(ppm)で示す。NMRはBruker AVANCE-400装置で測定した。測定に用いた溶媒は重水素化メタノール(CD3OD)及び重水素化クロロホルム(CDCl3)である。また、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)である。
液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS)は、Agilent 1200 Infinityシリーズ質量分析計により測定した。HPLCは、Agilent 1200DAD 高圧液体クロマトグラフィー装置(Sunfire C18 150×4.6 mm クロマトグラフィーカラム)及びWaters 2695-2996高圧液体クロマトグラフィー装置(Gimini C18 150×4.6 mmクロマトグラフィーカラム)で測定した。
薄層シリカゲルクロマトグラフィー(TLC)には、Yantai Huanghai HSGF254又はQingdao GF254シリカゲルプレートを使用した。TLCに用いたプレートの寸法は0.15 mm〜0.2 mmであった。また、生成物の精製に用いたプレートの寸法は0.4 mm〜0.5 mmであった。カラムクロマトグラフィーの担体として、一般にYantai Huanghai 200〜300メッシュのシリカゲルを使用した。
本発明の実施例において使用される出発物質は、公知の市販品であり、或いは当技術分野における公知の方法に従って合成することができる。
特に明記しない限り、本発明の全ての反応は乾燥した窒素又はアルゴン雰囲気中での連続的な磁気撹拌下で行われる。また、溶媒は乾燥した物である。
アルゴン雰囲気又は窒素雰囲気は、反応フラスコが約1Lのアルゴン又は窒素風船を備えていることを意味する。水素雰囲気は、反応フラスコが約1Lの水素風船を備えていることを意味する。
特に明記しない限り、実施例中の溶液は水溶液を意味する。反応温度は室温である。室温が最適な反応温度であり、20℃〜30℃である。
実施例において、反応の進行は薄層クロマトグラフィー(TLC)又は液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS)によりモニターした。展開の溶媒系としては、ジクロロメタンとメタノール系、n−ヘキサンと酢酸エチル系、石油エーテルと酢酸エチル系及びアセトンが含まれる。溶媒の容積比は化合物の極性に応じて調節した。カラムクロマトグラフィーの溶離系としては、A:ジクロロメタンとメタノール系、B:n-ヘキサンと酢酸エチル系、C:ジクロロメタンと酢酸エチル系、D:酢酸エチルとメタノールが含まれる。溶媒の容積比は化合物の極性に応じて調節できる。また、時には少量のアンモニア又は酢酸を添加した。
中間体の合成
ステップ1: 4-アミノ-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 1b
マロン酸シアン化物(20 g, 303 mmol)を350 mLの水に溶解し、該溶液を45℃で5分間加熱した。氷浴中で亜硝酸ナトリウム(23 g, 333.3 mmol)を加えた。10℃に昇温し後、6N HCl(3.4 mL)を加えた。温度が16℃に上がった後、該反応混合液を16〜18℃で1.5時間撹拌した。その後、該混合物を13℃に冷却し、50%ヒドロキシルアミンの水溶液(61.7 g, 909 mmol)を数回に分けて加えた。そして温度が急激に27℃に上昇し、該温度で混合物を1時間撹拌した後、加熱し、2時間還流した。室温に冷却した後、該反応混合液を終夜撹拌した。氷浴中で6N HCl(49 mL)を加え、pHを7に調節した。氷浴中で該反応混合液を連続に撹拌した。固体が析出し、濾過した。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥し、化合物4-アミノ-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 1b(40 g, 92%)を得た。
MS m/z (ESI): 143.9.
13C NMR (400 MHz, CD3OD, ppm): δ 154.5, 144.4, 139.7.
ステップ2: 4-アミノ-N-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 1c
化合物4-アミノ-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド(8.4 g, 59 mmol)を水(100 mL)及び酢酸(60 mL)に溶解した。6N HCl(29 mL)を加えた。該溶質が完全に溶解するまで混合物を加熱した後、NaCl(10.36 g, 59.5 mmol)を加え、氷浴中で亜硝酸ナトリウム (3.99 g, 5.78 mmol) の水溶液(14 mL)を加えた。該反応混合液を0℃で1.5 時間撹拌した後、室温に加熱した。固体が析出し、濾過した。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥し、化合物4-アミノ-N-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 1c(4 g, 42%)を得た。
MS m/z (ESI): 162.9.
13CNMR (400 MHz, CD3OD, ppm): δ 154.3, 141.9, 127.0.
ステップ3: 4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(2-メトキシエチル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 1d
化合物4-アミノ-N-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩(4.0 g, 24.7 mmol)を酢酸エチル(40 mL)に溶解した。氷浴中で2-メトキシエタン-1-アミン(2.29 mL, 25.9 mmol)を加え、該混合物5分間撹拌した。そして、トリエチルアミン(5.16 mL, 37.05 mmol)を加えた。反応が完了するまでに該反応混合液を2時間撹拌した。該混合物を水及び飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、化合物4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(2-メトキシエチル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 1d(4.5 g, 92%)を得た。
MS m/z (ESI): 202.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO, ppm): δ 10.67(s,1H), 6.28(s,2H), 6.14(s,1H), 3.56(m,2H), 3.44(m,2H), 3.28(s,3H).
ステップ4: N'-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 1e
化合物4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(2-メトキシエチル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド(4.5 g, 22.3 mmol)を水(40 mL)に溶解した。水酸化カリウム(4.15 g, 74.1 mmol)を加えた後、反応が完了するまでに該混合物を48時間還流した。該反応混合液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、化合物 N'-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 1e(2.8 g, 62%)を得た。
MS m/z (ESI): 202.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 10.53(s,1H), 6.22(s,2H), 6.15(s, 1H), 3.56(m,2H), 3.50(m,2H), 3.37(s,3H).
ステップ5: N-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 1f
化合物N'-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド(2.8 g, 13.93 mmol)を6N HCl(14 mL)に溶解した。該溶液が透明になった後、塩化ナトリウム溶液(2.2 g, 41.79 mmol)を加えた。そして、水(14 mL)及び酢酸エチル(14 mL)を加えた。氷浴中で亜硝酸ナトリウム(1.0 g, 13.3 mmol)を滴加した。該反応混合液を氷浴中で2時間撹拌した後、反応が完了するまでに室温で終夜撹拌した。該反応混合液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、固体を得た。該固体を酢酸エチル:石油エーテル(3/20)で洗浄し、化合物N-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 1f(2.2g, 72%)を得た。
MS m/z (ESI): 221.1.
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 13.47(s,1H), 6.22(s,2H), 5.99(s, 1H), 3.43(m,2H), 3.53(m,2H), 3.28(s,3H).
ステップ6: N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 1g
化合物N-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩(2.2 g, 10 mmol)を水(14 mL)に加え、該混合物を60℃に加熱した。その後、3-ブロモ-4-フルオロアニリン(2.06 g, 11 mmol)を加え、該混合物を10分間撹拌した。重炭酸ナトリウム(1.26 g, 15 mmol)を加え、反応が完了するまでに該混合物を60℃で30分間撹拌した。該反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、化合物 1g(3.9 g, 105%)を得た。
MS m/z (ESI): 374.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 11.54(s,1H), 8.86(s,2H), 7.10(m, 1H), 6.81(m,1H), 6.15(m,1H)3.53(m,2H), 3.39(m,2H) ,3.29(m,3H).
ステップ7: 4-(3-4-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)- オン 1h
化合物N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド(3.9 g, 10.4 mmol)を酢酸エチル(50 mL)に加えた。該混合物を60℃に加熱し、1,1'-カルボニルジイミダゾール(2.53 g, 15.6 mmol)を加えた。該混合物を30分間撹拌した。有機層を1N HCl及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、化合物 1h(4.0 g, 96%)を得た。
ステップ8: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 1i
化合物 8(4 g, 10 mmol)をジクロロメタン(25 mL)に加え、-78℃で三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液(25 mL, 25 mmol)を滴加した。該反応混合液を室温で撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。氷浴中で重炭酸ナトリウムの飽和溶液を加え、pHを中性に調節した。有機層を水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、化合物 1i(2.0 g, 96%)を得た。
MS m/z (ESI): 385.9.
ステップ9: 2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチルメタンスルホネート 1j
化合物4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(2 g, 5.2 mmol)を酢酸エチル(15 mL)に加えた。室温で塩化メタンスルホニル(593 mg, 5.2 mmol)を加え、トリエチルアミン(526 mg, 5.2 mmol)を加えた。LC-MSで該反応をモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。有機層を水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、化合物 1j(2.0 g, 82%)を得た。
MS m/z (ESI): 463.9.
ステップ10: 3-(4-((2-アジドエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 1k
化合物2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチルメタンスルホネート(9.8 g, 21.1 mmol)をDMF(45 mL)に加え、室温でアジ化ナトリウム(1.7 g, 26.4 mmol)を加えた。該混合物を50℃で4 時間撹拌した。該反応をLC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。水及び酢酸エチルを加えた。有機層を水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、化合物 1k(9.0 g, 100%)を得た。
MS m/z (ESI): 411.0.
ステップ11: 3-(4-((2-アミノエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オンヨウ化水素酸塩 1l
化合物3-(4-((2-アジドエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(9.0 g, 21.9 mmol)をメタノール(160 mL)に加えた。室温でヨウ化ナトリウム(14.3 g, 131.74 mmol)を加えた。該混合物を5分間撹拌した後、トリメチルクロロシラン(15.6 mL, 131.7 mmol)のメタノール溶液(32 mL)を滴加した。該反応混合液を4時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。氷浴中で該反応溶液をチオ硫酸ナトリウムの水溶液(23 g, 900 mL)に注ぎ入れた。固体が析出し、濾過し、乾燥し、化合物 11(10.5 g, 91%)を得た。
MS m/z (ESI): 387.0.
実施例化合物の合成
実施例1
(Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド (1)
ステップ 1: N 1 -(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 1m
100 mLの一頚フラスコの中で、3-(4 -((2-アミノエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン1l(300 mg, 0.78 mmol)及び2-アミノ-2-オキソ酢酸(138 mg, 1.56 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(8 mL)に溶解した。そして、O-ベンゾトリアゾール-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(375.6 mg, 1.17 mmol)を加え、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5 mL, 2.34 mmol)を加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌した。水(50 mL)を加えた。固体が析出し、濾過し、乾燥し、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-カルボニル-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 1m(105 mg)を収率32.0%で得た。
MS m/z (ESI): 456.0, 458.0(M, M+2).
ステップ 2: (Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 1
100 mLの一頚フラスコの中で、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-カルボニル-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド(105 mg, 0.23 mmol) をテトラヒドロフラン/メタノール(5 mL/5 mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(46 mg 1.15 mmol)の水溶液(2 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、(Z)-N1-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 1(36.6 mg)を収率40.0%で得た。
MS m/z (ESI): 430.0, 432.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 11.43(s,1 H), 8.88(s,1H), 8.83(s, 1H), 8.05(s,1H), 7.79(s,1H), 7.18(t, J=8.8Hz,1H), 7.12(dd, J1=6.0 Hz, J2=2.8Hz,1H), 6.75(m,1H), 6.30(t, J=6.0Hz,1H), 3.36(m,4H).
実施例2
(Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -メチルオキサルアミド (2)
ステップ1: メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 2b
100 mLの一頚フラスコの中で、3-(4-((2-アミノエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン1l(385 mg, 1.0 mmol)及びシュウ酸ジメチル(141.6 mg, 1.2 mmol)をメタノール(15 mL)に溶解した後、ナトリウムメトキシド(130 mg, 2.4 mmol)を加えた。室温で該反応混合液を終夜撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 2b(200 mg)を収率50.0%で得た。
MS m/z (ESI): 471.0, 473.0(M, M+2).
ステップ2: (Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -メチルオキサルアミド 2
100 mLの一頚フラスコの中で、メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩(200 mg, 0.42 mmol)をメタノール(5 mL)に溶解した後、上記溶液に40%メチルアミン溶液(2 mL)を加えた。該反応混合液を室温で3時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。水(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、(Z)-N1-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-メチルオキサルアミド 2(57.5 mg)を収率 29.6%で得た。
MS m/z (ESI): 444.0, 446.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 11.42(s,1H), 8.88(s,1H), 8.86(m, 1H), 8.68(m,1H), 7.18(t, J=8.8Hz,1H), 7.10(dd, J1=6.0 Hz, J2=2.8Hz,1H), 6.74(m,1H), 6.30(t, J=6.0Hz,1H), 3.38(m,4H), 2.66(d, J=4.0Hz,3H).
実施例3
(Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -エチルオキサルアミド (3)
ステップ1: N 1 -(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -エチルオキサルアミド 3b
100 mLの一頚フラスコの中で、メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩(240 mg, 0.51 mmol)をメタノール(15 mL)に溶解した後、1Mエチルアミン溶液(2 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で3時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。水(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-エチルオキサルアミド 3b(190 mg)を収率78.5%で得た。
MS m/z (ESI): 471.0, 473.0(M, M+2).
ステップ2: (Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -エチルオキサルアミド 3
100 mLの一頚フラスコの中で、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-エチルオキサルアミド(190 mg, 0.39 mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール(8 mL/8 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(62.7 mg, 1.57 mmol)の水溶液(4 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、(Z)-N1-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-エチルオキサルアミド 3(80.0 mg)を収率43.1%で得た。
MS m/z (ESI): 458.0, 460.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 11.42(s,1H), 8.88(s,1H), 8.86(m, 1H), 8.75(t,J=6.0Hz,1H), 7.18(t,J=8.8Hz,1H), 7.10(dd, J1=6.0 Hz, J2=2.4Hz, 1H), 6.74(m,1H), 6.31(t,J=6.0Hz,1H), 3.38(m,4H), 3.15(m,2H), 1.04(m,3H).
実施例4
(Z)-N 1 -ベンジル-N 2 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド (4)
ステップ 1: N 1 -ベンジル-N 2 -(2-((4-(4-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 4b
100 mLの一頚フラスコの中で、メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩(200 mg, 0.42 mmol)をメタノール(15 mL)に溶解した後、上記溶液にベンジルアミン(1 mL)を加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。酢酸エチル(50 mL)を加え、該混合物を1N 塩酸(30 mL x 2)及び飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、N1-ベンジル-N2-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 4b(190 mg)を収率82.0%で得た。
MS m/z (ESI): 546.0, 548.0(M, M+2).
ステップ 2: (Z)-N 1 -ベンジル-N 2 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 4
100 mLの一頚フラスコの中で、 N1-ベンジル-N2-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド(190 mg, 0.35 mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール(8 mL/8 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(100 mg, 2.5 mmol)の水溶液(4 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL) で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、(Z)-N1-ベンジル-N2-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)オキサルアミド 4(60.9 mg)を収率39.0%で得た。
MS m/z (ESI): 520.0, 522.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 11.42(s,1H), 9.35(t,J=6.0Hz,1H),, 8.87(m,2H), 7.30(m,2H),7.24(m,2H), 6.74(m,1H), 6.33(t,J=6.0Hz,1H), 4.33(d, J=6.4Hz,2H), 3.38(m,4H).
実施例5
(Z)-N-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-2-モルホリノ-2-オキソアセトアミド (5)
ステップ1: N-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-2-モルホリノ-2-オキソアセトアミド 5b
100 mLの一頚フラスコの中で、メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩(170 mg, 0.36 mmol)をメタノール(15 mL)に溶解した後、モルフォリン(1 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で3時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。酢酸エチル(50 mL)を加え、該混合物を1N塩酸(30 mL x 2)及び飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、N-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-2-モルホリノ-2-オキソアセトアミド 5b(120 mg)を収率63.4%で得た。
MS m/z (ESI): 526.0, 528.0(M, M+2).
ステップ2: (Z)-N-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-2-モルホリノ-2-オキソアセトアミド 5
100 mLの一頚フラスコの中で、N-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-2-モルホリノ-2-オキソアセトアミド(120 mg, 0.23 mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール(8 mL/8 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(50 mg, 1,2,5 mmol)の水溶液(4 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、(Z)-N-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-2-モルホリノ-2-オキソアセトアミド(30.7 mg)を収率30.1%で得た。
MS m/z (ESI): 500.0, 502.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 11.45(s,1H), 8.89(s,1H), 8.83(m, 1H), 7.20(t,J=8.8Hz, 1H), 7.11(dd, J1=6.0 Hz, J2=2.8Hz,1H), 6.77(m,1H), 6.24(t, J=6.0Hz,1H), 3.58(m,4H), 3.48(m,4H), 3.36(m,4H).
実施例6
(Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -メトキシオキサルアミド (6)
ステップ1: エチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 6b
100 mLの一頚フラスコの中で、 3-(4-((2-アミノエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オンヨウ化水素酸塩(2.5 g, 4.88 mmol)をテトラヒドロフラン(30 mL)に溶解した。氷浴中でエチル2-クロロ-2-オキソ酢酸塩(730 mg, 5.37 mmol)を加えた後、トリエチルアミン(1.23 g, 12.2 mmol)を加えた。該混合物を2時間撹拌した。水(50 mL)を加えた後、固体が析出した。該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、フラッシュカラムクロマトグラフィーに負荷し、エチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 6b(1.1 g)を収率46.5%で得た。
MS m/z (ESI): 484.9(M, M+H)+.
ステップ2: (Z)-2-((2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸 6c
100 mLの一頚フラスコの中で、 エチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩(700 mg, 1.44 mmol)をエタノール(10 mL)に溶解した後、2N水酸化ナトリウム(1 mL, 2.0 mmol)を加えた。該混合物を90℃で3時間撹拌した。原料が完全に変換されるまでにLC-MSで該反応をモニターした。該反応溶液を濃縮し、酢酸エチルで抽出し、水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、(Z)-2-((2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸 6c(600 mg)を収率97.0%で得た。
MS m/z (ESI): 429.0(M-H)-.
ステップ3: 2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸 6d
50 mLの一頚フラスコの中で、(Z)-2-((2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸(600 mg, 1.39 mmol)を酢酸エチル-(20 mL)に溶解した後、CDI(271 mg, 1.67 mmol)を加えた。該混合物を60℃で1時間撹拌した。原料が完全に変換されるまでにLC-MSで該反応をモニターした。該混合物を1N塩酸、水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸 6d(370 mg)を収率58.3%で得た。
MS m/z (ESI): 454.9(M-H)-.
ステップ4: N 1 -(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -メトキシオキサルアミド 6e
50 mLの一頚フラスコの中で、2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸(100 mg, 0.22 mmol)をDMF(5 mL)に溶解した後、O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(20 mg, 0.22 mmol)、HATU(130 mg, 0.33 mmol)及びDIPEA(70 mg, 0.55 mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜撹拌した。原料が完全に変換されるまでにLC-MSで該反応をモニターした。該混合物を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーに負荷し、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-メトキシオキサルアミド 6e(30 mg)を収率28.1%で得た。
MS m/z (ESI): 484.0(M-H)-.
ステップ5: (Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -メトキシオキサルアミド 6
50 mLの一頚フラスコの中で、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-メトキシオキサルアミド(30 mg, 0.06 mmol)をエタノール(5 mL)に溶解した後、2N水酸化ナトリウム(0.3 mL, 0.6 mmol)を加えた。室温で該反応混合液を終夜撹拌した。原料が完全に変換されるまでにLC-MSで該反応をモニターした。該混合物を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、フラッシュ薄層クロマトグラフィーに負荷し、(Z)-N1-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-メトキシオキサルアミド 6(6.0 mg)を収率21.7%で得た。
MS m/z (ESI): 457.9.0(M-H)-.
1H NMR (400 MHz, CD3OD, ppm) δ7.0(m,1H), 6.94(m,1H), 6.74(m,1H), 3.63(s,3H), 3.42(4,2H), 3.33(m,2H).
実施例7
(Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -シクロプロピルオキサルアミド (7)
ステップ1: メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 7b
100 mLの一頚フラスコの中で、3-(4-((2-アミノエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン1 l(385 mg, 1.0 mmol)及びシュウ酸ジメチル(141.6 mg, 1.2 mmol)をメタノール(15 mL)に溶解した後、ナトリウムメトキシド(130 mg, 2.4 mmol)を加えた。該反応混合液を室温で終夜撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 7b(200 mg)を収率50.0%で得た。
MS m/z (ESI): 471.0, 473.0(M, M+2).
ステップ2: (Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -シクロプロピルオキサルアミド 7
密封されたチューブの中で、メチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩(100 mg, 0.21 mmol)をエタノール(5 mL)に溶解した後、シクロプロピルアミン(0.5 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を90℃で終夜撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。水(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレートで精製し、(Z)-N1-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-シクロプロピルオキサルアミド 7(30 mg)を収率30.3%で得た。
MS m/z (ESI): 470.0(M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD, ppm) δ 8.87(s,1H), 8.77(s,1H), 7.18(m,1H), 7.15(m,1H), 6.72(m,1H), 6.34(m,1H), 2.75(m,1H), 0.62(m,4H).
実施例8
(Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -ヒドロキシオキサルアミド (8)
ステップ1: エチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 8b
100 mLの一頚フラスコの中で、 3-(4-((2-アミノエチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン・ヨウ化水素 1l(2.5 g, 4.88 mmol) をテトラヒドロフラン(30 mL)に溶解した後、氷浴中でエチル2-クロロ-2-カルボニル酢酸塩(730 mg, 5.37 mmol)を加えた。その後、トリエチルアミン(1.23 g, 12.2 mmol)を加えた。該反応混合液を2 時間撹拌した。水(50 mL)を加え、固体が析出した。該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、フラッシュカラムクロマトグラフィーに負荷し、化合物エチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩 8b(1.1 g)を収率46.5%で得た。
MS m/z (ESI): 484.9(M, M+H)+.
ステップ2: N 1 -(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -ヒドロキシオキサルアミド 8c
一頚フラスコの中で、エチル2-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)-2-オキソ酢酸塩(70 mg, 0.14 mmol)をメタノール(5 mL)に溶解した後、氷浴中で50%ヒドロキシルアミンの水溶液(0.1 mL)を上記溶液に加え、水酸化ナトリウムのメタノール飽和溶液(0.2 mL)を滴加した。該反応混合液を0℃で30分間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。該混合物を濃縮した後、2N塩酸を加え、pHを中性に調節した。水を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-ヒドロキシオキサルアミド 8c(60 mg)を得た。
MS m/z (ESI): 472.0-(M+H)+.
ステップ3: (Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N 2 -ヒドロキシオキサルアミド 8
50 mLの一頚フラスコの中で、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-ヒドロキシオキサルアミド(60 mg, 0.13 mmol)をエタノール(5 mL)に溶解した後、2N水酸化ナトリウム(0.2 mL, 0.4 mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜撹拌した。原料が完全に変換されるまでにLC-MSで該反応をモニターした。該混合物を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、フラッシュ薄層クロマトグラフィーに負荷し、(Z)-N1-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)-N2-ヒドロキシオキサルアミド 8(24.0 mg)を収率 41.5%で得た。
MS m/z (ESI): 444.0(M-H)-.
1H NMR (400 MHz, MeCD3OD, ppm) δ 7.04(m,1H), 6.94(m,1H), 6.71(m, 1H), 3.43(m,2H), 3.36(m,2H).
実施例9
(Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)プロピル)オキサルアミド (9)
ステップ1: N 1 -(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)プロピル)オキサルアミド 9b
25 mLの一頚フラスコの中で、3-(4-((1-アミノプロパン-2-イル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン水ヨード化(2.5 g, 4.88 mmol)をDMF(3 mL)に溶解した後、2-アミノ-2-カルボニル酢酸(18.6 mg, 0.21 mmol)を加え、HATU(108 mg, 0.29 mmol)及びDIPEA(49 mg, 0.38 mmol)を加えた。該反応混合液を室温で終夜撹拌した。水(50 mL)を加え、固体が析出した。該混合物を酢酸エチル(15 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)プロピル)オキサルアミド 9b(36 mg)を収率40.0 %で得た。
MS m/z (ESI): 470.0(M+H)+.
ステップ2: (Z)-N 1 -(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)プロピル)オキサルアミド 9
50 mLの一頚フラスコの中で、N1-(2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)プロピル)オキサルアミド(36 mg, 0.07 mmol)をエタノール(5 mL)に溶解した後、2N水酸化ナトリウム(0.2 mL, 0.4 mmol)を加えた。該反応混合液を室温で終夜撹拌した。原料が完全に変換されるまでにLC-MSで該反応をモニターした。該混合物を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、フラッシュ薄層クロマトグラフィーに負荷し、(Z)-N1-(2-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミドイミジル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)プロピル)オキサルアミド 9(13.0 mg)を収率41.8%で得た。
MS m/z (ESI): 444.0(M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD, ppm) δ7.02(m, 1 H),6.94(m,1H), 6.71(m,1H), 3.70(m,1H), 3.36(m,2H), 1.15(m,3H).
実施例10
(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((4-(スルファモイルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (10)
ステップ1: 4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10b
0℃で化合物4-アミノ-N-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシイミドイル塩酸塩(9 g, 55 mmol)を酢酸エチル(100 mL)に溶解した後、4-アミノシクロヘキサン-1-オール(7.0 g, 61 mmol)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で30分間撹拌した。トリエチルアミン(11.5 mL, 82.5 mmol)をゆっくり加え、 該反応溶液を0℃で更に30分間撹拌した。該反応溶液を水に加え、有機層を分離し、飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をジクロロメタン(30 mL)で再結晶し、化合物4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10b(12 g)を収率89%で得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 10.7(s,1H), 6.25-6.35(br,2H), 5.67(d,1H), 4.50(d,1H), 3.65-3.75(m,1H) 3.28-3.38(m,1H), 1.69-1.83(m, 4H), 1,2,5-1.40(m,2H), 1.05-1.20(m,2H).
ステップ2: N'-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10c
化合物4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10b(12 g, 49.8 mmol)を水(60 mL)に懸濁させた後、KOH(8.3 g, 0.15 mol)をゆっくり加えた。該反応溶液を加熱し、48時間還流した後、室温に冷却した。該混合物を酢酸エチル(50 mL x 3)で抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、N'-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10c(3.6 g)を収率30%で得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 10.5(s,1H), 6.19-6.25(br,2H), 5.96(d,1H), 4.58(d,1H), 3.40-3.48(m,1H) 3.20-3.30(m,1H), 1.98-2.08(m, 2H), 1.78-1.88(m,2H), 1.22-1.32(m,4H).
ステップ3: N-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 10d
化合物 N'-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10c(3.6 g, 14.9 mmol)を6 N HCl(30 mL)に懸濁させた。該混合物を連続に撹拌し、透明な溶液を得た後、0℃で塩化ナトリウム(2.62 g, 44.8 mmol)を加えた。0℃で亜硝酸ナトリウム(1.03 g, 14.9 mmol)の水溶液(5 mL)を該反応溶液にゆっくり加え、該反応溶液を0℃で2時間撹拌した。該反応溶液を濾過した。固体を収集し、乾燥し、N-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 10d(3.1 g)を収率79%で得た。
MS m/z (ESI): 259(M-H).
ステップ4: N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10e
化合物N-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 10d(2.4 g, 9.2 mmol)及び3-ブロモ-4-フルオロアニリン(1.75 g, 9.2 mmol)を水(35 mL)に懸濁させた。該反応混合液を60℃で5分間加熱した。60℃で重炭酸ナトリウム(1.16 g, 13.8 mmol)を該反応溶液に加えた。該反応溶液を60℃で20分間撹拌した後、室温に冷却した。該反応混合液を酢酸エチル(50 mL x 3)で抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10e(3.8 g)を得た。
MS m/z (ESI): 413(M+H).
ステップ5: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10f
化合物N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10e(3.8 g,粗製品)を酢酸エチル(40 mL)に溶解した後、0℃でN,N-カルボニルジイミダゾール(1.47 g, 9.2 mmol)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で2時間撹拌し、室温までゆっくり昇温した。該混合物を飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をジクロロメタン(30 mL)で再結晶し、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10f(3.76 g)を収率92%で得た。
MS m/z (ESI): 438(M-H).
ステップ6: 4-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシルメタンスルホネート 10g
化合物4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10f(1.36 g, 3.1 mmol)を酢酸エチル(20 mL)に溶解した後、0℃で塩化メタンスルホニル(0.36 mL, 4.63 mmol)を加えた。該反応溶液を0℃で5分間撹拌した後、トリエチルアミン(1.3 mL, 9.3 mmol)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で60分間撹拌し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)に負荷し、4-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシルメタンスルホネート10g(1.3 g)を収率85%で得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): 8.01-8.07 (m,1H), 7.55-7.70 (m,2H), 6.25(d,1H), 4.55-4.65 (m,1H), 3.33-3.43(m,1H) 3.20(s,3H), 1.92-2.08(m, 4H), 1.43-1.68(m,4H).
ステップ7: 3-(4-((4-アジドシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10h
化合物4-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシルメタンスルホネート 10g(0.9 g, 1.74 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10 mL)に溶解した後、アジ化ナトリウム(340 mg, 5.21 mmol)を加えた。該反応溶液を90℃に加熱し、60分間撹拌した。TLCにより反応が完了したことが示された。該反応混合液を真空下で乾固まで濃縮し、粗製品3-(4-((4-アジドシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10h(800 mg)を得た。
ステップ8: 3-(4-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10i
化合物3-(4-((4-アジドシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)- オン 10h(350 mg)を氷酢酸(10 mL)に溶解した後、亜鉛粉末(490 g, 7.5 mmol) を加えた。該反応溶液を室温で2時間撹拌した後、真空下で乾固まで濃縮した。酢酸エチル(25 mL)を加えた。該混合物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液及び飽和塩水で洗浄した。固体を濾過して除去した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)に負荷し、3-(4-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10i(250 mg)を収率76%で得た。
MS m/z (ESI): 439(M+H).
ステップ9: tert-ブチル(N-(4-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシル)スルファモイル)カルバメート 10j
化合物クロロスルホニルイソシアネート(126 mg, 0.89 mmol)をジクロロメタン(5 mL)に溶解した後、0℃でtert-ブタノール(65 mg, 0.89 mmol)を加えた。 該混合物を20分間撹拌し、中間体の溶液Aを得た。化合物3-(4-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10i(260 mg, 0.59 mmol)をジクロロメタン(10 mL)に溶解した後、0℃で中間体の溶液Aを加えた。該混合物を5分間撹拌した後、トリエチルアミン(0.25 mL, 1.78 mmol)を加えた。該反応混合液を0℃で30分間撹拌した後、酢酸エチル(50 mL)を加えた。該混合物を塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製し、化合物tert-ブチル(N-(4-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシル)スルファモイル)カルバメート 10j(140 mg)を収率38%で得た。
MS m/z (ESI): 616(M-H).
ステップ10: 3-(4-((4-(スルファモイルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10k
0℃で化合物tert-ブチル(N-(4-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシル)スルファモイル)カルバメート 10j(120 mg)をジクロロメタン(3 mL)に溶解した後、トリフルオロ酢酸(3 mL)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で30分間撹拌した後、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品3-(4-((4-(スルファモイルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10k(120 mg, 褐色の粘性物質)を得た。
ステップ11: (Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((4-(スルファモイルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10
化合物3-(4-((4-(スルファモイルアミノ)シクロヘキシル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 10k(100 mg,粗製品)をメタノール(2 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(15 mg, 0.375 mmol, 2M水溶液)を該反応溶液に加えた。該反応溶液を室温で30分間撹拌した。1N塩酸で該反応溶液のpHを7に調節した。該反応溶液を酢酸エチルで抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をジクロロメタンで再結晶し、化合物(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((4-(スルファモイルアミノ)シクロヘキシル)アミノ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 10(50 mg, 白色固体)を収率53%で得た。
MS m/z (ESI): 490(M-H).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): 11.6(s, 1H), 8.91(s,1H), 7.18-7.22(m, 1H), 7.10-7.15(m,1H), 6.79-6.85(m,1H), 6.51(s,2H), 6.43(d,1H), 6.06-(d, 1H), 3.43-3.50(m,1H), 3.23-3.33(m,1H) , 1.62-1.85(m,8H).
実施例11
(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((3-(スルファモイルアミノ)シクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (11)
ステップ1: 3-アミノシクロブタン-1-オールトリフルオロ酢酸塩 11b
tert-ブチル(3-ヒドロキシシクロブチル)カルバメート11a(9 g, 48 mmol)をジクロロメタン(20 mL)に溶解した後、0℃でトリフルオロ酢酸(20 mL)をゆっくり加えた。該反応混合液を室温で3時間撹拌し、真空下で乾固まで濃縮し、3-アミノシクロブタン-1-オールトリフルオロ酢酸塩 11b(9 g)を収率100%で得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD, ppm): 5.43-5.49(m,1H), 4.43-4.49(m,0.7H), 3.99-4.06(m,1H), 3.84-3.91(m,0.7H), 2.67-2.78(m,4.3H), 2.33-2.47(m, 3.4H).
ステップ2: 4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11d
化合物3-アミノシクロブタン-1-オールトリフルオロ酢酸塩11b(9 g, 48 mmol)を酢酸エチル(25 mL)に溶解した後、炭酸カリウム(13.5 g, 97 mmol)をゆっくり加えた。該混合物を室温で10分間撹拌した。固体を除去し、遊離体化合物1bの溶液を得た。化合物4-アミノ-N-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシイミドイル塩酸塩(6.6 g, 40 mmol)を酢酸エチル(25 mL)に溶解した。0℃で遊離体の3-アミノシクロブタン-1-オールトリフルオロ酢酸塩1bの溶液をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で30分間撹拌した後、トリエチルアミン(16.7 mL, 120 mmol)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で30分間撹拌した後、水を加えた。有機層を分離し、飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をシリカカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製し、4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11d(4.2 g)を収率49%で得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 10.7(s,1H), 6.25-6.30(m,3H), 4.92(d,1H), 4.43-4.53(m,1H) 4.18-4.27(m,1H), 2.15-2.24(m,2H), 2.03-2.09(m,2H).
ステップ3: N'-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11e
化合物4-アミノ-N'-ヒドロキシ-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11d(4.2 g, 19.7 mmol)を水(20 mL)に懸濁させた後、KOH(3.3 g, 59.1 mmol)をゆっくり加えた。該反応溶液を加熱し、48時間還流した後、室温に冷却した。該混合物を酢酸エチル(50 mL x 3)で抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、N'-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11e(2.2 g)を収率52%で得た。
MS m/z (ESI): 212(M-H).
ステップ4: N-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 11f
化合物N'-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11e(1.8 g, 8.4 mmol)を6N HCl(30 mL)に懸濁させた。該懸濁液を連続に撹拌し、透明な溶液を得た。0℃で上記溶液に塩化ナトリウム(1.46 g, 25.2 mmol)を加え、亜硝酸ナトリウム溶液(0.58 g, 8.4 mmol)水溶液(2 mL)を加えた。該反応溶液を0℃で2時間撹拌した。該混合物を酢酸エチル(50 mL x 3)で抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、N-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩11f(1.95 g)を収率100%で得た。
MS m/z (ESI): 231(M-H).
ステップ5: N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド11g
化合物N-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルビミドイル塩酸塩 11f(1.95 g, 8.4 mmol)及び3-ブロモ-4-フルオロアニリン(1.59 g, 8.4 mmol)を水(25 mL)に懸濁させた後、該混合物を60℃で5分間加熱した。60℃で該反応溶液に重炭酸ナトリウム(1.06 g, 12.6 mmol)を1回で加えた。該反応溶液を60℃で20分間撹拌した後、室温に冷却した。該混合物を酢酸エチル(50 mL x 3)で抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11g(3.24 g, 粗製品)を得た。
ステップ6: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11h
化合物N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11 g(3.24 g, 粗製品)を酢酸エチル(20 mL)に溶解した後、0℃でN,N-カルボニルジイミダゾール(1.36 g, 8.4 mmol)をゆっくり加えた。該混合物を0℃で2時間撹拌し、ゆっくり室温まで昇温した。該混合物を飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製し、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン11h(1.66 g)を収率47%で得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 8.02-8.05(m, 1H), 7.65-7.69(m, 1H), 7.57-7.62(m,1H), 6.60(d,1H), 5.07(d,1H), 4.20-4.28(m,1H) 3.96-4.06(m,1H), 2.21-2.25(m,2H), 2.10-2.16(m,2H).
ステップ7: 3-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロブチルメタンスルホネート 11i
化合物4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((3-ヒドロキシシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 1h(0.5 g, 1.2 mmol)を酢酸エチル(10 mL)に溶解した後、0℃で塩化エタンスルホニル(0.14 mL, 1.8 mmol)を加えた。該反応溶液を0℃で5分間撹拌した後、トリエチルアミン(0.51 mL, 3.6 mmol)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で60分間撹拌し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製し、3-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロブチルメタンスルホネート 11i(0.56 g)を収率94%で得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 8.07-8.09(m,1H), 7.69-7.73(m,1H), 7.57-7.62(m,1H), 6.86-(d,1H), 5.14-5.19(m,1H) 4.14-4.19(m,1H), 3.18(s, 3H), 2.57-2.61(m,4H).
ステップ8: 3-(4-((3-アジドシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11j
化合物3-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロブチルメタンスルホネート 11i(504 mg, 1.03 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5 mL)に溶解した後、アジ化ナトリウム(198 mg, 3.09 mmol)を加えた。 該反応溶液を90℃に加熱し、60分間撹拌した。TLCにより該反応が完了したことが示された後、該混合物を真空下で乾固まで濃縮し、粗製品3-(4-((3-アジドシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11j(450 mg)を得た。
MS m/z (ESI): 435(M-H).
ステップ9: 3-(4-((3-アミノシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11k
化合物3-(4-((3-アジドシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11j(450 mg)を氷酢酸(10 mL)に溶解した後、亜鉛粉末(670 g, 10.3 mmol)を加えた。該混合物を室温で2時間撹拌した。該反応溶液を真空下で乾固まで濃縮した後、酢酸エチル(25 mL)を加えた。該混合物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液及び飽和塩水で洗浄した。固体を濾過して除去した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製し、3-(4-((3-アミノシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11k(350 mg)を収率82%で得た。
MS m/z (ESI): 409(M-H).
ステップ10: tert-ブチル(N-(3-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロブチル)スルファモイル)カルバメート 11l
化合物クロロスルホニルイソシアネート(102 mg, 0.72 mmol)をジクロロメタン(5 mL)に溶解した後、0℃でtert-ブタノール(54 mg, 0.72 mmol)を加えた。該混合物を20分間撹拌し、中間体の溶液Aを得た。化合物3-(4-((3-アミノシクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11k(200 mg, 0.48 mmol)をジクロロメタン(10 mL)に溶解した。0℃で中間体の溶液Aを加えた後、該反応混合液を5分間撹拌し、トリエチルアミン(0.20 mL, 1.44 mmol)を加えた。該反応混合液を0℃で30分間撹拌した。酢酸エチル(50 mL) を加え、該混合物を飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル: 酢酸エチル=1:1)で精製し、化合物 tert-ブチル(N-(3-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロブチル)スルファモイル)カルバメート 11l(110 mg)を収率26%で得た。
MS m/z (ESI): 588(M-H).
ステップ11: 3-(4-((3-(スルファモイルアミノ)シクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11m
化合物tert-ブチル(N-(3-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロブチル)スルファモイル)カルバメート111(110 mg)をジクロロメタン(3 mL)に溶解した後、0℃でトリフルオロ酢酸(3 mL)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で30分間撹拌した後、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品3-(4-((3-(スルファモイルアミノ)シクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11m(90 mg)を得た。
MS m/z (ESI): 488(M-H).
ステップ12: (Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((3-(スルファモイルアミノ)シクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11
化合物3-(4-((3-(スルファモイルアミノ)シクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 11m(90 mg, 粗製品)をメタノール(2 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(15 mg, 0.375 mmol, 2 M水溶液)を該反応溶液に加えた。該反応溶液を室温で30分間撹拌した後、1N HClでpHを7に調節した。該反応溶液を酢酸エチルで抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をジクロロメタン(1 mL)で再結晶し、(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((3-(スルファモイルアミノ)シクロブチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 11(11 mg)を収率13%で得た。
MS m/z (ESI): 462(M-H).
1H NMR (400 MHz, MeOD, ppm): δ 7.01-7.03(m,1H), 6.93-6.97(m,1H), 6.72-6.76(m,1H), 3.62-3.70(m,1H) 3.48-3.57(m,1H), 2.71-2.79(m,2H), 1.83-1.93(m,2H).
実施例12
tert-ブチル(Z)-(N-(4-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシル)スルファモイル)カルバメート (12)
化合物tert-ブチル(N-(4-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシル)スルファモイル)カルバメート 12a(17 mg, 0.027 mmol)をメタノール(0.3 mL)に溶解した。水酸化ナトリウム(2.2 mg, 0.054 mmol, 2 M水溶液)を該反応溶液に加えた。該反応溶液を室温で30分間撹拌し、真空下で濃縮し、粗製品を得た。該粗製品を水で洗浄し、tert-ブチル(Z)-(N-(4-((4-(N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシカルバミミドイル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)シクロヘキシル)スルファモイル)カルバメート 12(11 mg)を収率69%で得た。
MS m/z (ESI): 590(M-H).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): 11.6(s,1H), 8.91(s,1H), 7.18-7.22(m,1H), 7.10-7.15(m,1H), 6.79-6.85(m,1H), 6.02-6.12(m,1H), 3.43-3.50(m,1H), 3.23-3.33(m,1H), 1.62-1.85(m,8H), 1.36(s,9H).
実施例13
(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4 -{[2-({S-メチル-N-[(4-メチルフェニル)スルホニル]スルホンイミドイル}アミノ)エチル]アミノ} -1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (13)
ステップ1: メタンスルフィン塩酸塩 13b
化合物1,2-ジメチルジスルファン(3.4 g, 36 mmol)を酢酸(4.34 g, 72 mmol) に溶解した後、-20℃で塩化スルホニル(14.6 g, 108 mmol)をゆっくり滴加した。該反応溶液を-20℃で30分間撹拌し、室温までゆっくり加熱し、2時間撹拌した後、35℃で更に1時間撹拌した。該混合物を真空下で濃縮し、揮発性の成分を除去し、メタンスルフィン塩酸塩 13b(6 g)を収率48%で得た。
ステップ2: N-トシルメタンスルホンイミドイル塩酸塩 13c
化合物クロラミンT(1.5 g, 6.7 mmol)をトルエン(50 mL)に加えた。水分離器で水を除去しながら該混合物を加熱し、5時間還流した。該混合物を室温に冷却した。該反応溶液にメタンスルフィン塩酸塩1b(1 g, 10 mmol)を加えた。該混合物を80℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、固体を除去した。真空下で該反応溶液を濃縮し、N-トシルメタンスルホンイミドイル塩酸塩 13c(1.5 g)を収率79%で得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3, ppm): δ 7.88(d,2H), 7.33(d,2H), 3.78(s,3H), 2.45(s,3H).
ステップ3: N-(((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)-4-メチルベンゼンスルホンアミド 13e
化合物 N-トシルメタンスルホンイミドイル塩酸塩(175 mg, 0.65 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)に溶解した後、0℃で3-(4-((2-アミノエチル)アミノ))-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(402 mg, 1.05 mmol)をゆっくり加えた。該反応溶液を0℃で30分間撹拌した後、水に入れ、酢酸エチル(15 mL x 3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で乾固まで濃縮し、粗製品を得た。該粗製品を調製用薄層プレート(ジクロロメタン:メタノール=15:1) で精製し、N-(((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)-4-メチルベンゼンスルホンアミド 13e(140 mg)を収率37%で得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 8.08(m,1H), 7.98-8.02(br,1H), 7.69(d,2H), 7.60(m,1H) 7.32(d, 2H), 7.26(br,1H), 6.6(m,1H), 3.37-3.44(m, 2H), 3.22-3.28(m,5H), 2.36(s,3H).
ステップ4: (Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-{[2-({S-メチル-N-[(4-メチルフェニル)スルホニル]スルホンイミドイル}アミノ)エチル]アミノ}-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 13
化合物N-(((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)アミノ)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)-4-メチルベンゼンスルホンアミド 13e(35 mg, 0.056 mmol)をメタノール(1 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(5 mg, 0.114 mmol, 2 M水溶液)を該反応溶液に加えた。該混合物を室温で1時間撹拌した。1N塩酸で該反応溶液のpHを8に調節した後、酢酸エチルで抽出し、飽和塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 真空下で濃縮し、粗製品を得た。該粗製品をジクロロメタンで再結晶し、化合物(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-{[2-({S-メチル-N- [(4-メチルフェニル)スルホニル]スルホンイミドイル}アミノ)エチル]アミノ} -1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 13(28 mg)を収率84%で得た。
MS m/z (ESI): 590.0.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): δ 11.5(s,1H), 8.92(s,1H), 8.02(m, 1H), 7.69(d,2H), 7.32(d,2H), 7.14(m,1H) ,7.09(m 1H), 6.74(m,1H), 3.37-3.44(m,2H), 3.22-3.28(m,5H), 2.36(s,3H).
実施例14
(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((2-(S-メチル-N-(メチルスルホニル)スルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (14)
ステップ1: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(メチルチオ)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 14b
100 mLの一頚フラスコの中で、2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチルメタンスルホネート 1l(2.6 g, 5.60 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(25 mL)に溶解した。氷浴中で該反応混合液を0℃に冷却した後、ナトリウムチオメトキシド(43.1 mg, 6.16 mmol)を加えた。該反応混合液を氷浴中で20分間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。水(50 mL)を加え、該反応を急冷させた後、混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、無水硫酸で乾燥させ、濾過した。該濾液にシリカゲルを加え、乾燥した後、直接にカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(5/1〜3/1))で精製し、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(メチルチオ)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 14b(1.0 g)を収率42.8%で得た。
MS m/z (ESI): 416.0, 418.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, CDCl3, ppm) δ 7.62(dd, J1=5.6Hz, J2=2.4Hz,1H), 7.33(m, 2H), 5.68(t, J=5.2Hz,1H), 3.60(dd, J1=12.8Hz, J2=6.4Hz,2H), 2.80(t, J=6.4Hz,2H), 2.15(s,3H).
ステップ2: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(メチルスルフィニル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 14c
100 mLの一頚フラスコの中で、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(メチルチオ)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(1.0 g, 2.41 mmol)をジクロロメタン(30 mL)に溶解した後、ドライアイス−アセトン浴中で該混合物を-40℃に冷却した。上記溶液にm-クロロペルオキシ安息香酸(457 mg, 2.65 mmol)のジクロロメタン溶液(5 mL)を滴加した。添加終了後に、ドライアイス−アセトン浴を撤去した。約20分間後、室温までゆっくり昇温した。該反応混合液を室温で連続に40分間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。水(50 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を 飽和の塩化ナトリウム(60 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(メチルスルフィニル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル) -1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 14c(0.9 g)を収率90%で得た。
MS m/z (ESI): 432.0, 434.0(M, M+2).
ステップ3: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 14d
100 mLの一頚フラスコの中で、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(メチルスルフィニル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(0.9 g, 2.08 mmol)をクロロホルム(30 mL)に溶解した後、アジ化ナトリウム(275.0 mg, 4.16 mmol)を加えた。氷浴中で該混合物を0℃に冷却した後、濃硫酸(0.5 mL)を加えた。そして、氷浴を撤去し、油浴中で該反応混合液を42℃に加熱した。該反応混合液を終夜撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。重炭酸ナトリウムの飽和溶液(50 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル) -1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 14d(0.7 g)を収率75.3%で得た。
MS m/z (ESI): 447.0, 449.0(M, M+2).
ステップ4: N-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)メタンスルホンアミド 14e
100 mLの一頚フラスコの中で、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(S-メチルスルホニルイミノイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(1.5 g, 3.36 mmol)をジクロロメタン(30 mL)に溶解した後、塩化メタンスルホニル(1 mL, 10 mmol)を加えた。該混合物を室温で15分間撹拌した後、トリエチルアミン(1.5 mL, 10 mmol)を加えた。該反応混合液を終夜撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。重炭酸ナトリウムの飽和溶液(50 mL)を加え、該反応混合液を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液にシリカゲルを加え、乾燥した後、直接に酢酸エチル/メタノール(30/1〜20/1)のカラムクロマトグラフィーで精製し、N-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)メタンスルホンアミド 14e(0.65 g)を収率36.8%で得た。
MS m/z (ESI): 525.0, 527.0(M, M+2).
ステップ5: (Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((2-(S-メチル-N-(メチルスルホニル)スルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 14
100 mLの一頚フラスコの中で、N-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)メタンスルホンアミド(0.65 g, 1.24 mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール(8 mL/8 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(250 mg, 6.20 mmol)の水溶液(4 mL)を上記溶液に加えた。該混合物を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液にシリカゲルを加えた後、乾燥し、直接に酢酸エチル/メタノール(30/1〜10/1)のカラムクロマトグラフィーで精製し、(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((2-(S-メチルスルホニルイミノイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 14(345 mg)を収率55.0%で得た。
MS m/z (ESI): 499.0, 501.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 11.45(s,1H), 8.92(s,1H), 7.18(t, J=8.8Hz,1H), 7.12(dd,J1=6.0Hz, J2=2.8Hz,1H), 6.77(m,1H), 6.57(t, J=6.0Hz,1H), 3.92(m,1H) , 3.80(m,3H), 3.48(s,3H), 3.01(s,3H).
実施例15
(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N-(シクロプロピルスルホニル)-S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (15)
ステップ1: N-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)シクロプロパンスルホンアミド 15b
100 mLの一頚フラスコの中で、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(S-メチルスルホンイミジル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(1.5 g, 3.36 mmol)をピリジン(30 mL)に溶解した後、塩化シクロプロピルスルホニル(1.42 g, 10 mmol)及びDMAP(41 mg, 3.36 mmol)を加えた。該反応混合液を室温で終夜撹拌した。該反応を停止した後、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(50 mL)を加えた。該反応混合液を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液にシリカゲルを加え、乾燥した後、直接に酢酸エチル/メタノール(30/1〜20/1)のカラムクロマトグラフィーで精製し、N-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)シクロプロパンスルホンアミド 15b(0.65 g)を収率32.7%で得た。
MS m/z (ESI): 551.0, 553.0(M, M+2).
ステップ2: (Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N-(シクロプロピルスルホニル)-S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 15
100 mLの一頚フラスコの中で、N-((2-((4-(4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)アミノ)エチル)(メチル)(オキソ)-16-スルファニリデン)シクロプロパンスルホンアミド(0.65 g, 1.18 mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール(10 mL/10 mL)に溶解した。水酸化ナトリウム(236 mg, 5.95 mmol)の水溶液(5 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(50 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液にシリカゲルを加え、乾燥した後、直接に酢酸エチル/メタノール(30/1〜10/1)のカラムクロマトグラフィーで精製し、(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N-(シクロプロピルスルホニル)-S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 15(350 mg)を収率54.0%で得た。
MS m/z (ESI): 525.0, 527.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 11.43(s,1H), 8.90(s,1H), 7.18(t, J=8.8Hz,1H), 7.12(dd, J1=6.0 Hz, J2=2.8Hz,1H), 6.77(m,1H), 6.55(t, J=6.0Hz,1H), 3.93(m,1H), 3.80(m,3H), 3.47(s,3H), 2.64(m,1H), 0.95(m, 4H).
実施例16
(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (16)
ステップ1: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 16b
100 mLの一頚フラスコの中に4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(40 mg, 0.09 mmol)、トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(20 mg, 0.13 mmol)及びジクロロメタン(8 mL)を加えた。該反応混合液を室温で15分間撹拌した後、炭酸ナトリウム(57.3 mg, 0.54 mmol)を加え、該反応混合物を室温で終夜撹拌した。該反応を停止し、水(20 mL)を加えた。該混合物を酢酸エチル(20 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 16b(20 mg, 50%)を得た。
MS m/z (ESI): 461.0, 463.0(M, M+2).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ 8.11(dd, J1=6.4Hz, J2=2.8Hz,1H), 7.74-(m,1H), 7.60(t, J=8.8Hz,1H), 7.05(t, J=6.0Hz,1H), 3.66(dd, J1=12.4 Hz, J2=6.4Hz,2H), 3.37(t, J2=6.4Hz,2H), 2.99(s,3H), 2.65(s,3H).
ステップ2: (Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 16
100 mLの一頚フラスコの中で、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(20 mg, 0.43 mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール-(6 mL/6 mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(9 mg, 0.22 mmol)の水溶液(2 mL)を上記溶液に加えた。該反応混合液を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(10 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(15 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(20 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 16(13.0 mg, 68%)を得た。
MS m/z (ESI): 435.0, 437.0(M, M+2).
1H NMR(400 MHz, CDCl3,ppm) δ 7.18(dd, J1=6.0Hz, J2=3.6Hz,1H), 7.18(dd,J1=5.6Hz, J2=2.8Hz, 1H), 7.02(t, J=8.4Hz, 1H), 6.90(m,1H), 6.76(t, J = 6.0 Hz,1H), 3.90(m,2H), 3.58(m,2H), 3.09(s,3H), 2.83(s,3H).
実施例17
(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((2-(N-メチルエチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (17)
ステップ1: 4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(N-メチルエチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 17b
100 mLの一頚フラスコの中に4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(S-エチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(300 mg, 0.65 mmol)、トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(115 mg, 0.78 mmol)及びジクロロメタン(30 mL)を加えた。該反応混合液を室温で15分間撹拌した後、炭酸ナトリウム(414 mg, 3.9 mmol)を加えた。該反応混合液を室温で終夜撹拌した。該反応を停止した後、水(50 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(50 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(50 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:塩化メチレン/メタノール=15/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=15/1)で精製し、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4-((2-(N-メチルエチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 17b(130 mg, 42.1%)を得た。
MS m/z (ESI): 475.0, 477.0(M, M+2).
1H NMR(400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ8.12(dd,J1=6.0Hz,J2=2.8Hz,1H), 7.74(m,1H), 7.60(t,J=8.8Hz,1H), 7.00(t,J=6.0 Hz,1H), 3.63(dd,J1=12.8 Hz, J2=6.4Hz,2H),3.40(m,1H),3.30(m,1H),3.16(m,2H),2.64(s,3H), 1.22(t, J=7.2 Hz,3H).
ステップ2: (Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N'-ヒドロキシ-4-((2-(N-メチルエチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド 17
100 mLの一頚フラスコの中で、4-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-3-(4 -((2-(N-メチルエチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(130 mg, 0.27 mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール(8 mL/8 mL)に溶解した。水酸化ナトリウム(55 mg, 1.36 mmol)の水溶液(5 mL)を上記溶液に加えた。該混合物を室温で2時間撹拌し、LC-MSでモニターした。原料が完全に変換された後、該反応を停止した。塩化アンモニウムの飽和溶液(30 mL)を加え、該混合物を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出した。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム(30 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。該濾液を濃縮し、調製用シリカゲルプレート(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1;溶離液:酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、(Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキシダゾール-3-カルボキシミドアミド 17(76.6 mg, 63.2%)を得た。
MS m/z (ESI): 448.0, 450.0(M, M+2).
1H NMR(400 MHz, DMSO-d6, ppm) δ11.45(s, 1H), 8.89(s, 1H), 7.18(t, J=8.8Hz,1H), 7.10(dd, J1=6.0 Hz, J2=2.8Hz,1H), 6.76(m,1H), 6.56(t,J=6.0 Hz,1H), 3.58(dd, J1=12.8 Hz, J2=6.4Hz,2H), 3.31(m,2H), 2.63(s,3H), 1.22(t, J=7.2Hz,3H).
実施例18
(R,Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N-(シクロプロピルスルホニル)-S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (18-(R,Z))及び
(S,Z)-N-(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)-4-((2-(N-(シクロプロピルスルホニル)-S-メチルスルホンイミドイル)エチル)アミノ)-N'-ヒドロキシ-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキシミドアミド (18-(S,Z))
調製方法は次の通りである:
本発明において、調製装置(日本、YMC、K-Prep LAB100S型超臨界流体クロマトグラフィー調製装置)及びダイセルキラルカラム(AD-H 4.6*250,充填剤の粒径:5 μm)を用いて、実施例15の化合物(図1の検出スペクトルを参照) 2.3457 gをキラル異性体分離に負荷した。8.56分及び9.69分の試料溶液をそれぞれ分取した。回転蒸発により溶媒を除去し、8.56分に光学異性体(1)0.9744g(ee%値: 99.322%、検出スペクトルは図2に示す)及び9.69分に光学異性体(2)0.9552 g(ee%値:98.676%、検出スペクトルは図3に示す)を得た。
調製用溶離液(A:エタノール、B:0.1% DEA n-ヘキサン、A:B=30:70、体積比);検出波長:214 nm;カラム温度:20℃。
キラル純度の分析法は次の通りである:
旋光は次のように測定した:
旋光測定器:Perkin Elmer(PE)、モデル:Perkin Elmer 341
測定結果は次の通りである。
ブランク:
試料:
生物学的評価
試験例1
IDO活性阻害に対する酵素試験
ヒトインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)は、BPS Bioscience Inc.から購入した。インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の酵素反応を、反応容積20 μLの96穴プレート中で行った。反応条件は:40 nM IDO酵素、0.2 mM L-トリプトファン、50 mM KPB (pH 6.5)バッファー、20 mM L-アスコルビン酸ナトリウム、10 μMメチレンブルー、0.2 mg/mLカタラーゼ、< 1%ジメチルスルホキシドを含有する化合物の異なる濃度であった。30℃で60分間反応した後、5 μLの30% (w/v)トリクロロ酢酸(50 mM KPBバッファー中)を各ウェルに添加した。プレートを50℃で30分間インキュベートし、N-ホルミル-キヌレニンをキヌレニンに加水分解した。25 μLの2% (w/v) p-(ジメチルアミノ)ベンズアルデヒド(p-DMBA)/氷酢酸溶液を各ウェルに添加した。490 nmでの吸光度をBioTek Synergy H1マイクロプレートリーダー(Molecular Devices)で読み取った。
試験化合物のストック溶液をジメチルスルホキシドで10 mMに調製し、試験を通じて試験の最高濃度にジメチルスルホキシドで希釈し、次いで1:3グラジエントに希釈して、通常8〜10濃度ポイントに希釈した。各濃度ポイントに対して複製ウェルをセットし、1つの参照化合物を各試験に含めた。マイクロプレートリーダーで読み取った490 nmの吸光度のオリジナルデータを解析した。IDO酵素活性の阻害を試験化合物の異なる濃度で計算した。化合物の50%阻害濃度IC50値は、GraphPad Prismソフトウェアによって阻害%データの非線形フィッティング分析により得た。
試験例2
IDO活性阻害に対する細胞モデル試験
インターフェロンγがHeLa細胞においてIDOの発現を誘起した。このモデルは、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)に対する化合物の阻害活性を試験するために用いた。HeLa細胞(ATCC)の培地は、100 μM L-トリプトファンを含有するフェノールレッドフリーのRPMI-1640であった。試験化合物のストック溶液をジメチルスルホキシドで10 mMに調製し、試験を通じて試験の最高濃度にジメチルスルホキシドで希釈し、次いで3倍グラジエントに希釈して、通常8〜10濃度ポイントに希釈した。各濃度ポイントに対して複製ウェルをセットした。DMSOの最終濃度は0.5%であり、内部参照化合物を各試験に含めた。
試験方法は次の通りであった:ウェル当たり20,000 HeLa細胞(ATCC)を96穴培養プレートに添加して、終夜インキュベートした。24時間後、インターフェロンγ(最終濃度50 ng/mL)及び異なる濃度の試験化合物及び内部参照化合物を培養した細胞に添加した。24時間後、140 μLの上澄み液/ウェルを新しい96穴プレートに移して、10 μLの6.1 Nトリクロロ酢酸を各ウェルに添加した。プレートを50℃で30分間インキュベートして、N-ホルミル-キヌレニンをキヌレニンに加水分解した。反応混合物を2500 rpmで10分間遠心分離して沈殿物を除去し、上清(100 μL)を他の新しい96穴プレートに移した。100μLの2% (W/V) p-(ジメチルアミノ)ベンズアルデヒド(p-DMBA)/氷酢酸溶液を各ウェルに添加した。490 nmでの吸光度をBioTek Synergy H1マイクロプレートリーダー(Molecular Devices)で読み取った。
マイクロプレートリーダーで読み取った490 nmの吸光度のオリジナルデータを解析した。IDO酵素活性の阻害を試験化合物の異なる濃度で計算した。化合物の50%阻害濃度IC50値は、GraphPad Prismソフトウェアによって阻害%データの非線形フィッティング分析により得た。
本発明の実施例化合物は、上記2つの試験方法によりそれぞれ測定した。酵素及び細胞化学のIDO阻害活性のIC50値の結果を次の表に示す:
試験結果は、本発明の実施例化合物が良い酵素及び細胞化学のIDO阻害活性を有することを示した。
試験例3
ラット血漿の薬物動態(PK)分析
試験化合物の薬物動態試験をSprague Dawley(SD)ラット(Shanghai Slac Laboratory Animal Co., LTD)で実施した。
・投与方法:単回胃管投与
・投与量:20 mg/10 mL/kg
・製剤処方:3% ジメチルアセトアミド及び20% ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン
・サンプリング時点:投与前及び投与後15分、0.5、1、2、4、6、8及び24時間
・血漿サンプリング及びサンプル処理:
1)静脈血0.2 mlを採取し、EDTA-2K管に入れた。血液を4℃で5分間6,000 rpmで遠心分離して血漿を分離し、-80℃で保存した。
2)160 μLのアセトニトリルを40 μLの血漿サンプル、標準及び内部参照に添加した。混合液を3分間垂直に振とうして、10分間4000 rpmで遠心分離した。100 μLの上清を採り、次いで100 μLの脱イオン水を加え、よく混合した。得られた溶液100 μLをLC/MS/MS分析用に採った。血漿LC/MS/MS分析用装置は、AB Sciex API 4000であった。
・液体クロマトグラフィー分析:
・液体クロマトグラフィー条件:Shimadzu LC-20ADポンプ
・クロマトグラフカラム:phenomenex Gemiu 5 μm C18 50 X 4.6 mm
・移動相:溶液Aは0.1%ギ酸溶液であり、溶液Bはアセトニトリルであった。
・流速:0.8 mL/分
・溶出時間:0-3.01分及び溶離液は次の通りであった。
・質量分析:質量分析計のセットアップ条件:ポジティブイオンエレクトロスプレーイオン化(ESI)モード
・試験結果:薬物動態の主なパラメータをWinNonlin 6.1により計算した。試験結果を次の表に示す:
試験結果は、本発明の実施例化合物は参照化合物(INCB-24360)よりも明らかに良く、より良い薬物動態を持つことを示した。主要な薬物動態パラメータ:最大薬物濃度(Cmax)及び薬物暴露(AUC)は、参照化合物(INCB-24360)と比べて大きく改善した。
試験例4
PAN02腫瘍を持つマウスモデルにおける実施例化合物の抗腫瘍効果
本発明は実施例化合物の抗腫瘍効果を試験するためにPAN02腫瘍を持つマウスモデルを使用した。PAN02腫瘍を持つマウスモデルは、Guangzhou Ginnio Biological Technology Co., Ltd.から購入したマウス膵臓癌細胞株PAN02であり、使用した培地は、10%ウシ胎児血清を含有するDMEMであった。担腫瘍に使用したマウス系統は、Shanghai Slac Laboratory Animal Co., Ltd.から購入したC57/BL6であった。移植時に、対数増殖期のPAN02細胞を収集して、増殖因子を5千万細胞/mlに減らしたBDMatrigelマトリックスゲルと混合した。各マウスは、皮下に100 μLの5千万細胞を移植した。腫瘍が約100立方ミリメートルになったとき、動物は群あたり8動物でランダムに群に分割した。薬物投与を開始した(D0)。
投与方法:胃内投与、1日2回
投与量:50 mg/10 mL/kg
製剤処方:3%ジメチルアセトアミド及び20%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン
・投与期間及び腫瘍測定:投与期間は13日であった。週に3回、腫瘍容積を測定し、マウスの体重を測定して、データを記録した。腫瘍容積(V)の計算式は:V = 1/2axb2であり、aとbはそれぞれ長さと幅を表している。T/Cの計算式は:T/C (%) = 100 x ΔT/ΔCである。腫瘍阻害率(%)= 1 - T/C (%)。
・試験結果:PAN02腫瘍を持つマウスモデルにおける実施例15の化合物の抗腫瘍効果を次の表に示す。
この表から判るように、PAN02腫瘍を持つマウスにおける実施例15の化合物の腫瘍阻害率は、50 mg/kgの投与量で74.8%であり、参照陽性化合物INCB 24360のもの(腫瘍阻害率39.7%)よりも著しく高い。
試験例5
Colon26腫瘍を持つマウスモデルにおける実施例化合物の抗腫瘍効果
本発明は、更に実施例化合物の抗腫瘍効果を試験するためにColon26腫瘍を持つマウスモデルも使用した。Colon26腫瘍を持つマウスモデルは、Guangzhou Ginnio Biological Technology Co., Ltd.から購入したマウス直腸癌細胞株Colon26であり、使用した培地は、10%ウシ胎児血清を含有するRPMI1640であった。担腫瘍に使用したマウス系統は、Sino-British SIPPR/BK Lab Animal Co., Ltdから購入したBalb/cであった。移植時に、対数増殖期のColon26細胞を収集して、1千万細胞/mlに混合した。各マウスは、百万細胞の100 μLで皮下に移植した。腫瘍が約100立方ミリメートルになったとき、動物は群あたり8動物でランダムに群に分割した。薬物投与を開始した(D0)。
投与方法:胃内投与、1日2回
投与量:50 mg/10 mL/kg
製剤処方:3%ジメチルアセトアミド及び20%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン
・投与期間及び腫瘍測定:投与期間は13日であった。週に3回、腫瘍容積を測定し、マウスの体重を測定して、データを記録した。腫瘍容積(V)の計算式は:V = 1/2axb2であり、aとbは、それぞれ長さと幅を表している。T/Cの計算式は:T/C (%) = 100 x ΔT/ΔCである。腫瘍阻害率(%)= 1 - T/C (%)。
・試験結果:Colon26腫瘍を持つマウスモデルにおける実施例15の化合物の抗腫瘍効果を次の表に示す。
この表から判るように、Colon26腫瘍を持つマウスにおける実施例15の化合物の腫瘍阻害率は、25 mg/kgの投与量で94.6%であり、参照陽性化合物INCB 24360のもの(腫瘍阻害率78.4%)よりも著しく高い。
同じ実験条件下で、投与量を調整した。Colon26腫瘍を持つマウスモデルにおける実施例15の化合物及びその光学異性体18-(1)及び18-(2)の抗腫瘍効果を次の表に示す:
この表の結果から、実施例15の化合物を光学分割することにより得られた光学的に純粋な化合物18は、Colon26腫瘍を持つマウスにおける同等の腫瘍阻害率を有していて、良い阻害効果を有することが判る。

Claims (15)

  1. 下記の式(I)の構造:
    (式中:
    は、Z配置又はE配置、好ましくはZ配置であり;
    Xは、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、ハロC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、-C0-8-S(O)rR8、-C0-8-O-R5、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-C(O)R6、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよいC1-8アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択され;
    R1は、次の:
    から成る群から選択され;
    Yは、-S(O)2-及びC(O)-C(O)-から成る群から選択され;
    Zは、結合手、O、S及びNR7-から成る群から選択され;
    R2は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、ハロC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、-C0-8-S(O)rR8、-C0-8-O-R5、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-C(O)R6、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール及びC0-8アルキルカルボニルから成る群から選択され;
    R3は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、ハロC1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、-C0-8-S(O)rR8、-C0-8-O-R5、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-C(O)R6、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、ヒドロキシ、アミノ、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルコキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、C5-10アリールオキシ、5-10員ヘテロアリールオキシ、-C0-8-S(O)rR4、-C0-8-C(O)OR5、-C0-8-O-C(O)R6、-C0-8-NR7R8、-C0-8-C(O)NR7R8、-N(R7)-C(O)R6及びN(R7)-C(O)OR5から成る群から選択され;
    R4は、水素、重水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル、フェニル、p-メチルフェニル、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ、ジC1-8アルキルアミノ及びC1-8アルカノイルアミノから成る群から選択され;
    R5は、水素、重水素、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルキルから成る群から選択され;
    R6は、水素、重水素、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルコキシ、ハロC1-8アルキル、ハロC1-8アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルコキシから成る群から選択され;
    R7、R8、R9及びR10は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アセトアミド、アジド、スルホニル、メチルスルホニル、C1-8アルキル、トリフルオロメチル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C1-8アルコキシ、C1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アルキルカルボニルオキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ及びジC1-8アルキルアミノから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、ヒドロキシ、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール及びC1-8アルカノイルから成る群からそれぞれ独立して選択され、又はR7及びR8、R9及びR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって3-8員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく;そして
    rは、0〜2である。)
    を有するN'-ヒドロキシ-N-フェニルホルムアミジン誘導体、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩。
  2. 化合物が、式(II)の化合物:
    (式中:
    Xは、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アジド、C1-8アルキル、ハロC1-8アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよいC1-6アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択され;そして
    R7、R9及びR10は、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、アセトアミド、アジド、スルホニル、メチルスルホニル、C1-8アルキル、トリフルオロメチル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C1-8アルコキシ、C1-8アルコキシカルボニル、C1-8アルキルカルボニル、C1-8アルキルカルボニルオキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、3-8員ヘテロシクリルチオ、C5-10アリール、C5-10アリールオキシ、C5-10アリールチオ、5-10員ヘテロアリール、5-10員ヘテロアリールオキシ、5-10員ヘテロアリールチオ、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ及びジC1-8アルキルアミノから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、水素、重水素、ヒドロキシ、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、C1-8アルキルで置換されたC5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルカノイル及びC0-8-C(O)OR5から成る群からそれぞれ独立して選択され、又はR9及びR10が、それらが結合している窒素原子と一緒になって5-6員ヘテロシクロアルキルを形成してもよい)
    であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩。
  3. 化合物が、式(IIA)の化合物及び式(IIB)の化合物:
    (式中:
    Xは、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1-8アルキル及びC3-8シクロアルキルから成る群から選択される1以上の基によって任意に置換されていてもよい、エチル、シクロブチル及びシクロへキシルから成る群から選択され;そして
    R7、R9及びR10は、水素、重水素、ヒドロキシ、C1-8アルキル、ヒドロキシC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、C1-8アルキルで置換されたC5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルカノイル及びC0-8-C(O)OR5から成る群からそれぞれ独立して選択され、又はR9及びR10が、それらが結合している窒素原子と一緒になって5-6員ヘテロシクロアルキルを形成してもよい)
    から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩。
  4. 化合物が、
    から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩。
  5. 化合物が、式(III)の化合物:
    (式中:
    Zは、結合手及びNR7-から成る群から選択され;
    R2は、水素、重水素及びC1-8アルキルから成る群から選択され;
    R3は、重水素、ヒドロキシ、アミノ、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、3-8員ヘテロシクリル、C5-10アリール、5-10員ヘテロアリール、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルコキシ、3-8員ヘテロシクリルオキシ、C5-10アリールオキシ、5-10員ヘテロアリールオキシ、-C0-8-S(O)rR4、-C0-8-C(O)OR5及びC0-8-O-C(O)R6から成る群から選択され;
    R4は、水素、重水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル、フェニル、p-メチルフェニル、アミノ、モノC1-8アルキルアミノ、ジC1-8アルキルアミノ及びC1-8アルカノイルアミノから成る群から選択され;
    R5は、水素、重水素、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、ハロC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルキルから成る群から選択され;
    R6は、水素、重水素、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルコキシ、ハロC1-8アルキル、ハロC1-8アルコキシ、ヒドロキシC1-8アルキル及びヒドロキシC1-8アルコキシから成る群から選択され;そして
    rは、0〜2である。)
    であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩。
  6. 化合物が、下記の式の化合物:
    (式中:Z、R2及びR3は、請求項5で定義した通りである)
    であることを特徴とする、請求項5に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩。
  7. 化合物が、
    から成る群から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩。
  8. 中間体が、式(IV)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩:
    (式中:Z、R2及びR3は、請求項5で定義した通りである)
    であることを特徴とする、請求項5に記載の式(III)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩を製造するための中間体。
  9. 方法が、次の:
    (式中、X、R2及びR3は、請求項5で定義した通りである)
    式(IV)の化合物の環をアルカリ条件下で開環して式(III)の化合物を得るステップを含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩の製造方法。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩の治療有効量及び薬剤的に許容される担体を含有する医薬組成物。
  11. インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの活性を抑制するための、又は患者の免疫抑制を阻害するための薬剤の製造における、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩、又は請求項10に記載の医薬組成物の使用。
  12. 癌又は腫瘍が、好ましくは肺癌、骨癌、胃癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部及び頚部癌、子宮癌、卵巣癌、精巣癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰部癌、直腸癌、大腸癌、肛門癌、乳癌、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、膵臓癌、脳癌、精巣癌、リンパ癌、移行細胞癌、膀胱癌、腎臓又は尿管癌、腎細胞癌、腎盂腎癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、軟部組織肉腫、子供の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、中枢神経系(CNS)腫瘍、原発性中枢神経系リンパ腫、腫瘍血管新生、脊椎腫瘍、脳幹グリオーマ、下垂体腺腫、メラノーマ、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、慢性又は急性白血病及び上記癌の組合せから成る群から選択される、患者における癌又は腫瘍、ウイルス感染症、うつ病、神経変性疾患、外傷、加齢白内障、臓器移植拒絶反応又は自己免疫疾患を治療又は予防するための薬剤の製造における請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩、又は請求項10に記載の医薬組成物の使用。
  13. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩の治療有効量、又は請求項10に記載の医薬組成物を抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗ウイルス剤、化学療法剤、免疫抑制剤、放射線照射、抗腫瘍ワクチン、抗ウイルスワクチン、サイトカイン療法又はチロシンキナーゼ阻害剤と組み合わせ;該サイトカインは、好ましくはIL-2、IL-3、IL-4、又はIL-5であり、化学療法剤は、好ましくは細胞傷害性薬剤であり、抗PD-1抗体は、好ましくはキイトルーダ抗体であることを特徴とする、請求項11〜12のいずれか1項に記載の使用。
  14. 方法が請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩の治療有効量、又は請求項10に記載の医薬組成物をインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼと接触させることを含み;調節が好ましくは抑制効果であることを特徴とする、インドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼの活性を調節する方法。
  15. 方法が患者に請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、それらの立体異性体又は薬剤的に許容される塩の治療有効量、又は請求項10に記載の医薬組成物を投与することを含むことを特徴とする、患者の免疫抑制を阻害する方法。
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