JP2019219941A - 装置、管理システム及びプログラム - Google Patents

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克己 坂巻
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衆 渡辺
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明嗣 河村
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Abstract

【課題】避難を要する事象が発生した場合、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用者の避難を促す機能を提供する。【解決手段】装置は、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用中に避難を要する事象の発生が検知された場合、機器を制御して利用者に避難を促す制御手段を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、装置、管理システム及びプログラムに関する。
情報機器の利用を想定した空間の利用を予約者に提供するサービスがある。
特開2004−86582号公報
周囲の音が気にならないように工夫された空間の利用中に避難を要する事象が発生する可能性がある。事象の発生の伝達には報知音が用いられることが多いが、空間の外部で報知音が放送されても、空間内の利用者は報知音に気づきにくい。特に、利用者がヘッドホンやイヤホンを装着している場合には尚更気づきにくい。
本発明は、避難を要する事象が発生した場合、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用者の避難を促す機能を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用中に避難を要する事象の発生が検知された場合、機器を制御して利用者に避難を促す制御手段、を有する装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記機器としてのスピーカからの報知音の出力から予め定めた第1の期間内に利用者の退出が検知されなかった場合、当該報知音の音量を増大する又は出力のパターンを変化させる、請求項1に記載の装置である。
請求項3に記載の発明は、前記報知音の音量の増大から又は前記出力のパターンの変化から第2の期間内に利用者の退出が検知されなかった場合、前記空間を管理するシステム又は管理者に通知する、請求項2に記載の装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記扉の開位置への移動が検知された場合、利用者の退出を検知する、請求項2に記載の装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、人感センサが無人を検知した場合、利用者の退出を検知する、請求項2に記載の装置である。
請求項6に記載の発明は、前記制御手段は、更に、前記機器としての照明器具の点灯の状態を変化させる、請求項2に記載の装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、更に、前記機器としての振動子を作動させる、請求項2に記載の装置である。
請求項8に記載の発明は、前記制御手段は、利用者が使用する情報機器の振動子を作動させる、請求項1に記載の装置である。
請求項9に記載の発明は、前記制御手段は、前記機器としてのスピーカからの報知音の出力から予め定めた第1の期間内に利用者の退出が検知されなかった場合、前記扉を解錠する、請求項1に記載の装置である。
請求項10に記載の発明は、前記制御手段は、利用者の退出が検知されない場合、前記空間の外部に設けた報知手段を通じて報知する、請求項1に記載の装置である。
請求項11に記載の発明は、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用中に避難を要する事象の発生が検知された場合、機器を制御して利用者に避難を促す制御手段、を有する管理システムである。
請求項12に記載の発明は、コンピュータを、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用中に避難を要する事象の発生が検知された場合、機器を制御して利用者に避難を促す制御手段、として機能させるプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、避難を要する事象が発生した場合、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用者の避難を促す機能を提供できる。
請求項2記載の発明によれば、避難を要する状況に気づき易くできる。
請求項3記載の発明によれば、避難しない利用者の存在を管理者に知らせることができる。
請求項4記載の発明によれば、利用者の退出とみなす事象を検知できる。
請求項5記載の発明によれば、利用者の退出を確実に検知できる。
請求項6記載の発明によれば、避難を要する状況に気づき易くできる。
請求項7記載の発明によれば、避難を要する状況に気づき易くできる。
請求項8記載の発明によれば、避難を要する状況に気づき易くできる。
請求項9記載の発明によれば、外部からの入室が可能な状態を実現できる。
請求項10記載の発明によれば、避難しない利用者の存在を外部の人に知らせることができる。
請求項11記載の発明によれば、避難を要する事象が発生した場合、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用者の避難を促す機能を提供できる。
請求項12記載の発明によれば、避難を要する事象が発生した場合、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用者の避難を促す機能を提供できる。
管理システムの全体構成の例を概略的に示す図である。 作業空間の扉が閉じた状態の外観例を説明する図である。 作業空間の扉が開いた状態の外観例を説明する図である。 作業空間の内部の構成例を説明する図である。(A)は天井を取り外して作業空間の内部を見た図であり、(B)は扉が設けられている壁面を取り外して作業空間の内部を見た図である。 危機や災害の報知に使用される配線と作業空間との接続の例を説明する図である。 作業空間内のハードウェア上の接続構成の例を説明する図である。 管理システムを構成するサーバのハードウェア構成の例を説明する図である。 危機/災害管理サーバのソフトウェア構成の例を説明する図である。 表示灯制御部による表示灯の制御例を説明する図である。(A)は第1の警報モード中に無人が検知された場合の制御例を示し、(B)は第1の警報モード中に有人が検知された場合の制御例を示し、(C)は第2の警報モード中に無人が検知された場合の制御例を示し、(D)は第2の警報モード中に有人が検知された場合の制御例を示す。 危機/災害管理サーバで実行される処理手順の例を説明するフローチャートである。 スピーカを制御して避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。(A)は第1の警報モードにおける音の出力を説明する図であり、(B)は第2の警報モードにおける音の出力を説明する図である。 報知音1と報知音2の出力パターンの変化を説明する図である。(A)は利用者の退出が検知されない場合の出力パターンの例を示し、(B)は利用者の退出が検知された場合の出力パターンの例を示す。 照明器具を制御して避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。(A)は利用者の退出が検知されない場合の制御パターンの例を示し、(B)は利用者の退出が検知された場合の制御パターンの例を示す。 照明器具を制御して避難を要する事象の発生を報知する他の例を説明する図である。(A)は第2の期間の開始後は色温度を変化させる制御パターンの例を示し、(B)は第2の期間の開始後は照明を点滅させる制御パターンの例を示し、(C)は第1の期間と第2の期間で点滅の周期と光量を変化させる制御パターンの例を示す。 画面表示によって避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。 振動子を作動させて避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。 利用者の視覚、聴覚、触覚、圧覚、力覚への作用を通じて避難を要する事象を報知する組み合わせ例を説明する図である。 作業空間の外部からの入室を可能にする機能を説明する図である。(A)は避難を要する事象の検知と同時に電子錠を解除する例を示し、(B)は第1の期間の開始から予め定めた時間T11が経過しても利用者の退出が検知されない場合に電子錠を解錠する例を示し、(C)は第1の期間が過ぎても利用者の退出が検知されない場合に電子錠を解錠する例を示す。 作業空間に設けられているモニタ、照明器具、スピーカ等が危機/災害管理サーバとだけ接続される例を説明する図である。 作業空間の他の構成例を説明する図である。(A)は天井を取り外して作業空間の内部を見た図であり、(B)は作業中の利用者を側方から見る位置の壁面を取り外して作業空間の内部を見た図である。 作業空間の他の構成例を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
<管理システムの全体構成>
通信速度の向上や通信端末の小型化に伴い、オフィス外でも各種の情報にアクセスできる環境が整っている。一方で、ビジネス上の会話や情報は秘匿性が高いため、静かでセキュアな環境が求められている。
本実施の形態では、これらの要望を満たす空間を提供するための管理システムについて説明する。もっとも、以下に説明する空間は、ビジネス用途に限るものでなく、個人での利用も可能である。なお、この種の空間は、ブースとも呼ばれる。
図1は、管理システム1の全体構成の例を概略的に示す図である。
図1に示すように、管理システム1は、通信網2に接続された端末と、防災通信網3に接続された端末とで構成される。
通信網2と防災通信網3は、いずれも有線通信と無線通信を含んでいる。
通信網2は、例えばインターネット、移動通信網である。
防災通信網3は、例えば防災用無線網(防災行政無線、地域衛星通信網、消防防災無線、中央防災無線、地域の行政無線等)である。本実施の形態では、災害時に優先的に扱われる通信機器との通信に使用される通信網2も防災通信網3として扱う。
防災通信網3は、行政機関によって運用される防災システムに接続されており、各種の災害情報や災害に関連する拠点間の連絡に使用される。防災システムは、例えば気象庁を含む中央省庁などのいわゆる指定行政機関に設置されるシステム、都道府県や市町村の地方行政機関に設置されるシステムを含む。
災害情報は、広域的な危機や災害に関する情報であり、例えば警報、注意報、避難勧告、緊急地震速報、予知情報、避難情報などの実時間で変化する情報を含む。
本実施の形態における災害は、例えば暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火、その他の異常な自然現象、大規模な火事、大規模な爆発、大規模な事故、治安上の危険を含む。
図1に示す端末には、複数台の作業空間4、作業空間4を利用する個々のユーザが使用する複数台のユーザ端末5、個々の作業空間4の予約を管理する予約管理サーバ6、利用者に対する請求を管理する請求管理サーバ7、作業空間4を利用できる会員の情報を管理する会員管理サーバ8、利用者の避難を要する事象(要避難事象)の発生を管理する危機/災害管理サーバ9、作業空間4が設置されている施設側に設置される施設側災害管理サーバ10がある。
本実施の形態における作業空間4は、出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる空間であり、予約者の利用に供される。なお、作業空間4は、任意の場所に搬入して設置することが可能である。
本実施の形態の場合、作業空間4は、予め定めた時間単位で予約者に対して貸し出される。予約者が利用可能な時間は、作業空間4が設置される場所や運営者の方針により異なる。例えば保守等で使用される時間を除き、24時間365日の利用も可能である。
本実施の形態の場合、作業空間4は、人の往来が多い場所、例えば駅の構内、空港、地下街、オフィスビル、デパート、病院、商店街、銀行、図書館、美術館、博物館、公共機関や施設、連絡通路、公園等、室内外を問わずに配置される。
図1では、複数の作業空間4がビルに設置される例を表している。もちろん、1つの場所に設置される作業空間4は1つでもよい。
本実施の形態における作業空間4は、別の作業空間4との構造上の連結が可能でもよい。
本実施の形態における作業空間4には、1人用の作業空間4、複数人用の作業空間4がある。
本実施の形態における作業空間4には、作業用の机、照明、スピーカ、モニタ、キーボード、マウス、電源タップなどの設備が設けられている。
また、作業空間4には、電力を供給するための配線、設置されている機器の動作を制御するための配線などが設けられている。
本実施の形態における作業空間4は、通信機能を有する装置の一例である。
図1の場合、目的別(機能別)に1台のサーバが用意されているが、目的別に複数台のサーバを用意してもよい。
また、1台のサーバで複数の目的(機能)を分担してもよい。例えば1台のサーバにより、予約管理サーバ6、請求管理サーバ7、会員管理サーバ8の機能を提供してもよい。
作業空間4の時間貸しサービスを提供する事業者は、単独でも複数でもよい。例えば予約の管理、入退室や室内の利用状況などの管理、ユーザに対する利用料金の請求に関する管理、利用者として登録されている会員の管理のそれぞれを異なる事業者が分担してもよい。なお、1つの目的(機能)についての管理を複数の事業者が協働で提供してもよい。
単独の事業者が1つの目的(機能)に対して複数のサーバを用意する場合や複数の目的(機能)に対応する複数のサーバを用意する場合には、イントラネットを介して接続すればよい。
また、作業空間4も単独の事業者が提供する場合だけでなく、複数の事業者によって提供されてもよい。
すなわち、管理システム1は、複数の事業者が提供するサービスの集合体として実現されてもよい。
本実施の形態の場合、危機/災害管理サーバ9は、作業空間4の時間貸しサービスを提供する事業者が運営する。なお、危機/災害管理サーバ9の運営者は、作業空間4の時間貸しサービスを提供する事業者と提携関係にある他の事業者でもよい。
危機/災害管理サーバ9は、防災通信網3から通知を受けた広域的な危機や災害に関する情報を管理するサーバである。
危機/災害管理サーバ9は、広域的な危機や災害に関する情報を受信すると、通信網2を通じて管理対象とする作業空間4やその利用者であるユーザ端末5に通知する。ユーザ端末5は、利用者が使用する情報機器の一例である。
広域的な危機や災害に関する情報には、例えば地震、津波、風水害、火山、大雨、台風があり、それらに基づいて発令された避難準備、避難勧告、避難指示が含まれる。
本実施の形態の場合、危機/災害管理サーバ9は、施設側災害管理サーバ10との連携が可能であり、互いに通信線11で接続されている。または、危機/災害管理サーバ9と施設側災害管理サーバ10は、通信網2経由で接続されている。なお、通信線11は、有線に限らず、無線方式によって実現されてもよい。
施設側災害管理サーバ10は、防災通信網3を通じて受信された広域的な危機や災害に関する情報に加え、作業空間4が設置されているビルその他の施設内における局所的な危機や災害に関する情報を管理するサーバである。
局所的な危機や災害に関する情報には、例えば火災、水漏れ、ガス漏れ、浸水、地すべりがある。
施設側災害管理サーバ10は、作業空間4と通信線12で接続されている。本実施の形態の場合、通信線12には、例えば耐火性や耐熱性に優れる電線、光ファイバ、同軸ケーブル、警報用ケーブルが使用される。
本実施の形態の場合、通信線12経由の通信は、通信網2経由の通信よりも可用性が高い。
本実施の形態においては、作業空間4の施錠や解錠に電子鍵を使用する。電子鍵は、ユーザ端末5や不図示の近距離無線通信に対応したIC(Integrated Circuit)カードに格納される。
本実施の形態の場合、ユーザ端末5として、携帯が可能な機器を使用する。携帯が可能な機器の一例には、例えばノート型のコンピュータ、スマートフォンがある。
ユーザ端末5を電子鍵として使用する場合には、予約の確定後に、予約管理サーバ6からユーザ端末5に電子鍵が提供される。
ICカードを電子鍵として使用する場合には、予約の確定後に、電子鍵を記録したICカードが予約管理サーバ6から予約者であるユーザに配布される。
電子鍵の場合には、施錠や解錠を有効に行える時間を自由に定めることができる。また、1つの作業空間4の利用に必要な電子鍵を同じ時間帯に対して複数発行することもできる。
なお、物理的な鍵を予約された時間別に複数用意し、作業空間4を施錠又は解錠できるようにしてもよい。また、利用者の認証情報を鍵の代わりに使用してもよいし、認証情報を電子鍵や物理的な鍵を補足する手段として使用してもよい。
予約管理サーバ6は、例えば利用可能な作業空間4を登録した登録リストと、個々の作業空間4の利用を希望する予約者の割り当てを管理する予約リストを管理する。
本実施の形態の場合、予約管理サーバ6は、保守等に確保された時間を除き、24時間365日、作業空間4の予約を受け付ける。また、必要に応じて、ユーザ端末5に対する電子鍵の発行や認証の処理を実行する。
また、予約管理サーバ6は、例えば作業空間4へのユーザの入退室を管理する情報と、個々の作業空間4の利用状況の情報を管理する。
さらに、予約管理サーバ6は、作業空間4に配置されている認証ユニットと通信し、利用者の入室を許可するか否かを管理する機能も有する。
本実施の形態における予約管理サーバ6には、作業空間4に存在する利用者の人数を推定する機能、予約された人数と作業空間4に存在する利用者の人数とを比較する機能が設けられている。推定された人数や比較の結果は、危機/災害管理サーバ9と共用される。
本実施の形態における予約管理サーバ6には、作業空間4内に配置されている各種の機器からの情報の収集や各種の機器の制御を実行する機能を有している。
予約管理サーバ6の機能の一部は、作業空間4に収容されていてもよい。
請求管理サーバ7は、予約情報と、利用者の情報と、入退室の情報等に基づいて会員別に請求書を発行する機能を有している。会員は、自然人の場合もあれば法人の場合もある。請求管理サーバ7は、予約管理サーバ6から予約情報と入退室情報を取得し、会員管理サーバ8から会員情報を取得する。
会員管理サーバ8は、登録されている会員の情報と利用者の情報とを管理する。会員が自然人の場合には、会員と利用者は一致する。一方、会員が法人の場合には、会員別に個々の利用者が登録され、管理される。
<作業空間4の構成>
ここでは、図2〜図6を使用して作業空間4の構成について説明する。
図2は、作業空間4の扉が閉じた状態の外観例を説明する図である。図3は、作業空間4の扉が開いた状態の外観例を説明する図である。
本実施の形態の場合、作業空間4は、防音性に優れた小部屋を想定する。この意味で、作業空間4は、閉鎖型の空間の一例である。本実施の形態において、閉鎖型とは、密閉の意味ではなく、実用的な防音性能や換気性能を備える意味で使用する。
従って、通気口や小窓等の開口や隙間が、作業空間4を構成する躯体30の一部分に設けられていてもよい。
本実施の形態における躯体30は、天井30Aと、床面30Bと、開閉可能な扉32が取り付けられている壁面30Cと、壁面30Cの両側に位置する2つの壁面30D及び30Eと、扉32の対面側に位置する壁面30Fとで構成される。
壁面30C、30D、30E、30Fは、外空間と内空間を区分する間仕切り壁として機能する。
本実施の形態の場合、扉32は、引き戸であり、壁面30Cに沿って開閉可能に取り付けられている。図3中の矢印は、扉32が開く方向を示している。引き戸は、図2及び図3に示す片引きタイプでも、2枚以上の部材を行き違わせて開閉する引き違いタイプでも、2枚の扉を左右にスライドする引き分けタイプでもよい。扉32が開位置に移動すると、ユーザが出入りするための出入り口が現れる。
なお、扉32は、1枚の扉部材が弧を描くように開閉する片開きの開き戸でも構わない。この場合、扉32は、内開きでも外開きでも構わない。また、扉32は、1つの開口部を2枚の扉部材で仕切る両開きの開き戸でもよい。
また、扉32は、蝶番で連結された2枚1組の扉部材を折り畳むように開く折れ戸でもよい。折れ戸にも、片方にのみ開くタイプと、両方向に開くタイプがある。
また、特殊なタイプとして、収納時に扉32が壁の中に引き込まれる引き込み戸や間仕切り戸であってもよい。
本実施の形態の場合、扉32には、開閉時にユーザが掴む取手32Aが取り付けられている。
また、扉32の中央部分には、秘匿性と防犯性を考慮した加工が施された部材32Bが配置されている。部材32Bは、例えば多数の孔が配列された金属製の板(例えばパンチングメタル)が内側に取り付けられた透明板であってもよいし、目隠しとなる部材が隙間を空けて内側に取り付けられた透明板であってもよいし、正面からは内部の確認が容易であるが斜め方向からは内部の確認が困難なフィルムが貼り付けられた透明板でもよいし、内部の視認性を低下させる加工が施された透明板でもよい。透明板には、例えばガラス、アクリル樹脂を用いる。
ここでのフィルムは、透過と白濁を電気的に切り替え可能な液晶フィルムや透過率を電気的に制御可能な偏光フィルムでもよい。
また、視認性を低下させる加工には、例えば光が散乱するように部材の表面に細かい傷を付けることを含む。
なお、当該加工は、部材32Bの一部であってもよい。例えば床面や天井の付近は透明であるが、作業中のモニタを覗き込める範囲は不透明な部材で隠された構造でもよい。
部材32Bを配置することで、モニタの画面を外部から隠しつつも、ユーザの在不在を外部から確認することが可能になる。
この他、扉32には、電子鍵による解錠が可能な電子錠32Cが取り付けられている。
作業空間4の利用人数は、容積によっておおよそ決まる。本実施の形態では、基本的に1人が使用する個室型を想定しているが、多人数を収容可能な大部屋でもよい。大部屋は単独の部屋として構成されていてもよいが、作業空間4の壁面30D、30E及び30Fのうちの1つ又は複数を取り除いて連結して構成してもよい。
なお、個室型とは1人しか利用できない意味ではなく、少人数、例えば2〜3人の利用が可能な意味で使用する。
個々の作業空間4を構成する躯体30の形状や構造、提供される設備や性能は任意である。
天井30Aには、換気口33が設けられている。図2及び図3の場合、換気口33には、開口面積の調整が可能なルーバ33Aが取り付けられている。図2及び図3のルーバ33Aは全開状態にある。
本実施の形態の場合、壁面30Dの外側には、ユーザの在不在などの作業空間4の内部の状態の報知に使用される表示灯34が取り付けられている。ここでの表示灯34は、報知手段の一例である。
続いて、作業空間4の内部の構成を説明する。
図4は、作業空間4の内部の構成例を説明する図である。(A)は天井30Aを取り外して作業空間4の内部を見た図であり、(B)は扉32が設けられている壁面30Cを取り外して作業空間4の内部を見た図である。
本実施の形態の場合、作業空間4の内部には、机35と椅子36が1つずつ配置されている。図4の場合、机35は、壁面30Dに取り付けられているが、床面30Bに取り付けられていてもよいし、床面30Bに移動可能に配置されてもよい。
机35には、入力デバイスとしてのキーボード37と、マウス38と、モニタ39と、不図示のコンピュータとが配置されている。モニタ39は、壁面30Dや机35に固定されていてもよい。図4では、入力デバイスとしてのキーボード37とマウス38が用意されているが、入力デバイスにはユーザ端末5を用いてもよい。
また、モニタ39は、映像ケーブルを通じてユーザ端末5の映像を出力することが可能である。
机35の上には印刷装置が配置されてもよい。
この他、作業空間4には、照明器具40、人感センサ41、42、スピーカ43、電源コンセント(不図示)、無線通信用のアクセスポイント等が配置されている。
ここで、天井30Aのうち作業中のユーザが位置する可能性が高い部位には、人感センサ41が取り付けられている。人感センサ41は、例えば赤外線センサであり、感知軸を横切る熱源を検知する。ここでの熱源には、利用者を想定する。感知軸の数は複数でもよい。赤外線センサは、モニタ39、照明器具40、その他の機器のように移動しない熱源を検知の対象から除外する。なお、ユーザの数や位置を検知できる赤外線センサを使用してもよい。
モニタ39と対面する位置の壁面30Eには、人感センサ42が取り付けられている。もっとも、人感センサ42は、天井30Aや壁面30Dに配置されてもよい。人感センサ42は、例えば作業空間4の内部を撮像する画像センサ(すなわち撮像素子)である。
画像センサは、いわゆるカメラである。例えば画像センサで撮像された画像を処理して作業空間4に滞在するユーザの数を検知する。人数の特定には、例えば人とみなす輪郭を検知する技術を使用する。
また、赤外光に感度を有する画像センサの場合には、光量が乏しい照明環境でも鮮明な画像の取得が可能であり、被写体の形状や動きを解析することにより人数を特定する。
人感センサ41、42は死角が少なくなるように、それぞれ複数配置されてもよい。
この他、超音波センサを用いてもよい。超音波センサは、例えば天井30A(図2参照)に配置する。超音波センサから床面方向に発信された超音波が対象物で反射して戻ってくるまでの時間を計測することで対象物までの距離を測定し、距離の変化によって有人か否かを検知してもよい。超音波センサは、人感センサの一例である。
図4の場合、スピーカ43は壁面30Eに取り付けられているが、どの壁面に取り付けてもよい。
図5は、危機や災害の報知に使用される配線と作業空間4との接続の例を説明する図である。
図5の場合、危機/災害管理サーバ9は、通信網2を通じて、作業空間4内のモニタ39、照明器具40、スピーカ43に接続される。施設側災害管理サーバ10は、通信線12を通じて、作業空間4内のモニタ39、照明器具40、スピーカ43に接続される。
本実施の形態の場合、危機/災害管理サーバ9と施設側災害管理サーバ10のそれぞれが、モニタ39、照明器具40、スピーカ43を個別に制御することが可能である。
図6は、作業空間4内のハードウェア上の接続構成の例を説明する図である。
図6に示す接続構成は、通信網2との接続について表している。
本実施の形態の場合、作業空間4には、前述した照明器具40、人感センサ41、42、スピーカ43の他、ルータ50と、通信網2を終端する通信インタフェース(通信IF)51と、予約管理サーバ6や危機/災害管理サーバ9の機能の一部を分担する場合などに用いられる制御装置52と、扉32(図2参照)を開状態又は閉状態の位置に駆動する扉駆動機構53と、扉32の開閉を検知する開閉検知センサ54と、電子鍵による解錠や施錠を実行する鍵機構55と、振動子56とを有している。
ルータ50は、無線通信のアクセスポイントとしての機能も含んでいる。
制御装置52は、いわゆるコンピュータであり、ファームウェア又はアプリケーションプログラムに基づいて動作する。制御装置52は、利用者に避難を促す制御手段の一例である。
図6の場合、扉駆動機構53を設けているが、扉32の開閉を手動に限る場合には不要である。
開閉検知センサ54は、例えば扉32(図2参照)に取り付けてもよい。もっとも、開閉検知センサ54は、例えば扉32が開閉時に移動する経路上、扉32の開位置、又は閉位置に取り付けてもよい。
振動子56は、例えば机35(図4参照)、椅子36(図4参照)、マウス38(図4参照)に取り付けられており、振動によって利用者の注意を喚起する。
<サーバの構成>
図7は、管理システム1(図1参照)を構成するサーバのハードウェア構成の例を説明する図である。
図7では、危機/災害管理サーバ9の構成を代表的に表している。すなわち、予約管理サーバ6、請求管理サーバ7、会員管理サーバ8、施設側災害管理サーバ10の基本的な構成も図7に示す構成と同様である。
危機/災害管理サーバ9は、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムの実行を通じて管理機能を提供するCPU61と、オペレーションシステムやBIOSを格納する記憶領域であるROM62と、プログラムの実行領域であるRAM63とを有している。これらは、いわゆるコンピュータを構成する。また、これらは利用者に避難を促す制御手段の一例である。
また、危機/災害管理サーバ9は、後述する管理機能を実現するアプリケーションプログラムや各種の管理データを記憶する記憶装置64と、外部との通信に使用される通信インタフェース(通信IF)65と、キーボード等の入力デバイス66と、情報の表示に使用される表示デバイス67とを有している。
ここで、CPU61と各種のデバイスはバス68を通じて接続されている。
図8は、危機/災害管理サーバ9のソフトウェア構成の例を説明する図である。
図8に示す機能上の構成は、危機/災害管理サーバ9を構成するCPU61によるプログラムの実行を通じて実現される。
本実施の形態の場合、危機/災害管理サーバ9は、避難を要する危機や災害の発生を検知する要避難事象検知部71と、利用者の避難が必要とされる作業空間4を対象として避難を促す事象の発生を報知する要避難事象報知部72と、報知の対象である作業空間4からの利用者の退出を検知する退出検知部73と、外部からの救出を可能とするために電子錠を強制的に解錠する解錠制御部74と、作業空間4の外壁に取り付けられている表示灯34(図2参照)の表示を制御する表示灯制御部75として機能する。
本実施の形態の場合、要避難事象検知部71は、防災通信網3から広域的な危機や災害に関する情報を受信した場合、又は、作業空間4が設置されている局所的な危機や災害に関する情報を施設側災害管理サーバ10から受信した場合、予め定めた基準に従って避難の必要性を判定する。
予め定めた基準を満たす場合、要避難事象検知部71は、避難を要する事象が発生したと検知する。広域的な危機や災害に関する情報及び局所的な危機や災害に関する情報のうちで予め定めた基準をみたす情報は、避難を要する事象の一例である。
ここでの基準は、危機や災害の種類によって異なってもよい。
例えば避難指示、火災等については、無条件に避難を要する事象として検知してもよい。
例えば自然災害のうち地震については、震度4以上の地震の発生を、避難を要する事象として検知してもよい。震度は、予測値でもよい。
例えば自然災害についての警報を避難を要する事象として検知してもよい。
例えば避難勧告、避難準備、高齢者等避難開始が受信された場合に避難を要する事象として扱うか否かも基準に含めてよい。
これらの基準は、作業空間4が設置されている場所や時間貸しサービスを提供する事業者によって異なってもよい。
例えば作業空間4の予約サービスの提供者によって異なる基準を用いてもよいし、設置場所を提供している事業者によって異なる基準を用いてもよい。
また、個々の作業空間4が設置されている建物毎に異なる基準を用いてもよいし、建物が同じでも設置されている階数で基準を用いてもよいし、同じ階数でも設置されている位置の違いで異なる基準を用いてもよいし、作業空間4の種類によって異なる基準を採用してもよい。
要避難事象報知部72は、避難を要する事象が発生したと検知された場合に、対象とする作業空間4に設けられた機器やユーザ端末5を制御し、利用者に避難を促す。
要避難事象報知部72は、例えば利用者が所持するユーザ端末5の制御、作業空間4に設置されているモニタ39への画像の出力、照明器具40の点灯状態の制御、作業空間4に設置されているスピーカ43からの音声の出力などを通じて避難を促す。具体例については、後述する。
また、要避難事象報知部72は、利用者の退出の状況を退出検知部73から取得し、避難を要する事象の発生が検知されてからの経過時間に応じて、利用者に対する報知の内容を変更する機能も有している。
報知の内容の変更は、要避難事象報知部72が管理する動作モードの違いに基づいている。本実施の形態では、避難を要する事象の発生を検知してから第1の期間(期間#1)が経過するまでを第1の警報モードとして管理し、第1の期間が経過してから第2の期間(期間#2)が経過するまでを第2の警報モードとして管理する。
本実施の形態の場合、第1の期間は、退出に必要な時間を考慮して定められる。退出に必要な時間は、例えば作業に使用している書類やノートパソコンの片付けに要する時間である。本実施の形態では、第1の期間を1分ないし2分程度とする。なお、1分以内でもよいし、2分以上でも構わない。
本実施の形態の場合、第2の期間は、救助を要請するまでの予備的な時間を考慮して定められる。避難を促す報知に気づかない利用者や気づくのが遅れた利用者を想定した期間である。
本実施の形態では、第1の警報モードと第2の警報モードでは、音、光、画像、振動等の報知に用いる媒体の数、媒体の種類、媒体の組み合わせ、報知の強度等が変化される。勿論、第2の警報モードでは、より逼迫性を伝えられるように内容が決定される。本実施の形態の場合、第2の期間を1分程度とする。
基本的に、第2の期間は第1の期間よりも短くてよい。第2の期間を過ぎても利用者の避難又は退出が検知されない場合には、利用者の救助が必要になる蓋然性が高いためである。
もっとも、第1の期間と第2の期間の具体的な値は運営側の考え方に依存する。
要避難事象報知部72には、経過の時間を計測する時計が用意されている。
退出検知部73は、人感センサ41、42、開閉検知センサ54などの出力信号に基づいて利用者の退出を検知する。ここでの退出は、作業空間4の内部に留まっている利用者が存在しないことをいう。
本実施の形態では、一次的な判定として、扉32(図2参照)が開かれたことを利用者の退出として扱う。なお、より精度の高い検知が要求される場合には、人感センサ41、42の出力信号を併用する。
退出検知部73が退出を検知する利用者は、予約管理サーバ6(図1参照)に予約されているユーザに限らない。予約者は1名でも、運用上は、付き添いの人が一緒に入室している可能性があるためである。また、利用者が複数名の場合には、一部の利用者の退出を検知しても不十分である。そこで、退出検知部73は、人感センサ41、42を使用して利用者全員の退出を検知する。
解錠制御部74は、例えば利用者の退出が検知されない場合に、外部からの救出を可能とするために電子錠を強制的に解錠する。例えば第2の期間が経過しても利用者の退出が検知されない場合、解錠制御部74の機能によって電子錠が解錠される。
表示灯制御部75は、作業空間4の外壁に取り付けられている表示灯34(図2参照)の表示を制御する。
図9は、表示灯制御部75(図8参照)による表示灯34の制御例を説明する図である。(A)は第1の警報モード中に無人が検知された場合の制御例を示し、(B)は第1の警報モード中に有人が検知された場合の制御例を示し、(C)は第2の警報モード中に無人が検知された場合の制御例を示し、(D)は第2の警報モード中に有人が検知された場合の制御例を示す。
本実施の形態の場合、作業空間4に利用者が存在する場合(すなわち有人の場合)には赤色で表示され、利用者が退出した場合(すなわち無人の場合)には青色で表示される。もっとも、表示色は一例であり、他の色の組み合わせでもよい。
また、本実施の形態の場合、第1の警報モード中は点灯状態が継続するのに対し、第2の警報モード中は点滅する。点滅によって周囲の人の注意を喚起している。勿論、点灯状態の切り替えは一例であり、他の制御でもよい。例えば第1の警報モードと第2の警報モードで点滅制御し、第2の警報モードにおける点滅の周期を第1の警報モードよりも短くしてもよい。
なお、警報モードに移行する前の表示灯34は消灯している。
<危機/災害管理サーバの処理動作>
図10は、危機/災害管理サーバ9(図1参照)で実行される処理手順の例を説明するフローチャートである。
図10では、ステップを記号Sで示す。
図10に示す処理手順は、予約管理サーバ6における予約の受け付けが既に終わり、予約した時間が到来した後に開始される。図10では、作業空間4の電子錠が解錠された後の処理を表している。
危機/災害管理サーバ9は、予約管理サーバ6からの通信により、利用者の入出を検知する(ステップ1)。作業空間4に入室した利用者の人数が検知されている場合には、予約管理サーバ6から作業空間4に滞在している人数の情報も通知される。
次に、危機/災害管理サーバ9は、退出を検知する前に避難を要する事象の発生を検知したか否かを判定する(ステップ2)。
ここでの退出は、予約した時間が経過して利用者が退出する場合だけでなく、予約された時間内における一時的な退出も含まれる。ステップ2の処理は、要避難事象検知部71(図8参照)が実行する。
前述したように基準より低い地震が発生しても、避難を要する事象として検知されない。
避難を要する事象の発生が検知される前に利用者の退出が検知された場合、否定結果が得られる。
ステップ2で否定結果を得た危機/災害管理サーバ9は、後述する処理を実行することなく終了する。
一方、作業空間4に利用者が存在する状態で避難を要する事象の発生が検知されると、肯定結果が得られる。
ステップ2で肯定結果を得た危機/災害管理サーバ9は、影響が及ぶ作業空間4の管理の状態を第1の警報モードに設定する(ステップ3)。ステップ3の処理は、要避難事象報知部72(図8参照)が実行する。影響が及ぶ作業空間4は、予め定めた規則に基づいて定められる。ここでの規則は、例えば危機や災害の種類によって異なってもよいし、設定されている施設に応じて異なってもよい。また、ここでの規則は、時間貸しサービスを提供する事業者によって異なってもよい。
例えば火災であれば、火災の現場の近隣に位置する作業空間4の管理の状態だけが第1の警報モードに設定される。
例えば大雨などによる避難指示の場合には、避難指示の対象とする地区に設置された作業空間4の管理の状態だけが第1の警報モードに設定される。
以下の処理動作は、管理の状態が第1の警報モードに設定された作業空間4に限り実行される。
動作モードが第1の警報モードに設定されると、危機/災害管理サーバ9は、警報の出力を指示する(ステップ4)。警報の出力は、第1の警報モードに対応する内容で実行される。実行される内容は予め定められている。
例えばユーザ端末5やモニタ39の画面に避難を指示する文面や画像が出力される。
例えばスピーカ43から避難を促す音(報知音1)が出力される。音は警報音でもよいし、音声でもよい。また、警報音と音声を組み合わせてもよい。
ステップ4の処理は、要避難事象報知部72(図8参照)が実行する。
次に、危機/災害管理サーバ9は、第1の期間(期間#1)内に扉32(図2参照)が開操作されたか否かを判定する(ステップ5)。
ステップ5の処理は、例えば要避難事象報知部72(図8参照)が実行する。
要避難事象報知部72は、例えば開閉検知センサ54(図6参照)の出力信号に基づいて扉32が開操作された否かを判定する。
ここで、要避難事象報知部72は、予め定めた開位置まで扉32が開いたか否かを検知の対象とする。予め定めた開位置とは、少なくとも人の出入りが可能な空間が生じる位置をいう。仮に扉32が数センチ開いたとしても、利用者は作業空間4から退出できないからである。
ステップ5の処理には、退出検知部73(図8参照)による検知の結果を用いてもよい。退出検知部73は、例えば人感センサ41、42(図6参照)から出力される信号を用いて、作業空間4からの利用者の退出を検知する。退出検知部73が利用者の退出を検知した場合、ステップ5で肯定結果が得られる。
ここでの退出とは、予約されている利用者の人数ではなく、作業空間4に存在すると推定された実際の人数全員の退出である。
全員の退出が重要であるので、予約した利用者の退出が検知できても、作業空間4に滞在する人が独りでもいればステップ5における退出とはみなさない。
ステップ5で肯定結果が得られた場合、危機/災害管理サーバ9は、警報の出力の停止を指示する(ステップ6)。ステップ6の処理は、要避難事象報知部72(図8参照)が実行する。
この処理の実行により、作業空間4で出力されていた警報の類は停止される。具体的には第1の警報モードが解除される。
一方、ステップ5で否定結果が得られた場合、危機/災害管理サーバ9は、動作モードを第2の警報モードに切り替える(ステップ7)。ステップ7の処理も、要避難事象報知部72(図8参照)が実行する。
動作モードが第2の警報モードに切り替わると、危機/災害管理サーバ9は、警報の内容を第2の警報モードの内容に変更する。
例えばユーザ端末5やモニタ39の画面に表示される避難を指示する文面や画像が、より緊急性を表す内容に変更される。
例えば照明器具40が点灯状態から点滅状態に変更される。
例えばスピーカ43から出力される音を別の音(報知音2)に変更する。
次に、危機/災害管理サーバ9は、第2の期間(期間#2)内に扉32(図2参照)が開操作されたか否かを判定する(ステップ8)。
ステップ8の処理は、例えば要避難事象報知部72(図8参照)が実行する。ステップ8の内容は、ステップ5の内容と同じである。
ステップ8で肯定結果が得られた場合、危機/災害管理サーバ9は、前述したステップ6に移行する。
ステップ8で否定結果が得られた場合、危機/災害管理サーバ9は、施設側災害管理サーバ10に確認を要請する(ステップ9)。ステップ9の処理も、要避難事象報知部72(図8参照)が実行する。第2の期間(期間#2)が経過しても扉32(図2参照)の開操作が検知されない場合には、作業空間4に利用者が残留している蓋然性が高いためである。
施設側災害管理サーバ10に確認を要する作業空間4の情報が与えられることにより、施設側の管理者による救出活動が開始される。特に、施設内に多数の作業空間4が設置されている場合、救出の必要性がある作業空間4の情報が特定されることで、施設の管理者による救助が効率よく実行される。
<報知の具体例>
以下では、報知の具体例を説明する。
●音による報知の例
図11は、スピーカ43を制御して避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。(A)は第1の警報モードにおける音の出力を説明する図であり、(B)は第2の警報モードにおける音の出力を説明する図である。
図11では、第1の警報モードでスピーカ43から出力される音を報知音1と表現し、第2の警報モードでスピーカ43から出力される音を報知音2と表現している。
図11の場合、報知音2の音量が報知音1の音量よりも大きいことを、吹き出しの面積の違いで表現している。
前述したように、報知音1と報知音2はいずれも警報音でもよいし、避難を促す音声でもよい。また、報知音1は警報音であり、報知音2は避難を促す音声でもよい。逆に、報知音1は避難を促す音声であり、報知音2は警報音でもよい。また、報知音1と報知音2は、いずれも警報音と音声の組み合わせでもよい。
作業に集中できるように、作業空間4は、外部の音が聞こえ難い構造になっている。また、秘匿性が守られるように、作業空間4は、音が外に漏れ難い構造になっている。このため、報知音1及び2を出力することで、利用者に対し、避難を要する事象の発生を伝えることが可能になる。
出力される音声は、予め録音され、音声ファイルとして記憶装置64に保存されている。
図12は、報知音1と報知音2の出力パターンの変化を説明する図である。(A)は利用者の退出が検知されない場合の出力パターンの例を示し、(B)は利用者の退出が検知された場合の出力パターンの例を示す。
図12の場合、縦軸が音量、横軸が時間である。
図12の場合、第1の期間(期間#1)の報知音1は、第1の期間T1で出力される。一方、第2の期間(期間#2)の報知音2は、第1の期間T1より短い第2の期間T2で出力される。
図12の例では、第1の期間に出力される報知音1の音量よりも、第2の期間に出力される報知音2の音量の方を大きくすることで、報知音1に気づかなかった利用者にも、避難の必要性を気づかせる工夫をしている。
例えばヘッドホンやイヤホンを装着して音楽を楽しんでいる場合や熟睡している利用者の場合には、報知音1に気づかない可能性もある。
また、図12の例では、第2の期間T2を第1の期間T1よりも短くすることで、緊急性や切迫感を利用者が感じ易くする工夫をしている。
なお、利用者の年齢又は年齢の区分に応じて、報知音1及び2の音域(周波数)や音量を変更してもよい。
図12の例では、第2の期間中に扉32(図2参照)の開操作が検知され、報知音2の出力が停止された例を示しているが、第1の期間中に扉32の開操作が検知された場合には、報知音1の出力が停止される。
●照明光による報知の例
図13は、照明器具40(図6参照)を制御して避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。(A)は利用者の退出が検知されない場合の制御パターンの例を示し、(B)は利用者の退出が検知された場合の制御パターンの例を示す。
図13の場合、縦軸が光量、横軸が時間である。
図13の例では、避難を要する事象が発生する前の期間と第1の期間(期間#1)とで、照明器具40の明るさに変化はない。一方、第2の期間(期間#2)では、第1の期間よりも照明器具40の明るさを高めている。
利用者の周囲の明るさが増加することで、環境の変化を視覚的に報知する。
なお、色温度が低い状態で照度(ルクス)が高い場合、不快感が増えることが知られている(いわゆるクルーゾフ効果)。従って、第2の期間の照度を第1の期間よりも高めることで、心理的にも作業空間4からの退出を促すことが可能である。
図13の例では、第2の期間中に扉32(図2参照)の開操作が検知された以降は元の光量に戻る例を示しているが、利用者の退出後は照明器具40を消灯してもよい。
図14は、照明器具40(図6参照)を制御して避難を要する事象の発生を報知する他の例を説明する図である。(A)は第2の期間の開始後は色温度を変化させる制御パターンの例を示し、(B)は第2の期間の開始後は照明を点滅させる制御パターンの例を示し、(C)は第1の期間と第2の期間で点滅の周期と光量を変化させる制御パターンの例を示す。
図14の場合、縦軸が光量、横軸が時間である。
(A)の場合、避難を要する事象が発生する前も発生した以降も、照明器具40の光量は同じであるが、第2の期間(期間#2)が開始された後は、色温度1から色温度2に切り替えられている。
なお、照度(ルクス)が同じでも色温度が高い場合、不快感が増えることが知られている(いわゆるクルーゾフ効果)。従って、色温度2を色温度1より高く設定することで、心理的にも作業空間4からの退出を促すことが可能である。
(B)の場合も、照明器具40の光量は、避難を要する事象が発生する前も発生した以降も同じである。ただし、(B)の場合には、第2の期間(期間#2)の開始後に、照明器具40は点滅状態に制御される。
照明光が点滅することで、切迫感が高まり、心理的にも作業空間4からの退出を促すことが可能である。
(C)の場合、第1の期間の開始と共に照明光の点滅制御を開始して、避難を要する事象の発生を視覚的に知覚させる工夫を行っている。ただし、第1の期間における照明器具40の光量は、避難を要する事象が発生する前と変わらない。
次に、第2の期間の開始と共に、点滅の周期を第1の期間よりも短く、かつ、照明器具40の光量を第1の期間より増やしている。
光量を上げると同時に点滅の周期を短くすることで、切迫感が高まり、心理的にも作業空間4からの退出を促すことが可能である。
●画面表示による報知の例
図15は、画面表示によって避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。
図15の場合、利用者が携帯するユーザ端末5と作業空間4(図4参照)に配置されているモニタ39の両方に避難を指示する文面が表示されている。
本実施の形態の場合、利用者は、スマートフォンをかざして電子錠を解除するので、利用者はスマートフォンを手元に有している。このため、スマートフォンの画面に避難を促す文面を表示させることで、利用者の退出を促すことが可能になる。
図15の例では、「火災が発生しました。避難してください。」との文面が表示されているが、文面は任意である。また、画面には、避難を促す図形、画像、記号の類を表示してもよい。
また、文面と画像等を組み合わせて表示してもよいし、文字と画像などを交互に表示しても良い。
また、画面には、避難場所を表示してもよい。
なお、画面のプッシュ表示は、避難を要する事象の発生の通知を受信する場合にアプリケーションプログラムの機能として実現される。
●振動による報知の例
図16は、振動子を作動させて避難を要する事象の発生を報知する例を説明する図である。
図16の場合、利用者が携帯するユーザ端末5と作業空間4(図4参照)に配置されている椅子36の両方が振動制御される様子が表示されている。
ユーザ端末5の振動は、ユーザ端末5に振動子が設けられていることが前提である。
ユーザ端末5の振動は、避難を要する事象の発生の通知を受信する場合にアプリケーションプログラムの機能として実現される。
図16の例では、椅子36に振動子が設けられているが、机35、キーボード37、マウス38等に設けられていてもよい。振動を組み合わせることで、ヘッドホンを装着している場合や睡眠中の場合にも、避難を要する事象の発生を利用者に気づかせることが可能になる。
●組み合わせの例
ここでは、音、照明光、画面表示、振動などを組み合わせて避難を要する事象の発生を報知する手法について説明する。
図17は、利用者の視覚、聴覚、触覚、圧覚、力覚への作用を通じて避難を要する事象を報知する組み合わせ例を説明する図である。
聴覚に作用する装置を総称して音響出力装置と表現する。音響出力装置の具体例がスピーカ43(図4参照)である。
視覚に採用する装置を画像出力装置と照明出力装置と表現する。画像出力装置の具体例がモニタ39(図4参照)、ユーザ端末5(図1参照)であり、照明出力装置の具体例が照明器具40(図4参照)である。
触覚、圧覚、力覚に作用する装置を触力覚出力装置と振動出力装置と表現する。触力覚出力装置は、物に触れたときの感覚や物に触れたときに生じる力を模擬的に再現する装置である。触覚や力覚の発生には、例えば振動子や超音波を使用する。振動出力装置の具体例は振動子である。
図17では、第1の警報モードでの各報知技術をA1、B1、C1、D1と表現し、第2の警報モードでの各報知技術をA2、B2、C2、D2と表現する。
例えばA1では、サイレンと避難を誘導する音声をいずれも中程度の音量で出力し、A2では、サイレンと避難を誘導する音声をいずれも最大の音量で出力する。なお、A2では、音の断続間隔が第1の警報モードと異なる。
例えばB1とB2の内容は同じであり、スマートフォンとモニタ39に避難を指示する画面を表示する。
例えばC1は、照明についての変化が無いのに対し、C2では照明が点滅し、色温度が変化する。
例えばD1は、対応する出力装置を作動させないか、スマートフォンの振動モードを作動させる。また、D2は、スマートフォンの振動モードを強制作動させるとともに、椅子36、マウス38、机35を振動モードに切り替える。
なお、第1の警報モードでは、A1(音)だけによる報知、A1(音)とB1(画面)の併用による報知、A1(音)とB1(画面)とD1(触力覚)の併用による報知が可能である。
また、第2の警報モードでは、A2(音)だけによる報知、A2(音)とB2(画面)の併用による報知、A1(音)とC2(照明)の併用による報知、A1(音)とC2(照明)とD2(触力覚)の併用による報知、A2(音)とB2(画面)とC2(照明)とD2(触力覚)の併用による報知が可能である。
図17に示すように、第1の警報モード用の報知と第2の警報モード用の報知を組み合わせることも可能である。
<利用者の救出支援>
前述の例は、利用者が避難を促す報知に気づいて退出する場合を想定しているが、何らかの理由で作業空間4(図1参照)からの退出が遅れる可能性があり、利用者以外の人の手助けを必要とする場合が考えられる。
図18は、作業空間4の外部からの入室を可能にする機能を説明する図である。(A)は避難を要する事象の検知と同時に電子錠を解除する例を示し、(B)は第1の期間(期間#1)の開始から予め定めた時間T11が経過しても利用者の退出が検知されない場合に電子錠を解錠する例を示し、(C)は第1の期間(期間#1)が過ぎても利用者の退出が検知されない場合に電子錠を解錠する例を示す。
(A)の場合、利用者が報知に気づいていない段階でも、報知に気づいて退出の準備中でも、電子錠が解錠される。(A)の場合には、作業空間4を利用している利用者への報知とほぼ同時に解錠されるので、作業空間4からの退出路の早期の確保が可能になり、第三者による救出も早期に可能になる。
一方で、避難を要する事象が検知された直後から第三者の入室が可能になることを望まない利用者も想定される。例えば出入り口が利用者の背後などの死角に配置されている場合、第三者の入室に気づき難い。
そこで、(B)の場合、利用者の退出の準備に要する時間を確保しつつも、早期の救助を可能にすべく、第1の期間の開始から予め定めた時間T11が経過しても退出が検知されない場合には解錠制御部74(図8参照)による解錠を可能にしている。
一方で、(C)の例は、解錠制御部74による解錠を第2の期間(期間#2)に合わせる例である。第1の期間は、自力での退出の可能性が残るためである。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。上述の実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
前述の実施の形態では、作業空間4に設けられているモニタ39(図4参照)、照明器具40(図4参照)、スピーカ43(図4参照)等が危機/災害管理サーバ9(図1参照)と施設側災害管理サーバ10の両方に接続されている場合(図5参照)について説明したが、いずれか一方とのみ接続されていてもよい。
図19は、作業空間4に設けられているモニタ39、照明器具40、スピーカ43等が危機/災害管理サーバ9とだけ接続される例を説明する図である。この場合、施設側災害管理サーバ10は、施設内に配置されているスピーカ43Aを通じて、避難の必要性を報知する警報音や避難を誘導する音声を出力する。
図19に示す接続では、施設内における火災等の発生を報知する警報音等がスピーカ43Aから出力されても、作業空間4の内側には外部の音が低減されて伝わることになる。
ただし、図19の場合には、連携している危機/災害管理サーバ9から作業空間4に対して施設内で発生した火災等の発生の報知が可能である。
なお、作業空間4に設けられているモニタ39、照明器具40、スピーカ43等は、耐火性や耐熱性に優れる通信線12を通じて、施設側災害管理サーバ10とのみ接続されていてもよい。
前述の実施の形態では、扉32(図4参照)が、作業中の利用者に対して右斜め後方の位置するように設けられている場合を説明したが、扉32を設ける位置はこれに限らない。
図20は、作業空間4の他の構成例を説明する図である。(A)は天井30Aを取り外して作業空間4の内部を見た図であり、(B)は作業中の利用者を側方から見る位置の壁面30Cを取り外して作業空間4の内部を見た図である。
図20の場合、扉32は、作業中の利用者の背後側の壁面30Eに設けられている。また、図20における扉32は開き戸の例を表している。
図20における扉32にも、秘匿性と防犯性を考慮した加工が施された部材32Bが配置されている。図20の場合、部材32Bは、モニタ39の画面を外から見ることができないように足元側だけに配置されている。例えば部材32Bは、椅子36の背もたれや着席した利用者によってモニタ39の画面が死角になる位置に配置される。
図21は、作業空間4の他の構成例を説明する図である。図21に示す作業空間4には、図20に示す作業空間4と同様に、作業中の利用者の背後側の壁面30Eに開き戸タイプの扉32が取り付けられている。
ただし、図21に示す扉32は、不透明な部材で構成されている。一方で、作業中の利用者の側面側となる壁面30Cに半透明な部材30C1がはめ込まれている。
ここでの部材30C1には、部材32B(図2参照)と同じく、秘匿性と防犯性を考慮した加工が施されている。
前述の実施の形態の場合には、避難を要する事象を利用者に報知する機能が危機/災害管理サーバ9(図1参照)で実行される場合について説明したが、施設側災害管理サーバ10で実行されてもよいし、作業空間4で実行されてもよい。
例えば作業空間4で避難を要する事象を利用者に報知する機能を実行する場合、同機能は、制御装置52(図6参照)によって提供される。
前述の実施の形態の場合には、作業空間4(図1参照)に天井30A(図2参照)が設けられる例を説明したが、天井30Aは設けられていなくてもよいし、天井30Aは作業空間4の一部分だけに設けられていてもよい。
例えば仕切り壁と扉で囲まれたインターネットカフェの個室席、個室型の学習室でもよい。
また、前述の実施の形態では、作業空間4に消防法上の付帯設備が設置されていてもよく、前述したスピーカ43(図4参照)は、付帯設備と共用されてもよい。
前述の実施の形態の場合には、作業空間4(図1参照)が屋外か屋内かを問わず、予め定めた場所に設置される例について説明したが、作業空間4は移動型の空間でもよい。
移動型の空間には、例えば車両がある。車両には、例えば自動車がある。
例えば走行中に震度が大きい地震の発生が報知された場合、道路の端に駐車して揺れがおさまるのを待ち、その後、車外に退出すべき状況がある。
例えばトンネル内での火災や事故が発生した場合、通行止め区間が発生している場合などでも、正確な情報が個々のドライバーに通知されることで、安全の確保に必要な情報の提供と避難が可能になる。
前述した実施の形態の機能を車両に応用する場合、自動車に設置されているカーナビゲーションシステムや利用者が所持するスマートフォン等を通じて安全を確保するための報知を行うことで被害の低減が期待される。
この場合、車両が作業空間4に相当し、カーナビゲーションシステムが作業空間4に設置されたモニタ39(図4参照)やスピーカ43(図4参照)となる。また、座席が椅子36(図4参照)に相当する。
1…管理システム、2…通信網、3…防災通信網、4…作業空間、5…ユーザ端末、6…予約管理サーバ、7…請求管理サーバ、8…会員管理サーバ、9…危機/災害管理サーバ、10…施設側災害管理サーバ、11、12…通信線、34…表示灯、35…机、36…椅子、37…キーボード、38…マウス、39…モニタ、40…照明器具、41、42…人感センサ、43…スピーカ、56…振動子、71…要避難事象検知部、72…要避難事象報知部、73…退出検知部、74…解錠制御部、75…表示灯制御部

Claims (12)

  1. 出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用中に避難を要する事象の発生が検知された場合、機器を制御して利用者に避難を促す制御手段、
    を有する装置。
  2. 前記制御手段は、前記機器としてのスピーカからの報知音の出力から予め定めた第1の期間内に利用者の退出が検知されなかった場合、当該報知音の音量を増大する又は出力のパターンを変化させる、請求項1に記載の装置。
  3. 前記報知音の音量の増大から又は前記出力のパターンの変化から第2の期間内に利用者の退出が検知されなかった場合、前記空間を管理するシステム又は管理者に通知する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記制御手段は、前記扉の開位置への移動が検知された場合、利用者の退出を検知する、請求項2に記載の装置。
  5. 前記制御手段は、人感センサが無人を検知した場合、利用者の退出を検知する、請求項2に記載の装置。
  6. 前記制御手段は、更に、前記機器としての照明器具の点灯の状態を変化させる、請求項2に記載の装置。
  7. 前記制御手段は、更に、前記機器としての振動子を作動させる、請求項2に記載の装置。
  8. 前記制御手段は、利用者が使用する情報機器の振動子を作動させる、請求項1に記載の装置。
  9. 前記制御手段は、前記機器としてのスピーカからの報知音の出力から予め定めた第1の期間内に利用者の退出が検知されなかった場合、前記扉を解錠する、請求項1に記載の装置。
  10. 前記制御手段は、利用者の退出が検知されない場合、前記空間の外部に設けた報知手段を通じて報知する、請求項1に記載の装置。
  11. 出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用中に避難を要する事象の発生が検知された場合、機器を制御して利用者に避難を促す制御手段、
    を有する管理システム。
  12. コンピュータを、
    出入り口の扉を閉じることで周囲から区分された状態になる設置型の空間の利用中に避難を要する事象の発生が検知された場合、機器を制御して利用者に避難を促す制御手段、
    として機能させるプログラム。
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