JP2019219123A - 保冷構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレートなどの複数の積み重ね部材が縦に段積みされた段積み体に対して蓄冷体による新たな保冷構造を提供する。【解決手段】保冷対象物と、前記保冷対象物を載せたクレート21と、蓄冷体31とを備える。クレート21は、複数が縦に段積みされた段積み体22を構成する。蓄冷体31は、凍結可能な保冷剤を内部に備えた蓄冷プレート33が複数連結されたもので、これを段積み体22の側面に沿って配置した構造として、これを断熱カバー27で覆う。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄冷プレートを用いて保冷対象物に対する有効な保冷をなすことができる保冷構造に関するものである。
保冷対象物を一定時間保冷した状態で保存したり、あるいは移動移送させたりするために、保冷剤を用いた蓄冷プレートが利用されている。
この種の蓄冷プレートに関しては、特許文献1〜3に示すものが知られている。特許文献1〜3に示す発明は、複数の蓄冷プレートを折り畳んだり展開したりすることができるように連結したもの蓄冷プレートに関するものであるが、その蓄冷プレートは、小さな保冷バッグ内に井桁状に配置して用いることを目的とするものである。そのために、内部の保冷剤を凍結させるためのシステムについては、何ら提案されていない。これらの小さな蓄冷プレートについては、小さな冷凍庫内に重ねるなどして収納しても、さほど冷凍時間を必要とせず、従って、冷凍時間よりも冷凍空間の有効利用が第一目的となる。また、特許文献1〜3に係る発明にあっては、蓄冷プレートを、保冷バッグ内の決められた位置に配置した状態を維持しながら用いることを前提とするものである。その結果、特許文献1〜3に示される保冷バッグは、収納可能な保冷対象物の量、保冷温度、保冷時間が予め決定されたものであり、これを変更することはできない。従って、予め決定された保冷バッグの条件に従って、収納する保冷対象物を決定せざるを得ないものである。
また今日の物流においては、特許文献4から6に示すように、トレー状の部材などを縦に段積みするとともに、蓄冷体による保冷を行いながら移送する保冷構造が採用されている。
特許文献4では、保冷対象物である生鮮食品を配置したトレーを縦に段積みする際に、トレー同士の間にクッション材と蓄冷体を介在させる保冷構造が開示されている。ところが、この保冷構造では、物流のための梱包を行う際には、トレーを重ねるごとに蓄冷体を置かなければならないし、その梱包を解く際には、保冷対象物と、トレーと、蓄冷体とを選別する作業を、トレーごとに行わなければならなず、手間と時間を要するものである。
特許文献5にあっては、保冷構造を備えたカゴ車の内部に、密閉された箱状の保冷容器を段積みする保冷構造が示されている。この保冷構造では、蓄冷体は、それぞれの保冷容器の上蓋に配置されるとともに、カゴ車の内部の天井部分に複数個がまとめて配置されている。ところが、この保冷構造では、物流のための梱包を行う際には、保冷容器ごとに蓄冷体を装着した後に蓋を閉めなければならないし、保冷容器を再度使用するには、蓄冷体を上蓋から取り外し、冷却済の蓄冷体と交換する作業を、保冷容器ごとに行わなければならなず、手間と時間を要するものである。
特許文献6にあっては、保冷対象物である容器内の収容物を傷めることなくショーケース等に容易に移したりすることができるとともに、容器を冷蔵庫や冷凍庫等に入れなくても収容物を長期間保存できる保冷搬送容器が開示されている。具体的には、正面に収容物を出し入れする開口部が設けられた容器本体と、この容器本体の前記開口部を開閉自在な蓋とを備える保冷搬送容器であって、収容物を載せるトレーを引き出し式に複数段配置するトレー支持手段が容器本体内の左右に設けられているもので、左右のトレー支持手段と容器本体内の左右壁との間に保冷剤を内部に備えた蓄冷プレートが着脱可能に挿入する構造が示されている。ところがこの保冷構造では、複数の個別の蓄冷プレートをいちいち着脱する必要があると共に、トレーそれ自体では保冷対象物を傷つけずに縦に段積みすることができず、トレー同士を間隔を隔てて支持するためのトレー支持手段を容器本体内に設ける必要があるなど、ショーケース等に陳列するための洋菓子などの保冷対象物に特化した構造を開示するに止まり、クレートによる搬送に広く適用できる汎用性を備えた構造を開始するものではない。
特許第3074149号公報 特許第3074152号公報 実公平3−51667号公報 特開2002−128153号公報 登録実用新案第3191286号公報 特開2004−136897号公報
本発明は、クレートなどの複数の積み重ね部材が縦に段積みされた段積み体に対して蓄冷体による新たな保冷構造を提供することを課題とする。
本発明は、保冷対象物に対する保冷効果に優れた保冷構造を提供せんとするものである。
また本発明は、蓄冷体の装着と取り外しと保冷剤の保冷剤に対する冷却を能率的に行うことができる保冷構造を提供せんとするものである。
さらにまた本発明は、種々のクレートに適用することができる汎用性の高い保冷構造を提供せんとするものである。
本発明は、保冷対象物と、前記保冷対象物を載せた積み重ね部材と、前記保冷対象物に対する蓄冷体とを備えた保冷構造を提供する。前記積み重ね部材は、複数が縦に段積みされた段積み体を構成するもので、前記蓄冷体は、凍結可能な保冷剤を内部に備えた前記蓄冷プレートが複数連結されたものである。複数連結された前記蓄冷プレートが展開状態にされた前記蓄冷体が、前記段積み体の側面に沿って配置されたものである。
前記蓄冷体は、複数の前記蓄冷プレートが回動可能に接続されたものであり、複数の前記蓄冷プレートを展開状態と重ね合わせの状態とを選択して用いることができるように構成されたものを採用することができる。
本発明は、前記積み重ね部材は、少なくともその側壁に開口部を備えたクレートであり、前記段積み体は、上下の前記クレート同士が接触した状態で段積みされており、前記開口部を含む前記段積み体の側面に沿って、前記蓄冷プレートが配置された保冷構造として実施することができる。
また、前記段積み体と前記蓄冷体との外側を、断熱カバーで覆うことも好ましい。
本発明は、クレートなどの複数の積み重ね部材が縦に段積みされた段積み体に対して蓄冷体による新たな保冷構造を提供することができたものである。
本発明の保冷構造にあっては、保冷対象物に対する保冷効果を向上させることができたものである。
また本発明の保冷構造にあっては、蓄冷体の装着と取り外しと保冷剤の保冷剤に対する冷却を能率的に行うことができるものである。
さらにまた本発明の保冷構造は、種々のクレートに適用することができる汎用性の高い構造を備えたものである。
本発明の実施の形態に係る保冷構造の正面から見た構造説明図。 同保冷構造の蓄冷体の冷凍室内での斜視図。 同保冷構造の蓄冷体を示すもので(A)は正面図、(B)は側面図。 同保冷構造のクレートの斜視図。 同保冷構造の斜視図。 同保冷構造の断熱カバーを示すもので(A)は閉成状態の斜視図、(B)は開成状態の斜視図。 (A)は比較例に係る保冷構造の正面から見た構造説明図、(A)は参考例に係る保冷構造の正面から見た構造説明図。 実施例、比較例及び参考例に係る保冷構造の保冷温度の変化を示すグラフ。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
この実施の形態にかかる保冷構造は、クレート21にて移送される保冷対象物(図示せず)に対する保冷構造であり、冷凍室(図示せず)によって凍結された蓄冷体31によって、移送される保冷対象物に対して最適な保冷条件を提供する。
(冷凍室について)
まず冷凍室は、家庭用冷凍冷蔵庫のような小さな冷凍室ではなく、人が入ることができる程度の大きさの冷凍室が好適に採用できる。
保冷対象物を所定の温度で保冷しながら移送するには、電気式の冷凍システムが従来一般的に用いられていたが、電気式の冷凍システムにあっては電気の供給が不可欠であるためその適用範囲が限られていた。これに対して、この本発明の保冷構造では、クレート21に載置された保冷対象物の温度条件を保つために移送中に電気を必要とせず、蓄冷体31をまとめて冷凍することができる充分な大きさと能力を備えた冷凍室を採用することにより、集約的に熱エネルギーを蓄冷体31に与え、これによって移送中の保冷対象物の温度条件を保つものである。
冷凍室は、上述の通り中規模の冷凍室で好適に利用することができ、具体的には、少なくとも人の上半身を無理なく入れることができる程度の保冷室が好適に採用されるものである。この冷凍室の内部には、図2に示すように、複数の蓄冷体31が展開状態で、且つ、互いの蓄冷体31の間に空間が置かれた状態で収納される。具体的には、冷凍室の上部にバー状や棚状などの保持部12が設けられる。この保持部12は、複数の吊り下げ部13を互いに間隔をおいて配置することができ、この吊り下げ部13によって、それぞれの蓄冷体31が位置決めされて配置される。これによって、吊り下げ部13同士が互いに非接触状態で、より好ましくは冷気の流通可能な間隔をおいて、配置されることになる。その際、吊り下げ部13は上下に配列されるものであっても構わないが、より好適には蓄冷体31を上方から吊り下げて配置できるものであることが適当である。さらに具体的には、吊り下げ部13は蓄冷体31を吊り下げて保持できるものであり、より具体的には、展開状態の蓄冷体31を上方から保持できるフックや、クリップやハンガーなどの、保冷対象物を上方から着脱可能に支持することができるものが適している。これによって、蓄冷体31は最も表面積が大きい状態で凍結させられることになり、蓄冷プレート33同士の間に空間ができることによって、各蓄冷体31の表面に冷気が均一に通されるため、最も効率的な冷却効果を得ることができ、短時間での凍結が可能となる。
(蓄冷体31について)
蓄冷体31は、図2及び図3に示すように、複数(図の例では4枚)の蓄冷プレート33が、重ね合わせ可能に且つ展開可能に、連結部32によって連結されたものである。蓄冷体31は、保冷庫の保冷空間内に、保冷対象である保冷対象物の量、必要とされる保冷温度、必要とされる保冷時間の少なくとも1つの条件に従って、蓄冷プレート33を重ねるか展開するかを選択して配置され得るように構成されている。
具体的には、各蓄冷プレート33は、図3に示すように、持ち手部34と収納部35とを備えた合成樹脂製のケースから構成されている。収納部35には固体や液体(ゾルまたはゲルを含む)の保冷剤が収納されている。この保冷剤は複数に分割されたものであってもよく分割されていないものであってもよい。また保冷剤に収納部35を注入注出するための口部36を設けてもよい。持ち手部34は、ケースを厚み方向に貫通するもので、人が手を挿入して掴むことができるものであることが適当であり、蓄冷プレート33の端に設けられることが好ましいが、人が持ち易い形状であれば貫通孔でなくてもかまわないし、ケースの端に設けなくてもかまわない。また、持ち手部34の個数は、収納部35の面積を大きくする観点からは1個でよいが、2個以上設けてもかまわない。
図に示す蓄冷プレート33の形状は、平面視縦長の長方形であるが、正方形や他の多角形や円形であってもかまわない。
これらの蓄冷プレート33は、連結部32によって少なくとも180度回動できるように接続されている。具体的には、蓄冷プレート33の4つの角に凹部を形成し、各凹部に貫通孔37を設けて、貫通孔37にリング状などの連結部32を通すことによって、隣り合う蓄冷プレート33を回動可能に接続している。連結部32は開閉可能に構成することによって、蓄冷プレート33の使用枚数を容易に変更することができるようにしておくことも好ましい。
展開状態においては、複数の蓄冷プレート33が直線上に配置される。蓄冷プレート33同士の配置構造は、直線状のほか十文字状、L字状であっても構わないが、冷凍室内への収納状態や保冷構造における配置状態も考慮すれば、直線状であることが最も適当である。
これらの蓄冷プレート33は、重ね合わせ状態において、1枚の蓄冷プレート33の上に他の全ての蓄冷プレート33を重ねることができるように構成されている。直線状に連結した場合には、連結部32が左右交互に位置するように、つづら折り状に重ねられる。蓄冷プレート33の形状や大きさは同一であることが、冷凍室や保冷庫における配置の点、持ち運びの点、生産性の点などにおいて好ましいが、形状や大きさが異なる蓄冷プレート33を連結することも可能である。
連結部32は、ピンや凹凸嵌合によるヒンジ構造や、軟質合成樹脂など折り曲げ可能な素材によるものなど、適宜選択して採用することができる。この連結部32は蓄冷プレート33の厚み方向において、中央などであってもかまわないが、連結される二つの蓄冷プレート33が重なる際に、接触する面に近い位置に配置することが、蓄冷プレート33の厚みにかかわらず良好に折り重ね得る点で好ましい。従って、つづら折り状に重ねる場合には、連結部32を設ける位置は、厚み方向において交互に反対の位置に設けられることになる。また連結部32は着脱可能な構造を備えたものであることも好ましく、着脱可能にすることによって蓄冷プレート33を増減可能として、用途や規模に応じて最適な枚数の蓄冷プレート33を採用することができる。
各蓄冷プレート33の持ち手部34は、重ね合わせ状態において、蓄冷プレート33の持ち手部34同士が、重なる位置に配置されることが好ましい。蓄冷プレート33の形状や大きさが同一である場合、持ち手部34は、各蓄冷プレート33において同じ位置に配置されるため、つづら折り状に重ねる場合には、一つの連結部32を挟んで隣り合う蓄冷プレート33同士を反対向きに配置する(上下の向きを交互に異なるものとする)ことによって、つづら折り状に蓄冷プレート33を重ねた場合、同じ位置に持ち手部34が位置することになり、すべての蓄冷プレート33の持ち手部34に掌を通して持つことができる。また、図2、図3の例では、上端の蓄冷プレート33では上部に持ち手部34が来るようにし、下端の蓄冷プレート33では下部に持ち手部34が来るようにしているため、4枚の蓄冷プレート33を二つ折りにして持ち運びするときに、2枚の蓄冷プレート33の持ち手部34に掌を通して持つことができる。
蓄冷プレート33の厚みは、5mm以上20mm未満程度の薄さとすることが好ましく、10〜15mm程度とすることがより好ましい。1枚の蓄冷プレート33の厚みが小さすぎると、保冷剤の量が少なくなりすぎ、十分な保冷効果を挙げることができない恐れがある。他方、蓄冷プレート33の厚みが大きすぎると、重ね合わせた際の保冷時間の調整の幅や保冷温度の調整の幅が狭くなる恐れがある。また、保冷時間の調整の幅と保冷温度の調整の幅は、用いられる蓄冷プレート33の枚数が多くなるほど自由度が増す。従って、2枚以上でその必要性に応じて、例えば4枚、6枚、8枚もしくはそれ以上など、変更して実施することができる。
この蓄冷体31の量は、保冷対象物の量、必要とされる保冷温度、必要とされる保冷時間の少なくとも1つの条件に従って、決定することができる。また配置の形態にあっても、展開して吊り下げられる形態や、複数の蓄冷プレート33を重ね合わせた状態で配置される形態や、保冷対象物の上に載せた状態で配置される形態など、種々の形態を採用することができるものである。
(保冷構造について)
この実施の形態に示す保冷構造は、複数のクレート21を縦積みにした状態の段積み体22と、上述の蓄冷体31と、断熱カバー27とで構成される。
(クレート21について)
クレート21は、種々の形態のものを採用することができるが、図4に示すように、保冷対象物を乗せることができる底部と、底部から上方に伸びる側壁を備えており、上下に重ねた際に下側のクレート21と上側のクレート21とが荷崩れしないように一体化する構造を備えている。具体的には、縦積みにした時に、下側のクレート21内の保冷対象物と上に重ねたクレート21とが干渉しない状態で、下側のクレート21の上部の少なくとも一部と、上側のクレート21の下部の少なくとも一部とが嵌合する構造(図の例では上端側の嵌合部24と、底部側の嵌合部25とを備えた構造)となっている。底部と側壁には通気用の開口部23を備えていることが適当である。
(段積み体22と蓄冷体31)
図1及び図4に示すように、複数のクレート21を縦積みにした状態の段積み体22の側面に沿って、凍結した蓄冷プレート33を複数連結した蓄冷体31が配置される。配置する具体的な手段は種々の形態のものを採用することができるが、例えば上下に引っ掛け部分を備えた略S字状のフック26を用いて、上側の引っ掛け部分を段積み体22の一番上のクレート21の上端に係止し、下側の引っ掛け部分を、蓄冷体31の最も上の蓄冷プレート33の持ち手部34に係止する構造を示すことができる。
これによって、蓄冷体31が、段積み体22の側面の少なくとも一部に当接した状態で、段積み体22の略全高にわたって垂下したものとなる。
なお、キャスターを備えた移動用載置台29の上に段積み体22を載せて、人が手で押して移動させることもできる。
(断熱カバー27について)
断熱カバー27は、種々の形態のものを採用することができるが、図6及び図5に示すように、前後左右の4つの側壁と上部とを供えたものが適しており、これを、蓄冷体31を側面に垂らした段積み体22の外側に被せることによって保冷構造が完成する。断熱カバー27は、発泡樹脂シートなどの断熱材の外側を樹脂シートなどで覆った柔軟で折りたたみ可能な素材から合成することが適当であり、前側壁の左右両側が、左右の側壁に対してジッパー28によって開閉可能となっているものが適している。断熱カバー27と段積み体22とはほぼ同じ大きさで構成して、断熱カバー27の内面が段積み体22に接触しているか、大きくても2〜3cm程度の間隔が空いている程度であることが適当である。
なお、求められる保冷時間や温度に応じて、蓄冷プレート33同士を重ねて配置することもでき、さらに重ねる蓄冷プレート33の枚数を調整することによって、保冷時間を変更することもできる。
使用する蓄冷体31の個数は、保冷構造内に収納される保冷対象物の量、必要とされる保冷温度、必要とされる保冷時間の少なくとも1つの条件に従って、変更することができる。
蓄冷体31を展開状態で段積み体22の側面に沿わせて配置すると、全体の表面積が大きくなるため、蓄冷体31の1個当たりの保冷温度が低くなる反面、保冷時間が小さくなる。蓄冷プレート33を2枚3枚4枚と重ねていくことによって、全体の表面積が小さくなるため、保冷温度が高くなる反面、保冷時間が大きくなる。なお保冷温度にあっては、用いられる保冷剤の種類によっても調整することができる。
なお保冷時間は、計算や運用実績に応じて予測することができるため、配送中に余剰の蓄冷体31を配送センターなどに設置された冷凍室で凍結させておき、配送センターに戻った配送車両内の蓄冷体31を凍結済みの蓄冷体31と交換して、凍結済の蓄冷体31を装着した新たな保冷構造とすることによって、配送車両をフル稼働することができる。しかも、蓄冷体31の厚みを薄くして展開状態で凍結させることにより、凍結に要する時間を短縮できるため、事業所が保有すべき蓄冷体31の総量を少なくすることができる。
以下本発明の理解を高めるために実施例を示すが、本発明はこの実施例に限定して理解されるべきではない。
図4に示す蓄冷プレート33を厚み約1mmの合成樹脂により作成し、これに保冷剤を注入した。蓄冷プレート33の大きさは、315mm×210mm×保持部12mmとした。1枚の蓄冷体へ注入された保冷剤の量は、実施例500gであった。この蓄冷プレート33を縦に4枚連結して蓄冷体31を作成した。作成した蓄冷体31を展開状態で設定温度−25℃の冷凍室に配置し、凍結させた。この凍結させた蓄冷体31を2組用いて、次に示す実施例、比較例及び参考例の形態で保冷試験を行った。
(実施例:図1参照)
555mm×455mm×145mmの大きさのクレート21を10個縦積みにした段積み体22の短辺側の両側面に、蓄冷体31を1組ずつ沿わせて吊り下げ、600mm×400mm×1500mmの大きさの断熱カバー27を被せた。
(比較例:図7(A)参照)
850mm×650mm×1400mmの大きさのカゴ車の左右の内側面に、蓄冷体31を1組ずつ沿わせて吊り下げ、そのカゴ車の中にクレート21を10個縦積みにした段積み体22を配置した。
(参考例:図7(B)参照)
クレート21を10個縦積みにした段積み体22の最上段のクレート21の上に、蓄冷プレート33同士を重ね合わせた状態で2組の蓄冷体31を載せて、600mm×400mm×1500mmの大きさの断熱カバー27を被せた。
(保冷試験)
周辺温度8℃に設定した試験室内に、実施例、比較例及び参考例をそれぞれ配置し、12時間の温度変化を測定し、その結果を図8に示した。各例において温度計は上から6段目のクレート21の中に配置した。
図8から明らかなように、実施例にあっては試験開始から約30分後に3℃の保冷温度に達し、2℃の保冷温度を約3時間維持するとともに、3℃以下の保冷温度を約7時間維持した。
これに対して、比較例にあっては3℃が最低の到達温度であり、3℃の保冷温度を約3時間維持したに止まった。参考例にあたっては最低の到達温度が4.5℃であり、全体的に温度が高止まりしていた。
実施例の保冷構造は、低温度になる特徴からパーシャル温度帯の保冷に最も有利な構造であることが確認された。なお、パーシャル温度帯の保冷を実現することで、生鮮食品の輸送中の劣化(ドリップの発生、変色など)を防ぐ効果が得られる。
12 保持部
13 吊り下げ部
21 クレート
22 段積み体
23 開口部
26 フック
27 断熱カバー
28 ジッパー
29 移動用載置台
31 蓄冷体
32 連結部
33 蓄冷プレート
34 手部
35 収納部
36 口部
37 貫通孔

Claims (4)

  1. 保冷対象物と、前記保冷対象物を載せた積み重ね部材と、前記保冷対象物に対する蓄冷体とを備えた保冷構造において、
    前記積み重ね部材は、複数が縦に段積みされた段積み体を構成し、
    前記蓄冷体は、凍結可能な保冷剤を内部に備えた蓄冷プレートが複数連結されたものであり、
    前記蓄冷プレートが展開状態にされた前記蓄冷体が、前記段積み体の側面に沿って配置されたことを特徴とする保冷構造。
  2. 前記蓄冷体は、複数の前記蓄冷プレートが回動可能に接続されたものであり、複数の前記蓄冷プレートを展開状態と重ね合わせの状態とを選択して用いることができるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の保冷構造。
  3. 前記積み重ね部材は、クレートであり、
    前記段積み体は、上下の前記クレート同士が接触した状態で段積みされており、
    前記段積み体の側面に沿って、前記蓄冷プレートが配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の保冷構造。
  4. 前記段積み体と前記蓄冷体との外側を覆う断熱カバーを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の保冷構造。
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