JP2019206115A - 印刷装置及び印刷装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置検知のための検知手段の調整を好適に行うことのできる印刷装置を提供する。【解決手段】フィルム状媒体を用いて印刷媒体に印刷処理を行う印刷装置において、前記フィルム状媒体を搬送する搬送手段と、前記フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知する検知手段と、前記搬送手段により前記フィルム状媒体の所定の領域が所定の位置に搬送されたことを判定する判定手段と、前記フィルム状媒体の前記所定の領域が前記所定の位置に搬送されたことを前記判定手段が判定することに応答して前記検知手段を調整する調整手段とを有する印刷装置。【選択図】 図6

Description

本発明は、インクが含有されたテープやリボンを用いて印刷を行う印刷装置及び印刷装置の制御方法に関し、特に、インクが含有されたテープやリボンの搬送位置検出のための調整に関するものである。
従来より、インクリボンを用いて印刷媒体に印刷を行う印刷装置が広く知られている。このような印刷装置として例えば、単色のインクリボンを使用して印刷媒体に直接画像を形成する直接印刷方式のマークプリンタと呼ばれるものがある。
そのようなマークプリンタでは、通常、未使用のインクリボンが巻装された供給リールと、使用済みのインクリボンを巻き取るための巻取リールとを収容したインクリボンカセットを装着して使用される。
そして、このインクリボンカセットを使用する際には、収容されたインクリボンの終端位置を検出する必要があり、そのための技術が種々知られている。
例えば、インクリボンが終端位置となると透過性テープが露出するインクリボンを使用して、透過型センサでこの透過性テープが露出したことを検知してインクリボンが終端位置となったことを検出するものが知られている。
ところが、このようなインクリボンの終端位置を検出するためのセンサは、経年劣化(発光素子の劣化)の問題があり、一般的に発光素子が可視光の場合は約5000時間で、赤外光の場合は約100000時間で発光量が初期の発光量から50%ダウンすると言われており、このように劣化が進むと、インクリボンの終端位置検出をできなくなるといった課題があった。
このような課題に対して特許文献1では、光学式センサによる印刷媒体の検出回数をカウントとし、その検出回数からセンサの劣化状態を予測してセンサ調整値を自動的に変更するものが提案されている。
特開2003−307976号公報
しかしながら、特許文献1で提案されているものは、センサの経年劣化による光量ダウンの状態をある程度予測はできるものの、センサの経年劣化は機器をスタンバイ状態で放置している場合も進むため、検出回数をそのままセンサ劣化の進み具合とすることはできない。
また、サービスマンなどにより手動でセンサの光量調整が実施する方法もあるが、市場で稼働中の印刷装置を定期的に調整することは多大な労力がかかる。
本発明は以上の事情に鑑みなされたもので、インクリボン等のフィルム状媒体を用いて印刷を行う印刷装置において、フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置検知のための検知手段の調整を好適に行うことのできる印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するための本発明は、フィルム状媒体を用いて印刷媒体に印刷処理を行う印刷装置において、前記フィルム状媒体を搬送する搬送手段と、前記フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知する検知手段と、前記搬送手段により前記フィルム状媒体の所定の領域が所定の位置に搬送されたことを判定する判定手段と、前記フィルム状媒体の前記所定の領域が前記所定の位置に搬送されたことを前記判定手段が判定することに応答して前記検知手段を調整する調整手段とを有する印刷装置とするものである。
また、本発明は、フィルム状媒体を用いて印刷媒体に印刷処理を行う印刷装置の制御方法において、前記フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知する検知手段により前記フィルム状媒体の所定の領域が所定の位置に搬送されたことを判定することに応答して前記検知手段を調整する印刷装置の制御方法とするものである。
本発明によれば、インクリボン等のフィルム状媒体を用いて印刷を行う印刷装置において、フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置検知のための検知手段の調整を好適に行うことのできる印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供できるものである。
本発明の第1実施形態に係るマークプリンタの外観図である。 本発明の第1実施形態に係るアタッチメントの構成図である。 本発明の第1実施形態に係るインクリボンカセットとインクリボンカセット装着部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る制御構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るセンサ制御部の回路構成図である。 本発明の第1実施形態に係る図4に示される制御部15のCPUのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るインクリボンの透過部に対するセンサ光量調整時の受光回路の出力電圧の推移を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る図4に示される制御部15のCPUのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るインクリボンの塗布部と透過部の境界でセンサの光量調整を行った場合の受光回路の出力電圧の推移を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。尚、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、特許請求の範囲に係る本発明はそれら構成要素のみに限定されるものではない。
以下の実施形態では、本発明をラベルやチューブ等の長尺状印刷媒体に任意の文字等を印刷可能なマークプリンタに適用した例について説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るマークプリンタの外観図である。
図1において、プリンタ1は、ノートタイプコンピュータと同様に持ち運び可能に構成されており、大別して、キーボードや入力制御部を有する入力部13、LCDや表示制御部を有する表示部14、サーマルヘッド6を構成し主走査方向に列設された発熱素子を選択的に発熱させることでインクリボンPを介して印刷媒体に印刷処理を施す印刷部20、印刷部20の印刷媒体搬送方向下流側(図1の左方向)に設けられ印刷媒体に切断処理を施す切断部7および、これら各部の制御を行う図2に示される制御部15を備えている。
入力部13は、ノートタイプコンピュータとほぼ同様に、ファンクションキー、文字・数字・記号キー、スペースキー、変換キー、十字方向キー、リターンキー等を有しており、オペレータはこれらのキーを操作することで、印刷媒体の種類、サイズ、設定条件等を入力することができる。
表示部14のLCDは、入力モード等を表示する各種情報表示エリア、入力部13から入力された文字、数字、記号(以下、文字と略称する。)を表示する文字情報表示エリア、文字サイズ等を表示するパラメータ表示エリアの3つの表示エリアに分割されており、各種情報表示エリアおよびパラメータ表示エリアはそれぞれ文字情報表示エリアの上下に配置されている。
印刷部20は、印刷媒体を搬送するための搬送ローラ2a、2bと、搬送ローラ2a、2bの印刷媒体搬送方向下流側でサーマルヘッド6に対向配置されたプラテンローラ3と、プラテンローラ3の印刷媒体搬送方向下流側にプラテンローラ3と対向するように配置されたピンチローラ4とを有している。
プラテンローラ3とサーマルヘッド6との間にはインクリボンPが介在している。インクリボンPは、インクリボンカセット8内に収容されており、後述する図4に示されるインクリボンカセット8の供給リール8cから供給され、巻取リール8dに巻き取られる。
搬送ローラ2a、2bの印刷媒体搬送方向上流側(図1の右方向)には、図示しないギアを介して搬送ローラ2a、プラテンローラ3およびインクリボンカセット8の巻取リール8dを回転駆動させるステッピングモータ5が配置されており、インクリボンカセット8の図1の左側かつ切断部7の図1の下側には、図示しないギアおよびカムを介して、サーマルヘッド6を印刷媒体搬送路から退避した退避位置とプラテンローラ3に圧接する印刷位置との間で移動させるステッピングモータ9が配置されている。
図1では、印刷媒体Mとしてチューブが装着された状態が示されている。この例に則して説明すると、印刷時には、インクリボンカセット8のインクリボンPを挟んでサーマルヘッド6を印刷媒体Mに圧接するとともに、サーマルヘッド6を構成する発熱素子を選択的に発熱させることでインクリボンPのインクを溶融して印刷媒体Mに文字列を1ラインずつ印刷する。なお、以下の説明では、必要な場合を除き、図1の例に則して印刷媒体Mにチューブが用いられたものとして説明する。
ピンチローラ4の下流側には、印刷媒体Mを切断するための切断部7が配置されている。切断部7は、カッタ刃7aとカッタ刃受け台7bとを有している。カッタ刃受け台7bは、平坦面で構成される全切り面と、両端部に突条を有する半切り面とを備え、全切り面または半切り面をカッタ刃7aに対して略垂直にセットすることにより、印刷媒体Mの全切り処理や半切り処理を行うことができる。ここで、半切りとは、印刷媒体Mを部分的に切断することをいい、その切断の割合を問わない。また、印刷媒体Mの種類によって半切り方法を変えてもよく、例えば、印刷媒体Mが剥離紙付ラベルの場合には剥離紙をカットせずにラベルのみカットしてもよく、ロール紙やリボンテープの場合にはミシン目を入れるようにしてもよい。
サーマルヘッド6による印刷が完了し所定長さ下流側に搬送した時点でカッタ刃7aを作動(退避位置から進出位置に移動)させることで、オペレータが所望する長さの印刷媒体Mを得ることができる。なお、本実施形態では、カッタ刃7aの作動には図示しないカム等を介してステッピングモータ9の回転駆動力が用いられ、カッタ刃受け台7bの面変更にも別のカム等を介してステッピングモータ9の回転駆動力が用いられている。
プリンタ1は、アタッチメント部10に装着するアタッチメントを変更することにより、各種印刷媒体Mに対して印刷および切断処理が可能に構成されている。
図2は、図1に示されるアタッチメント部10に装着されるアタッチメントの構成図である。
図2(A)は、アタッチメントとしてのラベルカセットを示すもので、ラベルカセット11を図1に示されるアタッチメント部10に装着した場合、カセット内部から剥離紙付ラベルが引き出され、当該ラベルに対して印刷および切断処理を行うことができる。
また、図2(B)は、アタッチメントとしてのチューブ用アタッチメントを示すもので、チューブ用アタッチメント12を図1に示されるアタッチメント部10に装着した場合、チューブ挿入口12aからチューブを挿入することにより、当該チューブに対して印刷および切断処理を行うことができる。
図3は、本実施形態に係るインクリボンカセットとインクリボンカセット装着部の構成を示す斜視図である。
図3において、インクリボンカセット8は、カセットケース8a内に、インクリボンPが巻回された供給リール8cと、インクリボンPを巻き取るための巻取リール8dとを収容している。インクリボンPは、供給リール8cと巻取リール8dとの間で架設されており、印刷部20でのサーマルヘッド6による印刷処理に適合するように、インクリボンカセット8にはインクリボンPが露出する露出部8bが形成されている。また、インクリボン8の終端部には透過性テープが捲回されており、インクリボンPが終端位置となると、インクリボンPの透過性テープが露出部8bに露出する。
インクリボンカセット8が装着されるカセット装着部30は、インクリボンカセット8を載置可能な矩形状平面を有するカセット載置台31を有している。カセット載置台31には、インクリボンカセット8と係合する3本のロッド状の係合突起36〜38と、先端部に嵌合爪を有しインクリボンカセット8の対向する2側面を上部側および側面側から押さえる板状のカセット押さえ34、35が立設されている。一方、インクリボンカセット8のカセットケース8aには、これら係合突起36〜38およびカセット押さえ34、35と係合ないし嵌合する係合孔および嵌合側面が形成されている。
また、カセット載置台31には、インクリボンカセット8の供給リール8cと係合する供給リール回転軸32および巻取リール8dと係合する巻取リール回転軸33が回転可能に立設されている。なお、巻取リール回転軸33には、図示しないギア等を介してステッピングモータ5の回転駆動力が伝達される。
カセット載置台31にはセンサLを支持するための図示を省略した支持部材が載置台31に固着されている。センサLには、光透過型センサが用いられ、インクリボンPの終端位置に設けられた透過部分を検出するための発光素子Eおよび受光素子DがインクリボンPを跨ぐようにサーマルヘッド6の上流側配置されている。換言すると、発光素子Eおよび受光素子Dは、インクリボンカセット8が載置台31にセットされた状態でインクリボンPが搬送される搬送パスを跨ぐ位置に配置されている。
図4は、本実施形態の制御構成を示す回路ブロック図である。
図4において、制御部15は、CPU、ROM、RAMを有するマイクロプロセッサで構成されている。制御部15には外部バスが接続されている。外部バスには、入力部13、表示部14、印刷部20、ステッピングモータ5、9の動作を制御するドライバ18、センサLを含む各種センサからの情報を制御するセンサ制御部19が接続されている。ドライバ18には上述したステッピングモータ5、9が接続されており、センサ制御部19には各種センサが接続されている。
また、制御部15は図示しないインターフェースを有しており、外部バスを介して、例えば、パーソナルコンピュータ等の上位機器に接続可能である。このため、オペレータは入力部13からの入力に代えて、上位機器からの入力も可能であり、さらに、RAMカードやUSB等の外部記憶装置を装着することで外部記憶装置に格納されたデータの利用も可能である。
図5は、センサ制御部19の回路構成を示すものである。
図5において、センサ制御部19は、発光素子Eを発光させる発光回路19aと、受光素子Dを作動させる受光回路19bとで構成されている。
発光回路19aは、CPUのDA出力(外付けのDAコンバータでも可)と、DA出力の出力端子が正相入力端子に接続されたオペアンプOPと、オペアンプOPの出力端子が抵抗R1を介してベースに接続されたトランジスタTr1とを有して構成され、発光素子Eは作動電源(Vcc)とトランジスタTrのコレクタとの間に挿入されている。
すなわち、発光素子Eのアノード側はVcc(例えば、+3.3V)に接続されており、カソード側はトランジスタTr1のコレクタに接続されている。トランジスタTr1のベースは抵抗R1を介してオペアンプOPの出力端子に接続されており、オペアンプOPの正相入力端子はD/AコンバータDAを介して制御部15のDA出力ポートに接続されている。また、トランジスタTr1のエミッタはオペアンプOPの逆相入力端子および他端がグランド(以下、GNDと略称する。)に接続された抵抗R2の一端に接続されている。このため、制御部15から所定電圧を出力することで発光素子Eを発光させることができる。
一方、受光回路19bは、発光素子Eより発光されてインクリボンPを透過した光を受光素子Dで受光し、受光した光量に応じて出力電圧が変化するように構成されている。すなわち、受光素子Dを構成するフォトトランジスタのコレクタは抵抗R3を介してVccに接続されており、エミッタはGNDに接続されている。また、フォトトランジスタのコレクタは、A/Dコンバータを内蔵した制御部15のAD入力ポートに接続されている。このため、制御部15はフォトトランジスタのコレクタの出力電圧、すなわち、センサ回路(受光回路19b)から出力される出力電圧を取り込むことができる。
本実施形態では、インクリボンPによって発光素子Eと受光素子Dとの間で妨げられていた発光素子Eからの光が、インクリボンPの終端位置に設けられた光透過部によって所定の光量以上受光素子Dに受光されたことが判定された場合に発光素子Eの発光量を調整を行う。
具体的には、インクリボンPは発光素子Eから発光された光を透過する透過部(透過性テープ)と、透過部よりも透過率が低い非透過部(本実施形態では黒インクが塗布されたインク塗布部)とを有している。インクリボンPの非透過部がセンサLの検出位置にある場合は、受光素子Dは発光素子Eから発光された光を所定の光量以上受光できず、インクリボンPの透過部がセンサLの検出位置にある場合は、受光素子Dが発光素子Eから発光された光を所定の光量以上受光可能である(インクリボンPが存在していない場合が最も受光量が多いが、透過部が検出位置にある時は所定の閾値よりも多い受光量となる)。よって、インクリボンPの透過部がセンサLの検出位置にある状態で発光素子Eの発光量の調整を行う。
換言すると、CPUはインクリボンPを搬送している状態でセンサLの出力を監視し、受光素子Dの受光量が所定の閾値以下の光量から所定の閾値よりも多い光量に変化したことを検出することで、センサLに対向するインクリボンPの部位が非透過部から透過部に変わったことを認識し、この状態でセンサLの調整を行う。
本実施形態では、インクリボンPの終端位置に透過部が設けられているので、センサLによってインクリボンPの透過部を検出、すなわちインクリボンPの終端位置を検出したらセンサLの調整を行う。
次に、本実施形態に係るプリンタ1の動作を説明する。
プリンタ1に電源が投入されると、ROMに格納されたプログラムおよびプログラムデータがRAMに展開され、CPUは各部を所定のホーム位置に移動させる初期設定処理を行う。
初期設定終了後、CPUは、オペレータによる入力部13からの印刷指令情報および切断指令情報の入力を待つ。CPUはこれらの情報が入力されると、入力された印刷指令情報に従って印刷データを生成してオペレータからの印刷開始指示を待つ。
オペレータが入力部13の所定ボタン(例えば、エンターボタン)を押下することにより印刷開始指示があると、搬送ローラ2a、2bの上流側に配置されたセンサからの出力を参照して印刷媒体Mが所定位置にセットされているか否かを判断し、印刷媒体Mがセットされていない場合はその旨を表示部14に表示して待機し、印刷媒体Mがセットされている場合はステッピングモータ5、9を駆動して印刷媒体Mに印刷処理を施す。
すなわち、サーマルヘッド6をプラテンローラ3に圧接する印刷位置に移動させ、生成した印刷データに従って1ラインごとにサーマルヘッド6に出力する。
印刷媒体Mは搬送ローラ2a、2b、プラテンローラ3、ピンチローラ4による回転駆動力で媒体搬送路上を媒体搬送方向下流側に搬送され、印刷部20において所望の文字が印刷される。
次に、センサLの光量調整について図6に示す制御部15のCPUのフローチャートに従って説明する。
ステップS101において、プリンタ1が印刷中もしくはリボン搬送中に図5に示されるようにインクリボンPが終端位置となってインクリボンPの終端位置に設けられた透過部(透過性テープ)P1がセンサLの検知位置に来ると、これを受光素子Dの出力変化から検知し、インクリボンLが終端位置となったと判定してステップS102へ進み、センサLの光量調整を指示する。
ステップS102では、図5で示した発光素子Eに流れる電流を基準電流値から徐々に増加させるように発光回路19aを制御して受光回路19bから出力される出力電圧を目標電圧に到達するまで光量調整を実施して、この目標電圧に到達した際の発光素子Eの駆動電流を発光素子Eの新たな駆動電流値として内蔵メモリに上書き格納し、その後の発光素子Eの駆動をこの新たに内蔵メモリに上書きした駆動電流値によって行われるようにしてセンサLの光量調整を終了する。
具体的には、インクリボンLが終端位置となったと判定されると、図7に示すように、発光素子Eに基準電流値(0[mA])から通電可能最大電流値(15[mA])まで50msごとに0.15mAずつ増加するように流したときの、受光回路19bから出力される出力電圧が目標電圧である1.8Vに達したときの発光素子Eの電流値を発光素子Eの新たな駆動電流値として内蔵メモリに格納する。なお、図7において、最大電圧値は発光素子Eに流れる電流が0[mA]のときに対応しており、受光素子Dの作動電圧(Vcc)の3.3Vに対し、3.2V程度(受光素子Dの電圧降下分の0.1Vを差し引いた値)となる。
ステップS103で、光量調整が終了するとステップS104へ進み、インクリボンPが終端位置に達したことを表示部14に表示する。
以上の第1実施形態によれば、インクリボンPの終端位置で自動的にセンサの光量調整が行われるので、センサの経年劣化による光量ダウンを適正に補完することができる。
また、リボンカセットを外さずに調整するので、調整中センサはカセットカバーに覆われて外光の影響を受けることなく、常に安定した環境でセンサ調整を実現できる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、印刷装置の構成は第1実施形態と同様のため、図1〜図5及び図7を援用するものとし、それらの説明は省略する。
本実施形態のセンサLの光量調整について図8に示す制御部15のCPUのフローチャートに従って説明する。なお、図8のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと同様のステップは、図7のステップ番号と同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS101でインクリボンPの終端位置判定後、ステップS201に移行して、巻取り側のエンコーダの回転状態を一定時間監視する制御を行う。これは、第1実施形態ではインクリボンPの透過部分をセンサLがすることでインクリボンPが終端位置となったと判定してセンサLの光量調整を行うため、インクリボンPに破断が発生した場合にセンサLがインクリボンPの透過部分と誤検知して、意図しないセンサ調整が実行される恐れがある。
そこで本実施形態では、これを防止するため、ステップ201で、センサLがインクリボンPの透過部分検知後に図3に示されるインクリボンカセット8の巻取リール8dと係合する巻取リール回転軸33に連結するエンコーダの回転状態を一定時間監視することで誤検出を防ぐ。これは、インクリボンPが終端位置となっている場合には、リール回転軸33も回転を停止しており、一方、インクリボンPが破断している場合は、リール回転軸33は回転を継続しているため、ステップS201で巻取リール回転軸33に連結するエンコーダの回転状態を一定時間監視することでこの判別が可能となる。
また、このようにインクリボンPを終端位置まで完全に巻き取ることで、インクリボンPのインク塗布部と透過部の境界で調整してしまうといった誤調整を防ぐこともできる。
図9は、インクリボンPのインク塗布部と透過部の境界で光量調整を行ったときの出力電圧と時間の関係を示すグラフである。図9に示されるように、この状態で光量調整を実行しても、発光素子Eからの光が一部遮光されるため受光素子Dに必要な光が到達せず、受光素子Dの出力電圧波形としては、発光素子Eの通電可能最大電流値(15[mA])まで電流を流しても目標電圧に達しない、或いは目標電圧に達しても正しいセンサ調整値とならないことになる。
ステップS201で、でエンコーダが停止状態にあり、インクリボンPが終端位置であると判定できる場合は、ステップS102に進み、センサLの光量調整を行う。
一方、ステップS201で、エンコーダが停止していない場合は、インクリボンPの終端位置ではないと判定して、ステップS202に進み、動作停止処理を行う。
以上の第2実施形態によれば、センサLがインクリボンPの透過部分を検知しても、インクリボンPの終端位置であると確定できるまではセンサの光量調整を行わないので、センサを誤調整してしまうといったことを防止できる。
なお、以上の各実施形態では、インクリボンPは、黒色リボンであって、非透過部が黒インク塗布部で、透過部が透明テープであることを前提としたものであるが、例えば、インクリボンPが白色リボンでは、インクリボンの終端位置に非透過部を設け、白色インクが塗布されているインク塗布部が透過部となる。このようなインクリボンPを使用する場合は、インクリボンカセット8をセットした時にセンサLの調整を行うか、インクリボンPの終端位置を検出した後にインクリボンPを供給リール8c側に一旦巻き戻してセンサの調整を行うようにすればよい。
また、インクリボンPの種類(黒色リボンか白色リボンか等)は、例えば以下の方法で判別することができる。
(1)インクリボンカセット8にICチップを設け、ICチップ内にリボン種類の情報を格納しておき、印刷装置本体側に設けたIC読み取り部で情報を読み取ることでインクリボンの種類を判別する。
(2)インクリボンカセット8の一部にインク種類毎に異なる凹凸部を設け、載置台31に凹凸部に対応するスイッチ部を設ける。インクリボンカセット8の種類に応じて押下されたスイッチ部の状態が異なるようにすることで、インクリボンカセット8を載置台31にセットしたときのスイッチ部の状態を検出してインクリボンカセット8(インクリボンカセット8に格納されているインクリボンP)の種類を判別する。
(3)インクリボンPに種類ごとに異なるマークを形成しておき、センサLでマークを読み取るとこでインクリボンPの種類を判別する。
なお、他にもインクリボンPの種類を判別する方法はあるが、どのような方法を採用してもよい。
また、以上の各実施形態では、インクリボンPの終端位置に設けられた、インクリボンの他の位置より光を透過する光透過部P1を用いて光透過型センサLの光量調整を行うようにしているが、インクリボンPの終端位置とは異なる位置に前記光透過部PIが設けられたインクリボンPであれば、その位置の光透過部P1に対して以上の各実施形態と同様に光透過型センサLの光量調整を行うようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、光透過型センサLの投受光結果からインクリボンPの終端位置(透過部・非透過部の搬送位置)を検出する構成を示したが、それに加えて、或いはそれとは別に光透過型センサLの投受光結果からインクリボンPの有無を検出するようにしてもよい。
さらに、インクリボンPが装着されていないことを光透過型センサLの投受光結果から検知して、その状態で光透過型センサLの光量調整を以上の各実施形態と同様に行うようにしても本発明は適用できるものである。その際は、光透過型センサLの受光素子Dが外部から光を受光しないよう、印刷装置筐体のカバーが閉じている状態で光量調整を行うことが望ましい。その場合、印刷装置筐体のカバーが閉じていることを検出するセンサを用いて、インクリボンが装着されていない且つカバーが閉じていることを検出したら光量調整を行うようにすればよい。
また、以上の各実施形態では、インクリボンPに設けられた光透過部を光透過型センサLにより検知することでインクリボンの搬送位置を判定するようにしているが、インクリボンに設けられた、インクリボンの他の位置より光を反射する光反射部を光反射型センサにより検知することでインクリボンの搬送位置を判定するものであれば、その反射部に対する投受光結果から光反射型センサの光量調整を以上の各実施形態と同様に行うようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、センサLの調整を発光素子Eの光量調整で行っているが、これは受光素子Dの受光感度の調整(出力のゲイン調整)で行うようにしても本発明は適用できるものである。また、発光素子Eの発光量と受光素子Dの受光感度の両方を調整してもよい。
また、以上の各実施例は、フィルム状媒体としてインクリボンを用いているが、本発明は、インクリボン以外のフィルム状媒体(例えば、中間転写フィルムやホログラムフィルム等)であっても適用できるものである。
1…プリンタ
3…プラテンローラ
4…ピンチローラ
5…ステッピングモータ
6…サーマルヘッド
8…インクリボンカセット
8c…供給リール
8d…巻取リール
9…ステッピングモータ
15…制御部
19a…発光回路
19b…受光回路
20…印刷部
D…受光素子
E…発光素子
L…光透過型センサ
M…印刷媒体
P…インクリボン

Claims (26)

  1. フィルム状媒体を用いて印刷媒体に印刷処理を行う印刷装置において、
    前記フィルム状媒体を搬送する搬送手段と、
    前記フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知する検知手段と、
    前記搬送手段により前記フィルム状媒体の所定の領域が所定の位置に搬送されたことを判定する判定手段と、
    前記フィルム状媒体の前記所定の領域が前記所定の位置に搬送されたことを前記判定手段が判定することに応答して前記検知手段を調整する調整手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記検知手段は、装着される前記フィルム状媒体に対し光を投受し、前記フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記フィルム状媒体の前記所定領域は、前記フィルム状媒体の前記所定領域とは異なる領域に比べて前記センサの光をより透過する領域であることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記フィルム状媒体の前記所定領域は、前記フィルム状媒体の前記所定領域とは異なる領域に比べて前記センサの光をより反射する領域であることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記調整手段は、前記検知手段の投光量を調整することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記調整手段は、前記検知手段の受光信号のゲインを調整することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記判定手段は、前記フィルム状媒体の搬送位置が終端位置に搬送されたことを前記フィルム状媒体の前記所定の領域が前記所定の位置に搬送されたと判定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記判定手段は、前記フィルム状媒体の所定領域が前記検知手段の検知できる位置に搬送されたことを前記フィルム状媒体の前記所定の領域が前記所定の位置に搬送されたと判定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 前記判定手段は、前記フィルム状媒体の前記所定の領域が前記所定の位置に搬送されたことを前記検知手段の検知結果に基づいて判定することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記フィルム状媒体の搬送状態を判定する搬送状態判定手段を更に有し、
    前記判定手段は、前記フィルム状媒体の前記所定の領域が前記所定の位置に搬送されたことを前記搬送状態判定手段の判定結果に基づいて判定することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  11. 前記搬送状態判定手段は、前記搬送手段の動作状態を判定することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
  12. フィルム状媒体を用いて印刷媒体に印刷処理を行う印刷装置の制御方法において、
    前記フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知する検知手段により前記フィルム状媒体の所定の領域が所定の位置に搬送されたことを判定することに応答して前記検知手段を調整することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  13. フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知する検知手段と、
    前記検知手段を調整する調整手段と、
    前記フィルム状媒体が所定の状態にあることを判定する判定手段と、
    前記フィルム状媒体が前記所定の状態にあることを前記判定手段が判定することに応答して、前記調整手段に調整動作の開始を指示する指示手段と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  14. 前記検知手段は、前記フィルム状媒体に対し光を投受し、前記フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知することを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記調整手段は、前記検知手段の投光量を調整することを特徴とする請求項14に記載の印刷装置。
  16. 前記調整手段は、前記検知手段の受光信号のゲインを調整することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の印刷装置。
  17. 前記判定手段は、前記フィルム状媒体の搬送位置が所定の搬送位置にあることを前記所定の状態であると判定することを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれか1項に記載の印刷装置。
  18. 前記判定手段は、前記フィルム状媒体の搬送位置が終端位置にあることを前記所定の状態であると判定することを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれか1項に記載の印刷装置。
  19. 前記判定手段は、前記フィルム状媒体の所定領域が前記検知手段の検知できる位置にあることを前記所定の状態であると判定することを特徴とする請求項13乃至請求項18のいずれか1項に記載の印刷装置。
  20. 前記判定手段は、前記フィルム状媒体の所定領域が前記検知手段の検知できる搬送位置にあることを前記所定の状態であると判定することを特徴とする請求項13乃至請求項18のいずれか1項に記載の印刷装置。
  21. 前記フィルム状媒体の前記所定領域は、前記フィルム状媒体の前記所定領域とは異なる領域に比べて前記センサの光をより透過する領域であることを特徴とする請求項14乃至請求項20のいずれか1項に記載の印刷装置。
  22. 前記フィルム状媒体の前記所定領域は、前記フィルム状媒体の前記所定領域とは異なる領域に比べて前記センサの光をより反射する領域であることを特徴とする請求項14乃至請求項20のいずれか1項に記載の印刷装置。
  23. 前記判定手段は、前記所定の状態であることを前記検知手段の検知結果に基づいて判定することを特徴とする請求項13乃至請求項22のいずれか1項に記載の印刷装置。
  24. 前記フィルム状媒体の搬送状態を判定する搬送状態判定手段を更に有し、
    前記判定手段は、前記所定の状態であることを前記搬送状態判定手段の判定結果に基づいて判定することを特徴とする請求項13乃至請求項23のいずれか1項に記載の印刷装置。
  25. 前記搬送状態判定手段は、前記フィルム状媒体を搬送する搬送手段の動作状態を判定することを特徴とする請求項24に記載の印刷装置。
  26. フィルム状媒体の有無及び/又は搬送位置を検知する検知手段に対し、前記フィルム状媒体が所定の状態にあることを判定することに応答して調整動作の開始を指示することを特徴とする印刷装置の制御方法。
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