JP3577562B2 - 印刷装置における被印刷媒体の長さ設定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷装置における被印刷媒体の長さ設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷装置においては、所望の場所で所望の情報を手軽に印刷できるハンディタイプのものが広く普及している。この印刷装置には、被印刷テープに所望の情報を印刷し、印刷された被印刷テープを切断してラベルとして使用できるラベルプリンタがある。
このような印刷装置は、被印刷テープのテープ幅に応じて1文字の大きさ(デフォルト値)が予め設定されており、印刷する文字数によってテープ長さが算出される構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような印刷装置では、テープ長さがテープ幅と文字数によって自動的に設定されてしまうため、実際に使用したいテープ長さと異なってしまうことがある。このような場合には、書式変更によって文字のサイズや間隔などを変更して、印刷するテープ長さと実際に使用するテープ長さとが一致するように設定し直さなければらず、その変更作業が面倒であるという問題があった。この発明の課題は、実際に使用する被印刷媒体の長さを容易に検出して設定でき、これにより設定された長さに基づいて自動的に印刷ができるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、装置本体と、この装置本体に設けられて印刷データを入力するデータ入力手段と、装置本体に対して移動可能に設けられた移動部材と、この移動部材の移動量もしくは移動位置を検出する検出手段と、この検出手段によって検出された移動部材の移動量もしくは移動位置を被印刷媒体の印刷長さとして設定する長さ設定手段と、データ入力手段によって入力された印刷データを長さ設定手段で設定された長さの範囲内で前記被印刷媒体に印刷する印刷手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】
したがって、この発明によれば、移動部材を装置本体に対し移動させ、この移動部材の移動量もしくは移動位置を検出手段で検出し、この検出された移動部材の移動量もしくは移動位置を長さ設定手段によって被印刷媒体の印刷長さとして設定することにより、実際に使用する被印刷媒体の長さを容易に検出して設定することができ、しかも設定された長さの範囲内においてデータ入力手段で入力された印刷データを印刷手段によって被印刷媒体に印刷するので、従来のような書式変更を行なわずに、設定された長さに基づいて自動的に印刷データを被印刷媒体に印刷することができる。
【0006】
この場合、請求項2に記載のごとく、移動部材は装置本体内に引出可能に巻き取られるメジャーであっても良く、また請求項3に記載のごとく、移動部材は装置本体にスライド自在に設けられたスライド操作子であっても良い。また、請求項4に記載のごとく、移動部材は被印刷媒体の取付個所のサイズを測定するようにしても良い。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図10を参照して、この発明の印刷装置における印刷媒体の長さ設定装置の第1実施形態について説明する。
図1は印刷装置の平面図、図2はその側面図、図3は図1の一部およびテープカセットを示した拡大斜視図である。これらの図に示された印刷装置1は、所望の場所で所望の情報を手軽に被印刷テープ(被印刷媒体)2に印刷し、印刷された被印刷テープ2を切断することにより、ラベルとして使用できるラベルプリンタである。
【0008】
この印刷装置1は、装置本体3を備えている。この装置本体3の上面には、図1に示すように、印刷データを入力したり印刷開始などの指令をしたりするためのキー入力部(データ入力手段)4、入力されたデータを表示する表示部5、およびカセット収納用の開閉蓋6が設けられている。この開閉蓋6に対応する個所の装置本体3には、図3に示すように、テープカセット7が着脱可能に装着するカセット収納部8が設けられている。このカセット収納部8内には、印刷ヘッド9、プラテンローラ10、テープ供給軸11、およびリボン巻取軸12が設けられている。
【0009】
印刷ヘッド9は、プラテンローラ10に対向する個所に発熱部が設けられたサーマルタイプのものである。プラテンローラ10は、支持軸13に回動可能に取り付けられた支持板14に回転自在に取り付けられ、支持軸13に設けられたコイルばね14aのばね力によって支持板14が付勢されて印刷ヘッド9に圧接し、この状態で回転して被印刷テープ2を送り出す構造になっている。被印刷テープ2は、単なる印刷用紙でも良いが、例えばベース紙の一面に接着層を介して剥離紙を貼り付けた構造のものが好ましい。
【0010】
テープカセット7は、カセットケース15を備えている。このカセットケース15には、印刷ヘッド9が挿入する切欠凹部16が設けられている。また、カセットケース15内には、被印刷テープ2を供給するテープ供給リール17、インクリボン18を供給するリボン供給リール19、およびインクリボン18を巻き取るリボン巻取リール20が回転自在に設けられている。このテープカセット7は、テープ供給リール17にテープ供給軸11が挿入し、リボン巻取リール20にリボン巻取軸12が挿入することにより、切欠凹部16内に印刷ヘッド9が挿入された状態で、カセット収納部8内に装着される。この状態では、テープ供給リール17から繰り出された被印刷テープ2とリボン供給リール19から繰り出されたインクリボン18とが切欠凹部16内で重なり合い、この状態で印刷ヘッド9とプラテンローラ10との間を通り、印刷ヘッド9の発熱部の発熱に応じてインクリボン18のインクが被印刷テープ2に印刷され、印刷された被印刷テープ2が装置本体3のテープ排出口21から外部に送り出されるとともに、インクリボン18がリボン巻取リール20に巻き取られる。
【0011】
なお、装置本体3のテープ排出口21には、印刷された被印刷テープ2を切断する切断装置22が設けられている。この切断装置22は、テープ排出口21を挾んで対向して配置された一対のカッタ刃23と、装置本体3の側面に突出して設けられたカッタレバー24とからなり、このカッタレバー24を回転操作することにより、一対のカッタ刃23を駆動し、被印刷テープ2を切断する構造になっている。
【0012】
一方、装置本体3の背面側内部には、図1、図2および図4に示すように、被印刷テープ2の印刷長さを設定する長さ設定装置25が設けられている。この長さ設定装置25は、装置本体3内の右側背面に設けられた円筒状の収納ボックス26内に引出可能に巻き取られるメジャー27と、このメジャー27の移動量を検出する検出部28とを備えている。メジャー27は、装置本体3の右側面に設けられた引出口3aから装置本体3の外部に引き出されるとともに、収納ボックス26内に設けられたゼンマイばね29のばね力によってその内部に巻き戻される構造になっている。検出部28は、引出口3aの近傍におけるメジャー27の上方に離間対向して設けられている。この検出部28は、第1〜第3反射型フォトセンサ30〜32を備え、これら反射型フォトセンサ30〜32がメジャー27に対向した状態でメジャー27の移動方向に対し直交する方向に配列された構造になっている。
【0013】
この場合、メジャー27の上面の1辺側には、図5に示すように、その長手方向に沿って長さを表す目盛27aが設けられている。また、検出部28に対応する他辺側には、第1〜第3反射型フォトセンサ30〜32に対応して第1〜第3検出マーク33〜35が設けられている。これら第1〜第3検出マーク33〜35は、それぞれ白色と黒色とからなり、例えば図5に示すように、黒色が1mmの幅で3mm間隔で配列され、これら各黒色が各検出マーク33〜35ごとに1mmづつずれた位置に設けられた構造になっている。すなわち、第1検出マーク33の黒色はメジャー27の目盛27aの1mm目から3mmごとに順次設けられ、第2検出マーク34の黒色はメジャー27の目盛27aの2mm目から3mmごとに順次設けられ、第3検出マーク35の黒色はメジャー27の目盛27aの3mm目から3mmごとに順次設けられている。なお、第1〜第3検出マーク33〜35は、初期値を表す各黒色がメジャー27の目盛27aの0mmに対して設けられている。
【0014】
また、検出部28の第1〜第3反射型フォトセンサ30〜32は、それぞれ図6に示すような同じ回路構成になっており、ここでは第1反射型フォトセンサ30についてのみ説明する。反射型フォトセンサ30は、発光ダイオードLEDおよび受光トランジスタTRを備えている。発光ダイオードLEDは、供給電圧Vが抵抗R1を介して与えられて発光し、発光した光を第1検出マーク33に照射する。受光トランジスタTRは、第1検出マーク33で反射された光が入射すると、ゲートGが開き、供給電圧Vからの電流が抵抗R2を介してドレインDからソースSに流れてグランドGNDに供給される。このとき、発光ダイオードLEDからの光が第1検出マーク33の白色部分で反射された場合には、ドレインD側の出力が「L]レベルになり、また黒色部分で吸収された場合には、ドレインD側の出力が「H]レベルになる。
【0015】
次に、この印刷装置1の回路構成について、図7のブロック図を参照して説明する。
この図において、CPU36は、キー入力部4から印刷データが与えられると、表示部5に印刷データを表示するとともに、記憶部37に印刷データを記憶する。検出部28は、メジャー27の引出操作に応じてメジャー27の移動量を第1〜第3反射型フォトセンサ30〜32で順次検出し、その検出データをCPU36に与える。CPU36は、検出部28からの検出データに基づいて被印刷テープ2の印刷長さを算出し、これによりメジャー27の移動量に応じた被印刷テープ2の印刷長さを設定するとともに、この設定された印刷長さの範囲内で、被印刷テープ2のテープ幅に応じた文字サイズのデフォルト値によって書式を設定する。さらに、CPU36は、キー入力部4から印刷開始指令が与えられると、記憶部37に記憶された印刷データに基づいて駆動回路38を駆動して印刷ヘッド9を発熱させるとともに、モータ39を駆動してプラテンローラ10を回転させ、これにより設定された長さで印刷データを被印刷テープ2に印刷する。
【0016】
このような印刷装置1における被印刷テープ2の印刷長さを設定する長さ設定装置25の動作フローについて、図8および図9を参照して説明する。
図8に示されたメインフローは、電源がオンされると、このフローがスタートし、ステップS1に進む。ステップS1では、メジャー27の引出操作に応じたメジャー27の移動量を検出する長さ検出処理を行ない、ステップS2に進んで検出された検出データに基づいて印刷する長さを算出し、ステップS3に進んで算出された長さに基づいて印刷データの書式を設定し、このフローを終了する。
【0017】
長さ検出処理は、図9に示すように、この処理がスタートすると、ステップS4でカウンタCを「0」にするとともに、フラグF1〜F3をすべて「0」にして、ステップS5に進んでインタラプトを許可し、ステップS6に進む。ステップS6では、第1〜第3反射型フォトセンサ30〜32(PHOTO1〜3)がすべてオンであるかが判断され、オンでなければメジャー27が巻き戻されて初期状態になるまで待機する。メジャー27が初期状態で第1〜第3反射型フォトセンサ30〜32がすべてオンであれば、ステップS7に進んで第1反射型フォトセンサ30がオンであるかが判断され、オンであればステップS8に進んで第2、第3反射型フォトセンサ31、32がオフであるかが判断され、オフでなければステップS7に戻り、メジャー27が引き出されるまで待機する。ステップS8でメジャー27が引き出されて第1反射型フォトセンサ30が1mm目の黒色を検出して第2、第3反射型フォトセンサ31、32がオフになると、ステップS9に進んでフラグF3が「1」であるかが判断され、「1」でなければステップS10に進んでフラグF2が「1」であるかが判断され、「1」でなければステップS11に進んでフラグF1を「1」にし、ステップS12に進んでカウンタCを加算し、ステップS13に進んで測定終了キーがオンであるかが判断され、オンでなければステップS7に戻る。
【0018】
この状態で、メジャー27がさらに引き出され、ステップS7で今度は第1反射型フォトセンサ30がオンでないと判断されると、ステップS14に進んで第2反射型フォトセンサ31がオンであるかが判断される。ステップS14でオンと判断されると、ステップS15に進んでフラグF1が「1」であるかが判断され、「1」であればステップS16に進んでフラグF2を「1」にし、ステップS17に進んでフラグF1を「0」にし、ステップS12に進んでカウンタCを加算し、ステップS13に進んで測定終了キーがオンであるかが判断され、オンでなければ再びステップS7に戻る。
この状態で、さらにメジャー27が引き出され、ステップS7で第1反射型フォトセンサ30がオンでなく、ステップS14で第2反射型フォトセンサ31もオンでないと判断されると、ステップS18に進んで第3反射型フォトセンサ32がオンであるかが判断される。ステップS18でオンと判断されると、ステップS19に進んでフラグF2が「1」であるかが判断され、「1」であればステップS20に進んでフラグF3を「1」にし、ステップS21に進んでフラグF2を「0」にし、ステップS12に進んでカウンタCをさらに加算し、ステップS13に進んで測定終了キーがオンであるかが判断され、オンでなければ再度ステップS7に戻る。
【0019】
そして、さらにメジャー27が引き出されて、ステップS7で再び第1反射型フォトセンサ30がオンと判断されると、今度はステップS8に進んで第2、第3反射型フォトセンサ31、32がオフであるかが判断され、オフであればステップS9に進んでフラグF3が「1」であるかが判断される。ステップS9で今度は「1」と判断されると、ステップS22に進んでフラグF1を「1」にし、ステップS23に進んでフラグF3を「0」にして、ステップS12に進んでカウンタCをさらに加算し、ステップS13に進んで測定終了キーがオンであるかが判断され、オンでなければ再度ステップS7に戻る。
このようにして、メジャー27が順次引き出されると、上記動作フローを順次繰り返してカウンタCを順次加算し、ステップS13で測定終了キーが押されるまで、この動作フローを繰り返す。そして、測定終了キーが押されると、ステップS13で測定終了キーがオンであると判断され、ステップS24に進んでインタラプトを禁止してメインフローに戻る。
【0020】
ところで、メジャー27は引き出されている途中で巻き戻されることがある。例えば第2反射型フォトセンサ31が第2検出マーク34を検出してフラグF2を「1」にした後、メジャー27が巻き戻され、ステップS7で第1反射型フォトセンサ30がオンと判断されたときには、ステップS8で第2、第3反射型フォトセンサ31、32がオフであるかが判断され、オフであればステップS9に進んでフラグF3が「1」であるかが判断され、「1」でなければステップS10に進んでフラグF2が「1」であるかが判断される。このときには、フラグF2が「1」と判断され、ステップS25に進んでフラグF1を「1」にし、ステップS26でフラグF2を「0」にし、ステップS27に進んでカウンタCを減算し、ステップS13に進んで測定終了キーがオンであるかが判断され、オンでなければステップS7に戻る。
【0021】
この状態で、メジャー27がさらに巻き戻され、ステップS7で今度は第1反射型フォトセンサ30がオンでないと判断されると、ステップS14に進んで第2反射型フォトセンサ31がオンであるかが判断され、オンでないと判断されると、ステップS18に進んで第3反射型フォトセンサ32がオンであるかが判断され、オンと判断されると、ステップS19に進んでフラグF2が「1」であるかが判断される。このときには、フラグF2が「0」であるから、ステップS28に進んでフラグF1が「1」であるかが判断され、「1」であればステップS29に進んでフラグF3を「1」にし、ステップS30に進んでフラグF1を「0」にし、再びステップS27に進んでカウンタCをさらに減算し、ステップS13に進んで測定終了キーがオンであるかが判断され、オンでなければステップS7に戻る。
【0022】
そして、さらにメジャー27が巻き戻され、ステップS7で第1反射型フォトセンサ30がオンでないと判断され、ステップS14に進んで第2反射型フォトセンサ31がオンであると判断されると、ステップS15に進んでフラグF1が「1」であるかが判断される。このときには、フラグF1が「0」であるから、ステップS31に進んでフラグF3が「1」であるかが判断され、「1」であればステップS32に進んでフラグF2を「1」にし、ステップS33に進んでフラグF3を「0」にし、再びステップS27に進んでカウンタCをさらに減算し、ステップS13に進んで測定終了キーがオンであるかが判断され、オンでなければステップS7に戻る。
このようにして、メジャー27が順次巻き戻されると、上記動作フローを順次繰り返してカウンタCを順次減算し、ステップS13で測定終了キーが押されるまで、この動作フローを繰り返す。そして、測定終了キーが押されると、ステップS13で測定終了キーがオンであると判断され、ステップS24に進んでインタラプトを禁止してメインフローに戻る。なお、ステップS28でフラグF1が「1」でなく、またステップS31でフラグF3が「1」でない場合には、検出部28の検出エラーなどであるから、メインフローに戻る。
【0023】
このように、この印刷装置1によれば、メジャー27を装置本体3の引出口3aから引き出して被印刷テープ2を取付個所の長さを測定する際に、メジャー27の引出操作に応じたメジャー27の移動量を検出部28の第1〜第3反射型フォトセンサ30〜32で順次検出し、この検出されたメジャー27の移動量をCPU36によって被印刷テープ2の印刷長さとして設定するので、実際に使用する被印刷テープ2の長さを容易に検出して設定することができ、しかも設定された長さの範囲内においてキー入力手段4で入力された印刷データを被印刷テープ2に印刷するので、従来のような書式変更を行なわずに、設定された長さに基づいて自動的に印刷データの書式を設定し、この設定された書式で印刷データを被印刷テープ2に印刷することができる。
【0024】
この場合の書式設定は、以下のように行なわれる。例えば、図10に示すように、被印刷テープ2のテープ幅が24mmのときには、文字サイズが5×5のデフォルトとなり、このときの文字数が5文字であれば、基準の文字ピッチP0が1.0cm、基準の文字間K0が1.0mmとなる。このため基準の印刷長さL0は、
L0=P0×5+K0×4=1.0cm×5+1.0mm×4=5.4cm
となる。この基準の印刷長さL0に対し、メジャー27の引出長さL1が5.0cmの場合には、
L1/L0=5.0cm/5.4cm=0.926
となり、実際に印刷するときの文字ピッチP1および文字間K1は、
P1=1.0cm×0.926=0.926cm
K1=1.0mm×0.926=0.926mm
となり、自動的に書式が設定される。
【0025】
[第2実施形態]
次に、図11〜図14を参照して、この発明の印刷装置における被印刷媒体の長さ設定装置の第2実施形態について説明する。なお、図1〜図10に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この印刷装置1は、第1実施形態と同様、装置本体3の上面にキー入力部4、表示部5、および開閉蓋6が設けられ、この開閉蓋6に対応する個所の装置本体3にテープカセット7が装着するカセット収納部8が設けられた構造になっている。そして、装置本体3の背面側内部には、図11に示すように、被印刷テープ2の印刷長さを設定する長さ設定装置40が設けられている。この長さ設定装置40は、装置本体3内にその背面に沿って設けられた円柱状のガイド部材41と、このガイド部材41にスライド可能に取り付けられたスライド操作子42と、このスライド操作子42の移動位置を検出する検出部材(検出手段)43とを備えている。
【0026】
スライド操作子42は、その上部に操作つまみ44が設けられ、この操作つまみ44がガイド部材41に沿って装置本体3の上面に細長く設けられたスライド孔45内に移動可能に挿入してその上方に突出し、この突出した部分の操作つまみ44を操作することにより、ガイド部材41に沿ってスライドする構造になっている。この場合、装置本体3の上面には、操作つまみ44の移動長さを表す目盛40aがスライド孔45に沿って設けられている。
検出部材43は、図13に示すように、スライド操作子42の下面に設けられた検出部46と、この検出部46に対向した状態でガイド部材41に沿って設けられた位置検出用のマークシート47とからなっている。検出部46は、第1実施形態と同じ構造の反射型フォトセンサ46aをガイド部材41に対し直交する方向に複数個(この実施形態では8個)配列した構造になっている。
【0027】
マークシート47は、図14(a)に示すように、各反射型フォトセンサ46a(PHOTO1〜8)に対応して検査領域が8列設けられ、各列の検査領域が長手方向に1mm幅で多数設けられ、各検査領域が白色か黒色かのいずれかで表示され、各列方向における検査領域の白色と黒色の組み合わせがすべて異なり、これによりスライド操作子42の移動位置が検出される構造になっている。この場合、反射型フォトセンサ46aに対応して検査領域が8列設けられているので、白色と黒色の組み合わせが256通りあり、このため1mmから256mmまでの長さが検出できるようになっている。したがって、検出部46は、8個の反射型フォトセンサ46aでマークシート47の列方向の8個の検査領域を一度に読み取ることにより、図14(b)に示すように、8ビットの「0」、「1」データとしてスライド操作子42の移動位置を1mm単位で検出する。
【0028】
このような印刷装置1によれば、スライド操作子42の操作つまみ44を操作して被印刷テープ2の取付個所の長さを測定する際に、スライド操作子42がガイド部材41に沿ってスライドし、このスライド操作子42に設けられた検出部46の各反射型フォトセンサ46aがマークシート47の列方向の8個の検査領域を列ごとに8ビットの「0」、「1」データとして順次検出し、これによりスライド操作子42の移動位置が検出され、この検出された移動位置を第1実施形態と同様にCPU36が被印刷テープ2の印刷長さとして設定するので、実際に使用する被印刷テープ2の長さを容易に検出して設定することができ、しかも設定された長さの範囲内においてキー入力手段4で入力された印刷データを被印刷テープ2に印刷するので、従来のような書式変更を行なわずに、設定された長さに基づいて第1実施形態と同様、自動的に印刷データの書式を設定し、設定された書式で印字データを被印刷テープ2に印刷することができる。
【0029】
なお、上記第2実施形態では、スライド操作子42の移動位置を検出する検出部材43が、8個の反射型フォトセンサ46aを配列してなる検出部46と、この検出部46に対向した状態でガイド部材41に沿って設けられたマークシート47とから構成されているが、これに限らず、例えばスライド操作子42に板ばね状の接触ばねを設け、この接触ばねに対向した状態でガイド部材41に沿って設けられた基板を設け、この基板上に接触ばねが接触して移動する電極を多数設けたスライドスイッチ構造でも良い。
また、上記第1、第2実施形態では、被印刷媒体として、被印刷テープ2を用いた場合について述べたが、これに限らず、普通サイズの印刷用紙を用いても良く、また印刷装置として、ラベルプリンタに適用した場合について述べたが、これに限らず、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなどの印刷装置にも適用することができる。
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、装置本体に対して移動可能に設けられた移動部材を移動させ、この移動部材の移動量もしくは移動位置を検出手段で検出し、この検出された移動部材の移動量もしくは移動位置を長さ設定手段によって被印刷媒体の印刷長さとして設定するので、実際に使用する被印刷媒体の長さを容易に検出して設定することができ、しかも設定された長さの範囲内においてデータ入力手段で入力された印刷データを印刷手段によって被印刷媒体に印刷するので、従来のような書式変更を行なわずに、設定された長さに基づいて自動的に印刷データを被印刷媒体に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示した印刷装置の一部破断した平面図。
【図2】図1の一部破断した側面図。
【図3】図1のカセット収納部およびそこに装着されるテープカセットの拡大斜視図。
【図4】図1の一部破断した背面図。
【図5】図4のメジャーの一部を示した拡大平面図。
【図6】図4の検出部の反射型フォトセンサの回路図。
【図7】図1の印刷装置の回路構成を示したブロック図。
【図8】図1の長さ設定装置のメインフローを示した図。
【図9】図8の長さ検出処理の動作フローを示した図。
【図10】書式設定の説明図。
【図11】この発明の第2実施形態を示した印刷装置の一部破断した平面図。
【図12】図11の側面図。
【図13】図11および図12の長さ設定装置を示した斜視図。
【図14】(a)はマークシートの一部を示した拡大平面図、(b)はそのマークシートを検出部の各反射型フォトセンサで読み取った8ビットの位置検出データを示した図。
【符号の説明】
1 印刷装置
2 被印刷テープ
3 装置本体
4 キー入力部
7 テープカセット
9 印刷ヘッド
10 プラテンローラ
18 インクリボン
25、40 長さ設定装置
27 メジャー
28、46 検出部
30〜32、46a 反射型フォトセンサ
33〜35 検出マーク
36 CPU
41 ガイド部材
42 スライド操作子
43 検出部材
47 マークシート
Claims (4)
- 装置本体と、
この装置本体に設けられて印刷データを入力するデータ入力手段と、
前記装置本体に対して移動可能に設けられた移動部材と、
この移動部材の移動量もしくは移動位置を検出する検出手段と、
この検出手段によって検出された前記移動部材の移動量もしくは移動位置を被印刷媒体の印刷長さとして設定する長さ設定手段と、
前記データ入力手段によって入力された印刷データを前記長さ設定手段で設定された長さの範囲内で前記被印刷媒体に印刷する印刷手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置における被印刷媒体の長さ設定装置。 - 前記移動部材は、前記装置本体内に引出可能に巻き取られるメジャーであることを特徴とする請求項1記載の印刷装置における被印刷媒体の長さ設定装置。
- 前記移動部材は、前記装置本体にスライド自在に設けられたスライド操作子であることを特徴とする請求項1記載の印刷装置における被印刷媒体の長さ設定装置。
- 前記移動部材は、前記被印刷媒体の取付個所のサイズを測定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置における被印刷媒体の長さ設定装置。
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