JP2019203516A - ナット脱落防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナットとの間の摩擦力が大きくなった場合にも、ナットと共回りして脱落するのを防止することのできるナット脱落防止具の提供。【解決手段】弾性を有する線材でナット脱落防止具1を構成する。線材の中央部にボルト2の外周面を把持するリング部4を形成する。線材の両端部にリング部4を拡径操作する一対の操作部5、6を形成する。リング部4をボルト2の先端部に装着する。線材の一端部がナット3の移動を規制する。線材の一端部が緩み方向に回転するナット3から摩擦力を受ける。線材の一端部が変位してリング部4を縮径させる。【選択図】 図1
Description
本発明は、ボルトの先端部に装着して、そのボルトに螺合されたナットの脱落を防止するナット脱落防止具に関するものである。
一般に、振動が生じる部位に用いられる各種部品をボルト及びナットで固定する場合、その振動によってナットが緩んで脱落するのを防止するためのナット脱落防止具を設けることが多い(例えば特許文献1)。
図9に示すように、特許文献1のナット脱落防止用クリップ101は、線材により、ボルト102の谷103に嵌まり込んでボルト102を抱き締める環状本体部104を形成したものである。さらに、環状本体部104の両端に、互いに近づけて環状本体部104を広がり変形させる一対の操作部105を形成し、この操作部105に設定したストッパー部106をナット107の頂面に狭い面積で当接させるようにしている。
このナット脱落防止用クリップ101は、ナット107が振動等によって緩んだ際、ナット107の頂面にストッパー部106が押圧されるが、両者が狭い面積で当接するので、その摩擦抵抗を小さくすることができる。これにより、ナット107に作用するトルクを受けた環状本体部104が拡がって、その抱持力が弱くなるということがなく、ナット脱落防止用クリップ101がナット107と共回りして脱落することがない。
ところが、特許文献1のナット脱落防止用クリップは、ナットと狭い面積で接触するものの、その接触部分に錆や砂埃を噛み込むことにより、ナットとの間の摩擦力が大きくなりやすい。この大きな摩擦力を介してナットのトルクが環状本体部に伝わることにより、環状本体部が拡がって抱持力が弱くなり、ナット脱落防止用クリップがナットと共回りして脱落するおそれがある。
本発明は、ナットとの間の摩擦力が大きくなった場合にも、ナットと共回りして脱落するのを防止することのできるナット脱落防止具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るナット脱落防止具は、ボルトの先端部に装着して、そのボルトに螺合したナットの脱落を防止するものであり、弾性を有する線材からなり、この線材の中央部に形成してボルトの外周面を把持するリング部と、線材の両端部に形成してリング部を拡径操作する一対の操作部とを備え、その線材の一端部が、ナットに接触してこのナットの移動を規制すると共に、ナットの緩み方向への回転力に起因する摩擦力により、リング部を縮径させる方向に変位するものである。
上記構成によれば、リング部がその弾性力でボルトの外周面を把持するので、ボルトにナットを螺合した後、一対の操作部でリング部を拡径操作してボルトの先端部に被せ、その拡径操作を解除するだけで、ボルトの先端部に装着してナットの脱落を防止することができる。
しかも、ナット脱落防止具を構成する線材の一端部が、ナットに接触して移動を規制する際、ナットの緩み方向への回転力に起因する摩擦力により、リング部を縮径させる方向に変位するので、ナットとの間の摩擦力が大きくなった場合にも、ナットと共回りして脱落するのを防止することができる。
また、リング部をボルトのねじ山がなす螺旋と巻き方向が反対の螺旋状に形成するようにしてもよい。
この構成によると、例えば、ボルトのねじ山が右螺旋をなす場合に、左螺旋状のリング部を被せるので、リング部のうちのナットに接触する側の端部が、ナットの緩みに伴う左回りの摩擦力によって左回りに変位し、リング部が縮径してボルトの外周面を締め付ける。しかも、リング部とボルトのねじ山との巻き方向が反対であるので、リング部がボルトのねじ山と交差して乗り越えることになり、そのねじ山を食い込ませるようにして、リング部がナットと共回りするのをより確実に防止することができる。
ここで、螺旋状のリング部は、少なくとも螺旋の一部を構成してボルトの外周面を把持するものであればよく、複数回巻かれている必要はない。
以上のとおり、本発明によると、ナットが緩み方向に回転しようとする際、ボルトの先端部に装着したナット脱落防止具を接触させてナットの移動を規制するようにしている。これにより、ナット脱落防止具に、ナットの回転力に起因する摩擦力が作用するものの、この摩擦力によってリング部が縮径してボルトの外周面を締め付けるので、ナットとの間の摩擦力が大きくなった場合にも、ナット脱落防止具とナットとが共回りして脱落するのを防止することができる。
以下、本発明に係るナット脱落防止具を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図5に示すように、ナット脱落防止具1は、ボルト2の先端部に装着してボルト2に螺合されたナット3の脱落を防止するものであり、鋼線などの弾性を有する線材からなり、その線材の中央部に形成されてボルト2の外周面を把持するリング部4と、線材の両端部に形成されてリング部4を拡径操作する一対の操作部5、6と、を備え、そのリング部4が、ボルト2のねじ山7がなす例えば右螺旋と巻き方向が反対の左螺旋状に形成されたものである。
リング部4は、巻き数が1の左螺旋を構成するよう、両端部を周方向にラップさせてラップ部8を構成したリング状とされ、その内径がボルト2の外径よりも小径に設定されている。
操作部5、6は、リング部4の端部から径方向外向きに延設されると共に、その先端部分を径方向内向きに曲げ返した構造とされ、この操作部5、6を摘まんで互いに近づけるよう操作することにより、リング部4を拡径させることができる(図2参照)。
次に、ナット脱落防止具1を使用する手順を説明する。
まず、ボルト2にナット3を螺合した後、ナット脱落防止具1の操作部5、6を操作してリング部4を拡径し、このリング部4をボルト2の先端部に被せる。ナット脱落防止具1をナット3に向けて押し込み、リング部4のラップ部8のうちのナット3の側から操作部5に至る範囲内に設定した接触部9をナット3に接触させる。
操作部5、6の拡径操作を解除することにより、リング部4が元の径に縮径しようとして、ボルト2の外周面を把持する。リング部4は、ボルト2のねじ山7がなす右螺旋と巻き方向が反対の左螺旋状であり、ねじ山7を乗り越えて交差しつつ(図5参照)、部分的にねじ山7と係合する(図4参照)。これにより、ボルト2の先端部にナット脱落防止具1が装着されて、その接触部9がナット3に接触して移動を規制する(図1及び図3参照)。
振動などにより、ナット3に緩み方向への回転力が作用する際、ナット3との摩擦力により、接触部9がリング部4の周方向で外端側に変位しようとする(図1及び図3参照)。これにより、リング部4が縮径しようとし、ねじ山7を食い込ませようとしながらボルト2の外周面を強く締付け、ナット3との共回りを阻止し、ボルト2からのナット脱落防止具1及びナット3の脱落を防止する。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、図6及び図7に示すように、リング部4をボルト2のねじ山7がなす例えば右螺旋と巻き方向が同じ右螺旋状に形成するようにしてもよい。この場合、リング部4をナット3から離して配置するものとし、リング部4のラップ部8のうちのナット3の反対側から延設される操作部5をナット3の方向に迫り出させて、操作部5の基端付近に設定した接触部9をナット3の正面に接触させればよい。これにより、ナット3が緩み方向に回転しようとする際、ナット3と接触部9との摩擦力により、操作部5をリング部4の周方向で外端側に変位させることができ、リング部4でボルト2の外周面を強く締付けて、ナット3との共回りを阻止することができる。
さらに、図8に示すように、リング部4をボルト2のねじ山7と同じ巻き方向に設定すると共に、ナット3から離して配置するものとし、操作部5を構成する線材の先端を接触部9としてナット3の周面に接触させるようにしてもよい。この場合、操作部5を構成する線材の先端部分をナット3の位置する側に曲げ返してナット3の周面に接触するようにし、操作部6を構成する線材を短くしてナット3から離すようにすればよい。これにより、ナット3が緩み方向に回転しようとする際、操作部5をナット3の周面の角部に係合させて、リング部4の周方向で外端側に変位させることができ、リング部4でボルト2の外周面を強く締付けて、ナット3との共回りを阻止することができる。
1 ナット脱落防止具
2 ボルト
3 ナット
4 リング部
5 操作部
6 操作部
7 ねじ山
8 ラップ部
9 接触部
2 ボルト
3 ナット
4 リング部
5 操作部
6 操作部
7 ねじ山
8 ラップ部
9 接触部
Claims (2)
- ボルトの先端部に装着されて前記ボルトに螺合されたナットの脱落を防止するナット脱落防止具であって、
弾性を有する線材からなり、該線材の中央部に形成されて前記ボルトの外周面を把持するリング部と、前記線材の両端部に形成されて前記リング部を拡径操作する一対の操作部とを備え、
前記線材の一端部は、ナットに接触して該ナットの移動を規制すると共に、前記ナットの緩み方向への回転力に起因する摩擦力により、前記リング部を縮径させる方向に変位することを特徴とするナット脱落防止具。 - 前記リング部は、ボルトのねじ山がなす螺旋と巻き方向が反対の螺旋状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のナット脱落防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018096884A JP2019203516A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | ナット脱落防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018096884A JP2019203516A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | ナット脱落防止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019203516A true JP2019203516A (ja) | 2019-11-28 |
Family
ID=68726480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018096884A Pending JP2019203516A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | ナット脱落防止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019203516A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6974811B1 (ja) * | 2020-11-29 | 2021-12-01 | 孝一 松永 | 締結部材 |
-
2018
- 2018-05-21 JP JP2018096884A patent/JP2019203516A/ja active Pending
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