JP2005530575A

JP2005530575A - 布地用スナップファスナー

Info

Publication number: JP2005530575A
Application number: JP2004516940A
Authority: JP
Inventors: マーク，ビグリー; ピーター，グラハム; ゴードン，バーチ; ジョン，ランサム
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-06-26
Filing date: 2003-06-26
Publication date: 2005-10-13
Also published as: CA2491121A1; AU2003240144B2; GB0214704D0; PT1519662E; AU2003240144A1; DE60319086T2; EP1519662B8; ES2303593T3; ATE385712T1; GB2390112B; EP1519662A1; EP1519662B1; DE60319086D1; AU2003240144B8; CN1665419A; US20060010658A1; GB2390112A; WO2004002257A1

Abstract

布地用スナップファスナーであり、フランジと、フランジから同軸状に延伸した円筒状壁と、円筒状壁から円周状に延伸した複数の係合部とを有し、係合部はそれぞれ円周状に延伸した非係合部によって離間されていることを特徴とする。

Description

本発明は、特に人体に着用するか、家庭で使用する布地用スナップファスナーに関する。

雄部と雌部を備えたスナップファスナーは、衣類やベッドリネン等に長年使用されてきた。最近では、このようなファスナーにプラスチック等の弾力性のある素材が使用されてきている。一般的には、雄部と雌部はそれぞれ固定手段を有し、これによって裁縫をすることなく布地に固定されている。例えば、布地は第一および第二のディスクによって挟持されており、第一のディスクが雄部又は雌部の一部を形成している。

このような装置は、例えば靴下等の、収納時や洗濯時に分離することの多い衣類を一時的に固定させるものとして特に有用である。

従来のスナップファスナーにおける問題のひとつとして、雄部と雌部を引っ張り分離させる際にそれぞれが固定されている布地を引き裂いてしまうということがある。これは布地に伸縮性がある場合に特に顕著に見られる。

本発明は、従来技術に見られる問題を防止するか、少なくとも和らげることを目的とする。本発明は特に、分離される際に固定先の布地に与える損傷を少なくすることのできるファスナーを提供することを目的とする。

本発明の第１の形態にかかるスナップファスナーの雄スタッドは、固定手段によって布地に固定されるフランジと、前記フランジから同軸状に延伸した円筒状壁と、前記円筒状壁から円周状に延伸した複数の係合部とを有し、前記複数の係合部はそれぞれ円周状に延伸した非係合部によって離間されていることを特徴とする。

本発明の第２の形態にかかるスナップファスナーは、固定手段によってそれぞれ布地に固定されるフランジ状の雄部及び雌部と、前記雄部のフランジから同軸状に延伸した第一円筒状壁と、前記第一円筒状壁から円周状に延伸した複数の係合部とを有し、前記複数の係合部はそれぞれ円周状に延伸した非係合部によって離間され、前記雌部の第二円筒状壁に設けられた環状溝中に適合するように構成されていることを特徴とする。

図１，２に本発明にかかる雄スタッド１０を示す。雄スタッド１０は、フランジ部１２と概ね円筒状の係合部１４を有している。フランジ部１２は概ねディスク形状であり、中心にややテーパー形状の穴部１６を有している。フランジ部１２の残りの部分は環状部18であり、側面２２の下部上に複数の円周状溝２０を有している。穴部１６はその軸に対してαの角度でテーパーとなっており、αは例えば５°である。フランジの側面２２の上部は、円筒状係合部１４と一体となって形成されて、円筒状係合部１４はフランジの上部側面２２と同軸であり、上部側面２２から延伸している。円筒状係合部１４は、円周状に延伸した複数のアーク型部２６を有し、アーク型部２６はそれぞれフラットな表面の部２８によって離間されている。図１にこのようなアーク型部２６とフラットな表面部２８をそれぞれ５ずつ示している。円筒状係合部１４の内側壁には、フランジ部１２から延伸した非テーパー部３０と、非テーパー部３０から延伸したテーパー部３２とが設けられている。テーパー部３２は、円筒状係合部１４の軸に対してβの角度で外向きにテーパーとなっており、βは例えば１８°である。円筒状係合部１４の外側壁３４の中心部もまた穴部１６の軸に対してβ°の角度で外向きにテーパーとなっている。これにより、円筒状係合部１４のテーパーとなった内側および外側壁との間に湾曲した、好ましくはアーク型の、壁部３６が設けられる。

本発明にかかる雄スタッドは、従来の雌ソケットと共に使用することができる。図４、５にこのようなソケットを示す。ソケット４０は、フランジ部４２を有し、このフランジ部４２は上述の雄スタッドのフランジ部１２と概ね同様の構成となっている。フランジ部４２は、概ね円筒状の雌ソケット部４４を有し、雌ソケット部４４は雄スタッド１０の円周状に延伸したアーク型部２６に適合するように構成されている。

図３は、雌ソケット４０内に係合されようとしている雄スタッド１０を示す。従来の雄スタッド部であっても、連続して湾曲した外側壁３４を有するものであればこのソケットに係合させることができる。しかし、本発明にかかる雄スタッドのフラット部２８によって、その後雄部及び雌部を分離させる際に必要な力を制御することができる。これは、円周状に延伸したアーク型部２６に対するフラット部２８の円周を変化させることにより、また、角度βを変化させることにより実現される。これにより、分離力を個々の布地に適するように選択することができる。このことは、ファスナーがLYCRA^TM等の伸縮性のある布地に使用される場合特に有効となる。

実際に使用する際、雄スタッドと雌ソケットをそれぞれ固定手段によって布地に固定する必要がある。図６，７に適切な固定手段を示す。この固定手段は、ポスト部５０とヘッド部５２を有している。ヘッド部５２は上側面５４と下側面５６を有しており、上側面５４は滑らかな表面であり、下側面５６からは複数の大スパイク５８と小スパイク６０が突出している。ポスト部５０は下側面５６から下側面５６と同軸となるように延伸しており、テーパー状のスパイク端部６２を有している。すなわち、実際の使用の際には、ポスト部５０のスパイク６２が固定先の布地を突き抜ける。次にこの部分の布地は、ポスト部５０が雄スタッド１０のテーパー穴部１６又は雌ソケット４０の同様の穴部に係合することにより、固定手段と雄スタッド又は雌ソケットの間に挟持される。

上記雄スタッドのフラット面の数は５であったが、他の数にしてよく、例えば７であってもよい。フラット面は奇数個存在することが好ましく、これによりフラット面をアーク型部と正反対に配置させることができる。このような配置にすることで、雄部と雌部を分離させる際の「剥離動作」を促進させることができる。フラット部とアーク型部は奇数個存在することが好ましいが、本発明では偶数個のフラット部とアーク型部であってもよい。アーク型部は真円のアークであることが好ましいが、例えば放物線状等の他の湾曲形状であってもよい。同様に、フラット部はフラットな面であることが好ましいが、他の構成であってもよい。例えば、アーク型部とアーク型部の間に位置するU字型のくぼみであってもよい。重要なのは、フラット部を、結合時に雌ソケット部４４と著しく接することのないような形状にすることである。上述したように、これにより従来の雄スタッドに比べ、設計時に分離力を個々の布地に適するように低減させることができる。

雄スタッド１０の係合部３４の直径D（図２参照）は、３〜７ｍｍであり、約５ｍｍであることが好ましい。雄スタッド１０のテーパー穴部１６の最大径ｄ（図１参照）は２〜３ｍｍであり、約２．５ｍｍであることが好ましい。

本発明にかかるスナップファスナーはプラスチック等様々な素材で形成することができるが、DELRIN^RTM等のAcetal^TM樹脂が特に適している。雄スタッドの角度βは約１８°であることが好ましいが、１６°〜２０°、更には１３°〜２３°の範囲の値であってもよい。

本発明にかかる雄スタッドの断面図である。図１における雄スタッドの平面図である。図２における雄スタッドが雌部に係合されようとしている図である。本発明にかかる雌部の平面図である。図４の線A−A'における断面図である。雄スタッドと雌部を布地に固定させる固定手段の平面図である。図６における固定手段の線A−A'における断面図である。

Claims

固定手段によって布地に固定されるフランジと、
前記フランジから同軸状に延伸した円筒状壁と、
前記円筒状壁から円周状に延伸した複数の係合部と、
を有するスナップファスナーの雄スタッドであって、
前記複数の係合部はそれぞれ円周状に延伸した非係合部によって離間されている
ことを特徴とするスナップファスナーの雄スタッド。
少なくとも１の前記複数の係合部が外側方向に放射状に延伸している
ことを特徴とする請求項１記載のスナップファスナーの雄スタッド。
前記複数の係合部形状がアーク又は放物線である
ことを特徴とする請求項１〜２のいずれかに記載のスナップファスナーの雄スタッド。
前記非係合部がフラットな面を有する
ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載のスナップファスナーの雄スタッド。
前記非係合部がくぼみを有する
ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載のスナップファスナーの雄スタッド。
前記くぼみの形状がU字、アーク、又は放物線である
ことを特徴とする請求項５記載のスナップファスナーの雄スタッド。
前記複数の係合部の外側面が前記円筒状壁の軸に対してβの角度で傾斜しており、前記角度βが１３°〜２３°の範囲内である
ことを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載のスナップファスナーの雄スタッド。
前記角度βが１６°〜２０°の範囲内であり、好ましくは約１８°である
ことを特徴とする請求項７記載のスナップファスナーの雄スタッド。
固定手段によってそれぞれ布地に固定されるフランジ状の雄部及び雌部と、
前記雄部のフランジから同軸状に延伸した第一円筒状壁と、
第一前記円筒状壁から円周状に延伸した複数の係合部と、
を有するスナップファスナーであって、
前記複数の係合部はそれぞれ円周状に延伸した非係合部によって離間され、前記雌部の第二円筒状壁に設けられた環状溝中に適合するように構成されている
ことを特徴とするスナップファスナー。
前記固定手段がリベット又はポスト部を有する
ことを特徴とする請求項９記載のスナップファスナー。
前記ポスト部がマッシュルーム形状である
ことを特徴とする請求項１０記載のスナップファスナー。
雄係合部と、
前記雄係合部とともに使用される雌部と、
を有するスナップファスナーの雄スタッドであって、
前記雄係合部が、放射状に突出したフランジを有し、前記フランジが不連続の湾曲した面を有する
ことを特徴とするスナップファスナーの雄スタッド。
雄部係合部と、
前記雄係合部とともに使用される雌部と、
を有するスナップファスナーの雄スタッドであって、
前記雄係合部が、放射状に突出したフランジを有し、前記フランジが放射状の突出が大である領域と小である領域を有し、前記放射状の突出が大である領域と小である領域が円周状に離間されており、これにより使用の際前記フランジの外側円周の前記雌部と接する面積を少なくする
ことを特徴とするスナップファスナーの雄スタッド。