JP2019198324A - 乳感増強剤、及びそれを含有する乳成分含有組成物 - Google Patents

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俊介 湯之戸
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Abstract

【課題】本発明は乳感増強剤に関する。また本発明は乳感増強剤を含有する乳成分含有組成物に関する。さらに本発明は乳感が増強されてなる乳成分含有組成物の製造方法、並びに乳成分含有組成物について乳感を増強する方法に関する。【解決手段】レバウディオサイドAとモグロシドVとを、質量比で50:50〜99:1の割合で配合して、これを乳成分含有組成物に対する乳感増強剤として用いる。【選択図】なし

Description

本発明は乳感増強剤に関する。また本発明は乳感増強剤を含有する乳成分含有組成物に関する。さらに本発明は乳感が増強されてなる乳成分含有組成物の製造方法、並びに乳成分含有組成物について乳感を増強する方法に関する。
従来、飲食品や医薬品などに甘味を付与したり、それら自体の味を調節するために、甘味料が広く用いられている。なかでも近年の健康志向の高まりから、ノンカロリーや低カロリー、または低う蝕性の高甘味度甘味料が広く用いられるようになっている。高甘味度甘味料には、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及びアドバンテームなどの合成甘味料、並びにステビア抽出物、ラカンカ(羅漢果)抽出物、及びソーマチンなどの天然甘味料がある。近年の天然物志向から、ステビア抽出物やラカンカ抽出物などの天然甘味料が好まれるようになってきている。
しかしながら、これらの天然甘味料、特にステビア抽出物は甘味質が砂糖とは異なり、甘味に苦味を有すること、甘味が長く口の中に残る(甘味の後引きがある)こと、甘味にコクがなく、また口腔内での甘味発現が遅く、物足りなさがあるといった問題がある。ステビア抽出物に含有される主要な甘味成分であるレバウディオサイドAは、ステビオサイドなどのステビア抽出物中の他の甘味成分に比べて、甘味の後引きや苦味などの雑味は少ないものの、まだ呈味の点で問題を有している。また、ラカンカ抽出物の甘味主成分であるモグロシドVにも、苦味や独特の風味があるなどの問題がある。
ステビア抽出物のこのような問題を解決する方法としては、例えば、特許文献1にはステビア抽出物の主たる甘味成分であるレバウディオサイドAと、ラカンカ抽出物の主たる甘味成分であるモグロシドVとを、重量比で95:5〜60:40の割合になるように配合することにより、前記の問題を解消して甘味質に優れた組成物が得られることが示されている。また特許文献2には、レバウディオサイドAなどのレバウディオサイド成分とモグロサイドVとを、重量比で1:1以上6:1以下の範囲で含む組成物が開示されている。
しかしながら、レバウディオサイドAとモグロサイドVとを含有する甘味料組成物に、乳成分を含有する組成物の乳感を増強する作用があることについては従来知られていない。
国際公開番号WO2009/063921 特開2016−41073号公報
本発明は、天然甘味料の成分を用いて、乳成分を含む組成物について乳感を増強するための技術を提供することを目的とする。より詳細には、第1に、本発明は乳感増強剤を提供することを目的とする。第2に乳感が増強されてなる乳成分含有組成物を提供することを目的とする。第3に、乳感が増強されてなる乳成分含有組成物を製造する方法、換言すれば、乳成分を含む組成物について乳感を増強させる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねていたところ、ステビア抽出物の甘味主成分であるレバウディオサイドAに対してラカンカ抽出物の甘味主成分であるモグロシドVを配合し、レバウディオサイドAとモグロシドVとの割合を50:50〜99:1(質量比)に調整した組成物が、乳成分を含む組成物の乳感を増強する作用を発揮することを見出した。このことから、当該組成物を乳感増強剤として、乳成分を含む組成物、好ましくは経口的に摂取されるか、または口腔内で用いられる乳成分含有組成物に配合することで、乳感が増強された乳成分含有組成物が得られることを確認して本発明を完成した。
本発明はかかる知見に基づいて、さらに研究を重ねて完成したものであり、下記の実施形態を有するものである。
(I)乳感増強剤
(I−1)レバウディオサイドAとモグロシドVとを、質量比で50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2の割合で含有する乳感増強剤。
(I−2)レバウディオサイドAを95質量%以上含有するステビア抽出物、及びモグロシドVを含有する乳感増強剤であって、乳感増強剤中のレバウディオサイドAとモグロシドVの配合比(質量比)が、レバウディオサイドA:モグロシドV=50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2、特に好ましくは70:30〜98:2であることを特徴とする乳感増強剤。
(I−3)前記ステビア抽出物に含まれるステビオサイド及びレバウディオサイドCの合計含有量が0.2質量%以下である(I−2)に記載する乳感増強剤。
(I−4)乳成分含有組成物に対して、レバウディオサイドA及びモグロシドVの合計量が5ppm〜5000ppmとなる範囲で用いられる(I−1)〜(I−3)のいずれかに記載する乳感増強剤。
(II)乳感が増強されてなる乳成分含有組成物、及びその製造方法
(II−1)(I−1)乃至(I−4)のいずれかに記載する乳感増強剤を含有する乳成分含有組成物。
(II−2)レバウディオサイドA及びモグロシドVを、合計量として5ppm〜5000ppmの割合で含有する(II−1)に記載する乳成分含有組成物。
(II−3)経口用または口腔内用の組成物である(II−1)または(II−2)に記載する乳成分含有組成物。
(II−4)飲食品組成物である(II−1)〜(II−3)に記載する乳成分含有組成物。
(II−5)レバウディオサイドAとモグロシドVとを、その配合比(質量比)が50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2、特に好ましくは70:30〜98:2となるように、乳成分含有組成物に配合する工程を有する、乳感が増強した乳成分含有組成物の製造方法。
(II−6)レバウディオサイドA及びモグロシドVの合計量が5ppm〜5000ppmとなる範囲で乳成分含有組成物に配合する工程を有する、(II−5)に記載する製造方法。
(III)乳成分含有組成物の乳感増強方法
(III−1)レバウディオサイドAとモグロシドVとを、その配合比(質量比)が50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2となるように、乳成分含有組成物に配合することを特徴とする、乳成分含有組成物の乳感増強方法。
(III−2)レバウディオサイドAを95質量%以上含有するステビア抽出物及びモグロシドVを、レバウディオサイドAとモグロシドVの配合比(質量比)が、レバウディオサイドA:モグロシドV=50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2、特に好ましくは70:30〜98:2となるように、乳成分含有組成物に配合することを特徴とする、乳成分含有組成物の乳感増強方法。
(III−3)前記ステビア抽出物に含まれるステビオサイド及びレバウディオサイドCの合計含有量が0.2質量%以下である(III−2)に記載する乳感増強方法。
(III−4)レバウディオサイドA及びモグロシドVの合計量が5ppm〜5000ppmとなる範囲で乳成分含有組成物に配合する、(III−1)乃至(III−3)のいずれかに記載する乳感増強方法。
(III−5)乳成分含有組成物が口用または口腔内用の組成物、好ましくは飲食品組成物である、(III−1)乃至(III−4)のいずれかに記載する乳感増強方法。
本発明の乳感増感剤は、乳成分を含有する経口用または口腔用組成物に対して用いられることで、当該組成物の乳感を増強することができる。つまり、本発明の乳感増感剤によれば、乳成分を含有する経口用または口腔用組成物に対して乳感増強効果を発揮し、乳感が増強されてなる経口用または口腔用組成物を調製することができる。
(I)乳感増強剤
本発明の乳感増強剤(以下、「本乳感増強剤」と称する。)は、レバウディオサイドAとモグロシドVとを、質量比で50:50〜99:1の割合で含有することを特徴とする。
(レバウディオサイドA)
レバウディオサイドAは、ステビア抽出物に含まれているステビオール配糖体であり、ステビア抽出物の主要甘味成分として、砂糖の300〜450倍の甘味度を有していることが知られている。レバウディオサイドAは、キク科ステビア属に属する植物であるステビアレバウディアナ・ベルトニ(Stevia rebaudiana Bertoni)(本発明では「ステビア」と略称する)の葉や茎等から水又は有機溶媒で抽出し、精製することによって調製することができる。なお、本発明で対象とするレバウディオサイドAには、α−グルコシルトランスフェラーゼ等を用いてレバウディオサイドAにグルコースやフルクトース等の糖を転移した酵素処理レバウディオサイドAも含まれる。
本乳感増強剤においてレバウディオサイドAは精製された状態で用いられてもよいが、これに制限されず、本乳感増強剤におけるレバウディオサイドAの作用効果を妨げないことを限度として、他のステビオール配糖体(ステビオサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドM、ズルコサイドA、レブソサイド、ステビオールビオサイドなど)との混合物の状態で用いることもできる。かかる混合物としては好適にはステビア抽出物を挙げることができる。なお、ステビア抽出物には、α−グルコシルトランスフェラーゼ等を用いて、上記ステビア抽出物にグルコースやフルクトース等の糖を転移した酵素処理ステビアも含まれる。かかる混合物を用いる場合、混合物中のレバウディオサイドAの含有量は全体の90質量%以上であることが好ましく、より好ましくは95質量%以上である。混合物中におけるレバウディオサイドA以外の成分の含有量が5質量%、特に10質量%を超えて増えると、当該成分による乳感増強剤の味質に対する影響が無視できなくなるからである。制限はされないが、好ましい混合物として、レバウディオサイドAの含有量が全体の95質量%以上であり、その他の成分として他のステビオール配糖体の含有量が合計で1質量%以下、より好ましくはステビオサイド及びレバウディオサイドCの含有量が合計で0.2質量%以下であるステビア抽出物を例示することができる。
レバウディオサイドAは、前述するようにステビアの葉や茎等を原料として抽出精製して調製することができるが、簡便には、市販の製品を用いることもできる。かかる製品としては、制限されないものの、レバウディオJ−100(守田化学工業(株)製)などを挙げることができる。当該製品はレバウディオサイドAを95質量%以上の割合で含有するレバウディオサイドA含有製品(ステビア抽出物)である。
(モグロシドV)
モグロシドVは、ラカンカ(羅漢果)抽出物に含まれているトリテルペン系配糖体であり、ラカンカ抽出物の主要甘味成分として、砂糖の約300倍の甘味度を有していることが知られている。モグロシドVは、ウリ科ラカンカ属に属する植物である羅漢果(学名:Siraitia grosvenorii)の生果実から水で抽出し、精製することによって調製することができる。
本乳感増強剤においてモグロシドVは、レバウディオサイドAと同様に精製された状態で用いられてもよいが、これに制限されず、本乳感増強剤におけるモグロシドVの作用効果を妨げないことを限度として、他のトリテルペン系配糖体(モグロール、モグロシドIE1、モグロシドIA1、モグロシドIIE、モグロシドIII、モグロシドIVa、モグロシドIVE、シメノシド、11-オキソモゴロシド、5α,6α-エポキシモグロシド)との混合物の状態で用いることもできる。かかる混合物としては好適にはラカンカ抽出物を挙げることができる。かかる混合物を用いる場合、混合物中のモグロシドVの配合量は全体の10質量%以上であることが好ましい。より好ましくは20質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上、よりさらに好ましくは40質量%以上、とりわけ好ましくは50質量%以上である。混合物中におけるモグロシドV以外の成分の含有量が増えると、当該成分による本乳感増強剤の味質に対する影響が無視できなくなる。
当該モグロシドVは、前述するように羅漢果の果実を原料として抽出精製して調製することができるが、簡便には、市販の製品を用いることもできる。かかる製品としては、制限されないものの、モグロシドVを高純度で含み、甘味度が砂糖の約300倍である「サンナチュレ(登録商標)M50」(商品名)(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)や高純度ラカンカ抽出物(サラヤ株式会社製)を挙げることができる。
(本乳感増強剤)
本乳感増強剤は、レバウディオサイドAとモグロシドVとを質量比で50:50〜99:1の割合で含有することを特徴とする。レバウディオサイドAとモグロシドVとの好ましい配合比は60:40〜99:1であり、より好ましくは60:40〜98:2であり、特に好ましくは70:30〜98:2(以上、質量比)である。なお、本発明の効果には直接関係しないものの、モグロシドVは高価であるため、レバウディオサイドAとモグロシドVとの総量を100質量部とした場合においてモグロシドVの割合を5質量部よりも多くすると、本乳感増強剤のコストがアップする傾向がある。
本乳感増強剤は、レバウディオサイドAとモグロシドVを上記割合で混合することにより製造することができる。また本乳感増強剤は、レバウディオサイドAを95質量%以上含有する前述のステビア抽出物を用いて、これにモグロシドVを、レバウディオサイドAとの質量比が前述の通り、50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2、特に好ましくは70:30〜98:2となるように配合することで製造することもできる。ここでモグロシドVとして、本発明の効果を損なわないことを限度として、モグロシドVを甘味主成分として含有するラカンカ抽出物を用いることもできる。斯くして、ステビア抽出物特有の味質(苦味、後引き感、コク味のなさ、甘味発現が遅い)を抑えながらも、乳感増強作用を有する組成物を得ることができる。
本乳感増強剤は、例えば後述する対象の乳成分含有組成物の乳感を増強するために用いられる。その形態を問わないが、粉末状、顆粒状、タブレット状、およびカプセル剤状などの固体の形態、ならびにシロップ状、乳液状、液状、およびジェル状などの半固体または液体の形態を有することができる。また一剤の形態のほか(例えばレバウディオサイドAとモグロシドVとの混合調合品)、二剤の形態(例えばレバウディオサイドAを含有する製剤とモグロシドVを含有する製剤との組み合わせ物)を有するものであってもよい。
本乳感増強剤は、レバウディオサイドAとモグロシドVを上記割合で混合し製造する際に(またはステビア抽出物に、レバウディオサイドAとモグロシドVの割合が上記割合になるようにモグロシドVを配合して製造する際に)、その形態に応じて、薬学的に許容される担体、または飲食品に配合可能な担体を適宜配合することもできる。かかる担体としては、本乳感増強剤の作用効果に影響を与えない範囲で、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖などのオリゴ糖類;デキストリン、セルロース、アラビアガム、およびでん粉(コーンスターチ等)などの多糖類;および水などを挙げることができる。また本乳感増強剤の作用効果に影響を与えないことを限度として、乳糖、ブドウ糖、果糖、砂糖、果糖ブドウ糖液糖などの糖類;ソルビトール、エリスリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、還元パラチノースなどの糖アルコール類;アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、サッカリン又はその塩(サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウムなど)などの合成甘味料;甘草抽出物、アマチャ抽出物、ブラゼイン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナイゼリアベリー抽出物(モネリン)、およびテンリョウチャ抽出物などの天然甘味料の配合も排除するものではない。さらに本乳感増強剤の作用効果に影響を与えない範囲で、飲食品や医薬品に通常使用されるような香料、色素、酸味料、または防腐剤などを配合することもできる。
本乳感増強剤中のレバウディオサイドAとモグロシドVの合計割合は、本乳感増強剤の使用態様、及び他の成分の有無等に応じて、0.2〜100質量%の範囲から適宜設定することができる。前述する割合からなるレバウディオサイドAとモグロシドVとの混合物(100質量%)の甘味度は、砂糖の150〜450倍程度であることから、例えば、本乳感増強剤を適用する乳成分含有組成物の甘味を考慮して適宜設定することができる。例えば、甘味を付与することなく、乳成分含有組成物の乳感を増強するために本乳感増強剤を乳成分含有組成物に配合する場合は、最終の乳成分含有組成物中に含まれるレバウディオサイドAとモグロシドVの合計量が0.002質量%未満になるような範囲で適宜調整することができる。一方、乳成分含有組成物の乳感を増強するとともに、甘味付与を目的として、本乳感増強剤を乳成分含有組成物に配合する場合は、乳成分含有組成物中に含まれるレバウディオサイドAとモグロシドVの合計量が0.002質量%以上になるような範囲で適宜調整することができる。つまり、本乳感増強剤を、乳感増強という用途とともに甘味料としての用途を兼ね備えた調味料として使用する場合は、乳成分含有組成物に配合した後の当該のレバウディオサイドAとモグロシドVの合計量が上記のとおり0.002質量%以上になればよく、その限りにおいて特に制限されない。乳成分含有組成物への配合により10〜50000倍に希釈されると考えれば、本乳感増強剤中のレバウディオサイドAとモグロシドVの合計割合は、0.02〜100質量%の範囲になるように適宜調整することができる。
(II)乳成分含有組成物
本発明の乳成分含有組成物(以下、「本発明組成物」と略称する場合がある)は、レバウディオサイドAとモグロシドVとを質量比で50:50〜99:1の割合で含有する、経口用または口腔用の組成物である。この限りにおいて、本発明組成物は、レバウディオサイドAを95質量%以上含有するステビア抽出物とモグロシドVを含有するものであってもよい。レバウディオサイドAとモグロシドVとの好ましい配合比は60:40〜99:1(質量比)であり、より好ましくは60:40〜98:2(質量比)であり、特に好ましくは70:30〜98:2(質量比)である。当該本発明組成物は、前述する本乳感増強剤を、後述する対象の経口用または口腔用組成物(以下、これを「経口・口腔用組成物」と総称する)に添加配合することで簡便に調製することができる。
本発明が対象とする経口・口腔用組成物は、乳感が必要とされる組成物であり、例えば飲食品、経口医薬品、口腔用医薬品、歯磨きや洗口液などのオーラルケア製品(医薬品または医薬部外品を含む)を挙げることができる。また甘味が必要とされる組成物であることもできる。具体的には、乳成分を含有する組成物であり、好ましくは飲食品である。
本発明が対象とする乳成分には、動物性の乳やその加工品が含まれる。またこれらに限られず、植物性の乳やその加工品も含まれる。上記の動物性の乳としては、例えば牛、水牛、山羊、羊等の哺乳類由来の乳が例示されるが、入手の容易性、コスト、及び味覚のバランスの観点から牛乳が好ましい。また、植物性の乳としては、例えば大豆、アーモンド、ココナッツ、及びライスミルク等の種子由来の乳が例示されるが、入手の容易性、コスト、及び味覚のバランスの観点から大豆乳が好ましい。
動物性の乳の加工品としては、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖練乳、無糖脱脂練乳、加糖練乳、加糖脱脂練乳、全粉乳(全脂粉乳を含む)、脱脂乳(脱脂粉乳を含む)、クリーム、ホエイ、たんぱく質濃縮ホエイ、カゼイン、チーズ、バター、バターミルク、バターオイル、加糖粉乳、調整粉乳、発酵乳等を挙げることができる。これらの加工品は、粉末状、半固形状、液体状のいずれも使用できる。植物性の乳の加工品としては、前述する植物由来の乳の濃縮物、脱脂濃縮物、粉状化物、油分(植物油)等を挙げることができる。
経口・口腔用組成物は、少なくともこれらの乳成分を含有するものである。前述する乳成分(動物性または植物性の乳やその加工品)の少なくとも1種をそれぞれ単独で含有するものであってもよいし、2種又は3種以上を任意に組み合わせて含有するものであってもよい。本発明組成物に含まれる乳成分の割合は、本発明組成物の目的や種類に応じて適宜設定することができる。その限りにおいて、特に制限されないが、好ましくは乳固形分として0.1〜99.9重量%の範囲を挙げることができる。
飲食品としては、具体的に、前述する乳成分を含有する、炭酸飲料、果汁飲料、コーヒー飲料、紅茶飲料、乳酸飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料、乳飲料、アルコール飲料などの飲料;おかき、センベイ、おこし、まんじゅう、その他種々の和菓子;クッキー、ビスケット、クラッカー、パイ、スポンジケーキ、シフォンケーキ、カステラ、ドーナッツ、ワッフル、バタークリーム、カスタードクリーム、シュークリーム、チョコレート、チョコレート菓子、ゼリー、ホットケーキ、パンその他種々の洋菓子;ヨーグルト、プリン、ババロア、ムース、杏仁豆腐等の乳製品;キャラメル、ソフトキャンディー、ハードキャンディー、グミキャンディー、錠菓(ラムネ菓子、タブレット状製菓、清涼菓子等を含む)等の飴類;チューインガムや風船ガムなどのガム類;ポテトチップス、その他種々のスナック菓子;アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、ソフトクリーム等のアイスクリーム類;アイスキャンディー、シャーベット、ジェラート、その他種々の氷菓;フラワーペースト、ピーナッツペースト、フルーツペースト、その他種々のペースト類;ソース(パスタソースを含む)、マヨネーズ、固形ブイヨン、シチューの素、スープの素、その他種々の調味料類;スープ、シチュー、その他種々の総菜を挙げることができる。
また経口医薬品としては、前述する乳成分を含有する、トローチ、ドリンク剤、顆粒剤、散剤(粉末剤)、錠剤、およびカプセル剤等を、口腔用医薬品としては、前述する乳成分を含有する、スプレー剤、軟膏剤、パスタ剤等を、またオーラルケア製品としては、前述する乳成分を含有する、液体歯磨き、練り歯磨き、口中洗浄剤、および口臭除去剤などを挙げることができる。
経口・口腔用組成物に対してレバウディオサイドA及びモグロシドVは、両者の配合比が前述する範囲であって、且つ本発明組成物中のこれらの最終濃度が総量で5ppm〜5000ppmとなるように配合される。かかる最終濃度は、対象とする本経口組成物の種類などに応じて適宜設定することができ、例えば5〜3000ppm、好ましくは5〜1000ppm、より好ましくは5〜500ppm、さらに好ましくは5〜200ppm、特に好ましくは10〜100ppmの範囲を挙げることができる。また対象とする本経口組成物の種類によっては、レバウディオサイドA及びモグロシドVの総濃度が、25ppm〜3000ppm、より好ましくは50ppm〜2000ppmの範囲になるように配合することもできる。なお、レバウディオサイドA及びモグロシドVは、本発明組成物の製造過程の任意の段階で添加することができる。
斯くして調製される本発明組成物は、レバウディオサイドAとモグロシドVとを上記の割合で含有することで、レバウディオサイドAとモグロシドVとを含有しない場合と比較して乳感が増強されてなることを特徴とする。またレバウディオサイドAとモグロシドVの配合量にもよるが、本発明組成物は、同時にステビア抽出物が有する特有の呈味(苦味、甘味の後引き感(後味の残存)、コク味のなさ、口腔内での甘味発現の遅さ)が改善されており、砂糖に近い味質(甘味)を有することもできる。
本発明において「乳感」とは、乳が有しているコク味(濃厚感)及び/又は乳脂肪感であり、これらは、通常、乳製品を摂取した際に、特に中〜後半(中味〜後味)にかけて口腔内で感じる風味及び香味である。なお、風味及び香味とは、経口または口腔用組成物を口に含んで感じる味と香りを意味する。つまり、経口または口腔用組成物を口に含んだときに、口腔内で感じる味覚による味と、鼻腔内で感じる嗅覚による香りとが複合して感知される特性(あじわい)を意味する。通常、風味と香味とはほぼ同意義で使用されるため、本明細書では「風味」と総称する。
本発明組成物について乳感が増強されているか否かは、レバウディオサイドA及びモグロシドVが配合された本発明組成物の風味を、レバウディオサイドA及びモグロシドVが配合されていない以外は本発明組成物と同じ組成の組成物(比較組成物)の風味と比較することで評価することができ、比較組成物と比較して本発明組成物の風味のほうが、コク味(濃厚感)及び/又は乳脂肪感が上昇している場合に、本発明組成物について乳感が増強されていると判断することができる。レバウディオサイドA及びモグロシドVの配合により本発明組成物の乳感が増強されることで、実際よりも多くの乳を配合した組成物や、実際よりも濃厚な乳を原料として用いて調製された組成物と、同様の乳感を有する本発明組成物を調製することができる。
このように、本発明を用いることにより、乳成分の配合量の増大や質の改善を要することなく、経口・口腔用組成物の乳感を増強することができる。すなわち、本発明の製造方法により、簡便かつ安価に、乳感が増強された経口・口腔用組成物を製造することができる。また、一般に、乳成分の配合が少ないと、薄い単調な味になり易いが、本発明を用いることにより、薄い単調な味が、乳感が増強されることで補われ、風味を改善することができる。逆にいえば、本発明によれば、乳感を大きく低減ないし損なうことなく、乳原料の使用量を抑えることができる。
(III)経口用または口腔用組成物の乳感増強方法
本発明の経口用または口腔用組成物(経口・口腔用組成物)の乳感増強方法は、上記(II)で対象とする経口・口腔用組成物に、レバウディオサイドAとモグロシドVとを、質量比で50:50〜99:1の割合で添加することによって実施することができる。レバウディオサイドAとして、レバウディオサイドAを90質量%以上、好ましくは95質量%以上含むステビア抽出物を用いることもできる。制限されないものの、他の成分としてレバウディオサイドA以外のステビオール配糖体の含有量が合計で1質量%以下、好ましくはステビオサイド及びレバウディオサイドCの含有量が合計で0.2質量%以下であるステビア抽出物を例示することができる。レバウディオサイドAとモグロシドVとの好ましい配合比は60:40〜99:1(質量比)であり、より好ましくは60:40〜98:2(質量比)であり、特に好ましくは70:30〜98:2(質量比)である。
これらの経口・口腔用組成物に対して乳感増強効果を得るのに必要なレバウディオサイドAとモグロシドVの量は、対象とする本経口・口腔用組成物の種類などに応じて適宜設定することができ、通常レバウディオサイドAとモグロシドVの合計量として、5ppm〜5000ppmの範囲を挙げることができる。例えば5〜3000ppm、好ましくは5〜1000ppm、より好ましくは5〜500ppm、さらに好ましくは5〜200ppm、特に好ましくは10〜100ppmの範囲を挙げることができる。また対象とする本経口組成物の種類によっては、レバウディオサイドA及びモグロシドVの総濃度が25ppm〜3000ppm、より好ましくは50ppm〜2000ppmの範囲になるように配合することもできる。なお、レバウディオサイドA及びモグロシドVは、本発明組成物の製造過程の任意の段階で添加することができる。
本発明の乳感増強方法において、レバウディオサイドAとモグロシドVは、各成分を個別に上記の配合比と添加量になるように、対象とする経口・口腔用組成物に添加してもよいし、また(I)で説明する本乳感増強剤を、上記添加量になるように、対象とする経口・口腔用組成物に添加してもよい。
本経口用組成物にレバウディオサイドAとモグロシドVとを上記の割合で配合することで、ステビア抽出物が有する特有の呈味(苦味、甘味の後引き感(後味の残存)、コク味のなさ、口腔内での甘味発現の遅さ)を改善し、ステビア抽出物の味質を砂糖の味質に近づけながらも、本経口用組成物の乳感を増強することができる。このように、本発明の方法によれば、乳成分の配合量の増大や質の改善を要することなく、本経口用組成物の乳感を増強することができる。すなわち、本発明の方法により、簡便かつ安価に、乳感が増強された本経口用組成物を得ることができる。また、前述するように、本発明の方法を用いることにより、本経口用組成物の乳感を増強することで、乳原料の使用量を抑えることで生じる単調な薄い味を補い、本経口用組成物の呈味(風味)を改善することができる。
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」という用語には、「から実質的になる」及び「からなる」の意味が包含される。
本発明の内容を以下の実験例や実施例を用いて具体的に説明する。しかし、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。下記において、特に言及する場合を除いて、実験は大気圧及び常温条件下で行っている。また特に言及する場合を除いて、「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。
以下の実験例において、レバウディオサイドA含有原料として、ステビア抽出物(レバウディオJ−100:守田化学工業(株)製)(乾燥粉末)を用いた。レバウディオJ−100は、レバウディオサイドAを95.2%、レバウディオサイドCを0.1%、及びステビオサイドを0.1%の割合で含む、砂糖の360〜460倍の甘味を有する高甘味度甘味料である(特開2011−115142号公報参照)。以下の実験例では、これを「ステビア抽出物」と称する。
また、以下の実験例において、モグロシドV含有原料として、ラカンカ抽出物(サンナチュレM50:三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)(乾燥粉末)を使用した。サンナチュレM50は羅漢果の生果実(未乾燥果実)を水で抽出した後、濾過して回収した水抽出液を脱色及び濃縮した後、スプレードライにより乾燥粉末としてモグロシドVを50%の割合で含むように調製したものである。以下の実験例では、これを「ラカンカ抽出物」と称する。
実施例1〜4 乳感増強剤の調製
前述するステビア抽出物及びラカンカ抽出物を用いて、レバウディオサイドAとモグロシドVの配合比(質量比)が表1に記載する割合になるように混合して、6種類の組成物(実施例1〜4、対照例1及び2)を調製した。表1に記載するレバウディオサイドAとモグロシドVの配合比は、レバウディオサイドAとモグロシドVの総量を100部とした場合における各成分の配合比(質量比)を意味する。また対照試料として、ステビア抽出物100%(うちレバウディオサイドA95.2%:対照例1)、及びラカンカ抽出物100%(うちモグロシドV50%:対照例2)を用いた。
Figure 2019198324
実験例1 乳感増強剤の乳感増強作用の評価(その1)
(1)牛乳含有飲食物に対する乳感増強作用
(1−1)評価方法
飲食品の味質の官能評価に従事し訓練して社内試験に合格したパネル4名を用いて、前記各乳感増強剤(実施例1、対照例1及び2)を用いて調製した乳成分含有飲食物1(牛乳含有飲食物、乳固形分3.0%以上含有)の乳感を評価した。また比較試験として、前記乳感増強剤に代えて、アスパルテーム(比較例1)、スクラロース(比較例2)をそれぞれ配合して調製した牛乳含有飲食物についても、同様にして乳感を評価し、前記乳感増強剤を用いた場合に得られる乳感と比較した。なお、これらの牛乳含有飲食物の乳感はいずれもそれらの品温を約25℃に調整したうえで実施した。
(乳成分含有飲食物1:牛乳含有飲食物)
牛乳 25
砂糖 4
乳感増強剤 表2参照
水 残 部
合計 100 %
具体的には、前記処方において、乳感増強剤(被験試料)を配合しない牛乳含有飲食物(陰性コントロール)の乳感を0点とし、また乳感増強剤を配合せずに牛乳を25%から28%に増量配合した牛乳含有飲食物(陽性コントロール)の乳感を2点とし、調製した乳成分含有飲食物(被験飲食物)の乳感が陰性コントロールの乳感(0点)から陽性コントロールの乳感(2点)に近づき、両者の中間程度である場合を1点とした。
[乳感の評価スコア]
3点:陽性コントロールよりも強い乳感が感じられる
2点:陽性コントロールとほぼ同じ乳感が感じられる
1点:陰性コントロールよりも強いが、陽性コントロールよりは弱い乳感が感じられる
0点:陰性コントロールと同程度の乳感(乳感増強効果なし)
斯くして評価してもらったパネル4名の評価スコアの平均値から、下記の基準に従って総合評価した。
[総合評価基準]
+++:平均値が2〜3
++:平均値が1.5〜2未満
+:平均値が1〜1.5未満
±:平均値が0.5〜1未満
−:平均値が0.5未満
(1−2)評価結果
結果を表2に示す。
Figure 2019198324
(2)脱脂粉乳含有飲食物に対する乳感増強作用
(2−1)評価方法
前記(1)と同様にして、前記各乳感増強剤(実施例1、対照例1及び2)を用いて調製した乳成分含有飲食物2(脱脂粉乳含有飲食物、乳固形分3.0%以上含有)(品温約25℃)の乳感を評価した。
(乳成分含有飲食物2:脱脂粉乳含有飲食物)
脱脂粉乳 3.5
砂糖 4
乳感増強剤 表3参照
水 残 部
合計 100 %
具体的には、前述の方法と同様に、前記処方において乳感増強剤(被験試料)を配合しない脱脂粉乳含有飲食物(陰性コントロール)の乳感を0点とし、脱脂粉乳を3.8%配合した脱脂粉乳含有飲食物(陽性コントロール)の乳感を2点とし、調製した脱脂粉乳含有飲食物(被験飲食物)の乳感が陰性コントロールの乳感(0点)から陽性コントロールの乳感(2点)に近づき、両者の中間程度である場合を1点とした。パネル4名の平均値から、前述する基準に従って総合評価した。
(2−2)評価結果
結果を表3に示す。
Figure 2019198324
以上、表2及び表3に示す結果から、乳成分含有組成物に対して、レバウディオサイドA(ステビア抽出物)、またはモグロシドV(ラカンカ抽出物)をそれぞれ単独で配合するよりも、レバウディオサイドAとモグロシドVとを組み合わせて配合することで、乳成分含有組成物の乳感を有意に増強させることができることが確認された。特に対照例1及び2の結果から、本乳感増強剤(実施例1)の乳感増強効果は、レバウディオサイドA(ステビア抽出物)の乳感増強効果とモグロシドV(ラカンカ抽出物)の乳感増強効果の相加的なものではないことが確認された。また他の高甘味度甘味料であるアスパルテーム(比較例1)及びスクラロース(比較例2)についても、レバウディオサイドA(ステビア抽出物)が有する乳感増強効果以上の効果は認められなかった。
実験例2 乳感増強剤の乳感増強作用の評価(その2)
前述する実験例1の結果を踏まえて、経口用組成物に配合する乳感増強剤の量を変えて、経口用組成物に対する乳感増強作用を確認した。
(1)評価方法
前記実験例1と同様にして、本発明の乳感増強剤(実施例1)を用いて調製した乳成分含有飲食物(牛乳含有飲食物、及び脱脂粉乳含有飲食物、いずれも乳固形分3.0%以上含有)(品温約25℃)の乳感を評価した。
(牛乳含有飲食物)
牛乳 25
砂糖 4
乳感増強剤(実施例1) 表4参照
水 残 部
合計 100 %
(脱脂粉乳含有飲食物)
脱脂粉乳 3.5
砂糖 4
乳感増強剤(実施例1) 表5参照
水 残 部
合計 100 %
(2)評価結果
牛乳含有飲食物に関して行った評価結果を表4に、脱脂乳含有飲食物に関して行った評価結果を表5に示す。
Figure 2019198324
Figure 2019198324
以上の結果から、レバウディオサイドAとモグロシドVとを含む乳感増強剤(実施例1)は、牛乳や脱脂粉乳などの乳成分を含有する組成物に配合することで、当該乳成分組成物の乳感を有意に増強させることが確認された。また実験例1及び2では、乳成分組成物の品温を室温(25℃)に調整して乳感を評価したが、乳成分組成物を冷蔵して品温を10℃に調整したものについて同様に評価した結果、評価スコアに有意な変化は認められなかった。このことから、本発明の効果は、冷蔵と室温との品温の違いに影響されることなく得られる効果であることが判明した。これらの結果から、乳成分含有組成物に対して乳感増強剤(実施例1)を少なくとも5〜200ppm、好ましくは10〜100ppm、特に10〜80ppmの割合で配合することが好ましいことがわかる。
実験例3 乳感増強剤の乳感増強作用の評価(その3)
実験例2の結果を踏まえて、ここでは実験例2で評価した経口用組成物(牛乳含有飲食物、脱脂粉乳含有飲食物)から砂糖を除いた組成物を調製し、それに対する乳感増強作用を確認した。
(1)評価方法
前記実験例2と同様にして、本発明の乳感増強剤(実施例1)を用いて調製した乳成分含有飲食物(牛乳含有飲食物、及び脱脂粉乳含有飲食物、いずれも乳固形分3.0%以上含有)(品温約25℃)の乳感を評価した。
(牛乳含有飲食物)
牛乳 25
乳感増強剤(実施例1) 表6参照
水 残 部
合計 100 %
(脱脂粉乳含有飲食物)
脱脂粉乳 3.5
乳感増強剤(実施例1) 表7参照
水 残 部
合計 100 %
(2)評価結果
牛乳含有飲食物に関して行った評価結果を表6に、脱脂乳含有飲食物に関して行った評価結果を表7に示す。評価は、前記各処方において、乳感増強剤(実施例1)を配合しない牛乳又は脱脂粉乳含有飲食物(陰性コントロール)の乳感を0点とし、また乳感増強剤を配合せずに牛乳を25%から28%に増量配合した牛乳含有飲食物、または乳感増強剤を配合せずに脱脂粉乳を3.5%から3.8%に増量配合した脱脂粉乳含有飲食物を陽性コントロールとしてその乳感を2点とし、実験例1と同じの評点スコアを用いて評価した。
斯くして評価してもらったパネル4名の評価スコアの平均値から、実験例1と同様の基準に従って総合評価した。
Figure 2019198324
Figure 2019198324
以上の結果から、レバウディオサイドAとモグロシドVとを含む乳感増強剤(実施例1)は、砂糖が存在していなくても、牛乳や脱脂粉乳などの乳成分を含有する組成物に配合することで、当該乳成分組成物の乳感を有意に増強させることが確認された。これらの結果から、乳成分含有組成物に対して乳感増強剤(実施例1)を少なくとも5ppm以上、特に10ppm以上の割合で配合することが好ましいことが確認された。またその配合の上限は、表6および7の結果から、200ppmを超えて、かなりの量配合できることが予想されるが、甘味が強く付与されてしまう理由から5000ppm程度が好ましいと思われる。
また、乳感増強剤(実施例1)の甘味閾値(極限法)は0.002%(20ppm)であることから、本発明の乳感増強剤が発揮する乳感増強効果はその甘味の有無とは無関係であると考えられる。つまり、本発明の乳感増強剤は甘味を呈さない量でも有意に乳成分の乳感を増強することができる。
実験例4 乳感増強剤の乳感増強作用の評価(その4)
ここではレバウディオサイドAとモグロシドVとの配合比が異なる乳感増強剤(実施例1、及び5〜8)を用いて経口用組成物(牛乳含有飲食物、脱脂粉乳含有飲食物)に対する乳感増強作用を確認した。
(1)評価方法
表8及び9に記載する組成からなる乳感増強剤を用いて調製した乳成分含有飲食物(牛乳含有飲食物、及び脱脂粉乳含有飲食物、いずれも乳固形分3.0%以上含有)(品温約25℃)について、実験例1と同様にして乳感を評価した。
(牛乳含有飲食物)
牛乳 25
乳感増強剤(実施例1、5〜8) 表8参照
水 残 部
合計 100 %
(脱脂粉乳含有飲食物)
脱脂粉乳 3.5
乳感増強剤(実施例1、5〜8) 表9参照
水 残 部
合計 100 %
(2)評価結果
牛乳含有飲食物に関して行った評価結果を表8に、脱脂乳含有飲食物に関して行った評価結果を表9に示す。
Figure 2019198324
Figure 2019198324
この結果から、レバウディオサイドAとモグロシドVとを50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1の割合(質量比)で併用することで、乳成分を含有する組成物に対して乳感増強作用を発揮することが確認された。
(処方例)
以下に説明するように、本乳感増強剤として実施例1の乳感増強剤を用いて、各種の乳成分含有組成物を製造した。
処方例1 カフェオーレ
表10に記載する処方からなるカフェオール(比較処方例1、処方例1)を製造し、両者を飲み比べて、各飲料の乳感を評価した。
Figure 2019198324
(製法)
(1)水に成分5〜7の粉体混合物を加え、80℃に加熱して10分間、撹拌しながら溶解した後、20℃以下まで冷却する。
(2)別途、水に成分3および4を加え、60℃に加熱して10分間、撹拌しながら溶解した後、20 ℃以下まで冷却する。
(3)前記で調製した(1)に、(2)並びに成分1、2および8を加え、撹拌しながら溶解して、最後に水にて全量を合わせる。
(4)最終調製したカフェオーレ飲料を、容器に充填した後、121℃で20分間レトルト殺菌する。
調製したカフェオーレ飲料(比較処方例1、処方例1)を飲み比べたところ、比較処方例1と比較して、処方例1は乳感が高まっており、特に牛乳のコク味(濃厚感)を感じることができた。
処方例2 杏仁豆腐
表11に記載する処方からなる杏仁豆腐(比較処方例2、処方例2)を製造し、両者を食べ比べて、各冷菓の乳感を評価した。
Figure 2019198324
(製法)
(1)水に成分1〜3を混ぜ、これを撹拌しながら、成分4〜9の粉体混合物を加える。これを80℃に加熱し、10分間撹拌しながら溶解する。
(2)全量を補正し、ホモジナイザー (第一段階10MPa、第二段階5MPa)にて均質化する。
(3)加熱し、93℃達温後、成分10を添加し、容器に充填した後、冷却固化する。
調製した杏仁豆腐(比較処方例2、処方例2)を食べ比べたところ、比較処方例2と比較して、処方例2は乳感が高まっており、特に牛乳のコク味(濃厚感)を感じることができた。
処方例3 プリン
表12に記載する処方からなるプリン(比較処方例3、処方例3)を製造し、両者を食べ比べて、各冷菓の乳感を評価した。
Figure 2019198324
(製法)
(1)水に成分1および2を混ぜ、これを撹拌しながら、成分3〜8の粉体混合物を加える。これを80℃に加熱し、10分間撹拌しながら溶解する。
(2)これに成分9〜12を加え、全量を補正する。
(3)ホモジナイザー (第一段階10MPa、第二段階5MPa)にて均質化する。
(4)容器に充填した後、121℃、20分間レトルト殺菌する。
(5)冷却固化する。
調製したプリン(比較処方例3、処方例3)を食べ比べたところ、比較処方例3と比較して、処方例3は乳感が高まっており、プリンの風味を強く感じることができた。
処方例4 バニラアイス
表13に記載する処方からなるバニラアイス(比較処方例4、処方例4)を製造し、両者を食べ比べて、各アイスクリームの乳感を評価した。
Figure 2019198324
(製法)
(1)水に成分1および3を混ぜ、これを撹拌しながら、成分2および4〜13の粉体混合物を加える。
(2)これを80℃に加熱し、10分間撹拌しながら溶解する。
(3)これに成分14を加え、全量を補正した後、ホモジナイザー (第一段階10MPa、第二段階5MPa)にて均質化する。
(4)5℃まで冷却後、一晩エージングを行なう。
(5)これに成分15を添加し、フリージング(OR:約80%)する。
(6)容器に充填した後、-40℃にて冷凍硬化する。
調製したバニラアイス(比較処方例4、処方例4)を食べ比べたところ、比較処方例4と比較して、処方例4は乳感が高まっており、コク味(濃厚感)を強く感じることができた。
処方例5 ホワイトシチュー
表14に記載する処方からなるホワイトシチュー(比較処方例5、処方例5)を製造し、両者を食べ比べて、各シチューの乳感を評価した。
Figure 2019198324
(製法)
(1)水、成分1および2の混合物に、予め粉体混合した成分3〜14を加え、これを80℃に加熱し、10分間撹拌しながら溶解する。
(2)これに成分15を加え、全量を補正する。
(3)容器に充填した後、レトルト殺菌する(121℃にて20分間/100g)。
調製したホワイトシチュー(比較処方例5、処方例5)を食べ比べたところ、比較処方例5と比較して、処方例5は乳感が高まっており、濃厚感を強く感じることができた。
(I)乳感増強剤
(I−1)レバウディオサイドAとモグロシドVとを、質量比で50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2の割合で含有する乳感増強剤。
(I−2)レバウディオサイドAを90質量%以上含有するステビア抽出物、及びモグロシドVを含有する乳感増強剤であって、乳感増強剤中のレバウディオサイドAとモグロシドVの配合比(質量比)が、レバウディオサイドA:モグロシドV=50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2、特に好ましくは70:30〜98:2であることを特徴とする乳感増強剤。
(I−3)前記ステビア抽出物に含まれるステビオサイド及びレバウディオサイドCの合計含有量が0.2質量%以下である(I−2)に記載する乳感増強剤。
(I−4)乳成分含有組成物に対して、レバウディオサイドA及びモグロシドVの合計量が5ppm〜5000ppmとなる範囲で用いられる(I−1)〜(I−3)のいずれかに記載する乳感増強剤。
(III)乳成分含有組成物の乳感増強方法
(III−1)レバウディオサイドAとモグロシドVとを、その配合比(質量比)が50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2となるように、乳成分含有組成物に配合することを特徴とする、乳成分含有組成物の乳感増強方法。
(III−2)レバウディオサイドAを90質量%以上含有するステビア抽出物及びモグロシドVを、レバウディオサイドAとモグロシドVの配合比(質量比)が、レバウディオサイドA:モグロシドV=50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2、特に好ましくは70:30〜98:2となるように、乳成分含有組成物に配合することを特徴とする、乳成分含有組成物の乳感増強方法。
(III−3)前記ステビア抽出物に含まれるステビオサイド及びレバウディオサイドCの合計含有量が0.2質量%以下である(III−2)に記載する乳感増強方法。
(III−4)レバウディオサイドA及びモグロシドVの合計量が5ppm〜5000ppmとなる範囲で乳成分含有組成物に配合する、(III−1)乃至(III−3)のいずれかに記載する乳感増強方法。
(III−5)乳成分含有組成物が口用または口腔内用の組成物、好ましくは飲食品組成物である、(III−1)乃至(III−4)のいずれかに記載する乳感増強方法。
本乳感増強剤は、レバウディオサイドAとモグロシドVを上記割合で混合することにより製造することができる。また本乳感増強剤は、レバウディオサイドAを90質量%以上含有する前述のステビア抽出物を用いて、これにモグロシドVを、レバウディオサイドAとの質量比が前述の通り、50:50〜99:1、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは60:40〜98:2、特に好ましくは70:30〜98:2となるように配合することで製造することもできる。ここでモグロシドVとして、本発明の効果を損なわないことを限度として、モグロシドVを甘味主成分として含有するラカンカ抽出物を用いることもできる。斯くして、ステビア抽出物特有の味質(苦味、後引き感、コク味のなさ、甘味発現が遅い)を抑えながらも、乳感増強作用を有する組成物を得ることができる。

Claims (12)

  1. レバウディオサイドAとモグロシドVとを、質量比で50:50〜99:1の割合で含有する乳感増強剤。
  2. レバウディオサイドAを95質量%以上含有するステビア抽出物、及びモグロシドVを含有する乳感増強剤であって、乳感増強剤中のレバウディオサイドAとモグロシドVの配合比が、レバウディオサイドA:モグロシドV=50:50〜99:1(質量比)であることを特徴とする乳感増強剤。
  3. 前記ステビア抽出物に含まれるステビオサイド及びレバウディオサイドCの合計含有量が0.2質量%以下である請求項2に記載する乳感増強剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳感増強剤を含有する、乳成分含有組成物。
  5. レバウディオサイドA及びモグロシドVを、合計量として5ppm〜5000ppmの割合で含有する請求項4に記載する乳成分含有組成物。
  6. 経口用または口腔内用組成物である請求項4または5に記載する乳成分含有組成物。
  7. レバウディオサイドAとモグロシドVとを、その配合比が質量比で50:50〜99:1となるように、乳成分含有組成物に配合することを特徴とする、乳成分含有組成物の乳感増強方法。
  8. レバウディオサイドAを95質量%以上含有するステビア抽出物及びモグロシドVを、レバウディオサイドAとモグロシドVの配合比が、レバウディオサイドA:モグロシドV=60:40〜99:1(質量比)となるように、乳成分含有組成物に配合することを特徴とする、乳成分含有組成物の乳感増強方法。
  9. 前記ステビア抽出物に含まれるステビオサイド及びレバウディオサイドCの合計含有量が0.2質量%以下である請求項8に記載する乳感増強方法。
  10. レバウディオサイドA及びモグロシドVの合計量が5ppm〜5000ppmとなる範囲で経口用または口腔用組成物に配合する、請求項7乃至9のいずれかに記載する乳感増強方法。
  11. レバウディオサイドAとモグロシドVとを、その配合比が質量比で50:50〜99:1となるように、乳成分含有組成物に配合することを特徴とする、乳感が増強した乳成分含有組成物の製造方法。
  12. レバウディオサイドA及びモグロシドVの合計量が5ppm〜5000ppmとなる範囲で乳成分含有組成物に配合する、請求項11に記載する製造方法。
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